JP5090681B2 - 引戸の引込み装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開き状態から所定の位置まで閉めた後は、閉まり位置まで自動的に引込んで閉止させる引戸の引込み装置に関する。
従来より、引戸等では、開き状態から所定の位置まで閉めた後は、締り位置まで自動的に引込んで閉止させる引戸の引込み装置が種々提案されている。
例えば、下記特許文献1では、係合部材、案内トラック,駆動ピン及びコイルばねで構成され、前記案内トラックは本体側壁に固着されるレールに対し、引出し方向に沿って形成される真っ直ぐな部分と前方の弓形の部分から構成され、前記係合部材は駆動ピンが係脱するU字状の切欠きからなるスロットを有するとともに、裏面側に2本の係合ボルトを備え、該2本の係合ボルトが前記案内トラックに係合しスライド可能になっているとともに、前記コイルバネの一端を案内トラックの後方端で本体側壁に固定するとともに、他方端を前記係合部材に連結させている。
前記駆動ピンは、引出しの壁に直接固着され、引出しが閉められた状態にあるとき、前記係合部材は案内トラックの真っ直ぐな部分の端部にあり、駆動ピンは係合部材のスロット内に係合した状態となっている。
引出しが引き出されると、前記係合部材は案内トラックの弓形部分に達するまで案内トラックの真っ直ぐな部分に沿って動かされる。そして、案内トラックの弓形部分に達すると、係合部材は傾斜方向に移動し、前記駆動ピンの係合が解かれるとともに、係合部材は案内トラックの弓形部分に錠止される。
引出しが閉められると、駆動ピンが係合部材に係合するとともに、係合部材の錠止が解放される。係合部材が案内トラックの弓形部分から解除されるとばねが有効となり、係合部材が駆動ピンを介して引出しを閉止位置まで引き込むことができる。
下記特許文献2では、前記誘導部材を案内するために水平方向に沿って形成された走行案内溝と、この走行案内溝の戸開き側端部位置に略円形孔状に形成された誘導部材の仮停止部と、前記係合ピンを案内するために戸開き方向側に開口を臨ませるとともに、水平方向に沿って形成された係合ピン用案内溝とが形成されたケース本体と、前記走行案内溝に嵌合する略楕円形状の軸部を有し、走行案内溝に沿って往復移動可能に設けられるとともに、一対のフック片を備え、前記係合ピンと係合可能なように前記係合ピン用案内溝内に少なくとも一方側のフック片を臨ませた誘導部材と、一端が前記ケース本体に係止されるとともに、他端が前記誘導部材に係止され、誘導部材を戸締まり方向に付勢するためのバネ部材とからなる開閉体閉止装置が開示されている。かかる開閉体閉止装置においては、引戸の開操作時に、前記係合ピンが前記走行案内溝の戸開き側端部において前記フック片を介して誘導部材を回転させることにより、前記略楕円状軸部が縦向き状態となり前記誘導部材が仮停止部に位置保持され、引戸の閉操作時には、係合ピンが前記フック片を介して誘導部材を回転させ仮停止状態が解除され、誘導部材が走行案内溝にガイドされながら係合ピン(ランナ)と共に戸締まり位置まで引き寄せられるようになっている。
下記特許文献3では、移動体側又は固定体側に取付けられた駆動部材、スライド部材、案内部材と、コイルバネを具備し、前記案内部材は、案内部と該案内部の端部に大径部を有する案内溝を具備し、移動体の移動終端位置方向の移動により、スライド部材の摺動ピンは案内溝に沿って摺動し、大径部で該引出し方向に回動して該案内溝に直交する方向の寸法が変化し大径部にロックすると共に、該スライド部材と駆動部材の係合が解除され、移動体の一方移動終端位置方向の移動による自動引込み位置で駆動部材とスライド部材が係合すると共に、スライド部材のロックが解除されるようにした引込み装置が開示されている。
下記特許文献4では、戸パネルが戸枠に固定したガイドレールでランナーを介して開閉自在に支持してある引戸に適用される自動閉止装置として、戸パネルとガイドレールの閉じ端との間に、戸パネルを閉じ位置へ向かって移行付勢する定荷重ばねユニットと、戸パネルとガイドレールとの間に、定荷重ばねユニットの張力を吸収減衰して、戸パネルの閉止速度を減速するエアーダンパーとが設けられていて、エアーダンパーは、戸パネルの開閉ストロークに対応する長尺のシリンダーボディと、シリンダーボディで移行案内されるピストンおよびピストンロッドと、シリンダーボディの一端に設けたスピードコントローラとからなり、ピストンの退縮ストロークエンド側に位置するシリンダーボディの端部内面に、ピストンの減衰作用を解除するバイパス路が設けてある引戸用の自動閉止装置が開示されている。
特公平5−23763公報 特開2003−56240公報 特開2005−34348公報 特開平9−165968
しかしながら、上記特許文献1〜3記載の引込み装置類は、コイルバネの付勢力によって引出し又は引戸を閉まり位置まで閉止させるものであるが、前記コイルバネによる付勢力は制動力(ブレーキ)を伴わず引込み方向に瞬発的に作用するため、指が挟まれたりする事故等が発生し易いとともに、閉止音を発生させてしまうことがある。また、勢いよく引戸や引出しを閉めると、制動力が無いため、戸枠又は引出し枠に衝突した反動で反発し、引戸や引出しが再び開いてしまうことがあった。この点に関して、前記特許文献4では、閉止速度を減衰させるシリンダー方式のエアダンパーを設けることが記載されているが、この場合にはほぼ引戸幅に亘るシリンダー方式のエアーダンパーを配設しなければならず、装置が大掛かりになる。また、同文献に示される閉止装置構造では、一般的な引込み装置のように引戸等の閉止操作時のみに作動させる構造とすることはできず、引戸の開閉操作を行う全操作範囲に亘って引込み付勢力を与える一方で制動力を与える必要がある。
そこで本発明の第1の課題は、引戸を開き状態から所定の位置まで閉めた後は、閉まり位置まで自動的に引込んで閉止させる引戸の引込み装置において、装置構造が小型かつ低コストで済み、かつ引込み付勢力に対して制動力を与えることでゆっくりと引戸を閉止させるとともに、閉止に伴う閉止音を無くし、さらに反動によって再び引戸が開いてしまうのを無くした引込み装置を提供することにある。
また、第2の課題は、引戸を戸枠に建て込む際に、前記作動カムを仮停止状態に位置決めするための復帰機構を備え、建込み作業の容易化を図った引込み装置を提供することにある。
記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、引戸の上端面に埋設状態で設置された引込み装置本体と、戸枠の鴨居部分に下方側に突出させた状態で固設された係合ピンとからなる引戸の引込み装置であって、
前記引込み装置本体は、引戸の開閉方向に沿って前記係合ピンの進入案内溝が設けられたケースと、該ケース内に引戸の開閉方向に沿ってスライド可能に設けられたスライダーと、前記ケース内にピストン先端が前記スライダーに連結された状態で設けられたピストン式ダンパーと、一端が前記スライダーに係止されるとともに、他端が前記ケースに係止され、前記スライダーに引戸の引込み方向の付勢力を与えるスプリング部材と、前記スライダーに揺動可能に設けられるとともに、前記ケースに形成されたスライド案内溝に係合する係合突部を有し、かつ引戸の開閉に伴って前記ケースの進入案内溝に進入した係合ピンと係脱する関係にある作動カムとから構成され、
前記スライド案内溝の引戸端部側には、前記スライド案内溝から連続して屈曲状案内溝からなる仮停止部が形成され、引戸の開操作に伴い前記係合ピンによって前記作動カム及びスライダーが前記スプリング部材の付勢力に抗して引戸端部側に移動され、スライド案内溝の引戸端部側において作動カムの係合突部が前記屈曲案内溝側に案内されることにより前記作動カムが揺動し前記係合ピンの係合が解除されるとともに、前記作動カムの係合突部が前記屈曲状案内溝に係合することによって仮停止状態とされ、
引戸の閉操作に伴い係合ピンが前記作動カムに衝突し、該作動カムを揺動動作させることにより仮停止状態が解除され、前記ピストン式ダンパーによる制動力を受けながら前記スプリング部材の付勢力により引戸を締まり位置まで引込むようにし
かつ前記引込み装置本体は、引戸を戸枠に建て込む際に、前記作動カムを仮停止状態に位置決めするための復帰機構を備え、
前記復帰機構は、前記鴨居にストッパー部材を設けるとともに、前記スライダーに対して、弾性部材による付勢力によって鴨居側に向けて付勢保持されるとともに、本体より水平方向に突出する係合軸が設けられ、かつ突出した状態で前記ストッパー部材に衝突する出没ボルトと、弾性部材による付勢力によって作動カム側に向けて付勢保持され、先端が前記作動カムの背面側に当接するとともに、前記出没ボルトに設けられた係合軸と摺接する傾斜辺が設けられたカムラッチとを設け、前記カムラッチは前記作動カムの揺動に伴って付勢力によって進出すると、前記傾斜辺と摺接する係合軸を押し下げることによって前記出没ボルトを没入させるように連動する機構とされ、
引戸の建込み時に、前記作動カムが仮停止状態に位置決めされていない場合、建て込んだ引戸を開方向に移動させ、前記出没ボルトをストッパー部材に衝突させた後、更に開方向に引戸を移動させると、前記スライダーが移動され、前記係合突部が前記屈曲状案内溝に係合することによって仮停止状態とされるとともに、前記カムラッチは前記作動カムの揺動に伴って付勢力によって進出し、前記傾斜辺と摺接する係合軸を押し下げることによって前記出没ボルトを没入させるようにしたことを特徴とする引戸の引込み装置が提供される。
上記請求項1記載の本発明においては、引戸の上端面に埋設状態で設置された引込み装置本体と、引戸枠の鴨居部分に下方側に突出させた状態で固設された係合ピンとからなる引戸の引込み装置とした。すなわち、従来の引込み装置の場合は、引戸側に係合ピンを設け、戸枠側に引込み装置本体を設ける構造であったのに対して、本発明ではこの関係を逆にし、引戸側に引込み装置本体を設けるようにした。戸枠に引込み装置本体を設ける場合には、現場での施工手間が多く掛かるのに対し、引戸に引込み装置本体を設ける場合には、工場製作段階で組込みを終えることができ、現場での作業を省力化できるようになる。
また、構造の点に関しては、従来構造との対比で言えば、引戸に設けられた係合ピンと係合する作動カムと、スプリング部材とが直接連結された構造を改良し、前記作動カムとスプリング部材との間にスライダーを介在させ、ケース内に設けたピストン式ダンパーと前記スライダーとを連結し、引戸が前記スプリング部材による付勢力によって引込まれる際に、前記ピストン式ダンパーによって制動力を与えるようにした。
従って、従来の構造と比較して、ケース内に前記スライダーとピストン式ダンパーとを追加するだけの構造であるため装置構造が小型かつ低コストで済むようになる。また、引込み付勢力に対して制動力を与えることでゆっくりと引戸を閉止させることができるとともに、閉止に伴う閉止音を無くし、さらに反動によって再び引戸が開いてしまうのを防止することができる。
また、引戸を戸枠に建て込む際に、前記作動カムを仮停止状態に位置決めするための復帰機構を備えている。これにより、引戸の建込み時に、作動カムが仮停止状態にない場合、係合ピンとの係合が図れない問題を解決することができる。
本復帰機構によれば、建て込んだ引戸を開方向に移動させ、前記出没ボルトをストッパー部材に衝突させた後、更に開方向に引戸を移動させると、前記スライダーが移動され、前記係合突部が前記屈曲状案内溝に係合することによって仮停止状態にされるとともに、前記カムラッチは前記作動カムの揺動に伴って付勢力によって進出し、前記傾斜辺と摺接する係合軸を押し下げることによって前記出没ボルトを没入させる。その後は、通常通り、引戸を閉めると、係合ピンが前記作動カムに衝突し、該作動カムを揺動動作させることにより仮停止状態が解除され、前記ピストン式ダンパーによる制動力を受けながら前記スプリング部材の付勢力により引戸が締まり位置まで引込まれる。
請求項に係る本発明として、前記ストッパー部材は、係合ピン側の側面がストッパー用壁面とされ、反対側の側面が下り勾配の傾斜面とされる請求項記載の引戸の引込み装置が提供される。
上記請求項記載の本発明は、前記ストッパー部材において、係合ピンと反対側の側面に下り勾配の傾斜面を設けるようにしたものである。引戸の建込み時に、出没ボルトの位置がストッパー部材より開方向側に位置する場合は、前記出没ボルトをストッパー部材よりも閉方向側に位置させる必要がある。そのために、前記傾斜面を設けることにより、引戸を閉方向に移動させた際に、前記出没ボルトが弾性部材の付勢力に抗して押し下げられて、ストッパー部材を乗り越えることができるようにしたものである。
請求項に係る本発明として、前記係合ピンは、鴨居に埋設固定されたベース材に螺設され、螺退進により突出量を調整可能としてある請求項1、2いずれかに記載の引戸の引込み装置が提供される。
上記請求項記載の発明は、前記係合ピンを鴨居に埋設固定されたベース材に螺設し、螺退進により突出量を調整可能としたものである。本発明に係る引込み装置は、引戸の上端面に埋設状態で設置された引込み装置本体と、引戸枠の鴨居部分に下方側に突出させた状態で固設された係合ピンとからなるものであり、係合ピンを下側から臨むことができる構造となるため、前記係合ピンを回転させて螺退進させることにより突出量の調整が行えるようになる。
以上詳説のとおり、本発明によれば、引込み付勢力に対して制動力を与えることでゆっくりと引戸を閉止させることができるとともに、閉止に伴う閉止音の発生を無くし、さらに反動によって再び引戸が開いてしまうのを確実に防止することができる。また、制動力発生機構は、ケース内に収容可能な小型のピストン式ダンパーを制動機構として用いるため、構造が小型化できかつ低コストで生産することができる。
また、作動カムが仮停止状態に位置決めされていない場合であっても、引戸を戸枠に建て込んだ後に、引戸の移動操作のみで前記作動カムを仮停止状態に位置決めすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る引込み装置1を用いた引戸の正面図であり、図2は図1のII−II線矢視図(一部)、図3は引込み装置本体10を示す図である。
図1に示される引戸2は、例えばアルミ等の金属材料からなる上框3A、下框3B、縦框3C,3Dによって構成されたフレーム枠3内にパネル7が嵌め込まれたものであり、鴨居6A、敷居6B及び側枠6C、6Dからなる戸枠6に収容されている。
前記引戸2の戸元側上面には引込み装置本体10が設けられているとともに、下面両側には夫々戸車8,8が設けられ、前記鴨居6Aには下方側に突出させた状態で係合ピン9が配設されるとともに、敷居6Bには戸車用レール5が配設され、前記引戸2が開閉自在となっている。
本引戸2では、引戸2を開いた状態から引戸2の閉操作を行い、前記係合ピン9が前記引込み装置本体10内に進入すると、引込み装置本体10と前記係合ピン9との係合によって引戸2を戸閉まり位置まで引き込むようになっている。
《第1形態例》
〔引込み装置1の構造〕
以下、前記引込み装置本体10及び係合ピン9について具体的に詳述する。
前記引込み装置本体10は、図3及び図4に示されるように、前記鴨居6Aに設けられた係合ピン9の進入案内溝11aが形成されたケース11と、該ケース11内に引戸の開閉方向に沿ってスライド可能に設けられたスライダー12と、前記ケース11内にピストン先端13aが前記スライダー12に連結された状態で設けられたピストン式ダンパー13と、一端が前記スライダー12に係止されるとともに、他端が前記ケース11に係止され、前記スライダー12に引戸2の引込み方向の付勢力を与えるスプリング部材14と、前記スライダー12に揺動可能に設けられるとともに、前記ケース11に形成されたスライド案内溝11bに係合する係合突部15dを有し、かつ引戸2の開閉に伴って前記ケース11の進入案内溝11aに進入した係合ピン9と係脱する関係にある作動カム15とから主に構成された装置である。
前記ケース11は、図4に示されるように、内ケース16と外ケース17とからなる。内ケース16は、詳細には図5に示されるように、側板16Aの引戸中央側半部分に上壁16B、中間壁16C及び下壁16Dが夫々設けられ、前記上壁16Bと中間壁16Cとによって挟まれたピストン式ダンパー13の収容空間16Eが形成され、前記中間壁16Cと下壁16Dとによって挟まれたスプリング収容空間16Fが形成されている。また、引戸端部側半分は前記側板16Aで構成され、該側板16Aにスライド案内溝11bが形成されている。さらに、引戸端部側には上面側に開口する断面U字状が設けられ、引戸2の室内外方向調整装置21の収容部16Gが形成されている。この室内外方向調整装置21の収容部16Gの前壁16H及び後壁16Iの上部は係合ピン9の進入溝11aを形成するためにU字状に切り欠かれている。また、前記スライド案内溝11bは、引戸2の開閉方向に沿った直線部案内溝11cと、該直線部案内溝11cの引戸端部側から屈曲して下方向に連続する屈曲状案内溝11dとからなり、前記屈曲状案内溝11dが作動カム15の仮停止部Kを構成している。
一方、外ケース17は、図3に示されるように、上面側に長手方向に連続したスリット状の溝を有する溝型断面部材とされ、同図3に示されるように、内ケース16を開口端面から挿入することにより一体化される。一体化された状態では、図3(A)に示されるように、ケース11の上面であって、引戸端部側部分に係合ピン9の進入案内溝11aが形成される。
また、前記室内外方向調整装置21の収容部16Gには、図6に示される見込み調整部材18が配設され、該見込み調整部材18が室内外方向に移動調整可能とされることにより、半作用的に引戸2が室内外方向に調整可能とされる。具体的には前記見込み調整部材18は、同図6に示されるように、上面側に開口するU字状溝18aを有する本体部18Aの上部から水平方向に突出する水平フランジ18B、18Cを有する部材であり、前記本体部18Aには、室内外方向に貫通孔18bを有するとともに、引戸端部側の面に側面形状が逆L字状を成すブラケット18cを有する。前記ブラケット18cの垂下壁の中央には、下側に開口するU字状切欠き18dが形成されている。なお、縦方向に貫通して形成された孔18eはビス止め用のものである。
図7に示されるように、内ケース16の収容部16Gに前記見込み調整部材18を軸部材19により室内外方向に移動可能に軸支し、前壁16Hに偏心軸20aを収容部16G内に臨ませた調整操作部材20を配設する。前記偏心軸20aは、見込み調整部材18のU字状切欠き18dに係合しており、前記調整操作部材20を時計回り又は反時計回りに回転することにより、前記見込み調整部材18が室内外方向に移動調整されるようになっている。従って、図2に示されるように、鴨居6Aの溝内に前記見込み調整部材18が隙間無く嵌合された状態で前記調整操作部材20を時計回り又は反時計回りに回転させることにより、反作用的に引戸2を室内外方向に調整することが可能となっている。
前記スライダー12は、詳細には図8に示されるように、縦壁12aの一方側上端部にピストン式ダンパー13のピストン先端部を嵌合させるポケット状のダンパー連結嵌合部12bを有するとともに、その下部に上下一対の垂直壁によってスプリング部材14の一端部を係止させるスプリング係止部12cが形成された部材である。前記縦壁12aには、作動カム15を揺動可能に軸支するための軸孔12dが形成されている。
前記作動カム15は、詳細には図9に示されるように、前記係合ピン9の係合用切欠き凹部15aを有する略C字状の部材であり、一端側には左右両側に突出軸15b、15cとを備え、かつ他端側下部の片面に一方側に突出する係合突部15dを有する。
前記ピストン式ダンパー13は、オイルがシリンダー内に封入され、ピストンの伸縮に伴うオイルの移動抵抗によって制動力を与えるものである。なお、前記オイルに代えてエアーを封入したエアー式ダンパーとしてもよい。
組立ては、図3及び図4に示されるように、前記作動カム15の一方の突出軸15cをスライダー12の軸孔12dに嵌合させるとともに、他方の突出軸15bを内ケース16の前記スライド案内溝11bに嵌合させ、かつ係合突部15dを前記スライド案内溝11bに係合させた状態で設置する。また、ピストン先端を前記スライダー12のダンパー連結嵌合部12bに嵌合させるようにしながら内ケース16の収容空間16Eにピストン式ダンパー13を配設し、さらに一端をケース側、他端を前記スライダー12のスプリング係止部12cに係止させた状態で内ケース16のスプリング収容空間16Fにスプリング部材14を配設し、さらに収容部16Gに室内外方向調整装置21を組み込んだならば、内ケース16を外ケース17に差し込んで外嵌させ組立てを完了する。
引戸2への設置は、予め引戸上端面端部に前記引込み装置本体10の埋設状態で設置し得る切欠き2aを形成しておき、前記引込み装置本体10を前記切欠き2a内に設置した状態でビス止めによって固定する。
一方、戸枠の鴨居6Aに設けられる係合ピン9は、図10に示されるように、鴨居6Aに埋設固定されるベース材22に螺設され、螺退進により突出量を調整可能となっている。すなわち、係合ピン9の下面にねじ回し(−)の溝を設けておき、引戸2を開閉し係合ピン9を臨ませた状態で、前記係合ピン9を左右方向回転させ螺退進させることにより突出量の調整が可能となっている。
〔引込み装置本体10の作動説明〕
以下、図11に基づき引込み装置本体10の作動状態を説明する。
(引戸2の閉操作時)
引戸2を閉操作すると、図11(A)に示されるように、全閉の手前で引込み装置本体10の進入案内溝11aに係合ピン9が進入し、係合ピン9が作動カム15の係合用切欠き凹部15aを形成している後側起立壁に当接する。そのまま引戸を若干閉めると、作動カム15が図面半時計回り方向に回転して係合突部15dが屈曲状案内溝11d(仮停止部K)から抜け出し直線部案内溝11cに進入する。この状態になると、作動カム15(及びスライダー12)の位置は係合ピン9に係合しているため不変となるが、スプリング部材14の付勢力によってケース11が引戸2と共に閉方向に引き込まれる。この際、ピストン式ダンパー13による制動力がケース11の移動速度を減速させるため、引戸2はゆっくりと閉止位置まで引き込まれるようになる。引戸2がゆっくりと低速度で閉止されるため閉止音が無くなるとともに、前記係合ピン9と作動カム15の係合用切欠き凹部15aとが嵌合した状態が維持されているため、反動によって再び引戸が開いてしまうことも無くなる。
(引戸2の開操作時)
図11(B)に示される引戸2の閉状態から開操作を行うと、引戸2の移動と共にケース11が図面左方側に移動し、作動カム15(及びスライダー12)がスライド案内溝11bの右端に達すると、作動カム15の係合突部15dが屈曲状案内溝11d(仮停止部K)に移動するように作動カム15が時計回り方向に回転し、係合ピン9と作動カム15との係合が解除される。この際、前記スライダー12は作動カム15の係合突起15dが屈曲状案内溝11d(仮停止部K)に進入することにより、スライド案内溝11bの右端側位置(引戸端部側位置)に仮停止状態で位置決めされる。
《第2形態例》
上記第1形態例では、引戸2の建込み時に、前記作動カム15が前記仮停止状態に位置決めされていない場合、すなわち作動カム15の係合突部15dが引込みケース11の直線部案内溝11cに位置する場合、作動カム15の係合用切欠き凹部15aが上方に向いているため、この状態で引戸を閉めても、係合ピン9は作動カム15の係合切欠き凹部15aを形成している前側起立壁に衝突することになるため、係合ピン9との係合が図れない問題があった。
この対策として、建込み時に前記作動カム15を係合ピン9に係合させ得る位置で建て込むか、あらかじめ作動カム15の係合突部15dがケース11の屈曲状案内溝11d(仮停止部K)に位置する状態にしておかなければならなかった。前者の対策では引戸を全閉状態に近い位置で建て込まなければならず、建込み作業が困難であった。さらに後者の対策では、建込み前に作動カム15を手作業で仮停止状態に位置決めしなければならない分、余計に手間が掛かっていた。
そこで、本第2形態例では前記引込み装置1を備えた引戸2を戸枠6に建て込む際に、作動カム35が仮停止状態にない場合でも、建て込んだ後に前記作動カム35を仮停止状態に位置決めするための復帰機構を備えた引戸2の引込み装置1を提案するものである。
以下、図面を参照しながら詳述する。図12は本発明の第2形態例に係る引込み装置1を用いた引戸上部の(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図、図13は前記引込み装置1の斜視図である。
図12及び図13に示されるように、戸枠6の鴨居6Aには、下方側に突出させた状態で係合ピン9が固設されるとともに、該係合ピン9から開方向に離間をおいた位置にストッパー部材46が設けられている。具体的には、戸枠の鴨居6Aには、図12及び図13に示されるように、下方側に突出させた状態で係合ピン9が配設されるとともに、鴨居6A部分に沿って溝レール45が埋設され、引戸2の上面に設けられた上戸車50が溝レール45に案内されるようになっている。前記溝レール45の所定部位、すなわち係合ピン9から開方向に離間をおいた位置にストッパー部材46が設けられている。前記ストッパー部材46は後述する出没ボルト43が衝突可能な位置に設けられる。
前記ストッパー部材46は、図21に示されるように、凸型形状のブロックであり、突出部の一方がわ側面(係合ピン9側側面)は垂直な壁面46aとされ、他方がわ側面は下り勾配の傾斜面46bが形成されている。ストッパー部材46は、前記壁面46aが前記溝レール45の溝部45aを塞ぐように配設される。
一方、前記引込み装置本体30は、図14及び図15に示されるように、引戸2の開閉方向に沿って前記係合ピン9の進入案内溝31aが設けられたケース31と、該ケース31内に引戸2の開閉方向に沿ってスライド可能に設けられたスライダー32と、前記ケース31内にピストン先端33aが前記スライダー32に連結された状態で設けられたピストン式ダンパー33と、一端が前記スライダー32に係止されるとともに、他端が前記ケース31に係止され、前記スライダー32に引戸2の引込み方向の付勢力を与えるスプリング部材34と、前記スライダー32に揺動可能に設けられるとともに、前記ケース31に形成されたスライド案内溝31bに係合する係合突部35dを有し、かつ引戸2の開閉に伴って前記ケース31の進入案内溝31aに進入した係合ピン9と係脱する関係にある作動カム35とから主に構成された装置であって、前記作動カム35を仮停止状態に位置決めするための復帰機構として、図14及び図15に示されるように、前記スライダー32に対して、弾性部材43aによる付勢力によって鴨居6A側に向けて付勢保持されるとともに、本体より水平方向に突出する係合軸43dが設けられ、かつ突出した状態で前記ストッパー部材46に衝突する出没ボルト43と、弾性部材44aによる付勢力によって作動カム35側に向けて付勢保持され、先端が前記作動カム35の背面側に当接するとともに、前記出没ボルト43に設けられた係合軸43dと摺接する傾斜辺44eが設けられたカムラッチ44とを設けるようにする。前記カムラッチ44は前記作動カム35の揺動に伴って付勢力によって進出すると、前記傾斜辺44eと摺接する係合軸43dを押し下げることによって前記出没ボルト43を没入させるように連動する機構とされる。
前記ケース31は、図15に示されるように、内ケース36と外ケース37とからなる。内ケース36は、詳細には図16に示されるように、側板36Aの引戸中央側半部分に上壁36B、中間壁36C及び下壁36Dが夫々設けられ、前記上壁36Bと中間壁36Cとによって挟まれたピストン式ダンパー33の収容空間36Eが形成され、前記中間壁36Cと下壁36Dとによって挟まれたスプリング収容空間36Fが形成されている。また、引戸端部側半分は前記側板36Aで構成され、該側板36Aにスライド案内溝31bが形成されている。また、前記スライド案内溝31bは、引戸2の開閉方向に沿った直線部案内溝31cと、該直線部案内溝31cの引戸端部側から屈曲して下方向に連続する屈曲状案内溝31dとからなり、前記屈曲状案内溝31dが作動カム35の仮停止部Kを構成している。
一方、外ケース37は、図15に示されるように、上面側に長手方向に連続したスリット状の溝を有する溝型断面部材とされ、同図15に示されるように、内ケース36を開口端面から挿入することにより一体化される。一体化された状態では、図14(B)に示されるように、ケース31の上面であって、引戸端部側部分に係合ピン9の進入案内溝31aが形成される。
前記スライダー32は、詳細には図17に示されるように、縦壁32aの一方側上端部にピストン式ダンパー33のピストン先端部を嵌合させるポケット状のダンパー連結嵌合部32bを有するとともに、その下部に上下一対の垂直壁によってスプリング部材34の一端部を係止させるスプリング係止部32cが形成された部材である。前記縦壁32aには、作動カム35を揺動可能に軸支するための軸孔32dが形成されている。さらに、前記スライダー32の上面32eには、出没ボルト43を挿通状態で設置するための開口32fが設けられている。
前記出没ボルト43は、図18に示されるように、直方体状のブロック片であり、前記スライダー32の下面に対して付勢力を与えるための弾性部材43aが配設される溝部43bが形成されている。また、本体の両側面には、前記カムラッチ44の移動に伴い、傾斜辺44eとの摺接によって没入動作させるための係合軸43d、43dが設けられている。
前記カムラッチ44は、図19に示されるように、前記出没ボルト43が貫通状態で設置される開口44bが設けられるとともに、該開口44bの前方には前記作動カム35と当接する先端部44cが形成され、後方には前記スライダー32に対して付勢力を与えるための弾性部材44aが配設される溝部44dが形成されている。また、前記開口44bの両側部下方には、前記出没ボルト43に取り付けられた係合軸43dと摺接する傾斜辺44eを備えた案内板44fが設けられている。
なお、前記作動カム35及びピストン式ダンパー33については、前述の第1形態例と同様の構造であるので説明を省略する。
組立ては、図14及び図15に示されるように、前記作動カム35の一方の突出軸35cをスライダー32の軸孔32dに嵌合させるとともに、他方の突出軸35bを内ケース36の前記スライド案内溝31bに嵌合させ、かつ係合突部35dを前記スライド案内溝31bに係合させた状態で設置する。また、出没ボルト43をカムラッチ44の開口44bに挿入して、係合軸43dが傾斜辺44eに接触した状態とし、各部材の溝部43b、44dにそれぞれ弾性部材43a、44aを配設し、カムラッチ44の先端部44cが作動カム35の背面(後側起立壁)に当接させた状態としてスライダー32内に設置する。さらに、ピストン先端を前記スライダー32のダンパー連結嵌合部32bに嵌合させるようにしながら内ケース36の収容空間36Eにピストン式ダンパー33を配設し、さらに一端をケース側、他端を前記スライダー32のスプリング係止部32cに係止させた状態で内ケース36のスプリング収容空間36Fにスプリング部材34を配設したならば、内ケース36を外ケース37に差し込んで外嵌させ組立てを完了する。
〔引戸の建込み要領〕
以下、図22〜図24に基づき、引戸2の建込み作業要領を説明する。図22は引戸建込み時の引戸操作要領図を示し、図23は引込み装置本体30の作動状態を示し、図24は建込み完了後の引戸閉操作時の状態を示した図である。
図22に示されるように、作動カム35が前記仮停止状態に位置決めされていない状態で引戸2を戸枠に建て込む場合に、突出した出没ボルト43の先端部を溝レール45に嵌合させるようにしながら引戸2を戸枠に建て込んだ後、引戸2を開方向、すなわちストッパー部材46がある方向に移動させる。すると、図23(A)に示されるように、出没ボルト43の突出した先端部がストッパー部材46に衝突し、この状態からさらに引戸2を開方向に移動させると、スライダー32及び作動カム35は停止したままであるため、図23(B)に示されるように、相対的に作動カム35がスライド案内溝31bを右方に移動する。その後、作動カム35がスライド案内溝31bの右端に達すると、作動カム35の係合突部35dが屈曲状案内溝31d(仮停止部K)に移動することにより作動カム35が時計回り方向に回転し、作動カム35の背面に当接しているカムラッチ44が付勢力によって進出する。そして、このカムラッチ44の移動に伴い、傾斜辺44eに摺接する係合軸43dが押し下げられ、それに伴い出没ボルト43がスライダー32内に押し下げられる。前記スライダー32は作動カム35の係合突起35dが屈曲状案内溝31d(仮停止部K)に進入することにより、スライド案内溝31bの右端側位置(引戸端部側位置)に仮停止状態で位置決めされる。その後は、図24に示されるように、引戸2を閉めると、係合ピン9が前記作動カム35に衝突し、該作動カム35を揺動動作させることにより仮停止状態が解除され、前記ピストン式ダンパー33による制動力を受けながら前記スプリング部材34の付勢力により引戸2が締まり位置まで引込まれる。
なお、引戸2の建込み時に、前記出没ボルト43が前記ストッパー部材46より開方向側(図22のストッパー部材46より左方側)に建て込まれた場合でも、引戸2を閉操作することによって、出没ボルト43を前記ストッパー部材46よりも閉方向側に移動することが可能である。具体的には、前記ストッパー部材46は、開方向側の側面が傾斜面46bとなっているため、出没ボルト43が弾性部材43aの付勢力に抗して押し下げられて、ストッパー部材46を乗り越えることができる。その後は、前述した要領に従って、作動カム35を仮停止状態に位置決めすればよい。
〔引込み装置本体30の作動説明〕
引戸2の閉操作時及び開操作時の作動状態は、前述の第1形態例と同様であるので省略する。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、引戸2に対して本発明の引込み装置1を適用した場合について述べたが、引出しに対しても同様に適用が可能である。
本発明に係る引込み装置1を適用した引戸2の正面図である。 図1のII−II矢視図である。 本発明に係る引込み装置本体10を示す、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は右正面図である。 引込み装置1の構造を示す一部破断斜視図である。 内ケース16を示す、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 見込み調整部材18を示す、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は右正面図である。 室内外方向調整装置21部分の拡大側面図である。 (A)及び(B)は共にスライダー12を示す斜視図である。 作動カム15を示す、(A)は平面図、(B)は側面図である。 係合ピン9を示す、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は正面図である。 引戸閉操作時の引込み装置本体10の作動要領図(A)(B)である。 第2形態例に係る引込み装置1を示す、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は右正面図である。 第2形態例に係る引込み装置1を示す斜視図である。 第2形態例に係る引込み装置本体30を示す、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は右正面図である。 第2形態例に係る引込み装置1の構造を示す一部破断斜視図である。 第2形態例に係る内ケース36を示す、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 (A)及び(B)は共に第2形態例に係るスライダー32を示す斜視図である。 出没ボルト43を示す斜視図である。 カムラッチ44を示す斜視図である。 溝レール45を示す、(A)は斜視図、(B)はそのB−B矢視図である。 ストッパー部材46を示す、(A)は側面図、(B)は斜視図である。 引戸建込み時の作業要領図を示す斜視図である。 (A)及び(B)は作動カム35を仮停止状態に位置決めする際の作動状態図である。 作動カム35を仮停止状態に位置決めした後の作業要領を示す斜視図である。
1…引込み装置、2…引戸、3A…上框、3B…下框、3C・3D…縦框、9…係合ピン、10、30…引込み装置本体、11、31…ケース、11a、31a…進入案内溝、11b・31b…スライド案内溝、11c・31c…直線部案内溝、11d・31d…屈曲状案内溝、12・32…スライダー、13、33…ピストン式ダンパー、14・34…スプリング部材、15・35…作動カム、16・36…内ケース、17・37…外ケース、43…出没ボルト、44…カムラッチ、45…溝レール、46…ストッパー部材、K…仮停止部

Claims (3)

  1. 引戸の上端面に埋設状態で設置された引込み装置本体と、戸枠の鴨居部分に下方側に突出させた状態で固設された係合ピンとからなる引戸の引込み装置であって、
    前記引込み装置本体は、引戸の開閉方向に沿って前記係合ピンの進入案内溝が設けられたケースと、該ケース内に引戸の開閉方向に沿ってスライド可能に設けられたスライダーと、前記ケース内にピストン先端が前記スライダーに連結された状態で設けられたピストン式ダンパーと、一端が前記スライダーに係止されるとともに、他端が前記ケースに係止され、前記スライダーに引戸の引込み方向の付勢力を与えるスプリング部材と、前記スライダーに揺動可能に設けられるとともに、前記ケースに形成されたスライド案内溝に係合する係合突部を有し、かつ引戸の開閉に伴って前記ケースの進入案内溝に進入した係合ピンと係脱する関係にある作動カムとから構成され、
    前記スライド案内溝の引戸端部側には、前記スライド案内溝から連続して屈曲状案内溝からなる仮停止部が形成され、引戸の開操作に伴い前記係合ピンによって前記作動カム及びスライダーが前記スプリング部材の付勢力に抗して引戸端部側に移動され、スライド案内溝の引戸端部側において作動カムの係合突部が前記屈曲案内溝側に案内されることにより前記作動カムが揺動し前記係合ピンの係合が解除されるとともに、前記作動カムの係合突部が前記屈曲状案内溝に係合することによって仮停止状態とされ、
    引戸の閉操作に伴い係合ピンが前記作動カムに衝突し、該作動カムを揺動動作させることにより仮停止状態が解除され、前記ピストン式ダンパーによる制動力を受けながら前記スプリング部材の付勢力により引戸を締まり位置まで引込むようにし
    かつ前記引込み装置本体は、引戸を戸枠に建て込む際に、前記作動カムを仮停止状態に位置決めするための復帰機構を備え、
    前記復帰機構は、前記鴨居にストッパー部材を設けるとともに、前記スライダーに対して、弾性部材による付勢力によって鴨居側に向けて付勢保持されるとともに、本体より水平方向に突出する係合軸が設けられ、かつ突出した状態で前記ストッパー部材に衝突する出没ボルトと、弾性部材による付勢力によって作動カム側に向けて付勢保持され、先端が前記作動カムの背面側に当接するとともに、前記出没ボルトに設けられた係合軸と摺接する傾斜辺が設けられたカムラッチとを設け、前記カムラッチは前記作動カムの揺動に伴って付勢力によって進出すると、前記傾斜辺と摺接する係合軸を押し下げることによって前記出没ボルトを没入させるように連動する機構とされ、
    引戸の建込み時に、前記作動カムが仮停止状態に位置決めされていない場合、建て込んだ引戸を開方向に移動させ、前記出没ボルトをストッパー部材に衝突させた後、更に開方向に引戸を移動させると、前記スライダーが移動され、前記係合突部が前記屈曲状案内溝に係合することによって仮停止状態とされるとともに、前記カムラッチは前記作動カムの揺動に伴って付勢力によって進出し、前記傾斜辺と摺接する係合軸を押し下げることによって前記出没ボルトを没入させるようにしたことを特徴とする引戸の引込み装置。
  2. 前記ストッパー部材は、係合ピン側の側面がストッパー用壁面とされ、反対側の側面が下り勾配の傾斜面とされる請求項記載の引戸の引込み装置。
  3. 前記係合ピンは、鴨居に埋設固定されたベース材に螺設され、螺退進により突出量を調整可能としてある請求項1、2いずれかに記載の引戸の引込み装置。
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