JP5079472B2 - 二基一軸機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2基の機関によって1軸を駆動する二基一軸機関の制御装置に関し、特に、電気的に制御するものに関する。
従来、上記のように二基一軸機関としては、例えば特許文献1に開示されているようなものがある。これは、第1ディーゼル機関の負荷平衡レバーに、第1油圧サーボピストン機構を取り付け、第2ディーゼル機関の負荷平衡レバーに第2油圧サーボピストン機構を取り付け、第1の油圧サーボピストン機構の油圧の変換を第2の油圧サーボピストン機構に伝達して、第2ディーゼル機関の負荷平衡レバーの変位を、第2ディーゼル機関の負荷変更レバーの変位に連動させるものである。
実公平2−2917号公報
特許文献1の技術では、第2ディーゼル機関と出力軸とを繋ぐクラッチが滑った場合、第2ディーゼル機関の負荷が無くなり、第2ディーゼル機関回転数が上昇する。第2ディーゼル機関の負荷平衡レバーが独立していると、第2ディーゼル機関の燃料が減少する。しかし、特許文献1の技術では、このとき、第2ディーゼル機関の負荷平衡レバーが、第1機関の負荷平衡レバーに連動しているので、燃料が減少せず、第2ディーゼル機関の回転数が急激に上昇する可能性がある。
本発明は、一方の機関と出力軸との連結が外れても、当該機関の回転数が上昇することを防止できる二基一軸機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、第1及び第2機関が1つの出力軸に連結される二基一軸機関の制御装置に関連する。この制御装置は、第1及び第2の演算部を備えている。第1演算部には、第1機関の回転数を表す第1回転数信号と、操縦装置からの指令信号とが、入力され、第1演算部は、第1回転数信号と前記指令信号とに基づき、第1制御指令信号を出力し、これを第1機関に供給する。第1制御指令信号は、第1機関の回転数を前記指令信号に対応した回転数にするためのものである。第2演算部には、第2機関の第2回転数信号と、前記指令信号とが、入力され、第2演算部は、第2回転数信号と前記指令信号とに基づき、第2制御指令信号を出力する。第2制御指令信号は、これが供給された機関の回転数を指令信号に対応した回転数にするためのものである。第1制御指令と第2制御指令とが低指令選択部入力され、この低指令選択部は、第1制御指令と第2制御指令とのうち、低い値のものを選択し、第2機関に供給する。
仮に、第1制御指令が第1及び第2機関に供給されている状態とする。この状態において、第1及び第2機関がそれぞれ出力軸に繋がっていると、第1及び第2機関は共に、第1制御指令に対応した回転数で回転しており、第1制御指令及び第2制御指令の値は、ほぼ同じである。第2機関と出力軸との連結が外れると、第2機関は、無負荷状態であるにも拘わらず、第1制御指令によって制御されるので、第2機関の回転数が上昇しようとする。この回転数の上昇に伴い第2回転数信号の値が大きくなり、これを指令信号に対応したものとしようとして、第2制御指令の値は第2機関が出力軸と連結されていたときより小さくなる。低指令選択部が第1制御指令と第2制御指令とのうち、小さな値のものを選択するので、第2制御指令が選択され、これが第2機関に供給される。その結果、第2機関の回転数が上昇することが防止される。
前記操縦装置から第1演算部への入力線の断線を検知する断線検知部を設けてある。この場合、断線検知部に保持用スイッチが接続される。この保持用スイッチは、第2機関に供給される信号を、前記低指令選択部の出力と、第1制御指令とに切換可能である。第1演算部は、前記指令信号が消失したとき、その直前の指令信号に基づき演算を継続する。断線検知部が断線を検知したとき、前記保持スイッチが、第2機関に供給される信号を、低指令選択部の出力から第1制御指令に切換える。
もし保持スイッチを設けていないと、低指令選択部の出力として第1の制御指令が第2機関に供給されている状態において、操縦装置から第1演算部への入力線に断線が生じると、第1演算部への指令信号が消失し、その直前の指令信号に対応した回転数を維持するように第1演算部は第1制御指令を出力し、これが低指令選択部にも供給されている。このとき、回転数を下げるように操縦装置の操作信号の値が下げられると、第2演算部は、値が下げられた操作信号に対応する回転数とするように第2制御指令の値を下げる。一方、第1演算部の第1制御指令は、操作信号の値が下げられていても、それが第1演算部には供給されないので、直前の指令信号に対応した第1制御指令を維持している。その結果、低指令選択部は、第2制御指令を選択して、第2機関に供給し、第2機関の回転数を下げて出力軸の回転数を下げる。このとき、第1機関が指令信号消失直前の指令信号に対応した出力軸の回転数を維持しようとし、第1機関の回転数を上げる第1制御指令を出力する。このため、出力軸の回転数は第2制御指令が指示する回転数よりも高く、それに伴い第2機関の回転数も第2制御指令が支持する回転数よりも高い。そのため、第2演算部は、第2機関の回転数をさらに下げることを指示する第2制御指令を出力するが、同様に第1演算部が出力軸の回転数を維持しようとするので、依然として第2機関の回転数は下がらない。その結果、第2制御指令は更に第2機関の回転数を下げるように第2制御指令の値を変化させる。その結果、第1及び第2機関の回転数が不平衡となり、第2機関が停止する可能性さえある。しかし、保持スイッチが設けられているので、第2機関には第1制御指令が供給され、第1及び第2機関は、同じ第1制御指令に従って回転し、第1及び第2機関の出力を同等に保つことができる。
本発明の他の態様の二基一軸機関の制御装置は、上記の態様と同様に、第1及び第2の演算部を備え、さらに第2機関に入力される信号を、第2演算部の第2制御指令と第1演算部の第1制御指令とに切換可能な解除用スイッチを備えている。そして、第1機関の回転数を表す第1回転数信号と、第2機関の回転数を表す第2回転数信号との差が、所定値以上になったときに、記解除用スイッチは、第2機関に入力される信号を、第1制御指令から第2制御指令に切換える。
解除スイッチが設けられていないと、当初、第1制御指令によって第1及び第2機関の回転数は制御されている。しかし、第2機関と出力軸との連結が外れると、第1制御指令が第2機関に供給されるので、第2機関は、出力軸との連結が外れているにも拘わらず、出力軸と連結されている第1機関の制御用の第1制御指令が供給されているので、第2機関の回転数は大きくなる。解除スイッチを設けると、第1機関の回転数と第2機関の回転数との差が予め定めた値以上になると、第2制御指令が第2機関に供給され、第2機関の回転数が急激に上昇することを防止できる。
以上のように、本発明によれば、種々の原因によって生じる第1及び第2機関の回転数の不平衡を防止することができる。
本発明の参考例の二基一軸機関の制御装置は、図1に示すように、舶用の二基一軸機関2に実施されている。この二基一軸機関2では、スクリュー4を備えた出力軸4aを回転させるギア6に噛み合っているギア8、10に、クラッチ12、14を介して第1機関、例えばディーゼル機関16及び第2機関、例えばディーゼル機関18がそれぞれ結合されている。ディーゼル機関16は、第1の駆動手段、例えばアクチュエータ20によって駆動され、回転数が変化させられる。同様に、ディーゼル機関18は、第2の駆動手段、例えばアクチュエータ22によって駆動され、その回転数が変化させられる。
アクチュエータ20の制御は、第1の演算部、例えばPID制御部24によって行われる。この制御に使用するために、ディーゼル機関18には、その回転数を検出して、第1の回転数信号を出力する回転数検出手段、例えば回転検出器26が設けられている。第1の回転数信号がPID制御部24に供給されている。また、PID制御部26には、操縦装置28から回転数を指示する指令信号が供給されている。PID制御部26は、指令信号が表す回転数と、第1回転数信号との偏差が零になるように、即ち、指令信号が表す回転数でディーゼル機関16が回転するように第1制御指令信号、例えば第1PID制御信号をアクチュエータ20に供給する。
アクチュエータ22の制御用に、第2の演算部、例えばPID制御部30が設けられ、またディーゼル機関18の回転数を表す第2回転数信号を出力する回転検出器32が設けられている。PID制御部30には、回転検出器32によって検出されたディーゼル機関18の回転数を表す第2回転数信号と操縦装置28から指令信号とが供給されている。PID制御部30も第2制御指令信号、例えば第2PID制御信号を生成している。この第2PID制御信号も、指令信号が表す回転数と、第2回転数信号との偏差が零になるようにするためのものである。但し、PID制御部30への指令信号は、加算器34によって予め定めた値、例えば5rpmだけ増加されている。なお、第1及び第2PID制御信号は、値が小さいときにディーゼル機関16、18の回転数を低くし、値が大きいときに回転数を大きくする。
PID制御部30からの第2PID制御信号とPID制御部24からの第1PID制御信号とは、低指令選択部、例えばローセレクトスイッチ36に供給される。ローセレクタスイッチ36は、供給された第1及び第2PID制御信号の値を比較して、両者のうち回転数の低い指令、例えば値が小さいものを選択して出力する。PID制御部30への指令信号は5rpm増加されているので、通常には、ローセレクタスイッチ36の出力信号として、第1PID制御信号が選択される。
このローセレクトスイッチ36の出力信号は、切換スイッチ38の一方の入力側に入力されている。切換スイッチ38の他方の入力側には第2PID制御信号が供給されている。切換スイッチ38の出力がアクチュエータ22に供給されている。切換スイッチ38は、外部からの指示に従ってローセレクタスイッチ36の出力信号またはPID制御部30からの第2PID制御信号を出力する。
このように構成された二基一軸機関の制御装置では、切換スイッチ38を他方の入力側に切換えている状態では、ディーゼル機関16はPID制御部24からの第1PID制御信号によって制御され、ディーゼル機関18はPID制御部30からの第2PID制御信号によって制御されている。
切換スイッチ38を一方の入力側に切換えている状態では、ディーゼル機関16はPID制御部24からの第1PID制御信号によって制御されるが、ディーゼル機関18はローセレクトスイッチ36の出力によって制御される。通常状態では、上述したようにローセレクトスイッチ36の出力は、PID制御部24からの第1PID制御信号である。従って、両ディーゼル機関16、18は、PID制御部24からの第1PID制御信号によって制御されている。
この状態において、例えばディーゼル機関18とギア10との間のクラッチ14が滑ると、ディーゼル機関18の負荷が軽くなる。もし、ローセレクトスイッチ36を設けずに、直接にPID制御部24からの第1PID制御信号がアクチュエータ22に供給されていると、第1PID制御信号は、ギア8に結合されているディーゼル機関16の回転数を指令信号が表す回転数に維持しようとするので、アクチュエータ22は、ディーゼル機関18を異常に高速に回転させることになる。
しかし、ローセレクトスイッチ36を設けているので、ディーゼル機関18の負荷が軽くなったとき、その回転数は、PID制御部30に5rpm増加されて供給されている指令信号が表す回転数よりも大きくなり、PID制御部30からの第2PID制御信号の値は、第1PID制御信号の値よりも小さくなる。その結果、ローセレクトスイッチ36は、アクチュエータ22に出力するPID制御信号を第2PID制御信号に変更する。第2PID制御信号は、上述したようにディーゼル機関18の検出された回転数が指令信号を5rpm増加させた値になるように生成されたものであるので、ディーゼル機関18は、異常に高速で回転しない。その結果、ディーゼル機関16、18の異常に不平衡な回転が生じることを防止できる。
本発明の第1の実施形態の二基一軸機関の制御装置では、図2に示すように、参考例の制御装置において、操縦装置28とPID制御部24との間での断線を検知する断線検知部40が設けられている。同様に加算器34とPID制御部30との間での断線を検知する断線検知部42が設けられている。これら断線検知部40、42は、断線を検知したとき、断線検知信号を発生し、これらは論理手段、例えばオア回路44に供給されている。オア回路44は、いずれかの断線検知信号が供給されたとき出力信号を発生する。このオア回路44の出力信号は、保持スイッチ46に供給される。保持スイッチ46には、ローセレクトスイッチ36の出力信号及びPID制御部24の第1PID制御信号が供給されており、オア回路44から出力信号が供給されていないとき、ローセレクタスイッチ36の出力を切換スイッチ38の一方の入力に供給し、オア回路44から出力信号が供給されたとき、PID制御部24の第1PID制御信号を切換スイッチ38の一方の入力に供給する。
また、PID制御部24、30は、今まで供給されていた指令信号が、例えば断線によって消失した場合、船の航行を維持するため、その直前に供給されていた指令信号に基づいて、第1及び第2PID制御信号を、それぞれ出力する。他の構成は、参考例と同一であるので、対応する構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
この制御装置では、断線が生じていない状態では、補助スイッチ46がローセレクタスイッチ36の出力信号を切換スイッチ38の一方の入力側に供給しているので、参考例と同様に動作する。
この状態において、切換スイッチ38が一方の入力側に切換えられているとする。例えば断線検知部40が断線を検知すると、オア回路44が出力を発生し、保持スイッチ46がPID制御部24の第1PID制御信号を切換スイッチ38の一方の入力側に供給する。その結果、ディーゼル機関16、18は共に第1PID制御信号によって制御される。このときの第1PID制御信号は、断線が生じる直前に操縦装置28から供給されていた指令信号に基づくものである。
もし、保持スイッチ46を設けずに、ローセレクタスイッチ36の出力をそのまま切換スイッチ38の一方の入力に供給している状態において、上述したように断線が生じ、PID制御部24が直前の指令信号に基づいて第1PID制御信号を生成しているとする。この状態において、操縦装置28からの回転数を小さくする指令信号が供給されたとする。この場合、断線により指令信号はPID制御部24には供給されず、PID制御部24からの第1PID制御信号は、断線直前の指令信号に対応する回転数を維持するものである。一方、PID制御部30への指令信号は回転数を低くすることを指示するものであるので、第2PID制御信号の値は、第1PID制御信号の値よりも小さくなり、ローセレクトスイッチ36は、第2PID制御信号を切換スイッチ46を介してアクチュエータ22に供給する。その結果、ディーゼル機関18の回転数は低下する。ディーゼル機関18の回転がギア8、6、10を通じてディーゼル機関16に伝達されると、PID制御部24では断線直前の回転数を維持するため、ディーゼル機関16の回転数は高くする。回転検出器32によって検出された回転数が指令信号よりも高いので、PID制御部30は、更にディーゼル機関18の回転を低下させるように第2PID制御信号を出力する。その結果、ディーゼル機関16、18の負荷が異常に不均衡となる。
しかし、上述したように断線が生じたときに、保持スイッチ46がPID制御部24の第1PID制御信号を切換スイッチ38を介してアクチュエータ22に供給するので、両ディーゼル機関16、18の回転数は均衡を保つ。
切換スイッチ38が一方の入力側に切換えられている状態において、加算器34とPID制御部30との間で断線が生じると、オア回路44が出力を生じ、これによって保持スイッチ46がPID制御部24からの第1PID制御信号を切換スイッチ38を介してアクチュエータ22に供給する。即ち、ディーゼル機関16、18の回転数は、共に第1PID制御信号によって制御される。
もし、保持スイッチ46を設けずに、ローセレクタスイッチ36の出力をそのまま切換スイッチ38の一方の入力に供給している状態において、上述したように断線が生じ、PID制御部30が直前の指令信号に基づいて第2PID制御信号を生成しているとする。この状態において、操縦装置28からの回転数を大きくする指令信号が供給されたとする。この場合、断線により指令信号はPID制御部30には供給されず、PID制御部30からの第2PID制御信号は、断線直前の操作指令に対応する回転数を維持するものである。一方、PID制御部24への指令信号は回転数を大きくすることを指示するものであるので、第2PID制御信号の値は、第1PID制御信号の値よりも小さくなり、ローセレクトスイッチ36は、第2PID制御信号を切換スイッチ46を介してアクチュエータ22に供給する。その結果、ディーゼル機関18はその回転数を維持しようとするが、ディーゼル機関16の回転数は上昇しているので、その回転がギア8、6、10を通じてディーゼル機関18に伝達され、ディーゼル機関18の回転数は上昇する。その上昇している回転数が回転検出器32によって検出され、PID制御部30は、更にディーゼル機関18の回転を低下させるように第2PID制御信号を発生する。その結果、ディーゼル機関16、18の負荷が異常に不均衡となる。また、この状態では、操縦装置28からの指令信号に追従して出力軸の回転数を制御することができる。
しかし、上述したように断線が生じたときに、保持スイッチ46がPID制御部24の第1PID制御信号を切換スイッチ38を介してアクチュエータ22に供給するので、両ディーゼル機関16、18の負荷の均衡を保つ。
本発明の第2の実施形態の制御装置を図3に示す。この制御装置は、参考例の制御装置からローセレクトスイッチ36と切換スイッチ38とを除去し、PID制御部24の第1PID制御信号とPID制御部30の第2PID制御信号とのうち、一方をアクチュエータ22に供給する解除用スイッチ48を設けたものである。解除用スイッチ48は、切換制御部50によって切り換えられる。切換制御部50は、ディーゼル機関16の第1の回転数信号とディーゼル機関18の第2回転数信号とを比較し、第1の回転数と第2回転数との差が所定値以内のとき、第1PID制御信号がアクチュエータ22に供給されるように解除スイッチ48を切り換えており、第1の回転数と第2回転数との差が所定値を超えると、第2PID制御信号がアクチュエータ22に供給されるように解除スイッチ48を切り換える。
従って、通常状態では、解除スイッチ48によってPID制御部24からの第1PID制御信号がアクチュエータ22に供給されているので、ディーゼル機関16、18は、PID制御部24の第1PID制御信号によって制御されている。
この通常状態において、ディーゼル機関18とギア10との結合が、クラッチ14が滑ることによって解除されると、ディーゼル機関18は、負荷が軽くなり、回転数が多くなり、ディーゼル機関16の回転数よりも所定値以上大きくなる。これによって解除スイッチ48が切換えられて、アクチュエータ22にはPID制御部30から第2PID制御信号が供給され、ディーゼル機関18は、指令信号が表す速度よりも5rpm速い回転数に維持される。
上記の参考例及び各実施形態では、PID制御部30に操縦装置28からの指令信号を5rpm分だけ加算したものを供給したが、PID制御部30に操縦装置28からの指令信号をそのまま供給し、PID制御部30からの第2PID制御信号を5rpm分だけ増加させたものを出力するようにすることもできる。或いは、参考例及び第1の実施形態では、PID制御部部30に操縦装置28からの指令信号をそのまま供給し、ローセレクトスイッチ36において、第2PID制御信号を5rpm分だけ増加させて、第1PID制御信号と比較するように構成することもできる。第1の実施形態において、断線検知部42を加算器34の出力側に設けたが、加算器34と操縦装置28との間に設けることもできる。なお、増加する値を変更可能にすることもできる。
参考例及び第1の実施形態では、切換スイッチ38を設けて、ローセレクトスイッチ36の出力またはPID制御部30の第2PID制御信号の一方をアクチュエータ22に供給するように構成したが、切換スイッチ38を除去して、ローセレクトスイッチ36の出力を直接にアクチュエータ22に供給するように構成することもできる。
また、参考例では、ローセレクトスイッチ36及び切換スイッチ38をディーゼル機関16側にのみ設けたが、ディーゼル機関14側にもローセレクトスイッチ36及び切換スイッチ38を設け、或る起動時には、ディーゼル機関16側に設けたローセレクトスイッチ36と切換スイッチ38とを使用し、次の起動時にはディーゼル機関14側に設けたローセレクトスイッチ36と切換スイッチ38とを使用するというように、ディーゼル機関14側のローセレクトスイッチ36及び切換スイッチ38と、ディーゼル機関16側のローセレクトスイッチ36及び切換スイッチ38とを、交互に使用することもできる。
第1の実施形態においても同様に、ローセレクトスイッチ36、切換スイッチ38、オア回路44及び保持スイッチ46を、ディーゼル機関14側にも設け、ディーゼル機関14側のローセレクトスイッチ36、切換スイッチ38、オア回路44及び保持スイッチ46と、ディーゼル機関16側のローセレクトスイッチ36、切換スイッチ38、オア回路44及び保持スイッチ46とを、交互に使用することもできる。この場合、ディーゼル機関14側の保持スイッチ46は、通常時にはローセレクトスイッチ36の出力信号を選択して出力し、オア回路44の出力信号が供給されたとき、PID制御部30の第2PID制御信号を切換スイッチ38の一方の入力に供給する。
同様に、第2の実施形態においても、ディーゼル機関14側に解除スイッチ48と切換制御部50とを設け、ディーゼル機関14側の解除スイッチ48及び切換制御部50とディーゼル機関16側の解除スイッチ48及び切換制御部50とを、起動ごとに切換えて交互に使用することもできる。この場合、ディーゼル機関14側の切換制御部50は、通常状態では、PID制御部30からの第2PID制御信号をアクチュエータ20に供給するように解除スイッチ48を制御し、ディーゼル機関14の回転数である第1の回転数が、ディーゼル機関16の回転数である第2回転数よりも所定値以上大きくなると、PID制御部24の第1のPID制御信号をアクチュエータ20に供給するように解除スイッチ48を制御する。
本発明の参考例の二基一軸機関の制御装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態の二基一軸機関の制御装置のブロック図である。 本発明の第2の実施形態の二基一軸機関の制御装置のブロック図である。
符号の説明
2 二基一軸機関
16 ディーゼル機関(第1機関)
18 ディーゼル機関(第2機関)
24 PID制御部(第1演算部)
28 操縦装置
30 PID制御部(第2演算部)
36 ローセレクトスイッチ(低指令選択部)

Claims (2)

  1. 第1及び第2機関が1つの出力軸に連結される二基一軸機関の制御装置において、
    第1及び第2の演算部を備え、
    第1演算部には、第1機関の回転数を表す第1回転数信号と、操縦装置からの指令信号とが、入力され、
    第1演算部は、第1回転数信号と前記指令信号とに基づき、第1制御指令信号を出力し、これを第1機関に供給し、
    第2演算部には、第2機関の回転数を表す第2回転数信号と、前記指令信号とが、入力され、
    第2演算部は、第2回転数信号と前記指令信号とに基づき、第2制御指令信号を出力し、
    第1制御指令と第2制御指令とが入力される低指令選択部を、有し、
    この低指令選択部は、第1制御指令と第2制御指令とのうち、低い値のものを選択し、第2機関に供給し、
    前記操縦装置から第1演算部への入力線の断線を検知する断線検知部と、
    前記断線検知部に接続され、第2機関に供給される信号を、前記低指令選択部の出力と、第1制御指令とに切換可能な保持用スイッチとを、
    設け、
    第1演算部は、前記指令信号が消失したとき、その直前の指令信号に基づき演算を継続し、
    前記断線検知部が断線を検知したとき、前記保持スイッチが、第2機関に供給される信号を、前記低指令選択部の出力から第1制御指令信号に切換えることを特徴とする二基一軸機関の制御装置。
  2. 第1及び第2機関が1つの出力軸に連結される二基一軸機関の制御装置において、
    第1及び第2の演算部を備え、
    第1演算部には、第1機関の回転数を表す第1回転数信号と、操縦装置からの指令信号とが、入力され、
    第1演算部は、第1回転数信号と前記指令信号とに基づき、第1制御指令信号を出力し、これを第1機関に供給し、
    第2演算部には、第2機関の回転数を表す第2回転数信号と、前記指令信号とが、入力され、
    第2演算部は、第2回転数信号と前記指令信号とに基づき、第2制御指令信号を出力し、
    第2機関に入力される信号を、第2制御指令と第1制御指令とに切換可能な解除用スイッチを備え、
    第1回転数信号と第2回転数信号との差が、所定値以上になったときに、前記解除用スイッチは、第2機関に入力される信号を、第1制御指令から第2制御指令に切換えることを特徴とする二基一軸機関の制御装置。
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