JP5083472B1 - Ledパッケージの製造方法 - Google Patents

Ledパッケージの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5083472B1
JP5083472B1 JP2012012705A JP2012012705A JP5083472B1 JP 5083472 B1 JP5083472 B1 JP 5083472B1 JP 2012012705 A JP2012012705 A JP 2012012705A JP 2012012705 A JP2012012705 A JP 2012012705A JP 5083472 B1 JP5083472 B1 JP 5083472B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead frame
resin
led
lead
lead frames
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012012705A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013153032A (ja
Inventor
一徹 久米田
則彰 関
徳行 新名
秀幸 戸高
隆治 永江
史章 別府
博文 杉
篤史 飯尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012012705A priority Critical patent/JP5083472B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5083472B1 publication Critical patent/JP5083472B1/ja
Priority to PCT/JP2012/008434 priority patent/WO2013111253A1/ja
Publication of JP2013153032A publication Critical patent/JP2013153032A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

Abstract

【課題】パッケージから封止樹脂が漏れ出すことを防止し、かつキャビティ内への硫化物浸透を防止することができるLEDパッケージ及びLEDパッケージの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】LEDチップを載置する一方の面を備える一対のリードフレーム101,102において、一方の面とは反対の他方の面であって一対のリードフレームがそれぞれ対向する一対の接続面(B部)との境界部(C部)に凹部を形成する工程と、凹部を形成する際に凹部に相当する飛散物が付着した一対の接続面間を絶縁し固定する絶縁部を形成する工程と、を備えることを特徴とするLEDパッケージの製造方法とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)パッケージ製造方法に関する。
近年、数十μmから数mm程度角の大きさのLEDチップをパッケージ内に収めた発光装置が開発され、電子機器、車両、各種の照明装置として利用が拡大している。
LEDパッケージは、凹部底面にLEDチップを搭載し、シリコーン樹脂などの封止材料でモールドして、パッケージから外部に露出した電極によって、実装基板と電気的・機械的な接続を行う。
LEDパッケージは、ヒートシンク、リードフレーム、ケースが一体となっているものが最も一般的である。ヒートシンクは熱の拡散を、リードフレームは電気的導通を、ケースは絶縁及び放熱効果をそれぞれ要求されている。LEDパッケージは、LEDチップから放出される光を効率よく取り出すことが求められており、LEDから直接放たれた光だけでなく、リフレクタを設けることで反射させ、外部に光をより多く放出されるような輝度の高いパッケージが検討されている。
上記リードフレームは、板状の鉄−ニッケル等の合金薄板、銅−ニッケル−錫等の金属薄板からなるリードフレーム用金属材料を、エッチング加工やスタンピング加工等にて製造される。このように製造されるリードフレームは、LEDチップを搭載するためのパッド電極(アイランド電極)と、このパッド電極とは絶縁状態であり、LEDチップと電気的に接続されるインナーリード電極と、外部基板と電気的に接続されるアウターリード電極とを備える。
上記封止樹脂は、パッケージ上部の凹部内に充填してLEDチップや配線を保護すると共に、蛍光物質を含有することによってLEDチップからの光を、例えば青色から白色に波長変換する。封止樹脂は、狭い隙間への充填性が求められるため、低粘度の有機系樹脂(例えば、シリコーン系樹脂)が使用されることが多い。このため、パッケージとしては、上部の凹部に流し込んだ液状の樹脂が、パッケージの側面や底面から漏れ出ないようにすることが必要である。
パッケージ部材は、熱膨張係数の異なる樹脂材料と金属からなるため、密着性・接着性が悪い。結果、樹脂部と金属部との界面の隙間から封止樹脂が漏れ出すと、封止の目的とするリフレクタ内のLEDチップや配線の保護ができなくなるばかりか、半田の実装性不良等の種々の問題を発生させる原因になる。また、封止樹脂に蛍光物質が含有されている場合は、封止樹脂と共に蛍光物質も漏れ出すことになり、目的の色度からずれることになる。
特許文献1には、リードフレームの一部に溝部又は突起部を形成して、アウターリード電極とパッケージ部材との界面から外壁面方向へ封止樹脂が漏出することを防止する半導体装置が記載されている。上記溝部及び突起部の形成方向は、アウターリード電極の延伸方向に対して垂直方向であることが記載されている。また、溝部や突起部の形成方法は、打ち抜き加工(プレス加工)やエッチングにより形成されることが記載されている。また、リードフレームの材質としては、導電性・放熱性・機械的強度・光の反射等の観点から、Cuをベースとした合金で、表面をAgで処理したものが好適であることが記載されている。
特開2006−222382号公報
しかしながら、特許文献1記載の半導体装置は、アウターリード電極とパッケージ樹脂部との界面から外壁面方向への封止樹脂の漏出防止に着目した技術であるため、以下の課題がある。
(1)Cu合金の表面をAgメッキした材質であるリードフレームに、打ち抜き加工(プレス加工)やエッチングにより溝部又は突起部を形成しているので、形成される溝部又は突起部が、Cu合金の表面のAgメッキを損傷してしまう場合がある。また、該表面に十分な膜厚のAg処理を施したとしても溝部又は突起部では、Ag処理が不均一になることは避けられない。
このため、溝部又は突起部において、Agメッキが薄くなる、またはAgメッキが剥がれ、湿気等により水酸化物及び酸化物等が生成されて腐食する場合があることが判明した。Cu合金が腐食すると、腐食物が該表面に露出し、輝度などLEDの特性を低下させる。
(2)モールド樹脂とリードフレームの密着低下に起因する封止樹脂漏れについては記載されているが、LEDパッケージの外からLEDチップの実装領域であるキャビティ内に浸透するAgメッキの硫化対策については記載されていない。アウターリード電極とパッケージ部材との界面からキャビティ内に、空気中の二酸化硫黄などの硫化物が浸透すると、Agメッキは、硫化銀となり黒色化し、反射率が低下するなど光学特性が劣化する。このAgメッキの硫化対策については、記載がなく、有効な対策が採られていない。
また、封止樹脂は、必ずしもガスや水分の浸透を防ぐことができていない。このため、空気中の水分やガスの浸透によりLEDチップの劣化が発生して、信頼性を落とすことが多い。
(3)さらに、リードフレームとリフレクタ樹脂との界面における封止樹脂の漏出対策及び、キャビティ内への硫化対策については、記載されていない。
本発明の目的は、パッケージから封止樹脂が漏れ出すことを防止し、かつキャビティ内への硫化物浸透を防止することができるLEDパッケージ及びLEDパッケージの製造方法を提供することである。
本発明のLEDパッケージの製造方法は、LEDを載置する平坦な一方の面と前記一方の面の裏面である他方の面とを備える第1のリードフレームと、前記一方の面と平行な方向において前記第1のリードフレームに対向する第2のリードフレームと、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとの間を接続する樹脂と、を備え、前記第1のリードフレームの他方の面の少なくとも一部が、前記樹脂より露出するLEDパッケージにおいて、前記第1のリードフレームの他方の面の端部であって前記第1のリードフレームが前記第2のリードフレームと対向し前記樹脂に接続される前記第1のリードフレームの接続端部側に、レーザ加工により前記第1のリードフレームの他方の面の一部を削り取って粗部を形成する工程と、前記粗部を形成する工程において前記第1のリードフレームが削り取られて生じる飛散物が付着した前記接続端部を覆い、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとを固定する樹脂を形成する工程と、を備える。
本発明によれば、パッケージから封止樹脂が漏れ出すことを防止し、かつキャビティ内を汚染、または腐食する硫化物等の不純物の浸透を防止することができるLEDパッケージ及びLEDパッケージの製造方法を実現することができる。
本発明の一実施の形態に係るLEDパッケージを模式的に示す斜視図 本実施の形態に係るLEDパッケージの断面斜視図 本実施の形態に係るLEDパッケージの断面図 本実施の形態に係るLEDパッケージの断面図 本実施の形態に係るLEDパッケージの高さ方向の振幅平均パラメータを説明する図 本実施の形態に係るLEDパッケージのレーザの走査スピードとレーザ出力との関係からレーザ加工条件を説明する図 本実施の形態に係るLEDパッケージのレーザ顕微鏡写真により撮影したAgメッキのレーザ加工前後の写真を示す図 本実施の形態に係るLEDパッケージの封止樹脂の封止までの製造工程図 本実施の形態に係るLEDパッケージのリードフレームを拡大した写真を示す図
請求項1に記載の発明は、LEDを載置する平坦な一方の面と前記一方の面の裏面である他方の面とを備える第1のリードフレームと、前記一方の面と平行な方向において前記第1のリードフレームに対向する第2のリードフレームと、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとの間を接続する樹脂と、を備え、前記第1のリードフレームの他方の面の少なくとも一部が、前記樹脂より露出するLEDパッケージにおいて、前記第1のリードフレームの他方の面の端部であって前記第1のリードフレームが前記第2のリードフレームと対向し前記樹脂に接続される前記第1のリードフレームの接続端部側に、レーザ加工により前記第1のリードフレームの他方の面の一部を削り取って粗部を形成する工程と、前記粗部を形成する工程において前記第1のリードフレームが削り取られて生じる飛散物が付着した前記接続端部を覆い、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとを固定する樹脂を形成する工程と、を備えることを特徴とするLEDパッケージの製造方法であって、一対のリードフレームとパッケージ樹脂とを強固に密着接続することにより、リードフレームとパッケージ樹脂との隙間からパッケージ外部からの
水分や二酸化硫黄といった不純物の浸入を防止することにより光学特性を維持することができる。
請求項2に記載の発明は、前記第1のリードフレームの他方の面の端部であって、前記第1のリードフレームの接続端部側にレーザ加工により粗部を形成したあと、前記接続端部にレーザ加工により粗部を形成する工程を備えたことを特徴とする請求項1に記載のLEDパッケージの製造方法であって、一対のリードフレームとパッケージ樹脂とを強固に密着接続することにより、リードフレームとパッケージ樹脂との隙間からパッケージ外部からの水分や二酸化硫黄といった不純物の浸入を防止することにより光学特性を維持することで光学装置として寿命を延ばすことができる。また、接続端部に低出力レーザ加工をすることができる。
請求項3に記載の発明は、LEDを載置する平坦な一方の面と前記一方の面の裏面である他方の面とを備える第1のリードフレームと、前記一方の面と平行な方向において前記第1のリードフレームに対向する第2のリードフレームと、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとの間を接続する樹脂と、を備え、前記第1のリードフレームの他方の面の少なくとも一部が露出するLEDパッケージにおいて、前記第1のリードフレームの他方の面の端部であって前記第1のリードフレームが前記第2のリードフレームと対向し前記樹脂に接続される前記第1のリードフレームの接続端部側に、レーザ加工により前記第1のリードフレームの他方の面の一部を削り取って粗部を形成する工程と、前記粗部を形成する工程において前記第1のリードフレームが削り取られて生じる飛散物が付着した前記接続端部を覆い、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとを固定する樹脂を形成する工程と、前記第1のリードフレームの前記一方の面にLEDを電気的に接続する工程と、前記LEDと、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとの前記一方の面の少なくとも一部と、を封止する工程と、を備えることを特徴とするLED発光素子の製造方法であって、一対のリードフレームと絶縁部とを強固に接続し、樹脂とを強固に密着接続することにより、リードフレームとパッケージ樹脂との隙間からパッケージ外部からの水分や二酸化硫黄といった不純物の浸入を防止することにより光学特性を維持することで光学装置として寿命を延ばすことができる。
請求項4に記載の発明は、前記第1のリードフレームの他方の面の端部であって、前記第1のリードフレームの接続端部側にレーザ加工により粗部を形成したあと、前記接続端部にレーザ加工により粗部を形成する工程を備えたことを特徴とする請求項3に記載のLED発光素子の製造方法であって、一対のリードフレームと絶縁部とを非常に強固に接続し、光学特性を維持したまま寿命を延ばすことができる。また、接続端部に低出力レーザ
加工をすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係るLEDパッケージを模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、LEDパッケージ100は、一対の矩形状のリードフレーム101,102と、リードフレーム101とリードフレーム102とを電気的に絶縁する矩形状の絶縁部103と、リードフレーム101,102及び絶縁部103の外周部を取り囲むリフレクタ部104と、を備える。
リードフレーム101,102と絶縁部103とリフレクタ部104とは、一体化されて構成されている。
リードフレーム101,102は、導電性・放熱性・機械的強度・光の反射等の観点からCu又はCu合金からなる金属板を加工して使用する。リードフレーム101,102は、光の光学特性を向上させるために表面をAgメッキ処理して用いる。
リードフレーム101とリードフレーム102は、絶縁部103を水平方向から挟み込むように一対が配置されている。すなわち、リードフレーム101及びリードフレーム102と絶縁部103との接続面は、リードフレーム101とリードフレーム102とが向かい合う面である。リードフレーム101は、例えばアノード側リード部、リードフレーム102は、カソード側リード部である。
絶縁部103は、エポキシなどの熱硬化性樹脂やポリフタルアミドなどの熱可塑性樹脂からなり、リードフレーム101とリードフレーム102とを保持する。一方の面である絶縁部103の上面(表面)は、リードフレーム101,102の上面(表面)と共に、LEDパッケージ100の凹状の底部を形成している。
リフレクタ部104は、エポキシなどの熱硬化性樹脂やポリフタルアミドなどの熱可塑性樹脂からなり、LED素子からの光をLEDパッケージ100の上部方向に効率よく反射する。リフレクタ部104は、例えば、酸化チタンなどを含有する白色樹脂が望ましい。
LEDパッケージ100のリードフレーム102の上面(表面)には、発光素子であるLEDチップ110が搭載される。LEDチップ110が搭載されるリードフレーム102とリードフレーム101と絶縁部103の上面が、リフレクタ部104により取り囲まれることで、LEDパッケージ100の上部側は、凹状のLED載置空間(キャビティ)105を形成している。なお、リフレクタ部104は必ずしも必要であるわけではない。
LEDチップ110は、導電部材であるボンディングワイヤ111,112によりリードフレーム101,102にそれぞれ接続(ワイヤボンディング)されている。なお、ボンディングワイヤ111,112の径は、φ25μm〜35μmが好ましい。材質としては、Al、Cu、Pt、Au等が好適に用いられる。
LEDチップ110は、例えばGaN系青色発光ダイオードチップを用いる。
キャビティ105内には、封止樹脂(図示省略)が充填され、この封止樹脂により、キャビティ105内に配置されたLEDチップ110及びボンディングワイヤ111,112が、封止される。この封止樹脂は、LED素子の発光波長において光透過率が高く、また狭い隙間への充填性が求められるため、低粘度の有機系樹脂(例えばシリコーン系樹脂)が使用される。
図2は、LEDパッケージ100の断面斜視図、図3は、LEDパッケージ100の断面図である。図2及び図3において、図1のLEDチップ110、及びボンディングワイヤ111,112の記載は省略されている。
図2及び図3に示すように、リードフレーム101,102と絶縁部103の接続部は、凹凸部が組み合わされた段差構造となっている。より具体的には、リードフレーム101,102は、一方の面である上面(表面)が広く、他方の面である下面(裏面)が狭い段差構造を有し、リードフレーム101,102に挟み込まれる絶縁部103は、それとは逆の上面(表面)が狭く、下面(裏面)が広い段差構造を有する。また、リードフレーム101,102とリフレクタ部104の接続部は、図2に示すように凹凸部が嵌合された構造となっている。この段差構造は、実際には図2、3のように直角に形成されているわけではない。すなわち、段差構造形成の加工は、例えばエッチング加工では直角に形成することが困難であり、緩やかな曲線を描く場合がある。曲線の大小は、加工の精度による。
これらの構造により、リードフレーム101,102と絶縁部103とリフレクタ部104との密着性を高め、低粘度の封止樹脂(例えば、シリコーン系樹脂)の漏出を防止し、かつ外気のキャビティ105内への浸透を防止している。なお、リードフレーム101,102及び絶縁部103の段差構造は、キャビティ内部と外部との封止性を向上させることをより重視した構造である。
上記構造を採ったとしても、図2及び図3の破線で囲んだ箇所、すなわちリードフレーム101,102と絶縁部103の接続面、及びリードフレーム101,102とリフレクタ部104の接続面は、依然として密着性が必要とされる部分である。
本発明は、図2及び図3の破線で囲んだリードフレーム101,102と絶縁部103の接続部、及びリードフレーム101,102とリフレクタ部104の接続部の密着性を飛躍的に向上させるものである。
図4は、LEDパッケージ100の断面図である。図4(a)は、図3の再掲図、図4(b)は、リードフレーム101,102と絶縁部103の接続部(A部)の要部拡大図、図4(c)は、その接続部(B部)の界面を拡大して示す図である。なお、本実施の形態では分かりやすくするために接続部(B部)と記載しているが、図4(b)にある通り、接続部は図4(b)のB部だけに限らない。
上述したように、本実施の形態では、リードフレーム101,102は、Cu合金からなり、表面がAgメッキされている。また、絶縁部103及びリフレクタ部104は、エポキシ樹脂からなる。
本発明は、リードフレーム101,102のAgメッキ表面を、レーザ加工により、所定状態で荒らすことを特徴とする。すなわち、図4(c)に示すように、リードフレーム101,102のAgメッキ表面に対し、レーザ加工により、表面粗さ(Ra):0.1−10μmの粗面を形成する。レーザ加工により、リードフレーム101,102のAgメッキ表面を、0.1−10μmの粗面を形成するよう荒らした上で、このリードフレーム101,102を絶縁部103又はリフレクタ部104のエポキシ樹脂と樹脂成形する。
次に、レーザ加工を施す箇所について説明する。
図4(b)に示されるように、A部(接続部)などの上記のレーザ照射部分における段差構造は、実際には図2、3のように直角に形成されているわけではない。すなわち、段差構造形成の加工は、直角に形成することが困難であり、緩やかな曲線を描くことが多い。そして、リードフレーム101,102が曲線状であると、レーザを高出力にして照射しなくてはリードフレーム101,102表面に凹凸を形成できない。これは、対象物であるリードフレーム101,102の照射面積が広がることにより、レーザ照射パワー密度が低下するからである。対して、例えばリードフレーム101,102が平面状でありレーザの照射方向と垂直に近づくことで、レーザが低出力であってもリードフレーム101,102表面に凹凸を形成しやすい。すなわち、レーザがより垂直にリードフレーム101,102表面に照射されるなど、レーザ光の面積(大きさ)に対して、レーザ光を受けるリードフレーム101,102表面積が略同程度であると、レーザが低出力であってもリードフレーム101,102表面に凹凸を形成しやすい。リードフレーム101,102が曲線状であることによって、レーザ光の面積に対して、レーザ光を受けるリードフレーム101,102表面積が大きくなりすぎ、レーザを高出力にして照射しなくてはリードフレーム101,102表面に凹凸を形成できない。そして、レーザを高出力に設定して加工すると、平面部分などレーザが垂直に当たる部分にレーザが照射されると、パワーが大きすぎて加工部周辺が熱によって変色する。この結果、リードフレーム101,102の上面(表面)であってLEDの光を反射させる部分においては、リードフレーム101,102が変色して光学特性が低下し、LEDの輝度低下が起こる。また、リードフレーム101,102の下面(裏面)であれば、高出力レーザの影響でハンダヌレ性低下の可能性が高くなる。更に、レーザによって削り取られた部分に相当する飛散物が大量に飛び散ることによって、リードフレーム101,102の上面(表面)であってLEDの光を反射させる部分にも飛散物が飛び散り、上面において反射率などの光学特性が低下する。また、リードフレーム101,102の下面(裏面)であれば、飛散物が邪魔となりハンダヌレ性低下の可能性が高くなる。従って、レーザ加工は、品質低下につながる周囲への影響を考慮すると、より低出力によって十分な凹凸を形成しなくてはならない。
一方で、リードフレーム101,102表面(Agメッキ表面)の反射率が高いと、レーザ光をリードフレーム101,102表面(Agメッキ表面)が吸収せずに反射してしまうため、レーザを高出力にして照射しなくてはリードフレーム101,102表面に凹凸を形成できない。これは、本願発明のLEDパッケージはLEDを効率的に反射させることが必要であるため、光学特性を向上させるためにAgメッキを施しているためである。従って、リードフレーム101,102表面(Agメッキ表面)はいずれの部分も基本的に光学特性が高く、その分だけレーザ加工を高出力にて行わなくてはならない。
また、リードフレーム101,102表面(Agメッキ表面)の反射率が低いなど光学特性が低いと、レーザ光をリードフレーム101,102表面(Agメッキ表面)が反射せずに吸収するため、レーザが低出力であってもリードフレーム101,102表面に凹凸を形成しやすい。また、例えば一回目のレーザ照射でリードフレーム101,102表面(Agメッキ表面)に凹凸を形成した場合、その凹凸の周りには、リードフレーム101,102のうち削り取られた部分に相当する飛散物が周囲に飛び散る。それにより、リードフレーム101,102表面(Agメッキ表面)の光学特性は低下する。
このような関係から、本実施例においては、リードフレーム101,102のAgメッキ表面へのレーザ加工は、リードフレーム101,102の下面(裏面)であって、段差構造との境界部分(図4(b)のC部)に施す。言い換えれば、リードフレーム101,102の他方の面である下面(裏面)であって、接続面(A部)との境界部(図4(b)のC部)に施す。それに加えて、後からリードフレーム101,102と絶縁部103の接続部(A部)のリードフレーム101,102の表面(図4(b)のB部)にも形成して良い。
前述したように、平面形状であるC部には低出力のレーザであっても容易に凹凸を形成することができる。そして、C部の凹凸形成により削り取られたリードフレーム101,102に相当する飛散物が飛び散ることによって、C部の周囲(B部を含む)には飛散物による小さな凹凸が形成される。これにより、リードフレーム101,102のAgメッキ表面に粗面が形成されるので、エポキシ樹脂が、上記粗面に流れ込み、エポキシ樹脂とリードフレーム101,102のAgメッキ表面との間の接着面積が増大する。その結果、リードフレーム101,102と絶縁部103及びリフレクタ部104との界面の密着性が向上する。但し、この場合、飛散物の量は上面(表面)に付着するほどではない。
さらに、上記の飛散物によってC部の周囲(B部を含む)は光学特性が劣化し、例えば反射率が低下する。その結果、例え曲線形状のB部であってもレーザ光を吸収しやすくなり、低出力のレーザ光であっても十分に凹凸を形成することができる。すなわち、下面の接続面(B部)との境界部にレーザ加工により凹部を形成し、その後、接続面(B部)にレーザ加工により凹部を形成するとよい。その結果、低出力のレーザ光によってリードフレーム101,102のAgメッキ表面に凹凸の大きな粗面が容易に形成されるので、エポキシ樹脂が、上記粗面に流れ込み、エポキシ樹脂とリードフレーム101,102のAgメッキ表面との間の接着面積が更に増大する。その結果、リードフレーム101,102と絶縁部103及びリフレクタ部104との界面の密着性が大幅に向上する。
また、レーザとリードフレーム101,102との位置関係によっては、レーザの照射部がリードフレーム101,102に対して垂直の方向(真上)にあるとは限らない。従って、例えばレーザ光がリードフレーム101,102に対して斜めの方向(図4(b)のX方向)から照射される場合、絶縁部103と接する図4(b)のB部にレーザを照射しようとすると、リードフレーム101のB部には上手くレーザが当たらない。すなわち、同じレーザの照射面積に対して、レーザ光を受けるリードフレーム101,102表面積が極端に異なってしまうため、リードフレーム101とリードフレーム102とでレーザを吸収する度合いに大きなバラツキが生じる。対してC部にレーザを照射すると、同じレーザの照射面積に対して、レーザ光を受けるリードフレーム101,102表面積が同程度であるため、リードフレーム101のC部とリードフレーム102のC部との両方にほぼ同程度のレーザ加工がなされる。そのため、例えレーザの照射が斜め方向からなされても、レーザ加工の度合いにバラツキが生じにくい。
以下、上述のように構成されたLEDパッケージ100の製造方法について説明する。
ステップS1:リードフレーム板準備工程
リードフレーム101,102(図2参照)の材料となるリードフレーム板は、熱伝導の良いCu又はCu合金を使用する。
ステップS2:リードフレーム加工工程
本実施の形態では、リードフレーム板からエッチング加工によりリードフレームを加工する。また、エッチング加工に代えて、リードフレーム板から金型打ち抜き加工によりリードフレームを加工してもよい。
ステップS3:Agメッキ工程
本実施の形態では、加工したリードフレームに、Niメッキ+Cuメッキし、さらにその後にAgメッキを施す。上記Ni及びCuメッキは、非常に薄いメッキ(フラッシュメッキ)である。また、Niメッキ+Cuメッキ後のAgメッキは、膜厚1−10μm程度の十分厚いメッキである。
Agメッキは、光沢Agメッキを使用しているが、半光沢、無光沢Agメッキなどを使用してもよい。
ステップS4:Agメッキ表面加工工程
Agメッキしたリードフレームにレーザ照射して、リードフレームの表面を粗くする加工を行う。本実施の形態では、レーザ加工は、例えばFAYbレーザ、YAGレーザ(Y,Al,Garnet LASER)を使用する。また、リードフレームのAgメッキ表面の表面粗さ(Ra)は、YAGレーザのエネルギにより決定されることが判明した。
Agメッキ表面加工工程では、YAGレーザの条件(発振波長が約950〜1100nmであり好ましくは1000〜1070nm、ピークパワー8kW以上であって好ましくは10kW以上)でレーザ加工により、リードフレームのAgメッキ表面に表面粗さ(Ra):0.1〜10μmの粗面を形成する。ピークパワーが8kWよりも小さいと、リードフレームを上手く加工することが難しい。このように、レーザによってAgメッキ表面を加工することによって、Agメッキ表面もしくはリードフレーム板が粗面となる。このときに、削り取られた部分の飛散物が、その削り取られた部分の周りに飛び散る。それによって、削り取られた部分だけでなく、そのまわりまでAgメッキ表面またはリードフレーム板が飛散物で粗面となる。これにより、リードフレーム101,102の表面積が飛散物の分だけ増加すると同時に、加工周辺の光学特性が低下してレーザの吸収率が向上する。
Agメッキ表面加工のリードフレームのAgメッキ表面は、所望の表面粗さ(Ra):0.1〜10μmの粗面が形成される。しかしながら、レーザ加工によりAgメッキ表面が茶色に変色し、製品の輝度に影響を及ぼす場合がある。その場合、次の樹脂成形工程の前にフレームの洗浄を行うことで茶色の変色を取り除くことが望ましい。
以下、粗面が形成されたリードフレームを使用して、従来と同様の工程を実施する。
ステップS6:樹脂成形工程
本実施の形態では、樹脂成形は、トランスファー成形または射出成形などを用いる。なお、本実施の形態では、エポキシ樹脂を用いているが、樹脂材料を他の材料に変更することも可能である。例えば、シリコーン系、ポリフタルアミド(PPA)、ポリカーボネート系、ポリフェニレンサルファイド(PPS)系、液晶ポリマー(LCP)系、ABS系、フェノール系、アクリル系、PBT系等の樹脂、複数の樹脂から成る複合樹脂、または、樹脂と無機材等との複合樹脂などである。
ステップS7:熱硬化工程
成形樹脂が熱可塑樹脂の場合、この熱硬化工程は不要である。
樹脂を熱硬化してLEDパッケージ100を完成させる。
次に、上記表面粗さ(Ra)の定義と最適範囲について説明する。
図5は、高さ方向の振幅平均パラメータを説明する図である。
図5に示すように、ある粗面において、基準長さlr、算術平均粗さRaをとり、断面曲線の算術平均高さPa、算術平均うねりWaとする場合、基準長さにおけるZ(x)の絶対値の平均は、次(数1)で示される。
表面粗さ(Ra)は、(数1)により定義される。
図6は、レーザの走査スピードとレーザ出力との関係からレーザ加工条件を説明する図である。
図6に示すように、レーザの走査スピードが高速の場合は、レーザのスポットの連続性がないので不適である。レーザの走査スピードが低速の場合は、レーザのスポットの連続性は保たれるが加工時間が長くなる。一方、レーザ出力が小さいと、Ag表面の粗化不良で所望の表面粗さ(Ra)が形成されない。また、レーザ出力が大きいと、粗面形成の際に削り取られたリードフレーム101,102に相当する部分の飛散物が大量に周囲に付着し、リードフレーム101,102の光学特性(例えば反射率)を大きく低下させる。
図7は、レーザ顕微鏡写真により撮影したAgメッキのレーザ加工前後の写真である。図7(a)は、レーザ加工前のAgメッキ表面写真、図7(b)は、レーザ加工後のAgメッキ表面写真である。
図7(a)と図7(b)とを比較して示すように、レーザ加工後には、Agメッキ表面に、適当な表面粗さ(Ra)が形成されていることが分かる。これは、レーザ加工自体による粗さ及びレーザ加工によって削られた部分に相当する飛散物による粗さによって形成されている。
以上、レーザ加工によりAgメッキ表面に粗面が形成されたリードフレームを有するLEDパッケージの製造工程について説明した。
次に、LEDパッケージの封止樹脂の封止までの製造工程について説明する。
図8は、LEDパッケージの封止樹脂の封止までの製造工程図である。
LEDパッケージ100準備工程(図8(a)参照)
図8(a)に示すように、LEDパッケージの製造方法により作製されたAgメッキ表面に粗面が形成されたリードフレーム101,102を有するLEDパッケージ100を準備する。
図8(a)に示すように、(1)リードフレーム101,102と絶縁部103との接
続部のリードフレーム101,102のAgメッキ表面と、(2)リードフレーム101,102とリフレクタ部104の外周接続部とのAgメッキ表面と、(3)リードフレーム101,102とリフレクタ部104の台形底部との接続部とのAgメッキ表面は、レーザ加工により表面粗さ(Ra):0.1−10μmの粗面が形成された上で、樹脂成形されている。
LEDチップ110搭載工程(図8(b)参照)
図8(b)に示すように、LEDパッケージ100のリードフレーム102の上面(表面)にLEDチップ110を載置し、例えばダイボンディングペーストを介して固定する。このダイボンディングペーストとしては、耐熱性・耐光性のあるエポキシやシリコーン等の樹脂、またはより熱伝導率の高い金属からなるダイボンディングペーストを用いることができる。
これにより、LEDチップ110は、LEDパッケージ100のLED載置空間(キャビティ)105の底面の略中央部に搭載される。またLEDチップ110の外周方向は、リフレクタ部104により取り囲まれている。
ワイヤボンディング工程(図8(c)参照)
図8(c)に示すように、リードフレーム102の上面に載置されたLEDチップ110のアノード電極パッド(図示略)とリードフレーム101とをボンディングワイヤ111によりワイヤボンディングし、LEDチップ110のカソード電極パッド(図示略)とリードフレーム102とをボンディングワイヤ112によりワイヤボンディングして電気的に接続する。
樹脂封止工程(図8(d)参照)
図8(d)に示すように、キャビティ105に配置されたLEDチップ110及びボンディングワイヤ111,112を覆うように、キャビティ105内に蛍光物質を含有した封止樹脂120を充填する。封止樹脂120により、キャビティ105内に配置されたLEDチップ110及びボンディングワイヤ111,112が、封止される。封止樹脂120は、LED素子の発光波長において光透過率が高く、また狭い隙間への充填性が求められるため、低粘度の有機系樹脂(例えばシリコーン系樹脂)が使用される。また、封止樹脂120には、LED素子からの光を波長変換する蛍光物質が含有されている。蛍光物質は、発光素子からの光の波長に応じて種々選択され、例えば青色光を発するLED素子を利用する場合には、YAG:Ce、Eu及び/又はCrで賦活された窒素含有CaO−Al−SiO等の無機蛍光物質等が好適に用いられる。
蛍光物質は、LED素子からの光をより長波長に変換させるものが発光効率として良い。LED素子と蛍光物質により波長変換された混色光は白色であることが好ましい。
例えば、LEDチップ110にGaN系青色発光ダイオードチップを用いる場合、LEDチップ110から出射された光の波長を変換させる蛍光物質(波長変換部材)は、緑蛍光体として、(Si・Al)(O・N):Eu、赤蛍光体として、CaAlSiN:Euを含有させたシリコーン樹脂を用いる。これにより、LEDチップ110から出射された青色の光の一部が、青色の光より波長の長い赤色又は緑色の光に変換される。
なお、上記蛍光物質を含まないシリコーン樹脂を用いてもよく、またシリコーン樹脂以外の封止樹脂を用いてもよい。
図9は、本実施の形態に係るLEDパッケージのリードフレームを拡大した写真を示す図である。図4(b)のC部にレーザ加工されていることが分かる。このように、LEDチップ110を載置する一方の面(上面)を備える第1のリードフレーム102と第1のリードフレーム102に対向する第2のリードフレーム101とにおいて、一方の面(上面)とは反対の他方の面(下面)であって第1のリードフレーム102と第2のリードフレーム101とが対向する接続面(B部)との境界部(C部)に粗部を形成する工程と、粗部を形成する工程においてリードフレーム102の飛散物が付着した接続面(B部)を覆い、第1のリードフレーム102と第2のリードフレーム101とを固定する樹脂(絶縁部103)を形成する工程と、を備える。これにより、一対のリードフレームとパッケージ樹脂とを強固に密着接続することにより、リードフレームとパッケージ樹脂との隙間からパッケージ外部からの水分や二酸化硫黄といった不純物の浸入を防止することにより光学特性を維持することができる。
また、接続面との境界部にレーザ加工により凹部を形成し、その後、接続面にレーザ加工により凹部を形成することによって、一対のリードフレームと絶縁部とを非常に強固に接続し、リードフレームと絶縁部との間の隙間から水分が侵入し難くなるので、光学特性を維持したまま寿命を延ばすことができる。また、接続面に低出力レーザ加工をすることができる。
また、本実施の形態では、レーザ加工により、リードフレーム101,102とリフレクタ部104の台形底部との接続部のリードフレーム101,102の表面について、Agメッキ表面の粗面形成を実施してもよく、より強固にリードフレーム101,102とリフレクタ部104とを接続することができる。また、レーザ加工であることによって、エッチング加工などと異なり、必要な部分にのみ粗面形成加工を施すことができる。
ここで、リードフレーム101,102のAgメッキ表面へのレーザ加工は、リードフレーム101,102と絶縁部103の接続部のリードフレーム101,102の表面、リードフレーム101,102とリフレクタ部104の外周接続部のリードフレーム101,102の表面、又は、リードフレーム101,102とリフレクタ部104の台形底部との接続部のリードフレーム101,102の表面に実施されればよく、それ以外のリードフレーム101,102の上面(表面)には、光の光学特性及び耐久性確保等の観点から実施しないことが好ましい。レーザ加工では、かかる加工領域の設定は容易に指定可能である。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。
例えば、リードフレーム101,102及び絶縁部103平面形状は略矩形状であるが、これに限らず、例えば円形、楕円形、多角形等の形状とすることも可能である。
また、本実施の形態では、キャビティ105内に1つのLEDチップ110を配置しているが、LEDチップの個数は1個以上であればよく、これに限られるものではない。
上記実施の形態では、LEDパッケージという名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、半導体素子用パッケージ、光半導体素子用パッケージ等であってもよい。また、LEDパッケージの製造方法は、光半導体素子の製造方法と呼称してもよい。
さらに、上記LEDパッケージを構成する各構成部、例えば基板の種類、樹脂封止方法などは前述した実施の形態に限られない。
本発明のLEDパッケージ及びLEDパッケージの製造方法は、LEDチップを搭載するパッケージに用いて好適である。特に、信頼性に優れ、封止樹脂の耐液漏れ性を有する高寿命の発光装置としての利用に有用である。
100 LEDパッケージ
101,102 リードフレーム
103 絶縁部
104 リフレクタ部
105 キャビティ(LED載置空間)
110 LEDチップ
111,112 ボンディングワイヤ
120 封止樹脂

Claims (4)

  1. LEDを載置する平坦な一方の面と前記一方の面の裏面である他方の面とを備える第1のリードフレームと、前記一方の面と平行な方向において前記第1のリードフレームに対向する第2のリードフレームと、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとの間を接続する樹脂と、を備え、前記第1のリードフレームの他方の面の少なくとも一部が、前記樹脂より露出するLEDパッケージにおいて、
    前記第1のリードフレームの他方の面の端部であって前記第1のリードフレームが前記第2のリードフレームと対向し前記樹脂に接続される前記第1のリードフレームの接続端部側に、レーザ加工により前記第1のリードフレームの他方の面の一部を削り取って粗部を形成する工程と、
    前記粗部を形成する工程において前記第1のリードフレームが削り取られて生じる飛散物が付着した前記接続端部を覆い、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとを固定する樹脂を形成する工程と、を備えることを特徴とするLEDパッケージの製造方法。
  2. 前記第1のリードフレームの他方の面の端部であって、前記第1のリードフレームの接続端部側にレーザ加工により粗部を形成したあと、前記接続端部にレーザ加工により粗部を形成する工程を備えたことを特徴とする請求項1に記載のLEDパッケージの製造方法。
  3. LEDを載置する平坦な一方の面と前記一方の面の裏面である他方の面とを備える第1のリードフレームと、前記一方の面と平行な方向において前記第1のリードフレームに対向する第2のリードフレームと、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとの間を接続する樹脂と、を備え、前記第1のリードフレームの他方の面の少なくとも一部が露出するLEDパッケージにおいて、
    前記第1のリードフレームの他方の面の端部であって前記第1のリードフレームが前記第2のリードフレームと対向し前記樹脂に接続される前記第1のリードフレームの接続端部側に、レーザ加工により前記第1のリードフレームの他方の面の一部を削り取って粗部を形成する工程と、
    前記粗部を形成する工程において前記第1のリードフレームが削り取られて生じる飛散物が付着した前記接続端部を覆い、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとを固定する樹脂を形成する工程と、
    前記第1のリードフレームの前記一方の面にLEDを電気的に接続する工程と、
    前記LEDと、前記第1のリードフレームと前記第2のリードフレームとの前記一方の面の少なくとも一部と、を封止する工程と、を備えることを特徴とするLED発光素子の製造方法。
  4. 前記第1のリードフレームの他方の面の端部であって、前記第1のリードフレームの接続端部側にレーザ加工により粗部を形成したあと、前記接続端部にレーザ加工により粗部を形成する工程を備えたことを特徴とする請求項3に記載のLED発光素子の製造方法。
JP2012012705A 2012-01-25 2012-01-25 Ledパッケージの製造方法 Expired - Fee Related JP5083472B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012012705A JP5083472B1 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 Ledパッケージの製造方法
PCT/JP2012/008434 WO2013111253A1 (ja) 2012-01-25 2012-12-28 Ledパッケージ、led発光素子及びそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012012705A JP5083472B1 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 Ledパッケージの製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012193774A Division JP5988782B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 Ledパッケージ及びled発光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5083472B1 true JP5083472B1 (ja) 2012-11-28
JP2013153032A JP2013153032A (ja) 2013-08-08

Family

ID=47435557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012012705A Expired - Fee Related JP5083472B1 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 Ledパッケージの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5083472B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014209602A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 日亜化学工業株式会社 発光装置およびその製造方法
JP2016515768A (ja) * 2013-04-17 2016-05-30 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH オプトエレクトロニクス部品およびその製造方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9899336B2 (en) 2014-04-04 2018-02-20 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device
JP6493952B2 (ja) * 2014-08-26 2019-04-03 大口マテリアル株式会社 リードフレーム及びその製造方法
JP6508529B2 (ja) * 2015-11-30 2019-05-08 大口マテリアル株式会社 Ledパッケージ及び多列型led用リードフレーム、並びにそれらの製造方法
JP6917570B2 (ja) * 2016-12-27 2021-08-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光装置
JP6733585B2 (ja) * 2017-03-16 2020-08-05 株式会社デンソー 半導体装置およびその製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10326845A (ja) * 1997-03-25 1998-12-08 Mitsui Chem Inc 樹脂パッケージ,半導体装置,および樹脂パッケージの製造方法
JP2002083917A (ja) * 2000-06-28 2002-03-22 Noge Denki Kogyo:Kk 表面に突起を有するリードフレーム、リードフレームの製造方法、半導体装置、および、半導体装置の製造方法
JP2004349497A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Shinko Electric Ind Co Ltd パッケージ部品及び半導体パッケージ
JP2007234629A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置用パッケージ部品とこれを用いた半導体装置
JP2009266931A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Nec Tokin Corp 固体電解コンデンサ
JP2011176270A (ja) * 2010-01-29 2011-09-08 Toshiba Corp Ledパッケージ
JP2011233821A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置および発光装置の製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10326845A (ja) * 1997-03-25 1998-12-08 Mitsui Chem Inc 樹脂パッケージ,半導体装置,および樹脂パッケージの製造方法
JP2002083917A (ja) * 2000-06-28 2002-03-22 Noge Denki Kogyo:Kk 表面に突起を有するリードフレーム、リードフレームの製造方法、半導体装置、および、半導体装置の製造方法
JP2004349497A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Shinko Electric Ind Co Ltd パッケージ部品及び半導体パッケージ
JP2007234629A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置用パッケージ部品とこれを用いた半導体装置
JP2009266931A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Nec Tokin Corp 固体電解コンデンサ
JP2011176270A (ja) * 2010-01-29 2011-09-08 Toshiba Corp Ledパッケージ
JP2011233821A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置および発光装置の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014209602A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 日亜化学工業株式会社 発光装置およびその製造方法
US10153415B2 (en) 2013-03-29 2018-12-11 Nichia Corporation Light emitting device having dual sealing resins
JP2016515768A (ja) * 2013-04-17 2016-05-30 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH オプトエレクトロニクス部品およびその製造方法
JP2018029183A (ja) * 2013-04-17 2018-02-22 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH オプトエレクトロニクス部品およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013153032A (ja) 2013-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5083472B1 (ja) Ledパッケージの製造方法
JP5359734B2 (ja) 発光装置及びその製造方法
JP5279225B2 (ja) 発光モジュールおよびその製造方法
JP4432275B2 (ja) 光源装置
TWI484666B (zh) 發光裝置
JP2008060344A (ja) 半導体発光装置
JP5106094B2 (ja) 表面実装型発光ダイオードおよびその製造方法
US9461207B2 (en) Light emitting device, and package array for light emitting device
US20130009190A1 (en) Light emitting device and method for manufacturing same
BRPI0916438B1 (pt) dispositivo emissor de luz
JP5496570B2 (ja) 発光装置
JP2007250979A (ja) 半導体パッケージ
JP2009164583A (ja) 高出力ledパッケージ及びその製造方法
JP2006245032A (ja) 発光装置およびledランプ
JP2009283653A (ja) 発光装置およびその製造方法
JP2008235867A (ja) 表面実装型発光ダイオードおよびその製造方法
JP5988782B2 (ja) Ledパッケージ及びled発光素子
JP5233478B2 (ja) 発光装置
JP5057371B2 (ja) 表面実装型発光ダイオードおよびその製造方法
JP2010225755A (ja) 半導体発光装置および半導体発光装置の製造方法
JP5405602B2 (ja) Ledパッケージ及びledパッケージ用フレーム
JP2009283654A (ja) 発光装置およびその製造方法
JP6038598B2 (ja) Ledパッケージ、led発光素子及びそれらの製造方法
KR101778141B1 (ko) 반도체 발광소자 및 이의 제조방법
JP2015216153A (ja) 発光装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees