JP5091016B2 - トレイ型部品供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子回路部品を平面状に並べて収容する部品トレイを使用して電子回路部品を供給するトレイ型部品供給装置に関するものである。
トレイ型部品供給装置は、電子回路部品を回路基板に装着する部品装着装置への電子回路部品の供給,オペレータによる部品トレイへのアクセス等を考慮すると、部品トレイから電子回路部品を供給可能な位置とオペレータが部品トレイにアクセス可能な位置との間で部品トレイを移動させることが可能な構造とされていることが望ましい。下記特許文献1には、部品トレイをそれらの位置の間で一定の軌跡に沿うように案内するガイド機構を有し、その軌跡に沿ったオペレータによる部品トレイの移動を許容する装置を備えたトレイ型部品供給装置が記載されている。
特開平6−291491号公報
上記特許文献に記載のトレイ型部品供給装置においては、部品トレイへの電子回路部品の補充等のために、オペレータが部品トレイにアクセス可能な位置にその部品トレイを移動させることが可能であり便利である。ただし、部品トレイがその位置に移動させられた状態においては、その部品トレイからの電子回路部品の供給はできないことから、部品装着装置の作業効率が低下するといった問題がある。また、部品トレイから電子回路部品が供給されている際には、オペレータが部品トレイを移動させることは望ましくない。このように、部品トレイを上記2つの位置の間で移動させることが可能な構造のトレイ型部品供給装置は、種々の問題を抱え、実用性を改善する余地が多分に残されたものとなっている。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、実用性の高いトレイ型部品供給装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のトレイ型部品供給装置は、
電子回路部品を平面状に並べて収容する部品トレイを支持するトレイ支持板と、
前記部品トレイから電子回路部品を供給可能な供給位置とオペレータが前記部品トレイにアクセス可能なアクセス位置との間で前記トレイ支持板を一定の軌道に沿うように案内するガイド機構を有し、その軌道に沿ったオペレータ自身の力による前記トレイ支持板のそれらの位置の間の移動を許容するトレイ支持板移動許容装置と、
前記トレイ支持板を前記供給位置に固定するとともに、その固定を解除可能なトレイ支持板固定装置と、
(a)前記トレイ支持板固定装置による前記トレイ支持板の固定を解除するための指令である解除指令を受け付ける解除指令受付部と、(b)その解除指令受付部が前記解除指令を受け付けた際、前記トレイ支持板固定装置による固定を解除してよい状態にある場合には、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容し、解除してはいけない状態にある場合には、前記解除指令にかかわらず、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を禁止する固定解除制御部とを有する部品供給装置制御装置と
を備え、
前記固定解除制御部が、
前記部品トレイから電子回路部品が供給されている場合に、前記解除してはいけない状態にある場合とし、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を禁止する供給中解除禁止部と、
前記供給中解除禁止部によって前記トレイ支持板固定装置による固定の解除が禁止された後、前記部品トレイからの電子回路部品の供給が終了した場合に、前記解除してよい状態にある場合とし、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容する供給後解除許容部と
を有するように構成される。
本発明のトレイ型部品供給装置においては、解除指令を受け付けても、上記トレイ支持板固定装置による固定を解除してはいけない状態にある場合には、その固定を解除することができない。したがって、トレイ支持板をアクセス位置へ移動させることが望ましくない状態で上記トレイ支持板固定装置による固定の解除を禁止することが可能となる。さらに、トレイから部品が取り出させている際にトレイ支持板を供給位置から移動させてしまうと、部品をトレイから取り出す機構等にトレイが干渉する虞があり、本発明のトレイ型部品供給装置によれば、トレイのそのような機構への干渉を確実に防止することが可能となる。それらのことにより、本発明のトレイ型部品供給装置は実用性の高いものとなる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(1)項,(5)項,(6)項を合わせたものが請求項1に相当し、請求項1に(3)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項2に、請求項2に(4)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項3に、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに(7)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項4に、請求項4に(8)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項5に、請求項4または請求項5に(9)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項6に、請求項1ないし請求項6のいずれか1つに(11)項および(12)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項7に、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに(13)項および(14)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項8に、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに(16)項に記載の技術的特徴を付加したものが請求項9に、それぞれ相当する。
(1)電子回路部品を平面状に並べて収容する部品トレイを支持するトレイ支持板と、
前記部品トレイから電子回路部品を供給可能な供給位置とオペレータが前記部品トレイにアクセス可能なアクセス位置との間で前記トレイ支持板を一定の軌道に沿うように案内するガイド機構を有し、その軌道に沿ったオペレータ自身の力による前記トレイ支持板のそれらの位置の間の移動を許容するトレイ支持板移動許容装置と、
前記トレイ支持板を前記供給位置に固定するとともに、その固定を解除可能なトレイ支持板固定装置と、
(a)前記トレイ支持板固定装置による前記トレイ支持板の固定を解除するための指令である解除指令を受け付ける解除指令受付部と、(b)その解除指令受付部が前記解除指令を受け付けた際、前記トレイ支持板固定装置による固定を解除してよい状態にある場合には、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容し、解除してはいけない状態にある場合には、前記解除指令にかかわらず、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を禁止する固定解除制御部とを有する部品供給装置制御装置と
を備えたトレイ型部品供給装置。
部品トレイ(以下、「トレイ」と略す場合がある)を支持するトレイ支持板を供給位置とアクセス位置との間で移動させることが可能な構造のトレイ型部品供給装置においては、トレイの交換,トレイへの電子回路部品(以下、「部品」と略す場合がある)の補充等のために、オペレータがトレイ支持板を供給位置からアクセス位置へ移動させることが可能であり便利ではある。ただし、トレイ支持板をアクセス位置へ移動させることが望ましくない状態、具体的に言えば、例えば、そのトレイ支持板に支持されるトレイから部品が取り出されている状態であったり、トレイ支持板をアクセス位置へ移動させることで、トレイからの部品の供給に遅れが生じるような状態においては、トレイ支持板は供給位置に固定されることが望ましい。
本項に記載のトレイ型部品供給装置においては、解除指令を受け付けた場合であっても、上記トレイ支持板固定装置(以下、「固定装置」と略す場合がある)によるトレイ支持板の固定が解除されるとは限らず、解除指令受付け時に、トレイ支持板をアクセス位置へ移動させてよい状態にあれば、固定装置による固定の解除を許容し、トレイ支持板をアクセス位置へ移動させることが望ましくない状態にある場合には、固定装置による固定の解除を禁止することが可能である。したがって、本項に記載のトレイ型部品供給装置によれば、トレイ支持板をアクセス位置へ移動させることが望ましくない状態において、トレイ支持板を供給位置に固定させておくことが可能となり、本発明のトレイ型部品供給装置は実用性の高いものとなる。
本項に記載の「トレイ支持板移動許容装置」は、オペレータが手動でトレイ支持板を供給位置とアクセス位置との間で移動させることが可能な構造とされており、何らかの動力源、例えば、電磁モータ,アクチュエータ等によってトレイ支持板をそれらの位置の間で移動させるものではない。また、本項に記載された「解除指令受付部」は、オペレータの操作に応じて受け付けられるものであってもよく、トレイ内の部品切れを検出するセンサ等の検出結果に応じて受け付けられるものであってもよい。
(2)前記固定解除制御部が、
前記解除指令受付部が前記解除指令を受け付けた際、解除してはいけない状態にある場合に、解除してよい状態になるのを待って前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容するように構成された(1)項に記載のトレイ型部品供給装置。
本項に記載の部品供給装置においては、一度解除指令が受け付けられた場合には、固定装置による固定を解除してよい状態となれば、その固定の解除が許容される。したがって、本項に記載の供給装置によれば、例えば、再度の解除指令の発令といった無駄を省くことが可能となる。
(3)当該トレイ型部品供給装置が、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を望むオペレータによって操作される解除指令操作部材を備え、
前記解除指令受付部が、オペレータによる前記解除指令操作部材の操作に応じて前記解除指令を受け付けるように構成された(1)項または(2)項に記載のトレイ型部品供給装置。
オペレータは、本供給装置以外の装置に対して作業を行う場合があるため、効率良く様々な装置に対して作業を行う必要がある。本項に記載の部品供給装置においては、オペレータの都合のよい時期に固定装置による固定を解除することが可能である。したがって、本項の供給装置によれば、例えば、オペレータの手透きの時期に固定装置による固定を解除することが可能となり、オペレータの作業効率を向上させることが可能となる。
(4)前記トレイ支持板が、それの前記供給位置から前記アクセス位置への移動の際にオペレータによって把持される把持部を有し、
前記解除指令操作部材が、その把持部に設けられ、オペレータによるその把持部の把持によって操作されるように構成された(3)項に記載のトレイ型部品供給装置。
本項に記載の部品供給装置においては、トレイ支持板を供給位置からアクセス位置へ移動させるためのオペレータの動きの伴って解除指令が発令されることから、オペレータの作業効率を向上させることが可能となる。
(5)前記固定解除制御部が、
前記部品トレイから電子回路部品が供給されている場合に、前記解除してはいけない状態にある場合とし、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を禁止する供給中解除禁止部を有する(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置。
(6)前記固定解除制御部が、
前記供給中解除禁止部によって前記トレイ支持版固定装置による固定の解除が禁止された後、前記部品トレイからの電子回路部品の供給が終了した場合に、前記解除してよい状態にある場合とし、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容する供給後解除許容部を有する(5)項に記載のトレイ型部品供給装置。
トレイから部品が取り出させている際にトレイ支持板を供給位置から移動させてしまうと、部品をトレイから取り出す機構等にトレイが干渉する虞がある。上記2つの項に記載の部品供給装置によれば、トレイのそのような機構への干渉を確実に防止することが可能となる。
(7)前記固定解除制御部が、
前記トレイ支持板固定装置による固定の解除が許容されて、オペレータが、前記トレイ支持板を前記供給位置から前記アクセス位置へ移動させ、そのトレイ支持板に支持される前記部品トレイに対してアクセスした後、そのトレイ支持板を前記供給位置へ戻したとすれば、その部品トレイからの電子回路部品の供給に遅れが生じる場合に、前記解除してはいけない状態にある場合とし、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を禁止する供給遅れ発生時解除禁止部と、
前記遅れが生じない場合に、前記解除してよい状態にある場合とし、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容する供給遅れ非発生時解除許容部と
を有する(1)項ないし(6)項のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置。
部品装着装置への部品の供給が遅れると、その部品装着装置の作業効率が低下することになる。本項に記載の部品供給装置においては、トレイからの部品の供給の遅れを防止することが可能となり、本部品供給装置によれば、部品装着装置の作業効率の低下を回避することが可能となる。
(8)前記固定解除制御部が、
前記供給遅れ発生時解除禁止部によって前記解除してはいけない状態にある場合とされた場合でも、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容する緊急解除許容部を有する(7)項に記載のトレイ型部品供給装置。
オペレータのトレイへのアクセスには、トレイの交換,トレイへの部品の補充,トレイの状況確認,トレイの不具合に対する処理等、様々なものがあり、直ちに行う必要のないものがある。具体的に言えば、例えば、同じ部品が収容されたトレイがトレイ支持板に複数支持されていれば、1つのトレイにおいて部品切れが生じたり、不具合が生じたからといって直ちにオペレータが対処する必要はない。このような状況において、トレイ支持板を供給位置から移動させることでトレイからの部品の供給が遅れる場合には、直ぐに固定装置による固定を解除する必要性は低い。一方で、緊急にオペレータがトレイにアクセスする必要があるものがある。具体的に言えば、例えば、供給すべき部品がトレイに全くない場合,トレイに重大な不具合が生じた場合等には緊急にオペレータが対処する必要がある。本項に記載の供給装置によれば、トレイからの部品の供給が遅れる場合であっても、トレイ支持板をアクセス位置に移動させることが可能となり、トレイへの緊急のアクセスが可能となる。
(9)前記供給遅れ発生時解除禁止部が、
前記解除指令を受け付けた時点から前記部品トレイからの電子回路部品の供給が予定される時点までの時間である供給予定時間T1から、少なくとも、オペレータが前記供給位置から前記アクセス位置へ移動させるために必要な第1移動所要時間T2と、オペレータがアクセスするために必要なアクセス所要時間T3と、アクセス後にオペレータが前記アクセス位置から前記供給位置へ移動させるために必要な第2移動所要時間T4とを差し引いた時間差である余裕時間Tmが負となる場合に、前記部品トレイからの電子回路部品の供給に遅れが生じる場合とするように構成された(7)項または(8)項に記載のトレイ型部品供給装置。
オペレータがトレイにアクセスする時間は、アクセスの種類等によって変化する。このため、本項に記載の「アクセス所要時間」としては、例えば、予定されているアクセスのうち最も所要時間が長いものの所要時間を採用してもよく、予定されているアクセスのうち所要時間が平均的なものの所要時間を採用してもよい。また、例えば、予定されているアクセスの種類と数との少なくとも一方を入力する入力装置を設ければ、その入力されたアクセスの合計所要時間をアクセス所要時間として採用することが可能である。
本項に記載の「余裕時間」は、トレイ支持板を移動させるための時間T2,T4およびアクセスに必要な時間T3以外の時間を考慮したものであってもよい。具体的に言えば、オペレータがゆとりを持って作業できるように付加時間をも考慮したものであってもよい。つまり、「余裕時間」は、供給予定時間T1から、トレイ支持板を移動させるための時間T2,T4とアクセスに必要な時間T3と付加時間とを差し引いた時間差であってもよい。
(10)前記供給遅れ発生時解除禁止部が、前記余裕時間Tmを表示する余裕時間表示部を有する(9)項に記載のトレイ型部品供給装置。
(11)前記固定解除制御部が、
前記解除指令を受け付けた時点から前記部品トレイからの電子回路部品の供給が予定される時点までの時間である供給予定時間T1から、少なくとも、オペレータが前記供給位置から前記アクセス位置へ移動させるために必要な第1移動所要時間T2と、オペレータが前記アクセス位置から前記供給位置へ移動させるために必要な第2移動所要時間T4とを差し引いた時間差であるアクセス可能時間Taを表示するアクセス可能時間表示部を有する(1)項ないし(10)項のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置。
(12)前記固定解除制御部が、
前記解除指令を受け付けた時点から前記部品トレイからの電子回路部品の供給が予定される時点までの時間である供給予定時間T1から、少なくとも、オペレータが前記供給位置から前記アクセス位置へ移動させるために必要な第1移動所要時間T2と、オペレータが前記アクセス位置から前記供給位置へ移動させるために必要な第2移動所要時間T4とを差し引いた時間差であるアクセス可能時間Taから、前記解除指令を受け付けた時点からの経過時間T5を差し引いた残り時間Trを表示する残り時間表示部を有する(1)項ないし(11)項のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置。
上記余裕時間Tm,アクセス可能時間Ta,残り時間Trをオペレータが知ることができれば、オペレータはどの程度の余裕をもってアクセスを行うことができるかを知ることができる。また、各時間Tm,Ta,Trに余裕があれば、当初の目的のアクセスとは異なるアクセスをすることが可能となる。したがって、上記3つの項に記載の供給装置によれば、例えば、オペレータの作業効率を向上させることが可能となる。
(13)前記固定解除制御部が、
前記解除指令を受け付けた時点から前記トレイ支持板固定装置による固定を解除してよい状態となる予定の時点までの時間である初期解除待ち時間Twを取得する初期解除待ち時間取得部を有する(1)項ないし(12)項のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置。
(14)前記固定解除制御部が、
前記初期解除待ち時間を表示する初期解除待ち時間表示部と、
その初期解除待ち時間から、前記解除指令を受け付けた時点からの経過時間を引いた残り待ち時間を表示する残り待ち時間表示部との少なくとも一方を有する(13)項に記載のトレイ型部品供給装置。
固定装置による固定を解除してはいけない状態にある場合にその固定の解除が禁止されると、オペレータは、その固定を解除してよい状態になるのを待たなければ、トレイ支持板を供給位置から移動させることはできない。オペレータが上記初期解除待ち時間Twあるいは残り待ち時間を知ることができれば、オペレータはその待ち時間を利用して別の作業を実行することができる場合ある。具体的に言えば、例えば、待ち時間が短い場合には、固定装置による固定の解除を待ち、待ち時間が比較的長いような場合には、その時間に応じて他の作業を実行することが可能となる。したがって、上記2つの項に記載の供給装置によれば、オペレータの作業効率を向上させることが可能となる。
(15)前記部品供給装置制御装置が、
オペレータが前記トレイ支持板を前記アクセス位置から前記供給位置に移動させた場合に、前記トレイ支持板固定装置による前記トレイ支持板の固定を実行させる固定実行部を有する(1)項ないし(14)項のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置。
本項に記載の供給装置においては、固定装置による固定が解除された後に、再度固定装置によってトレイ支持板を固定するタイミングが明確にされている。
(16)(1)項ないし(15)項のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置と、
電子回路部品を供給可能な前記トレイ型部品供給装置とは別の部品供給装置と、
前記トレイ型部品供給装置と前記別の部品供給装置とから供給される電子回路部品を回路基板に装着する部品装着装置と、
その部品装着装置の作動を制御する部品装着装置制御装置と
を備えた部品装着システムであって、
前記部品装着装置制御装置が、
前記トレイ型部品供給装置から供給される電子回路部品の装着が予定される際に前記トレイ支持板固定装置による固定の解除が前記固定解除制御部によって許容されている場合には、前記別の部品供給装置から供給される電子回路部品を装着し、前記トレイ支持板固定装置によって前記トレイ支持板が固定された後に、前記トレイ型部品供給装置から供給される電子回路部品を装着するように構成された部品装着システム。
固定装置の固定の解除を、上述のように制御しても、トレイ型部品供給装置からの部品の供給に遅れが生じる場合がある。具体的に言えば、例えば、オペレータが上記アクセス所要時間T3内にトレイへのアクセスを終了できない場合、上記緊急解除許容部によって固定装置による固定の解除が許容された場合等には、トレイ型部品供給装置からの部品の供給に遅れが生じる。本項に記載の部品装着システムにおいては、トレイ型部品供給装置からの部品の供給に遅れが生じる場合には、そのトレイ型部品供給装置とは別の部品供給装置から供給される部品を部品装着装置が装着し、その後にトレイ型部品供給装置から供給される部品を部品装着装置が装着する。したがって、本項に記載のシステムによれば、トレイ型部品供給装置からの部品の供給に遅れが生じても、部品装着装置の作業効率の低下を防止することが可能となる。
以下、請求可能発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本請求可能発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
図1に、請求可能発明としてのトレイ型部品供給装置を含む部品装着システムを示す。本部品装着システムは、トレイ型部品供給装置10,フィーダ型部品供給装置12および部品供給対象装置たる部品装着機14を備えている。部品装着機14は、装着機本体を構成するベッド20と、ベッド20上に設けられ、回路基板22を搬送する基板搬送装置24と、回路基板22を保持する基板保持装置26と、部品供給装置10,12から電子回路部品(以下、「部品」と略す場合がある)を受け取り、その部品を基板保持装置26に保持された回路基板22に装着する部品装着装置28とを含んでいる。
本部品装着システムにおいて回路基板22は基板搬送装置24により、その部品が装着される部品装着面が水平な姿勢で搬送され、図示を省略する停止装置によって予め定められた作業位置において停止させられるとともに、ベッド20の作業位置に対応する部分に設けられた基板保持装置26により、部品装着面が水平な姿勢で保持される。基板搬送装置24による回路基板22の搬送方向(図1においては左右方向)をX軸方向とし、そのX軸と直交する方向をY軸方向とする。
部品装着装置28は、図1に示すヘッドユニット30およびヘッド移動装置32と、図2に示すヘッド昇降装置33とを含む。ヘッド移動装置32は、ヘッドユニット30と、基板保持装置26に保持された回路基板22とを、部品装着面に平行な方向に相対移動させる相対移動装置であり、本部品装着システムにおいては、部品装着面に平行なX軸方向およびY軸方向にヘッドユニット30を移動させる。そのため、ヘッド移動装置32は、X軸方向移動装置34およびY軸方向移動装置36を含む。ヘッドユニット30は、図2に示すように、X軸方向移動装置34およびY軸方向移動装置36によって水平面内の任意の位置へ移動させられる可動部材38に保持されている。ヘッドユニット30は、ヘッド保持装置40と部品装着ヘッドとしての部品吸着ヘッド42とを含んでいる。部品吸着ヘッド42は吸着ノズル44によって部品を吸着して保持する。ヘッド保持装置40は、ヘッド昇降装置33によって、可動部材38に対して吸着ノズル44の軸方向に昇降させられる。
部品供給装置10,12は、Y軸方向に互いに隔たって、基板搬送装置24の両側に設けられている。フィーダ型部品供給装置12は、それぞれ1種類の部品を保持して1個ずつ順次供給するフィーダ46を複数個備え、それらフィーダから複数種類の部品を任意の順序で供給可能なものであるが、よく知られたものであり、かつ、請求可能発明とは直接関係がないため、図示および説明を省略する。
トレイ型部品供給装置10は、部品を部品トレイ(以下、「トレイ」と略す場合がある)50に収容して供給する装置であり、上記部品装着機14のベッド20に組み込まれている。詳しく言えば、トレイ型部品供給装置10は、図3、図4に示すように、トレイ50を複数平面状に支持するトレイ支持板(以下、「支持板」と略す場合がある)60と、その支持板50をベッド20に対して水平方向にスライドさせる1対のスライド機構62とを備えており、それら1対のスライド機構62がベッド20の内部に固定されている。スライド機構62は、図3におけるA−A’断面図である図5に示すように、ベッド20の内部に水平方向に延びるように固定されたアウタレール64と、そのアウタレール64に複数のボール65を介してそれの軸線方向に摺動可能に保持された中間レール66と、その中間レール66に複数のボール67を介してそれの軸線方向に摺動可能に保持されたインナレール68と有しており、1対のインナレール68の各々が支持板60の短手方向の両辺の各々に固定されている。
このような構造によって、図6に示すように、オペレータは、支持板60をガイド機構として機能する各レール64,66,68に沿ってスライドさせることが可能とされており、支持板60を前進位置と後退位置との間で移動させることが可能となっている。つまり、トレイ型部品供給装置10は、スライド機構62によって構成されるトレイ支持板移動許容装置を備えていると考えることができる。支持板60が前進位置にある状態では、支持板60はベッド20内部に収容された状態となり、その支持板60に支持されるトレイ50から部品吸着ヘッド42の吸着ノズル44が部品を取出すことが可能とされている。つまり、前進位置は、トレイ50から部品を部品装着装置28に供給可能な供給位置と考えることができる。一方、支持板60が後退位置にある状態では、支持板60はベッド20内部から外部に排出された状態となり、オペレータがトレイ50にアクセスすることが可能となる。つまり、後退位置は、アクセス位置と考えることができる。なお、図6は本装着システムをトレイ型部品供給装置10側からの視点において示した斜視図であり、図面が煩雑になることを避けるためにトレイ50等の図示は省略されている。
また、支持板60は、ハニカム構造とされて軽量でありながら十分な剛性を有するものとされている。支持板60は、アルミニウム合金製のハニカム構造物を、同じくアルミニウム合金製の薄板で両側から挟んで固定したハニカム構造の本体部と、その上面に固定された磁性材料製の表層部と、その本体部のオペレータ側の側面に立設する前壁部70とから構成されている。表層部は、ホワイトボードなどに使用される板材(磁性を有する樹脂合板)により構成され、後述の位置決め部材としてのL形定規を永久磁石により固定可能であるとともに、ホワイトボードマーカによる文字やマークの書込みが可能とされている。前壁部70には、オペレータが支持板60を前進位置と後退位置との間で移動させる際に把持する把持部材72が設けられており、その把持部材72には、後に詳しく説明する通常解除スイッチ74と緊急解除スイッチ76とが設けられている。
さらに、支持板60の前壁部70とは反対の側面には、上下方向に延びるような貫通穴が形成された係止部材77が設けられており、支持板60が前進位置に位置している状態でのその係止部材77の下方には、ソレノイド78が設けられている。そのソレノイド78は、消磁状態において、ソレノイド78のピンが上方に突出して係止部材77の貫通穴に係合する構造とされており、その係合によって支持板60の供給位置からの移動が禁止される。つまり、ソレノイド78が消磁状態にある場合には、支持板60は前進位置に固定される。一方、ソレノイド78は、励磁状態において、ピンはソレノイド内部に位置して係止部材77の貫通穴には係合しない構造とされている。つまり、ソレノイド78が励磁状態にある場合には、支持板60の前進位置と後退位置との間の移動が許容されている。したがって、トレイ型部品供給装置10は、係止部材77とソレノイド78とで構成されるトレイ支持板固定装置を備えていると考えることができる。なお、支持板60が前進位置に位置している状態でのその支持板60の前壁部70の下方には、支持板60が前進位置に位置しているか否かを検知する位置センサ80が設けられている。
また、トレイ50は、図7に示すように板状に形成され、平面視の形状が概して長方形あるいは正方形を成し、複数の収容部たる収容凹部100がマトリックス状に形成されている。それら収容凹部100の各々に部品102が収容され、トレイ50によって複数の部品102が平面状に並べて支持されている。形状,寸法,収容される部品の種類,最大収容数等を異にする複数種類のトレイ50が用意され、回路基板22に装着される部品の種類,数等に応じて適宜のトレイ50が支持板60上に並べられる。部品は、電子回路を形成する部品であり、図7に示す部品102を始めとし、リードを有する電子部品,コンデンサ,コイル,抵抗,リレー,スイッチ等、種々の態様のものがある。なお、図1および図3においては、図面が煩雑になることを避けるために収容凹部100等の図示は省略されている。
トレイ50は、図7の左端に示すように、トレイ収容器104に収容され、トレイ収容器104を介して支持板60によって支持される収容器収容トレイもあれば、図7における他のトレイ50のように、トレイ収容器104に収容されず、直接、支持板60によって支持される直接支持トレイもある。例えば、大きいトレイ50は支持板60上に直接載置され、小さいトレイ50は、トレイ収容器104に収容されて支持板60上に載置される。トレイ収容器104は複数の収容部106を備え、小トレイ50を複数、平面状に並べて収容するものとされている。複数の小トレイ50をトレイ収容器104に収容して支持板60上に載置することにより、複数の小トレイ50をトレイ型部品供給装置10の幅方向に並べる場合に比較して、支持板60を前後方向において無駄なく利用してトレイ50を載置することができる。
直接支持トレイ50およびトレイ収容器104はそれぞれ、図7に示すように、支持板60上に位置決め部材としてのL形定規110によってX軸方向およびY軸方向においてそれぞれ位置決めされた状態で、トレイ型部品供給装置10の幅方向、すなわちX軸方向に並べて支持板60に支持される。L形定規110の底面には、複数の永久磁石112が間隔を隔てて埋設されており、L形定規110は、支持板60に磁力によって着脱可能に固定されている。直接支持トレイ50およびトレイ収容器104はそれぞれ、位置決めされた状態で、拘束部材114によって拘束される。拘束部材114は、それの底面の一部に永久磁石を備え、支持板60のの任意の位置に磁力によって固定される。
また、部品装着機14のベッド20の上部には、図4に示すように、カバー120が開閉可能に取り付けられている。カバー120は、部品装着機14の上部に、水平で幅方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられている。カバー120は、部品装着機14の内部を覆う閉位置と、部品装着機14の内部を開放する開位置との間で回動可能とされている。カバー120は、例えば、アクリル樹脂(商品名)であって、導電性アクリル樹脂により作られ、トレイ50に収容された電子回路部品の帯電が防止される。また、カバー120は透明であり、カバー120が閉位置に位置する状態であっても、前進位置にある支持板60や、その支持板60上に載置されたトレイ50をオペレータが見ることができる。
本部品装着システムは、図8に示す制御装置130によって制御される。制御装置130は、上記基盤搬送装置24,基盤保持装置26,ヘッド昇降装置33,X軸方向移動装置34,Y軸方向移動装置36,トレイ支持板固定装置としてのソレノイド78の各々に対応する6つの駆動回路132と、表示画面134を備えた表示装置136の制御回路138と、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを主体とする部品装着機14用の装着コントローラ140と、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを主体とするトレイ型部品供給装置10用の供給コントローラ142とを備えている。装着コントローラ140には、入力装置150,マークカメラ152,部品カメラ154およびそれらのカメラ152,154によって得られた画像データを処理する画像処理コンピュータ156等が接続されている。マークカメラ152は基板保持装置26に保持された回路基板22の基準マークを撮像するものであり、部品カメラ154は吸着ノズル44に吸着された部品102を撮像するものである。画像処理コンピュータ156は、両カメラ152,154の撮像結果に基づいて、基板保持装置26による回路基板22の保持位置誤差と吸着ノズル44による部品102の保持位置誤差とを取得する。装着コントローラ140はこれら保持位置誤差を修正しつつ部品102の装着を制御する。つまり、装着コントローラ140は部品装着装置制御装置として機能するのである。また、供給コントローラ142には、オペレータにより操作される上記通常解除ボタン74,強制解除ボタン76、および上記位置センサ80等が接続されており、供給コントローラ142は、トレイ支持板固定装置としてのソレノイド78の作動を制御し、支持板60の前進位置への固定とその固定の解除と切換える。つまり、供給コントローラ142は、部品供給装置制御装置として機能するのである。
また、装着コントローラ140には、各駆動回路132を介して各装置24,26,33,34,36の駆動モータ,アクチュエータ等が接続されており、供給コントローラ142には、駆動回路132を介してソレノイド78が接続されるとともに、制御回路138を介して表示装置136が接続されている。表示装置136の表示画面134には、余裕時間表示領域169,残り時間表示領域170,残り待ち時間表示領域172等種々の表示領域が設けられている。また、装着コントローラ140のコンピュータが備えるROMには、後に説明する部品装着装置制御プログラム、種々のプログラムおよびデータ等が格納されており、供給コントローラ142のコンピュータが備えるROMには、後に説明する部品供給装置制御プログラム、種々のプログラムおよびデータ等が格納されている。ちなみに、フィーダ型部品供給装置12においては、例えば、複数のフィーダ46の各々についてコントローラ(図示省略)が設けられ、テープ送り装置等を制御する。フィーダ型部品供給装置12が部品装着機14に設けられた状態では、フィーダ46のコントローラは装着コントローラ140に接続され、通信可能とされる。なお、フィーダ46の部品送り等は、装着コントローラ140により制御されるようにしてもよい。
トレイ型部品供給装置10は、上述のように、複数のトレイ50を横に並べて支持する支持板60をオペレータが前進位置と後退位置との間で移動させることが可能な構造とされている。前進位置において部品装着機14に部品102を供給し、後退位置において、トレイ50の状況の観察や、部品切れトレイ50の新たなトレイ50との交換や、トレイ50に生じた何らかの不具合の修正等、オペレータによるトレイ50に対する種々のアクセスが行われる。そのため、オペレータの指示に従って上記トレイ支持板固定装置による支持板60の固定を解除し、支持板60の前進位置と後退位置との間の移動が許容されることが必要であり、そのための制御が図9に示す第1部品供給装置制御プログラムの実行により行われる。このプログラムは、制御装置130の供給コントローラ142によって実行される。
第1部品供給装置制御プログラムは、解除指令操作部材としての通常解除ボタン74または強制解除ボタン76をオペレータが操作することをトリガとして開始される。最初に、ステップ1(S1と略称し、他のステップについても同様とする)において通常解除ボタン74と強制解除ボタン76とのいずれが操作されたのかが記憶され、続いて、S2〜S4が実行され、ソレノイド78による支持板60の固定を解除してよい状態であるか否かが判定される。この判定は、後に詳しく説明する図11に示す装着シーケンスリストに基づいて行われる。
このリストは、回路基板22の種類を問わず使用される汎用の装着プログラムと組み合わされて、特定の回路基板22用の装着プログラムの一部として使用されるものであり、トレイ部品とはトレイ型部品供給装置10から供給される部品を意味し、フィーダ部品とはフィーダ型部品供給装置12により供給される部品を意味する。また。解除可能時期とは、トレイ部品の供給が行われていないため、ソレノイド78による支持板60の固定を解除しても差し支えない時期を意味し、解除可能期間とは複数の解除可能時期が連続している期間を意味する。また、適正解除開始期間とは、その期間内にソレノイド78による支持板60の固定を解除して支持板60を供給位置から移動させ始めれば、部品装着機14への部品供給に遅れを生じることなくオペレータがトレイ50に対するアクセスを終了し得る期間である。
図10の装着シーケンスリストにおいては、シーケンスNo.0における回路基板22の搬入,搬出、シーケンスNo.1およびNo.2における回路基板22の第1および第2基準マークの撮像に続いて、シーケンスNo.3,4におけるトレイ部品の装着が行われ、シーケンスNo.5〜174におけるフィーダ部品の装着が行われ、そして、シーケンスNo.175,176におけるトレイ部品の装着が行われるようになっている。それに対し、図11の装着シーケンスリストにおいては、トレイ部品の装着がシーケンスNo.3〜6にまとめられている。そのため、図10のものにおいては、シーケンスNo.23〜31に対応する期間は解除可能期間ではあるものの、シーケンスNo.175,176に対応する期間でトレイ部品を供給する必要があるために、適正解除開始期間ではない。それに対し、図11のものにおいては、シーケンスNo.175,176に対応する期間ではフィーダ部品が供給され、シーケンスNo.176の次には、再度シーケンスNo.0が実行されることから、シーケンスNo.7から、シーケンスNo.176を介して、シーケンスNo.2に対応する期間が解除可能期間となり、シーケンスNo.23〜31に対応する期間も適正解除開始期間に含まれている。その結果、オペレータによる支持板60の後退開始から、アクセスが終了して、オペレータが支持板60を前進位置へ戻すまでの所要時間であるトレイ不在時間を15秒であると仮定すると、図10のものでは適正解除開始期間が、解除可能期間25秒とトレイ不在時間15秒との差である10秒となるのに対し、図10のものでは15秒と長くなる。適正解除開始期間が長ければ長いほど、トレイ不在期間にオペレータが行い得るアクセスの自由度が向上する。このため、部品装着機14は、図11の装着シーケンスリストに基づいて制御されている。
前記S2においては、装着シーケンスリストの現に実行されているシーケンスNo.から次にトレイ部品の供給が必要になるシーケンスNo.までの時間である供給予定時間T1が演算される。後に説明する部品装着装置制御プログラムには、各シーケンスの実行に要する時間のデータも含まれており、このデータと装着シーケンスリストとに基づいて供給予定時間T1が演算されるのである。つまり、S1において通常解除ボタン74または強制解除ボタン76による解除指令が記憶された時点から、トレイ50から部品の供給が予定される時点までの時間が供給予定時間T1として演算されるのである。続いてS3において、供給予定時間T1からトレイ不在時間、すなわちオペレータが支持板60を前進位置から後退位置へ移動させるのに要する第1移動所要時間T2、後退位置においてトレイ50にアクセスするのに要するアクセス所要時間T3,および支持板60を後退位置から前進位置へ移動させるのに要する第2移動所要時間T4の和を差し引くことによって、余裕時間Tm(=T1−(T2+T3+T4))が取得される。上記各所要時間T2,T3,T4あるいはトレイ不在時間T2+T3+T4が予め取得されて供給コントローラ142に記憶されており、本実施例においては前述のようにトレイ不在時間が15秒とされている。そして、S4において、上記余裕時間Tmが0以上であるか否かが判定され、0以上であれば、現在、適正解除開始期間内にあるとして、S5以降が実行される。
S5において、上記余裕時間Tmが表示画面164の余裕時間表示領域169に表示され、S6において、残り解除待ち時間表示領域172の残り解除待ち時間(これについては後述する)の表示が0にリセットされる。そして、S7において、ソレノイド78に通電され、ソレノイド78が励磁状態とされて、ソレノイド78による支持板60の固定が解除される。次に、S8において残り時間Trが演算され、S9において表示画面164の残り時間表示領域170にその残り時間Trが表示される。続いて、S10においてオペレータによるアクセスが終了したか否かが判定され、判定の結果がNOである間、S8〜S10が繰り返し実行される。上記残り時間Trは、前記S2において演算された供給予定時間T1から前記第1移動所要時間T2と前記第2移動所要時間T4との和を差し引くか、あるいはS3において取得された余裕時間Tmに前記アクセス所要時間T3を加えることによって得られるものであり、最初にS8が実行される際に取得される残り時間Trは、オペレータがアクセスに使用できる最大時間を表し、アクセス可能時間Taと称すべきものである。その後、S8においてはアクセス可能時間Taから、S1において通常解除ボタン74または強制解除ボタン76による解除指令が記憶された時点からの経過時間が差し引かれて時々刻々の残り時間Trが取得され、S9において表示される。したがって、オペレータは残り時間Trを確認しつつトレイ50へのアクセスを行うことができ、例えば、1つのトレイ交換を終了しても未だ十分な残り時間Trがあれば、トレイ交換を含む別のアクセスを実行することができる。
上記S10におけるアクセスが終了したか否かの判定は、上記位置センサ80の検出結果に基づいて行われる。具体的に言えば、支持板60が前進位置から一旦移動させられた後に、再度前進位置に戻されたか否かによって判定される。S10の判定結果がYESとなれば、S11において残り時間Trの表示が0にリセットされ、S12において、余裕時間Tmの表示も0にリセットされる。そして、S13において、ソレノイド78への通電が停止させられ、ソレノイド78が消磁状態とされて、ソレノイド78による支持板60の固定が実行される。
以上、前記S4の判定結果がYES、すなわち余裕時間Tmがある場合について説明したが、S4の判定結果がNOの場合は、S14以下が実行される。S4の判定結果がNOとなるのは、現にトレイ部品の供給が行われているか、トレイ部品の供給は行われていないが、オペレータが支持板60を移動させている途中、あるいはオペレータがトレイ50にアクセスしている途中にトレイ部品の供給が必要になる場合である。したがって、操作されたのが通常解除ボタン74であってS14の判定結果がNOとなれば、S18,S19が実行されるのみで支持板60の固定は解除されないのであるが、操作されたのが緊急解除ボタン76である場合には、S14の判定結果がYESとなり、現にトレイ部品の供給中であってS15の判定結果がYESとならない限り、S16が実行されて支持板60の固定が解除される。このように、緊急解除ボタン76の操作に起因して支持板60の固定が解除された場合には、S17においてアクセス終了が待たれ、終了すればS13が実行されて支持板60の固定が実行される。
上記S18においては、残り解除待ち時間Twが取得され、S19において残り解除待ち時間表示領域172にその残り解除待ち時間Twが表示される。S18の最初の実行で取得されるのは、通常解除ボタン74が操作された時期が適正解除開始可能期間ではない場合に、適正解除開始可能期間になるまで待つ必要のある時間であり、初期解除待ち時間と称すべきものである。前述の供給予定時間T1と同様に、装着シーケンスリストと各シーケンスNo.の作業に要する時間のデータとに基づいて演算される。その後、S1において通常解除ボタン74または強制解除ボタン76による解除指令が記憶された時点からの経過時間が差し引かれて時々刻々の残り解除待ち時間Twが取得され、表示される。したがって、オペレータは、この表示によって、実際に支持板60の固定が解除されるまでの時間を知ることができる。
また、トレイ型部品供給装置10および、フィーダ型部品供給装置12から供給される電子回路部品を回路基板12に装着するための制御が図12に示す第1部品装着装置制御プログラムの実行により行われる。このプログラムは、図11に示す装着シーケンスリストに基づいて上記装着コントローラ140によって実行される。第1部品装着装置制御プログラムは、オペレータによる部品装着機14の作業開始ボタン(図示省略)の操作をトリガとして開始される。最初に、S21において部品装着機14が実行すべき作業のシーケンスNo.Aが0にリセットされ、S22においてそのシーケンスNo.Aの作業が実行される。つまり、最初のS22においてはシーケンスNo.0における回路基板22の搬入,搬出が実行される。そして、S23においてそのシーケンスNo.Aの作業の実行が終了したか否かが判定され、判定の結果がNOである間、S22が繰り返し実行される。S23の判定結果がYESとなれば、S24においてそのシーケンスNo.Aが176であるか否かが判定される。つまり、1枚の回路基板への全ての部品の装着が終了したか否かが判定される。シーケンスNo.Aが176ではないと判定されると、S25において次のシーケンスNo.の作業を実行すべく、シーケンスNo.Aに1が加えられる。
次に、S26においてシーケンスNo.Aが3,4,5,6のいずれかであるか否かが判定される。つまり、シーケンスNo.Aの作業がトレイ部品の装着であるか否かが判定される。シーケンスNo.Aの作業がトレイ部品の装着であると判定された場合には、S27において、トレイ部品装着フラグFTのフラグ値が1にされる。そのフラグFTのフラグ値が1とされる場合には、部品装着機14がトレイ部品を装着する作業を実行していることを示し、0とされている場合には、部品装着機14がトレイ部品を装着する作業以外の作業を実行していることを示している。続いて、S28において、トレイ型部品供給装置10の支持板60の固定が解除されているか否かが判定される。支持板60の固定が解除されている場合には、トレイ部品の装着を実行することができないため、判定の結果がYESである間、S28が繰り返し実行される。S28の判定結果がNOであれば、トレイ部品を装着すべく、S22が実行される。また、S26においてシーケンスNo.Aが3,4,5,6以外であると判定されると、S29において、トレイ部品装着フラグFTのフラグ値が0にされ、シーケンスNo.Aの作業を実行すべく、S22が実行される。なお、このトレイ部品装着フラグFTは、上記第1部品供給装置制御プログラムのS15において、トレイ部品の供給中であるか否かの判定に使用される。具体的に言えば、トレイ部品装着フラグFTのフラグ値が1とされている場合は、トレイ部品の供給中であると判定され、フラグ値が0とされている場合は、トレイ部品の供給中ではないと判定される。
上記第1部品装着装置制御プログラム実行する装着コントローラ140は、それの実行処理に鑑みれば、図8に示すような機能構成を有するものと考えることができる。図から解るように、装着コントローラ140は、S21〜S25の処理を実行する機能部、つまり、上記装着シーケンスリストを実行するための機能部として、シーケンスリスト実行部180を、S28の処理を実行する機能部、つまり、トレイ部品が供給されない状態においてトレイ部品の装着を停止するための機能部として、トレイ部品装着停止部182を、それぞれ有している。
また、上記第1部品供給装置制御プログラムを実行する供給コントローラ142も、それの実行処理に鑑みれば、図8に示すような機能構成を有するものと考えることができる。図から解るように、供給コントローラ142は、S1の処理を実行する機能部、つまり、通常解除ボタン74と強制解除ボタン76とのいずれが操作されたのかを記憶する機能部として、解除指令記憶部184を、S2〜S12,S14〜S19の処理を実行する機能部、つまり、ソレノイド78による支持板60の固定の解除を制御する機能部として、固定解除制御部186を、S13の処理を実行する機能部、つまり、ソレノイド78による支持板60の固定を実行する機能部として、固定実行部188を、それぞれ有している。
その固定解除制御部186は、S4の処理を実行する機能部、つまり、トレイ部品の供給に遅れが生じるか否かによって支持板60の固定の解除を制御する機能部として、供給遅れ依拠固定解除制御部190を、S14の処理を実行する機能部、つまり、トレイ部品の供給に遅れが生じる場合であっても緊急に支持板60の固定の解除を許容する機能部として、緊急解除許容部192を、S15の処理を実行する機能部、つまり、トレイ部品の供給中であるか否かによって支持板60の固定の解除を制御する機能部として、トレイ部品供給依拠固定解除制御部194を、S9の処理を実行する機能部、つまり、残り時間Trを表示する機能部として、残り時間表示部196を、S18の処理を実行する機能部、つまり、残り解除待ち時間Twを取得する機能部として、残り解除待ち時間取得部198を、S19の処理を実行する機能部、つまり、残り解除待ち時間Twを表示する機能部として、残り解除待ち時間表示部200を、それぞれ有している。さらに、供給遅れ依拠固定解除制御部190は、S5の処理を実行する機能部、つまり、余裕時間Tmを表示する機能部として、余裕時間表示部202を有している。
なお、解除指令記憶部184は、解除指令を受け付ける機能をも有していることから、解除指令受付部としても機能している。また、供給遅れ依拠固定解除制御部190は、トレイ部品の供給に遅れが生じる場合には支持板60の固定の解除を禁止し、トレイ部品の供給に遅れが生じない場合には支持板60の固定の解除を許容することから、供給遅れ発生時解除禁止部および供給遅れ非発生時解除許容部としても機能している。トレイ部品供給依拠固定解除制御部194は、トレイ部品の供給中には支持板60の固定の解除を禁止し、トレイ部品の供給が終了した場合には支持板60の固定の解除を許容することから、供給中解除禁止部および供給後解除許容部としても機能している。
また、上記実施例においては、トレイ部品の供給遅れが生じるか否かを余裕時間によって判定していたが、他の方法によって判定することが可能である。例えば、図13に示した装着シーケンスリストにおけるように、適正解除開始期間に対応するシーケンスNo.に対応付けて、そのシーケンスが適正解除開始期間に属するものであることを表す適正解除開始可能データ(図示の例では「1」)を予め付与しておけば、通常解除ボタン74が操作されたときに、現に実行されているシーケンスの適正解除開始可能データが「1」であるか「0」であるかを調べるのみで、支持板60の固定を解除するべきか否かを決定することができるのである。
また、上記実施例においては、部品装着機14によるトレイ部品の装着が予定される際に支持板60の固定が解除されている場合には、支持板60が固定される迄、部品装着機14の作業が停止させられる。具体的に言えば、上記第1部品装着装置制御プログラムのS28において、支持板60の固定が解除されている限りS28の処理が繰り返し実行される。このため、部品装着機14の作業効率を考慮して、そのような場合に、部品装着機14がトレイ型部品供給機10とは別の部品装着機、つまり、フィーダ型部品装着装置12から供給される部品を装着してもよい。具体的に言えば、図11に示す装着シーケンスリストのシーケンスNo.3〜No.6の作業を実行する際に支持板60の固定が解除されている場合には、シーケンスNo.3〜No.6の作業をスキップし、シーケンスNo.7以降の作業を実行し、そして、支持板60が固定された後に、シーケンスNo.3〜No.6の作業を実行するように部品装着機14を制御すればよい。そのための制御は図14に示す第2部品装着装置制御プログラムの実行により行うことができる。
第2部品装着装置制御プログラムは、オペレータによる部品装着機14の作業開始ボタン(図示省略)の操作をトリガとして開始される。最初に、S41において部品装着機14が実行すべき作業のシーケンスNo.Aが0にリセットされ、S42においてそのシーケンスNo.Aの作業が実行される。そして、S43においてそのシーケンスNo.Aの作業の実行が終了したか否かが判定され、判定の結果がNOである間、S42が繰り返し実行される。S43の判定結果がYESとなれば、S44においてトレイ部品の装着作業がスキップされているか否かが判定される。具体的に言えば、シーケンススキップフラグFSのフラグ値が1であるか否かが判定される。そのフラグFSのフラグ値が1とされる場合には、シーケンスNo.3〜No.6の作業がスキップされていることを示し、0とされている場合には、スキップされていないことを示している。トレイ部品の装着作業がスキップされていないと判定されると、S45においてシーケンスNo.Aが176であるか否かが判定され、シーケンスNo.Aが176ではないと判定されると、S46において次のシーケンスNo.の作業を実行すべく、シーケンスNo.Aに1が加えられる。
次に、S47においてシーケンスNo.Aの作業がトレイ部品の装着であるか否かが判定される。シーケンスNo.Aの作業がトレイ部品の装着であると判定された場合には、S48において、トレイ部品装着フラグFTのフラグ値が1にされ、S49において、支持板60の固定が解除されているか否かが判定される。支持板60の固定が解除されていると判定されると、トレイ部品の装着作業をスキップすべく、S50においてシーケンスNo.Aが7にされる。そして、S51においてトレイ部品装着フラグFTのフラグ値が0にされ、S52においてシーケンススキップフラグFSのフラグ値が1とされる。また、S47においてシーケンスNo.Aの作業がトレイ部品の装着以外の作業と判定されると、S53において、トレイ部品装着フラグFTのフラグ値が0にされ、シーケンスNo.Aの作業を実行すべく、S42が実行される。
また、S44においてトレイ部品の装着作業がスキップされていると判定されると、S54において支持板60の固定が解除されているか否かが判定される。その固定が解除されていると判定されると、S55において、図15にフローチャートを示すスキップシーケンス実行サブルーチンが実行される。スキップシーケンスサブルーチンでは、S61においてシーケンスNo.Aが作業処理の終了した終了シーケンスNo.ASとして記憶される。そして、S62においてトレイ部品装着フラグFTのフラグ値が1にされ、トレイ部品の装着作業を実行するべく、S63においてシーケンスNo.Aが3にされる。S64〜S67が実行され、スキップされたシーケンスNo.3〜No.6の作業が実行される。そして、シーケンスNo.3〜No.6の作業の実行が終了すると、S68においてシーケンススキップフラグFSのフラグ値が0とされ、S69においてシーケンスNo.Aが終了シーケンスNo.ASとされる。このサブルーチンが終了すると、メインプログラムの46以降の処理が上述のように実行される。
このように上記第2部品装着装置制御プログラムを実行すれば、トレイ型部品供給装置10からの部品の供給が遅れても、部品装着機14の作業効率の低下を防止することが可能となる。つまり、この第2部品装着装置制御プログラムが実行される場合には、トレイ部品の供給に遅れが生じる状態において、ソレノイド78による支持板60の固定が解除されても、部品装着機14の作業効率の低下が防止されるのである。このため、解除指令を受け付けた場合には、トレイ部品の供給中を除いて、ソレノイド78による支持板60の固定を解除する制御を実行可能である。この制御は、図16に示す第2部品供給装置制御プログラムの実行により行うことができる。
第2部品供給装置制御プログラムは、オペレータによる解除ボタンの操作をトリガとして開始され、S71のおいてトレイ部品の供給中であるか否かが判定される。トレイ部品の供給中である場合には、S71が繰り返し実行される。トレイ部品の供給中ではないと判定されると、S72においてソレノイド78に通電され、ソレノイド78が励磁状態とされて支持板60の固定が解除される。続いて、S73においてオペレータによるアクセスが終了したか否かが判定され、判定の結果がNOである間、S33が繰り返し実行される。アクセスが終了したと判定されると、S74において、ソレノイド78への通電が停止させられ、ソレノイド78が消磁状態とされて支持板60の固定が実行される。なお、このプログラムを実行する場合には、通常解除ボタン74と緊急解除ボタン76との差異はなくなる。
実施例であるトレイ型部品供給装置を含む部品装着システムを示す平面図である。 上記部品装着システムの部品装着機の一部を示す側面図である。 図1に示すトレイ型部品供給装置の平面図である。 上記トレイ型部品供給装置の側面図である。 図3に示すAA’線における断面図である。 上記部品装着システムをトレイ型部品供給装置側からの視点において示す斜視図である。 上記トレイ型部品供給装置の一部を拡大して示す平面図である。 図1の部品装着システムの制御装置を示すブロック図である。 第1部品供給装置制御プログラムを示すフローチャートである。 上記制御装置の各コントローラにおいて使用可能な制御プログラムの一部を構成する装着シーケンスリストの一例である。 上記制御装置の各コントローラにおいて使用される制御プログラムの一部を構成する装着シーケンスリストである。 第1部品装着装置制御プログラムを示すフローチャートである。 上記制御装置の各コントローラにおいて使用される制御プログラムの一部を構成する装着シーケンスリストの変形例である。 第2部品装着装置制御プログラムを示すフローチャートである。 第2部品装着装置制御プログラムにおいて実行されるスキップシーケンス実行サブルーチンを示すフローチャートである。 第2部品供給装置制御プログラムを示すフローチャートである。
符号の説明
10:トレイ型部品供給装置 12:フィーダ型部品供給装置(別の部品供給装置) 14:部品装着機(部品装着装置) 50:部品トレイ 60:トレイ支持板 62:スライド機構(ガイド機構)(トレイ支持板移動許容装置) 72:把持部材(把持部) 74:通常解除スイッチ(解除指令操作部材) 76:緊急解除スイッチ(解除指令操作部材) 78:ソレノイド(トレイ支持板固定装置) 140:装着コントローラ(部品装着装置制御装置) 142:供給コントローラ(部品供給装置制御装置) 184:解除指令記憶部(解除指令受付部) 186:固定解除制御部 188:固定実行部 190:供給遅れ依拠固定解除制御部(供給遅れ発生時解除禁止部)(供給遅れ非発生時解除許容部) 192:緊急解除許容部 194:トレイ部品供給依拠固定解除制御部(供給中解除禁止部)(供給後解除許容部) 196:残り時間表示部(アクセス可能時間表示部) 198:残り解除待ち時間取得部(初期解除待ち時間取得部) 200:残り解除待ち時間表示部(初期解除待ち時間表示部)(残り待ち時間表示部) 202:余裕時間表示部

Claims (9)

  1. 電子回路部品を平面状に並べて収容する部品トレイを支持するトレイ支持板と、
    前記部品トレイから電子回路部品を供給可能な供給位置とオペレータが前記部品トレイにアクセス可能なアクセス位置との間で前記トレイ支持板を一定の軌道に沿うように案内するガイド機構を有し、その軌道に沿ったオペレータ自身の力による前記トレイ支持板のそれらの位置の間の移動を許容するトレイ支持板移動許容装置と、
    前記トレイ支持板を前記供給位置に固定するとともに、その固定を解除可能なトレイ支持板固定装置と、
    (a)前記トレイ支持板固定装置による前記トレイ支持板の固定を解除するための指令である解除指令を受け付ける解除指令受付部と、(b)その解除指令受付部が前記解除指令を受け付けた際、前記トレイ支持板固定装置による固定を解除してよい状態にある場合には、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容し、解除してはいけない状態にある場合には、前記解除指令にかかわらず、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を禁止する固定解除制御部とを有する部品供給装置制御装置と
    を備えたトレイ型部品供給装置であって、
    前記固定解除制御部が、
    前記部品トレイから電子回路部品が供給されている場合に、前記解除してはいけない状態にある場合とし、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を禁止する供給中解除禁止部と、
    前記供給中解除禁止部によって前記トレイ支持板固定装置による固定の解除が禁止された後、前記部品トレイからの電子回路部品の供給が終了した場合に、前記解除してよい状態にある場合とし、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容する供給後解除許容部と
    を有するトレイ型部品供給装置。
  2. 当該トレイ型部品供給装置が、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を望むオペレータによって操作される解除指令操作部材を備え、
    前記解除指令受付部が、オペレータによる前記解除指令操作部材の操作に応じて前記解除指令を受け付けるように構成された請求項1に記載のトレイ型部品供給装置。
  3. 前記トレイ支持板が、それの前記供給位置から前記アクセス位置への移動の際にオペレータによって把持される把持部を有し、
    前記解除指令操作部材が、その把持部に設けられ、オペレータによるその把持部の把持によって操作されるように構成された請求項2に記載のトレイ型部品供給装置。
  4. 前記固定解除制御部が、
    前記トレイ支持板固定装置による固定の解除が許容されて、オペレータが、前記トレイ支持板を前記供給位置から前記アクセス位置へ移動させ、そのトレイ支持板に支持される前記部品トレイに対してアクセスした後、そのトレイ支持板を前記供給位置へ戻したとすれば、その部品トレイからの電子回路部品の供給に遅れが生じる場合に、前記解除してはいけない状態にある場合とし、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を禁止する供給遅れ発生時解除禁止部と、
    前記遅れが生じない場合に、前記解除してよい状態にある場合とし、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容する供給遅れ非発生時解除許容部と
    を有する請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置。
  5. 前記固定解除制御部が、
    前記供給遅れ発生時解除禁止部によって前記解除してはいけない状態にある場合とされ
    た場合でも、前記トレイ支持板固定装置による固定の解除を許容する緊急解除許容部を有する請求項4に記載のトレイ型部品供給装置。
  6. 前記供給遅れ発生時解除禁止部が、
    前記解除指令を受け付けた時点から前記部品トレイからの電子回路部品の供給が予定される時点までの時間である供給予定時間T1から、少なくとも、オペレータが前記供給位置から前記アクセス位置へ移動させるために必要な第1移動所要時間T2と、オペレータがアクセスするために必要なアクセス所要時間T3と、アクセス後にオペレータが前記アクセス位置から前記供給位置へ移動させるために必要な第2移動所要時間T4とを差し引いた時間差である余裕時間Tmが負となる場合に、前記部品トレイからの電子回路部品の供給に遅れが生じる場合とするように構成された請求項4または請求項5に記載のトレイ型部品供給装置。
  7. 前記固定解除制御部が、
    前記解除指令を受け付けた時点から前記部品トレイからの電子回路部品の供給が予定される時点までの時間である供給予定時間T1から、少なくとも、オペレータが前記供給位置から前記アクセス位置へ移動させるために必要な第1移動所要時間T2と、オペレータが前記アクセス位置から前記供給位置へ移動させるために必要な第2移動所要時間T4とを差し引いた時間差であるアクセス可能時間Taを表示するアクセス可能時間表示部と、
    前記解除指令を受け付けた時点から前記部品トレイからの電子回路部品の供給が予定される時点までの時間である供給予定時間T1から、少なくとも、オペレータが前記供給位置から前記アクセス位置へ移動させるために必要な第1移動所要時間T2と、オペレータが前記アクセス位置から前記供給位置へ移動させるために必要な第2移動所要時間T4とを差し引いた時間差であるアクセス可能時間Taから、前記解除指令を受け付けた時点からの経過時間T5を差し引いた残り時間Trを表示する残り時間表示部と
    の少なくとも一方を有する請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置。
  8. 前記固定解除制御部が、
    前記解除指令を受け付けた時点から前記トレイ支持板固定装置による固定を解除してよい状態となる予定の時点までの時間である初期解除待ち時間Twを取得する初期解除待ち時間取得部と、
    前記初期解除待ち時間を表示する初期解除待ち時間表示部と、その初期解除待ち時間から、前記解除指令を受け付けた時点からの経過時間を引いた残り待ち時間を表示する残り待ち時間表示部との少なくとも一方と
    を有する請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載のトレイ型部品供給装置と、
    電子回路部品を供給可能な前記トレイ型部品供給装置とは別の部品供給装置と、
    前記トレイ型部品供給装置と前記別の部品供給装置とから供給される電子回路部品を回路基板に装着する部品装着装置と、
    その部品装着装置の作動を制御する部品装着装置制御装置と
    を備えた部品装着システムであって、
    前記部品装着装置制御装置が、
    前記トレイ型部品供給装置から供給される電子回路部品の装着が予定される際に前記トレイ支持板固定装置による固定の解除が前記固定解除制御部によって許容されている場合には、前記別の部品供給装置から供給される電子回路部品を装着し、前記トレイ支持板固定装置によって前記トレイ支持板が固定された後に、前記トレイ型部品供給装置から供給される電子回路部品を装着するように構成された部品装着システム。
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