JP5083117B2 - Dc−dcコンバータ及びdc−dcコンバータの制御回路 - Google Patents

Dc−dcコンバータ及びdc−dcコンバータの制御回路 Download PDF

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本発明は、DC−DCコンバータ及びDC−DCコンバータの制御回路に関するものである。
スイッチング素子をオン・オフ制御して直流入力電圧を昇圧・降圧して出力電圧を生成するDC−DCコンバータは、負荷に供給する上記出力電圧を一定の目標電圧に保つようにフィードバック制御を行っている。従来から、DC−DCコンバータにおけるフィードバック制御方式には、PWM(Pulse Width Modulation)方式やPFM(Pulse Frequency Modulation)方式などが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
前者のPWM方式は、スイッチング周波数を固定し、DC−DCコンバータの出力電圧と基準電圧とに基づいて生成されるエラーアンプ出力と、鋸歯状の電流波形との比較結果に応じてスイッチング素子のオン時間を調整することで、出力電圧を調整するものである。このPWM方式では、スイッチング周波数が固定されているため、システム側としてはノイズを回避しやすい。しかしながら、PWM方式では、エラーアンプの周波数特性を、例えばスイッチング素子のスイッチング周波数の1/10〜1/20程度にしないと、ダブルパルシング等の誤動作を生ずるおそれがある。すなわち、DC−DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック応答の帯域をスイッチング周波数よりも十分に低くしないと、異常なスイッチング動作を起こしてしまうおそれがある。このため、負荷急変に対して高速に応答ができないという問題がある。
これに対して、後者のPFM方式は、負荷急変に対して高速応答できる制御方式として知られている。このPFM方式の従来のDC−DCコンバータの一例を図7に示す。このDC−DCコンバータは非同期整流方式のDC−DCコンバータであり、制御回路60とコンバータ部70とから構成されている。コンバータ部70は、スイッチング素子としての出力トランジスタQ1と、ダイオードD1と、チョークコイルL1と、平滑化容量C1とを備える。
制御回路60の比較器61は、出力電圧Voを抵抗R1,R2で分圧した分圧電圧V1と基準電圧Vrefとを比較する。この比較器61は、分圧電圧V1が基準電圧Vrefよりも高いときはLレベルの出力信号SG2を生成し、分圧電圧V1が基準電圧Vrefよりも低いときはHレベルの出力信号SG2を生成する。
比較器61の出力信号SG2は、1ショットフリップフロップ回路62のセット端子に入力される。1ショットフリップフロップ回路62は、セット端子にHレベルの信号が入力されると、セット状態になり、出力端子からHレベルの出力信号SG1を一定時間出力し、出力トランジスタQ1を一定時間オンする。そして、一定時間が経過すると、1ショットフリップフロップ回路62は、リセット状態に戻り、出力端子からLレベルの出力信号SG1を出力し、出力トランジスタQ1をオフする。
このようなPFM方式のDC−DCコンバータでは、出力トランジスタQ1のオン動作に基づいて、出力電圧Voが上昇し、出力トランジスタQ1がオフされると、チョークコイルL1に蓄えられたエネルギーが放出される。チョークコイルL1に蓄えられたエネルギーが減少して出力電圧Voが低下し、抵抗R1,R2による分圧電圧V1が基準電圧Vrefよりも低くなると、1ショットフリップフロップ回路62の出力信号SG1が一定時間Hレベルとなり、出力トランジスタQ1がオンされる。このような動作により、出力端子Toから出力される出力電圧Voが基準電圧Vrefに基づく一定電圧(目標電圧)に維持される。
このように、PFM方式では、エラーアンプを介さずに、DC−DCコンバータの出力電圧Voと基準電圧Vrefとを比較器61にて直接に比較し、即時に出力トランジスタQ1をオン・オフさせることができるため、負荷急変に対して高速応答が可能である。
特開平5−76169号公報 特開2006−204002号公報
ところが、上記PFM方式のDC−DCコンバータでは、例えば出力端子Toに接続される負荷に流れる負荷電流が急激に増加すると、DC−DCコンバータはその変化に追従できず、出力電圧Voが目標電圧に比して極端に低い値にまで低下した場合、高速応答のため急激に電流を増加させ、出力電圧Voを目標電圧以上に上昇させてしまう。このようなオーバーシュートは、負荷となる電子回路にとって過電圧破壊を生じる恐れがあり問題がある。
また、PFM方式は、負荷変動に伴い、周波数が変動するため、ノイズ対策が困難となり、一般にAV機器のような高周波の微小信号を扱う機器では性能低下を招く。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、負荷急変に対して高速に応答が可能で、且つ出力電圧が目標電圧以上に上昇するオーバーシュートの発生を抑制することのできる周波数固定のDC−DCコンバータ及びDC−DCコンバータの制御回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1,7に記載のDC−DCコンバータの制御回路は、前記出力電圧に比例したフィードバック信号と参照電圧とを比較し、前記フィードバック信号が前記参照電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成する比較器と、一定周期のパルス信号を生成する発振器と、前記パルス信号により第1状態から第2状態に遷移し、前記検出信号に応答して前記第2状態から前記第1状態に遷移するとともに、前記第1及び第2状態に応じて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御信号を生成するフリップフロップ回路とを備え、前記参照電圧は、前記基準電圧に所定の傾斜を有するスロープ信号が加算された電圧である。
上記構成によれば、フィードバック信号が参照電圧を横切るときに検出される検出信号に応答してフリップフロップ回路が第2状態から第1状態に遷移される。このように、エラーアンプを介さずに、出力電圧に比例したフィードバック信号と参照電圧とを比較器にて直接に比較し、即時にスイッチング素子をオン・オフ制御できるため、従来のPFM方式と同様に、負荷急変に対して高速応答が可能である。また、一定周期のパルス信号によってフリップフロップ回路が第1状態から第2状態に遷移されるため、スイッチング素子のスイッチング周波数が変動することを抑制することができる。これにより、ノイズ対策を容易に行うことができる。
さらに、フィードバック信号と比較される参照電圧を、基準電圧にスロープ信号が加算された電圧とした。このため、例えば負荷急変時において、スイッチング素子のオン時間又はオフ時間が極端に長くなる場合に発生しやすくなる低調波発振の発生を抑制することができる。これにより、負荷急変後に、出力電圧が基準電圧に基づく目標電圧に収束するまでの時間を短縮することができる。ひいては、オーバーシュートの発生を抑制することができる。
請求項2に記載のDC−DCコンバータでは、前記参照電圧は、当該参照電圧に前記フィードバック信号がローパスフィルタを介して加算された上で前記比較器に入力される。
従来のPFM方式のDC−DCコンバータでは、負荷急変に対して高速応答が行われるものの、負荷急変に伴う過渡応答が収束する段階においても高速応答の状態が継続されてしまう。このため、DC−DCコンバータの出力電圧が目標電圧を超えてオーバーシュートし、その後にリンギング現象が生じてしまうおそれがある。このようなリンギング現象が発生すると、一旦変動した出力電圧が目標電圧に収束するまでに多大な時間を要し、また、負荷に対して過電圧を発生することになる。
これに対して、上記構成によれば、フィードバック信号がローパスフィルタを介して参照電圧に加算された信号と、フィードバック信号とが比較器にて比較される。これにより、出力電圧の変動分が参照電圧に加算されることになるため、出力電圧の変動に合わせて参照電圧を変動させることができる。したがって、DC−DCコンバータの起動時や負荷急変時などの電圧変化が大きい場合に、出力電圧の変動に合わせて参照電圧も変動することになるため、必要以上にオン時間又はオフ時間が長くなることを抑制することができる。この結果、出力電圧が目標電圧を超えてオーバーシュート(又はアンダーシュート)することを抑制できる。このため、出力電圧が目標電圧に収束するまでの収束時間を短縮することができる。
請求項3に記載のDC−DCコンバータでは、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数は、前記スイッチング素子のスイッチング周波数よりも低く設定される。上記構成によれば、ローパスフィルタのカットオフ周波数がスイッチング周波数よりも低いため、DC−DCコンバータの起動時や負荷急変時などの電圧変化が大きい場合に、出力電圧がオーバーシュート又はアンダーシュートすることをより確実に抑制することができる。
請求項4に記載のDC−DCコンバータでは、前記制御回路は、前記検出信号が出力されているときに、前記パルス信号を無効にする無効回路を備える。上記構成によれば、検出信号が出力されているときには、パルス信号が無効にされ、フリップフロップ回路が第1状態から第2状態に遷移されることが防止される。これにより、例えば無負荷時において、出力電圧が既に目標電圧よりも高いにも関わらず、パルス信号に応答してフリップフロップ回路が第1状態から第2状態に遷移することによって、さらに出力電圧が上昇してしまうことを抑制できる。この結果、無負荷時等における過電圧の発生を抑制することができる。
請求項5に記載のDC−DCコンバータでは、前記制御回路は、前記出力電圧が入力される前記制御回路の入力端子に接続される第1抵抗と、該第1抵抗に直列に接続される第2抵抗とを含む分圧回路と、前記第1抵抗に並列に接続されるハイパス容量と、を備え、前記出力電圧が前記分圧回路及び前記ハイパス容量に入力されて前記フィードバック信号が生成される。上記構成によれば、第1抵抗に並列に接続されたハイパス容量を介して出力電圧の変動分を迅速にフィードバック信号に反映させることができるため、応答を高速化することができる。
請求項6に記載のDC−DCコンバータの制御回路は、前記出力電圧に比例したフィードバック信号と参照電圧とを比較し、前記フィードバック信号が前記参照電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成する比較器と、前記検出信号に応答して所定期間、第1状態から第2状態に遷移するとともに、前記第1及び第2状態に応じて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御信号を生成するフリップフロップ回路と、を備え、前記参照電圧は、前記基準電圧に前記フィードバック信号がローパスフィルタを介して加算された電圧である。
上記構成によれば、基準電圧にフィードバック信号がローパスフィルタを介して加算された信号と、フィードバック信号とが比較器にて比較される。これにより、出力電圧の変動分が基準電圧に加算されることになるため、出力電圧の変動に合わせて参照電圧を変動させることができる。したがって、DC−DCコンバータの起動時や負荷急変時などの電圧変化が大きい場合に、出力電圧の変動に合わせて参照電圧も変動することになるため、必要以上にオン時間又はオフ時間が長くなることを抑制することができる。この結果、出力電圧が目標電圧を超えてオーバーシュート(又はアンダーシュート)することを抑制できるため、出力電圧が目標電圧に収束するまでの収束時間を短縮することができる。ひいては、負荷の誤動作の発生を抑制することができる。
以上説明したように、DC−DCコンバータ及びDC−DCコンバータの制御回路によれば、ノイズ対策が容易なPWM制御方式において、負荷急変に対して高速に応答が可能で、且つ出力電圧が目標電圧以上に上昇するオーバーシュートの発生を抑制することができるという効果を奏する。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。なお、本実施形態において、先の図7で示した従来と同様な構成部分については同一符号を付して説明する。
図1に示すDC−DCコンバータ1は、非同期整流方式の構成を有する降圧型のDC−DCコンバータである。このDC−DCコンバータ1は、DC−DCコンバータ制御回路(制御回路)10a及びコンバータ部20aを備えている。コンバータ部20aは、NチャネルMOSトランジスタからなる出力トランジスタQ1と、ダイオードD1と、チョークコイルL1と、平滑化容量C1とを備えている。
出力トランジスタQ1のゲートには、制御回路10aから出力される出力信号SG1が供給され、出力トランジスタQ1のドレインには入力電圧Vinが供給される。また、出力トランジスタQ1のソースがダイオードD1のカソードに接続され、ダイオードD1のアノードがグランドに接続されている。出力トランジスタQ1とダイオードD1との接続点は、チョークコイルL1を介して出力端子Toに接続されている。この出力端子Toは、平滑化容量C1を介してグランドに接続されている。この平滑化容量C1とチョークコイルL1とによって、出力電圧Voを平滑化する平滑回路が構成されている。なお、平滑化容量C1に直列に接続される抵抗は、平滑化容量C1に含まれる等価直列抵抗ESRである。本実施形態のDC−DCコンバータ1では、この等価直列抵抗ESRが一定値以上のときに安定して動作する。
そして、制御回路10aからの出力信号SG1に基づいて出力トランジスタQ1がオン・オフ制御されることによって、入力電圧Vinが降圧されて出力電圧Voとして出力端子Toに接続される負荷(図示略)に出力される。この出力電圧Voは、出力トランジスタQ1のオン時間とオフ時間の比を変化させることにより予め定めた目標電圧に制御される。
また、上記出力端子Toは、制御回路10aの入力端子T1に接続されている。この入力端子T1は、抵抗R1,R2を介してグランドに接続されている。また、抵抗R1には、ハイパス容量C2が並列に接続されている。抵抗R1(ハイパス容量C2)と抵抗R2との間の接続点は、比較器11の反転入力端子に接続されている。これにより、出力電圧Voが抵抗R1,R2によって分圧され分圧電圧V1(フィードバック信号)として比較器11の反転入力端子に入力される。なお、出力電圧Voの変動分は、ハイパス容量C2を通じて迅速に比較器11に伝達される。
比較器11の非反転入力端子には、スロープ補償回路12が接続されている。このスロープ補償回路12は、スロープ信号発生回路12aと加算回路12bとを備えている。スロープ信号発生回路12aは、ランプ波形である所定のスロープ信号Vsを生成する。このスロープ信号Vsは、出力トランジスタQ1がオンするタイミングに同期して「0」から所定の傾き(本実施形態では、−m)で傾斜する信号である。そして、このスロープ信号Vsは、次の出力トランジスタQ1のオンタイミングに同期して「0」に戻るとともに、再度所定の傾き−mで傾斜する信号である。そして、スロープ信号発生回路12aは、生成したスロープ信号Vsを加算回路12bに出力する。
加算回路12bには、上記スロープ信号Vsと併せて、当該DC−DCコンバータ1の目標電圧となる基準電圧Vrefが入力される。この加算回路12bは、基準電圧Vrefに上記スロープ信号Vsを重畳して参照電圧Vrを生成し、この参照電圧Vrを比較器11の非反転入力端子に出力する。なお、上記基準電圧Vrefは、出力電圧Voが規格値に達したとき、抵抗R1,R2による分圧電圧V1と一致するように設定される。
比較器11は、分圧電圧V1と参照電圧Vrとを比較し、その比較結果に応じた出力信号SG2を生成する。具体的には、比較器11は、分圧電圧V1が参照電圧Vrよりも高いときはリセット信号であるLレベルの出力信号SG2(検出信号)を生成する。一方、比較器11は、分圧電圧V1が参照電圧Vrよりも低いときはHレベルの出力信号SG2を生成する。そして、比較器11は、生成した出力信号SG2を、RS−フリップフロップ回路(RS−FF回路)16のリセット端子Rに出力するとともに、インバータ回路13を介してオア回路14の入力端子に出力する。
このオア回路14には、発振器15からクロック信号CLK(一定周期のパルス信号)が併せて入力される。このオア回路14は、比較器11からHレベルの出力信号SG2が出力されているときには、発振器15からのクロック信号CLKを出力信号SG3としてRS−FF回路16のセット端子Sに出力する。一方、オア回路14は、比較器11からLレベルの出力信号SG2(リセット信号)が出力されているときには、発振器15からのクロック信号CLKを無効にし、常にHレベルの出力信号SG3をRS−FF回路16のセット端子Sに出力する。すなわち、オア回路14は、リセット信号が入力されているときには、発振器15からLレベルのクロック信号CLK(セット信号)が入力されているときでも、常にHレベルの出力信号SG3を出力する。このように、インバータ回路13とオア回路14は、Lレベルのクロック信号CLK(セット信号)よりもLレベルの出力信号SG2(リセット信号)を優先させる回路として機能する。
RS−FF回路16は、2つのナンド回路16a,16bを備えている。このRS−FF回路16は、セット端子Sに入力されるLレベルの出力信号SG3(セット信号)に応答してセット状態に遷移し、Hレベルの出力信号SG1を出力端子Qから出力する。また、リセット端子Rに入力されるLレベルの出力信号SG2(リセット信号)に応答してリセット状態に遷移し、Lレベルの出力信号SG1を出力端子Qから出力する。そして、制御回路10aは、RS−FF回路16から出力される出力信号SG1を、出力端子T2を介して出力トランジスタQ1のゲートに供給する。出力トランジスタQ1は、この出力信号SG1(制御信号)に基づいてオン・オフ制御される。
このように構成されたDC−DCコンバータ1の通常時の動作について、図2にしたがって説明する。
図2に示すように、制御回路10aでは、発振器15から出力されるクロック信号CLKの立ち下がりに基づいて、RS−FF回路16が一定周期でセット状態に遷移され、Hレベルの出力信号SG1が出力される(時刻t1)。このHレベルの出力信号SG1に応答して出力トランジスタQ1がオンされる。すると、入力電圧VinからチョークコイルL1を介して出力端子Toに至る電流経路が形成され、チョークコイルL1に流れるコイル電流ILが増大してチョークコイルL1に電磁エネルギーが蓄積される。これにより、出力電圧Voが徐々に上昇する(時刻t1〜t2)。なお、参照電圧Vrは、クロック信号CLKの立ち下がりに基づいて生成されるスロープ信号Vsが基準電圧Vrefに加算されることにより、基準電圧Vrefから傾き−mで徐々に減少する。
そして、抵抗R1,R2による分圧電圧V1が参照電圧Vrよりも高くなると(時刻t2)、RS−FF回路16のリセット端子RにLレベルの出力信号SG2(リセット信号)が入力される。このため、RS−FF回路16は、リセット状態に遷移し、Lレベルの出力信号SG1を出力して出力トランジスタQ1をオフする。すると、グランドから出力端子Toに至る電流経路が形成され、この電流経路に流れるコイル電流ILが減少してチョークコイルL1に蓄積された電磁エネルギーが出力端子Toに向けて放出される。これにより、出力電圧Voが徐々に減少する(時刻t2〜t3)。そして、発振器15からLレベルのクロック信号CLKが出力されると、再度、出力トランジスタQ1がオンされる(時刻t3)。
このような出力トランジスタQ1のオン・オフ動作時に、出力電圧Voが低い場合には、分圧電圧V1が低くなり、分圧電圧V1が参照電圧Vrよりも高くなる(リセット信号が出力される)までの時間が長くなる。このため、出力トランジスタQ1のオン時間が長くなる。一方、出力電圧Voが高い場合には、分圧電圧V1が高くなり、リセット信号が出力されるまでの時間が短くなるため、出力トランジスタQ1のオン時間が短くなる。
このような動作により、出力トランジスタQ1が発振器15の発振周波数に基づいて一定周期でオンされるとともに、出力トランジスタQ1がオフされるタイミングは、分圧電圧V1と参照電圧Vrとの比較結果に基づいて決定される。したがって、出力電圧Voの高低に基づいてオフタイミング(オン時間)が変化され、出力電圧Voが基準電圧Vrefに基づく一定電圧(目標電圧)に維持される。
次に、負荷が急変して負荷に流れる負荷電流Ioが急激に上昇した場合の動作について説明する。
負荷電流Ioが急激に上昇すると、出力電圧Voが急激に低下し、その出力電圧Voが目標電圧(分圧電圧V1が基準電圧Vref)よりも極端に低い値となる(図2の時刻t4〜t5参照)。このように一旦出力電圧Voが目標電圧よりも極端に低い値になってしまうと、従来のPFM方式のDC−DCコンバータでは、その出力電圧Voを再び目標電圧に収束させるまでに多大な時間を要する。
これに対して、本実施形態のDC−DCコンバータ1では、上述のように出力トランジスタQ1を一定周期でオンし、出力電圧Voの高低に基づいてオフタイミングを変化させ、さらに基準電圧Vrefにスロープ信号Vsを加算することで、負荷急変の発生から極めて短時間で出力電圧Voを目標電圧に収束させることができる。以下に、この動作について詳述する。
図2に示すように、時刻t4から時刻t5にかけて負荷電流Ioが急激に上昇すると、出力電圧Voが急激に低下する。この急激な低下分がハイパス容量C2を通じて分圧電圧V1に迅速に伝達されるため、分圧電圧V1も急激に低下する。そして、負荷電流Ioの上昇が終了すると、出力電圧Vo及び分圧電圧V1の低下も停止する(時刻t5)。このとき、制御回路10aからはHレベルの出力信号SG1が出力され、このHレベルの出力信号SG1に応答して出力トランジスタQ1がオンされている。これにより、時刻t5からは出力電圧Voが徐々に上昇し、これに伴って分圧電圧V1も徐々に上昇する。ここで、分圧電圧V1は基準電圧Vrefよりも極端に低い値になっている状態から上昇するため、分圧電圧V1が基準電圧Vrefよりも高くなる(リセット信号が出力される)まで多大な時間がかかり、オン時間が極端に長くなる。ところが、本実施形態のDC−DCコンバータ1では、分圧電圧V1と比較される参照電圧Vrが基準電圧Vrefに傾き−m(出力電圧Voの変動の傾斜と逆向きの傾斜)のスロープ信号Vsを加算した電圧となっている。このため、分圧電圧V1が参照電圧Vrよりも高くなるタイミング(オフタイミング)が、基準電圧Vref一定の場合よりも早くなる。
図2の例では、時刻t6において、分圧電圧V1が参照電圧Vrよりも高くなり、比較器11からLレベルの出力信号SG2(リセット信号)がRS−FF回路16のリセット端子Rに出力される。このため、RS−FF回路16からLレベルの出力信号SG1が出力されて出力トランジスタQ1がオフされ、出力電圧Voが徐々に減少する(時刻t6〜t7)。このように、次のスイッチングサイクルに入る前に出力トランジスタQ1をオフさせることができ、スイッチングサイクルの飛び越しの発生を抑制することができる。このため、スイッチングサイクルの飛び越しにより発生しやすくなる低調波発振の発生も抑制することができる。また、出力電圧Voが目標電圧以上に上昇してしまうオーバーシュートの発生も抑制されている。
さらに、図2の例では、出力電圧Voの減少が停止する時刻t7における出力電圧Voの電圧値が、負荷急変前の時刻t4における出力電圧Voの電圧値と略等しくなる。このため、時刻t7において、発振器15からLレベルのクロック信号CLKが出力されて次のスイッチングサイクルに遷移されると、上述した時刻t1から時刻t3までと略同様の動作が行われる。すなわち、本実施形態のDC−DCコンバータ1では、負荷急変から極めて短時間、具体的には1サイクル(時刻t4〜t7)で出力電圧Voを目標電圧に収束させることができる。
ここで、スロープ信号Vsの機能を説明するための比較例として、基準電圧Vrefにスロープ信号Vsを重畳しない場合の動作を図3にしたがって説明する。なお、スロープ信号Vs以外の条件は、図2の場合と同様とする。
図3に示すように、時刻t8から時刻t9にかけて負荷電流Ioが急激に上昇すると、出力電圧Voが急激に低下し、これに伴って分圧電圧V1も急激に低下する。そして、負荷電流Ioの上昇が終了すると、出力電圧Vo及び分圧電圧V1の低下も停止する(時刻t9)。このとき、制御回路10aから出力されるHレベルの出力信号SG1に応答して出力トランジスタQ1がオンされているため、時刻t9から出力電圧Vo及び分圧電圧V1が徐々に上昇する。ここで、図2の場合と同様に、分圧電圧V1は、基準電圧Vrefよりも極端に低い値になっている状態から上昇されるため、この分圧電圧V1が基準電圧Vrefよりも高くなるまで多大な時間がかかる。このとき、分圧電圧V1と比較される電圧が基準電圧Vref一定であるため、基準電圧Vrefにスロープ信号Vsを加算した場合よりもオフタイミングが遅くなる。具体的には、次のスイッチングサイクルに入る前(時刻t10より前)までに、分圧電圧V1が基準電圧Vrefまで上昇せず、出力トランジスタQ1をオフさせることができず、スイッチングサイクルの飛び越しが発生する。そして、次のスイッチングサイクルに入ってから直ぐの時刻t11において、分圧電圧V1が基準電圧Vrefより高くなり、出力トランジスタQ1がオフされる。このため、時刻t11〜t12のサイクルでは、出力トランジスタQ1のオフ時間が極端に長くなって出力電圧Voの下限値が必要以上に低くなる。次のサイクル(時刻t12〜t13)では、オン時間が極端に長くなってオフ時間が短くなるため、出力電圧Voの下限値が余分に高くなる。このような動作が繰り返され、時刻t14以降に出力電圧Voが目標電圧に収束する。
このように、基準電圧Vrefにスロープ信号Vsを加算しない場合には、負荷急変後から数サイクル(図3では、約4サイクル(時刻t8〜t14))は低調波発振が発生する。このため、この低調波発振に起因して出力電圧Voが不安定となり、負荷急変後から出力電圧Voが目標電圧に収束するまでの収束時間が、スロープ信号Vsを加算した場合よりも長くなってしまう。具体的には、図3の例では、負荷急変後から出力電圧Voが目標電圧に収束するまでに4サイクルの時間がかかる。この結果からも明らかなように、基準電圧Vrefにスロープ信号Vsを加算することによって、低調波発振の発生を抑制でき、負荷急変後から出力電圧Voを目標電圧に収束させるまでの収束時間を短縮することができる。
なお、スロープ信号Vsを加算しない場合であっても、出力トランジスタQ1を一定周期でオンし、出力電圧Voの高低に基づいてオフタイミングを変化させることによって、従来のPFM方式のDC−DCコンバータよりも収束時間を短縮することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)出力トランジスタQ1を一定周期でオンし、分圧電圧V1と参照電圧Vrとの比較結果に基づいてオフタイミングを変化させるようにした。これにより、エラーアンプを介さずに、出力電圧Voと参照電圧Vrとを比較器11にて直接に比較し、即時に出力トランジスタQ1をオンさせることができるため、従来のPFM方式と同様に、負荷急変に対して高速応答が可能である。また、出力トランジスタQ1が一定周期でオンされるため、スイッチング周波数の変動が抑制される。これにより、ノイズ対策を容易に行うことができる。
さらに、基準電圧Vrefにスロープ信号Vsを加算するようにした。これにより、負荷急変時において出力トランジスタQ1のオン時間が極端に長くなる場合でも、スイッチングサイクルの飛び越しの発生を抑制でき、低調波発振の発生も抑制することができる。このため、負荷急変から出力電圧Voが目標電圧に収束するまでの収束時間を大幅に短縮することができる。さらには、出力電圧Voが目標電圧以上に上昇してしまうオーバーシュートの発生も抑制することができる。
(2)無負荷時において、分圧電圧V1が参照電圧Vrを超えている場合(比較器11からリセット信号が出力されている場合)に、発振器15から出力されるLレベルのクロック信号CLK(セット信号)に応答してRS−FF回路16がセット状態に遷移してしまうと、出力トランジスタQ1がオンされてしまう。すると、出力電圧Voが上昇することとなる。こうなると、既に出力電圧Voが目標電圧を超えている状態にも関わらず出力電圧Voがさらに上昇することになり、出力電圧Voの無駄な上昇を抑えることができない。これに対して、本実施形態では、セット信号(Lレベルのクロック信号CLK)よりもリセット信号(Lレベルの出力信号SG2)を優先させるためのインバータ回路13及びオア回路14を設けるようにした。このため、無負荷時において、出力電圧Voの無駄な上昇を抑制することができ、過電圧の発生を抑制することができる。
(3)抵抗R1にハイパス容量C2を並列に接続するようにした。このハイパス容量C2を介して出力電圧Voの変動分(AC成分)を迅速に比較器11に伝達させることができるため、応答を高速化することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態について、図4に従って説明する。この実施形態のDC−DCコンバータ2は、第1実施形態のDC−DCコンバータ1に抵抗R3,R4及びコンデンサC3を追加したものである。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。先の図1に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
図4に示すように、制御回路10b内の抵抗R1(ハイパス容量C2)と抵抗R2との接続点は、比較器11の非反転入力端子に接続されるとともに、抵抗R3を介して比較器11の反転入力端子に接続されている。また、抵抗R3は、コンデンサC3を介してグランドに接続されるとともに、抵抗R4に接続されている。スロープ補償回路12は、この抵抗R4を介して比較器11の反転入力端子に接続されている。この抵抗R4は、加算回路として機能する。すなわち、スロープ補償回路12から出力され抵抗R4を通過する参照電圧Vrに、抵抗R3及びコンデンサC3からなるローパスフィルタを介して分圧電圧V1が加算される。そして、その加算された電圧が補正参照電圧Vrcとして比較器11の反転入力端子に入力される。
なお、抵抗R3の抵抗値は、抵抗R4の抵抗値と同等もしくは抵抗R4の抵抗値よりも高く設定される。また、抵抗R3の抵抗値とコンデンサC3の容量値とによって設定されるローパスフィルタのカットオフ周波数は、出力トランジスタQ1のスイッチング周波数の数分の1倍になるように設定されている。
これら追加した抵抗R3,R4及びコンデンサC3によって、起動時や負荷急変時などの電圧変化が大きい場合に、出力電圧Voが目標電圧を超えてオーバーシュート(またはアンダーシュート)することを抑制できる。詳述すると、例えば図2の時刻t4から時刻t5のように、負荷電流Ioが急激に増加すると、出力電圧Voが急激に低下し、これに伴って分圧電圧V1が急激に低下する。すると、この分圧電圧V1の急激な低下分が抵抗R3及びコンデンサC3からなるローパスフィルタを介して参照電圧Vrに加算されるため、出力電圧Vo(分圧電圧V1)の低下に合わせて補正参照電圧Vrcも低下する。これにより、分圧電圧V1と補正参照電圧Vrcとの電圧差が小さくなるため、分圧電圧V1が補正参照電圧Vrcよりも高くなるタイミング(オフタイミング)が早くなり、出力トランジスタQ1のオン時間が短縮される。このため、図2の時刻t6に対応するタイミングが早くなることにより負荷電流Ioの過大な増大が抑えられ、出力電圧Voが目標電圧を超えてオーバーシュートすることが抑制される。そして、その後も、出力電圧Voの変動に合わせて補正参照電圧Vrcが所望の基準電圧Vrefに徐々に収束され、これに伴って出力電圧Voが基準電圧Vrefに基づく目標電圧に緩やかに収束される。このため、本実施形態のDC−DCコンバータ2では、負荷急変時において、出力電圧Voがオーバーシュートすることなく、その出力電圧Voを目標電圧に収束させることができる。
なお、DC−DCコンバータ2の起動時には、抵抗R4及びコンデンサC3からなるローパスフィルタによって、基準電圧Vref(補正参照電圧Vrc)の立ち上がり速度を遅くすることができる。すなわち、抵抗R4の抵抗値とコンデンサC3の容量値とによって設定される時定数に基づいて、基準電圧Vrefの立ち上がり速度を遅くすることができ、基準電圧Vrefを緩やかに立ち上げることができる。これによって、DC−DCコンバータ2の起動時において、出力電圧Voが目標電圧を超えてオーバーシュートすることを抑制することができる。
以上説明した実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)〜(3)の作用効果に加えて以下の効果を奏する。
(1)従来のPFM方式のDC−DCコンバータでは、負荷急変に対して高速応答が行われるものの、負荷急変に伴う過渡応答が収束する段階においても高速応答の状態が継続されてしまう。このため、DC−DCコンバータの出力電圧Voが目標電圧を超えてオーバーシュートし、その後にリンギング現象が生じてしまう。このようなリンギング現象が発生すると、一旦変動した出力電圧Voが目標電圧に収束するまでに多大な時間を要することになる。
これに対して、本実施形態では、参照電圧Vrに分圧電圧V1が抵抗R3及びコンデンサC3からなるローパスフィルタを介して加算された補正参照電圧Vrcと、分圧電圧V1とを比較器11にて比較するようにした。これにより、負荷急変時などに、出力電圧Voの変動に合わせて補正参照電圧Vrcも変動させることができるため、必要以上にオン時間が長くなることを抑制できる。この結果、出力電圧Voが目標電圧を超えてオーバーシュートすることを抑制でき、そのオーバーシュートに伴って発生するリンギング現象の発生も抑制することができる。したがって、負荷急変から出力電圧Voが目標電圧に収束するまでの収束時間を短縮することができる。
(2)参照電圧Vrを抵抗R4及びコンデンサC3からなるローパスフィルタを介して比較器11に入力するようにした。これにより、DC−DCコンバータ2の起動時において、上記ローパスフィルタの時定数に応じて基準電圧Vrefを緩やかに立ち上げることができる。このため、起動時におけるオーバーシュートの発生を抑制することができる。
さらに、このローパスフィルタは、起動時のオーバーシュートの発生を抑制する回路として知られているソフトスタート回路に比べて極めて単純な回路であり、回路規模の増大も抑制することができる。
(3)コンデンサC3を設けて抵抗R3及びコンデンサC3からなるローパスフィルタを介して分圧電圧V1を参照電圧Vrに加算するようにした。このため、分圧電圧V1を参照電圧Vrに加算するときに比較器11の利得が低下することを好適に抑制することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記各実施形態におけるハイパス容量C2を省略してもよい。
・上記第1実施形態におけるインバータ回路13及びオア回路14を省略してもよい。例えば無負荷にならないDC−DCコンバータであれば、無負荷時における過電圧の発生という問題がそもそも発生しないため、インバータ回路13及びオア回路14を省略しても上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
・上記各実施形態における抵抗R1,R2からなる分圧回路を省略してもよい。すなわち、比較器11にて出力電圧Voと参照電圧Vrとを比較するようにしてもよい。
・上記各実施形態におけるRS−FF回路16の内部構成はとくに制限されない。
・上記各実施形態では、出力トランジスタQ1をNチャネルMOSトランジスタで構成するようにしたが、スイッチング素子であればとくに制限されない。例えば、出力トランジスタQ1をPチャネルMOSトランジスタで構成するようにしてもよい。また、出力トランジスタQ1をバイポーラトランジスタで構成するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、入力電圧Vinを降圧した出力電圧Voを生成する降圧型のDC−DCコンバータに具体化したが、入力電圧Vinを昇圧した出力電圧Voを生成する昇圧型のDC−DCコンバータに具体化してもよい。このような昇圧型のDC−DCコンバータの一例を図5に示す。
図5に示すDC−DCコンバータのRS−FF回路16は、発振器15からのLレベルのクロック信号CLKに応答してセット状態に遷移し、Hレベルの出力信号をインバータ回路32に出力する。このため、制御回路30は、Lレベルのクロック信号CLKに基づいて、Lレベルの出力信号SG1を出力トランジスタQ11に出力し、出力トランジスタQ11をオフする。また、RS−FF回路16は、分圧電圧V1が参照電圧Vrよりも低くなったときに比較器31から出力されるLレベルの出力信号SG2に応答してリセット状態に遷移し、Lレベルの出力信号をインバータ回路32に出力する。このため、制御回路30は、出力電圧Vo(分圧電圧V1)の低下を検出し、Hレベルの出力信号SG1を出力トランジスタQ11に出力し、出力トランジスタQ11をオンする。この制御回路30から出力される出力信号SG1に基づく出力トランジスタQ1のオン・オフ制御によって、入力電圧Vinが昇圧されて出力電圧Voが生成される。なお、この図5に示したDC−DCコンバータは、昇圧型であることにより出力トランジスタQ11が1サイクルの間にオフ動作を取る必要があるため、図1におけるインバータ回路13及びオア回路14に対応する構成が省略されている。
・上記各実施形態では、非同期整流方式のDC−DCコンバータに具体化したが、同期整流方式のDC−DCコンバータに具体化してもよい。
・上記各実施形態では、スロープ信号Vsをランプ波形の信号としたが、例えば三角波形の信号にしてもよい。なお、このスロープ信号Vsの傾斜は、入力電圧Vinや出力電圧Voに基づいて設定すればよい。
・上記各実施形態では、基準電圧Vrefにスロープ信号Vsを加算するようにしたが、分圧電圧V1(フィードバック信号)にスロープ信号Vsを加算するようにしてもよい。すなわち、分圧電圧V1にスロープ信号Vsを加算した比較電圧と、基準電圧Vrefとを比較器11にて比較するようにしてもよい。なお、この場合、スロープ信号Vsの傾斜は、出力電圧Voの変動の傾斜と同一方向とし、分圧電圧V1の変動の傾斜角を大きくするように設定することが好ましい。
・上記第2実施形態におけるスロープ補償回路12を省略するようにしてもよい。すなわち、比較器11にて分圧電圧V1と比較される電圧を、基準電圧Vrefに分圧電圧V1が抵抗R3及びコンデンサC3からなるローパスフィルタを介して加算された電圧としてもよい。この構成によっても、DC−DCコンバータ2の起動時や負荷急変時などにおいて、出力電圧Voが目標電圧を超えてオーバーシュートするのを抑制できるため、出力電圧Voが目標電圧に収束するまでの時間を短縮することができる。
・図6に示されるように、上記第2実施形態における抵抗R3,R4及びコンデンサC3を、例えば図7に示した従来のPFM方式のDC−DCコンバータに適用するようにしてもよい。この構成によっても、DC−DCコンバータの起動時や負荷急変時などにおいて、出力電圧Voが目標電圧を超えてオーバーシュートするのを抑制できるため、出力電圧Voが目標電圧に収束するまでの時間を短縮することができる。
・以上説明したDC−DCコンバータを、例えばマイクロプロセッサを利用した電子機器に搭載するようにしてもよい。このような電子機器では、負荷(マイクロプロセッサ等)の急激な変動が多いため、上記各実施形態で説明した効果がより有効となる。
以上の様々な実施の形態をまとめると、以下のようになる。
(付記1)
スイッチング素子をオン・オフ制御することにより、入力電圧から基準電圧に応じた出力電圧を生成するための制御回路を備えるDC−DCコンバータにおいて、
前記制御回路は、
前記出力電圧に比例したフィードバック信号と参照電圧とを比較し、前記フィードバック信号が前記参照電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成する比較器と、
一定周期のパルス信号を生成する発振器と、
前記パルス信号により第1状態から第2状態に遷移し、前記検出信号に応答して前記第2状態から前記第1状態に遷移するとともに、前記第1及び第2状態に応じて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御信号を生成するフリップフロップ回路と、を備え、
前記参照電圧は、前記基準電圧に所定の傾斜を有するスロープ信号が加算された電圧であることを特徴とするDC−DCコンバータ。
(付記2)
スイッチング素子をオン・オフ制御することにより、入力電圧を所定の電圧に変換して出力電圧を生成するための制御回路を備えるDC−DCコンバータにおいて、
前記制御回路は、
前記出力電圧に比例したフィードバック信号に所定の傾斜を有するスロープ信号が加算された比較電圧と、参照電圧とを比較し、前記比較電圧が前記参照電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成する比較器と、
一定周期のパルス信号を生成する発振器と、
前記パルス信号により第1状態から第2状態に遷移し、前記検出信号に応答して前記第2状態から前記第1状態に遷移するとともに、前記第1及び第2状態に応じて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御信号を生成するフリップフロップ回路と、
を備えることを特徴とするDC−DCコンバータ。
(付記3)
前記所定の傾斜は、前記出力電圧の変動の傾斜とは逆方向の傾斜であることを特徴とする付記1に記載のDC−DCコンバータ。
(付記4)
前記所定の傾斜は、前記フィードバック信号の変動の傾斜角を大きくする傾斜であることを特徴とする付記2に記載のDC−DCコンバータ。
(付記5)
前記参照電圧は、当該参照電圧に前記フィードバック信号がローパスフィルタを介して加算された上で前記比較器に入力されることを特徴とする付記1〜4のいずれか1つに記載のDC−DCコンバータ。
(付記6)
スイッチング素子をオン・オフ制御することにより、入力電圧から基準電圧に応じた出力電圧を生成するための制御回路を備えるDC−DCコンバータにおいて、
前記制御回路は、
前記出力電圧に比例したフィードバック信号と参照電圧とを比較し、前記フィードバック信号が前記参照電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成する比較器と、
一定周期のパルス信号を生成する発振器と、
前記パルス信号により第1状態から第2状態に遷移し、前記検出信号に応答して前記第2状態から前記第1状態に遷移するとともに、前記第1及び第2状態に応じて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御信号を生成するフリップフロップ回路と、を備え、
前記参照電圧は、前記基準電圧に前記フィードバック信号がローパスフィルタを介して加算された電圧であることを特徴とするDC−DCコンバータ。
(付記7)
前記ローパスフィルタのカットオフ周波数は、前記スイッチング素子のスイッチング周波数よりも低く設定されることを特徴とする付記5又は6に記載のDC−DCコンバータ。
(付記8)
前記制御回路は、
前記検出信号が出力されているときに、前記パルス信号を無効にする無効回路を備えることを特徴とする付記1〜7のいずれか1つに記載のDC−DCコンバータ。
(付記9)
前記制御回路は、
前記出力電圧が入力される前記制御回路の入力端子に接続される第1抵抗と、該第1抵抗に直列に接続される第2抵抗とを含む分圧回路と、
前記第1抵抗に並列に接続されるハイパス容量と、を備え、
前記出力電圧が前記分圧回路及び前記ハイパス容量に入力されて前記フィードバック信号が生成されることを特徴とする付記1〜8のいずれか1つに記載のDC−DCコンバータ。
(付記10)
マイクロプロセッサを利用した電子機器に搭載されることを特徴とする付記1〜9のいずれか1つに記載のDC−DCコンバータ。
(付記11)
スイッチング素子をオン・オフ制御することにより、入力電圧から基準電圧に応じた出力電圧を生成するための制御回路を備えるDC−DCコンバータにおいて、
前記制御回路は、
前記出力電圧に比例したフィードバック信号と参照電圧とを比較し、前記フィードバック信号が前記参照電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成する比較器と、
前記検出信号に応答して所定期間、第1状態から第2状態に遷移するとともに、前記第1及び第2状態に応じて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御信号を生成するフリップフロップ回路と、を備え、
前記参照電圧は、前記基準電圧に前記フィードバック信号がローパスフィルタを介して加算された電圧であることを特徴とするDC−DCコンバータ。
(付記12)
スイッチング素子をオン・オフ制御することにより、入力電圧から基準電圧に応じた出力電圧を生成するDC−DCコンバータの制御回路において、
前記出力電圧に比例したフィードバック信号と参照電圧とを比較し、前記フィードバック信号が前記参照電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成する比較器と、
一定周期のパルス信号を生成する発振器と、
前記パルス信号により第1状態から第2状態に遷移し、前記検出信号に応答して前記第2状態から前記第1状態に遷移するとともに、前記第1及び第2状態に応じて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御信号を生成するフリップフロップ回路と、を備え、
前記参照電圧は、前記基準電圧に所定の傾斜を有するスロープ信号が加算された電圧であることを特徴とするDC−DCコンバータの制御回路。
第1実施形態のDC−DCコンバータを示す回路図。 第1実施形態のDC−DCコンバータの動作を示すタイミングチャート。 比較例のDC−DCコンバータの動作を示すタイミングチャート。 第2実施形態のDC−DCコンバータを示す回路図。 別例のDC−DCコンバータを示す回路図。 別例のDC−DCコンバータを示す回路図。 従来のDC−DCコンバータを示す回路図。
符号の説明
1,2 DC−DCコンバータ
10a,10b,30,50 DC−DCコンバータ制御回路
11,31,61 比較器
12 スロープ補償回路
13 インバータ回路(無効回路)
14 オア回路(無効回路)
15 発振器
16 RS−フリップフロップ回路
62 ワンショットフリップフロップ回路
Q1,Q11 出力トランジスタ(スイッチング素子)
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
R3,R4 抵抗
C2 ハイパス容量
C3 コンデンサ

Claims (7)

  1. スイッチング素子をオン・オフ制御することにより、入力電圧から基準電圧に応じた出力電圧を生成するための制御回路を備えるDC−DCコンバータにおいて、
    前記制御回路は、
    前記出力電圧に比例したフィードバック信号と参照電圧とを比較し、前記フィードバック信号が前記参照電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成する比較器と、
    一定周期のパルス信号を生成する発振器と、
    前記パルス信号により第1状態から第2状態に遷移し、前記検出信号に応答して前記第2状態から前記第1状態に遷移するとともに、前記第1及び第2状態に応じて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御信号を生成するフリップフロップ回路と、を備え、
    前記参照電圧は、前記基準電圧に所定の傾斜を有するスロープ信号が加算された電圧であることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記参照電圧は、当該参照電圧に前記フィードバック信号がローパスフィルタを介して加算された上で前記比較器に入力されることを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記ローパスフィルタのカットオフ周波数は、前記スイッチング素子のスイッチング周波数よりも低く設定されることを特徴とする請求項2に記載のDC−DCコンバータ。
  4. 前記制御回路は、
    前記検出信号が出力されているときに、前記パルス信号を無効にする無効回路を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記制御回路は、
    前記出力電圧が入力される前記制御回路の入力端子に接続される第1抵抗と、該第1抵抗に直列に接続される第2抵抗とを含む分圧回路と、
    前記第1抵抗に並列に接続されるハイパス容量と、を備え、
    前記出力電圧が前記分圧回路及び前記ハイパス容量に入力されて前記フィードバック信号が生成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のDC−DCコンバータ。
  6. スイッチング素子をオン・オフ制御することにより、入力電圧から基準電圧に応じた出力電圧を生成するための制御回路を備えるDC−DCコンバータにおいて、
    前記制御回路は、
    前記出力電圧に比例したフィードバック信号と参照電圧とを比較し、前記フィードバック信号が前記参照電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成する比較器と、
    前記検出信号に応答して所定期間、第1状態から第2状態に遷移するとともに、前記第1及び第2状態に応じて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御信号を生成するフリップフロップ回路と、を備え、
    前記参照電圧は、前記基準電圧に前記フィードバック信号がローパスフィルタを介して加算された電圧であることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  7. スイッチング素子をオン・オフ制御することにより、入力電圧から基準電圧に応じた出力電圧を生成するDC−DCコンバータの制御回路において、
    前記出力電圧に比例したフィードバック信号と参照電圧とを比較し、前記フィードバック信号が前記参照電圧を横切る場合を検出して検出信号を生成する比較器と、
    一定周期のパルス信号を生成する発振器と、
    前記パルス信号により第1状態から第2状態に遷移し、前記検出信号に応答して前記第2状態から前記第1状態に遷移するとともに、前記第1及び第2状態に応じて前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御信号を生成するフリップフロップ回路と、を備え、
    前記参照電圧は、前記基準電圧に所定の傾斜を有するスロープ信号が加算された電圧であることを特徴とするDC−DCコンバータの制御回路。
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