JP5080742B2 - 電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタに関するものであり、より詳しくは、チャネルが超微細繊維で構成された電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタに関するものである。
電界効果トランジスタ(FET)は、ゲートに入力される電圧信号を、ソース電極あるいはドレイン電極から出力される電流信号に変換する素子である。ソース電極とドレイン電極との間に電圧を加えると、チャネルに存在する荷電粒子がソース電極とドレイン電極との間を電界方向に沿って移動し、ソース電極あるいはドレイン電極から電流信号として出力される。
この際、出力される電流信号の強さは荷電粒子の密度に比例する。絶縁体を介してチャネルの上方、側面、あるいは下方などに設置したゲートに電圧を加えると、チャネルに存在する荷電粒子の密度が変化するため、これを利用して、ゲート電圧を変化させることにより電流信号を変化させることができる。
また、チャネルに存在する荷電粒子の移動度(及び速度)を大きくし、ソース電極とドレイン電極との間で電流が良く流れるようにするために、チャネルがナノチューブから構成されたナノチューブ電界効果トランジスタが提案されている。ナノチューブ電界効果トランジスタとしては、例えば非特許文献1に開示されたものが挙げられる。以下、ナノチューブ電界効果トランジスタの構成について、図10に基づいて説明する。
図10に示されるように、ナノチューブ電界効果トランジスタ1は、絶縁性の素材で形成されたシリコン基板2、絶縁性で且つ低誘電率の低誘電層3、金で形成されたソース電極5及びドレイン電極6を有していて、ソース電極5及びドレイン電極6の間には電流通路となるカーボンナノチューブ7が設けられている。
シリコン基板2の裏面には、ナノチューブ電界効果トランジスタ1にゲート電圧を印加するバックゲート8が形成されている。そして、低誘電層3表面には、触媒層4a・4bが形成されている。触媒層4a・4bは、カーボンナノチューブ7を成長させるのに必要である。
さらに、低誘電層3表面には、カーボンナノチューブ7を覆うように、低誘電率の絶縁材である絶縁保護層9が形成されている。カーボンナノチューブ7はこの絶縁保護層9を横方向に貫通していている。
また、絶縁保護層9の上側表面には、金で形成された相互作用感知ゲートであるトップゲート10が形成されている。すなわち、トップゲート10は絶縁保護層9を介して低誘電層3上に形成されていることになる。
次に、従来のナノチューブ電界効果トランジスタの製造方法を図11に示す。
図11(a)に示すように、まず、シリコン基板2の表面に、低誘電層3としての酸化シリコン膜を形成する。そして、図11(b)に示すように、低誘電層3表面のソース電極5及びドレイン電極6が形成される位置に、触媒層4a・4bを形成する。そして、形成された触媒層4a及び4b間に、カーボンナノチューブ7を成長させる。
その後、触媒層4a・4b、及びカーボンナノチューブ7の表面にフォトレジスト11を塗布し(図11(c))、フォトレジスト11のパターニングを行う(図11(d))。ソース電極5及びドレイン電極6を形成しようとする位置に応じて、パターンを決定し、そのパターンに合わせてフォトレジスト11のパターンニングを行う。従って、このパターンニングにより、少なくともカーボンナノチューブ7の表面にフォトレジスト11が形成されるようなパターンになる。
そして、フォトレジスト11によりパターンニングを行った面に、ソース電極5及びドレイン電極6となる電極金属12を蒸着する(図11(e))。
電極金属12を蒸着後、リストオフを行う(図11(f))。リストオフにより、カーボンナノチューブ7の表面に形成されたフォトレジスト11は、除去されるため、フォトレジスト11表面に蒸着された電極金属12もともに除去されることになる。これにより、図11(d)にて形成したパターンに合わせてソース電極5及びドレイン電極6が形成される。
次に、図11(g)に示すように、カーボンナノチューブ7を保護する絶縁保護層9を形成する。そして、図11(h)に示すように、絶縁保護層9上にトップゲート10を形成する。また、適宜シリコン基板2の裏面にバックゲート8を形成することも可能である。
D. Kaminishi, H. Ozaki, Y. Ohno, K. Maehashi, K. Inoue, and K. Matsumoto: APPLIED PHYSICS, Vol. 86,113115 (2005)
しかしながら、上記従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタは、ヒステリシス特性が大きく、電流の大きな時間変動が起きるという問題を生じる。
具体的には、図12(a)に示すように、電極金属12を蒸着後、リストオフを行う際に、カーボンナノチューブ7周辺のフォトレジスト11を完全に除去することは困難である。通常、リストオフでは、アセトンなどを用いて、フォトレジスト11を除去しているが、完全には除去されない。その結果、リストオフを行っても、カーボンナノチューブ7周辺にフォトレジスト残渣11aが付着したままになってしまう。また、図12(b)に示すように、カーボンナノチューブ7周辺にフォトレジスト残渣11aが付着した状態で絶縁保護層9及びトップゲート10を形成してしまう。
このため、製造されたナノチューブ電界効果トランジスタでは、カーボンナノチューブ7を移動する荷電粒子が、フォトレジスト残渣11aに流れ込んでしまう。フォトレジスト残渣11aが、ソース電極5とドレイン電極6との間の荷電粒子の移動を邪魔することになる。このため、ゲートの印加電圧の上昇時と下降時とで、電流曲線が異なり、ヒステリシス特性が大きくなってしまう。また、ソース電極あるいはドレイン電極から電流信号が時間的に変動してしまう。
以上のように、上記従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタは、ヒステリシス特性が大きく、ソース電極あるいはドレイン電極から電流信号が時間的に変動するので、実用に供し得ない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヒステリシス特性が小さく(略0ボルト)、ソース電極あるいはドレイン電極から電流信号が時間的に略一定となる電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタを提供することにある。
本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法は、上記課題を解決するために、基板と、基板に設けられたソース電極及びドレイン電極と、上記のソース電極及びドレイン電極間の電流通路になるチャネルとを備え、チャネルが超微細繊維で構成された電界効果トランジスタの製造方法であって、ソース電極及びドレイン電極の設置位置にそれぞれ触媒層を形成し、その触媒層から超微細繊維を成長させる成長工程と、触媒層及び超微細繊維上に、ソース電極及びドレイン電極の金属材料からなる第1の層を堆積する第1の堆積工程と、上記第1の層上におけるソース電極及びドレイン電極の形成位置をマスクするように第2の層を堆積する第2の堆積工程と、上記第1の層に対して選択的なエッチングを行い、下に配された超微細繊維を露出させるエッチング工程とを含むことを特徴としている。
従来の製造方法では、超微細繊維の表面にフォトレジストを塗布し、フォトレジストをパターンニングした後、そのパターンになるようにソース電極及びドレイン電極を形成していた。このため、超微細繊維周辺にフォトレジスト残渣が付着するという問題があった。
しかしながら、上記の構成によれば、このようなカーボンナノチューブ周辺のフォトレジスト残渣の付着という問題が招来しない。すなわち、上記の構成によれば、第1の堆積工程にて、触媒層及び超微細繊維上に、ソース電極及びドレイン電極の金属材料からなる第1の層を堆積し、さらに、第2の堆積工程にて、上記第1の層上におけるソース電極及びドレイン電極の形成位置をマスクするように第2の層を堆積するので、超微細繊維の上にフォトレジストを形成することなく、ソース電極及びドレイン電極の形成を行っている。それゆえ、上記の構成によれば、フォトレジストが超微細繊維に直接触れることがなく、超微細繊維周辺にフォトレジスト残渣が付着するということが起こらなくなる。それゆえ、上記の構成では、ヒステリシス特性が小さく(略0ボルト)、ソース電極あるいはドレイン電極から電流信号が時間的に略一定となる電界効果トランジスタを提供することが可能になる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法では、エッチング工程後に、超微細繊維を保護する絶縁保護層を形成することが好ましい。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法では、上記第2の堆積工程では、第1の層上にレジストを塗布し、そのレジストをソース電極及びドレイン電極の形成位置にパターニングした後、第2の層を堆積することが好ましい。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法では、第1の層上に残存しているレジストを除去するレジスト除去工程を含むことが好ましい。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法では、レジスト除去工程は、酸素アッシングによりレジスト残渣を除去するアッシング段階を含むことが好ましい。
本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法は、上記の課題を解決するために、基板と、基板に設けられたソース電極及びドレイン電極と、上記のソース電極及びドレイン電極間の電流通路になり、かつ超微細繊維で構成されたチャネルと、上記チャンネルを保護する絶縁保護層とを備えた電界効果トランジスタの製造方法であって、ソース電極及びドレイン電極の設置位置にそれぞれ触媒層を形成し、その触媒層から超微細繊維を成長させる成長工程と、触媒層及び超微細繊維上に、上記絶縁保護層となる絶縁体を形成する絶縁体形成工程と、上記絶縁体上にレジストを塗布し、そのレジストをソース電極及びドレイン電極の設置位置にパターニングするレジストパターンニング工程と、レジストパターンに応じて上記絶縁体を、少なくとも下層の超微細繊維が露出するまでエッチングし、絶縁保護層を形成する絶縁保護層形成工程と、ソース電極及びドレイン電極の金属材料からなる第1の層を堆積し、ソース電極及びドレイン電極を形成する電極形成工程とを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、絶縁体形成工程にて、触媒層及び超微細繊維上に、上記絶縁保護層となる絶縁体を形成し、さらに、レジストパターンニング工程にて、上記絶縁体上にレジストを塗布し、そのレジストをソース電極及びドレイン電極の設置位置にパターニングするので、超微細繊維とレジストとの間に絶縁保護層となる絶縁体が形成された構成になっている。それゆえ、上記の構成によれば、フォトレジストが超微細繊維に直接触れることがなく、超微細繊維周辺にフォトレジスト残渣が付着するということが起こらなくなる。それゆえ、上記の構成では、ヒステリシス特性が小さく(略0ボルト)、ソース電極あるいはドレイン電極から電流信号が時間的に略一定となる電界効果トランジスタを提供することが可能になる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法では、上記絶縁保護層形成工程で、下層の超微細繊維が除去されるまでエッチングを行うことが好ましい。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法では、上記絶縁保護層形成工程後に、金属酸化物からなる薄膜、あるいは絶縁物薄膜を形成する薄膜形成工程を含むことが好ましい。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法では、上記超微細繊維がナノチューブ状構造体であるが好ましい。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法では、上記ナノチューブ構造体がカーボンナノチューブであることが好ましい。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記の課題を解決するために、上述の電界効果トランジスタの製造方法により製造された電界効果トランジスタであることを特徴としている。
このような、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法により製造された電界効果トランジスタの構成の一例としては、基板と、基板に設けられたソース電極及びドレイン電極と、上記のソース電極及びドレイン電極間の電流通路になり、かつ超微細繊維で構成されたチャネルとを備え、上記のソース電極及びドレイン電極の下側に、上記超微細繊維を成長させるための触媒層が形成されているとともに、上記ソース電極及びドレイン電極の上側には、ソース電極及びドレイン電極をマスクする第2の層が形成されている電界効果トランジスタが挙げられる。
また、別の構成としては、基板と、基板に設けられたソース電極及びドレイン電極と、上記のソース電極及びドレイン電極間の電流通路になり、かつ超微細繊維で構成されたチャネルとを備え、上記チャンネルの側方に、上記ソース電極及びドレイン電極が形成されている電界効果トランジスタが挙げられる。
また、上記チャンネルの側方に、上記ソース電極及びドレイン電極が形成されている場合、上記ソース電極及びドレイン電極と上記チャンネルとの間に、金属酸化物からなる薄膜、あるいは絶縁物薄膜が形成されている構成であってもよい。
本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法は、以上のように、ソース電極及びドレイン電極の設置位置にそれぞれ触媒層を形成し、その触媒層から超微細繊維を成長させる成長工程と、触媒層及び超微細繊維上に、ソース電極及びドレイン電極の金属材料からなる第1の層を堆積する第1の堆積工程と、上記第1の層上におけるソース電極及びドレイン電極の形成位置をマスクするように第2の層を堆積する第2の堆積工程と、上記第1の層に対して選択的なエッチングを行い、下に配された超微細繊維を露出させるエッチング工程とを含む構成である。
また、本発明に係る電界効果トランジスタの製造方法は、以上のように、ソース電極及びドレイン電極の設置位置にそれぞれ触媒層を形成し、その触媒層から超微細繊維を成長させる成長工程と、触媒層及び超微細繊維上に、上記絶縁保護層となる絶縁体を形成する絶縁体形成工程と、上記絶縁体上にレジストを塗布し、そのレジストをソース電極及びドレイン電極の設置位置にパターニングするレジストパターンニング工程と、レジストパターンに応じて上記絶縁体を、少なくとも下層の超微細繊維が露出するまでエッチングし、絶縁保護層を形成する絶縁保護層形成工程と、ソース電極及びドレイン電極の金属材料からなる第1の層を堆積し、ソース電極及びドレイン電極を形成する電極形成工程とを含む構成である。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上述の電界効果トランジスタの製造方法により製造された電界効果トランジスタである。
それゆえ、本発明によれば、フォトレジストが超微細繊維に直接触れることがなく、超微細繊維周辺にフォトレジスト残渣が付着するということが起こらなくなる。従って、上記の構成では、ヒステリシス特性が小さく(略0ボルト)、ソース電極あるいはドレイン電極から電流信号が時間的に略一定となる電界効果トランジスタを提供することが可能になる。
(実施の形態1)
本発明の一実施形態について図1〜図4に基づいて説明すると以下の通りである。
図1は、本実施形態の電界効果トランジスタの製造方法(以下、本製造方法と記す)の工程を示す断面図であり、図1(a)は、低誘電層を形成する工程を示し、図1(b)は、ナノチューブを成長させる工程を示し、図1(c)は、電極金属を蒸着する工程を示し、図1(d)は、フォトレジストを塗布する工程を示し、図1(e)は、フォトレジストのパターニングを行う工程を示し、図1(f)は、第2の層を形成する工程を示し、図1(g)は、リストオフを行う工程を示し、図1(h)は、電極金属12に対し選択的エッチングを行う工程を示し、図1(i)は、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程を示し、図1(j)は、絶縁保護層を形成する工程を示し、図1(k)は、トップゲートを形成する工程を示す。
本製造方法では、まず、図1(a)に示すように、シリコン基板(基板)2の表面に、低誘電層3としての酸化シリコン膜を形成する。そして、図1(b)に示すように、低誘電層3表面のソース電極5及びドレイン電極6が形成される位置に、触媒層4a・4bを形成する。そして、形成された触媒層4a及び4b間に、カーボンナノチューブ(超微細繊維)7を成長させる(成長工程)。
その後、図1(c)に示されるように、触媒層4a・4b、及びカーボンナノチューブ7の表面にソース電極5及びドレイン電極6となる電極金属(第1の層)12を蒸着する(第1の堆積工程)。
そして、図1(d)に示すように、蒸着した電極金属12の表面にフォトレジスト13を塗布し、フォトレジスト13のパターニングを行う(図1(e))。この際、ソース電極5及びドレイン電極6を形成しようとする位置(形成位置)に応じて、パターンを決定し、そのパターンに合わせてフォトレジスト13のパターンニングを行う。従って、このパターンニングにより、少なくともカーボンナノチューブ7とフォトレジスト13との間に電極金属12が形成されるような構成になる。
そして、図1(f)に示すように、フォトレジスト13のパターンニングを行った電極金属12の表面に、第2の層14を形成する(第2の堆積工程)。これにより、第2の層14は、電極金属12上におけるソース電極5及びドレイン電極6の形成位置をマスクするように形成されることになる。
このように第2の層14を形成後、リストオフ(レジスト除去工程)を行う(図1(g))。リストオフにより、電極金属12の表面に形成されたフォトレジスト13は、除去されるため、フォトレジスト11表面に蒸着された第2の層14もともに、電極金属12の表面から除去されることになる。さらに、フォトレジスト13が除去された電極金属12の表面に酸素アッシングを施す(アッシング段階)ことにより、電極金属12の表面からフォトレジスト13が完全に除去される。
そして、図1(h)に示すように、電極金属12に対し選択的エッチング(エッチング工程)を行う。「選択的エッチング」とは、第2の層を構成する材料に対してはエッチングされず、電極金属12のみをエッチングすることをいう。
その結果、図1(i)に示すように、図1(f)にて形成したパターンに合わせてソース電極5及びドレイン電極6が形成されるようになる。そして、ソース電極5及びドレイン電極6の上に第2の層14が形成された構成になる。
次に、図1(j)に示すように、カーボンナノチューブ7を保護する絶縁保護層9を形成する。そして、図1(k)に示すように、絶縁保護層9上にトップゲート10を形成する。また、適宜シリコン基板2の裏面にバックゲート8を形成することも可能である。なお、絶縁保護層9の材料としては、カーボンナノチューブなどの超微細繊維を保護するのに適した従来の絶縁材料であれば、特に限定されない。ここでは、絶縁保護層9の材料として、窒化シリコン(Si)を用いている。
従来のナノチューブ電界効果トランジスタの製造方法では、カーボンナノチューブの表面にフォトレジストを塗布し、フォトレジストをパターンニングした後、そのパターンになるようにソース電極及びドレイン電極を形成していた。このため、カーボンナノチューブ周辺にフォトレジスト残渣が付着するという問題があった。
しかしながら、本製造方法では、このようなカーボンナノチューブ周辺のフォトレジスト残渣の付着という問題が招来しない。すなわち、上記のように、本製造方法では、触媒層4a・4b、及びカーボンナノチューブ7の表面に電極金属12を蒸着しており、さらに、その上(電極金属12の表面)にフォトレジスト13を塗布している。すなわち、カーボンナノチューブ7とフォトレジスト13との間に電極金属12が形成されるので、フォトレジスト13がカーボンナノチューブ7に直接触れることがなく、カーボンナノチューブ周辺にフォトレジスト残渣が付着するということが起こらなくなる。それゆえ、本製造方法では、ヒステリシス特性が小さく(略0ボルト)、ソース電極あるいはドレイン電極から電流信号が時間的に略一定となる電界効果トランジスタを提供することが可能になる。なお、本製造方法にて製造される電界効果トランジスタにおいて、カーボンナノチューブに残存するレジスト残渣は、カーボンナノチューブに対して、0.1重量%であることが好ましく、0.01重量%であることがさらに好ましく、0重量%である、すなわち全くレジスト残渣が残存していないことが特に好ましい。
以下、本製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタのヒステリシス特性及び電流信号の特性について、実施例を挙げて、具体的に説明する。なお、この実施例では、電極金属12として、金・チタンの2層からなる金属を使用し、第2の層14の材料として、白金を使用している。
まず、電流信号の特性について図2に基づいて説明する。図2は、本製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタと従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタとの電流信号の安定性を比較したグラフである。図2においてAは従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタの電流信号の時間変動を示し、Bは本製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタの電気信号の時間変動を示す。
図2に示されるように、従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタ(A)では、電流信号(規格化された電流)が時間的に変動していることがわかる。その時間変動は、20%となっている。すなわち、電流信号は、始点の電流値を1としたときに、1に対して、+10%(1.1倍)、−10%(0.9倍)となっているので、±10%、あるいは20%の変動になっている。
一方、本製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタでは、電流信号(規格化された電流)が時間的に変動しておらず、ほぼ電気信号が安定になっていることがわかる。
次に、ヒステリシス特性について、図3及び図4に基づいて説明する。図3は、従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタのヒステリシス特性を示すグラフである。図4は、本製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタのヒステリシス特性を示すグラフである。
図3に示されるように、従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタでは、ゲートの印加電圧の上昇時と下降時とで、電流曲線が異なり、ヒステリシス特性が数ボルトと大きくなっていることがわかる。
一方、本製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタでは、図4に示されるように、ヒステリシス特性が略0Vなっていることがわかる。
以上のように、本製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタは、従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタと比較して、電流信号の安定性に優れ、ヒステリシス特性が略0になり、実用に供するものになっている。
なお、本製造方法において、電極金属12として金・チタンの2層からなる金属をしているが、電極金属12としては、ソース電極、またはドレイン電極として従来使用されている金属であれば特に限定されない。例えば、電極金属12としては、パラジウム(Pt)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、またはカルシウム(Ca)が挙げられる。
また、第2の層14の材料としては、電極金属12に対し選択的エッチングが可能なものであれば特に限定されない。この第2の層の材料は、電極金属12の材料に応じて適宜設定可能である。それゆえ、第2の層の材料は、金属であってもよいし、絶縁体であってもよい。
(実施の形態2)
本発明の他の実施形態について図5に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1にて説明した図面(図1)と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、上記実施の形態1で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
図5は、本実施形態の電界効果トランジスタの製造方法(以下、本製造方法と記す)の工程を示す断面図であり、図5(a)は、低誘電層を形成する工程を示し、図5(b)は、ナノチューブを成長させる工程を示し、図5(c)は、絶縁保護層となる絶縁体を形成させる工程を示し、図5(d)は、フォトレジストを塗布しパターニングする工程を示し、図5(e)は、触媒層4a・4bに形成された絶縁体をエッチングにより除去する工程を示し、図5(f)は、カーボンナノチューブの上に絶縁保護層を形成する工程を示し、図5(g)は、電極金属を蒸着する工程を示し、図5(h)は、リストオフを行う工程を示し、図5(i)は、トップゲートを形成する工程を示す。
本製造方法では、まず、図5(a)に示すように、シリコン基板2の表面に、低誘電層3としての酸化シリコン膜を形成する。そして、図5(b)に示すように、低誘電層3表面のソース電極5及びドレイン電極6が形成される位置に、触媒層4a・4bを蒸着により形成する。そして、形成された触媒層4a及び4b間に、カーボンナノチューブ(超微細繊維)7を成長させる(成長工程)。
その後、図5(c)に示されるように、触媒層4a・4b、及びカーボンナノチューブ7の表面に、絶縁保護層9となる絶縁体を形成させる(絶縁体形成工程)。
そして、図5(d)に示すように、絶縁保護層9となる絶縁体の表面にフォトレジスト13を塗布し、フォトレジスト13のパターニングを行う(レジストパターンニング工程)。この際、ソース電極5及びドレイン電極6を形成しようとする位置に応じて、パターンを決定し、そのパターンに合わせてフォトレジスト13のパターンニングを行う。従って、このパターンニングにより、少なくともカーボンナノチューブ7とフォトレジスト13との間に、絶縁保護層9となる絶縁体が形成された構成になる。
そして、図5(e)に示すように、フォトレジスト13のパターンニングを行った絶縁体に、カーボンナノチューブ7が露出するまでエッチングを施し、カーボンナノチューブ7上に形成された絶縁体を除去する(絶縁保護層形成工程)。具体的には、フッ化水素(HF)・フッ化水素アンモニウム(NHHF)を用いてエッチングを行う。その結果、図5(f)に示されるように、カーボンナノチューブ7の上に絶縁保護層9が形成された構成になる。そして、絶縁保護層9の上にフォトレジスト13が形成されている。
そして、次に、図5(g)に示すように、ソース電極5及びドレイン電極6となる電極金属(第1の層)12の蒸着を行う(電極形成工程)。これにより、カーボンナノチューブ7、触媒層4a・4b及びフォトレジスト13表面に電極金属12が形成される。
電極金属12を蒸着後、リストオフを行う(図5(h))。リストオフにより、絶縁保護層9の上に形成されたフォトレジスト13は、除去されるため、フォトレジスト11表面に蒸着された電極金属12もともに、絶縁保護層9の表面から除去されることになる。
次に、図5(i)に示すように、絶縁保護層9上にトップゲート10を形成する。また、適宜シリコン基板2の裏面にバックゲート8を形成することも可能である。
本製造方法では、従来の製造方法にみられた、カーボンナノチューブ周辺のフォトレジスト残渣の付着という問題が招来しない。すなわち、上記のように、本製造方法では、触媒層4a・4b、及びカーボンナノチューブ7の表面に、絶縁保護層9となる絶縁体を形成させ、さらに、その上(絶縁体の表面)にフォトレジスト13を塗布している。すなわち、カーボンナノチューブ7とフォトレジスト13との間に絶縁保護層9となる絶縁体が形成されるので、フォトレジスト13がカーボンナノチューブ7に直接触れることがなく、カーボンナノチューブ周辺にフォトレジスト残渣が付着するということが起こらなくなる。それゆえ、本製造方法では、ヒステリシス特性が小さく(略0ボルト)、ソース電極あるいはドレイン電極から電流信号が時間的に略一定となる電界効果トランジスタを提供することが可能になる。
また、本製造方法では、フォトレジスト13のパターンニングを行った絶縁体に、カーボンナノチューブ7が露出するまでエッチングを施していたが、カーボンナノチューブ7が除去されるまで、エッチングを施してもよい。具体的には、プラズマエッチングを行う。プラズマエッチングはトランジスタ製造において慣用されているものなので、エッチング条件を設定することが容易である。
そして、カーボンナノチューブ7が除去されるまで、エッチングを施した後、ソース電極5及びドレイン電極6となる電極金属(第1の層)12の蒸着を行う。これにより、完成したナノチューブ電界効果トランジスタは、図6のようになる。図6は、カーボンナノチューブ7が除去されるまで、エッチングを施した結果製造されるナノチューブ電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。
図6に示されるように、製造されたナノチューブ電界効果トランジスタは、カーボンナノチューブ7の側方に、ソース電極5及びドレイン電極6が形成されている構成になる。
また、カーボンナノチューブ7が除去されるまで、エッチングを施した後に、金属酸化物からなる薄膜15、あるいは絶縁物薄膜を形成する薄膜形成工程を含んでいてもよい。
これにより、製造されたナノチューブ電界効果トランジスタは、図7のようになる。図7に示されるように、ソース電極5及びドレイン電極6とカーボンナノチューブ7との間に、金属酸化物からなる薄膜15が形成された構成になる。薄膜15の材料としては、例えば酸化アルミニウムが挙げられる。この場合、本電界効果トランジスタは、単一電子トランジスタとして動作する。
(実施の形態3)
本発明のさらに他の実施形態について図7及び図8に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1または2にて説明した図面(図1、図5)と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、上記実施の形態1,2で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
上述の実施の形態1,2では、カーボンナノチューブ7は、触媒層4a,4bから成長させていた。これに対し、本実施形態では、カーボンナノチューブを別のところで成長させるとともに、この別のところで成長させたカーボンナノチューブを基板(シリコン基板2/低誘電層3)へばらまく。
図8は、本製造方法の一例の工程を示す断面図であり、図8(a)は、低誘電層を形成する工程を示し、図8(b)は、別のところで成長させたカーボンナノチューブを基板(シリコン基板/低誘電層)へばらまく工程を示し、図8(c)は、電極金属を蒸着する工程を示し、図8(d)は、フォトレジストを塗布する工程を示し、図8(e)は、フォトレジストのパターニングを行う工程を示し、図8(f)は、第2の層を形成する工程を示し、図8(g)は、リストオフを行う工程を示し、図8(h)は、電極金属12に対し選択的エッチングを行う工程を示し、図8(i)は、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程を示し、図8(j)は、絶縁保護層を形成する工程を示し、図8(k)は、トップゲートを形成する工程を示す。
本実施形態の電界効果トランジスタの製造方法(以下、本製造方法と記す)では、まず、図8(a)に示すように、シリコン基板2の表面に、低誘電層3としての酸化シリコン膜を形成する。そして、図8(b)に示すように、カーボンナノチューブ7’を別のところで成長させ、このカーボンナノチューブ7’を、低誘電層3表面のソース電極5及びドレイン電極6間の電流通路となる位置にばらまく(成長工程)。
以降の工程は、上記図1(c)〜図1(k)に示された工程を同様の工程になるので、説明を省略する。
また、このような成長工程にて、カーボンナノチューブを別のところで成長させるとともに、この別のところで成長させたカーボンナノチューブを基板(シリコン基板2/低誘電層3)へばらまく構成は、図5に示された製造方法にも適用可能である。
図9は、本製造方法の別の例の工程を示す断面図であり、図9(a)は、低誘電層を形成する工程を示し、図9(b)は、別のところで成長させたカーボンナノチューブを基板(シリコン基板/低誘電層)へばらまく工程を示し、図9(c)は、絶縁保護層となる絶縁体を形成させる工程を示し、図9(d)は、フォトレジストを塗布しパターニングする工程を示し、図9(e)は、触媒層に形成された絶縁体をエッチングにより除去する工程を示し、図9(f)は、カーボンナノチューブの上に絶縁保護層を形成する工程を示し、図9(g)は、電極金属を蒸着する工程を示し、図9(h)は、リストオフを行う工程を示し、図9(i)は、トップゲートを形成する工程を示す。
すなわち、図9(a)に示すように、シリコン基板2の表面に、低誘電層3としての酸化シリコン膜を形成する。そして、図9(b)に示すように、カーボンナノチューブ7’を別のところで成長させ、このカーボンナノチューブ7’を、低誘電層3表面のソース電極5及びドレイン電極6間の電流通路となる位置にばらまく(成長工程)。
以降の工程は、上記図5(c)〜図1(i)に示された工程を同様の工程になるので、説明を省略する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明においては、ヒステリシス特性が小さく(略0ボルト)、ソース電極あるいはドレイン電極から電流信号が時間的に略一定となる電界効果トランジスタを提供することが可能になるので、工業用超高感度センサ、バイオセンサ等の応用化に役立つ。
実施形態1の電界効果トランジスタの製造方法の工程を示す断面図であり、(a)は、低誘電層を形成する工程を示し、(b)は、ナノチューブを成長させる工程を示し、(c)は、電極金属を蒸着する工程を示し、(d)は、フォトレジストを塗布する工程を示し、(e)は、フォトレジストのパターニングを行う工程を示し、(f)は、第2の層を形成する工程を示し、(g)は、リストオフを行う工程を示し、(h)は、電極金属12に対し選択的エッチングを行う工程を示し、(i)は、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程を示し、(j)は、絶縁保護層を形成する工程を示し、(k)は、トップゲートを形成する工程を示す。 本発明の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタと従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタとの電流信号の安定性を比較したグラフである。 従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタのヒステリシス特性を示すグラフである。 本発明の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタのヒステリシス特性を示すグラフである。 実施形態2の電界効果トランジスタの製造方法の工程を示す断面図であり、(a)は、低誘電層を形成する工程を示し、(b)は、ナノチューブを成長させる工程を示し、(c)は、絶縁保護層となる絶縁体を形成させる工程を示し、(d)は、フォトレジストを塗布しパターニングする工程を示し、(e)は、触媒層に形成された絶縁体をエッチングにより除去する工程を示し、(f)は、カーボンナノチューブの上に絶縁保護層を形成する工程を示し、(g)は、電極金属を蒸着する工程を示し、(h)は、リストオフを行う工程を示し、(i)は、トップゲートを形成する工程を示す。 カーボンナノチューブが除去されるまで、エッチングを施した結果製造されるナノチューブ電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。 カーボンナノチューブが除去されるまで、エッチングを施した後に、金属酸化物からなる金属薄膜を形成した結果製造されるナノチューブ電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。 実施形態3の電界効果トランジスタの製造方法の工程を示す断面図であり、(a)は、低誘電層を形成する工程を示し、(b)は、別のところで成長させたカーボンナノチューブを基板(シリコン基板/低誘電層)へばらまく工程を示し、(c)は、電極金属を蒸着する工程を示し、(d)は、フォトレジストを塗布する工程を示し、(e)は、フォトレジストのパターニングを行う工程を示し、(f)は、第2の層を形成する工程を示し、(g)は、リストオフを行う工程を示し、(h)は、電極金属12に対し選択的エッチングを行う工程を示し、(i)は、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程を示し、(j)は、絶縁保護層を形成する工程を示し、(k)は、トップゲートを形成する工程を示す。 実施形態3の電界効果トランジスタの製造方法の工程を示す断面図であり、(a)は、低誘電層を形成する工程を示し、(b)は、別のところで成長させたカーボンナノチューブを基板(シリコン基板/低誘電層)へばらまく工程を示し、(c)は、絶縁保護層となる絶縁体を形成させる工程を示し、(d)は、フォトレジストを塗布しパターニングする工程を示し、(e)は、触媒層に形成された絶縁体をエッチングにより除去する工程を示し、(f)は、カーボンナノチューブの上に絶縁保護層を形成する工程を示し、(g)は、電極金属を蒸着する工程を示し、(h)は、リストオフを行う工程を示し、(i)は、トップゲートを形成する工程を示す。 ナノチューブ電界効果トランジスタの構成を示す斜視図である。 従来のナノチューブ電界効果トランジスタの製造方法を示す断面図である。 従来の製造方法により製造されたナノチューブ電界効果トランジスタの問題点を説明するための説明図である。
符号の説明
1 ナノチューブ電界効果トランジスタ
2 基板
3 低誘電層
4a 触媒層
4b 触媒層
5 ソース電極
6 ドレイン電極
7,7’ カーボンナノチューブ(超微細繊維)
8 バックゲート
9 絶縁保護層
10 トップゲート
11 フォトレジスト
12 電極金属(ソース電極及びドレイン電極の金属材料からなる第1の層)
13 フォトレジスト(レジスト)
14 第2の層
15 薄膜

Claims (9)

  1. 基板と、基板に設けられたソース電極及びドレイン電極と、上記のソース電極及びドレイン電極間の電流通路になり、かつ超微細繊維で構成されたチャネルと、上記チャンネルを保護する絶縁保護層とを備えた電界効果トランジスタの製造方法であって、
    ソース電極及びドレイン電極の設置位置にそれぞれ触媒層を形成し、その触媒層から超微細繊維を成長させる成長工程と、
    触媒層及び超微細繊維上に、上記絶縁保護層となる絶縁体を形成する絶縁体形成工程と、
    上記絶縁体上にレジストを塗布し、そのレジストをソース電極及びドレイン電極の設置位置を除くように形成するレジストパターンニング工程と、
    レジストパターンに応じて上記絶縁体を、少なくとも下層の超微細繊維が露出するまでエッチングし、絶縁保護層を形成する絶縁保護層形成工程と、
    ソース電極及びドレイン電極の金属材料からなる第1の層を堆積し、ソース電極及びドレイン電極を形成する電極形成工程とを含むことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  2. 上記絶縁保護層形成工程で、下層の超微細繊維が除去されるまでエッチングを行うことを特徴とする請求項に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  3. 上記絶縁保護層形成工程後に、金属酸化物からなる薄膜、あるいは絶縁物薄膜を形成する薄膜形成工程を含むことを特徴とする請求項またはに記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  4. 上記超微細繊維がナノチューブ状構造体であることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  5. 上記ナノチューブ構造体がカーボンナノチューブであることを特徴とする請求項に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  6. 請求項1〜の何れか1項に記載の電界効果トランジスタの製造方法により製造された電界効果トランジスタ。
  7. 基板と、
    基板に設けられたソース電極及びドレイン電極と、
    上記のソース電極及びドレイン電極間の電流通路になり、かつ超微細繊維で構成されたチャネルとを備え、
    上記のソース電極及びドレイン電極の下側に、上記超微細繊維を成長させるための触媒層が形成されているとともに、
    上記ソース電極及びドレイン電極の上側には、ソース電極及びドレイン電極をマスクする第2の層が形成されていることを特徴とする請求項に記載の電界効果トランジスタ。
  8. 基板と、
    基板に設けられたソース電極及びドレイン電極と、
    上記のソース電極及びドレイン電極間の電流通路になり、かつ超微細繊維で構成されたチャネルとを備え、
    上記チャンネルの方に、上記ソース電極及びドレイン電極が形成されていることを特徴とする請求項に記載の電界効果トランジスタ。
  9. 上記ソース電極及びドレイン電極と上記チャンネルとの間に、金属酸化物からなる薄膜、あるいは絶縁物薄膜が形成されていることを特徴とする請求項に記載の電界効果トランジスタ。
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