JP5089771B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、ピストンの往復直線運動をクランクシャフトの回転運動に変換して出力軸から回転動力を取り出す内燃機関に関し、特にクランクシャフトに連結されたピニオン部材と内歯ギヤ部材を介してクランクピンを往復直線運動させるように構成した内燃機関に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シリンダボアとピストンで形成された燃焼室と、出力軸の軸心から偏心したクランクピンを備えたクランクシャフトと、クランクピンに回転可能に外嵌され且つピストンの往復直線運動に応じて揺動するコンロッドを備えたレシプロ型内燃機関は公知である。
【0003】
前記のエンジンでは、クランクピンが出力軸の軸心からクランクアームの長さ分偏心した偏心位置に形成されるため、ピストンの往復直線運動に応じてコンロッドが所定角度揺動しつつ上下運動して、ピストンの往復直線運動をクランクシャフトの回転運動に変換し、出力軸に回転運動を与える。
【0004】
コンロッドが左右に揺動しつつ上下運動する構造であるため、コンロッドとピストンとの連結部は回転摺動部となり、コンロッドとクランクピンとの連結部も回転摺動部となり、4気筒の内燃機関では、ステーション箇所の回転摺動部が設けられている。しかも、コンロッドが揺動するため、4つのピストンには側圧も作用する。
【0005】
ここで、エンジンの効率が低いのは、理論熱効率によるとの認識が一般的である。しかし、膨張力にピストンの微小移動距離を乗じて積分を行った源泉出力と軸出力との比較計測結果があれば、理論熱効率だけの問題でないことは容易に判断することができる。
従来の内燃機関の問題点として、排気損失等による熱効率の低さも問題であるが、摩擦や振動による損失が大きいことも問題であるが、多くの技術者はこれ以上大きく改善することは困難であると考えている。
【0006】
回転体は、その角速度に変化がなければ、外部からのエネルギー供給を必要としないが、一般的な自動車用の内燃機関では、大きなエネルギーを必要とする。つまり、アイドリングを含む空転時に多量の燃料を消費している。以下に、排気量1700mLのエンジンにおいて、エアコンをオフとし、Pモードにおいて測定した燃料消費量を示す。
1000rpmのとき、10.4kWに相当する燃料消費量
2000rpmのとき、17.6kWに相当する燃料消費量
3000rpmのとき、26.4kWに相当する燃料消費量
4000rpmのとき、35.2kWに相当する燃料消費量
5000rpmのとき、47.2kWに相当する燃料消費量
【0007】
自動車の通常運転時における、その瞬時の燃料消費量と、回転数のデータを蓄積した。 具体的には、例えば、走行中の瞬時における燃料消費量が17.6kW相当であり、回転数が2000rpmであった場合、エンジンは全く出力しておらず、空走状態にあると言える。同様に、同回転数における燃料消費量が30kW相当であれば、差分12.4kWがほぼ走行エネルギーに寄与していることになる。この場合、30kWのうちの12.4kW(約41%)だけが走行に寄与していることになる。但し、実際の軸出力は、熱効率の関係でさらに大きく低下する。
【0008】
このようなデータ収集を3ケ月間実行した結果、燃料消費量のうち45%がエンジンの回転を維持するのに消費され、残りの55%が走行のために消費されている。仮に、理論効率が30%であれば、燃料消費量のうちの16%しか走行に役立っていない。尚、変速機効率を加味すると、走行に役立っているのは更に低い値になってしまう。
上記のようになる原因としては、摩擦と振動とを挙げることができる。前記の摩擦としては、ピストンとシリンダ間に作用する側圧に起因する摩擦、ピストンピンとコンロッド間に作用する摩擦、コンロッドとクランクピン間に作用する摩擦、クランク軸とハウジング間に作用する摩擦などを挙げることができる。往復摺動部や回転摺動部に、十分な油膜を確保できないため、摩擦損失が必然的に大きくなるものと考えられる。
【0009】
振動について、膨張行程のトルク変動に伴う振動は止むを得ないが、回転系における振動は看過できず、最終的に熱となって失われる。回転系以外に問題となっているのは、エネルギー振動があることである。4気筒エンジンの場合、全てのピストンとコンロッドは、同時に加速と減速を繰り返えす。上死点と下死点におけるピストンとコンロッドの運動エネルギーはゼロであるが、それ以外の時には、その速度の二乗に比例した運動エネルギーを有している。しかも、一般的な4気筒エンジンにおいては、4個のピストンは同時に速度を失い、同時に加速するのである。
【0010】
上記の加速は、1回転に夫々2度繰り返され、その運動エネルギーはコンロッドを含むリンク機構を介して、クランクシャフトとピストン間で授受され、常時移動している。そのため、クランクシャフトの角速度に影響を与えて振動となっていると同時に、運動エネルギーが往復して移動する度に4組のリンク機構において摩擦となって多くのエネルギーが失われるのである。
【0011】
特許文献1の水平対向2気筒エンジン(図8参照)は、回転出力用の主軸を含むクランク軸と、水平に対向する1対のピストンに一体的に連結された共通コンロッドと、この共通コンロッドと1対のクランク軸の間に設けられた1対の遊星機構とを備え、各遊星機構はクランク軸の回転中心と同心状の太陽歯車(固定内歯ギヤ)と太陽歯車の内歯の直径の1/2の外径を備えた遊星歯車を備え、遊星歯車が前記クランク軸のクランクピンに回転可能に枢支され、各遊星機構において遊星歯車の側部外周部に共通コンロッド側へ延びる歯車ピンが一体形成され、1対の歯車ピンが一体形成されて共通コンロッドに連結されている。
【0012】
上記のエンジンにおいては、ピストンが往復直線運動するとき、遊星歯車の転動に応じて、共通コンロッドに連結された歯車ピンが、クランク軸の回転軸心を含む水平面上を往復直線運動するため、コンロッドの揺動動作がなく、ピストンに側圧が作用しない。
【0013】
【特許文献1】
特許第2683218号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
特許文献1の水平対向2気筒エンジンにおいては、共通の歯車ピンの両端部を軸受部で支持する構造ではなく、1対の遊星歯車で支持し、これら遊星歯車をクランク軸のクランクピンで夫々支持する構造になっている。そのため、ピストンから作用する大きな荷重が歯車ピンに作用したとき、クランクピンが弾性変形し、遊星歯車と太陽歯車との噛み合いが不良になり、摩擦抵抗が増し、作動確実性が得られず、遊星機構の耐久性を確保することができない。しかも、上記の歯車ピンはピストンの軸心と平行方向へ往復直線運動するため、上記の歯車ピンを軸受部でもって支持することは困難である。
【0015】
本発明の目的は、クランクピンが往復直線運動する内燃機関であってクランクシャフトとその周辺の支持剛性と耐久性を確保できる内燃機関を提供すること、小型化可能で燃費を著しく低減可能な高効率の内燃機関を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明に係る内燃機関は、シリンダボア内を摺動可能なピストンと、このピストンに連接部材を介して連動連結されたクランクシャフトを備え、前記ピストンの往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換してケース部材に支持された出力軸から回転動力を出力可能な内燃機関において、前記クランクシャフトの両側に対向状に配置された2対のシリンダボア及びピストンであって、片方の1対のピストンの中心線と他方の1対のピストンの中心線とを含む平面が前記クランクシャフトに対して直交する2対のシリンダボア及びピストンを設けると共に前記2対のピストンに夫々連動連結されると共に一体的に構成された連接部材とを設け、前記クランクシャフトに、前記連接部材に連結されたクランクピンと、1対のクランクアーム及びカウンタウエイトと、1対のクランクジャーナルと、少なくとも1つのクランクジャーナルから同軸状に延びる少なくとも1つのクランク軸部を設け、前記出力軸の軸心から偏心した回転軸心回りに回転可能に前記クランク軸部を支持し且つ前記出力軸と一体形成され前記ケース部材に出力軸と同心状に回転可能に支持された少なくとも1つの出力部材と、前記出力部材と同心状に形成された内歯ギヤを有し且つ前記ケース部材に固定された少なくとも1つの内歯ギヤ部材と、前記内歯ギヤ部材の内径の1/2の外径を有し且つ前記内歯ギヤ部材の内周に沿って転動可能に噛合し、前記クランクジャーナルに隣接する位置で前記クランク軸部に同心状且つ相対回転不能に外嵌された少なくとも1つのピニオン部材と、前記1対のクランクジャーナルを前記出力軸の軸心から偏心した軸心回りに回転可能に支持する軸受部を夫々有し且つ前記出力部材と同心状に回転可能にケース部材に支持された1対のジャーナル支持部材とを備え、前記クランクピンの両側端部に1対のクランクアームの片側端部が夫々接続され且つ1対のクランクアームの他側端部に1対のクランクジャーナルの片側端部が夫々接続されるよう前記クランクピンと1対のクランクアームと1対のクランクジャーナルが一体形成されると共に、前記連接部材は、前記クランクピンに回転可能に外嵌された環状連接部と、4つのピストンを前記環状連接部に夫々連結する4本の内側ストレート連接部と、前記2対の対向するピストン同士を夫々直接的に連結する2本の外側ストレート連接部とを備え、前記シリンダボア内でピストンが往復運動するとき、前記ピストンの往復運動を前記ピニオン部材の自転回転と公転回転とを介して前記クランクピンがシリンダボアの軸心と平行方向へ往復直線運動するように構成し、このピニオン部材の公転回転を前記出力部材の自転回転に変換して前記出力軸の回転動力として出力することを特徴としている
【0017】
【発明の効果】
【0018】
本発明の内燃機関によれば、ピニオン部材は内歯ギヤ部材の内径の1/2の外径を有し且つ内歯ギヤ部材の内周に沿って転動可能であり、クランク軸部に相対回転不能に外嵌されているため、ピストン部材の往復直線運動により、クランクシャフトが回転運動する際に、ピニオン部材と内歯ギヤ部材を介して、クランクピンが往復直線運動することになる。 このように、ピストンの往復運動をクランクシャフトと内歯ギヤ部材を介してピニオン部材の自転と公転に変換し、ピニオン部材の公転を出力部材の自転回転に変換し、出力部材の自転回転をケース部材に支持された出力軸の回転動力として出力することができる。
【0019】
クランクピンと連接部材とを連結する構造が簡単化し、連接部材とピストンとの連結部や連接部材とクランクピンとの連結部のための回転摺動部の数減るため、また、ピストンに側圧が作用しなくなるため、摩擦損失を格段に低減でき、内燃機関の出力特性や振動特性を向上させることができる。
【0020】
1対のクランクジャーナルを出力軸の軸心から偏心した軸心回りに回転可能に支持する軸受部を夫々有し且つ出力部材と同心状に回転可能にケース部材に支持された1対のジャーナル支持部材を設けたため、クランクピンの両端の1対のクランクジャーナルを1対の軸受部及びジャーナル支持部材によって両端支持することができるから、クランクピンを支持する構造の剛性、強度、耐久性を確保することができる。
【0021】
しかも、上記の軸受部とクランクピンとの間の距離を小さくし、上記の軸受部を含むコンパクトなジャーナル支持部材でもってクランクジャーナルを効果的に支持することができる。しかも、ピニオン部材をクランクジャーナルとクランク軸部とで両端支持することができるため、ピニオン部材を支持する構造の剛性、強度、耐久性を確保することができる。
【0022】
上記の構成に加えて、適宜、次のような構成を採用してもよい。
(1)前記出力部材は、前記内歯ギヤ部材に対して前記ジャーナル支持部材と反対側の部位に前記クランク軸部を回転可能に支持する軸受部を備え、前記ジャーナル支持部材は、前記クランクアームと前記ピニオン部材の間に位置する前記クランクジャーナルを回転可能に支持する軸受部を備えた。
【0023】
【0024】
)前記出力部材にバランサウェイトを一体的に設けた。
)前記クランク軸部に対する前記クランクピンの偏心量は前記ピニオン部材の外径の1/2に設定された。
)前記バランサウエイトは、前記内歯ギヤ部材の内側空間のうち前記出力軸の軸心に対して前記ピニオン部材と反対側の内側空間に形成された。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施例1に係るエンジン(ハウジング省略状態)の概略斜視図である。
【図2】エンジンの要部断面図である。
【図3】クランクシャフトとピニオン部材と内歯ギヤ部材と出力部材と出力軸とジャーナル支持部材とハウジングの断面図である。
【図4】クランクシャフトの斜視図である。
【図5】クランクシャフトの側面図である。
【図6】クランクシャフトの正面図である。
【図7】クランクシャフトと内歯ギヤ部材とピニオン部材と出力部材の分解斜視図である。
【図8】出力部材の正面図である。
【図9】出力部材の側面図である。
【図10】ピストンと連接部材の正面図である。
【図11】クランクシャフトとピニオン部材と内歯ギヤ部材の作動説明図である。
【図12】参考技術に係る図3相当図である。
【図13】ピストンと連接部材の斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
エンジン
B1,B2 シリンダボア
H ハウジング(ケース部材)
クランクシャフト
クランクピン
1b クランクジャーナル
1c クランクアーム
1d クランク軸部
1e カウンタウェイト
2 ピストン
連接部材
環状連接部
16 出力軸
17a ジャーナル支持部材
17 出力部材
17b クランク軸支持部
17c バランサウェイト
19 内歯ギヤ部材
20 ピニオン部材
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0028】
以下、実施例1に係るエンジンEについて図1〜図11に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、エンジンEは上下対向型の4気筒の4サイクル往復動型内燃機関である。このエンジンEは、ケース部材としてのハウジングHと、ハウジングHの上部に形成された1対のシリンダボアB1及びハウジングHの下部に形成された1対のシリンダボアB2と、シリンダボアB1の上端を塞ぐ上側シリンダヘッドCH及びシリンダボアB2の下端を塞ぐ下側シリンダヘッドCHと、1対のシリンダボアB1に摺動可能に装着された1対のピストン2と、1対のシリンダボアB2に摺動可能に装着された1対のピストン2と、動弁機構VDと、4つのピストン2に連結されたX型の連接部材4と、この連接部材4に連動連結されたクランクシャフト1を含む出力取出し機構Tなどを有する。
【0029】
ハウジングHには、クランクシャフト1や出力軸16を含む出力部材17等が軸受を介して回転可能に支持されている。上側の1対のシリンダボアB1と下側の1対のシリンダボアB2は、上下に対向しており、上下に対向するシリンダボアB1,B2の軸心は同心になっている。上側の1対のシリンダボアB1は隣接状に形成され、下側の1対のシリンダボアB2は隣接状に形成されている。4つのシリンダボアB1,B2の軸心を含む共通の平面、つまり、4つのピストン2の軸心を含む共通の平面は、クランクシャフト1の軸心及び出力軸16の軸心と直交している。このエンジンEにおいて、例えば、ピストン2の直径が60mm、ストロークが125mm、総排気量が約1400mlに設定されている。
【0030】
シリンダボアB1,B2には、夫々、ピストン2が往復直線運動可能に装着され、シリンダボアB1,B2とシリンダヘッドCH,CHとピストン2,2とで燃焼室が夫々形成されている。ピストン2は、その直径よりも長さが短く形成されている。4つのピストン2はX型の連接部材4を介してクランクシャフト1のクランクピン1aに連結されている。
上記の連接部材4が鉛直方向に直線運動する構造になっているため、ピストン2に側圧が作用しない。そのため、ピストン2のスカート部を極端に短く形成してもよいし、スカート部を省略してもよい。
【0031】
このエンジンEの上側半分の構造と下側半分の構造とが、クランクシャフト1以外は、上下にほぼ対称になっているため、以下の説明は主として上側半分の構造と、クランクシャフト1を含む出力取出し機構Tの構造について説明する。図2に示すように、ハウジングHにおける燃焼室3の周囲の壁部内には、ウォータポンプ(図示略)から送られて来る冷却水が導入されるウォータジャケット5が形成されている。
【0032】
シリンダヘッドCHには、各シリンダボアの燃焼室3に連なる吸気ポート12及び吸気弁6と、燃焼室3に連なる排気ポート13及び排気弁7がクランクシャフト1の軸心と平行方向に並べて配置されている。吸気弁6と排気弁7は、夫々バルブガイドによりバルブ軸方向に移動可能に支持され、スプリングリテーナとスプリングシート部との間に介装されたバルブスプリング6a,7aによって閉弁方向に付勢されている。
【0033】
シリンダヘッドCHには、1対の燃焼室3に燃料を噴射可能な1対のインジェクタ(図示略)と、1対の点火プラグ11と、1対の吸気ポート12に連なる1対の吸気通路と、1対の排気ポート13に連なる排気通路と、冷却水が導入されるウォータジャケット14などが設けられている。
【0034】
次に、上記の吸気弁6と排気弁7をクランクシャフト1と同期して予め設定されたタイミングで開閉するように駆動する動弁機構VDについて簡単に説明する。
シリンダヘッドCHには、1対のシリンダボアB1の中間位置の上方に配設され且つクランクシャフト1の軸心と平行に延びるカムシャフト8と、1対のロッカーアームシャフト9とが設けられている。
【0035】
カムシャフト8の途中部には、1対の吸気カム8aと、1対の排気カム8bとが形成されている。一方の燃焼室3に対応する吸気カム8aと排気カム8bは、それらの間に、他方の燃焼室3に対応する吸気カム8aと排気カム8bを挟むようにカムシャフト8に形成されている。カムシャフト8はシリンダヘッドCHに回転可能に支持されている。
【0036】
1対のロッカーアームシャフト9は、カムシャフト8の上側近傍の左右両側に平行に配置されている。これらロッカーアームシャフト9には、1対の吸気カム8aに対応する吸気用ロッカーアーム10aと、1対の排気カム8bに対応する1対の排気用ロッカーアーム10bが設けられている。吸気用ロッカーアーム10aの途中部がロッカーアームシャフト9に回動可能に支持され、一端側の下面が吸気カム8aに当接し、他端側の下面が吸気弁6の弁軸端部に当接している。上記のカムシャフト8と一体回転する吸気カム8aにより吸気用ロッカーアーム10aを介して吸気弁6が昇降駆動される。排気用ロッカーアーム10bも同様に構成され、上記のカムシャフト8と一体回転する排気カム8bにより排気用ロッカーアーム10bを介して吸気弁7が昇降駆動される。
【0037】
図1、図2に示すように、カムシャフト8の一端部にはカムプーリ8Aが装着されている。カムプーリ8Aには、クランクシャフト1によって回転駆動されるタイミングベルト15aが掛装されている。タイミングベルト15aがカムプーリ8Aを回転駆動するとき、カムシャフト8に形成された吸気カム8aと排気カム8bが回転駆動され、吸気カム8aと吸気用ロッカーアーム10aにより吸気弁6が予め設定されたタイミングで開閉され、また、排気カム8bと排気用ロッカーアーム10bにより排気弁7が予め設定されたタイミングで開閉される。ここで、図2に図示の状態において、エンジンEの上半部において、例えば、左側のシリンダは圧縮上死点、右側のシリンダは排気上死点である。このとき、エンジンEの下半部において、例えば、左側のシリンダは吸入下死点、右側のシリンダは膨張下死点である。
【0038】
このエンジンEは、2つのシリンダボアB1に対して1本のカムシャフト8と2本のロッカーアームシャフト9を設けたロッカーアーム式エンジンであるが、SOHC式エンジンに構成してもよいし、また、各シリンダボアB1,B2に対応するカムシャフトを夫々設け各カムシャフトに吸気カムと排気カムとカムプーリを設置したDOHC式エンジンに構成してもよい。
【0039】
次に、クランクシャフト1を含む出力取出し機構Tについて説明する。
図3に示すように、出力取出し機構Tは、クランクシャフト1と、出力軸16と一体形成されて出力軸16と同心回転可能な1対の出力部材17と、1対のジャーナル支持部材17aと、出力軸16と同心状に形成されハウジングHに固定された1対の内歯ギヤ部材19と、内歯ギヤ部材19に噛合し且つ内歯ギヤ部材19の内周に沿って転動可能な1対のピニオン部材20などを備えている。
【0040】
図4〜図6に示すように、クランクシャフト1は、長さ方向中央部に位置して連接部材4に連結されるクランクピン1aと、クランクピン1aと平行に形成されクランクシャフト1を回転可能にハウジングHに支持する1対のクランクジャーナル1bと、クランクピン1aの両側端部と1対のクランクジャーナル1bとを夫々接続する1対のクランクアーム1cと、クランクジャーナル1bからクランクシャフト1の長さ方向に延びクランクジャーナル1bよりも小径の1対のクランク軸部1dと、クランクアーム1cと一体的に形成されクランクジャーナル1bに対してクランクピン1aと反対方向に延びた1対のカウンタウェイト1eなどを備えている。図3〜図6に示すように、クランクシャフト1は、クランクピン1aの両側端部に1対のクランクアーム1cの片側端部が夫々接続されるよう一体形成され、1対のクランクアーム1cの他側端部に1対のクランクジャーナル1bの片側端部が夫々接続されるよう一体形成されている。クランクシャフト1は、図3においてクランクピン1aに対して左右対称に形成されている。
【0041】
クランク軸部1dのクランクジャーナル1b側の基部は、所定長さのスプライン軸1fに形成され、ピニオン部材20の中心部にはスプライン軸穴が形成され、ピニオン部材20はスプライン軸1fに同心状且つ相対回転不能にスプライン嵌合されている。スプライン軸1fの直径は、クランクジャーナル1bの直径よりも小さく、クランク軸部1dの直径よりも大きく形成されている。
【0042】
図3、図11に示すように、内歯ギヤ部材19の内径(ピッチ円直径)をL1とし、ピニオン部材20の外径(ピッチ円直径)をL2とすると、L1=2×L2であり、クランクジャーナル1b及びクランク軸部1dの軸心は、出力軸16の軸心から 0.5 ×L2だけ偏心し、クランクピン1aは、クランクジャーナル1b及びクランク軸部1dの軸心から 0.5 ×L2だけ偏心している。図6に示すように、カンウタウェイト1eの重心Gcは、クランクジャーナル1b及びクランク軸部1dの軸心からL3(= 0.5 ×L2)だけ偏心している。
【0043】
各出力部材17の端部には出力軸16が一体形成されている。出力軸16はハウジングHにベアリングb5を介して回転自在に支持され、各出力部材17はハウジングHにベアリングb2を介して回転自在に支持されている。各出力部材17は、クランク軸支持部17bとバランサウェイト17cとを一体形成したものである。各出力部材17のクランクピン1a側の、クランクアーム1cとカウンタウェイト1eに隣接する位置には、クランクアーム1cとピニオン部材20の間に位置するクランクジャーナル1bを回転自在に支持する軸受部b3を有するジャーナル支持部材17aが設けられ、このジャーナル支持部材17aは出力部材17と一体的に形成されている。
【0044】
各出力部材17のうちの、内歯ギヤ部材19に対してジャーナル支持部材17aと反対側の部位には、クランク軸部1dを回転可能に支持する軸受部b4を有するクランク軸支持部17bが形成されている。各出力部材17のうちの内歯ギヤ部材19に対応する部位には、ジャーナル支持部材17aとクランク軸支持部17bとを一体的に連結するバランサウェイト17cが形成されている。ジャーナル支持部材17aとクランク軸支持部17bとは、出力軸16の軸心を中心とする円形板の形状に形成され、ジャーナル支持部材17aはベアリングb1によりハウジングHに支持され、クランク軸支持部17bはベアリングb2によりハウジングH(ケース部材)に出力軸16と同心状に回転自在に支持されている。
【0045】
前記バランサウェイト17cは、内歯ギヤ部材19の内側空間のうち出力軸16の軸心に対してピニオン部材20と反対側の内側空間を貫通する断面半円形の部材に形成されている。尚、ジャーナル支持部材17aと出力部材17とを一体構造にする場合においても、組み立て可能とする為に、ジャーナル支持部材17aと出力部材17の境界面またはバランサウェイト17cとクランク軸支持部17bとの境界面において分割可能な一体構造とすることが望ましい。例えば、ジャーナル支持部材17aを出力部材17とは別体の部材とし、複数のボルトによりバランサウェイト17cに一体的に結合してもよい。
【0046】
図3に示すように、一方の出力部材17の出力軸16は駆動力を出力し、他方の出力部材17の出力軸16は動弁機構VDを駆動する駆動力や補機類を駆動する駆動力を取り出すよう構成されている。それ故、他方の出力部材17の出力軸16の先端側部分には、タイミングベルト15a,15bと夫々噛合可能で且つカムプーリ8Aの径の1/2に設定されたスプロケット21a,21bや補機駆動用のプーリ(図示略)が装着されている。
【0047】
図3に示すように、円環状の内歯ギヤ部材19は、ベアリングb1とベアリングb2の間においてハウジングHに固定されている。内歯ギヤ部材19は、ピニオン部材20の外歯20tと噛合可能な複数の内歯19tであって出力部材17の軸心と同心状に環状に配置された複数の内歯19tを備えている。ピニオン部材20の外歯20tは、内歯ギヤ部材19の内歯19tに噛合したまま内歯19tに沿って公転転動可能に設けられている。
【0048】
図1、図10に示すように、連接部材4は、クランクピン1aに回転可能に外嵌可能な環状連接部4aと、上下方向に対応するピストン2同士を連結し環状連接部4aを挟んで平行に配置された1対の外側ストレート連接部材4bと、1対の外側ストレート連接部材4bに挟まれた領域において各外側ストレート連接部材4bの上端部及び下端部と環状連接部4aを連結する4本の内側ストレート連接部材4cと、連接部材4の剛性を増すため環状連接部4aと外側ストレート連接部材4bと内側ストレート連接部材4cとで囲まれた領域に設けられた三角形状の1対の薄肉部4dなどを有する。
【0049】
外側ストレート連接部材4bと内側ストレート連接部材4cの上端側の接続部は、上側のシリンダボアB1内のピストン2の中心部の下端部にリジッドに又は可動に連結されている。外側ストレート連接部材4bと内側ストレート連接部材4cの下端側の接続部は、下側のシリンダボアB2内のピストン2の中心部の上端部にリジッドに又は可動に連結されている。上下に対向するピストン2は外側ストレート連接部材4bにより直接的に連結され、上下方向に対向しないピストン2は環状連接部4aと2本の内側ストレート連接部材4cにより連結されている。尚、ピストン2の外周には、例えば3つのピストンリング2aが装着されている。
【0050】
4つのピストン2が上下方向に往復運動するとき、クランクシャフト1の回転に応じてピニオン部材20が1回自転して内歯ギヤ部材19の内歯19t上を1回公転し、クランクピン1aは、ピニオン部材20の転動に伴って、出力軸16の回転軸心を含む鉛直面に沿って往復直線運動するよう構成されている。
【0051】
前記構成によって、上側のピストン2の1つが圧縮上死点に位置するとき、図11に示すように、ピニオン部材20が内歯19tの上端に対応する位置20aに位置し、クランクピン1aの軸心は上端位置Vaに位置する。点火プラグ11により圧縮混合気に点火すると、燃焼ガスの膨張行程が開始される。膨張行程においてクランクピン1aが押し下げられると、ピニオン部材20が図において内歯19t上を右方向に転動して位置20bに移動する。このとき、クランクピン1aの軸心は、軸心回りの自転運動とピニオン部材20による内歯19t上の転動運動とを合わせた運動を行った結果、鉛直線V上の中間位置Vbに位置する。
【0052】
ピニオン部材20が180度自転して位置20cに位置したとき、クランクピン1aの軸心は、鉛直線Vに沿って更に下降運動を行なって、中間位置Vcに位置する。ピストン2が下死点に達して、ピニオン部材20が360度自転したとき、ピニオン部材20が内歯19tの下端位置に対応した位置20dに位置し、クランクピン1aの軸心は下端位置Vdに位置する。
【0053】
排気行程では、ピニオン部材20が下端位置20dから上端位置20aまで内歯19tに沿って転動し、クランクピン1aの軸心は鉛直線V上を膨張行程(燃焼行程)と逆方向の軌跡で移動する。上記の説明は、1つのシリンダ内のピストン2が上死点、下死点、上死点の順に上下運動する場合を例にして説明したが、その他のピストン2が上死点、下死点、上死点の順に上下運動する場合にも上記と同様である。このエンジンEは4サイクルの4気筒エンジンであるため、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の4行程が、4つのシリンダにおいて並行的に実行され、また、各シリンダにおいては吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の4行程が順次実行されるように構成されている。
【0054】
このエンジンEにおいては、ピニオン部材20の回転中心(クランク軸部1dの軸心)を中心とした質量配分(モーメント不釣り合い)をバランスさせると共に、出力軸16の回転中心(出力部材17の軸心)を中心とした質量配分(モーメント不釣り合い)をバランスさせるように構成してある。
そこで、図6、図8に示すように、クランク軸部1dの軸心からカウンタウェイト1eの重心Gcまでの距離L3、出力軸16の軸心からバランサウェイト17cの重心Gsまでの距離L4としたとき、以下の関係式が成り立つように、距離L3、距離L4、カウンタウェイト1eの質量W1e及びバランサウェイト17cの質量W17cが設定されている。
【0055】
(W2+W4)×0.5×(L2)=W1c×L3 (1)
((W2+W4)+W1e+W20)×0.5×(L1−L2)
=W17c×L4 (2)
尚、W2:4つのピストン2の質量、W4:連接部材4の質量、W20:1対のピニオン部材20の質量である。式(1)及び式(2)を満たすように各部材の質量や距離が設定されているため、ピストン2と連接部材4とを含む往復運動部と、往復運動部とカウンタウェイト1eとピニオン部材20とを含む回転運動部の質量バランスを平衡化することができる。
【0056】
図11において、前述のように、エンジンEの運転中、クランクピン1aが上端位置Vaと下端位置Vdとの間の線分Vcpに沿って往復直線運動し、4つのピストン2及び連接部材4の速度および運動エネルギーは、上端位置Vaと下端位置Vdで最少となり、中間位置Vcで最大になる。他方、カウンタウェイト1eの重心Gc(図6参照)は、線分Vcpと直交する線分Hcwに沿って往復直線運動し、2つのカウンタウェイト1eの速度および運動エネルギーは、左端位置Vmと右端位置Vnで最少となり、中間位置Vcで最大になる。しかも、クランクピン1aが上端位置Va又は下端位置Vdにあるとき、カウンタウェイト1eの重心Gcは中間位置Vcになり、また、クランクピン1aが中間位置Vcにあるとき、カウンタウェイト1eの重心Gcは左端位置Vm又は右端位置Vnになる。
【0057】
それ故、このエンジンEにおいては、燃焼ガス圧による力を除外して考えると、4つのピストン2及び連接部材4の鉛直方向の往復直線運動の運動エネルギーと、2つのカウンタウェイト1eの重心Gcの水平方向の往復直線運動の運動エネルギーの合計がほぼ一定となっており、鉛直方向の往復直線運動の運動エネルギーと水平方向の往復直線運動の運動エネルギーの間で、運動エネルギーの移転又は交換がなされる。そのため、エンジン振動や熱エネルギーとして発散するエネルギー量が格段に低減し、出力特性が著し改善される。
【0058】
次に、バランサウェイト17cの動的バランサ機能について説明する。
図7に示すように、エンジンEの運転中には、クランクシャフト1とピニオン部材20等が出力軸16の軸心の回りに回転運動するため、図示のような遠心力Frが発生する。他方、バランサウェイト17cも出力軸16の軸心の回りに回転運動するため、図示のような遠心力Fbが発生する。ここで、出力軸16の軸心に対して、バランサウェイト17cはピニオン部材20と反対側に位置しているため、遠心力Fbが遠心力Frを相殺し、エンジン振動が著しく低減する。尚、遠心力Fbが遠心力Frを相殺するように、バランサウェイト17cの大きさを予め設定しておくものとする。
【0059】
次に、本エンジンEの作用・効果について説明する。
このエンジンEにおいては、出力部材17がクランク軸部1dを出力軸16の軸心から偏心した回転軸心回りに回転可能に支持し、出力部材17と一体形成された出力軸16と同心回転可能にハウジングHに支持したため、クランク軸部1dの回転運動を出力軸16から回転動力として出力することができる。
【0060】
内歯ギヤ部材19は出力部材17と同心状に形成されてハウジングHに固定されたため、クランク軸部1dの回転運動に従ってピニオン部材20を回転させることができる。ピニオン部材20は内歯ギヤ部材19の内径L1の1/2の外径L2を有し内歯ギヤ部材19の内周に沿って転動可能であって、クランク軸部1dに一体回転可能に外嵌されてクランクジャーナル1bに隣接する位置に配設されたため、クランクピン1aの運動軌跡を往復直線運動としながら、ピニオン部材20を内歯ギヤ部材19の内周に沿って噛合して転動させることができる。このように、ピストン2の往復運動をクランクシャフト1と内歯ギヤ部材19を介してピニオン部材20の自転と公転に変換し、ピニオン部材20の公転を出力部材17及びジャーナル支持部材17aの自転回転に変換し、出力部材17及びジャーナル支持部材17aの自転回転を出力軸16の回転として出力することができる。
【0061】
ジャーナル支持部材17aはピニオン部材20とクランクアーム1cとの間に位置するクランクジャーナル1bを回転可能に支持する軸受部b3を有し、クランク軸支持部17bと同心状に一体的に回転可能にハウジングHに支持されたため、クランクピン1aに近接したクランクジャーナル1bを軸受部b3でもって支持することができ、クランクジャーナル1bをジャーナル支持部材17aを介してベアリングb1によってハウジングHに支持することができる。それ故、クランクジャーナル1bを支持する支持剛性、強度を確保し、耐久性を確保できる。
【0062】
内歯ギヤ部材19とピニオン部材20によって、クランクピン1aの運動軌跡を往復直線運動に規制することができるから、連接部材4からピストン2に側圧が作用することがなく、ピストン2に作用する摩擦抵抗を著しく低減することができる。 そして、クランクピン1aと連接部材4とを連結する構造が簡単化することができ、連接部材4とピストン2との連結部にも、連接部材4とクランクピン1aとの連結部にも、回転摺動部がなくなるから、それらの連結部の摩擦抵抗を著しく低減することができ、燃料消費率を格段に小さくし、燃料消費量を格段に低減し、エンジンEの出力特性や振動特性を向上させることができる。
【0063】
出力部材17と一体のジャーナル支持部材17aに、ピニオン部材20とクランクアーム1cとの間に位置するクランクジャーナル1bを回転可能に支持する軸受部b3を設けたため、クランクピン1aを1対のクランクジャーナル1bと上記の軸受部b3とによって両端支持できるから、クランクピン1aを支持する構造の剛性、強度、耐久性を確保することができる。しかも、上記の軸受部b3とクランクピン1aとの間の距離を小さくし、上記の軸受部b3を含むコンパクトな構造でもってクランクジャーナル1bを効果的に支持することができる。しかも、各ピニオン部材20をクランクジャーナル1bとクランク軸部1dとで両端支持できるため、ピニオン部材20を支持する構造の剛性、強度、耐久性を確保することができる。
【0064】
連接部材4が、クランクピン1aに回転可能に外嵌された環状連結部4aを備え、複数のピストン2に夫々連動連結された複数の内側ストレート連接部材4cの端部が環状連結部4aに固定されるため、複数のピストン2に連結された複数のストレート連接部材4cを、その環状連結部4aを介してクランクピン1aに連結することができる。複数のピストン2の中心線を含む平面がクランクピン1aに対して直交状に配置されたため、クランクピン1aを短く構成することができる。4つのピストン2は出力軸16に対して180度対称に配置されたため、エンジンEのコンパクト化を図ることができる。
【0065】
軸受部b3は出力軸16の軸心から偏心した位置に配置され、ジャーナル支持部材17aと、クランク軸軸支持部17bと、バランサウェイト17cとが一体的に形成され、出力軸16の軸心の回りのモーメントのバランスを取るためのバランサウェイト17cを出力部材17に設けたため、エンジンEの振動、騒音等を著しく低減することができる。クランク軸部1dに対するクランクピン1aの偏心量をピニオン部材20の外径L2の1/2に設定したため、クランクピン1aの運動軌跡を確実に往復直線運動に設定することができる。
【0066】
次に、参考技術に係るエンジンEAについて図12、図13に基づいて説明する。尚、前記実施例1のエンジンEと異なる構成についてのみ説明し、実施例1と同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
このエンジンEAは例えば水平対向型エンジンである。このエンジンEAにおいては、4つのピストン2の軸心を含む共通の水平面が、出力軸16の軸心を含む水平面と共通の水平面をなすように構成されている。クランクシャフト1Aは、長さ方向の中央部分に形成されて連接部材4Aが連結されるクランクピン1Aaと、1対のクランクジャーナル1bと、1対のクランクアーム1cと、クランクジャーナル1bよりも小径の1対のクランク軸部1dと、クランクアーム1cと一体的に形成されクランクジャーナル1bに対してクランクピン1Aaと反対方向に延設された1対のカウンタウェイト1eなどを有する。図12において、クランクピン1Aaに対して左右対称の構造となっている。
【0068】
図13に示すように、連接部材4Aは、クランクピン1Aaに回転可能に外嵌可能な環状連接部4Aaと、図13における左右方向に対向するピストン2同士を連接し且つ環状連接部4Aaを挟んで直線状に配置された左右2対の外側ストレート連接部材4Abと、各外側ストレート連接部材4Abの端部と環状連接部4Aaを連接する4本の内側ストレート連接部材4Acと、連接部材4Aの剛性を増すため環状連接部4Aaと外側ストレート連接部材4Abと内側ストレート連接部材4Acとで囲まれた領域に設けられた三角形状の薄肉部4Adとから構成されている。
【0069】
次に、このエンジンEAの作用・効果について説明する。
このエンジンEAによれば、実施例1と同様の効果を奏する。しかも、4つのピストン2の中心線を含む平面がクランクピン1Aaの軸心と平行に配置されたため、エンジンEAの全体の高さ寸法を小さく構成することができる。自動車用のエンジンとして好適なエンジンEAとなる。
【実施例3】
【0070】
【0071】
【実施例4】
【0072】
【0073】
【0074】
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1]前記実施例1では、立型の上下対向型エンジンを例として説明したが、前記エンジンEは、シリンダボアB1,B2を水平方向へ向け且つ出力軸16を鉛直方向へ向けた水平対向型エンジン、又は、シリンダボアB1,B2を水平方向へ向け且つ出力軸16を水平方向へ向けた水平対向型エンジンとして構成するのに好適のものである。
更に、2気筒の水平対向エンジン、クランクシャフトの片側のみにシリンダボアを配置した単気筒エンジン又は多気筒エンジンとして構成することも可能である。
【0075】
2]前記実施例1のエンジンEの出力取出し機構Tでは、クランクシャフト1のクランクピン1aに対して図3にて左右対称の構造に構成したが、左右非対称の構造に構成してもよい。即ち、例えば、図3の左側半分における、クランク軸部1d、ピニオン部材20、内歯ギヤ部材19、出力部材17などを省略し、左側半分には軸受部b3を有するジャーナル支持部材17a、ベアリングb1等を設けた構造のエンジンに構成してもよい。
【0076】
3]前記実施例1では、ジャーナル支持部材17aと出力部材17をバランサウェイト17cによって連結した例について説明したが、バランサウェイト17cを省略し、ジャーナル支持部材17aとクランク軸支持部17bを分断した構造にしてもよく、また、バランサウェイト17cをジャーナル支持部材17aと出力部材17の一方に一体的に設けてもよい。
【0077】
4]前記実施例1の動弁機構VDは一例であり、種々の動弁機構を採用可能である。
5]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能で、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、ピストンの往復直線運動をクランクシャフトの回転運動に変換して出力軸から回転動力を取り出す内燃機関において、特にピニオン部材と内歯ギヤ部材を介して、クランクシャフトのクランクピンの運動軌跡をピストンと同様の往復直線運動に制限するように構成した内燃機関を提供する。

Claims (5)

  1. シリンダボア内を摺動可能なピストンと、このピストンに連接部材を介して連動連結されたクランクシャフトを備え、前記ピストンの往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換してケース部材に支持された出力軸から回転動力を出力可能な内燃機関において、
    前記クランクシャフトの両側に対向状に配置された2対のシリンダボア及びピストンであって、片方の1対のピストンの中心線と他方の1対のピストンの中心線とを含む平面が前記クランクシャフトに対して直交する2対のシリンダボア及びピストンを設けると共に前記2対のピストンに夫々連動連結されると共に一体的に構成された連接部材とを設け、
    前記クランクシャフトに、前記連接部材に連結されたクランクピンと、1対のクランクアーム及びカウンタウエイトと、1対のクランクジャーナルと、少なくとも1つのクランクジャーナルから同軸状に延びる少なくとも1つのクランク軸部を設け、
    前記出力軸の軸心から偏心した回転軸心回りに回転可能に前記クランク軸部を支持し且つ前記出力軸と一体形成され前記ケース部材に出力軸と同心状に回転可能に支持された少なくとも1つの出力部材と、
    前記出力部材と同心状に形成された内歯ギヤを有し且つ前記ケース部材に固定された少なくとも1つの内歯ギヤ部材と、
    前記内歯ギヤ部材の内径の1/2の外径を有し且つ前記内歯ギヤ部材の内周に沿って転動可能に噛合し、前記クランクジャーナルに隣接する位置で前記クランク軸部に同心状且つ相対回転不能に外嵌された少なくとも1つのピニオン部材と、
    前記1対のクランクジャーナルを前記出力軸の軸心から偏心した軸心回りに回転可能に支持する軸受部を夫々有し且つ前記出力部材と同心状に回転可能にケース部材に支持された1対のジャーナル支持部材とを備え、
    前記クランクピンの両側端部に1対のクランクアームの片側端部が夫々接続され且つ1対のクランクアームの他側端部に1対のクランクジャーナルの片側端部が夫々接続されるよう前記クランクピンと1対のクランクアームと1対のクランクジャーナルが一体形成されると共に、
    前記連接部材は、前記クランクピンに回転可能に外嵌された環状連接部と、4つのピストンを前記環状連接部に夫々連結する4本の内側ストレート連接部と、前記2対の対向するピストン同士を夫々直接的に連結する2本の外側ストレート連接部とを備え、
    前記シリンダボア内でピストンが往復運動するとき、前記ピストンの往復運動を前記ピニオン部材の自転回転と公転回転とを介して前記クランクピンがシリンダボアの軸心と平行方向へ往復直線運動するように構成し、このピニオン部材の公転回転を前記出力部材の自転回転に変換して前記出力軸の回転動力として出力することを特徴とする内燃機関。
  2. 前記出力部材は、前記内歯ギヤ部材に対して前記ジャーナル支持部材と反対側の部位に前記クランク軸部を回転可能に支持する軸受部を備え、
    前記ジャーナル支持部材は、前記クランクアームと前記ピニオン部材の間に位置する前記クランクジャーナルを回転可能に支持する軸受部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記出力部材にバランサウエイトを一体的に設けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  4. 前記クランク軸部に対する前記クランクピンの偏心量は前記ピニオン部材の外径の1/2に設定されたことを特徴とする請求項に記載の内燃機関。
  5. 前記バランサウエイトは、前記内歯ギヤ部材の内側空間のうち前記出力軸の軸心に対して前記ピニオン部材と反対側の内側空間に形成されたことを特徴とする請求項に記載の内燃機関。
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