JP5088000B2 - 拡散変調回路及び逆拡散変調回路 - Google Patents

拡散変調回路及び逆拡散変調回路 Download PDF

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本発明は、拡散変調回路及び逆拡散変調回路に関するものである。
従来のCDMA(Code Division Multiple Access)変調を行う通信方式では、送信データを、元の送信データ信号に比べて帯域の広い信号に変換する変調を行っている。その特徴は、干渉波や妨害波から通信信号を守ると共に、秘密性を高くする。
CDMA変調を行う拡散変調回路については、例えば特許文献1,2に記載されたものがある。
特開2004−235803号公報 特表2001−541199号明細書
一方、データの送受信をより、高速に行うために、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式の通信装置の仕様が、3GPP(Third Generation Partnership Project)によって作成されている。
図8は、W−CDMA方式の移動体通信端末の送信信号処理系の概要を示す構成図である。
図9は、図8中の拡散変調部105を示す図である。
従来考えられたW−CDMA方式の移動体通信端末の送信信号処理系は、図8のように、拡散処理回路(Spreading)101〜103と、信号多重回路(Σ)104と、拡散変調部105と、バンドパスフィルタ(Pulse-shaping)106とを備える。
上位レイヤから送信すべきデータは、物理チャネルへマッピングされる。マッピングされた送信データの種類は、DPDCHs、DPCCH、HS−DPCCH、E−DPDCHs、E−DPCCH等となる。物理チャネルの送信データに対して、拡散処理回路101〜103で拡散処理が行われる。拡散処理が行われた結果の信号は、信号多重回路104で、I軸及びQ軸の2軸で表現される複素信号としてマッピングされ多重される。
拡散変調部105は、複素拡散の同相成分用のスクンランブリングコードc1と直交成分用のスクランブリングコードc2を生成するスクンランブリングコード発生回路107と、スクランブリングコードc2を1/2に間引きする間引回路108と、チップごとに“1”と“−1”とを繰り返す信号W1と間引回路108の出力信号との積を取る乗算回路109とを備えている。
この拡散変調部105には、さらに、乗算回路110,111と、加減算回路112,113と、乗算回路114,115とが設けられている。
乗算回路110は、信号多重回路104から与えられた複素信号の虚数成分に相当するQ信号と乗算回路109の出力信号との積を求める。乗算回路111は、信号多重回路104から与えられた複素信号の実数成分に相当するI信号と乗算回路109の出力信号との積を求める。
加減算回路112は、I信号から乗算回路110の出力信号を減算する。乗算回路113は、Q信号と乗算回路111の出力信号とを加算する。
乗算回路114は、加減算回路112の出力信号とスクランブルコードC1との積を求め、複素信号Sの実数成分Re(S)とし出力する。
乗算回路115は、加減算回路113の出力信号とスクランブルコードC1との積を求め、複素信号Sの虚数成分Im(S)とし出力する。
複素信号Sは、その後バンドパスフィルタ106で濾波されて図示しないアナログの変調回路へ出力される。
以上のように、拡散変調部105は、スクランブリングコード回路107で生成された信号により、送信データの拡散変調を行う。
拡散変調部105の出力する複素信号Sに対して、下記特許文献3には、複素信号Sを45°回転させると共に、その絶対値を1/√2倍にした複素信号を出力する、2種類の周波数拡散変調回路が示されている。
特許第3116923号明細書
図10及び図11は、特許文献3に示された従来の周波数拡散変調回路をそれぞれ示す構成図であり、図10及び図11における共通する要素には、共通の符号が付されている。
図10の周波数拡散変調回路は、送信データごとに設定される拡散コードCch1〜Cch3とスクランブリングコードPNIとを乗算する乗算回路35〜37と、送信データごとに設定される拡散コードCch4〜Cch7とインバータ43を介したスクランブリングコードPNQとを乗算する乗算回路38〜41と、各送信データと各乗算回路35〜37,38〜41の出力との乗算を行う乗算回路8〜10,11〜14と、各乗算回路8〜10,11〜14の出力に応じた所定の値を出力する係数回路15〜17,18〜21と、各係数回路15〜17の出力を加算する加算回路22と、各係数回路18〜21の出力を加算する加算回路23と、スクランブリングコードPNIとインバータ43を介したスクランブリングコードPNQとを乗算する乗算回路42と、乗算回路42の出力に基づいて加算回路22または加算回路23の出力信号を選択するセレクタ33,34とを、備えている。
図11の周波数拡散変調回路は、乗算回路35〜37がスクランブリングコードPNIと送信データとをそれぞれを乗算し、乗算回路38〜41がインバータ43を介したスクランブリングコードPNQと送信データとを乗算し、乗算回路8〜10,11〜14が各乗算回路35〜37,38〜41の出力と拡散コードCch1〜Cch7とを乗算する構成であり、他の構成は、図10の周波数拡散変調回路と同様である。
図8に示した拡散変調回路105は、内部の各信号を組み合わせた信号と、送信データである信号多重回路104から与えられた複素信号との複素乗算を行っていることになり、乗算回路や加減算回路が多数入り込み、複雑な構成になっている。そのため、回路スキューが発生しやすく、また、消費電流の削減も困難であった。拡散変調回路と同様の構成となる逆拡散変調回路についても、同様の問題があった。
また、図10及び図11の周波数拡散変調回路では、加算回路22,23の出力側がセレクタ33,34となって、回路構成を簡素化することができるが、送信データ、或は送信データごとに設定された拡散コードとスクランブリングコードとを乗算する乗算回路35〜41等が必要であり、回路構成の簡素化が不十分であった。
本発明は、シンプルな構成の拡散変調回路及び逆拡散変調回路を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る拡散変調回路は、
入力される第1の送信データ及び入力される第2の送信データに対して符号拡散処理を行い、キャリアの同相成分としての第1の出力データとそれに直交する直交成分としての第2の出力データを生成する拡散変調回路であって、
前記第1の送信データ及び前記第2の送信データを符号拡散するための第1の拡散符号列を生成する第1の拡散符号生成手段と、
前記第1の送信データ及び前記第2の送信データを符号拡散するための第2の拡散符号列を生成する第2の拡散符号生成手段と、
逐次入力される前記第1の拡散符号列のレベル前記第2の拡散符号列のレベルの組み合わせを、前記第1の出力データと前記第2の出力データのレベルを設定するための条件とし、該条件に応じて、前記第1の出力データ及び前記第2の出力データのレベルを、前記第1の送信データのレベル、該第1の送信データの極性を反転させたデータのレベル、前記第2の送信データのレベル、或は該第2の送信データの極性を反転させたデータのレベルのいずれかのレベルにそれぞれ設定するマッピング回路と、
を備えることを特徴する。
尚、前記マッピング回路により、前記第1の拡散符号列のレベル及び前記第2の拡散符号列のレベルに応じて設定する前記第1の出力データのレベル及び前記第2の出力データのレベルは、
前記第1の拡散符号列を実数成分とし前記第2の拡散符号列を虚数成分とする第1の複素信号の位相を±45n°(nは、正の奇数を示す)回転させた第2の複素信号と前記第1の送信データを実数成分とし前記第2の送信データを虚数成分とする第3の複素信号とを複素乗算して得られる第4の複素信号の実数成分及び虚数成分をそれぞれ1/√2倍したレベルに相当してもよい。
また、前記マッピング回路は、ゲート回路の組み合わせで構成されてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る逆拡散変調回路は、
符号拡散されて入力されたキャリアの同相成分としての第1の受信データとそれに直交する直交成分としての第2の受信データとに対して逆符号拡散処理を行い、実数成分としての第1の出力データと虚数成分としての第2の出力データを生成する逆拡散変調回路であって、
前記第1の受信データ及び前記第2の受信データを逆符号拡散するための第1の拡散符号列を生成する第1の拡散符号生成手段と、
前記第1の受信データ及び前記第2の受信データを逆符号拡散するための第2の拡散符号列を生成する第2の拡散符号生成手段と、
逐次入力される前記第1の拡散符号列のレベル前記第2の拡散符号列のレベルの組み合わせを、前記第1の出力データと前記第2の出力データのレベルを設定するための条件とし、該条件に応じて、前記第1の出力データ及び前記第2の出力データのレベルを、前記第1の受信データのレベル、該第1の受信データの極性を反転させたデータのレベル、前記第2の受信データのレベル、或は該第2の受信データの極性を反転させたデータのレベルのいずれかのレベルにそれぞれ設定するマッピング回路と、
を備えることを特徴とする。
尚、前記マッピング回路により、前記第1の拡散符号列のレベル及び前記第2の拡散符号列のレベルに応じて設定する前記第1の出力データのレベル及び前記第2の出力データのレベルは、
前記第1の拡散符号列を実数成分とし前記第2の拡散符号列を虚数成分とする第1の複素信号の位相を±45n°(nは、正の奇数を示す)回転させた第2の複素信号と前記第1の受信データを実数成分とし前記第2の受信データを虚数成分とする第3の複素信号とを複素乗算して得られる第4の複素信号の実数成分及び虚数成分をそれぞれ1/√2倍したレベルに相当してもよい。
また、前記マッピング回路は、ゲート回路の組み合わせで構成されてもよい。
本発明によれば、複素乗算を行うための乗算回路や加減算回路を用いなくても、拡散変調回路や逆拡散変調回路を構成できるので、構成を簡素化できる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る拡散変調回路200を示す構成図である。
この拡散変調回路200は、W−CDMA方式の通信装置に組込まれ、入力された第1の送信データI及び入力された第2の送信データQに対して符号拡散処理を行い、キャリアの同相成分としての第1の出力データRe(S)とそれに直交する直交成分としての第2の出力データIm(S)を生成する。
ここで、送信データIは、チャネルごとの送信データをチャネライズコードで拡散して合成したデータである。送信データQは、チャネルごとの送信データ及び制御データをチャネライズコードで拡散して合成したデータである。
拡散変調回路200は、スクンランブリングコード発生回路201を備えている。スクランブリングコード発生回路201は、生成多項式の
x=X25+X3+1
y=X25+X3+X2+X+1
から導びかれるゴールド系列のスクランブリングコードc1及びc2を発生する。スクランブリングコードc1は、上記式のy及びxの排他的論理和をとったコードであり、スクランブリングコードc2は、スクランブリングコードc1よりも、16.777232チップ分遅れたコードである。
スクランブリングコード発生回路201には、乗算回路202の一方の入力端子と乗算回路203の一方の入力端子と、間引回路204とが接続されている。
間引回路204は、スクランブリングコードC2を1/2に間引きした信号C2’を出力する回路である。間引回路204の出力端子は、乗算回路205の一方の入力端子に接続されている。乗算回路205の他方の入力端子には、チップごとに“1”と“−1”の値を繰り返す信号W1が入力されている。乗算回路205は、間引回路204の出力信号C2’と信号W1との積である積信号C2’W1を生成する。
乗算回路205の出力端子が、乗算回路203の他方の入力端子に接続されている。乗算回路203は、スクランブリングコードC1と、乗算回路205の出力する積信号C2’W1との積となる積信号C1C2’W1(=B)を第2の拡散符号列として生成する。
乗算回路202の他方の入力端子には、チップごとに“1”を繰り返す信号W0が入力されている。乗算回路202は、スクランブリングコードC1と信号W0との積である積信号C1W0(=A)を第1の拡散符号列として生成する。
この拡散変調回路200には、さらに、マッピング回路206が設けられている。マッピング回路206には、第1の送信データIと第2の送信データQと積信号C1C2’W1と積信号C1W0とが入力される。マッピング回路206は、積信号C1C2’W1のレベルと積信号C1W0のレベルとに基づき、出力データRe(S)及び出力データIm(S)のレベルを、送信データIのレベル、送信データIの極性を反転させたデータのレベル、送信データQのレベル、或は送信データQの極性を反転させたデータのレベルのうちから選択してそれぞれ設定する。マッピング回路206は、複数のゲート回路を組合わせることで構成することができる。
拡散変調回路200の後段には、各出力データRe(S)及び出力データIm(S)の波形整形を行う図示しないフィルタ、図示しない直交変調器、図示しない利得制御増幅器、図示しない電力増幅器、図示しないアンテナ等が接続される。
以下に、マッピング回路206の設定する出力データRe(S)及び出力データIm(S)のレベルについて、説明する。
積信号C1W0を実数成分とし、積信号C1C2’W1を虚数成分とする第1の複素信号S(i)は、次のように表される。
S(i)=C1(i)(W0+jC2’・W1(i))
複素信号S(i)の位相を例えば−45°回転させた第2の複素信号S(1−j)は、
S(1−j)=C1(W0+jC2’・W1)(1―j)
=C1(W0+jC2’W1)(1―j)
=C1(W0+jC2’W1−jW0+C2’W1)
=C1{W0+C2’W1−j(W0−C2’W1)}
となる。
ここで、M=a+jb=m・(cosθ+jsinθ)という複素信号をおくと、複素信号S(1―j)は以下に対応することになる。
m・cosθ=C1W0+C1C2’W1
m・sinθ=−C1W0+C1C2’W1
ここで、積信号C1W0及び積信号C1C2’W1のとりうるレベルに対して、m・cosθ、m・sinθ、θ及びmの値の求める。
図2は、複素信号S(1―j)のm・cosθ、m・sinθ、θ及びmの値
を示す図である。
積信号C1W0が1、積信号C1C2’W1が1のとき、mは2となり、m・cosθは2となり、m・sinθは0となり、角度θは0°となる。
積信号C1W0が1、積信号C1C2’W1が−1のとき、mは2となり、m・cosθは0となり、m・sinθは−2となり、角度θは270°となる。
積信号C1W0が−1、積信号C1C2’W1が1のとき、mは2となり、m・cosθは0となり、m・sinθは2となり、角度θは90°となる。
積信号C1W0が−1、積信号C1C2’W1が−1のとき、mは2となり、m・cosθは−2となり、m・sinθは0となり、角度θは180°となる。
角度θは、複素信号S(1―j)の符号点の原点からの方向を示している。角度θが0°,90°,180,270°となるので、複素信号S(1―j)の符号点は、複素平面の虚軸上または実軸上にくる。
複素信号S(1−j)に対して、送信データIを実数成分とし送信データQを虚数成分とする第3の複素信号(I+j・Q)を複素乗算して得られる第4の複素信号Sspは、次のように表される。
Ssp=m・(cosθ+j・sinθ)(I+j・Q)
ここで、積信号C1W0及び積信号C1C2’W1のとりうるレベルに対して複素信号S(1−J)の角度θが変化し、角度θが変化することにより、複素信号Sspも変化する。
この複素信号Sspのとりうる値を整理すると、次のようになる。
・θ=0°の時、
Ssp=Re(S)+jIm(S)=2・(1−j・0)(I+j・Q)
=2・(I+j・Q)
・θ=270°の時、
Ssp=Re(S)+jIm(S)=2・(0−j・1)(I+j・Q)
=2・(Q−j・I)
・θ=90°の時、
Ssp=Re(S)+jIm(S)=2・(0+j・1)(I+j・Q)
=2・(−Q+j・I)
・θ=180°の時、
Ssp=Re(S)+jIm(S)=2・(−1+j・0)(I+j・Q)
=2・(−I−j・Q)
従って、複素信号Sspのとる値の変化を、積信号C1W0及び積信号C1C2’W1の各レベルに対応させて示すと、図3のようになる。
図3は、複素乗算した結果の複素信号Sspのとる値の説明図である。
マッピング回路206は、逐次入力される積信号C1W0及び積信号C1C2’W1の値に基づいて、図3の対応するRe(S)及びIm(S)のレベルを出力データとして出力する。つまり、マッピング回路206は、複素乗算を行わずに、出力データRe(S)及び出力データIm(S)を出力する。
出力データRe(S)及び出力データIm(S)で示す符号点の原点からの距離は、複素乗算を行った場合の複素信号Sの振幅の1/√2となるが、拡散変調回路200の後段側に接続される利得制御増幅器によって利得が制御され、受信側に送信する信号が劣化することはない。
以上のように、本実施形態の拡散変調回路200は、マッピング回路206を備え、マッピング回路206に積信号C1W0及び積信号C1C2’W1を与えると、マッピング回路206が、複素乗算を行わずに、出力データRe(S)及び出力データIm(S)を出力する。即ち、不要な乗算回路や加減算回路を持たなくてもよい構成にしている。そのため、構成がシンプルとなると共に、回路スキューの発生も抑制することができる。また、構成がシンプルになることにより、消費電力の低減も可能である。さらに、出力データRe(S)及びIm(S)が、送信データI,Q或はこれらに負の符号がついたものとなるので、ビット数の削減になり、後段のフィルタ等の回路規模を小さくできるという効果も期待できる。
尚、マッピング回路206は、積信号C1W0を実数成分とし、積信号C1C2’W1を虚数成分とする複素信号S(i)の位相を−45°回転させた複素信号S(1−j)から導かれる出力データRe(S),Im(S)を出力するが、複素信号S(i)の位相を+45°回転させた複素信号S(1+j)から導かれる出力データRe(S),Im(S)を出力してもよい。
図4は、複素信号S(i)の位相を+45°回転させた場合の出力データのレベルを示す図であり、図3に対応する図である。
この場合の出力データRe(S),Im(S)は、積信号C1W0及び積信号C1C2’W1のレベルに対して、図4にRe(S),Im(S)として示すデータとなる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る拡散変調回路300を示す図である。
この拡散変調回路300は、スクンランブリングコード発生回路301と乗算回路302と間引回路303と、乗算回路304と、マッピング回路305とを備える。
スクンランブリングコード発生回路301及び間引回路303は、第1の実施形態のスクンランブリングコード発生回路201及び間引回路203と同様のものである。スクンランブリングコード発生回路301の発生するスクランブリングコードC1は、乗算回路302に与えられる。乗算回路302には、チップごとに“1”を繰り返す信号W0が入力され、乗算回路302がスクランブリングコードC1と信号W0との積である積信号C1W0(=A)を第1の拡散符号列として求める。
間引回路303出力する、スクランブリングコードC2を1/2に間引きした信号C2’は、乗算回路304に与えられる。乗算回路304には、さらに、
チップごとに“1”と“−1”とを交互に繰り返す信号W1が入力されている。乗算回路304は、信号W1と間引回路303の出力信号C2’との積である積信号C2’W1(=B)を第2の拡散符号列として求める。
マッピング回路305は、第1の出力データRe(S)及び第2の出力データIm(S)を出力する回路であり、マッピング回路305には、第1の送信データIと第2の送信データQと積信号C1W0と積信号C2’W1とが入力される。
マッピング回路305は、積信号C2’W1のレベルと積信号C1W0のレベルとに基づき、出力データRe(S)及び出力データIm(S)のレベルを、送信データIのレベル、送信データIの極性を反転させたデータのレベル、送信データQのレベル、或は送信データQの極性を反転させたデータのレベルのうちから選択してそれぞれ設定して出力する。
図6は、複素乗算した結果の複素信号Sspのとる値の説明図であり、図3に対応している。
マッピング回路305の設定する出力データRe(S),Im(S)のレベルは、積信号C1W0を実数成分とし積信号C2’W1を虚数成分とする複素信号S(i)の位相を−45°回転させた複素信号S(1−j)と送信データIを実数成分とし送信データQを虚数成分とする第3の複素信号(I+jQ)とを複素乗算して得られる第4の複素信号Ssp(=m・(Re(S)+jIm(S)))の実数成分及び虚数成分をそれぞれ1/2倍したレベルである。
以上のように、本実施形態の拡散変調回路300についても、第1の実施形態と同様に、マッピング回路306を備え、不要な乗算回路や加減算回路を持たなくてもよい構成にしている。そのため、構成がシンプルとなると共に、回路スキューの発生も抑制することができる。
また、構成がシンプルになることにより、消費電力の低減も可能である。さらに、出力データRe(S)及びIm(S)が、送信データI,Q或はこれらに負の符号がついたものとなるので、ビット数の削減になり、後段のフィルタ等の回路規模を小さくできるという効果も期待できる。
尚、マッピング回路306は、複素信号S(i)の位相を+45°回転させた複素信号S(1+j)から導かれる出力データRe(S),Im(S)を出力してもよい。
図7は、複素信号S(i)の位相を+45°回転させた場合の出力データのレベルを示す図であり、図4に対応する図である。
この場合の出力データRe(S),Im(S)のレベルは、積信号C1W0及び積信号C2’W1のレベルに対して、図7にRe(S),Im(S)として示すレベルとなる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
拡散変調は、送信側と同じ拡散変調処理を受信側で受信データに施すことにより、ベースバンドデータが復調できることが知られている。よって、第1の実施形態及び第2の実施形態の拡散変調回路200,300を受信側に用い、これらを逆拡散変調回路とすることができる。この場合、逆拡散変調回路に入力されるデータI,Qが、拡散変調された受信データになる。
また、上記第1及び第2の実施形態では、複素信号S(i)の位相を±45°,回転させた複素信号S(1±j)から導かれるレベルを、出力データRe(S),Im(S)のレベルに設定した場合を説明しているが、これに限定される必要はない。複素信号S(i)の位相を±45n°(nは、正の奇数を示す)回転させて得られる複素信号に基づいて、出力データRe(S),Im(S)のレベルを設定することにより、上記実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る拡散変調回路を示す図である。 複素信号S(1―j)のm・cosθ、m・sinθ、θ及びmの値を示す図である。 複素乗算した結果の複素信号Sspのとる値の説明図である。 複素信号S(i)の位相を+45°回転させた場合の出力データのレベルを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る拡散変調回路を示す図である。 複素乗算した結果の複素信号Sspのとる値の説明図である。 複素信号S(i)の位相を+45°回転させた場合の出力データのレベルを示す図である。 W−CDMA方式の移動体通信端末の送信信号処理系の概要を示す構成図である。 図8中の拡散変調回路を示す図である。 従来の周波数拡散変調回路を示す構成図である。 従来の他の周波数拡散変調回路を示す構成図である。
符号の説明
200,300 拡散変調回路
201,301 スクランブリングコード発生回路
204,303 間引回路
206,305 マッピング回路

Claims (6)

  1. 入力される第1の送信データ及び入力される第2の送信データに対して符号拡散処理を行い、キャリアの同相成分としての第1の出力データとそれに直交する直交成分としての第2の出力データを生成する拡散変調回路であって、
    前記第1の送信データ及び前記第2の送信データを符号拡散するための第1の拡散符号列を生成する第1の拡散符号生成手段と、
    前記第1の送信データ及び前記第2の送信データを符号拡散するための第2の拡散符号列を生成する第2の拡散符号生成手段と、
    逐次入力される前記第1の拡散符号列のレベル前記第2の拡散符号列のレベルの組み合わせを、前記第1の出力データと前記第2の出力データのレベルを設定するための条件とし、該条件に応じて、前記第1の出力データ及び前記第2の出力データのレベルを、前記第1の送信データのレベル、該第1の送信データの極性を反転させたデータのレベル、前記第2の送信データのレベル、或は該第2の送信データの極性を反転させたデータのレベルのいずれかのレベルにそれぞれ設定するマッピング回路と、
    を備えることを特徴する拡散変調回路。
  2. 前記マッピング回路により、前記第1の拡散符号列のレベル及び前記第2の拡散符号列のレベルに応じて設定する前記第1の出力データのレベル及び前記第2の出力データのレベルは、
    前記第1の拡散符号列を実数成分とし前記第2の拡散符号列を虚数成分とする第1の複素信号の位相を±45n°(nは、正の奇数を示す)回転させた第2の複素信号と前記第1の送信データを実数成分とし前記第2の送信データを虚数成分とする第3の複素信号とを複素乗算して得られる第4の複素信号の実数成分及び虚数成分をそれぞれ1/√2倍したレベルに相当することを特徴とする請求項1に記載の拡散変調回路。
  3. 前記マッピング回路は、ゲート回路の組み合わせで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の拡散変調回路。
  4. 符号拡散されて入力されたキャリアの同相成分としての第1の受信データとそれに直交する直交成分としての第2の受信データとに対して逆符号拡散処理を行い、実数成分としての第1の出力データと虚数成分としての第2の出力データを生成する逆拡散変調回路であって、
    前記第1の受信データ及び前記第2の受信データを逆符号拡散するための第1の拡散符号列を生成する第1の拡散符号生成手段と、
    前記第1の受信データ及び前記第2の受信データを逆符号拡散するための第2の拡散符号列を生成する第2の拡散符号生成手段と、
    逐次入力される前記第1の拡散符号列のレベル前記第2の拡散符号列のレベルの組み合わせを、前記第1の出力データと前記第2の出力データのレベルを設定するための条件とし、該条件に応じて、前記第1の出力データ及び前記第2の出力データのレベルを、前記第1の受信データのレベル、該第1の受信データの極性を反転させたデータのレベル、前記第2の受信データのレベル、或は該第2の受信データの極性を反転させたデータのレベルのいずれかのレベルにそれぞれ設定するマッピング回路と、
    を備えることを特徴とする逆拡散変調回路。
  5. 前記マッピング回路により、前記第1の拡散符号列のレベル及び前記第2の拡散符号列のレベルに応じて設定する前記第1の出力データのレベル及び前記第2の出力データのレベルは、
    前記第1の拡散符号列を実数成分とし前記第2の拡散符号列を虚数成分とする第1の複素信号の位相を±45n°(nは、正の奇数を示す)回転させた第2の複素信号と前記第1の受信データを実数成分とし前記第2の受信データを虚数成分とする第3の複素信号とを複素乗算して得られる第4の複素信号の実数成分及び虚数成分をそれぞれ1/√2倍したレベルに相当することを特徴とする請求項4に記載の逆拡散変調回路。
  6. 前記マッピング回路は、ゲート回路の組み合わせで構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の逆拡散変調回路。
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