JP5082901B2 - 車載通信システムおよび車載通信制御方法 - Google Patents

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本発明は、車載通信システムおよび車載通信制御方法に関する。
例えば、特許文献1の特開2004−179773号公報「車載通信システムおよび車載通信遮断装置」に記載のように、複数の通信装置がリング状に接続されたネットワーク構成からなる従来の車載用通信システムの場合、故障が発生していない正常な状態においては、トポロジー(つまり通信に使用する論理的なネットワーク構成)を常に固定した状態に設定して通信を行うようにしている。固定的に設定したトポロジーを用いて通信している際に、通信が不可能になる故障が発生すると、通信全体の制御を行っている通信管理装置にて、新たなトポロジーに切り替えることによって、故障が発生した場合であっても、通信を継続することができるように構成されている。
特開2004−179773号公報
しかしながら、前記特許文献1のような従来の技術においては、故障が発生するまで、常に固定したトポロジーで通信を行っているために、故障が発生した時に、切り替えようとする予備側のスペア部位が故障していないということを保証することができず、通信中のトポロジーにて故障が発生した場合に、予備側のスペア部位を使用するトポロジーに切り替えたとしても、該スペア部位が既に故障していて、通信を継続することができない場合が発生してしまうという可能性がある。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、故障時に切り替えようとするトロポジーにおける故障の発生を早期に検出することができる車載通信システムおよび車載通信制御方法を提供することを、その目的としている。
本発明は、前述の課題を解決するために、車載通信システムを起動する都度、選択可能な複数のトポロジーの中から前回とは異なる新たなトポロジーを選択して決定し、この新たなトポロジーを構築して通信を行った際の故障の発生を検出することを特徴としている。
本発明の車載通信システムおよび車載通信制御方法によれば、車載通信システムの起動ごとに、毎回、前回とは異なるトロポジーを構築して通信を行うことになるので、今回の構築されたトポロジーが通信に利用される状態に設定されて起動された時点で、当該故障を早期に検出することができる。
以下に、本発明による車載通信システムおよび車載通信制御方法の最良の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴について、その概要をまず説明する。本発明は、車載通信システムとして、複数の通信装置がリング状にデイジーチェーン(daisy chain)接続された通信システムに適用される技術であって、複数の通信装置の中のいずれか一つを、全体の通信の管理を行う通信管理ノードとし、該通信管理ノードが、通信の起動時ごとに、および/または、一定時間経過ごとに、通信に使用するネットワークのトポロジー(topology)を、前回とは異なるトポロジーに変更して設定して通信を行うことを特徴としている。ここに、トポロジー(topology)とは、車載通信システムを構成する物理的なネットワーク構成のうち、通信に利用する論理的なネットワーク構成を意味するものであり、通信装置の論理的な接続形態を意味している。
さらに、設定したトポロジーを用いて通信を実際に行っていた際に、通信が不可能になる故障が発生した場合には、新たなトポロジーに切り替えて通信を継続するとともに、故障が発生した際のトポロジー構成と前回設定していたトポロジーとの比較を行うことによって、あるいは、新たに切り替えたトポロジーを用いて通信を再開した後、あらかじめ定めた制限時限以内に故障が発生せず、該制限時限を超えて通信が可能であった場合、新たに切り替えたトポロジーと故障が発生した際のトポロジーとの比較を行うことによって、発生した故障箇所の特定を行うことを特徴としている。
さらに、故障が発生した場合には、故障が発生した旨、および/または、発生した故障箇所を、ユーザに報知することを特徴としている。
(本発明の実施形態)
以下に、本発明による車載通信システムおよび車載通信制御方法の実施形態として、車載通信システムの起動ごとに異なるトポロジーに設定して通信を行う場合の動作の一例について説明する。
図1は、本発明による車載通信システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図であり、車載用として、複数の通信装置と、複数の通信装置の通信を管理する通信管理ノードと、複数の通信装置および通信管理ノードを通信線によりリング状にデイジーチェーン接続されたネットワーク構成を示している。ただし、本発明による通信管理ノードは、必ずしも、通信装置と同じリング状の通信線に接続されている場合のみに限るものではなく、複数の通信装置の通信を管理することが可能な状態に配置されていれば、如何なる形態であってもかまわない。
図1の車載通信システムにおいては、通信管理ノード1、複数台(図1の場合7台)の通信装置として、ナビゲーション2、DVD装置3、オーディオ装置4、アンプ5、第1カメラ6、第2カメラ7、第3カメラ8、が通信線を介してリング状にデイジーチェーン接続されている例を示している。
図2は、図1に示す通信管理ノード1のブロック構成の一例を示すブロック構成図である。図2に示すように、通信管理ノード1は、起動検出部11、トポロジー決定部12、故障通知部13およびトポロジー構築&遮断検出部14を少なくとも備えて構成されている。なお、図1に示すネットワーク構成の場合、通信管理ノード1は、通信装置としても動作することが可能であり、例えば、図示していないが、各通信装置からの情報を受け取って画面表示するディスプレイ機能を同時に備えているようにしても良い。
起動検出部11は、当該車載通信システムの起動を検出する起動検出手段を提供する部位であり、トポロジー決定部12は、起動検出部11により車載通信システムの起動を検出した際に、あるいは、あらかじめ定めた一定時間ごとに、あるいは、故障検出手段により故障を検出した際に、車載通信システムの通信用のトポロジーを選択して決定するトポロジー決定手段を提供するものである。
トポロジー決定部12は、車載通信システムの起動時においては、前回の起動時とは異なるトポロジーを選択するように動作し、一定時間ごとに選択する際は、今までの通信に使用されているトポロジーとは異なるトポロジーを選択するように動作し、また、故障検出時には、故障発生時とは異なるトポロジーを選択して、故障箇所を回避して、通信が可能となるトポロジーになるように動作する。なお、トポロジー決定部12は、故障発生時には、故障が発生した今回のトポロジーと、前回構築して、通信に支障なく使用されていたトポロジーとの間の比較を行い、前回のトポロジーでは、スペア状態にあって、今回のトポロジーにおいて新たに使用する状態に切り替えられた部位を、故障箇所として特定を行うことを可能とするという故障検出手段における故障箇所判別手段も提供しており、トポロジー決定部12は、故障箇所判別手段により特定される該故障箇所を回避して、通信が可能となるトポロジーを決定するように動作する。
トポロジー構築&遮断検出部14は、車載通信システムの通信を行うトロポジーとして、トポロジー決定部12によって決定されたトポロジーを構築するトポロジー構築手段と、構築されたトポロジーで通信している際に通信の遮断の発生の有無を監視し、通信の遮断や通信の何らかの誤動作が発生し、正常な通信が不可能になった場合に、故障として検出する故障検出手段を提供するものであり、故障の検出時においてトポロジー決定部12にて新たに決定されたトポロジーに切り替えて、通信再開後のトポロジーの再構築を行うトポロジー再構築手段も提供することが可能である。
さらに、トポロジー構築&遮断検出部14は、故障検出時に、前述のように、故障箇所を回避した状態としてトポロジー決定部12から指示された新たなトポロジーに切り替えて再構築した以降においても、故障が回避できなかった場合には、トポロジー決定部12から再度指示された新たなトポロジーに切り替えて通信を行うように設定する切り替え通信手段をも提供するものである。
つまり、故障発生時に、トポロジー決定部12にて決定された新たなトポロジーに切り替えて再構築した場合、再構築後のあらかじめ定めた監視時限以内に、故障が再度検出された場合は、新たなトポロジーに切り替えた際に、予備側として通信に使用されなくなったスペア部位に故障が存在している状態ではないので、トポロジー決定部12にてさらに異なるトポロジーを選択して、トポロジー構築&遮断検出部14により該トポロジーに再構築し直し、新たなトポロジーに切り替えて通信を行う動作を繰り返す。
一方、再構築後のあらかじめ定めた監視時限が経過するまでに、故障が検出されず、正常に通信が継続する状態になった場合には、新たなトポロジーに再構築することによって、予備側として通信に使用されなくなったスペア部位に故障が存在しているものとして、該スペア部位を故障箇所として判別することが可能である。つまり、トポロジー決定部12のみならず、トポロジー構築&遮断検出部14においても、故障検出手段における故障箇所判別手段を提供するように構成されている。
故障通知部13は、故障検出手段により故障を検出した際に、故障が発生した旨をユーザに報知する、および/または、故障箇所判別手段により判別した故障箇所をユーザに報知する故障報知手段を提供するものであり、ユーザは、報知された故障発生により、故障箇所の探索を迅速に開始することが可能であり、および/または、故障箇所が報知された場合には、報知された故障箇所により、故障した部位を早急に修復することが可能である。
以上のように、通信管理ノード1は、車載通信システムのネットワークとしてのトポロジー(通信装置の論理的な接続形態)を管理するノードであり、ネットワーク全体のトポロジーを決定する機能(トポロジー決定部12)と、通信遮断や通信の誤動作を検出した場合つまり正常な通信が不可能になる故障を検出した場合にトポロジーを再構築して通信を継続する機能(トポロジー構築&遮断検出部14)と、通信遮断や通信の誤動作を故障としてユーザに通知し、特定した故障部位をユーザに通知する機能(故障通知部13)と、を少なくとも有している。
通信管理ノード1は、車載用の各機器の制御電源のONをトリガとして、車載通信システムのネットワークが起動される都度、前回の起動時のトポロジーとは異なるトポロジーを選択して、予備側の経路として備えられているスペア部位を以降の通信に利用するように切り替えることにより、すべての経路を万遍なく通信に使用するように、制御している。
次に、通信管理ノード1の動作について、図3のフローチャートを用いてさらに説明する。図3は、本発明による車載通信システムの通信管理ノード1の制御動作の一例を説明するためのフローチャートであり、本発明による車載通信制御方法の一例を示している。通信管理ノード1は、車載通信システムの起動を起動検出部11にて検出すると(ステップS1)、前回の車載通信システムのトポロジーとは異なる新しいトポロジーをトポロジー決定部12によって決定して(ステップS2)、決定された新トポロジーに従った論理的な接続形態に車載通信システムをトポロジー構築&遮断検出部14にて構築する(ステップS3)。
車載通信システムのネットワークを前回の使用時とは異なる新トポロジーに構築した後、通信を開始し、通信の遮断や通信の誤動作が発生しているか否かをトポロジー構築&遮断検出部14にて監視し、通信の遮断や通信の誤動作を検出した場合(ステップS4のYesの場合)、今まで通信に使用していたトポロジーとは異なる新しいトポロジーをトポロジー決定部12によって決定し、決定されたトポロジーにトポロジー構築&遮断検出部14にて切り替えることによって通信に使用するトポロジーを再構築する(ステップS5)。新しいトポロジーにより通信が継続できる状態になった後、通信の遮断や通信の誤動作となる故障が発生した旨と、新しいトポロジーに切り替えられて、通信に使用されなくなった部位が故障箇所であると判断される旨を示す情報をユーザに対して報知する(ステップS6)。
以上のように、車載通信システムが起動される都度、異なるトポロジーにて通信を行う状態に切り替えられることによって、起動ごとに、毎回、通信に使用されないスペアとなる部位が異なることになるので、前回スペアとなっていた部位に通信遮断や通信の誤動作となる故障が発生していた場合であっても、当該故障が未検出のまま潜在化してしまうことがなく、通信に利用される状態に設定されたシステムの起動時点で、当該故障を迅速かつ確実に検出することができ、故障検出率の向上を図ることができる。したがって、リング状のデイジーチェーン接続構成の車載通信システムであっても、現用・予備用として2つずつの部位を備えてネットワークを二重化構成としている場合とほぼ同等の信頼性を確保することが可能である。
次に、通信管理ノード1の動作について、図3のフローチャートとは異なる制御動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。図4は、本発明による車載通信システムの通信管理ノード1の制御動作の図3とは異なる例を説明するためのフローチャートであり、本発明による車載通信制御方法の図3とは異なる例を示している。車載通信システムの通信に使用するトポロジーは、車載通信システムの起動時のみならず、より短い周期で新しいトポロジーに切り替えた方が、予備側として使用されないまま放置されている期間を短縮することができ、故障検出時間を短縮することができるので、車載通信システムとしての信頼性をさらに向上させることができる。
図4に示す本実施例の動作は、かかる観点から通信管理ノード1にて実施される制御動作例を示すものであり、トポロジー決定部12においては、車載通信システムの起動時や故障の検出時のみならず、あらかじめ定めた一定周期ごとに(車載通信システムの起動間隔に比し、より短い時間間隔の周期に設定されていることが望ましい)、定期的に、今までのトポロジーとは異なる新しいトポロジーを選択して、トポロジー構築&遮断検出部14にて、選択された新しいトポロジーに切り替えさせるように動作している場合を例示している。
図4のフローチャートは、前述のような動作を実現するための動作例を示すものであり、ステップS1〜S6までの各ステップは、図3のフローチャートと全く同様であり、ズテップS7のみを新たに追加している。つまり、図4のステップS4において、通信遮断を検出したか否かによらず、ステップS7において、通信に利用している現在のトポロジーに設定した以降、あらかじめ定めた一定時間が経過しているか否かを確認する(ステップS7)。該一定時間が経過していない場合は(ステップS7のNoの場合)、ステップS4に復帰して、今までのトポロジーの通信状態をそのまま継続して、通信の遮断が発生するか否かを監視する。
一方、あらかじめ定めた一定時間が経過した場合には(ステップS7のYesの場合)、ステップS2に戻って、トポロジー決定部12において、通信に使用するトポロジーとして今までのトポロジーとは異なる新しいトポロジーを選択して、トポロジー構築&遮断検出部14にて、選択された新しいトポロジーに切り替えることによって、今までとは異なる新しいトポロジーを使用した通信状態に移行する。
以上の図4に示すフローチャートのように、あらかじめ定めた一定周期ごとに異なるトポロジーに切り替える動作を実施することによって、車載通信システムが次に起動される時点よりも短い周期で、今までのトポロジーとは異なるトポロジーにて通信を行う状態に切り替えることができるので、今までの通信においてスペア部位となっていて、通信に利用されていなかった部位に、通信遮断や通信の誤動作となる故障が発生していた場合であっても、当該故障が未検出のまま潜在化してしまうことがなく、当該故障を、車載通信システムの次の起動時期よりもより早い時点で迅速かつ確実に検出することができ、故障検出率の更なる向上を図ることができる。
なお、車載通信システムを起動して通信状態に移行した以降において、新しいトポロジーを切り替える際には、なるべく、通信の妨げにならないように切り替えるタイミングを考慮することが望ましい。例えば、ユーザが視聴しようとする映像ソースを切り替えようとしているタイミングや、あるいは、映像を見ていないタイミングなど、車載通信システムにおける通信負荷が低いときや、あるいは、映像による制御を行っていないタイミングや、あるいは、通信用のデータが車載通信システムのネットワーク上のトラフィックとして流れていないタイミングなどに合わせて、トポロジーの切り替えを行うことが望ましい。
トポロジーを切り替える場合、かくのごとく、通信の妨げにならないタイミングを見計らって、トポロジーを切り替えることによって、トポロジーの切り替えに伴ってユーザが視聴中の画像や音声について、瞬間的な中断が発生することがないので、ユーザは、視聴中の映像や音声に関して違和感を覚えることはなく、また、映像や音声を用いて車両の制御を行っているような場合であっても、車両の制御に対する影響を回避することができる。
また、車載通信システムの起動時やあらかじめ定めた一定時間ごとにトポロジーを切り替える場合、通信に使用しない状態に設定されるスペア部位の決定については、より信頼性が求められる通信装置間の経路をスペア部位としないように考慮することも有効である。
例えば、エンターテインメント的な機能で要求される信頼性のレベルがそれほど高くない機能を実現する通信装置と車両走行に関わるような要求される信頼性のレベルが高い機能を実現する通信装置とが、同一のデイジーチェーン内に接続されている場合、通常時には車両の走行に関わる機能を実現する通信装置間の経路をスペア部位と設定しないようにすることによって、車両の走行に関わる機能の信頼性をエンターテインメント的な機能よりも高い状態に維持することが可能となる。
次に、本発明の一実施例として、図1に示した車載通信システムにおいて、通信管理ノード1が、画像や文字情報をディスプレイ表示する機能を有するディスプレイ装置に実装されている場合を例にとり、かつ、該通信管理ノード1(ディスプレイ装置1)において、車載通信システムの起動時における具体的なトポロジーを決定する動作例について、図5ないし図12を用いてさらに説明する。
ここで、図5ないし図12は、図1に示す車載通信システムの起動ごとに異なるトポロジーを構築して通信を行う動作例を示す接続構成図であり、システムの起動の都度、つまり、第1回目の起動から第8回目の起動までのそれぞれの起動時において、予備側のスペア部分となる部位が切り替わっていく様子を示している。なお、図5ないし図12において、各通信装置間の通信線のうち、黒線の部位は、ネットワークトポロジーとして論理的な接続がなされており、実際の通信に利用される経路であることを示し、(スペア)の記載が付与され薄い灰色の部位は、ネットワークトポロジーとして論理的な接続はなく、実際の通信には利用されない部位(スペア部位)であることを示している。
まず、第1回目の起動時においては、図5に示すように、通信管理ノードであるディスプレイ装置1と第3カメラ8との間の経路を、通信には使用しないスペア部位として、論理的に、ディスプレイ装置1と第3カメラ8とを両端とするデイジーチェーン状に各通信装置(ディスプレイ装置1、…、第3カメラ8)を接続したネットワークトポロジーを構成する。
次に、第2回目の起動時においては、図6に示すように、ディスプレイ装置1とナビゲーション2との間の経路を、通信には使用しないスペア部位として、論理的に、ディスプレイ装置1とナビゲーション2とを両端とするデイジーチェーン状に各通信装置(ナビゲーション2、…、第3カメラ8、ディスプレイ装置1)を接続したネットワークトポロジーを構成する。
次に、第3回目の起動時においては、図7に示すように、ナビゲーション2とDVD装置3との間の経路を、通信には使用しないスペア部位として、論理的に、ナビゲーション2とDVD装置3とを両端とするデイジーチェーン状に各通信装置(DVD装置3、…、第3カメラ8、ディスプレイ装置1、ナビゲーション2)を接続したネットワークトポロジーを構成する。
次に、第4回目の起動時においては、図8に示すように、DVD装置3とオーディオ装置4との間の経路を、通信には使用しないスペア部位として、論理的に、DVD装置3とオーディオ装置4とを両端とするデイジーチェーン状に各通信装置(オーディオ装置4、…、第3カメラ8、ディスプレイ装置1、…、DVD装置3)を接続したネットワークトポロジーを構成する。
次に、第5回目の起動時においては、図9に示すように、オーディオ装置4とアンプ5との間の経路を、通信には使用しないスペア部位として、論理的に、オーディオ装置4とアンプ5とを両端とするデイジーチェーン状に各通信装置(アンプ5、…、第3カメラ8、ディスプレイ装置1、…、オーディオ装置4)を接続したネットワークトポロジーを構成する。
次に、第6回目の起動時においては、図10に示すように、アンプ5と第1カメラ6との間の経路を、通信には使用しないスペア部位として、論理的に、アンプ5と第1カメラ6とを両端とするデイジーチェーン状に各通信装置(第1カメラ6…、第3カメラ8、ディスプレイ装置1、…、アンプ5)を接続したネットワークトポロジーを構成する。
次に、第7回目の起動時においては、図11に示すように、第1カメラ6と第2カメラ7との間の経路を、通信には使用しないスペア部位として、論理的に、第1カメラ6と第2カメラ7とを両端とするデイジーチェーン状に各通信装置(第2カメラ7、第3カメラ8、ディスプレイ装置1、…、第1カメラ6)を接続したネットワークトポロジーを構成する。
次に、第8回目の起動時においては、図12に示すように、第2カメラ7と第3カメラ7との間の経路を、通信には使用しないスペア部位として、論理的に、第2カメラ7と第3カメラ7とを両端とするデイジーチェーン状に各通信装置(第3カメラ8、ディスプレイ装置1、…、第2カメラ7)を接続したネットワークトポロジーを構成する。
以下、図5に戻って、同様に、起動の都度、スペア部位を順次切り替えた新たなトポロジーの構築動作を繰り返す。かくのごとく、起動の都度、スペアの部位を順次切り替えていくことによって、どの部位で故障が発生したとしても、いつまでも潜在化させることなく、迅速かつ確実に、故障の検出と故障箇所の特定とが可能となる。また、故障が発生した場合、前述したように、故障の発生の旨や特定した故障箇所を、ユーザに報知することによって、迅速に故障の修復を図ることが可能である。
なお、車載通信システムの起動時やあらかじめ定めた一定時間ごとにトポロジーを切り替える場合、前述のように、通信に使用しない状態に設定されるスペア部位の決定に当って、より信頼性が求められる通信装置間の経路はスペア部位としないことが望ましい。例えば、カメラで撮影した映像を車両の走行制御に用いる場合などにおいては、該映像を撮影するカメラと車両の走行を制御する制御装置(例えば、当該制御装置は図1に示す通信管理ノード1内に配置することも可能であるし、通信管理ノード1とは別個に配置することも可能である)との間の経路は、スペア部位として設定しないようにすること、また、前記カメラと前記制御装置との間には他の通信装置をできるだけ介在させないようにすること、など、要求される信頼性のレベルに基づいて、デイジーチェーン接続される各通信装置の配置(接続位置)やスペアの部位を決定することが望ましい。
複数の各通信装置に要求される信頼性を勘案した配置やスペア部位の設定を行うことによって、前述のように、例えば、エンターテインメント的な優先度が低い機能(つまり要求される信頼性のレベルが低い機能)を実現する通信装置と車両走行に関わる優先度が高い機能(つまり要求される信頼性のレベルが高い機能)を実現する通信装置とが、同一のデイジーチェーン内に共存している場合であっても、車両の走行に関わる機能については、常に、より高い信頼性に保つことができる。
本発明による車載通信システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。 図1に示す通信管理ノードのブロック構成の一例を示すブロック構成図である。 本発明による車載通信システムの通信管理ノードの制御動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明による車載通信システムの通信管理ノードの制御動作の図3とは異なる例を説明するためのフローチャートである。 図1に示す車載通信システムの第1回目の起動時のトポロジーを示す接続構成図である。 図1に示す車載通信システムの第2回目の起動時のトポロジーを示す接続構成図である。 図1に示す車載通信システムの第3回目の起動時のトポロジーを示す接続構成図である。 図1に示す車載通信システムの第4回目の起動時のトポロジーを示す接続構成図である。 図1に示す車載通信システムの第5回目の起動時のトポロジーを示す接続構成図である。 図1に示す車載通信システムの第6回目の起動時のトポロジーを示す接続構成図である。 図1に示す車載通信システムの第7回目の起動時のトポロジーを示す接続構成図である。 図1に示す車載通信システムの第8回目の起動時のトポロジーを示す接続構成図である。
符号の説明
1…通信管理ノード(ディスプレイ装置)、2…ナビゲーション、3…DVD装置、4…オーディオ装置、5…アンプ、6…第1カメラ、7…第2カメラ、8…第3カメラ、11…起動検出部、12…トポロジー決定部、13…故障通知部、14…トポロジー構築&遮断検出部。

Claims (10)

  1. 車載された複数の通信装置と、複数の該通信装置間をリング状に接続した通信線と、複数の前記通信装置間の通信に使用するトポロジーを設定し、通信の管理を行う通信管理ノードとからなる車載通信システムであって、前記通信管理ノードが、当該車載通信システムの起動時に、選択可能な複数のトポロジーの中から通信に使用するトポロジーを選択して決定するトポロジー決定手段と、該トポロジー決定手段により決定したトポロジーを構築するトポロジー構築手段と、該トポロジー構築手段にて構築したトポロジーを用いて通信を行った際の故障の発生を検出する故障検出手段と、を少なくとも備え、前記トポロジー決定手段は、当該車載通信システムの起動の都度、前回の起動時とは異なるトポロジーを選択して決定することを特徴とする車載通信システム。
  2. 請求項1に記載の車載通信システムにおいて、前記トポロジー決定手段は、あらかじめ定めた一定時間の経過ごとに、現在のトポロジーとは異なる新たなトポロジーを選択して決定し、前記トポロジー構築手段が、前記トポロジー決定手段にて決定された新たなトポロジーに切り替えて再構築を行うことを特徴とする車載通信システム。
  3. 請求項1または2に記載の車載通信システムにおいて、前記トポロジー決定手段は、前記故障検出手段により故障を検出した際に故障発生時のトポロジーとは異なる新たなトポロジーを選択して決定し、前記トポロジー構築手段が、前記トポロジー決定手段にて決定された新たなトポロジーに切り替えて再構築を行うことを特徴とする車載通信システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の車載通信システムにおいて、前記故障検出手段が、故障が発生した故障箇所を判別する故障箇所判別手段をさらに備えていることを特徴とする車載通信システム。
  5. 請求項4に記載の車載通信システムにおいて、前記故障箇所判別手段は、故障検出時におけるトポロジーと、該故障の検出時のトポロジーとは異なるトポロジーとして該故障の検出前に構築していたトポロジーとの比較結果に基づいて、あるいは、故障検出の際に新たなトポロジーに再構築して通信を再開した後、あらかじめ定めた制限時限以内に故障が発生しなかった場合に、再構築した新たなトポロジーと、故障検出時におけるトポロジーとの比較結果に基づいて、故障箇所を判別することを特徴とする車載通信システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の車載通信システムにおいて、前記故障検出手段により故障を検出した際に、故障発生の旨を報知する故障報知手段をさらに備えていることを特徴とする車載通信システム。
  7. 請求項4または5に記載の車載通信システムにおいて、前記故障箇所判別手段により判別した故障箇所を報知する故障報知手段をさらに備えていることを特徴とする車載通信システム。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の車載通信システムにおいて、前記トポロジー構築手段は、トポロジーを切り替える際に、通信の妨げにならないタイミングで、前記トポロジー決定手段にて決定された新たなトポロジーへ切り替えることを特徴とする車載通信システム。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の車載通信システムにおいて、前記トポロジー決定手段は、新たなトポロジーを決定する際に、各通信装置に要求される信頼性のレベルに基づいて、新たなトポロジーを決定することを特徴とする車載通信システム。
  10. 車載された複数の通信装置間をリング状に接続した構成からなる車載通信システムにおける車載通信制御方法であって、前記車載通信システムの起動ごとに前回の起動時とは異なる新たなトポロジーを構築して、構築されたトポロジーで通信を行った際の故障の発生を検出することを特徴とする車載通信制御方法。
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