JP5080149B2 - 画像読取装置、及び該画像読取装置を用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
(1):原稿を照明する照明系と、該照明系で照明された原稿からの反射光を結像させる結像素子と、該結像素子で結像された原稿像を画像信号に光電変換する受光素子と、該受光素子からの画像信号にフィルタ処理を行う画像処理部とを有する画像読取装置において、前記照明系または前記結像素子を用いた結像光学系の任意の光路中に、前記反射光を少なくとも3種類の波長領域に色分解する色分解手段を有し、前記画像処理部は、前記画像信号を輝度/色差信号または明度/色度信号に変換してフィルタ処理を行う画像処理機能を有し、前記結像素子は、下記(1)及び(2)式を満足することを特徴とする画像読取装置である。
0.0026 ≦ |f−fe|/fe (1)式
|f−fe|/fe < 0.0045 (2)式
(但し、
f : C線(656.27nm)またはF線(486.13nm)における焦点距離、
fe : 基準波長e線(546.07nm)における焦点距離である。)
0.05 < n凸−n凹 < 0.25 (3)式
25.0 < ν凸−ν凹 < 36.5 (4)式
(但し、
n凸 : 正レンズ(第1レンズ、第3レンズ)のd線(587.56nm)における屈折率の合計、
n凹 : 負レンズ(第2レンズ、第4レンズ)のd線(587.56nm)における屈折率の合計、
ν凸 : 正レンズ(第1レンズ、第3レンズ)のd線(587.56nm)におけるアッベ数の合計。
ν凹 : 負レンズ(第2レンズ、第4レンズ)のd線(587.56nm)におけるアッベ数の合計である。)
31.0 < fL1×ν1/fe < 37.0 (5)式
(但し、
fL1 : 第1レンズのe線(546.07nm)における焦点距離、
ν1 : 第1レンズのアッベ数、
fe : 基準波長e線(546.07nm)おける焦点距離である。)
また、本発明に係る画像形成装置によれば、本発明の画像読取装置を用いることで、十分な画角及び明るさを得ることが可能となり、原稿の良好な読み取りが可能となることから、各色毎の画素ずれのない良好な画像形成が可能となる。
なお、以下に述べる実施の形態は本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限りこれらの態様に限られるものではない。
以下に上記構成を有する本発明に係る画像形成装置の一実施の形態について詳細に説明する。
本発明に係る画像形成装置は、原稿読取部であるスキャナ1及び後述するスキャナ補正部(不図示)、フィルタ処理部(不図示)、色補正処理部(不図示)、BG/UCR処理部(不図示)を備える第1の画像処理部からなる本発明の画像読取装置と、該原稿読取装置で読み取った原稿画像の画像信号に対応する画像の形成を行う画像形成部とを備える。本実施の形態では図1に示すように、原稿読取部は画像形成装置上部に配置され、画像形成部は画像形成装置下部に配置される。
0.001 < |f−fe|/fe (1)式
(但し、
f : C線(656.27nm)またはF線(486.13nm)における焦点距離、
fe : 基準波長e線(546.07nm)における焦点距離である。)
スキャナ1において、原稿102は、コンタクトガラス101の上に配置され、コンタクトガラス101の下部に配置された照明光学系107により、原稿102が照明される。原稿102の照明反射光Lは、第1走行体103の第1ミラー103aにより反射され、その後、第2走行体104が有する第1ミラー104aと第2ミラー104bとで反射され、縮小結像レンズ(結像素子)105へ導かれ、結像レンズ105によりラインセンサユニット106の各ラインセンサ106R、106G、106Bに結像される。
第2の画像処理部は、後述するプリンタγ補正処理部と、中間調処理部を備える構成であり、この第2の画像処理部に入力された画像データ(前記Y、M、C、Kデータ)は、プリンタγ補正処理、階調処理が行われ、画像出力部の明暗特性の補正処理や、該画像出力部の階調特性等に応じた誤差拡散処理やディザ処理等による画像データの量子化を行い、画像出力部にデータを出力するものである。なお、前記第1の画像処理部と第2の画像処理部は、図中に示す画像処理部1200にまとめて備える構成としても良い。
次いで、画像処理部から入力された画像データに基づき、画像出力部によって当該画像データの書き込みを行って画像を形成する。
符号1160は定着装置、符号1180はカセット、符号1190はレジストローラ対、符号1220は給紙コロ、符号1210はトレイ、符号Sは「記録媒体」としての転写紙を示している。
また、各色トナー画像が転写されるたびに、感光体1100の表面はクリーニング装置1150によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。
図4に本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態における画像処理部の画像信号処理全体の構成を示すブロック図である。
画像処理部は、スキャナ部3−1と、スキャナγ補正処理部3−2と、フィルタ処理部3−3と、色補正処理部3−4と、BG/UCR処理部3−5と、プリンタγ補正処理部3−6と、中間処理部3−7と、プリンタ部3−8と、CPU3−9と、操作部3−10と、データバス3−11とを備える。
M=α21×R+α22×G+α23×B+β2 (II)式
Y=α31×R+α32×G+α33×B+β3 (III)式
(但し、α11〜α33及びβ1〜β3は、予め定められた色補正係数、CMYは、8bit(0〜255)の信号である。)
C’=C−K×β5 (V)式
M’=M−K×β5 (VI)式
Y’=Y−K×β5 (VII)式
(但し、Min(C,M,Y)はCMY信号のうち最小のものを表し、β4、β5は予め定められた係数であり、C’、M’、Y’は、8bit(0〜255)の信号である。)
図5は、図4のフィルタ処理部3−3の詳細な構成を示すブロック図である。
フィルタ処理部3−3は、第1の信号変換処理部(RGB−LUV変換部)4−1と、L、U、Vごとに設けられたフィルタ処理部4−3と、第2の信号変換処理部(RGB−LUV変換部)4−5とから構成されている。
U=R−G (IX)式
V=B−G (X)式
(但し、「floor{ }」は、フロアー関数を表す。)
R'=U+G (XII)式
B'=V+G (XIII)式
(但し、「floor{ }」は、フロアー関数を表す。)
通常、インクの反射率が高い波長域においては、インクの有無による受光量の変化が小さく、強度差がないため、原稿情報の検出が困難となる。
このことはブラックインクの場合も同様のことが言える。
図9において、B信号に対して影響が大きい波長域の軸上色収差が発生しているとすると、B信号に対するMTFピークが揃わなくなる。ただし、高空間周波数のMTFは大きく劣化することになるが、低空間周波数のMTFは深度が広いため、MTFの劣化は小さいことがわかる。
また、黒文字周辺での色付きを抑えることができるため、有彩色・無彩色の領域分離を行うことが望ましい。有彩色・無彩色の領域分離を行う際には、低空間周波数のMTFが必要となってくるため、低空間周波数におけるMTFの劣化が小さいことが好ましい。
このときのRまたはBの軸上色収差の許容値を規定するものが下記(1)式であり、条件式(1)の範囲を超えると色収差は良好な状態となるが、それを達成するために高度な色補正が必要となり、レンズ構成枚数の増大やレンズ全長が長くなってしまう。
(但し、
f : C線(656.27nm)またはF線(486.13nm)における焦点距離、
fe : 基準波長e線(546.07nm)における焦点距離である。)
0.0015 < |f−fe|/fe (1)’式
であることがより好ましく、
0.002 < |f−fe|/fe (1)’’式
であることがさらに好ましい。
(但し、
f : C線(656.27nm)またはF線(486.13nm)における焦点距離、
fe : 基準波長e線(546.07nm)における焦点距離である。)
そこで、結像レンズ105は、下記(3)式及び(4)式の何れをも満足することが好ましい。
25.0 < ν凸−ν凹 < 36.5 (4)式
(但し、
n凸 : 正レンズ(第1レンズ、第3レンズ)のd線(587.56nm)における屈折率の合計、
n凹 : 負レンズ(第2レンズ、第4レンズ)のd線(587.56nm)における屈折率の合計、
ν凸 : 正レンズ(第1レンズ、第3レンズ)のd線(587.56nm)におけるアッベ数の合計。
ν凹 : 負レンズ(第2レンズ、第4レンズ)のd線(587.56nm)におけるアッベ数の合計である。)
上記(4)式は、軸上色収差を良好に補正する条件である。上限を超えると軸上色収差が補正過剰になり基準波長より短波長側で軸上色収差が正の側に大きくなる。下限を超えると軸上色収差が補正不足になり主波長より短波長側で負の側に軸上色収差が大きくなってしまう。
以上のように、上記(3)式及び(4)式に規定する範囲を外れると、結像レンズ105に要求される性能を満足できなくなる。
31.0 < fL1×ν1/fe < 37.0 (5)式
(但し、
fL1 : 第1レンズのe線(546.07nm)における焦点距離、
ν1 : 第1レンズのアッベ数、
fe : 基準波長e線(546.07nm)おける焦点距離である。)
全てのレンズを化学的に安定で鉛や砒素等の有害物質を含まない光学ガラスで構成することにより、材料のリサイクル化が可能で、加工時の廃液による水質汚染が無く、省資源化や加工時に発生するCO2等を低減でき、地球環境を考慮した、小型で低コストな読み取用レンズとすることができる。
現在デジタルカメラなどに非球面レンズが採用されているが、非球面レンズはレンズ外径が大きくなると、成型時に時間を要し加工コストがアップすることや、面形状が良好に保てなくなることがある。そこで、本発明の読取レンズは、全ての面を球面で構成することにより大きさの制限が無く、加工性や面形状精度が良好なレンズとすることができる。
また、図10に示すように、読取レンズは物体側から光軸上に第1レンズL1、第2レンズL2、絞りI、第3レンズL3、第4レンズL4配列と配列されたものであり、物体側から数えて第i番目のレンズ面の曲率半径をri、第i版目と第i+1番目のレンズ面の間の光軸上の面間隔をdi、物体側から数えて第j番目のレンズの材料の屈折率及びアッベ数をそれぞれnj、νjとする(詳しくは、d線、e線、F線、C線に対する屈折率として、それぞれndj、nej、nFj、nCjとする。)。なお、第2レンズL2と第3レンズL3の間に設けている絞りIについてはi=5とする。また、画像読取装置におけるコンタクトガラス101とラインセンサユニット106のCCDカバーガラス106cのガラス板の材料の屈折率及びアッベ数をそれぞれnc3、ν3とする(詳しくは、d線、e線、F線、C線に対する屈折率として、それぞれndc3、nec3、nFc3、nCc3とする。)。
fe : 全系のe線の合成焦点距離
FNo : Fナンバ
m : 縮率
ω : 半画角(度)
Y : 物体高
ri(i=1〜9) : 物体側から数えてi番目のレンズ面の曲率半径
di(i=1〜8) : 物体側から数えてi番目の面間隔
nj(j=1〜4) : 物体側から数えてj番目のレンズの材料の屈折率
vj(j=1〜4) : 物体側から数えてj番目のレンズの材料のアッベ数
rc1 : コンタクトガラスの物体側の曲率半径
rc2 : コンタクトガラスの像側の曲率半径
rc3 : CCDカバーガラスの物体側の曲率半径
rc4 : CCDカバーガラスの像側の曲率半径
dc1 : コンタクトガラスの肉厚
dc3 : CCDカバーガラスの肉厚
nc1 : CCDカバーガラスの屈折率
nc3 : コンタクトガラスの屈折率
vc1 : コンタクトガラスのアッベ数
vc3 : CCDカバーガラスのアッベ数
nd : d線(587.56nm)の屈折率
ne : e線(546.07nm)の屈折率
nF : F線(486.13nm)の屈折率
nC : C線(656.27nm)の屈折率
読取レンズの構成(概略形状及び配置関係)を、図11(実施例1)、図13(実施例2)、図15(実施例3)、図17(実施例4)、図19(実施例5)、図21(実施例6)に示す。また、表1〜6に順次実施例1〜6に関する読取レンズの諸元及び使用したガラスの材料名を示す。さらに、これらの収差図を、図12(実施例1)、図14(実施例2)、図16(実施例3)、図18(実施例4)、図20(実施例5)、図22(実施例6)に示す。
収差図において、e、F、Cはそれぞれe線(546.07nm)、F線(486.13nm)、c線(656.27nm)に関するものであることを示す。また、球面収差の図において波線は正弦条件、非点収差の図において実線はサジタル光線、点線はメリディオナル光線を示す。
読取レンズの構成(概略形状及びは位置関係)を図23に、読取レンズの諸元及び使用したガラスの材料名を表7に示す。記号は実施例と同一であるが、面番号のみ構成枚数の差分のみ増加している。また、従来例の収差図を図24に示す。この収差図における表記は実施例の場合と同様である。
101 コンタクトガラス
102 原稿
103,103´ 第1走行体
103a,104a,104b ミラー
104,104´ 第2走行体
105 結像素子
106 ラインセンサユニット
106R,106G,106B ラインセンサ
106c CCDカバーガラス
107 照明光学系
108 一体型ユニット
1100 感光体
1110 帯電ローラ
1130 現像装置
1140 転写ベルト
114A 転写電位印加ローラ
114B 転写ローラ
1150 クリーニング装置
1160 定着装置
1170 光走査装置
1180 カセット
1190 レジストローラ対
1200 画像処理部
1210 トレイ
1220 給紙コロ
3−1 スキャナ部
3−2 スキャナγ補正処理部
3−3 フィルタ処理部
3−4 色補正処理部
3−5 BG/UCR処理部
3−6 プリンタγ補正処理部
3−7 中間調処理部
3−8 プリンタ部
3−9 CPU
3−10 操作部
3−11 データバス
4−1 第1の変換処理部
4−2 LUT
4−3 フィルタ処理部
4−4 LUT
4−5 第2の信号変換処理部
I 絞り
L1,L2,L3,L4,L5,L6 レンズ
S 記録媒体
Claims (13)
- 原稿を照明する照明系と、
該照明系で照明された原稿からの反射光を結像させる結像素子と、
該結像素子で結像された原稿像を画像信号に光電変換する受光素子と、
該受光素子からの画像信号にフィルタ処理を行う画像処理部とを有する画像読取装置において、
前記照明系または前記結像素子を用いた結像光学系の任意の光路中に、前記反射光を少なくとも3種類の波長領域に色分解する色分解手段を有し、
前記画像処理部は、前記画像信号を輝度/色差信号または明度/色度信号に変換してフィルタ処理を行う画像処理機能を有し、
前記結像素子は、下記(1)及び(2)式を満足することを特徴とする画像読取装置。
0.0026 ≦ |f−fe|/fe (1)式
|f−fe|/fe < 0.0045 (2)式
(但し、
f : C線(656.27nm)またはF線(486.13nm)における焦点距離、
fe : 基準波長e線(546.07nm)における焦点距離である。) - 請求項1に記載の画像読取装置において、前記結像素子は、物体側から順に正のパワーの第1レンズ、負のパワーの第2レンズ、正のパワーの第3レンズ、負パワーの第4レンズで構成されていることを特徴とする画像読取装置。
- 請求項2に記載の画像読取装置において、前記結像素子は、第1レンズは、物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズは両凹レンズ、第3レンズは両凸レンズ、第4レンズは物体側に凹面を向けたメニスカス形状で、第2レンズと第3レンズの間に絞りを有することを特徴とする画像読取装置。
- 請求項2または3に記載の画像読取装置において、前記結像素子は、下記(3)式及び(4)式の何れをも満足することを特徴とする画像読取装置。
0.05 < n凸−n凹 < 0.25 (3)式
25.0 < ν凸−ν凹 < 36.5 (4)式
(但し、
n凸 : 正レンズ(第1レンズ、第3レンズ)のd線(587.56nm)における屈折率の合計、
n凹 : 負レンズ(第2レンズ、第4レンズ)のd線(587.56nm)における屈折率の合計、
ν凸 : 正レンズ(第1レンズ、第3レンズ)のd線(587.56nm)におけるアッベ数の合計。
ν凹 : 負レンズ(第2レンズ、第4レンズ)のd線(587.56nm)におけるアッベ数の合計である。) - 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置において、前記結像素子は、下記(5)式を満足することを特徴とする画像読取装置。
31.0 < fL1×ν1/fe < 37.0 (5)式
(但し、
fL1 : 第1レンズのe線(546.07nm)における焦点距離、
ν1 : 第1レンズのアッベ数、
fe : 基準波長e線(546.07nm)おける焦点距離である。) - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置において、前記画像信号がRGB信号であることを特徴とする画像読取装置。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像読取装置において、前記結像素子は前記反射光を縮小結像させる結像レンズであることを特徴とする画像読取装置。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置において、前記結像素子はガラスレンズであり、そのガラス材料は有害物質を含有していないことを特徴とする画像読取装置。
- 請求項8に記載の画像形成装置において、前記有害物質は鉛及び砒素であることを特徴とする画像読取装置。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像読取装置において、前記結像素子は全て球面により構成されていることを特徴とする読取装置。
- 画像信号に対応する画像を書き込んで画像を形成する画像形成装置であって、
原稿をフルカラーで読み取って画像信号化する手段として、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像読取装置を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11に記載の画像形成装置において、前記画像信号に対応する画像の書き込みを光書き込みにより行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項12に記載の画像形成装置において、形成すべき画像に対応する静電潜像を光書き込みにより光導電性の感光体に形成することを特徴とする画像形成装置。
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