JP5090293B2 - 衝撃緩衝構造 - Google Patents

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Description

本発明は、加速度センサその他のセンサを筐体に取り付ける際などに、許容値を超える衝撃がセンサに加わるのを防ぐのに用いて好適な衝撃緩衝構造に関する。
加速度センサその他のセンサは、所定の大きさを超える衝撃を受けると、破損したり、検知精度が低下したりする。振動や衝撃を軽減する構造としては、次のようなものが知られている。
特許文献1(特開2007−12228)には、ゴムダンパーにより耐衝撃性を向上する装置が開示されている。特許文献2(特開2006−29585)には、ダンパーシリンダーと、該ダンパーシリンダーの一端から挿入されてダンパーシリンダーの長さ方向に往復動するシャフトと、該ダンパーシリンダーの内壁との摩擦により振動を減衰し、ダンパーシリンダーの長さ方向に垂直な方向へ移動自在な摩擦部材と、を備えてなるダンパーが開示されている。また、特許文献3(特開2007−40468)には、テーパをなして嵌め合わされた2つの部材間に低反発ゴムでなる緩衝部を設け、短いストロークで衝撃エネルギーを吸収する構造が示されている。
特開2007−12228号公報 特開2006−29585号公報 特開2007−40468号公報
しかしながら、前述の特許文献1に示されたゴムダンパーだけでなる衝撃緩衝構造により大きな衝撃がセンサに加わるのを防止しようとすると、ゴムダンパーを含む共振系が形成され、その共振系の共振周波数によりセンサに伝わる振動の周波数特性が大きく影響を受ける。このように、特許文献1の衝撃緩衝構造では、センサ及び支持構造でなる感知系の周波数特性が影響を受けるので、そのような衝撃緩衝構造で支持したセンサでは、センサで感知しようとしている入力の加速度等の周波数特性を誤って感知し、入力を正しく感知できない。
また、特許文献2に記載のダンパーでは、摩擦力による緩衝機構を備えるが、振動減衰用の機構であるので復帰機能を有していない。そこで、特許文献2のダンパーでセンサを支えて他の装置にセンサを取り付けるとき、大きな衝撃を受け、衝撃緩衝機構が作動したときは、再度の衝撃をも緩衝できるように機能を復帰しようとしても、その機能を復帰できないので、耐衝撃機構としては機能を果たさなくなる。
更に、特許文献3の衝撃緩衝構造は、テーパにより短いストロークで衝撃エネルギーを吸収するので、センサに加わる衝撃を十分に吸収しようとすると、極めて大きな寸法となるし、他方、小型では、センサの破壊や機能毀損の恐れなくセンサの取り付け時の衝撃を緩衝することが難しい。また、特許文献3の衝撃緩衝構造は、所定値を超える衝撃を受け作動してしまったとき、再度衝撃緩衝機能を復帰させようとすると、衝撃方向に直交する方向に変形した低反発ゴムの変形を戻しながらの復帰を要するので、復帰のために大きな力を要し、軽易に復帰させられない。このように特許文献3の衝撃緩衝構造には、センサに求められる程度の衝撃緩衝性能を得るためにも、所要の外径寸法が大きくなること、衝撃緩衝機構の作動後に再度の衝撃緩衝機能を得るように復帰させるのが容易でないという、解決するべき課題があった。
そこで、本発明の目的は、加速度センサ等のセンサの支持構造として用いたときに、センサに伝わる加速度等の外部入力の周波数特性に影響を与え難く、衝撃緩衝機構が作動したときにも衝撃緩衝の機能を容易に復帰でき、小型化が可能な衝撃緩衝構造の提供にある。
前述の課題を解決するために本発明は次の手段を提供する。
(1)筐体に固定される固定軸と、該固定軸の周囲を囲む摩擦発生面を持つスリーブ軸と、復帰手段とを備え、
前記固定軸は、前記スリーブ軸に対し軸方向に相対的に変位可能に該スリーブ軸に組み合わされ、
前記摩擦発生面の摩擦力は、前記軸方向の衝撃力が所定値以下であるとき、前記スリーブ軸と前記固定軸とを初期位置に保持し、
前記復帰手段は、前記所定値を超える前記軸方向の衝撃力により、前記スリーブ軸が前記固定軸に対し移動し、ある位置で停止したとき、前記スリーブ軸と前記固定軸との相対位置を該停止位置から前記初期位置に復帰させるとともに、前記摩擦発生面における摩擦力を該衝撃力を受ける前の大きさに復帰させ
前記摩擦発生面は、前記固定軸又は前記スリーブ軸のうちの少なくとも一方に設けられた面荒らし又は摩擦力増大用のコーティングでなり、
前記面荒らし又は摩擦力増大用のコーティングでなる前記摩擦発生面の静摩擦力は、前記初期位置にある前記スリーブ軸または前記固定軸のうちの少なくとも一方に外部から加えられる振動による前記軸方向の加速度が前記所定値の前記衝撃力による加速度以下であるとき、前記スリーブ軸と前記固定軸とを一体として振動させ、前記スリーブ軸または前記固定軸のうちの一方から他方に伝わる前記振動の周波数特性に実質上影響を及ぼさないだけの大きさで以って、前記固定軸を前記スリーブ軸に堅固に固定しており、
前記復帰手段は第1及び第2のバネ並びにヒーターでなり、
前記第1のバネは、前記相対位置が前記初期位置から前記停止位置に変動する過程で前記固定軸および前記スリーブ軸の間の第1の空間で伸縮され、該停止位置にある前記固定軸および前記スリーブ軸に対し該初期位置に復帰させる方向の弾力を及ぼし、
前記第2のバネは、前記相対位置が前記初期位置から前記停止位置に変動する過程で前記固定軸および前記筐体の間の第2の空間で伸縮され、該停止位置にある前記固定軸に対し該初期位置に復帰させる方向の弾力を及ぼし、
前記ヒーターは、前記相対位置が前記停止位置であるときに、電源を投入され、前記スリーブ軸を加熱することにより、前記停止位置における前記摩擦力を低減する
ことを特徴とする衝撃緩衝構造。
)筐体に固定される固定軸と、該固定軸の周囲を囲む摩擦発生面を持つスリーブ軸と、復帰手段とを備え、
前記固定軸は、前記スリーブ軸に対し軸方向に相対的に変位可能に該スリーブ軸に組み合わされ、
前記摩擦発生面の摩擦力は、前記軸方向の衝撃力が所定値以下であるとき、前記スリーブ軸と前記固定軸とを初期位置に保持し、
前記復帰手段は、前記所定値を超える前記軸方向の衝撃力により、前記スリーブ軸が前記固定軸に対し移動し、ある位置で停止したとき、前記スリーブ軸と前記固定軸との相対位置を該停止位置から前記初期位置に復帰させるとともに、前記摩擦発生面における摩擦力を該衝撃力を受ける前の大きさに復帰させ
前記摩擦発生面は、前記固定軸又は前記スリーブ軸のうちの少なくとも一方に設けられた面荒らし又は摩擦力増大用のコーティングでなり、
前記面荒らし又は摩擦力増大用のコーティングでなる前記摩擦発生面の静摩擦力は、前記初期位置にある前記スリーブ軸または前記固定軸のうちの少なくとも一方に外部から加えられる振動による前記軸方向の加速度が前記所定値の前記衝撃力による加速度以下であるとき、前記スリーブ軸と前記固定軸とを一体として振動させ、前記スリーブ軸または前記固定軸のうちの一方から他方に伝わる前記振動の周波数特性に実質上影響を及ぼさないだけの大きさで以って、前記固定軸を前記スリーブ軸に堅固に固定しており、
前記復帰手段は、バネと、前記摩擦発生面における摩擦力の異方性と、前記スリーブ軸に前記軸方向の微振動を与える加振手段とでなり、
前記バネは、前記相対位置が前記初期位置から前記停止位置に変動する過程で伸縮され、該停止位置にある該スリーブ軸に対し該初期位置に復帰させる方向の弾力を及ぼし、
前記加振手段は、前記相対位置が前記停止位置であるときに電源を投入される
ことを特徴とする衝撃緩衝構造。
)前記摩擦力の異方性は、前記摩擦発生面に形成した鋸歯状表面構造によりもたらされることを特徴とする前記()に記載の衝撃緩衝構造。
)前記(1)に記載の衝撃緩衝構造を組み合わせて3軸方向の衝撃を緩衝するようにしたことを特徴とする3軸衝撃緩衝構造。
)加速度センサ、ジャイロセンサその他のセンサを有し、該センサが搭載される基板その他のセンサ搭載部材を、前記(1)乃至()に記載の衝撃緩衝構造で支持してなる検知装置。


上記本発明によれば、センサの支持構造として用いたときに、センサに伝わる加速度等の外部入力の周波数特性に影響を与え難く、衝撃緩衝機構が作動したときにも衝撃緩衝の機能を容易に復帰でき、小型化が可能な衝撃緩衝構造の提供にある。
次に本発明の実施の形態を挙げ、図面を参照し、本発明を一層具体的に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態である衝撃緩衝構造を示す縦断面図(A)およびその衝撃緩衝構造によりセンサを支持する支持構造の一例を示す縦断面図(B)である。図2は、図1の衝撃緩衝構造の作動過程を示す図である。図において、1は固定軸、2はスリーブ軸、3はバネ、4は復帰用ヒーター、5は緩衝材、6はフランジ、7は変位検知電極、8a,8bは固定ナット、10は加速度を感知するセンサ(加速度センサ)、11は固定軸1におけるネジ切り部,21はスリーブ軸2におけるネジ切り部、20は摩擦発生面、41,42は復帰用ヒーターリード線、100は衝撃緩衝構造、200は筐体、200aは筐体カバー、200bは筐体側板、201a,201bは筐体底板、210は回路基板(前述のセンサ搭載部材に相当)である。筐体200は、筐体底板201a,201b、筐体カバー200a、筐体側板200bを含んでなる。この実施の形態ではセンサ10は加速度センサであり、例えば自動車に搭載され、加速度や衝撃を検知するのに利用される。
衝撃緩衝構造100は、固定軸1、スリーブ軸2、バネ3、復帰用ヒーター4、緩衝材5、変位検知電極7、固定ナット8a,8b及びフランジ6を備えてなる。スリーブ軸2の下部をなす円筒部と上部をなすネジ切り部21とは溶接により固着されている。スリーブ軸2の下部をなす円筒部は、中空であり、内壁が面荒し処理されている。その円筒部の中空穴に固定軸1が、押し込まれている。面荒し処理された円筒部中空穴の内壁面が、摩擦発生面20をなしている。固定軸1は、自己の側面と摩擦発生面20との静摩擦力により、スリーブ軸2の円筒部の中空穴に相当に堅固に保持されており、所定値を超える軸方向の力が加えられない限り、スリーブ軸2に固定されている。この所定値は、摩擦発生面20における静摩擦力が固定軸1と摩擦発生面20とを一定位置に保持し得る軸方向の衝撃力の最大値である。
固定ナット8a及び8bは、固定軸1のネジ切り部11及びスリーブ軸2のネジ切り部21にそれぞれ螺合されている。回路基板210は、固定ナット8bとスリーブ軸2の円筒部の上端との間に挟まれて、固着されている。スリーブ軸2の円筒部の下端面と筐体底板201aとの間にバネ3、フランジ6及び緩衝材5が互いに接触して配置してある。フランジ6は固定軸1と一体である。緩衝材5および筐体底板201aは、固定軸1に対し摺動可能に、固定軸1に摺接されている。緩衝材はゴム製である。変位検知電極7は、スリーブ軸2の円筒部中空穴の内壁面に、軸方向に関する所定位置に固定されており、所定値を超える衝撃により固定軸1がスリーブ軸2の円筒部中空穴内で上方に変位し、固定軸1の上端が当接したとき、固定軸1の上端の当接を検知する。復帰用ヒーター4は、スリーブ軸2の下部円筒部に巻き付けられており、復帰用ヒーターリード線41,42はヒーター4に電力を供給する。
このような構造の衝撃緩衝構造100は、図1(B)に示すように、センサ10を筐体200に搭載するための支持手段として用いられる。センサ10は回路基板210に装着されている。回路基板210は、矩形の平面形をなし、四隅を衝撃緩衝構造100で支えられて、筐体底板201aに搭載されている。筐体底板201a,201b、筐体カバー200a及び筐体側板200bが、筐体200を構成している。筐体底板201aは、筐体底板201bに一体的に固着されている。図1(B)では、衝撃緩衝構造100は2個だけが表れ、これら2個の衝撃緩衝構造100の後ろに他の2個の衝撃緩衝構造100が隠れている。
緩衝材5は、固定軸1に固定されているフランジ6及び固定ナット8aの間に介在してある。そこで、固定軸1は、緩衝材5を介して筐体底板201aに支えられている。このような図1(B)の構造のセンサ支持構造では、外部から筐体200に加えられる振動や衝撃は、筐体底板201a、緩衝材5、フランジ6、固定軸1、摩擦発生面20、スリーブ軸2および回路基板210を介してセンサ10に伝わる。
前述のとおり、固定軸1とスリーブ軸2とは、摩擦発生面20における静摩擦力により互いに一定位置に保持されている。この一定位置は前述の初期位置である。バネ3は、初期位置では、やや圧縮された状態にあり、スリーブ軸2の下端面とフランジ6との間に安定に保持されている。図2(1)は、固定軸1とスリーブ軸2とが初期位置にある定常状態を示している。定常状態は、通常の運用時などの状態であり、微振動など、前記所定値の衝撃より小さい加速度だけが筐体200から衝撃緩衝構造100に伝わる状態である。この定常状態では、緩衝材5の作用により、センサ10に伝わる振動は緩衝されるが、固定軸1とスリーブ軸2とは一体となって振動する。したがって、筐体200の振動(加速度)は、周波数特性に殆ど影響を受けることなく、センサ10に伝わり、センサ10で感知される。
いま、4個の衝撃緩衝構造100が固定ナット8bで4隅に固定された回路基板210にセンサ10を装着することにより組部品をまず構成し、この組部品を筐体底板201aに固定ナット8aで取り付けるものとする。この取り付けの際に、センサ10の許容値を超える衝撃が何らかの都合で固定軸1に加えられたとする。前述のとおり、固定軸1とスリーブ軸2との接触面である摩擦発生面20の静摩擦力は所定値にあるが、該所定値はその許容値以下に設定してある。筐体200から固定軸1に伝達される衝撃がその所定の静摩擦力を超えると、摩擦発生面20は固定軸1とスリーブ軸2とを初期位置に保持できなくなり、摩擦発生面20の摩擦力は動摩擦力となる。動摩擦力は静摩擦力より小さいので、固定軸1は、バネ3の弾力に抗して、スリーブ軸2の円筒部に深く侵入する方向に動き、図2(2)の状態を経て、同図(3)の状態に至って停止する。同図(3)の状態では、固定軸1の上端が変位検知電極7に当接している。変位検知電極7は、固定軸1の上端が当接したとき、前記所定の静摩擦力を超える衝撃が固定軸1の軸方向に加わったことを検知する。固定軸1とスリーブ軸2とが動摩擦力に抗して軸方向に相対位置を変える過程で、衝撃エネルギーが消費され、センサ10に伝わる衝撃力が緩衝される。
固定軸1とスリーブ軸2とが相対移動を停止した位置では、摩擦発生面20の動摩擦力及びバネ3の弾力が衝撃力と均衡している。固定軸1とスリーブ軸2とが衝撃により初期位置から変動し、両者が相対的に再度停止した位置が、前述の停止位置であり、このとき衝撃緩衝構造100は図2(3)の状態にある。衝撃が非常に大きいときは、バネ3は最短に圧縮され、固定軸1とスリーブ軸2とは、バネ3の弾力には拠らず、バネ3が最短寸法に圧縮されたときに停止するので、停止位置もその最短寸法で定まる。
所定値を超える衝撃が筐体200に加わり、衝撃緩衝構造100が図2(3)の状態になり、固定軸1とスリーブ軸2との距離が停止位置にあるとき、摩擦発生面20における摩擦力は静摩擦力であり、固定軸1とスリーブ軸2とはその静摩擦力で互いに固着されている。バネ3の弾力は、その静摩擦力よりは小さく設定してあるので、固定軸1とスリーブ軸2とは停止位置での停止を維持する。
衝撃緩衝構造100が図2(3)の状態、すなわち固定軸1とスリーブ軸2とは停止位置にあるとき、図2(4)に概念的に示すように復帰指令が入力されると、復帰用ヒーターリード41と42との間に電源が接続され、復帰用ヒーター4に電源が投入され、スリーブ軸2の円筒部が加熱される。復帰指令の入力は、この実施形態では、復帰用ヒーター4用の電源スイッチを手動でONにする操作である。スリーブ軸2の円筒部が加熱されると、スリーブ軸2の円筒部が固定軸1より高温になり、スリーブ軸2の円筒部が固定軸1より径方向に大きく膨張する。すると、摩擦発生面20における静摩擦力がバネ3の弾力以下に減少し、スリーブ軸2がバネ3の弾力により押し戻され、固定軸1とスリーブ軸2とは図2(5)の復帰状態に戻る。このとき、固定軸1とスリーブ軸2との相対位置は初期位置に戻されている。固定軸1とスリーブ軸2との相対位置が初期位置に戻されると、復帰用ヒーター4の電源を遮断することにより、復帰指令を解除し(図2(6))、衝撃緩衝構造100は図2(1)の定常状態に復帰する。復帰指令の解除は、この実施形態では、復帰用ヒーター4用の電源スイッチを手動でOFFにする操作である。定常状態に復帰した衝撃緩衝構造100では、固定軸1とスリーブ軸2とは初期状態の静摩擦力により再び固着され、再度の衝撃からセンサ10を守ることができる。
図3は、筐体底板201d及び筐体上板202並びにこれら両者を互いに固定する筐体側板203で筐体を構成し、回路基板210を筐体底板201dと筐体上板202との間に搭載するように、衝撃緩衝構造100a及び100bで回路基板210を支持した支持構造の例を示す図である。衝撃緩衝構造100a及び100bは、図1の衝撃緩衝構造100と同様の構造のものである。このように、2つの衝撃緩衝構造の軸を互いに平行にして回路基板210を上下から支えることにより、軸方向の衝撃が下から上向きのものであるか、或いは逆に軸方向の衝撃が上から下向きのものであるか、に拘わらず、センサ10に加わる衝撃を双方向につき均等に緩衝できる。
図4は、本発明の第2の実施形態の衝撃緩衝構造を示す縦断面図(A)及びその衝撃緩衝構造を概念的に示す斜視図である。この図4の衝撃緩衝構造100cでは、スリーブ軸2の円筒部内径および固定軸1の外径が図1におけるものより大きく、バネが固定軸1の上下に設けてある。フランジ6a,6bは、図1のフランジ6と同様に、固定軸1と一体である。バネ3bは、図1のバネ3と同様に作用する。図4の構造は、図3の構造と同様に上下双方向からの衝撃に対し均等に作用する衝撃緩衝機能を有し、しかも図3の構造よりも小さい軸方向の寸法でもって、図3の構造と同様な衝撃緩衝機能を提供できる。
図5は、図4の衝撃緩衝構造100cの作動状態を示す図である。図5(A)は、図4の衝撃緩衝構造100cに所定値を超える衝撃が軸方向に加えられる前の状態を示す。図5(A)の状態では、衝撃緩衝構造100cは、センサ10による加速度の検知対象物(例えば、自動車)に搭載され、又は検知対象物に搭載される前の状態にあり、未だ所定値を超える衝撃が軸方向に加えられていない。図5(B)は、衝撃緩衝構造100cが同図(A)の状態にあるときに、所定値を超える上向き(矢印方向)の衝撃が加えられ、スリーブ軸2が固定軸1に対し最大まで(限界)上昇した状態を示す。このとき、バネ3aは伸張し、バネ3bは圧縮されている。図5(C)は、衝撃緩衝構造100cが同図(A)の状態にあるときに、所定値を超える下向き(矢印方向)の衝撃が加えられ、スリーブ軸2が固定軸1に対し下降した状態を示す。このとき、バネ3aは圧縮され、バネ3bは伸張している。図5(C)では、スリーブ軸2は、同図(A)の状態よりも固定軸1に対し下降しているが、下限までは下降していない。これは、衝撃の大きさが所定値を超えたが、バネ5aの弾力によりスリーブ軸2の下降が限界位置に至る前に停止したことを示している。
図6は、衝撃緩衝構造を5個組み合わせ、3軸方向の衝撃を緩衝するようにした3軸衝撃緩衝構造(本発明の第3の実施形態の衝撃緩衝構造)を示す縦断面図(A)および横断面図(B)である。本図の3軸衝撃緩衝構造は、図4の衝撃緩衝構造100cにおける固定軸及びスリーブ軸の横断面を正方形にした衝撃緩衝構造100csを中心に備え、その衝撃緩衝構造100csの軸に直交する2軸方向に、衝撃緩衝構造100d,100e,100f及び100gを設けて成る。衝撃緩衝構造100d,100e,100f及び100gにおける固定軸及びスリーブ軸も、衝撃緩衝構造100csと同様に、固定軸及びスリーブ軸の横断面形は正方形である。このように、固定軸及びスリーブ軸の横断面形を正方形にすることにより、摩擦発生面の製作が容易になる。
図7は、本発明の第4の実施形態の衝撃緩衝構造を示す縦断面図(A)、同図(A)における摩擦発生面20及びその周辺構造を拡大して示す図(B)、及び同図(B)におけるスリーブ軸2Aを拡大して示す図(C)である。図7の衝撃緩衝構造100c1の基本構造は、図6における衝撃緩衝構造100csに類似する。しかしながら、図7の衝撃緩衝構造100c1は、スリーブ軸における摩擦発生面20が面荒らし処理に依らず、のこぎり状表面とすることにより構成されている点および復帰用ヒーターに代えて復帰振動印加用圧電振動体を備える点で、図6における衝撃緩衝構造100csとは相違している。
図1、図3乃至図6の衝撃緩衝構造では、前記復帰手段として復帰用ヒーター4を備えたが、図7の第4の実施形態では、復帰手段は超音波モータの原理を用いた。図7の実施形態においては、固定軸1に接触するスリーブ軸2Aの表面はのこぎり状表面構造20a及び20bでなり、のこぎり状表面構造20a及び20bは摩擦発生面をなしている。この摩擦発生面における摩擦力には異方性がある。すなわち、のこぎり状表面構造20aと固定軸1との摩擦発生面では、のこぎり状表面構造20aが固定軸1に対し矢印25a方向に動くとき、矢印25b方向に動くときより、摩擦力は大きい。同様に、のこぎり状表面構造20bと固定軸1との摩擦発生面では、のこぎり状表面構造20bが固定軸1に対し矢印25b方向に動くとき、矢印25a方向に動くときより、摩擦力は大きい。このように、図7の構造では、のこぎり状表面構造20aにおける摩擦発生面の摩擦力に異方性があるので、復帰振動印加用圧電振動体40aにより符号45a方向の振動を起こさせ、のこぎり状表面構造20aにその振動を加えることにより、矢印25a方向の復帰力をスリーブ軸2Aに与えることができる。逆に、復帰振動印加用圧電振動体40bにより符号45b方向の振動を起こさせ、のこぎり状表面構造20bにその振動を加えることにより、のこぎり状表面構造20bにおける摩擦発生面の摩擦力の異方性により、矢印25b方向の復帰力をスリーブ軸2Aに与えることができる。固定軸1とスリーブ軸2Aとの相対位置を停止位置から初期位置に復帰させるための復帰力は復帰振動印加用圧電振動体40a及び40bに高周波信号を加えることにより、超音波モータの原理により、発生することができるので、その復帰力のためにはバネは不要である。しかし、所定値を超える軸方向の衝撃が加わったときに、衝撃を緩衝するように、衝撃力に抗して、固定軸1とスリーブ軸2Aとを相対的に円滑に移動させ、両者を衝撃力に応じた位置で停止させるためには、バネが必要である。
以上に実施の形態を挙げ、本発明を具体的に説明したが、本発明がこれら実施形態に限定されるものでないことは勿論である。例えば、第1乃至第3の実施の形態では、摩擦発生面は面荒らし処理により製作したが、面荒らし処理に依らず、摩擦係数の大きい物質のコーティングによっても製作することが可能である。また、センサ10は、上述の実施の形態では加速度センサとしたが、ジャイロセンサその他のセンサであっても、本発明の衝撃緩衝構造は基板等のセンサ搭載部材を効果的に支持できることは勿論である。
さらに、以上には、衝撃緩衝構造の実施の形態を挙げたが、本発明によれば、センサを搭載するための基板などのセンサ搭載構造をその衝撃緩衝構造により支持するようにした検知装置を実現できる。このような構成の検知装置は、センサに伝わる加速度等の外部入力の周波数特性に影響を与え難く、衝撃緩衝機構が作動したときにも衝撃緩衝の機能を容易に復帰でき、小型化が可能である。
本発明の第1の実施の形態である衝撃緩衝構造を示す縦断面図(A)およびその衝撃緩衝構造によりセンサを支持する支持構造の一例を示す縦断面図(B)である。 図1の衝撃緩衝構造の作動過程を示す図である。 筐体底板201dと筐体上板202との間に回路基板210を搭載するように、衝撃緩衝構造100a及び100bで回路基板210を支持した支持構造の例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の衝撃緩衝構造を示す縦断面図(A)及びその衝撃緩衝構造を概念的に示す斜視図である。 図4の衝撃緩衝構造100cの作動状態を示す図である。 衝撃緩衝構造を5個組み合わせ、3軸方向の衝撃を緩衝するようにした3軸衝撃緩衝構造(本発明の第3の実施形態の衝撃緩衝構造)を示す縦断面図(A)および横断面図(B)である。 本発明の第4の実施形態の衝撃緩衝構造を示す縦断面図(A)、同図(A)における摩擦発生面20及びその周辺構造を拡大して示す図(B)、及び同図(B)におけるスリーブ軸2Aを拡大して示す図(C)である。
符号の説明
1 固定軸
2,2A スリーブ軸
3 バネ
4 復帰用ヒーター
5 緩衝材(ゴム等)
6,6a,6b フランジ
7 変位検知電極
8a,8b 固定ナット
10 センサ
11,21 ネジ切り部
20 摩擦発生面
20a,20b のこぎり状表面構造
40a,40b 復帰振動印加用圧電振動体
41,42 復帰用ヒーターリード線
45a,45b 圧電振動体40a,40bの振動方向
100、100a,100b,100c,100c1,100d,100e,100f,100g 衝撃緩衝構造
200 筐体
200a 筐体カバー
200b 筐体側板
201a,201b,201d 筐体底板
202 筐体上板
203 筐体側板
210 回路基板

Claims (5)

  1. 筐体に固定される固定軸と、該固定軸の周囲を囲む摩擦発生面を持つスリーブ軸と、復帰手段とを備え、
    前記固定軸は、前記スリーブ軸に対し軸方向に相対的に変位可能に該スリーブ軸に組み合わされ、
    前記摩擦発生面の摩擦力は、前記軸方向の衝撃力が所定値以下であるとき、前記スリーブ軸と前記固定軸とを初期位置に保持し、
    前記復帰手段は、前記所定値を超える前記軸方向の衝撃力により、前記スリーブ軸が前記固定軸に対し移動し、ある位置で停止したとき、前記スリーブ軸と前記固定軸との相対位置を該停止位置から前記初期位置に復帰させるとともに、前記摩擦発生面における摩擦力を該衝撃力を受ける前の大きさに復帰させ
    前記摩擦発生面は、前記固定軸又は前記スリーブ軸のうちの少なくとも一方に設けられた面荒らし又は摩擦力増大用のコーティングでなり、
    前記面荒らし又は摩擦力増大用のコーティングでなる前記摩擦発生面の静摩擦力は、前記初期位置にある前記スリーブ軸または前記固定軸のうちの少なくとも一方に外部から加えられる振動による前記軸方向の加速度が前記所定値の前記衝撃力による加速度以下であるとき、前記スリーブ軸と前記固定軸とを一体として振動させ、前記スリーブ軸または前記固定軸のうちの一方から他方に伝わる前記振動の周波数特性に実質上影響を及ぼさないだけの大きさで以って、前記固定軸を前記スリーブ軸に堅固に固定しており、
    前記復帰手段は第1及び第2のバネ並びにヒーターでなり、
    前記第1のバネは、前記相対位置が前記初期位置から前記停止位置に変動する過程で前記固定軸および前記スリーブ軸の間の第1の空間で伸縮され、該停止位置にある前記固定軸および前記スリーブ軸に対し該初期位置に復帰させる方向の弾力を及ぼし、
    前記第2のバネは、前記相対位置が前記初期位置から前記停止位置に変動する過程で前記固定軸および前記筐体の間の第2の空間で伸縮され、該停止位置にある前記固定軸に対し該初期位置に復帰させる方向の弾力を及ぼし、
    前記ヒーターは、前記相対位置が前記停止位置であるときに、電源を投入され、前記スリーブ軸を加熱することにより、前記停止位置における前記摩擦力を低減する
    ことを特徴とする衝撃緩衝構造。
  2. 筐体に固定される固定軸と、該固定軸の周囲を囲む摩擦発生面を持つスリーブ軸と、復帰手段とを備え、
    前記固定軸は、前記スリーブ軸に対し軸方向に相対的に変位可能に該スリーブ軸に組み合わされ、
    前記摩擦発生面の摩擦力は、前記軸方向の衝撃力が所定値以下であるとき、前記スリーブ軸と前記固定軸とを初期位置に保持し、
    前記復帰手段は、前記所定値を超える前記軸方向の衝撃力により、前記スリーブ軸が前記固定軸に対し移動し、ある位置で停止したとき、前記スリーブ軸と前記固定軸との相対位置を該停止位置から前記初期位置に復帰させるとともに、前記摩擦発生面における摩擦力を該衝撃力を受ける前の大きさに復帰させ
    前記摩擦発生面は、前記固定軸又は前記スリーブ軸のうちの少なくとも一方に設けられた面荒らし又は摩擦力増大用のコーティングでなり、
    前記面荒らし又は摩擦力増大用のコーティングでなる前記摩擦発生面の静摩擦力は、前記初期位置にある前記スリーブ軸または前記固定軸のうちの少なくとも一方に外部から加えられる振動による前記軸方向の加速度が前記所定値の前記衝撃力による加速度以下であるとき、前記スリーブ軸と前記固定軸とを一体として振動させ、前記スリーブ軸または前記固定軸のうちの一方から他方に伝わる前記振動の周波数特性に実質上影響を及ぼさないだけの大きさで以って、前記固定軸を前記スリーブ軸に堅固に固定しており、
    前記復帰手段は、バネと、前記摩擦発生面における摩擦力の異方性と、前記スリーブ軸に前記軸方向の微振動を与える加振手段とでなり、
    前記バネは、前記相対位置が前記初期位置から前記停止位置に変動する過程で伸縮され、該停止位置にある該スリーブ軸に対し該初期位置に復帰させる方向の弾力を及ぼし、
    前記加振手段は、前記相対位置が前記停止位置であるときに電源を投入される
    ことを特徴とする衝撃緩衝構造。
  3. 前記摩擦力の異方性は、前記摩擦発生面に形成した鋸歯状表面構造によりもたらされることを特徴とする請求項に記載の衝撃緩衝構造。
  4. 請求項1に記載の衝撃緩衝構造を組み合わせて3軸方向の衝撃を緩衝するようにしたことを特徴とする3軸衝撃緩衝構造。
  5. 加速度センサ、ジャイロセンサその他のセンサを有し、該センサが搭載される基板その他のセンサ搭載部材を、請求項1乃至4に記載の衝撃緩衝構造で支持してなる検知装置。
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