JP5084112B2 - 蒸着膜の形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(以下本明細書において、有機ELという。)等のディスプレイの基体に対して、蒸着マスクを介して蒸着膜を蒸着する際の、蒸着膜の形成方法に関するものである。
有機ELディスプレイ基体等の画素パターン上に蒸着膜を形成するため、ディスプレイ基体と蒸着マスクを位置合わせして蒸着膜を形成する方法が一般に用いられている。
ディスプレイ基体が液晶であれば、蒸着膜は例えば透明導電膜や被染色樹脂等であり、ディスプレイ基体が有機ELディスプレイ基体とすると、蒸着膜は例えば発光層、ホール又は電子輸送層等の有機層である。以下、簡単のためディスプレイ基体を単に基体ともよび、基体を有機ELディスプレイの基体として説明する。また、以下明細書において、基体と蒸着マスクの位置合わせは単に位置合わせ又はアラインメントという。
蒸着膜はディスプレイ基体の下面に形成することが多く、フルカラーの有機ELディスプレイの蒸着の手順は、おおよそ図6(a)〜(g)に示す工程となる。即ち、(1)基体全面蒸着用のマスクを介して、例えばホール注入層を陽極の形成された基体一面に蒸着する(図6(a))。(2)同様に基体全面蒸着用のマスクを介して、例えばホール輸送層を基体一面に蒸着する(図6(b))。(3)各色サブピクセルごとに開口のある精巧なマスクの開口と赤色サブピクセルを位置合わせし、赤色光発光層を赤色サブピクセルに蒸着する(図6(c))。(4)上記精巧なマスクを微動させ、マスクの開口と緑色サブピクセルを位置合わせし、緑色光発光層を緑色サブピクセルに蒸着する(図6(d))。(5)更に上記精巧なマスクを微動させ、マスクの開口と青色サブピクセルを位置合わせし、青色光発光層を青色サブピクセルに蒸着する(図6(e))。(6)基体全面蒸着用のマスクを介して、例えば電子輸送層を基体一面に蒸着する(図6(f))。(7)同じく基体全面蒸着用のマスクを介して、陰極層を基体一面に蒸着する(図6(g))。
特に、上記工程(3)〜(5)の各色サブピクセルと蒸着マスクのアラインメントでは、例えば図10のように、蒸着マスク300は基体上に形成されるべき各サブピクセルに正確に対応する精巧な開口50を有する必要がある。即ち蒸着マスク300は、外部領域54と内部領域52を有し、内部領域52内において基体上の各サブピクセルに正確に対応する多数の開口50を配置している。蒸着マスク300はニッケル・コバルト合金等の磁性体材料により形成される。
このようなサブピクセルの蒸着を行なう蒸着装置100は、図7に示すように、図示しない昇降装置の下端部に上端部で接続する支持ロッド24と、支持ロッド24の下端部に上面が接続するマグネット10と、マグネット10の斜め下方に設置されたマスクホルダ16と、マスクホルダ16が支持する磁性体の蒸着マスク300と、マグネット10の上方に設置されたアラインメント用のCCDカメラ18を含んで構成される。
基体12上の各色サブピクセルと蒸着マスク300の開口50とのアラインメント及び蒸着はディスプレイの画質向上のために精密に行なう必要があり、以下図8(a)〜(c)を参照して更に詳説する。
特開2002−105622号公報
(1)複数の画素パターンを有するディスプレイ基体12と、ディスプレイ基体12の画素パターンに対応する開口50を有する蒸着マスク300を準備する。
(2)蒸着マスク300の外部領域54を図8(a)のようにマスクホルダ16で支持する。このとき蒸着マスク300はマグネット10及び基体12と離隔されている。
(3)図8(b)のように、CCDカメラ18を用いた公知の方法でマスクホルダ16上の蒸着マスク300と基体12を正確に位置合わせ(アラインメント)する。このときマグネット10と基体12は離隔されている。
(4)支持ロッド24によりマグネット10を降下させて基体12に接触させる。この結果基体12を挟んでマグネット10が磁性体の蒸着マスク300をひきつけて基体12と蒸着マスク300を固定する(マグネットチャック)。
(5)一体となった蒸着マスク300、基体12及びマグネット10に下方から蒸着を行なう。
(6)マグネットチャックを解除し、他色用の蒸着マスク300を準備し、上記(2)〜(5)の工程を繰り返す。
(7)3色目のサブピクセルの色について工程(6)を実行する。
以上のように、蒸着マスク300と基体12は工程(3)で精密にアラインメントを行なってから蒸着を行なうが、基体12のサブピクセル内で蒸着物を均一に蒸着させるために、蒸着マスク300の厚さを数十μm程度以下の極薄に形成する必要が生ずる。
また、最近フルカラー有機ELディスプレイは大型化が望まれており、従って大型の基体と同等の大きさの蒸着マスク300を形成する必要がある。
更に、生産性の向上のために、一枚の蒸着済みのマザーボードから複数のディスプレイ基体12を切り出すのが一般的である。従って、蒸着マスクも上記マザーボードと略同等の大きさとする必要があり、例えば図9のように多数の開口50からなるセル210を複数配列した蒸着マスク200を準備する必要がある。尚、図9のセル210は、マザーボートから複数個取り出される各ディスプレイ基体12のパターンに相当するものであり、図10の蒸着マスク300の開口50のパターンに相当する。以下、図9の蒸着マスク200において、セル210が複数配列される領域を内部領域52と、セル210が存在しない外縁部分を外部領域54という。
図9のような大型で極薄の蒸着マスク200を、上記工程(2)のように蒸着マスク200の外部領域54のみをマスクホルダ16で支持すると、自重により蒸着マスク200に撓みが生じてしまう。上記のように蒸着マスク200は、アラインメント時にはマグネット10及び基体12とは離隔されており、外部領域54がマスクホルダ16上に載置されているのみだからである。
このため、アラインメント完了時と蒸着開始時とで基体12と蒸着マスク200の固定状況が異なるために、せっかく高い精度でアラインメントした基体12も実際に成膜するときは、ずれてしまっていることが多かった。またマスクの撓みによってパターンボケが生じやすいという問題があった。
また、上記のような撓みを回避しようと蒸着マスク200に張力をかけると、開口50が変形するなど別の問題も生じ、かつ蒸着マスク200の撓みも完全には解消することはできない。
このような問題を解決するべく、上記特許文献1は、磁性材料によって形成された蒸着マスクと、前記蒸着マスクを載置状態に支持するとともに、前記蒸着マスクの一辺部を固定してなるマスクホルダーとを備えることを特徴とする蒸着用治具、を開示している。
しかし、蒸着マスクの一辺部を固定しているのみでは蒸着マスクの撓みを十分に解消するには至らない。
そこで本発明は、大型で極薄の蒸着マスク200のアラインメント時における撓みを防ぎ、基体12のサブピクセルと蒸着マスク200の開口50が、アラインメント時における精密な位置合わせ状態を保持して蒸着を行なう蒸着膜の形成方法及び蒸着装置を提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、上記精密なアラインメントを実現する本発明の蒸着装置が、各色用の蒸着マスク200間に生じるクロスコンタミの影響増大を最小限に抑制することにある。
本発明の蒸着膜の形成方法は、基体と、外部領域及び内部領域を有し、該内部領域に多数の開口を配置した蒸着マスクと、該蒸着マスクを載置する、互いに交差するように配置された複数の金属細線により構成された載置面を有する支持体と、を準備する工程と、前記蒸着マスクを前記支持体に載置させ、該支持体で該蒸着マスクを前記内部領域における前記開口の非形成領域で支持する工程と、前記支持体に載置した前記蒸着マスクを垂直方向に移動させて前記基体に近接もしくは密着させる工程と、前記近接もしくは密着させる工程の後に、前記蒸着マスクをマグネットで上方に引き付けて前記支持体より離間させる工程と、前記蒸着マスクの開口を介して前記基体上に蒸発物を蒸着させて膜形成を行なう工程と、を備える。なお、蒸着マスクを基体に近接もしくは密着させる工程と、蒸着マスクを支持体より離間させる工程の順序は問わない。
本発明の蒸着膜の形成方法は、前記蒸着マスクは多数の前記開口からなる複数のセルを、前記支持体は前記セルよりも面積が大きい穴部をそれぞれ有しており、前記蒸着マスクは平面視で前記セルが前記穴部内に位置するように前記支持体に載置してもよい。
本発明の蒸着膜の形成方法は、前記セルと前記穴部とがN対1(Nは1以上の整数)に対応してもよい。
本発明の蒸着膜の形成方法は、大型で極薄の蒸着マスクのアラインメント時における撓みを抑制することができる。従って、本発明は、基体のサブピクセルと蒸着マスクの開口が、アラインメント時における精密な位置合わせ状態を保持して蒸着を行なうことができる。即ち、本発明はマスク蒸着時のアラインメントずれを極力抑制でき、パターンボケの少ないディスプレイを得ることができる。
また、本発明に係る蒸着方法を用いれば、蒸着マスクの撓みを防止するために蒸着マスクに強いテンシヨンをかける必要がないため、蒸着マスク中の開口や蒸着マスク外部領域の変形を抑制でき、マスク蒸着時のアラインメントずれを低減し、パターンボケのばらつきを低減したディスプレイを提供することができる。
図1に示す本発明の蒸着膜の形成方法に使用する蒸着装置1aは、例えば図9に示す複数のセル210を有する磁性体の蒸着マスク200と、蒸着マスク200を載置して蒸着マスク200の内部領域52における開口50の非形成領域で蒸着マスク200を支持する支持体5と、基体12に蒸着を行う前に蒸着マスク200を支持体5より離間させるマグネット10とを備える。また、本実施形態の蒸着装置1aは、マグネット10は図示しない昇降装置の下端部に上面が接続され、マグネット10の上方に設置されたアラインメント用のCCDカメラ18を含んで構成される。尚、以下図中で共通の構成要素の符号はすべて同一のものを用いる。
本実施形態においてマグネット10は、例えば電磁石であり、基体12を挟んで蒸着マスク200に磁場を与えて蒸着マスク200を吸着することが出来るため、基体12と蒸着マスク200とを密着させることができる。図示しない昇降装置は支持ロッドなどを介してマグネット10を昇降させ得る。
一方、蒸着マスク200のセル210は図10における蒸着マスク300の開口50のパターンに相当し、上記のように蒸着マスク200においてセル210が複数配列する領域を内部領域52と、セル210が存在しない外縁部分を外部領域54という。蒸着マスク200はニッケル・コバルト合金又は42アロイを例とする鉄・ニッケル合金等の磁性体材料により形成され、本実施形態において内部領域52内にセル210がマトリックス状に配列されている。なお、蒸着マスク200の大きさは特に限定されず、例えば数百mmであるが、550mm×325mm以上の面積を有するマスクに対して特に有効である。また蒸着マスク200の開口50の密度は30〜250ppi(pixel per inch)である。
基体12と蒸着マスク200には、通常精密な位置合わせのためのアラインメントマーク20が記入されている。CCDカメラ18は、基体12と蒸着マスク200の所定のアラインメントマーク20がそれぞれ所定の相対位置関係にあるかを確認する。
支持体5は、蒸着マスク200と基体12のアラインメントマーク20を精密に位置あわせするため、それぞれの平面内で高い精度で独立に移動、回転することができる。また、支持体5は、昇降機構22を備え、載置した蒸着マスク200等を自在に昇降することができる。支持体5の材料は特に限定されず、大きさは蒸着マスク200、マグネット10等と略同等又はやや大きめである。
本実施形態において支持体5は、図4に示すように、蒸着マスク200(図9を比較参照。)のセル210間の領域で、即ち蒸着マスク200の内部領域52における開口50の非形成領域で蒸着マスク200を支持する。支持体5は枠体6と金属細線7から構成され、枠体6は蒸着マスク200の外部領域54を、金属細線7は蒸着マスク200のセル210間の領域をそれぞれ載置して蒸着マスク200を支持する。本実施形態において支持体5の載置面は、枠体6及び互いに直角に交差して配置された複数の金属細線7により構成されている。
このような支持体5は、蒸着マスク200のセル210よりも面積が大きい穴部8を有しており、蒸着マスク200は平面視でセル210が穴部8内に位置するように支持体5に載置される。本実施形態においては穴部8が蒸着マスク200をセル210毎に画するように金属細線7が伸張されているが、セル210と穴部8は任意の整数N(Nは1以上の整数)に対してN対1に対応させてもよい。更に、金属細線7は必ずしもセル210間の領域に伸張する必要もなく、蒸着マスク200の開口50の非形成領域であれば何れの位置にも伸張することができ、蒸着マスク200の一方向のみに伸張してもよく、本数も1本以上であれば特に限定されない。
上記のような本発明の蒸着装置1aは、蒸着マスク200が大型で極薄であっても、枠体6に蒸着マスク200の外部領域54を、金属細線7上に蒸着マスク200の内部領域52における開口50の非形成領域をそれぞれ載置して支持するので、アラインメント時における蒸着マスク200の撓みを抑制することができる。従って、本発明の蒸着装置1aは、基体12のサブピクセルと蒸着マスク200の開口50とが、アラインメント時における精密な位置合わせ状態を保持して蒸着を行なうことができる。即ち、本発明の蒸着装置1aを用いれば、マスク蒸着時のアラインメントずれを極力抑制でき、パターンボケの少ないディスプレイを得ることができる。
また、本実施形態の蒸着装置1aは載置面が金属細線7により形成されているので、各色用の蒸着マスク200間に生じるクロスコンタミの影響増大を最小限に抑制することができる。一般に、各蒸着マスク200を再利用する際、各蒸着マスク200に付着した蒸着物が支持体5上に落下・付着しアラインメント精度を低下させる。しかし、本実施形態の蒸着装置は載置面を金属細線7により形成したので、上記蒸着物は付着し難く、当該付着物の影響を極力排除することが出来る。
尚、上記実施形態の蒸着マスク200を図10に示す蒸着マスク300と置き換えてもよい。この場合、金属細線7は例えば図5のように蒸着マスク300の開口50間に短手方向に配置される。または、金属細線7は蒸着マスク200の開口50間に長手方向に配置されてもよく、あるいは長手方向と短手方向に互いに交差するように配置されてもよい。
次に、本発明に係る蒸着膜の形成方法について、図3を参照して蒸着マスク200を用いて説明する。尚、本発明の蒸着膜の形成方法は、上記のように図10に示す蒸着マスク300を用いても同様であり、この場合下記セル210を開口50に置き換えればよい
(1)複数の画素パターンを有するディスプレイ基体12と、ディスプレイ基体12の画素パターンに対応する開口50を内部領域52のセル210内に有する蒸着マスク200と、及び蒸着マスク200を載置する支持体5とを準備する。
(2)蒸着マスク200を図3(a)の支持体5に載置して、蒸着マスク200をセル210又はセル210内の開口50の非形成領域で支持する。このとき蒸着マスク200と基体12は離隔されている。
(3)次に、CCDカメラ18を用いた公知の方法で支持体5上の蒸着マスク200と基体12を正確に位置合わせ(アラインメント)するが、この時点においても蒸着マスク200と基体12は離隔されている。
(4)支持体5と共に蒸着マスク200を上昇させて、図3(b)のように、蒸着マスク200を基体12に近接もしくは接触させる。
(5)更に、支持体5及び蒸着マスク200を上昇させると、図3(c)のように、基体12を挟んでマグネット10が磁性体の蒸着マスク200をひきつけて基体12と蒸着マスク200を固定する(マグネットチャック)。
(6)支持体5を降下させて、一体となった蒸着マスク200、基体12及びマグネット10を支持体5から離間し、蒸着チャンバに搬送する。
(7)蒸着マスク200の開口50を介して基体12上に蒸発物を蒸着させて膜形成を行なう。
(8)マグネットチャックを解除し、他色用の蒸着マスク200を準備し、上記(2)〜(7)の工程を繰り返す。
(9)3色目のサブピクセルの色について工程(8)を実行する。
工程(4)および/または工程(5)においては、マグネット10を降下させて基体12に近接もしくは接触させ、マグネットチャックを行なってもよい。この場合、支持体5に載置した蒸着マスク200に基体12を挟んでマグネット10を近づけ、蒸着マスク200を支持体5より離間させて、蒸着マスク200を基体12に近接もしくは密着させてもよい。
以上のような本発明の蒸着方法を用いれば、蒸着マスク200を内部領域52における開口50の非形成領域で支持するので、大型で極薄であっても蒸着マスク200のアラインメント時における撓みを抑制することができる。従って、基体12のサブピクセルと蒸着マスク200の開口50が、従来のようにアラインメント時とマグネットチャック時とでずれることなく蒸着を行なうことができる。なお、支持体5は蒸着マスク200の開口50の非形成領域で蒸着マスク200を支持するため、サブピクセルへの蒸着の妨害になるなどの悪影響を及ぼすことはない。
また、本蒸着法を用いれば蒸着マスク200の撓みを防止するために蒸着マスク200に強いテンションをかける必要がないため、従来のように蒸着マスク200中の開口50や蒸着マスク200の変形を抑制できる。従ってマスク蒸着時のアラインメントずれを低減し、パターンボケのばらつきを低減したディスプレイを提供することができる。
ち、有機発光ディスプレイは、上記蒸着装置1aを用いて、上記工程(1)〜(9)により有機発光素子の発光層を形成することを特徴とする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の蒸着膜の形成方法は上記実施形態に限定されるものではない。上記工程(6)では支持体5を降下させて、一体となった蒸着マスク200、基体12及びマグネット10を支持体5から離間し蒸着チャンバに搬送したが、全工程を同一のチャンバで行なってもよい。蒸着マスク200等を支持体5から離間させずに蒸着を行なえばよいので、蒸着装置1aのような昇降機構は必須の構成ではなく、図2に示す蒸着装置1bのように装置を簡略化することができる。他の蒸着装置1bの構成は蒸着装置1aと同様であるので説明を省略する。
また、ディスプレイは有機EL、液晶ディスプレイに限らず、製造工程に蒸着マスク支持方法を用いた蒸着を行なうすべてのディスプレイが含まれる。更に、本明細書で蒸着は真空蒸着を含む広い範囲の蒸着を意味し、上記蒸着装置を用いたすべての蒸着が本発明の範囲に含まれる。更に本発明の蒸着膜の形成方法に用いる蒸着マスクは特に限定されず、金属製以外の蒸着マスクも含み得る。
また、支持体5は、蒸着マスクの開口50の非形成領域で蒸着マスクを支持し得るものであれば、その形状、材質は特に限定されない。上記実施形態において支持体5は枠体6と金属細線7から構成されたが、金属細線7は帯状であってもよく、それらの組合わせであってもよい。更に、金属細線7は必ずしも金属製でなくてもよく、蒸着マスクの開口50の非形成領域において、当該蒸着マスクを支持し得るすべての形状及び材質の支持体が本発明の蒸着膜の形成方法に使用する蒸着装置に含まれ得る。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本発明で用いる蒸着方法は、基体と蒸着マスクを精密に位置合わせして蒸着膜を形成する必要のあるすべての工程に利用可能であり、精細で高画質のすべてのディスプレイの製造方法に利用可能である。
本発明の蒸着膜の形成方法に使用する蒸着装置の一実施形態を表す斜視図及び断面図である。 本発明の蒸着膜の形成方法に使用する蒸着装置の他の実施形態を表す斜視図及び断面図である。 (a),(b),(c)本発明の蒸着膜の形成方法の一部を説明する正面図である。 本発明の蒸着膜の形成方法に使用する蒸着装置の支持体の他の実施形態を表す平面図である。 本発明の蒸着膜の形成方法に使用する蒸着装置の支持体の一実施形態を表す平面図である。 (a),(b),(c)、(d),(e),(f),(g)有機EL表示パネルの製造方法のを説明する模式図である。 従来の蒸着装置の正面図である。 (a),(b),(c)従来の蒸着膜の形成方法の一部を説明する正面図である。 ディスプレイ基体のマザーボードの平面図である。 ディスプレイ基体の平面図である。
符号の説明
1、1a、1b、100:(マスクアラインメント機構付き)蒸着装置
5:支持体
6:枠体
7:金属細線
8:穴部
10:マグネット
12:(ディスプレイ)基体
14:蒸着層
16:マスクホルダ
18:CCDカメラ
20:アラインメントマーク
22:昇降機構
24:支持ロッド
50:開口
52:内部領域
54:外部領域
200、300:蒸着マスク
210:セル

Claims (3)

  1. 基体と、外部領域及び内部領域を有し、該内部領域に多数の開口を配置した蒸着マスクと、該蒸着マスクを載置する、互いに交差するように配置された複数の金属細線により構成された載置面を有する支持体と、を準備する工程と、
    前記蒸着マスクを前記支持体に載置させ、該支持体で該蒸着マスクを前記内部領域における前記開口の非形成領域で支持する工程と、
    前記支持体に載置した前記蒸着マスクを垂直方向に移動させて前記基体に近接もしくは密着させる工程と、
    前記近接もしくは密着させる工程の後に、前記蒸着マスクをマグネットで上方に引き付けて前記支持体より離間させる工程と、
    前記蒸着マスクの開口を介して前記基体上に蒸発物を蒸着させて膜形成を行なう工程と、
    を備えた蒸着膜の形成方法。
  2. 前記蒸着マスクは多数の前記開口からなる複数のセルを、前記支持体は前記セルよりも面積が大きい穴部をそれぞれ有しており、前記蒸着マスクは平面視で前記セルが前記穴部内に位置するように前記支持体に載置することを特徴とする請求項1に記載の蒸着膜の形成方法。
  3. 前記セルと前記穴部とがN対1(Nは1以上の整数)に対応していることを特徴とする請求項2に記載の蒸着膜の形成方法。
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