JP5079591B2 - 電球用ソケット及び照明装置 - Google Patents
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Description
また本発明の照明装置は、上記電球用ソケットを内蔵してなることを特徴とする。
他方、電球の交換に際し、使用状態から180度向きを変えて、操作レバーを操作者の側に向けた持ち方をすることができるときは、この持ち方に変えて操作レバーを揺動容易な状態にして操作レバーを操作して電球の交換を行う。操作レバーを他方側(電球挟持側)に傾斜した状態から一方側(電球抜き差し自在側)へ傾斜させると、後側ピン受けホルダー及び後側ピン受け金具を後方へ移動することができ、両ピン受けホルダーの間が開き、両ピン受け金具による電球の口金ピンの挟持が解除状態になるので、電球を抜き取る。そして、両ピン受けホルダー及び両ピン受け金具の間に新しく使用する電球の口金ピンを差し込んで、操作レバーを他方側(電球挟持側)へ傾斜させると、後側ピン受けホルダー及び後側ピン受け金具が前方へ移動し、両ピン受け金具が電球の口金ピンを挟持する。操作レバーを他方側(電球挟持側)に傾斜した状態から一方側(電球抜き差し自在側)へ傾斜させるとき、反射器は起立状態から俯伏状態への揺動が不可になっているので、操作に関係なく向こう側に倒れてしまった反射器を操作者が起立させるという不具合な動作の発生を回避できる。
以上のように、前側に設けた操作レバーの揺動、及び、反射器を支持する作動レバーの起立と俯伏のいずれにも連動にして、後側ピン受けホルダー及び後側ピン受け金具を移動することができるから、電球と反射器が灯体内の前側寄りと後側寄りのいずれにあっても電球と反射器の位置をそのままにしてスペースの空いている後側または前側から電球の着脱操作を行うことができ、前側から電球交換を行うに際して後側の反射器が操作しないのに俯伏してしまうことを回避でき、セットに余計な手間がかかることを回避できる。
この構成にすると、作動レバーの起立状態を超えた前方への揺動を不可とすることができ、照明方向を正確に規制できる。
また、本発明に照明装置によれば、本発明に電球用ソケットの効果を有するので、電球と反射器が灯体内の前側寄りと後側寄りのいずれにあっても電球と反射器の位置をそのままにしてスペースの空いている後側または前側から電球の着脱操作を行うことができ、前側から電球交換を行うに際して後側の反射器が操作しないのに俯伏してしまうことを回避でき、セットに余計な手間がかかることを回避できる、照明装置を提供することができる。
図1は、この実施の形態に係る照明装置100の縦断側面図である。図1に示すように、照明装置100は、ワンタッチで開閉自在で上方及び後方を大きく開放するカバー1aを有し、カバー取付時は不要光を遮光する灯体1と、灯体1の前面壁に設けられスポット光を構成し投影する投影光学系2と、灯体1内の左右両側に平行に配設されかつ両端を灯体1の前面壁と後面壁とに軸支されたねじが長リードである一対の送りねじ3と、電球用ソケット10と、電球用ソケット10のソケットケース11の左右両端のフランジ部下面に固定され各側の送りねじ3と螺合されたナットランナー4と、灯体1の後面壁外面に設けられたハンドル5と、ハンドル5の回転を一対の送りねじ3に伝達する回転伝達機構6とを有してなる。
挟持用ばね18は、開閉操作軸15の後側ピン受けホルダー12bと端面カム18との間に介設されているから、後側ピン受けホルダー12bを前方へ付勢すると共に開閉操作軸15を後方へ付勢するように構成されている。
周面カム22は、カム軸19の回転中心からの距離が大きい第1の平面部22aと、カム軸19の回転中心からの距離が小さい第2の平面部22bと、第1の平面22aの略中央部にカム軸線方向に設けられた深溝部22cと、第1の平面22a及び第2の平面22bにわたり周方向に設けられた浅溝部22bとを有し、周面カム22の深溝部22cの一側に垂直突起部(前倒れ防止手段)22eが形成されている。
第1の平面部22aは、作動レバー20が起立状態のとき前記開閉操作軸15の軸心延長線に対して垂直となる。第2の平面部22bは、作動レバー20が俯伏状態のとき前記開閉操作軸15の軸心延長線に対して垂直となる。深溝部22cは、第1の平面22aの略中央部にカム軸線方向に設けられカム軸線方向に視て三角形である。浅溝部22bは、第1の平面22a及び第2の平面22bにわたり周方向に設けられている。端面カム16の楔状尖端部16aの一側に切り欠き(前倒れ防止手段)16bが形成されている(図6参照)。
図2(a)、図4は、電球Lを取り付けた使用状態を示す。図2(b)は、操作レバー17の操作により電球Lを着脱自在な電球交換時の状態を示す。図3、図5は、作動レバー20の俯伏操作により電球Lを着脱自在な電球交換時の状態を示す。
操作レバー17を一方側(電球抜き差し自在側)へ傾けたときは、楔状尖端部16aの稜線方向がカム軸19の軸線と平行状態になり、挟持用ばね18の付勢によりカム軸19が後方へ移動し該楔状尖端部16aが深溝部22cに係合するように構成されている。このとき、挟持解除用ばね14の付勢により、後側ピン受けホルダー12b及び後側ピン受け金具13bを後方へ移動するように構成されている。従って、両ピン受け金具13a,13b間が開き電球Lの口金ピンL1を抜き差し自在になる(図2(b)参照)。
後側ピン受けホルダー12b及び後側ピン受け金具13bを後方へ移動した状態では、開閉操作軸15の前方方向の許容ストロークは、コイルばね18aの圧縮寸法に制限され、この許容ストロークは、楔状尖端部16aが深溝部22cから脱出するために必要なストロークよりも小さくなるように設定されている。このように、開閉操作軸15の前方移動を制限しているので、作動レバー20を俯伏方向に揺動しても、楔状尖端部16aが深溝部22cから脱出するように移動できないから、操作レバー17を一方側(電球抜き差し自在側)へ傾けたときは、作動レバー20の俯伏位置への揺動が不能に構成されている(図2(b)参照)。
楔状尖端部16aが深溝部22cに係合した状態では、端面カム16の楔状尖端部16aの一側に形成された切り欠き(前倒れ防止手段)16bと、周面カム22の深溝部22cの一側に形成された垂直突起部(前倒れ防止手段)22eが係合し、作動レバー20を起立状態から前倒れさせることができないことにより、照明方向を正確に規制できるように構成されている。
この関係は、図中寸法に関し、a1>a2>a3>a4>a5の関係にして、a2の段階ではコイルばね18aの圧縮が限界になるように設定されていることにより、操作レバー17を他方側(電球挟持側)へ傾けた状態では、作動レバー20を起立状態から俯伏状態に揺動することがぎりぎり可能であり、操作レバー17を一方側(電球抜き差し自在側)に傾いた状態から、他方側(電球挟持側)へ揺動するときに、a2からa1へ移行しようとするので、揺動が制限される。
使用状態では、操作レバー17が他方側(電球挟持側)へ傾いていると共に反射器21が起立状態であり、かつ、操作レバー17は照明方向の側にあり、操作者の側に反射器21の背面が向いている。電球Lの交換に際し、反射器21の背面が操作者の側に向いた状態で向きを直しにくく使用状態のままで電球Lを交換する必要があるときは、操作者から離れた側の操作レバー17の揺動操作がやりにくいので、作動レバー20に支持された反射器21を起立状態から俯伏状態にして、手前を開放して電球Lの交換を行う。反射器21を俯伏状態にすると、後側ピン受けホルダー12b及び後側ピン受け金具13bを後方へ移動することができ、両ピン受けホルダー12a,12bの間が開くので、電球Lを抜き取る。両ピン受けホルダー12a,12b及び両ピン受け金具13a,13bの間に新しく使用する電球Lの口金ピンL1を差し込んで、作動レバー20に支持された反射器21を俯伏状態から起立状態にさせると、後側ピン受けホルダー12b及び後側ピン受け金具13bが前方へ移動し両ピン受け金具13a,13bが電球Lの口金ピンL1を挟持する。
本発明は上記実施の形態にこれに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態を技術的範囲に含むものである。
10 電球用ソケット
11 ソケットケース
12a 前側ピン受けホルダー
12b 後側ピン受けホルダー
13a 前側ピン受け金具
13b 後側ピン受け金具
C 給電コード
14 挟持解除用ばね
15 開閉操作軸
16 端面カム
16a 楔状尖端部
16b 切り欠き(前倒れ防止手段)
17 操作レバー
18 挟持用ばね
18a コイルばね
18b 波板ばね
19 カム軸
20 作動レバー
21 反射器
22 周面カム
22a 第1の平面部
22b 第2の平面部
22c 深溝部
22d 浅溝部
22e 垂直突起部(前倒れ防止手段)
22b 第2の平面部
Claims (4)
- 電球の口金ピンを挟持する一対のピン受け金具を具備した電球用ソケットであって、
ソケットケースと、
前記ソケットケース内の前側に移動不能に収容された前側ピン受けホルダーと、
前記ソケットケース内の後側に収容され前記前側ピン受けホルダーに対して接近離隔自在な後側ピン受けホルダーと、
前記両ピン受けホルダーの各内部に備えられ給電コードが接続される電極部を有し後側ピン受けホルダーを前側ピン受けホルダーに接近させるときに電球の口金ピンを挟持する一対のピン受け金具と、
前記後側ピン受け金具を後方に付勢する挟持解除用ばねと、
前記ソケットケースの前後壁及び前記両ピン受けホルダー内を前後方向に挿通され回動・スライド自在な開閉操作軸と、
前記開閉操作軸の後端より延在され後端面が楔状尖端形状のカム面となっている端面カムと、
前記開閉操作軸の前端部に設けられ該開閉操作軸を回動させる操作レバーと、
前記後側ピン受けホルダーと端面カムとの間に介設され前記後側ピン受けホルダーを前方へ付勢すると共に前記開閉操作軸を後方へ付勢する挟持用ばねと、
前記端面カムの後方に前記開閉操作軸の軸延長線と直交して設けられたカム軸の両端に基端を固定され起立状態と俯伏状態との二位置間を揺動する作動レバーと、
前記作動レバーに取り付けられ該作動レバーの起立状態のときに反射光軸線が前記電球に対応した位置となり前記電球からの光束を前方へ反射する反射器と、
前記カム軸に固設され前記端面カムの楔状尖端に係合する周面カムとを備え、
前記周面カムは、
前記作動レバーが起立状態のとき前記開閉操作軸の軸心延長線に対して垂直となる第1の平面部と、
前記作動レバーが俯伏状態のとき前記開閉操作軸の軸心延長線に対して垂直となる第2の平面部と、
前記第1の平面の略中央部にカム軸線方向に設けられた深溝部と、
前記第1の平面及び第2の平面にわたり周方向に設けられた浅溝部とを有し、
前記端面カムと前記周面カムとは、
前記操作レバーを一方側へ傾けるときは、楔状尖端部の稜線方向が前記カム軸の軸線と平行状態になり、該楔状尖端部が前記深溝部に係合し、かつ、前記挟持解除用ばねの付勢により、後側ピン受けホルダー及び後側ピン受け金具を後方へ移動し前記開閉操作軸の前方移動を制限し前記作動レバーの俯伏位置への揺動を不能にするように構成され、
また前記操作レバーを他方側へ傾けるときは、楔状尖端部の稜線方向が前記カム軸の軸線と90度異なる状態になり、該楔状尖端部が周面カムの浅溝部に係合し、かつ、前記挟持用ばねの付勢により、後側ピン受けホルダー及び後側ピン受け金具を前方へ移動すると共に前記作動レバーの俯伏位置への揺動を可能にするように構成された、
ことを特徴とする電球用ソケット。 - 前記端面カムの楔状尖端部の一側と前記周面カムの深溝部の一側とに一対に設けられていて、前記操作レバーが前記一方側へ傾斜した状態で、前記作動レバーが起立状態のときに互いに係合する前倒れ防止手段を備えた、ことを特徴とする請求項1に記載の電球用ソケット。
- 前記電球が、突出する2極の口金ピンを有する電球であり、前記一対のピン受け金具は該電球の口金ピンに対応して、前記両ピン受けホルダーの幅方向に対し左右二箇所に配されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電球用ソケット。
- 請求項1乃至3のいずれか一に記載の電球用ソケットを内蔵してなる、ことを特徴とする照明装置。
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