JP5089721B2 - ウェハのチャッキング装置およびチャッキング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェハのチャッキング装置およびチャッキング方法に関する。
一般に、半導体製造工程中に処理ラインを流れているウェハは、表面を絶縁膜(例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜)で覆うことでクロスコンタミネーションを防止している。このような絶縁膜で覆われたウェハを真空中で処理する装置においては、ウェハの固定に真空チャック方式を用いることができないため、機械的なチャック方式または静電チャック方式が用いられる。
しかし、機械的なチャック方式は、ウェハに不均一のストレスが加わり、ウェハの平面度が劣化する等の問題のため使用されなくなってきている。また、ウェハに2つの電極を接触させ、この2つの電極間に高電圧(例えば、1〜3kV)を印加し、放電させることにより、ウェハの外周部(素子が形成されていない部分)の上記絶縁膜を部分的に破壊し、導通を図る方式も知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この方式を用いた場合、ウェハ内部に製作中の素子がダメージを受けるため、導通を確保したい部分のみ、予め上記絶縁膜を除去する工程を行う必要がある。
静電チャック方式には、単極式と、双極式がある。単極式の場合には、ウェハと静電チャック内の電極間電圧を制御する必要があり、ウェハに電気的な導通を確保する必要がある。
双極式の場合には、ウェハと直接、電気的な導通を必ずしも確保する必要はない。静電チャック内の2種類の電極にそれぞれ極性の異なる電圧を印加すると、絶縁層を介して面接触しているウェハの表面には、相対する静電チャック電極と異なる電荷が集まる。このため、ウェハと静電チャックとの間に電気力が作用しウェハが保持される。
特開昭59−135741号公報
しかしながら、電子線を用いる装置、例えば電子線描画装置では、ウェハの任意の位置に照射するため、ウェハは同一の電位であることが望ましく、最良な状態は、ウェハが均一な零電位になっていることである。このため、従来、電子線描画装置においては、双極式の静電チャックの使用を避けてきた。
また、上述したように、単極式の静電チャックでは、ウェハに電気的な導通を確保する必要がある。しかしながら、ウェハ外周に形成された、例えばシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなる絶縁膜は、金属酸化膜に比べて硬く、絶縁膜を接触針で貫通して電気的な導通を確保するには、比較的大きな接触圧力を必要とする。
ウェハを保持する前に、この接触圧力をウェハの下面から作用させると、ウェハの浮き上がりや位置ずれが生じ、電気的な導通を確保し難い。かなり細い接触針にすれば、接触圧力を低くすることができるが、接触針の先端の寿命が極端に短くなるという問題がある。このため、一般には、ウェハ上面から接触針を押し付けることが多い。しかし、この場合には、接触針とこの接触針を動作させる機構のために、ウェハの上面に、電子線描画装置によって照射が禁止される領域を設ける必要があり、一枚のウェハから製造されるチップの歩留まりが悪くなるという問題がある。
さらに、半導体製造装置の中の真空装置においては、真空中でウェハを自動的にチャックに保持したり、チャックから取り外したりする工程がある。特に、チャックから取り外すときにウェハには残留電荷があることが多い。このため、ウェハをチャックプレートから外す、突き上げピンまたはアームなどが接触すると以下の問題が発生する。
ウェハ内の残留電荷によるチャックプレート間の吸着力が作用しているにもかかわらず、突き上げピンまたはアームによって剥がそうとするために、突き上げピンまたはアームに大きな力が必要となる。さらに、上記吸着力に対して突き上げピンまたはアームによる剥がし力が勝った瞬間にウェハは飛び上がる現象が発生するために、ウェハの脱落が起き自動搬送ができなくなる。
また、ウェハをチャックから取り外す場合に、ウェハ内の残留電荷と、上記突き上げピンまたはアーム間で放電現象が発生し、高圧の微小電流がウェハ内を流れ、ウェハに形成された半導体装置を破損するという問題がある。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであって、絶縁体膜で覆われたウェハをウェハの裏面から導通を確保する際に、ウェハの浮き上がりおよび位置ずれの発生を防止することができるとともにウェハをチャックから取り外したりする際に、残留電荷を可及的に減少させることのできるウェハのチャッキング装置およびチャッキング方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、互いに重ならないように配置された第1および第2電極と、前記第1および第2電極を電気的に分離し、主面に被処理基板の裏面が載置される絶縁体部と、前記絶縁体部の裏面から前記主面に貫通する貫通孔と有する静電チャック部と、一端が配線を介して基準電位に接続され前記貫通孔を通過可能な導通針と、前記導通針を流れるリーク電流を測定する電流計と、前記導通針を前記絶縁体部の裏面から前記主面に向かって前記貫通孔内を移動させて前記被処理基板の裏面に前記導通針の他端を突き立てるように駆動する導通針駆動装置と、前記第1および第2電極に極性が異なる電圧を与えることが可能であるとともに前記第1および第2電極に極性が同じ電圧を与えることが可能で、かつ前記第1および第2電極に与える電圧の値を可変とすることの可能な電圧コントローラと、を備え、前記導通針を流れる電流をIΔEs、前記第1電極に印加される電圧をEs1、前記第2電極に印加される電圧をEs2、前記第1電極と前記被処理基板との間の前記絶縁体部の抵抗値をRes1、前記第2電極と前記被処理基板との間の前記絶縁体部の抵抗値をRes2、前記電流計の内部抵抗をRc、前記第1電極と前記第2電極とに印加される電圧の差をΔEs、Res1およびRes2が等しいと仮定したときの値をResとしたとき、
前記導通針の接触抵抗Rsを次の式(1)および式(2)
IΔEs=Es1/(Res1+Res2+Rc)+Es2/(Res1+Res2+ Rc)・・・(1)、
Rs=ΔEs/IΔEs−(Res+Rc)・・・(2)
から求め、前記被処理基板と前記導通針との導通の良否を前記導通針の接触抵抗Rsに基づいて決定することを特徴とする被処理基板のチャッキング装置である。
本発明の好ましい態様は、前記電圧コントローラは、前記第1および第2電極に極性が異なる電圧を与えることによって前記被処理基板を仮チャックした後、前記第1および第2電極のうちの一方に印加する電圧を基準電圧に下げ、前記電流計は、前記電圧コントローラが前記電圧を基準電圧に下げたときに流れる前記リーク電流を測定し、測定された前記リーク電流が規定値内であるとき、前記電圧コントローラは前記第1および第2電極に絶対値および極性が同じ電圧を印加することを特徴とする
本発明の好ましい態様は、前記測定された前記リーク電流が規定値外であるとき、前記電圧コントローラは前記被処理基板の仮チャック及び前記電圧を基準電圧に下げる動作を繰り返すとともに、前記電流計は前記リーク電流の前記測定を繰り返すことを特徴とする
本発明の好ましい態様は、前記電圧コントローラは、一方がON状態の時には他方がOFF状態となる第1及び第2スイッチと、前記第1電極に電圧を印加する第1電源と、前記第1スイッチを介して前記第2電極に前記第1電源と異なる極性の電圧を印加する第2電源と、前記第2スイッチを介して前記第2電極に前記第1電源と同じ極性の電圧を印加する第3電源とを備えたことを特徴とする
本発明の好ましい態様は、前記電圧コントローラは、一方がON状態の時には他方がOFF状態となる第1及び第2スイッチと、前記第1電極に電圧を印加するとともに前記第1スイッチを介して前記第2電極に電圧を印加する第1電源と、前記第2スイッチを介して前記第2電極に前記第1電源と異なる極性の電圧を印加する第2電源とを備えたことを特徴とする
本発明の他の態様は、互いに重ならないように配置されるとともに絶縁体によって電気的に分離される第1および第2電極と、裏面から主面に貫通する貫通孔とを有する静電チャック部の前記主面に被処理基板を載置し、前記第1および第2電極に絶対値が同じで極性が異なる電圧を印加した後、前記第1および第2電極のうちの一方に印加する電圧を基準電圧に下げる第1の工程と、一端が基準電位に接続される導通針の他端を、前記貫通孔を通して前記被処理基板の裏面に突き立て、前記導通針の接触抵抗の値に基づいて、前記被処理基板と前記導通針との導通の良否を判定する第2の工程と、前記被処理基板と前記導通針との導通が良好と判定された場合に前記第1および第2電極に絶対値および極性が同じ電圧を印加する第3の工程と、備え、前記導通針を流れる電流をIΔEs、前記第1電極に印加される電圧をEs1、前記第2電極に印加される電圧をEs2、前記第1電極と前記被処理基板との間の前記絶縁体の抵抗値をRes1、前記第2電極と前記被処理基板との間の前記絶縁体の抵抗値をRes2、前記導通針を流れる電流を測定する電流計の内部抵抗をRc、前記第1電極と前記第2電極とに印加される電圧の差をΔEs、Res1およびRes2が等しいと仮定したときの値をResとしたとき、前記導通針の接触抵抗Rsを次の式(1)および式(2)
IΔEs=Es1/(Res1+Res2+Rc)+Es2/(Res1+Res2+ Rc)・・・(1)、
Rs=ΔEs/IΔEs−(Res+Rc)・・・(2)
から求め、前記被処理基板と前記導通針との導通の良否を前記導通針の接触抵抗Rsに基づいて決定することを特徴とする被処理基板のチャッキング方法である。
本発明の好ましい態様は、前記被処理基板と前記導通針との導通が良好でないと判定された場合は、前記第1の工程及び前記第2の工程を繰り返すことを特徴とする
本発明の一参考例は、被処理基板を、静電チャック電極を有する静電チャック部の主面に載置し、その後、前記被処理基板の裏面に導通針を当ててフリッティング電圧を印加することにより、前記被処理基板と前記導通針との導通を取り、その後、前記静電チャック部の前記静電チャック電極に電圧を印加して前記被処理基板を前記静電チャック部にチャッキングし、基準電位に接続された前記導通針に流れる電流を電流検出器によって検出することを特徴とする被処理基板のチャッキング方法である。
参考例の好ましい態様は、検出した前記電流値が規定値範囲外であるときは、前記電流検出器により前記導通針に流れる電流を検出することを繰り返すことを特徴とする。
本発明によれば、絶縁体膜で覆われたウェハを、ウェハの裏面から電気的導通を確保する際に、ウェハの浮き上がりおよび位置ずれの発生を防止することができるとともにウェハをチャックから取り外したりする際に残留電荷を可及的に減少させることができる。
本発明の第1実施形態によるウェハのチャッキング装置の構成を示す構成図。 第1実施形態によるチャッキング装置の動作を説明する流れ図。 図2に示す第1チャック工程の詳細を説明する流れ図。 図2に示す導通工程の詳細を説明する流れ図。 図2に示す第2チャック工程の詳細を説明する流れ図。 チャッキングの良否の判定を導通針の接触抵抗を用いて行う場合の接触抵抗の求め方を説明する図。 第1実施形態の第1変形例の構成を示す図。 第1実施形態に用いられる電極の第1具体例の平面図。 第1実施形態に用いられる電極の第2具体例の平面図。 第1実施形態に用いられる電極の第3具体例の平面図。 第1実施形態に用いられる電極の第4具体例の平面図。 第1実施形態に用いられる電極の第5具体例の平面図。 本発明の第2実施形態によるウェハのチャッキング装置の構成を示す図。 第2実施形態によるウェハのチャッキング装置の動作を示す流れ図。 第1実施形態の第2変形例の構成を示す図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるウェハのチャッキング装置の構成を図1に示す。この実施形態によるウェハのチャッキング装置は、静電チャック部2と、電圧コントローラ10と、導通針20と、導通針駆動機構24とを備えている。静電チャック部2は、第1電極4と、第2電極6と、絶縁体部8とを備えている。絶縁体部8は、ウェハ100が載置される平坦な主面を有するとともに、裏面から上記主面に貫通する貫通孔9を端部に有している。なお、絶縁体部8の主面に接するのは、ウェハ100の裏面、すなわち半導体素子等が形成される面と反対側の面である。また、貫通孔9は導通針20が通過可能なサイズを有している。第1及び第2電極4,6は絶縁体部8に埋め込まれて、上記主面側から見て互いに重ならないように配置されている。
電圧コントローラ10は、電源12,14a,14bと、スイッチ16a、16bとを備えている。電源12は、一端が基準電位GNDに接続され他端が第1電極に接続されている。電源14aは、一端が基準電位GNDに接続され他端がスイッチ16aを介して第2電極6に接続されている。また、電源14bは、電源14aとは極性が異なっており、一端が基準電位GNDに接続され他端がスイッチ16bを介して第2電極6に接続されている。電極6に電圧を印加する場合には、スイッチ16a、16bのうちの一方がONされ、他方がOFF状態となるように構成されている。
導通針20は、導通針駆動機構24によって、絶縁体部8の貫通孔9内を、絶縁体部の裏面から主面側におよび主面側から裏面側に移動可能に駆動される。導通針20の先端は絶縁体部8の主面に載置されたウェハ100の裏面に、駆動機構24によって、押し当てられるように構成されている。また、導通針20は配線26および電流計28を介して基準電位GNDに接続されている。
次に、第1実施形態によるウェハのチャッキング装置の動作、図2乃至図6を参照して説明する。図2は、本実施形態によるチャッキング装置によってウェハ100のチャッキングする方法の概要を示す流れ図である。まず、ウェハ100を静電チャック部2の主面に載置し(ステップF0参照)、続いて、第1チャック工程を実行する(ステップF1参照)。
上記第1チャック工程の詳細を、図3を参照して説明する。まず、ウェハ100が載置された静電チャック部2の2つの電極4,6に、絶対値が等しいが極性の異なる電圧Ea1、Ea2を与えて、双極方式で仮チャックする(ステップF10参照)。続いて、図1には図示しない、例えば光り梃子式の高さセンサを用いて、ウェハ100の表面高さ、すなわち平面度を測定する(ステップF11参照)。その後、測定された平面度が許容値内に有るか否かを判定する(ステップF12参照)。測定された平面度が許容値内にある場合には、第1チャック工程を完了する(ステップF13参照)。なお、ウェハ100上に成膜される膜の層数も多くなるにつれて、ウェハ100に「うねり」が生じ、ウェハ100の平面度は悪化する。このため、電子線で描画する前に、チャッキングすることによってウェハ100の平面度を改善する。
図3のステップF12において、測定された平面度が許容値外である場合にはウェハを不良と判定し(ステップF14参照)、ウェハ100を静電チャック部2から取り外し、図2に示すステップF0に戻り(図3のステップF15参照)、新たにチャックすべきウェハを静電チャック部2に載置する。なお、図3のステップF12において、測定された平面度が許容値外である場合に、ウェハを交換しないで、ステップF10に戻って再度仮チャックを行い、再度、平面度を測定するようにしても良い。この場合、再度の平面度の測定結果が許容値外であるときに、ステップF14に進む。
次に、上述の第1チャック工程が完了すると、図2のステップF2に進み、ウェハ100の裏面との導通を行う。ウェハ100の裏面との導通工程の詳細を、図4を参照して説明する。まず、導通針駆動機構24によって導通針20を上昇させて(ステップF20参照)、静電チャック部2に載置されたウェハ100の裏面に導通針20を突き立てる。そして、導通針20を介してウェハ100とアースGNDに流れる電流を電流計28によって測定する(ステップF21参照)。
その後、電極4および電極6のうちの一方の電極、例えば電極4に印加されている電圧Es1を変化させる(ステップF22参照)。これにより、電極4に印加されている電圧Es1と電極6に印加されている電圧Es2とのバランスが崩れ、中立であったウェハ100の電位がいずれかの極性をもった電位に変化し、導通針20を介してウェハ100と基準電位GNDとの間にリーク電流IΔEsが流れる。このリーク電流IΔEsを電流計28によって測定する。このように、リーク電流を流すことによって、ウェハ100にチャージされた電荷を基準電位GNDに逃がすことが可能となり、ウェハ100の残留電荷を可及的に減少させることができる。
このようにして図4のステップF22で求めたリーク電流IΔEsが規定値内の値である否かをステップF23で判定する。リーク電流IΔEsが規定値内であれば、ウェハ100の裏面との導通工程を完了する。リーク電流IΔEsが規定値外であればステップF24に進み、導通針20を下げてウェハ100から離し、その後、ステップF20に戻り、再度、ウェハ100の裏面との導通工程を行う。再度、導通工程を行ってもリーク電流IΔEsが規定値外であればウェハ100を静電チャック部2から取り外し、図2のステップF0に進み、新たなウェハ100を静電チャック部2に載置する。
次に、上述の導通工程が完了すると、図2のステップF3に進み、ウェハ100の第2チャック工程を行う。第2チャック工程の詳細を、図5を参照して説明する。まず、静電チャック部2の電極4、6のうちの一方の電極、例えば電極6に印加する電圧を基準電位GNDに落とす(ステップF30参照)。なお、このとき他方の電極4の電圧は変更しない。これにより、ウェハ100にチャージされた電荷が基準電位GNDに逃げ、ウェハ100の残留電荷を可及的に減少させることができる。このとき、導通針20を介してウェハ100と基準電位GNDに流れるリーク電流IΔEsを電流計28で測定する(ステップF31参照)。そして、測定されたリーク電流IΔEsが規定値内にあるか否かをステップF32で判定する。リーク電流IΔEsが規定値外であれば、ステップF30に戻り上述のステップを繰り返す。リーク電流IΔEsが規定値内であれば、ステップF33に進み、電極6に印加する電圧Es2を基準電位GNDレベルから電極4に印加されている電圧Es1と同じ値とする。すなわち、ウェハ100は単極型の静電チャック方式でチャックされることになる。
続いて、導通針20を介してウェハ100と基準電位GNDとの間に流れるリーク電流IΔEsを電流計28で測定する(ステップF34参照)。そして、測定されたリーク電流IΔEsが規定値内にあるか否かをステップF35で判定する。リーク電流IΔEsが規定値外であれば、ステップF33に戻り上述のステップを繰り返す。リーク電流IΔEsが規定値内であれば、ステップF36に進み、図示しない高さセンサで、ウェハ100の平面度を測定する。この測定された平面度が許容値内であるか否かをステップF37で判定し、許容値内である場合には第2チャック工程を完了する。許容値外であればウェハ100を不良と判定し(ステップF38参照)、図2のステップF0に戻り、新たなウェハ100を静電チャック部2に載置する。
なお、上記導通工程および第2チャック工程においては、ウェハ100と導通針20との導通の良否を電流値に基づいて決定していたが、導通針20の接触抵抗値を、リーク電流の測定値と、上記電圧値Es1、Es2から導通針20の接触抵抗を計算し、この計算した導通針20の接触抵抗に基づいて決定しても良い。
この接触抵抗の計算方法を、図6を参照して説明する。図6(a)は電極4および電極6のうちの一方の電極に印加されている電圧を変化させた場合のチャッキング装置のブロック図であり、図6(b)は、このときの回路図である。図6(a)に示すΔEsは、電極4と電極6に印加される電圧の差である。図6(b)に示すように、電極4とウェハ100との間の絶縁体部8の抵抗値をRes1、電極6とウェハ100との間の絶縁体部8の抵抗値をRes2、導通針20の接触抵抗をRs、電流計28の内部抵抗をRc、電極4と導通針20からなる系統を流れる電流をIs1、電極6と導通針20からなる系統を流れる電流をIs2とする。すると、実際に導通針20を流れる電流IΔEsは、
IΔEs =Is1 +Is2 ・・・(1)
となる。そして、Is1およびIs2は、
Is1 = Es1/(Res1+Res2+Rc) ・・・(2)
Is2 = Es2/(Res1+Res2+Rc) ・・・(3)となる。これらの(1)、(2)、(3)式から導通針20の接触抵抗Rsが求められる。仮に、抵抗Res1と抵抗Res2が同じ値Resであるとすると、すなわちRes1=Res2=Resであるとする、導通針20の接触抵抗Rsは、
Rs = ΔEs/IΔEs −(Res+Rc)
となる。
上述したように、本実施形態においては、ウェハ100の残留電荷を導通針20を介して基準電位に逃がすようにしているため、残留電荷を可及的に減少させることができる。これにより、ウェハ100をチャッキング装置から取り外す場合に、突き上げピンやアームによる剥がし力がウェハ100に作用しても、ウェハ100の浮き上がりを防止することができるとともに位置ずれが生じるのを防止することができる。
また、ウェハ100をチャッキング装置から取り外す場合に、従来技術では、ウェハと突き上げピンまたはアーム間に放電現象が発生していたが、本実施形態では、ウェハ100の残留電荷を、導通針20を介して基準電位に逃がすようにしているため、ウェハと突き上げピンまたはアーム間に放電現象が発生するのを防止することが可能となる。これにより、半導体装置が破壊するのを防止することができる。
なお、上記第1実施形態においては、電圧コントローラ10は、3つの電源12、14a、14bを備えていたが、図7に示すように、2つ電源12、14を備えるように構成しても良い。この場合、電源12は第1電極4に接続されるとともにスイッチ17aを介して第2電極6にも接続される。また、電源はスイッチ17bを介して第2電極6に接続される構成となっている。
また、本実施形態に用いられる第1電極4および第2電極6の具体例を図8乃至図12を参照して説明する。
図8に本実施形態に用いられる電極4,6の第1具体例の構成を示す。図8は第1具体例の電極4,6の平面図である。図8において、電極4,6は、お互いに入れ子状に組合わさった形状となっている。電極4,6との間は、絶縁体部8で覆われている。そして、これらの電極4,6はネジ70によって絶縁体部8に固定されている。
図9に本実施形態に用いられる電極4,6の第2具体例の構成を示す。図9は第2具体例の電極4,6の平面図である。図9において、電極4,6は、お互いに入れ子状に組合わさった形状となっている。電極4,6は、絶縁体部8で覆われている。
図10に本実施形態に用いられる電極4,6の第3具体例の構成を示す。図10は第3具体例の電極4,6の平面図である。図10において、電極4,6は、半月状の形状であり、絶縁体部8に囲まれている。
図11に本実施形態に用いられる電極4,6の第4具体例の構成を示す。図11は第4具体例の電極4,6の平面図である。図11において、電極4,6は、四分円状であり、絶縁体部8に囲まれている。
図12に本実施形態に用いられる電極4,6の第5具体例の構成を示す。図12は第5具体例の電極4,6の平面図である。図12において、電極4,6は、それぞれ環状であって、電極4を電極6が取り囲んでおり、絶縁体部8によって電気的に分離されている。
なお、本実施形態に用いられる導通針20は、導電性ダイヤモンド、タングステンカーバイド、アルミナチタンカーバイド系セラミック(Al2O3+TiC)、サーメット(TiC+TiN)タングステン、パラジウム、イリジウム、ベリリウム−銅合金のいずれかの材料からなっている。また、導通針20に用いられる材料として特に重要な性質は、(1)導電性、(2)硬度、(3)非磁性である。
(第2実施形態)
次に、本実施形態の第2実施形態によるウェハのチャッキング装置を、図13および図14を参照して説明する。この実施形態によるウェハのチャッキング装置は、フリッティング現象を利用して、ウェハの絶縁膜を破壊してウェハと導通針とを電気的に導通接触させるものである。フリッティング現象とは、ウェハ表面に酸化等による被膜が5nm以上になると、接触抵抗が上がるが、ある一定の電圧を与えると、急激に接触抵抗が下がる現象である。被膜が金属酸化膜の場合には、電位傾度が105〜106V/cmに達するとフリッティング現象が生じることが知られている。この実施形態によるウェハのチャッキング装置は、静電チャック部2Aと、静電チャック用電源10Bと、導通針20A,20Bと、導通針駆動機構40と、フリッティング電圧印加装置60とを備えている。
静電チャック部2Aは、静電チャック電極5と、絶縁体部8とを備えている。静電チャック電極5は絶縁体部8に埋め込まれている。絶縁体部8は、ウェハ100が載置される平坦な主面を有するとともに、裏面から上記主面に貫通する貫通孔9A、9Bを端部に有している。なお、絶縁体部8の主面に接するのは、ウェハ100の裏面、すなわち半導体素子等が形成される面と反対側の面である。また、貫通孔9A、9Bは導通針20A、20Bが通過可能なサイズを有している。
静電チャック用電源10Bは、電源12と、スイッチ13とを備えており、スイッチ13を切り換えることにより、静電チャック電極5に印可する電位を電源電位Esまたは基準電位GNDにするように構成されている。
導通針駆動機構40は、ガイド42と、モータ44と、モータ44の軸に結合されモータ44の軸の回転とともに回転するネジ46と、ガイド42に沿って上下に移動可能な移動部材48と、移動部材48に固定され水平方向に延在する水平部材49と、水平部材49に固定され中に雌ねじが切られていてネジ46と螺合する固定部材50と、水平部材49に固定され導通針20A、20Bに加わる力を検出する力検出部52と、水平部材49上に設けられて導通針20A、20Bの一端が埋め込まれる絶縁体54A、54Bとを備えている。モータ44が回転すると、ネジ52が回転し、これにより固定部材50が上下に移動する。この固定部材50の移動により水平部材49すなわち移動部材48がガイド42に沿って移動することになる。水平部材49が上方向に移動すれば、導通針20A、20Bが、絶縁体部8の主面に載置されたウェハ100の裏面を突くことになる。
フリッティング電圧印加装置60は、プログラマブル電圧源61と、バッファアンプ62と、電流検出抵抗64と、電流制限用アンプ66と、スイッチ68とを備え、導通針20Aに、フリッティング電位を与える。なお、導通針20Bは常に基準電位GNDが与えられている。
次に、本実施形態によるウェハのチャッキング装置の動作を、図14を参照して説明する。
まず、図13のステップF50に示すように、ウェハ100を静電チャック部2A上に載置する。続いて、導通針駆動機構40によりウェハ100の裏面に導通針20A、20Bを移動する(ステップF51参照)。更に、導通針駆動機構40により導通針20A、20Bをウェハ100の裏面に押し付け、このときの押し付け力を力検出部46によって検出する(ステップF52参照)。検出した押し付け力が規定値範囲内の値であるか否かがステップF53において判定され、規定値範囲外であれば、ステップF51に戻り、導通針の位置を調整し、上述のことを繰り返す。ステップF53において検出した押し付け力が規定値範囲内であればステップF54に進む。
ステップ54において、フリッティング電圧印加装置60によって導通針20Aにフリッティング電圧を印加する。このフリッティング電圧によって、ウェハ100の絶縁膜が破壊されると、バッファアンプ62、電流検出抵抗、スイッチ68、導通針20A、ウェハ100の絶縁膜、ウェハ100の下地、導通針20Bという電気回路に電流が流れる。なお、このとき、静電チャック用電源10Bから静電チャック電極5には基準電位GNDが与えられている。
続いて、上記電気回路に流れる電流を電流検出抵抗64によって検出する(ステップF55参照)。検出した電流値が規定値内か否かがステップF56において判定される。検出した電流値が規定値範囲外であれば、フリッティング電圧印加装置60によって導通針20Aに印加する電圧を上げ(ステップF57参照)、ステップF54に戻り、上述のことを繰り返す。電圧を上げていくと、あるところで急激に電流が流れる。この急激な電流上昇を検出し、導通針20Aとウェハ100との導通が確保できたことの代用とする。検出した電流値が規定値範囲内であれば、ステップF58に進む。
ステップF58において、フリッティング電圧印加装置60のスイッチ68によって導通針20Aに基準電位GNDを与え、電気回路から分離する。その後、静電チャック用電源10Bのスイッチ13を切り換えることによって、静電チャック電極5に静電チャック電圧Esを与える(ステップF59参照)。このとき、静電チャック用電源10B、静電チャック電極5、静電チャック部2の絶縁体部8、ウェハ100の絶縁膜、ウェハ100の下地、導通針20B、基準電位GNDという電気回路に電流が流れる。そして、ステップF60において、導通針20Bに流れる電流を図示しない電流検出器によって検出する。検出した電流値が規定値範囲内であれば、ウェハ100のチャッキングは完全であると判定し、次の動作、例えば電子線を用いた描画を行う。検出した電流値が規定値範囲外であれば、ステップF60に戻り上述のことを繰り返す。繰り返し数が所定値を超えた場合には、静電チャック部2Aからウェハ100を剥がし、ステップF50に戻って上述のことを繰り返す。
なお、フリッティング電圧は、1〜20V程度、高々100V以下である。このため、従来技術で述べた絶縁膜を破壊するときのように数kVの電圧を印加した場合に生じる放電現象とは異なる。なお、導通針20A、20Bの押し付け力は1g程度である。このため、従来に場合に比べて、導通針20A、20Bの寿命を長くすることができる。
なお、本実施形態に用いられる導通針20A、20Bは、導電性ダイヤモンド、タングステンカーバイド、タングステン、パラジウム、イリジウム、ベリリウム−銅合金のいずれかからなっている。
したがって、ウェハをチャックから取り外したりする際には、静電チャック用電源10Bによって静電チャック電極5に印加する電位を基準電位GNDにすることにより、ウェハの浮き上がりおよび位置ずれの発生を防止することができるとともに残留電荷を可及的に減少させることのできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ウェハ100に形成される半導体装置を損傷することなく、良好なチャッキングを行うことができる。
なお、上記第1実施形態においては、電源12、14a、14b、の一端が基準電位GNDに接続されるとともに導通針20の一端が電流計28を介して基準電位GNDに接続されていたが、図15に示すように、ある電源29を介して接地されるように構成しても良い。
上記第1及び第2実施形態のチャッキング装置は、半導体製造装置に使用される真空装置や電子線描画装置のチャッキング装置として用いることができる。とくに、電子線描画装置に用いた場合には、上記実施形態によるチャッキング装置は、ウェハの残留電荷を減少させることができるので、電子線照射の際の位置ずれを防止することが可能となり、正確な電子線照射を行うことができる。
以上、述べたように、本発明によれば、絶縁体膜で覆われたウェハを、ウェハの裏面から電気的導通を確保する際に、ウェハの浮き上がりおよび位置ずれの発生を防止することができるとともにウェハをチャックから取り外したりする際に残留電荷を可及的に減少させることができる。
2 静電チャック部
2A 静電チャック部
4 第1電極
5 静電チャック電極
6 第2電極
8 絶縁体部
9 貫通孔
9A 貫通孔
9B 貫通孔
10 電圧コントローラ
10B 静電チャック用電源
12 電源
13 スイッチ
14a 電源
14b 電源
16a スイッチ
16b スイッチ
20 導通針
20A 導通針
20B 導通針
24 導通針駆動機構
26 配線
28 電流計
40 導通針駆動機構
60 フリッティング電圧印加装置

Claims (7)

  1. 互いに重ならないように配置された第1および第2電極と、前記第1および第2電極を電気的に分離し、主面に被処理基板の裏面が載置される絶縁体部と、前記絶縁体部の裏面から前記主面に貫通する貫通孔と有する静電チャック部と、
    一端が配線を介して基準電位に接続され前記貫通孔を通過可能な導通針と、
    前記導通針を流れるリーク電流を測定する電流計と、
    前記導通針を前記絶縁体部の裏面から前記主面に向かって前記貫通孔内を移動させて前記被処理基板の裏面に前記導通針の他端を突き立てるように駆動する導通針駆動装置と、
    前記第1および第2電極に極性が異なる電圧を与えることが可能であるとともに前記第1および第2電極に極性が同じ電圧を与えることが可能で、かつ前記第1および第2電極に与える電圧の値を可変とすることの可能な電圧コントローラと、
    を備え
    前記導通針を流れる電流をIΔEs、前記第1電極に印加される電圧をEs1、前記第2電極に印加される電圧をEs2、前記第1電極と前記被処理基板との間の前記絶縁体部の抵抗値をRes1、前記第2電極と前記被処理基板との間の前記絶縁体部の抵抗値をRes2、前記電流計の内部抵抗をRc、前記第1電極と前記第2電極とに印加される電圧の差をΔEs、Res1およびRes2が等しいと仮定したときの値をResとしたとき、
    前記導通針の接触抵抗Rsを次の式(1)および式(2)
    IΔEs=Es1/(Res1+Res2+Rc)+Es2/(Res1+Res2+ Rc)・・・(1)、
    Rs=ΔEs/IΔEs−(Res+Rc)・・・(2)
    から求め、
    前記被処理基板と前記導通針との導通の良否を前記導通針の接触抵抗Rsに基づいて決定することを特徴とする被処理基板のチャッキング装置。
  2. 前記電圧コントローラは、前記第1および第2電極に極性が異なる電圧を与えることによって前記被処理基板を仮チャックした後、前記第1および第2電極のうちの一方に印加する電圧を基準電圧に下げ、
    前記電流計は、前記電圧コントローラが前記電圧を基準電圧に下げたときに流れる前記リーク電流を測定し、
    測定された前記リーク電流が規定値内であるとき、前記電圧コントローラは前記第1および第2電極に絶対値および極性が同じ電圧を印加することを特徴とする請求項1記載の被処理基板のチャッキング装置。
  3. 前記測定された前記リーク電流が規定値外であるとき、前記電圧コントローラは前記被処理基板の仮チャック及び前記電圧を基準電圧に下げる動作を繰り返すとともに、前記電流計は前記リーク電流の前記測定を繰り返すことを特徴とする請求項2記載の被処理基板のチャッキング装置。
  4. 前記電圧コントローラは、一方がON状態の時には他方がOFF状態となる第1及び第2スイッチと、前記第1電極に電圧を印加する第1電源と、前記第1スイッチを介して前記第2電極に前記第1電源と異なる極性の電圧を印加する第2電源と、前記第2スイッチを介して前記第2電極に前記第1電源と同じ極性の電圧を印加する第3電源とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の被処理基板のチャッキング装置。
  5. 前記電圧コントローラは、一方がON状態の時には他方がOFF状態となる第1及び第2スイッチと、前記第1電極に電圧を印加するとともに前記第1スイッチを介して前記第2電極に電圧を印加する第1電源と、前記第2スイッチを介して前記第2電極に前記第1電源と異なる極性の電圧を印加する第2電源とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の被処理基板のチャッキング装置。
  6. 互いに重ならないように配置されるとともに絶縁体によって電気的に分離される第1および第2電極と、裏面から主面に貫通する貫通孔とを有する静電チャック部の前記主面に被処理基板を載置し、前記第1および第2電極に絶対値が同じで極性が異なる電圧を印加した後、前記第1および第2電極のうちの一方に印加する電圧を基準電圧に下げる第1の工程と、
    一端が基準電位に接続される導通針の他端を、前記貫通孔を通して前記被処理基板の裏面に突き立て、前記導通針の接触抵抗の値に基づいて、前記被処理基板と前記導通針との導通の良否を判定する第2の工程と、
    前記被処理基板と前記導通針との導通が良好と判定された場合に前記第1および第2電極に絶対値および極性が同じ電圧を印加する第3の工程と、
    を備え
    前記導通針を流れる電流をIΔEs、前記第1電極に印加される電圧をEs1、前記第2電極に印加される電圧をEs2、前記第1電極と前記被処理基板との間の前記絶縁体の抵抗値をRes1、前記第2電極と前記被処理基板との間の前記絶縁体の抵抗値をRes2、前記導通針を流れる電流を測定する電流計の内部抵抗をRc、前記第1電極と前記第2電極とに印加される電圧の差をΔEs、Res1およびRes2が等しいと仮定したときの値をResとしたとき、
    前記導通針の接触抵抗Rsを次の式(1)および式(2)
    IΔEs=Es1/(Res1+Res2+Rc)+Es2/(Res1+Res2+ Rc)・・・(1)、
    Rs=ΔEs/IΔEs−(Res+Rc)・・・(2)
    から求め、
    前記被処理基板と前記導通針との導通の良否を前記導通針の接触抵抗Rsに基づいて決定することを特徴とする被処理基板のチャッキング方法。
  7. 前記被処理基板と前記導通針との導通が良好でないと判定された場合は、前記第1の工程及び前記第2の工程を繰り返すことを特徴とする請求項6記載の被処理基板のチャッキング方法。
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