JP5090948B2 - プラズマcvd装置及びフッ化有機膜、シランカップリング基を有する有機膜 - Google Patents

プラズマcvd装置及びフッ化有機膜、シランカップリング基を有する有機膜 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマCVD装置及びフッ化有機膜、シランカップリング基を有する有機膜に係わり、特に、膜厚均一性及びステップカバレッジを向上させることができるプラズマCVD装置に関し、また、十分な撥水性又は親水性を容易に確保できるフッ化有機膜及びシランカップリング基を有する有機膜に関する。
図4は、従来の電子部品の一部の構造を模式的に示す断面図である。この電子部品は、摩耗摩擦する表面に固体潤滑剤を備えたものである。この電子部品は基材101を有しており、この基材101上には図示せぬ単層又は複数の層を介してDLC(Diamond Like Carbon)膜102が形成されており、このDLC膜102上にはフッ素系の固体潤滑剤として機能するフッ化有機膜103が形成されている。このようにフッ化有機膜103とDLC膜102を形成することにより電子部品の表面を摩耗や摺動から守ることができる。
次に、上記電子部品の製造方法について説明する。
まず、基材101を準備し、この基材101上に図示せぬ単層又は複数の層を形成する。次いで、この単層又は複数の層の上にDLC膜102をプラズマCVD(chemical vapor deposition)法により形成する。
この後、基材101を平均分子量が2500程度のフッ素系のフォンブリン油にディッピングすることにより、DLC膜102上にはフォンブリン油が塗布される。次に、この基材101を150℃の温度で1時間アニールすることにより、DLC膜102上には撥水性を有し且つ固体潤滑剤として機能するフッ化有機膜103が形成される。
上記従来の電子部品の製造方法では、フッ化有機膜103とDLC膜102との密着力、フッ化有機膜103の密度と強度を十分に確保することは容易ではない。また、フッ化有機膜103は膜の緻密化が容易ではないために十分な撥水性を確保することが難しく、水との接触角を要求レベルまで上げることが容易ではない。また、フォンブリン油をディッピングによりDLC膜102上に塗布する方法を用いているため、フッ化有機膜103は膜厚均一性が悪く、ステップカバレッジが悪い。
以下、従来のシランカップリング基を有する有機膜の製造方法について説明する。このシランカップリング基を有する有機膜は、接着剤として使用されるものであり、例えば光ファイバーと光素子とを接着する際に用いられる。
スピンコーターによってシランカップリング剤を基材上に塗布し、この基材を所定の温度でアニールすることにより、基材上には親水性を有し且つ接着剤として機能するシランカップリング基を有する有機膜が形成される。なお、前記シランカップリング剤は、1つの分子中に反応性の異なる2種類の官能基を持つものであり、前記2種類の官能基は、各種合成樹脂などの有機質材料と化学結合する反応基(例えばビニル基、エポキシ基、アミノ基、メタクリル基、メルカプト基など)、ガラス、金属、珪石などの無機質材料と化学結合する反応基(例えばメトキシ基、エトキシ基など)である。
しかし、上記従来のシランカップリング基を有する有機膜の製造方法では、スピンコーターで塗布するため、膜厚均一性が悪く、ステップカバレッジが悪く、膜の緻密化が容易ではない。このため、シランカップリング基を有する有機膜と基材との接着力を試験するべく、温度110℃、湿度100%の雰囲気下に1週間保持すると、前記接着力が60%も低下した。
上記従来の電子部品のフッ化有機膜103では膜を緻密化することが難しいという問題がある。また、上記従来の電子部品の製造方法には、フッ化有機膜103の膜厚均一性が悪く、ステップカバレッジが悪いという問題がある。
また、上記従来のシランカップリング基を有する有機膜では、接着力が不十分であるという問題がある。
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、膜厚均一性及びステップカバレッジを向上させることができるプラズマCVD装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、十分に緻密化したフッ化有機膜を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、接着力を向上させたシランカップリング基を有する有機膜を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るプラズマCVD装置は、単量体を有する有機物原料ガスがプラズマによって重合されて基材に成膜されるプラズマCVD装置であって、
真空容器と、
前記真空容器内に配置され、前記基材の電位がフロートとされ、前記基材が保持される保持電極と、
前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材に対向して配置されたリング電極と、
前記リング電極に電気的に接続された高周波電源と、
を具備することを特徴とする。
上記プラズマCVD装置によれば、保持電極の電位をフロートとすることで基材の電位をフロートとすることにより、単量体を有する有機物原料ガスを有機物の性質を損なうことなくプラズマによって重合させることができる。その結果、基材上に膜厚均一性及びステップカバレッジを向上させたポリマー膜を成膜することができる。
また、本発明に係るプラズマCVD装置において、前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材の周囲を囲み且つ電位がフロートとされたプラズマウォール側面部と、
前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材と逆側に位置し且つ前記リング電極に対向して配置され、接地電位に接続されたプラズマウォール底面部とをさらに具備することが好ましい。
また、本発明に係るプラズマCVD装置において、前記高周波電源に電気的に接続されたコンデンサをさらに具備することも可能である。
また、本発明に係るプラズマCVD装置において、前記高周波電源のパワーが200W以下であり、前記高周波電源の電圧VDCが100V以下であることが好ましい。また、前記保持電極に保持された前記基材と前記電極との間隔は200mm以上であることが好ましい。
また、本発明に係るプラズマCVD装置において、前記有機物原料ガスは、その分子端の少なくとも一つがCF、CH及びOHのいずれかによって結合されていることも可能である。また、本発明に係るプラズマCVD装置において、前記有機物原料ガスは、その分子中に酸化フルオロカーボンが重合していることも可能である。
また、本発明に係るプラズマCVD装置において、前記基材には、固体潤滑剤として機能し、且つ水との接触角が100°以上の撥水性を有するフッ化有機膜が成膜されることも可能である。
また、本発明に係るプラズマCVD装置において、前記有機物原料ガスは、飽和フルオロカーボンで結合の手が満たされた窒素化合物を有するものであり、前記基材には、水との接触角が100°以上の撥水性を有するフッ化有機膜が成膜されることも可能である。尚、前記飽和フルオロカーボンは、C2n+1(n:3以上の整数)の官能基であることが好ましい。
本発明に係るフッ化有機膜は、プラズマCVD法を用いることにより単量体を有する有機物原料ガスがプラズマによって重合されて成膜されたフッ化有機膜であって、水との接触角が100°以上の撥水性を有することを特徴とする。
上記フッ化有機膜によれば、プラズマによって重合させて成膜したものであるため、十分な撥水性を容易に確保できる。
また、本発明に係るフッ化有機膜において、前記フッ化有機膜は基材上に成膜されたものであり、
前記プラズマCVD法は、前記基材を保持電極に保持し、前記保持電極の電位をフロートとし、前記基材に対向するように前記リング電極を配置し、前記リング電極に高周波電力を供給することによりプラズマを発生させて成膜するものであることが好ましい。
また、前記フッ化有機膜は、固体潤滑剤として機能するものであり、前記有機物原料ガスは、その分子端の少なくとも一つがCF、CH及びOHのいずれかによって結合されていることも可能である。また、前記有機物原料ガスは、その分子中に酸化フルオロカーボンが重合していることも可能である。また、前記有機物原料ガスは、飽和フルオロカーボンで結合の手が満たされた窒素化合物を有することも可能である。
本発明に係るシランカップリング基を有する有機膜は、プラズマCVD法を用いることによりシランカップリング剤が成膜されたシランカップリング基を有する有機膜であって、水との接触角が65°以下の親水性を有することを特徴とする。
上記シランカップリング基を有する有機膜によれば、プラズマCVD法によって成膜したものであるため、十分な親水性を容易に確保できる。従って、接着力を向上させることができる。
また、本発明に係るシランカップリング基を有する有機膜において、前記シランカップリング基を有する有機膜は基材上に成膜されたものであり、
前記プラズマCVD法は、前記基材を保持電極に保持し、前記保持電極の電位をフロートとし、前記基材に対向するように前記リング電極を配置し、前記リング電極に高周波電力を供給することによりプラズマを発生させて成膜するものであることが好ましい。
また、前記シランカップリング剤は、(CHO)SiCNHであることが好ましい。
以上説明したように本発明によれば、膜厚均一性及びステップカバレッジを向上させることができるプラズマCVD装置を提供することができる。
また、他の本発明によれば、十分に緻密化したフッ化有機膜を提供することができる。
また、他の本発明によれば、接着力を向上させたシランカップリング基を有する有機膜を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるプラズマCVD装置を模式的に示す構成図である。図2(A)は、図1に示すプラズマCVD装置の高周波電力供給部の詳細を示す図である。このプラズマCVD装置は、主にリング電極4に流れる電流により発生する磁場がプラズマに寄与するICP(誘導結合プラズマ:Inductively Coupled Plasma)方式を用いた装置であって、単量体を有する有機物原料ガスがプラズマによって重合されて基材に成膜されるものである。
図1に示すように、プラズマCVD装置は真空容器1を有し、この真空容器1の内部にはリング電極4が配置されている。また、真空容器1の内部には、基材3をリング電極4と対向させて保持する保持電極(基材電極)2が配置されている。この保持電極2は、フロート電位11に接続されている。これにより、保持電極2に保持された基材3の電位はフロートとされる。尚、保持電極2及びリング電極4それぞれは真空容器1に対して絶縁されている。
リング電極4は、金属フレキシブル・チューブや網組線のような可撓性のある部材により形成された1ターンのコイルにより構成されている。リング電極4は、保持電極2に保持された基材3の表面の略中心から該表面に対して垂直上に伸ばした線に対して略同心円状に1ターンのコイルが巻かれたものである。尚、ここでは1ターンのコイルを用いているが、複数回ターンのコイルを用いることも可能である。
リング電極4は、高周波電力供給部(RF)8に電気的に接続されている。詳細には、リング電極4は、図2(A)に示すように、高周波電源9に電気的に接続されている。この高周波電源9の電圧VDCが100V以下であることが好ましい。電源Vppを100V以下と低くするとリング電極4に流れる電流を大きくすることができ、プラズマを生成した際のイオンを多くすることができる。また、高周波電源9は共振コンデンサ10を介して接地電位に接続されている。この共振コンデンサ10は、高周波電源9から出力される高周波電流の周波数及びリング電極4のインダクタンスに対して共振条件又は共振条件の許容動作範囲を満たす容量を有している。
つまり、高周波電源9によって、例えば、周波数が13.56MHzの高周波電流をリング電極4に供給すると、共振条件でリング電極4に高周波電流が流れるため、その高周波電流が前記周波数の場合の最大電流となる。このような最大高周波電流がリング電極4に流されることにより、リング電極4から大きな磁場を発生させ、この磁場によってリング電極4の内側に大きな電界を発生させる。その結果、真空容器1内の基材3の下方に位置するリング電極4の内側及びその近傍に有機物原料ガスの誘導結合プラズマを極めて高密度で発生させることができる。
真空容器1の内部にはプラズマウォール側面部5が配置されている。このプラズマウォール側面部5は、リング電極4及び保持電極2に保持された基材3の周囲を囲むように形成されている。プラズマウォール側面部5はフロート電位12に接続されている。これにより、プラズマウォール側面部5の電位はフロートとされる。
また、真空容器1の内部にはプラズマウォール底面部7が配置されている。このプラズマウォール底面部7は、保持電極2に保持された基材3と逆側に位置し且つリング電極4に対向して配置されている。プラズマウォール底面部7はアースされている。これにより、プラズマウォール底面部7は接地電位とされる。尚、プラズマウォール側面部5及びプラズマウォール底面部7それぞれは真空容器1に対して絶縁されている。
本実施の形態によるプラズマCVD装置を上述したような構造とする理由は、単量体を有する有機物原料ガスをプラズマによって重合させて基材3に成膜するものであるから、基材3に強い高周波電力が印加されないようにして原料ガスの有機物の性質を損なわずに有機膜の成膜を行うためである。
また、保持電極2は、リング電極4に対向するような位置に基材3を保持するものであり、保持電極2に保持された基材3とリング電極4との間隔は200mm程度であることが好ましい。また、高周波電源9のパワーは200W以下であることが好ましい。これも基材3に強い高周波出力が印加されないようにして原料ガスの有機物の性質を損なわずに有機膜の成膜を行うためである。
真空容器1の下方にはシャワー状にガスを吐出するガス吐出口6が設けられている。ガス吐出口6は保持電極2に対向するように配置されており、保持電極2とガス吐出口6との間にはリング電極4が位置されている。
ガス吐出口6はガス供給系に繋げられている。ガス供給系は、第1の真空エアー弁(図示せず)、マスフローコントローラー(図示せず)、第2の真空エアー弁(図示せず)、真空手動弁13a及びボトル13bを有している。詳細には、ガス吐出口6は配管を介して第1の真空エアー弁に繋げられ、第1の真空エアー弁は配管を介してマスフローコントローラーに繋げられ、マスフローコントローラーは配管を介して第2の真空エアー弁に繋げられ、第2の真空エアー弁は配管を介して真空手動弁13aに繋げられ、真空手動弁13aは配管を介してボトル13bに繋げられている。このボトル13bの中には単量体を有する有機物原料(液体)が収容されている。この有機物原料は、フッ化有機膜(例えば潤滑膜)を成膜するための原料であり、具体的には、下記の化学式(1)で示されるパーフルオロポリエーテル(PFPE)である。
Figure 0005090948
前記ボトルにはヒーター13cが取り付けられており、このヒーター13cによって有機物原料を25℃〜50℃に加熱することができる。また、前記第1及び第2の真空エアー弁、前記真空手動弁13a、前記マスフローコントローラー及び前記配管それぞれにはヒーター(図示せず)が取り付けられており、これらのヒーターによって前記マスフローコントローラー等を80℃に加熱することができる。
また、真空容器1は真空排気系14に接続されており、この真空排気系14によって真空容器1内が真空排気される。
尚、本実施の形態では、真空容器1の内部にリング電極4を配置し、このリング電極4に高周波電力供給部8を電気的に接続する構成としているが、次のように変形して実施しても良い。
真空容器1の内部にリング電極4に代えてガスシャワー電極を配置する。このガスシャワー電極は、ガス吐出口6のようにシャワー状にガスを吐出するガス吐出口を有し、且つプラズマを発生させるための電極としても機能するものである。即ち、ガスシャワー電極は高周波電力供給部に接続される。
次に、図1に示すプラズマCVD装置を用いて基材3にフッ化有機膜を成膜する方法について説明する。
まず、基材3を準備し、この基材3をプラズマCVD装置の保持電極2に保持する。ここでの基材3は、基材上に単層又は複数の層を形成し、この単層又は複数の層の上にDLC膜をプラズマCVD法により形成した状態のものである。
この後、真空排気系14を作動させることにより、真空容器1内が排気され真空状態とされる。また、ガス供給系のボトル13b内の有機物原料をヒーター13cによって所定温度(例えば25℃〜50℃)に加熱する。また、ヒーターによって第1及び第2の真空エアー弁、真空手動弁13a、トルエン用マスフローコントローラー及び配管を所定温度(例えば80℃)に加熱する。
次に、ガス供給系によって有機物原料ガスを真空容器1内に導入する。詳細には、第1及び第2の真空エアー弁、真空手動弁13aを開き、前述した化学式(1)の有機物原料により有機物原料ガスを発生させ、この有機物原料ガスをトルエン用マスフローコントローラーによって例えば20cc/分程度に流量制御し、この流量制御された有機物原料ガスをガス吐出口6からシャワー状に吹き出す。これにより、有機物原料ガスが真空容器1内に導入される。そして、真空容器1内は、制御されたガス流量と排気能力のバランスによって、フッ化有機膜の成膜に適した圧力(例えば5×10−3Torr程度)に保たれる。
この後、高周波電力供給部8によってリング電極4に高周波電流を流すことにより、リング電極4の内側及びその近傍に有機物原料ガスの誘導結合プラズマが高密度で発生され、基材3の表面に例えば厚さ1〜3nmのフッ化有機膜が成膜される。成膜時間は例えば30分程度である。このフッ化有機膜は具体的には下記の化学式(2)で示される分子構造を有する。化学式(2)の平均分子量は約610程度である。
Figure 0005090948
また、前記フッ化有機膜は具体的には下記の末端構造を有しても良い。
−(CFCFCFO)
−(CFCFO)−(CFO)}−
−(CF(CF)CFO)
上記実施の形態1によれば、保持電極2の電位をフロートとすることで基材3の電位をフロートとすることにより、モノマーの原料ガスを有機物の性質を損なうことなくプラズマによって重合させることができる。その結果、基材3の上にポリマー膜を成膜することができる。詳細には、酸化フルオロカーボンの単量体を有する有機物原料ガスをプラズマによって重合させることにより、基材3の上にフッ化有機膜を成膜することができる。
このようにプラズマによって重合させたフッ化有機膜とDLC膜との密着力は従来の製造方法に比べて向上させることができる。また、このようにプラズマによって重合させたフッ化有機膜の密度と強度は、従来の製造方法に比べて向上させることができる。また、このようにプラズマによって重合させたフッ化有機膜は膜を緻密化して十分な撥水性を確保することができ、水との接触角を100°以上(例えば110°程度)に上げることができる。また、プラズマCVD法により成膜する方法を用いているため、フッ化有機膜の膜厚均一性を向上させることができ、ステップカバレッジも良くすることができる。
図1に示すプラズマCVD装置を用いて下記の実験条件により有機膜の成膜を行った。
(実験条件)
原料 : PFPE
原料ガスの流量 : 20cc/分(トルエン用マスフローコントローラーを使用)
真空容器内の圧力 : 0.5Pa
成膜時間 : 30分
(実験結果)
上記実験条件によって成膜された有機膜の膜厚は20nmであり、この有機膜の水との接触角は110°であった。従って、上記有機膜は、ステップカバレッジが良く、緻密化して十分な撥水性を有することが確認できた。
尚、上記実施の形態1では、基材3として、基材上に単層又は複数の層を形成し、この単層又は複数の層の上にDLC膜をプラズマCVD法により形成したものを用いているが、これに限定されるものではなく、基材として、基材上に単層又は複数の層を形成し、この単層又は複数の層の上にDLC膜をプラズマCVD法により形成し、このDLC膜上に例えば厚さ0.1〜0.5nmのSi系密着層を形成したものを用いることも可能である。このSi系密着層は、DLC膜とフッ化有機膜との密着性を高めるものであれば種々のものを用いることができるが、例えばシランカップリング基を有する有機膜、CN膜等を用いることができる。
また、上記実施の形態1では、高周波電力供給部8を図2(A)に示すような構造としているが、高周波電力供給部を図2(B)に示すような構造、即ち、リング電極4に高周波電源15を電気的に接続する構造とすることも可能である。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2によるプラズマCVD装置のリング電極と高周波電力供給部を模式的に示す構成図であり、図1及び図2と同一部分には同一符合を付し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施の形態によるプラズマCVD装置は、主にリング電極4にかかる電圧がプラズマに寄与するCCP(容量結合プラズマ:Capacitive Coupled Plasma)方式を用いた装置である。詳細には、図3に示すように、リング電極4はコンデンサ16に電気的に接続されており、このコンデンサ16は高周波電源17に電気的に接続されている。高周波電源17は接地電位に接続されている。
上記プラズマCVD装置において、高周波電源17によってリング電極4に高周波電圧を印加することにより、リング電極4の内側及びその近傍に有機物原料ガスの容量結合プラズマを高密度で発生させることができる。その結果、基材3の表面にフッ化有機膜を成膜することができる。従って、本実施の形態においても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、図1に示すプラズマCVD装置を用いるが、実施の形態1とは異なる有機物原料を使用し、実施の形態1とは異なる膜が成膜されるものである。実施の形態3においては、実施の形態1と同一部分の説明はなるべく省略し、異なる部分についてのみ説明する。
有機物原料(液体)は、フッ化有機膜(例えばフッ素樹脂)を成膜するための原料であり、例えば、下記の化学式(3)で示されるPFC(パーフルオロカーボン)である。化学式(3)の平均分子量は約600程度である。
(C)N + e (3)
次に、上記プラズマCVD装置を用いて基材にフッ化有機膜(例えばフッ素樹脂)を成膜する方法について説明する。
まず、基材を準備し、この基材をプラズマCVD装置の保持電極2に保持し、真空容器1内を真空状態とする。また、ガス供給系のボトル13b内の有機物原料をヒーター13cによって所定温度(例えば50℃)に加熱する。また、ヒーターによって第1及び第2の真空エアー弁、真空手動弁13a、マスフローコントローラー及び配管を所定温度(例えば80℃)に加熱する。
次に、ガス供給系によって有機物原料ガスを真空容器1内に導入する。詳細には、第1及び第2の真空エアー弁、真空手動弁13aを開き、前述した化学式(3)の有機物原料により有機物原料ガス(例えば、飽和フルオロカーボン(C2n+1、n:自然数、例えばC)で結合の手が満たされた窒素化合物を有する有機物原料ガス)を発生させる。そして、例えば20cc/分程度に流量制御された有機物原料ガスをガス吐出口6からシャワー状に吹き出すことにより、有機物原料ガスが真空容器1内に導入される。真空容器1内は、制御されたガス流量と排気能力のバランスによって、フッ素樹脂からなるフッ化有機膜の成膜に適した圧力(例えば5×10−3Torr程度)に保たれる。
この後、50Wの高周波電源9によってリング電極4に高周波電流を流すことにより、リング電極4の内側及びその近傍に有機物原料ガスの誘導結合プラズマが高密度で発生され、基材の表面に例えば厚さ3nmのフッ化有機膜が成膜される。成膜時間は例えば30分程度である。このときの有機物原料ガスからフッ化有機膜への反応は下記式(4)のとおりである。つまり、3C が基板上でプラズマ2e を受けてC系のテフロン(登録商標)系有機膜が生成される。
2(CN + e → 6C +N↑ + 2e (4)
上記実施の形態3によれば、保持電極2の電位をフロートとすることで基材の電位をフロートとすることにより、モノマーの原料ガスを有機物の性質を損なうことなくプラズマによって重合させることができる。その結果、基材上にポリマー膜を成膜することができる。詳細には、飽和フルオロカーボン(C2n+1、n:自然数、例えばC)で結合の手が満たされた窒素化合物を有する有機物原料ガスをプラズマによって重合させることにより、基材上にフッ化有機膜を成膜することができる。
このようにプラズマによって重合させたフッ化有機膜は膜を緻密化して十分な撥水性を確保することができ、水との接触角を100°以上(例えば108°程度)に上げることができる。また、プラズマCVD法により成膜する方法を用いているため、フッ化有機膜の膜厚均一性を向上させることができ、ステップカバレッジも良くすることができる。
フッ素樹脂からなるフッ化有機膜は、ウエットエッチングの際のマスク材として用いられる。また、フッ素樹脂からなるフッ化有機膜は汚れがつきにくいという利点がある。
図1に示すプラズマCVD装置を用いて下記の実験条件により有機膜の成膜を行った。
(実験条件)
原料 : PFC
原料ガスの流量 : 20cc/分(トルエン用マスフローコントローラーを使用)
真空容器内の圧力 : 0.5Pa
成膜時間 30分
(実験結果)
上記実験条件によって成膜された有機膜は平均分子量が600程度のテフロン(登録商標)に似た有機重合膜であり、その膜厚は20nmであり、この有機膜の水との接触角は110°であった。従って、上記有機膜は、耐薬品性が良く、ステップカバレッジが良く、緻密化して十分な撥水性を有することが確認できた。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、図1に示すプラズマCVD装置を用いるが、実施の形態1、3とは異なる有機物原料を使用し、実施の形態1、3とは異なる膜が成膜されるものである。実施の形態4においては、実施の形態1と同一部分の説明はなるべく省略し、異なる部分についてのみ説明する。
有機物原料(液体)は、シランカップリング基を有する有機膜を成膜するための原料(シランカップリング剤)であり、例えば、下記の化学式(4)で示される3−アミノプロピルトリメトキシシランである。化学式(4)の平均分子量は179.3であり、大気圧での沸点は215℃である。
(CHO)SiCNH (4)
次に、上記プラズマCVD装置を用いて基材にシランカップリング基を有する有機膜を成膜する方法について説明する。
まず、基材を準備し、この基材をプラズマCVD装置の保持電極2に保持し、真空容器1内を真空状態とする。また、ガス供給系のボトル13b内のシランカップリング剤をヒーター13cによって所定温度(例えば100℃)に加熱する。また、ヒーターによって第1及び第2の真空エアー弁、真空手動弁13a、マスフローコントローラー及び配管を所定温度(例えば120℃)に加熱する。
次に、ガス供給系によってシランカップリング剤の原料ガスを真空容器1内に導入する。詳細には、第1及び第2の真空エアー弁、真空手動弁13aを開き、前述した化学式(4)の有機物原料により有機物原料ガスを発生させる。そして、流量制御された有機物原料ガスをガス吐出口6からシャワー状に吹き出すことにより、有機物原料ガスが真空容器1内に導入される。真空容器1内は、制御されたガス流量と排気能力のバランスによって、シランカップリング基を有する有機膜の成膜に適した圧力(例えば5×10−3Torr程度)に保たれる。
この後、25Wの高周波電源9によってリング電極4に高周波電流を流すことにより、リング電極4の内側及びその近傍に有機物原料ガスの誘導結合プラズマが高密度で発生され、基材の表面に例えば厚さ3nmのシランカップリング基を有する有機膜が成膜される。成膜時間は例えば30分程度である。
上記実施の形態4によれば、保持電極2の電位をフロートとすることで基材の電位をフロートとすることにより、シランカップリング剤の原料ガスを有機物の性質を損なうことなく、またシランカップリング剤の化学構造を分解することなく、プラズマによって基材上にシランカップリング基を有する有機膜を成膜することができる。
このように成膜したシランカップリング基を有する有機膜は膜を緻密化して十分な親水性を確保することができ、水との接触角は65°以下であった。このため、シランカップリング基を有する有機膜と基材との接着力を試験するべく、温度110℃、湿度100%の雰囲気下に1週間保持しても、前記接着力が20%程度しか低下しないという極めて優れた接着力を有する薄膜を成膜することができる。また、プラズマCVD法により成膜する方法を用いているため、シランカップリング基を有する有機膜の膜厚均一性を向上させることができ、ステップカバレッジも良くすることができる。
図1に示すプラズマCVD装置を用いて下記の実験条件によりシランカップリング基を有する有機膜の成膜を行った。
(実験条件)
原料 : (CHO)SiCNH
真空容器内の圧力 : 0.7Pa
RF出力 : 25W
成膜時間 30分
(実験結果)
上記実験条件によって成膜された有機膜は平均分子量が179.3のシランカップリング基を有する有機膜であり、その膜厚は170nmであり、この有機膜の水との接触角は65°であった。また、上記有機膜は、ステップカバレッジが良く、緻密化することができた。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、リング電極4に高周波電力を印加して原料ガスのプラズマを発生させているが、リング電極4に代えた電極と真空容器1との間に直流電圧を印加して原料ガスのプラズマを発生させることも可能である。
本発明の実施の形態1によるプラズマCVD装置を模式的に示す構成図である。 (A)は、図1に示すプラズマCVD装置の高周波電力供給部の詳細を示す図であり、(B)は、(A)に示す高周波電力供給部の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるプラズマCVD装置のリング電極と高周波電力供給部を模式的に示す構成図である。 従来の電子部品の一部の構造を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1…真空容器
2…保持電極
3…基材
4…リング電極
5…プラズマウォール側面部
6…ガス吐出口
7…プラズマウォール底面部
8…高周波電力供給部(RF)
9,15,17…高周波電源
10…共振コンデンサ
11,12…フロート電位
13a…真空手動弁
13b…ボトル
13c…ヒーター
14…真空排気系
16…コンデンサ
101…基材
102…DLC膜
103…フッ化有機膜

Claims (14)

  1. 単量体を有する有機物原料ガスがプラズマによって重合されて基材に成膜されるプラズマCVD装置であって、
    真空容器と、
    前記真空容器内に配置され、前記基材の電位がフロートとされ、前記基材が保持される保持電極と、
    前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材に対向して配置されたリング電極と、
    前記リング電極に電気的に接続された高周波電源と、
    前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材の周囲を囲み且つ電位がフロートとされたプラズマウォール側面部と、
    前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材と逆側に位置し且つ前記リング電極に対向して配置され、接地電位に接続されたプラズマウォール底面部と、
    を具備することを特徴とするプラズマCVD装置。
  2. 請求項において、前記高周波電源に電気的に接続されたコンデンサをさらに具備することを特徴とするプラズマCVD装置。
  3. 請求項1又は2において、前記高周波電源のパワーが200W以下であり、前記高周波電源の電圧VDCが100V以下であることを特徴とするプラズマCVD装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項において、前記保持電極に保持された前記基材と前記電極との間隔は200mm以上であることを特徴とするプラズマCVD装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項において、前記有機物原料ガスは、その分子端の少なくとも一つがCF、CH及びOHのいずれかによって結合されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項において、前記有機物原料ガスは、その分子中に酸化フルオロカーボンが重合していることを特徴とするプラズマCVD装置。
  7. 請求項又はにおいて、前記基材には、固体潤滑剤として機能し、且つ水との接触角が100°以上の撥水性を有するフッ化有機膜が成膜されることを特徴とするプラズマCVD装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか一項において、前記有機物原料ガスは、飽和フルオロカーボンで結合の手が満たされた窒素化合物を有するものであり、前記基材には、水との接触角が100°以上の撥水性を有するフッ化有機膜が成膜されることを特徴とするプラズマCVD装置。
  9. プラズマCVD装置を用いることにより単量体を有する有機物原料ガスがプラズマによって重合されて基材に成膜されたフッ化有機膜の製造方法であって、
    前記プラズマCVD装置は、
    真空容器と、
    前記真空容器内に配置され、前記基材の電位がフロートとされ、前記基材が保持される保持電極と、
    前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材に対向して配置されたリング電極と、
    前記リング電極に電気的に接続された高周波電源と、
    前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材の周囲を囲み且つ電位がフロートとされたプラズマウォール側面部と、
    前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材と逆側に位置し且つ前記リング電極に対向して配置され、接地電位に接続されたプラズマウォール底面部と、を具備し、
    前記フッ化有機膜は水との接触角が100°以上の撥水性を有することを特徴とするフッ化有機膜の製造方法
  10. 請求項において、前記フッ化有機膜は、固体潤滑剤として機能するものであり、前記有機物原料ガスは、その分子端の少なくとも一つがCF、CH及びOHのいずれかによって結合されていることを特徴とするフッ化有機膜の製造方法
  11. 請求項9又は10において、前記有機物原料ガスは、その分子中に酸化フルオロカーボンが重合していることを特徴とするフッ化有機膜の製造方法
  12. 請求項において、前記有機物原料ガスは、飽和フルオロカーボンで結合の手が満たされた窒素化合物を有することを特徴とするフッ化有機膜の製造方法
  13. プラズマCVD装置を用いることによりシランカップリング剤が基材に成膜されたシランカップリング基を有する有機膜の製造方法であって、
    前記プラズマCVD装置は、
    真空容器と、
    前記真空容器内に配置され、前記基材の電位がフロートとされ、前記基材が保持される保持電極と、
    前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材に対向して配置されたリング電極と、
    前記リング電極に電気的に接続された高周波電源と、
    前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材の周囲を囲み且つ電位がフロートとされたプラズマウォール側面部と、
    前記真空容器内に配置され、前記保持電極に保持された前記基材と逆側に位置し且つ前記リング電極に対向して配置され、接地電位に接続されたプラズマウォール底面部と、を具備し、
    前記有機膜は水との接触角が65°以下の親水性を有することを特徴とするシランカップリング基を有する有機膜の製造方法
  14. 請求項13において、前記シランカップリング剤は、(CHO)SiCNHであることを特徴とするシランカップリング基を有する有機膜の製造方法
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