JP5079557B2 - B4c焼結体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、常圧で焼結されるBC焼結体の製造方法に関する。
C焼結体は、高温強度、耐衝撃性、耐摩耗性など物理的特性に優れ、軽量で高硬度であることから、例えば、サンドブラストノズルなどに利用されている。
しかしながら、BC焼結体は、共有結合性が高く、難焼結性であることから、BC単独での焼結は困難である。従って、一般的には、BCに様々な種類の焼結助剤を添加して焼結する技術が用いられる(例えば、特許文献1から4など参照)。
特開平7−97264号公報(請求項1など) 特開平8−12434号公報(請求項1など) 特開平11−157935号公報(請求項3など) 特開2003−137655号公報(請求項7など)
これらの技術によれば、95%以上の相対密度、高硬度や、高い曲げ強度を得ることができるBC焼結体が開示されているものの、これら3つの効果を同時に有するBC焼結体を開示しているものではなかった。
そこで、本発明は、95%以上の高い相対密度、高硬度及び高い曲げ強度も備えるBC焼結体を得ることができるBC焼結体の製造方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、BC粉末に、Al粉末を0.5〜2wt%、ZrB粉末を0.5〜5wt%添加し、さらにバインダーとして残炭率が40%以上のフェノール樹脂を1〜10wt%加えて混合した混合物を成形して成形体を形成し、該成形体を、常圧下、非酸化雰囲気中または真空中で、2000℃以上で加熱することにより、前記成形体を焼結することを特徴とする。
このような構成とすることで、高い相対密度と高硬度を備え、高い曲げ強度も備えるBC焼結体を製造することができる。
本発明のBC焼結体の製造方法によれば、95%以上の高い相対密度、高硬度を備えると共に、高い曲げ強度も備えることができるBC焼結体を得ることができる。
以下、本発明の実施形態に係るBC焼結体の製造方法を説明する。
最初に、BC粉末、Al粉末及びZrB粉末を、例えば、ボールミルを用いて混合して、混合物を作製する。
C粉末は、平均粒径が0.1μm以上2μm以下の粉末が好適に用いられる。
なお、前記平均粒径が0.1μm未満である場合には、粒子が凝集してしまい十分な成形体密度が得られないために十分に緻密化しないという問題がある。また、前記平均粒径が2μmを超える場合には、十分な相対密度を有するBC焼結体を得ることが難しい。
Al粉末及びZrB粉末は、BC粉末の焼結助剤として用いられる。
Al粉末は、平均粒径が0.1μm以上3μm以下のものが好適に用いられ、これを、0.5〜2wt%の範囲で、BC粉末に添加し、混合する。
なお、本願でいう「wt%」とは、得られる混合物の全重量に対する重量比である。
なお、前記平均粒径が0.1μm未満である場合には、Al粒子が凝集してしまい十分に分散しないという問題がある。また、前記平均粒径が3μmを超える場合には、十分に助剤としての役割を果たさないという問題がある。
また、BC粉末に添加するAl粉末が0.5wt%未満である場合には、BC焼結体の緻密化が十分には行われず、また、2,0wt%を超える場合には、焼結時に未反応Alが消失し、気孔が発生、増加するため好ましくない。
ZrB粉末は、平均粒径が0.1μm以上3μm以下のものが好適に用いられ、これを、0.5〜5wt%の範囲で、BC粉末に添加し、混合する。
なお、前記平均粒径が0.1μm未満である場合には、粒子が凝集してしまい十分に分散しないという問題がある。また、前記平均粒径が3μmを超える場合には、十分に助剤としての役割を果たさないという問題がある。
また、BC粉末に添加する粉末が0.5wt%未満である場合には、ZrBの添加効果は現れず、また、5.0wt%を超える場合には、焼結後、余ったZrBがBC焼結体の表面、又は、表層に析出してしまうため好ましくない。
なお、BC粉末、Al粉末及びZrB粉末を混合する際、バインダーとして、残炭率が40%以上のフェノール樹脂を1〜10wt%加えて混合することが好ましい。このとき、フェノール樹脂を有機溶媒に溶解させて混合することが好ましい。
このように、バインダーとしてフェノール樹脂を用いて混合体に分散させて焼結させると、フェノール樹脂の残留炭素がカーボンブラックとなり、これが焼結助剤として機能するため、より高硬度を有するBC焼結体を得ることができる。
なお、前記残炭率が40%未満である場合には、上記機能が十分でないため好ましくない。
また、前記フェノール樹脂の添加量が1wt%未満であると、上記機能が十分でなく、10wt%を超えると、剰余カーボンにより緻密化が阻害されるという問題がある。
次に、得られた混合物を、一軸プレス又はCIP成形、もしくは、その両方を用いて、所望の形状(例えば、板状体)を有する成形体を作製する。
なお、得られた混合物を、必要に応じてエバポレーターなどを用いて乾燥させ、前記混合物の乾燥粉末を形成し、その混合物を、一軸プレス又はCIP成形、もしくは、その両方を用いて、成形体を作製してもよい。
最後に、前記作製した成形体を、常圧下、非酸化雰囲気中または真空中で、2000℃以上で加熱する。
なお、ここでいう「非酸化雰囲気」とは、酸化燃焼が起こらない雰囲気ガスを差し、例えば、アルゴン、水素、窒素、ヘリウム等を挙げることができる。
なお、前記成形体を加熱する温度が、2000℃未満である場合には、十分に緻密化されないという問題がある。
なお、前記温度の上限は、2300℃以下であることが好ましい。前記温度が2300℃を超える条件は装置構成上、困難という問題がある。
以上の条件にて、前記作製した成形体を加熱することにより、焼結させることで、高い相対密度と高硬度を有し、かつ、高い曲げ強度も備えるBC焼結体を得ることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
(評価用試料の作製)
(実施例1〜6)
以下の方法にて、BC焼結体を形成した。
先ず、平均粒径が1μmのBC粉末を主体として、平均粒径が1μmのAl粉末及びZrB粉末を、表1に示すような配合比となるようにそれぞれ秤量し、更に、有機溶媒(エタノール)に溶解させた残炭率が50%のフェノール樹脂を、重量比で、5wt%加えて、ボールミルを用いて混合し、エバポレーターを用いて乾燥粉末とした。
次いで、得られた乾燥粉末を、CIPにより1.5ton/cmで成形し、成形体を形成した。
最後に、得られた成形体を、常圧下、2200℃、アルゴン雰囲気中で、3時間して保持して、焼結を行い、実施例1〜6、比較例1〜5に係る評価試料(焼結体)を作製した。
得られた複数の試料について、JISに記載されている方法により相対密度、曲げ強さ及びヤング率を測定した。また、得られた焼結体(評価試料)にブレードにより切断加工を施し、加工抵抗にて、加工性を評価した。
測定結果を表1に併せて示す。
Figure 0005079557
表1に示すように、実施例1〜6においては、相対密度95%以上で、曲げ強さ300MPa以上、ヤング率400GPa以上と良好な特性が得られた。
一方、比較例3においては、相対密度、曲げ強さ及びヤング率は、実施例1〜6と同レベルの特性が確認されたが、Alが含まれていないため、加工抵抗が大きく、加工性が悪いことが確認された。
更に、比較例4においては、曲げ強さ及びヤング率は、実施例1〜6と同レベルの特性が確認されたが、相対密度が4%ほど劣っており、高い相対密度のBC焼結体を得ることはできなかった。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。その他要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。

Claims (2)

  1. C粉末に、Al粉末を0.5〜2wt%、ZrB粉末を0.5〜5wt%添加し、さらにバインダーとして残炭率が40%以上のフェノール樹脂を1〜10wt%加えて混合した混合物を成形して成形体を形成し、
    該成形体を、常圧下、非酸化雰囲気中または真空中で、2000℃以上で加熱することにより、前記成形体を焼結することを特徴とするBC焼結体の製造方法。
  2. 前記Al 粉末及び前記ZrB 粉末の平均粒径が0.1μm以上3μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のB C焼結体の製造方法
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