JP2009231631A - カーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

カーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009231631A
JP2009231631A JP2008076673A JP2008076673A JP2009231631A JP 2009231631 A JP2009231631 A JP 2009231631A JP 2008076673 A JP2008076673 A JP 2008076673A JP 2008076673 A JP2008076673 A JP 2008076673A JP 2009231631 A JP2009231631 A JP 2009231631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect transistor
field effect
drain
carbon nanotube
carbon nanotubes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008076673A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kishimoto
茂 岸本
Takashi Mizutani
孝 水谷
Taketaka Ono
雄高 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagoya University NUC
Original Assignee
Nagoya University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagoya University NUC filed Critical Nagoya University NUC
Priority to JP2008076673A priority Critical patent/JP2009231631A/ja
Publication of JP2009231631A publication Critical patent/JP2009231631A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】カーボンナノチューブをチャネルとする電界効果トランジスタの電流密度の向上と、ゲートオフ電流の低減
【解決手段】チャネル下の基板上に、触媒膜又は触媒微粒子を形成し、この触媒膜又は触媒微粒子を用いて、チャネル下の基板面上からカーボンナノチューブを成長させると共に、カーボンナノチューブを連鎖させ、ソースとドレイン間を架橋させ、実質上、多数の架橋経路のそれぞれの経路に、半導体導電性カーボンナノチューブを存在させるようにした。この構造により、架橋経路が、全て金属導電性カーボンナノチューブで構成される確率が低減できる。この結果、ゲートオフ電流を低減することができる。また、基板上からカーボンナノチューブを成長させて、横方向に連鎖させているので、カーボンナノチューブの密度を高くすることができる。この結果、オン電流を増加することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、カーボンナノチューブをチャネルに用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。
薄膜トランジスタ(TFT)は薄型テレビやフレキシブルディスプレイなどの応用が期待され有機薄膜の実用化が進められている。しかし、有機薄膜は、移動度が1cm2 /vs程度と十分といえない。一方、カーボンナノチューブ(CNT)薄膜トランジスタ(CNT−TFT)は、カーボンナノチューブをチャネルとして用いることで高い移動度が期待できる。チャネルを形成する方法は、カーボンナノチューブを分散させる方法、結晶基板に、カーボンナノチューブを配向させる結晶基板法が用いられている。しかし、分散法では均一なカーボンナノチューブの分布が得られないため素子のばらつきが大きくなる。結晶基板法は高温プロセスが必要であり、大面積化が困難であるという問題がある。
下記特許文献1に示すように、結晶基板法を用いて形成した、チャネルにカーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタが知られている。このトランジスタは、チャネル領域の両側で、後にソースを形成する領域と、ドレインを形成する領域に触媒膜を形成して、その金属膜からカーボンナノチューブを横方向に成長させて、チャネルを形成したものである。この電界効果トランジスタは、ソース・ドレイン間を半導体導電性カーボンナノチューブで架橋する構造である。
特開2007−2346768号公報
上記の分散法と結晶基板法は、どちらの方式においても、1/3の比率で、金属導電性カーボンナノチューブにより、ソースとドレインが架橋されるために、リーク電流が多く、ピンチオフするFET 特性が得られない。また、金属導電性カーボンナノチューブによる架橋数を低減させるためには、カーボンナノチューブの密度を低くする必要があり、駆動電流が小さく、十分な移動度が得られないなどの問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、成長基板のチャネル領域からも、カーボンナノチューブを成長させることで、チャネルに多くのカーボンナノチューブの連鎖を形成して、ソースとドレイ間を架橋する構造を提供するものである。そして、この架橋経路において、少なくとも一つの半導体導電性カーボンナノチューブが介在する確率を高くすることで、ソース、ドレイン間のリーク電流を減少させると共に、負荷電流を大きくすることができる構造を実現することである。
第1の発明は、ソースとドレイン間のチャネルをカーボンナノチューブとした電界効果トランジスタにおいて、チャネル下の基板面上から成長した多数のカーボンナノチューブが、連鎖して、ソースとドレイン間を架橋し、実質上、多数の架橋経路のそれぞれの経路には、半導体導電性カーボンナノチューブが存在することを特徴とする電界効果トランジスタである。
本発明は、チャネル下の基板からカーボンナノチューブを多数成長させて、カーボンナノチューブの連鎖により、ソース、ドレイン間を架橋するようにした構造が特徴である。カーボンナノチューブを成長させるとき、金属導電性カーボンナノチューブと、半導体導電性カーボンナノチューブの比率は、1:2になることが知られている。そうすると、カーボンナノチューブが連鎖して、ソースとドレイン間を架橋する場合に、この架橋経路がn本のカーボンナノチューブで構成されているとすると、この架橋経路が、全て金属導電性カーボンナノチューブで構成される確率は、連鎖するカーボンナノチューブの本数nが増大するに連れて、1/3n で小さくなる。したがって、1−1/3n の確率で、一架橋経路の中に、必ず、半導体導電性カーボンナノチューブが、少なくとも1本は、存在することになる。この架橋経路中に半導体導電性カーボンナノチューブを有する架橋経路は、全体として、半導体導電性カーボンナノチューブの特性となる。これにより、リーク電流を低減することが可能となる。たとえば、1架橋経路を、1架橋経路当たり10本のカーボンナノチューブの連鎖で構成されるとすると、1つの架橋経路が金属導電性を示す確率は、1.67×10-5、半導体導電性を示す確率は、0.999983である。このようにして、ソースとドレイン間のカーボンナノチューブの連鎖本数nを大きくすることで、チャネルを半導体導電性とすることができる。連鎖本数nを大きくする方法としては、チャネル長さを長くする方法と、1本のカーボンナノチューブを短くする方法とが考えられる。ソース、ドレイン間を架橋するカーボンナノチューブの連鎖本数nの望ましい値は、、6〜12である。また、チャネル長さの望ましい範囲は、5μm〜50μmである。実際には、連鎖本数nは、ある正規分布で分布していると考えられるので、連鎖本数がnである架橋経路密度D(n)と、その架橋経路が全て金属導電性カーボンナノチューブで構成される確率P(n)との積D(n)・P(n)のnに関する積分で、金属導電性カーボンナノチューブのみからなる導通経路が形成される確率が求められる。基板の少なくとも表面は、絶縁性であることが望ましい。触媒を用いずにカーボンナノチューブを成長させる方法、たとえば、SiC基板の表面を熱分解して、シリコン原子を除去することで、残った炭素原子から、カーボンナノチューブを成長させる方法がある。本発明の構造は、チャネル領域の基板から成長したカーボンナノチューブを有することが特徴であるので、構造の発明は、それを成長させる方法には、限定されない。また、カーボンナノチューブは、多層ウォールの場合には、全体として、金属導電性になる確率が高くなるので、単層ウォールであることが望ましい。また、「実質上、多数の架橋経路のそれぞれの経路には、半導体導電性カーボンナノチューブが存在する」場合の、「実質上」の意味は、電界効果トランジスタのチャネルがピンチオフする状態にまで、チャネルが半導体導電性を示す程度には、架橋経路のそれぞれの経路に半導体導電性カーボンナノチューブが存在することを意味する。
また、第2の発明は、第1の発明において、チャネルのカーボンナノチューブは、チャネル下の基板面上の触媒膜又は触媒微粒子を触媒として、成長したものであることを特徴とする。通常は、基板面上に、触媒膜又は触媒微粒子を形成して、これを触媒にしてカーボンナノチューブを成長させる。触媒には、通常は、遷移金属が用いられるが、カーボンナノチューブの成長に触媒となり得るものであれば任意である。また、金属触媒を用いた場合には、その導電性により、ソース、ドレイン間が導通し易くなるので、電界効果トランジスタとしては、望ましくない。したがって、カーボンナノチューブの成長時に、触媒金属膜を用いた場合には、成長が終了した時には、触媒金属膜は、凝縮して微粒子化されることにより、隣接微粒子間で、導通がないように構成されていることが望ましい。仮に、カーボンナノチューブの成長終了後に、触媒金属膜のままで残されていたとしても、この膜の厚さを非常に薄く構成して、金属膜の抵抗が、カーボンナノチューブによるチャネルの抵抗よりも高く構成できれば、電界効果トランジスタとして機能する。
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、半導体導電性カーボンナノチューブは、架橋経路上における複数の金属導電性カーボンナノチューブの連鎖を遮断するように該金属導電性カーボンナノチューブと連鎖して存在することを特徴とする。この構造により、ソースとドレイン間を流れる短絡電流を減少させることができる。
また、第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、触媒膜又は触媒微粒子及びカーボンナノチューブは、ソース形成領域及びドレイン形成領域にも、形成されており、ソースとドレインは、カーボンナノチューブの上に形成されていることを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、触媒膜又は触媒微粒子及びカーボンナノチューブは、ソースとドレインの上にも形成されていることを特徴とする。この構成の場合には、ソース、ドレインを、カーボンナノチューブよりも先に形成するので、ソース、ドレインをフォトリソグラフィにより形成する場合に、カーボンナノチューブをレジストで汚染することがない。
また、第6の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、カーボンナノチューブは、チャネル領域にのみ形成されていることを特徴とする。
また、第7の発明は、第1乃至第6の何れか一つの発明において、ゲートは、基板上又は基板中のチャネル領域に形成されていることを特徴とする。この構造としては、ゲート、絶縁層、その絶縁層上に、成長したカーボンナノチューブの構造となる。絶縁層は基板の一部である。第2の発明を用いる場合には、絶縁層の上に、触媒膜又は触媒微粒子が存在し、それを触媒として、カーボンナノチューブが基板の一部である絶縁層から成長している。この構造は、カーボンナノチューブを形成した後に、フォトリソグラフィ工程を排除できるので、カーボンナノチューブを樹脂による汚染から排除でき、電界効果トランジスタのゲート電圧−ドレイン電流特性の履歴特性をなくすることができる。
また、第8の発明は、ソースとドレイン間のチャネルをカーボンナノチューブとした電界効果トランジスタの製造方法において、チャネル下の基板上に、触媒膜又は触媒微粒子を形成し、この触媒膜又は触媒微粒子を用いて、チャネル下の基板面上からカーボンナノチューブを成長させると共に、カーボンナノチューブを連鎖させ、ソースとドレイン間を架橋させ、実質上、多数の架橋経路のそれぞれの経路に、半導体導電性カーボンナノチューブを存在させるようにしたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法である。本製造方法は第2の発明の製造方法に対応するものである。この製造方法によると、チャネル下の基板面上から成長した多数のカーボンナノチューブは、連鎖して、ソースとドレイン間を架橋する構造とすることかができる。そして、実質上、多数の架橋経路のそれぞれの経路には、少なくとも一つの半導体導電性カーボンナノチューブが存在するようにすることが可能である。上記した触媒、触媒膜の厚さなどの記述に付いては、本製造方法にも適用される。
また、第9の発明は、第8の発明において、半導体導電性カーボンナノチューブは、架橋経路上における複数の金属導電性カーボンナノチューブの連鎖を遮断するように該金属導電性カーボンナノチューブと連鎖して存在することを特徴とする。第3の発明の電界効果トランジスタの製造方法に対応する。
また、第10の発明は、第8又は第9の発明において、触媒膜は、0.01nm〜2nmの厚さに形成することを特徴とする。この厚さに形成すると、カーボンナノチューブを成長させた後の触媒膜の抵抗を、カーボンナノチューブのチャネルの抵抗に比べて大きくすることができる。
また、第11の発明は、第8乃至第10の何れか一つの発明において、触媒膜又は触媒微粒子及びカーボンナノチューブを、ソース形成領域及びドレイン形成領域にも形成し、カーボンナノチューブの形成の後に、カーボンナノチューブの上にソースとドレインを形成することを特徴とする。この製法は、第4の発明の電界効果トランジスタの製法に対応する。
また、第12の発明は、第8乃至第10の何れか一つの発明において、基板上に、ソース及びドレインを形成し、それらの間の基板上及びソース及びドレイン上に、触媒膜又は触媒微粒子を形成し、その後に、触媒膜又は触媒微粒子の上に、カーボンナノチューブを成長させることを特徴とする。この構成の場合には、ソース、ドレインを、カーボンナノチューブよりも先に形成するので、ソース、ドレインをフォトリソグラフィにより形成する場合に、カーボンナノチューブをレジストで汚染することがない。この製法は、第5の発明の電界効果トランジスタの製法に対応する。
また、第13の発明は、第8乃至第10の何れか一つの発明において、基板上の少なくともチャネル領域に触媒膜又は触媒微粒子を形成し、ソースとドレインを形成し、ソースとドレイン間の触媒膜上又は触媒微粒子上に、カーボンナノチューブを選択成長させることを特徴とする。この構成の場合には、ソース、ドレインを、カーボンナノチューブよりも先に形成するので、ソース、ドレインをフォトリソグラフィにより形成する場合に、カーボンナノチューブをレジストで汚染することがない。この製法は、第6の発明の電界効果トランジスタの製法に対応する。
また、第14の発明は、基板上又は基板表面凹部に、ゲート及びその上に絶縁膜を形成した後に、第8乃至第13の何れか1つの発明に係る工程を実施することを特徴とする。この製法は、第2の発明を用いる第7の発明の電界効果トランジスタの製法に対応する。
本装置発明は、ソースとドレイン間のチャネルをカーボンナノチューブとした電界効果トランジスタにおいて、チャネル下の基板面上から成長した多数のカーボンナノチューブが、連鎖して、ソースとドレイン間を架橋し、実質上、多数の架橋経路のそれぞれの経路には、半導体導電性カーボンナノチューブが存在するようにしている。このため、ゲートオフ時のソースとドレイン間の抵抗が高くなり、チャネルのオフ抵抗を高くすることができ、トランジスタの遮断特性を良好にすることができる。
本製法発明は、ソースとドレイン間のチャネルをカーボンナノチューブとした電界効果トランジスタの製造方法において、チャネル下の基板上に、触媒膜又は触媒微粒子を形成し、この触媒膜又は触媒微粒子を用いて、チャネル下の基板面上からカーボンナノチューブを成長させると共に、カーボンナノチューブを連鎖させ、ソースとドレイン間を架橋させ、実質上、多数の架橋経路のそれぞれの経路に、半導体導電性カーボンナノチューブを存在させるようにしている。したがって、この製法により作成される電荷効果トランジスタは、ゲートオフ時のソースとドレイン間の抵抗が高くなり、チャネルのオフ抵抗を高くすることができ、トランジスタの遮断特性を良好にすることができる。
本発明は、ソースとドレイン間の全面に成長したカーボンナノチューブがチャネルを形成することで、カーボンナノチューブがネットワークを組み多数の架橋経路をつくることができるため大きな駆動電流が得られる。また、ネットワークを組むカーボンナノチューブの長さは、成長時間で変えることが可能である。したがって、短いカーボンナノチューブの多数の連鎖により、ソースとドレイン間を架橋することにより、金属導電性カーボンナノチューブだけの連鎖によりソースとドレインとが架橋される確率が小さくなる。この結果、チャネル長を短くすることも可能である。ナノチューブ成長にプラズマを用いることで低温成長が可能となることから触媒の凝集を防ぎ、均一にカーボンナノチューブを成長させることが出来る。
また、プラズマを用いることでカーボンナノチューブの金属導電性カーボンナノチューブの量/半導体導電性カーボンナノチューブの量=1/3よりも、半導体導電性カーボンナノチューブが多い優先成長が期待できる。従来技術である、カーボンナノチューブの分散法では多数のカーボンナノチューブが束状になるためゲートによる伝導率変調効率が悪くなるため、駆動電流か少ない。また、カーボンナノチューブの分散にばらつきがあり、歩留まりが悪い。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。ただし、本発明は、これらの実施例には限定されない。
本発明の第1の実施例を示す。図1は、カーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタであるCNT−TFTの断面図である。CNT−TFTの作製は次の手順で行う。初めにSiO2 から成る絶縁膜11が表面に形成されたシリコン基板10をCNT成長基板とし、触媒金属膜12を形成する。触媒は鉄で、触媒金属膜12の厚さは、0.1nmとし、真空蒸着法で形成した。触媒金属膜12は成長時に温度を上げることで微粒子化する。加熱機構の付いたホルダー(図示略)に、シリコン基板10を保持して、これを、図2に示すプラズマCVD装置内30のカソード電極32の上に設置した。次に、その成膜室31に、メタン等の炭素を含むガス或はアルコール等の炭素を含む有機溶剤を気化させたものを原料ガスとして流す。成膜室31内の圧力を100Pa〜5kPaの間に保ち、プラズマを、成膜室31内で生成した。また、アノード電極34とカソード電極32の間に、直流バイアスEを与えた。これにより、カーボンナノチューブ17は、シリコン基板10上の触媒金属膜12の上から立ち上がり、横方向には、カーボンナノチューブ17が、相互に連鎖したネットワーク状に成長する。ここで用いるプラズマCVD装置のプラズマ発生法は、マイクロ波、高周波、交流、直流でも可能である。
次に、カーボンナノチューブ17の上に、チャネル領域を挟む両側に、ソース13とドレイン14を形成した。次に、カーボンナノチューブ17で構成されるチャネルの上に、SiO2 から成る絶縁膜15と、ゲート電極16を形成して、FETを製造した。シリコン基板10に代えて、透明な石英板やガラス板を用い、透明電極を用いることで、透明なCNT−TFTを作ることも可能である。
プラズマCVD装置のプラズマ発生は、マイクロ波、高周波、交流、直流でも可能ではあるが、イオン照射を抑えることで、カーボンナノチューブ17の成長量を増加させることができる。イオン照射を少なく制御する方法には、プラズマが発生する領域と、カーボンナノチューブが成長する領域との距離を保つ方法、グリッド33をカソード電極32とアノード電極34との間に挿入して、グリッド33にカソード電極32に対して正電位を与える方法などがある。グリッド33に電位を与えることは、イオンのエネルギーを制御するのに非常に有効な方法である。グリッド電極33によりシリコン基板10の上部の電界は小さくなり、正イオンがカーボンナノチューブ17へ照射されることにより生じる欠陥を抑制することができる。グリッド電極33とカソード電極32間の電圧は1V〜50Vの時に、CNT−TFTの特性は、電極33−32間電圧に依存して変化した。
図3は、シリコン基板10上にカーボンナノチューブの連鎖で構成されるネットワーク状に成長したカーボンナノチューブの電子顕微鏡写真である。このときのカーボンナノチューブの成長条件は、マイクロ波電力が400W、ガス圧力が1kPa、メタンガス流量が10sccm、水素ガス流量が80sccm、シリコン基板10の加熱温度が650℃、グリッド電極33とカソード電極32間の電圧が、5V、成長時間が10分であった。図4は、シリコン基板10上に、ソース13とドレイン14とを形成した素子の電子顕微鏡写真である。図5−7は、本実施例に係るCNT−TFTのトランジスタ特性である。チャネル長は40μm、チャネル幅は200μmである。Vds=−0.2Vのとき相互コンダクタンスgm は、0.5μSであり、実効移動度μFEは14.5cm2 /Vsであった。
また、実施例1と同様な製法により、オン電流が1 mAを超える高品質のCNT−TFTを作製した。ガス圧力を低くするとプラズマ中の荷電粒子が金属導電性カーボンナノチューブに損傷を与え、半導体導電性カーボンナノチューブが残り易くなっていることが分かった。
実施例2の電界効果トランジスタは、実施例1の電界効果トランジスタの製法において、ガス圧力を変えてカーボンナノチューブの成長を行って得たものである。図8、図9は、実施例1の場合の1/2の圧力であるガス圧力500Paで作製したCNT−TFTのトランジスタ特性である。on/off比は、104 程度で良好な特性を示していることが分かる。Vds=−0.2Vのとき相互コンダクタンスgm は0.06μSで、実効移動度μFEは1.7cm2 /Vsであった。なお、グリッド電極33とカソード電極32間に加える電圧を変えることで、イオン照射を制御することができ、ガス圧力を変えたときと同じような結果が得られた。また、図10に、チャネルのカーボンナノチューブのSEM像を、図11に、AFM像を示す。
触媒金属膜12の厚さを0.01nm〜3nmにして、上記の構造の電界効果トランジスタを製造した。そして、このソースとドレイン間のゲートオフ抵抗を測定した。結果を図12に示す。チャネル幅は660μmである。触媒金属膜12の厚さが1.5nm以下の場合には、ゲートオフ抵抗は、無限大であり、厚さが2nmの時には、210kΩ/μm、厚さが2.5nmの時には、40kΩ/μmとなった。触媒金属膜12の厚さを2nmとして場合に、ソース/ドレイン間に、5Vの電圧を印加すると、リーク電流は、0.024mAとなり、ゲートオフ時のカーボンナノチューブのチャネルに流れる電流よりも約2桁程低い値となった。触媒金属膜12を2nmよりも厚くすると、触媒金属膜12を流れる電流が、カーボンナノチューブのチャネルに流れる電流とが同程度か、又は、それ以上となるので望ましくない。 また、触媒金属膜12の厚さを0.01nmとした場合にも、チャネル領域の基板上に、カーボンナノチューブは、成長して、カーボンナノチューブの連鎖構造を得られているのが確認されている。したがって、触媒金属膜12の厚さは、0.01nm〜2nmの厚さで使用することが可能である。
実施例4の電界効果トランジスタは、図13に示すものである。実施例1と同一機能を有する部分には、同一符号が付されている。SiO2 膜から成る絶縁膜11の形成されたシリコン基板10上に、金属の一様蒸着の後に、フォトリフグラフィを経て、ソース13とドレイン14が形成される。次に、ソース13とドレイン14の上と、ソース13とドレイン14間のSiO2 から成る絶縁膜11の上面に、鉄から成る触媒金属膜12を厚さ、1.5nmに形成する。次に、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ17を成長させる。この時、カーボンナノチューブ17は、チャネル下の触媒金属膜12から立ち上がり、横方向には、相互に連携されたネットワーク状に構成することができた。次に、SiO2 から成る絶縁膜15とゲート16を形成した。このような構成としても良い。
実施例5の電界効果トランジスタは、図14に示すものである。実施例1と同一機能を有する部分には、同一符号が付されている。基板には、セラミクス基板100を用いた。セラミクス基板100上に、金属を一様に蒸着して、厚さ1nmの触媒金属膜12を形成した。その触媒金属膜12の上に、金属を一様に蒸着して、フォトリフグラフィを経て、ソース13とドレイン14が形成される。次に、ソース13とドレイン14をマスクとして、触媒金属12の露出面121(チャネル下)上に、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ17を、選択的に成長させた。この時、カーボンナノチューブ17は、チャネル下の触媒金属膜12から立ち上がり、横方向には、相互に連携されたネットワーク状に構成することができた。次に、SiO2 から成る絶縁膜15とゲート16を形成した。このような構成としても良い。
実施例6の電界効果トランジスタは、図15に示すものである。実施例1と同一機能を有する部分には、同一符号が付されている。基板には絶縁性のシリコン基板101を用いた。この基板101の表面には、凹部が設けられており、その凹部160の中にゲート161と、SiO2 膜から成る絶縁膜151とが形成されている。すなわち、本実施例6の電界効果トランジスタは、埋め込みゲート型である。その後は、実施例4と同様に、ソース13とドレイン14を形成し、ソース13とドレイン14の上と、ソース13とドレイン14間の絶縁膜151の上面に、鉄から成る触媒金属膜12を厚さ、1.0nmに形成する。次に、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ17を成長させる。この時、カーボンナノチューブ17は、チャネル下の触媒金属膜12から立ち上がり、横方向には、相互に連携されたネットワーク状に構成することができた。このような構成としても良い。この実施例6の構成の場合には、カーボンナノチューブ17を形成した後には、フォトリフグラフィが行われない。したがって、カーボンナノチューブ17がレジストで汚染されることがなく、ゲート電圧−ドレイン電流特性において履歴特性が表れることがない。
実施例7の電界効果トランジスタは、図16に示すものである。本実施例は、実施例6の埋め込みゲートと、実施例1の組合せである。実施例1、6と同一機能を有する部分には、同一符号が付されている。基板には絶縁性のシリコン基板101を用いた。この基板101の表面には、凹部が設けられており、その凹部160の中にゲート161と、SiO2 膜から成る絶縁膜151とが形成されている。その後は、基板101の表面上に、鉄から成る触媒金属膜12を厚さ、1.0nmに形成する。その後は、実施例1と同様に、カーボンナノチューブ17を成長させて、その上に、ソース13とドレイン14を形成した。この時、カーボンナノチューブ17は、チャネル下の触媒金属膜12から立ち上がり、横方向には、相互に連携されたネットワーク状に構成することができた。このような構成としても良い。
実施例8の電界効果トランジスタは、図17に示すものである。本実施例は、実施例6の埋め込みゲートと、実施例5のカーボンナノチューブの選択成長との組合せである。実施例5、6と同一機能を有する部分には、同一符号が付されている。基板には絶縁性のシリコン基板101を用いた。この基板101の表面には、凹部が設けられており、その凹部160の中にゲート161と、SiO2 膜から成る絶縁膜151とが形成されている。その後は、基板101の表面上に、鉄から成る触媒金属膜12を厚さ、1.0nmに形成す、その触媒金属膜12の上に、ソース13とドレイン14を形成した。そして、このソース13とドレイン14をマスクにして、触媒金属12の露出面121(チャネル下)上に、実施例1と同様にして、カーボンナノチューブ17を、選択的に成長させた。この時、カーボンナノチューブ17は、チャネル下の触媒金属膜12から立ち上がり、横方向には、相互に連携されたネットワーク状に構成することができた。この実施例8の構成の場合には、カーボンナノチューブ17を形成した後には、フォトリソグラフィが行われない。したがって、実施例6と同様に、カーボンナノチューブ17がレジストで汚染されることがなく、ゲート電圧−ドレイン電流特性において履歴特性が表れることがない。
上記の全実施例において、触媒金属膜は、鉄の他、コバルト、ニッケルや、これらの混合体などを用いることができる。また、触媒金属膜は、単層であっても2層以上の複層であっても良い。触媒金属膜を2層構造とする場合には、基板側に形成する層は、チタン、シリコン、モリブデン、アルミニウム、アルミナ、又は、これらの混合体であっても良い。この層の上に、鉄の他、コバルト、ニッケルや、これらの混合体から成る層を形成しても良い。本発明は、プラズマを用いて形成することが望ましいが、他の方法であっても良い。
本発明は、電界効果トランジスタ、特に、薄膜トランジスタとして用いることができる。
本発明の具体的な実施例1に係る電界効果トランジスタの構成図。 実施例1の電界効果トランジスタを製造する製造装置の構成図。 実施例1の電界効果トランジスタの成長したカーボンナノチューブの電子顕微鏡写真。 実施例1の電界効果トランジスタのカーボンナノチューブとその上のソースとドレインを示す電子顕微鏡写真。 実施例1の電界効果トランジスタのId−Vds特性図。 実施例1の電界効果トランジスタのId−Vg特性図。 実施例1の電界効果トランジスタのId−Vg特性図。 実施例2の電界効果トランジスタのId−Vds特性図。 実施例2の電界効果トランジスタのId−Vg特性図。 実施例2の電界効果トランジスタのチャネルのカーボンナノチューブのSEM像。 実施例2の電界効果トランジスタのチャネルのカーボンナノチューブのAFM像。 実施例3に係る電界効果トランジスタの触媒金属膜の厚さと、ゲートオフ時のソース、ドレイン間電流との関係を示した特性図。 本発明の具体的な実施例4に係る電界効果トランジスタの構成図。 本発明の具体的な実施例5に係る電界効果トランジスタの構成図。 本発明の具体的な実施例6に係る電界効果トランジスタの構成図。 本発明の具体的な実施例7に係る電界効果トランジスタの構成図。 本発明の具体的な実施例8に係る電界効果トランジスタの構成図。
符号の説明
10…シリコン基板
100…セラミクス基板
101…絶縁性シリコン基板
12…触媒金属膜
13…ソース
14…ドレイン
16,161…ゲート
17…カーボンナノチューブ

Claims (14)

  1. ソースとドレイン間のチャネルをカーボンナノチューブとした電界効果トランジスタにおいて、
    前記チャネル下の前記基板面上から成長した多数のカーボンナノチューブが、連鎖して、前記ソースと前記ドレイン間を架橋し、実質上、多数の架橋経路のそれぞれの経路には、半導体導電性カーボンナノチューブが存在することを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 前記チャネルのカーボンナノチューブは、チャネル下の基板面上の触媒膜又は触媒微粒子を触媒として、成長したものであることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
  3. 前記半導体導電性カーボンなのチューブは、前記架橋経路上における複数の金属導電性カーボンナノチューブの連鎖を遮断するように該金属導電性カーボンナノチューブと連鎖して存在することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電界効果トランジスタ。
  4. 前記触媒膜又は前記触媒微粒子及び前記カーボンナノチューブは、ソース形成領域及びドレイン形成領域にも、形成されており、前記ソースと前記ドレインは、前記カーボンナノチューブの上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  5. 前記触媒膜又は前記触媒微粒子及び前記カーボンナノチューブは、前記ソースと前記ドレインの上にも形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  6. 前記カーボンナノチューブは、チャネル領域にのみ形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  7. ゲートは、前記基板上又は基板中のチャネル領域に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  8. ソースとドレイン間のチャネルをカーボンナノチューブとした電界効果トランジスタの製造方法において、
    前記チャネル下の基板上に、触媒膜又は触媒微粒子を形成し、
    この触媒膜又は触媒微粒子を用いて、前記チャネル下の前記基板面上からカーボンナノチューブを成長させると共に、カーボンナノチューブを連鎖させ、前記ソースと前記ドレイン間を架橋させ、
    実質上、多数の架橋経路のそれぞれの経路に、半導体導電性カーボンナノチューブを存在させるようにしたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  9. 前記半導体導電性カーボンナノチューブは、前記架橋経路上における複数の金属導電性カーボンナノチューブの連鎖を遮断するように該金属導電性カーボンナノチューブと連鎖して存在することを特徴とする請求項8に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  10. 前記触媒膜は、0.01nm〜2nmの厚さに形成することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  11. 前記触媒膜又は前記触媒微粒子及び前記カーボンナノチューブを、ソース形成領域及びドレイン形成領域にも形成し、
    前記カーボンナノチューブの形成の後に、前記カーボンナノチューブの上に前記ソースと前記ドレインを形成することを特徴とする請求項8乃至請求項10の何れか1項に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  12. 前記基板上に、前記ソース及び前記ドレインを形成し、それらの間の基板上及び前記ソ ース及び前記ドレイン上に、前記触媒膜又は前記触媒微粒子を形成し、
    その後に、前記触媒膜又は前記触媒微粒子の上に、前記カーボンナノチューブを成長させることを特徴とする請求項8乃至請求項10の何れか1項に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  13. 前記基板上の少なくともチャネル領域に前記触媒膜又は前記触媒微粒子を形成し、
    前記ソースと前記ドレインを形成し、
    前記ソースと前記ドレイン間の前記触媒膜上又は前記触媒微粒子上に、カーボンナノチューブを選択成長させることを特徴とする請求項8乃至請求項10の何れか1項に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  14. 前記基板上又は基板表面凹部に、ゲート及びその上に絶縁膜を形成した後に、
    請求項8乃至請求項13の何れか1項に記載の工程を実施することを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
JP2008076673A 2008-03-24 2008-03-24 カーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法 Pending JP2009231631A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008076673A JP2009231631A (ja) 2008-03-24 2008-03-24 カーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008076673A JP2009231631A (ja) 2008-03-24 2008-03-24 カーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009231631A true JP2009231631A (ja) 2009-10-08

Family

ID=41246687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008076673A Pending JP2009231631A (ja) 2008-03-24 2008-03-24 カーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009231631A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009239178A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Nec Corp 半導体装置
KR20180066803A (ko) * 2016-12-08 2018-06-19 한국전자통신연구원 유연 기판의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 유연 기판

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005008784A1 (ja) * 2003-07-17 2005-01-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電界効果型トランジスタおよびその製造方法
JP2005285822A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Fujitsu Ltd 半導体装置および半導体センサ
WO2006093601A2 (en) * 2005-02-25 2006-09-08 Motorola, Inc. Uniform single walled carbon nanotube network
JP2007142197A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Sony Corp 機能素子及びその製造方法
JP2007234676A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Osaka Univ 電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005008784A1 (ja) * 2003-07-17 2005-01-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電界効果型トランジスタおよびその製造方法
JP2005285822A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Fujitsu Ltd 半導体装置および半導体センサ
WO2006093601A2 (en) * 2005-02-25 2006-09-08 Motorola, Inc. Uniform single walled carbon nanotube network
JP2008531449A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 モトローラ・インコーポレイテッド 均一な単一壁のカーボンナノチューブ網状組織
JP2007142197A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Sony Corp 機能素子及びその製造方法
JP2007234676A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Osaka Univ 電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009239178A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Nec Corp 半導体装置
KR20180066803A (ko) * 2016-12-08 2018-06-19 한국전자통신연구원 유연 기판의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 유연 기판
KR102169298B1 (ko) 2016-12-08 2020-10-26 한국전자통신연구원 유연 기판의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 유연 기판

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10020365B2 (en) Graphene device and method of fabricating a graphene device
Wang et al. Synthesis and device applications of high-density aligned carbon nanotubes using low-pressure chemical vapor deposition and stacked multiple transfer
Hong et al. Improved density in aligned arrays of single-walled carbon nanotubes by sequential chemical vapor deposition on quartz
Liu et al. Aligned carbon nanotubes: from controlled synthesis to electronic applications
JP2009182173A (ja) グラフェントランジスタ及び電子機器
Yang et al. Growth of tellurium nanobelts on h-BN for p-type transistors with ultrahigh hole mobility
JP2009277803A (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法およびトランジスタ
Shimada et al. Low threshold field emission from nitrogen-incorporated carbon nanowalls
JP4984498B2 (ja) 機能素子及びその製造方法
WO2014017592A1 (ja) グラフェントランジスタ及びその製造方法
US9171907B2 (en) Graphene transistor
JP2006278505A (ja) カーボンナノチューブの製造方法及びトランジスタの製造方法
Wang et al. Graphene-based ambipolar electronics for radio frequency applications
Koohsorkhi et al. Fabrication of self-defined gated field emission devices on silicon substrates using PECVD-grown carbon nano-tubes
JP2009231631A (ja) カーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2008091566A (ja) 絶縁膜で被覆されたカーボンナノチューブ構造体の製造方法及びその構造体からなる電界効果トランジスタ装置
Zhang et al. Carbon nanotubes: from growth, placement and assembly control to 60mV/decade and sub-60 mV/decade tunnel transistors
WO2012029234A1 (ja) カーボンナノチューブを用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法
Monshipouri et al. Field emission current from a junction field-effect transistor
JP6244705B2 (ja) 半導体装置、及び半導体装置のスイッチング制御方法
Narasimhamurthy et al. Fabrication of carbon nanotube field effect transistor
JP4780546B2 (ja) カーボンナノチューブの作製方法及び電流制御素子の作製方法
Liu Synthesis, devices and applications of carbon nanotubes
Wei et al. Directed assembly of carbon nanotube electronic circuits by selective area chemical vapor deposition on prepatterned catalyst electrode structures
JP5713431B2 (ja) 電界効果型トランジスター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20110322

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Effective date: 20120322

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A977 Report on retrieval

Effective date: 20130221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130625