JP5077617B2 - 想定外需要検出システムおよび想定外需要検出プログラム - Google Patents

想定外需要検出システムおよび想定外需要検出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、増減可能なIT(Information Technology)資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する想定外需要検出システムおよび想定外需要検出プログラムに関する。
例えば、インターネットデータセンタ(Internet data center、以下IDCと称する)のような施設では、複数の運営主体が運営するそれぞれの事業システムにおいてIT資源が稼動している。IDCは、それぞれの事業システムを構成するサーバ、ストレージ、ネットワーク等のIT資源を預かり、インターネットへの接続回線や保守・運用サービス等の提供を行う。
特に、各事業システムに割り当てられたIT資源を、需要に応じてオンデマンドで増減することが可能であるIDCは、ユーティリティ方式のIDCと呼ばれている。ユーティリティ方式のIDCにおいては、複数の事業システムにおけるIT資源を効率的に活用することが求められている。
そのため、ユーティリティ方式のIDCでは、IT資源の需要を的確に予測し、この需要予測に基づいてIT資源の利用効率の向上を図ることが特に重要である。過去の利用実績から将来需要を予測する技術は、重回帰分析を用いる方法、ARIMA(Autoregressive Integrated Moving Average Model)などの自己回帰モデルを用いた方法など多数存在する。また、マーケティング分野を対象とした予測方法として、利用者の行動パタンを複数の行動クラスに分類する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
それぞれの事業システムの運営主体は、例えば、予測したIT資源の需要を基に、IT資源を増減させる時期と、増減量を定めたデータである運用ポリシーを生成し、運用ポリシーに基づいて、IT資源を増減させることにより事業システムを運営することができる。
運用ポリシーを使うことで、例えば、事業システムが提供するWebサイトへの利用者からのアクセス数が、キャンペーン等のイベント発生により、10月12日の10時〜17時に、最大10000〜15000まで増加すると予測される場合、そのアクセス増の時期に合わせて、IT資源を追加するという運用が可能である。
特開2002−259672号公報
しかしながら、実際のIT資源の需要は、予測を超えて想定外の挙動を示す場合がある。そのような場合に、実際のIT資源の需要が予測した需要から外れる可能性に関する情報が得られると、予測を超えた需要に対する適切な対応が可能になる。例えば、運営主体は、キャンペーンの計画を修正したり、運用ポリシーを修正したりすることで、想定外の需要があった場合のリスクを低減することができる。
本発明の目的は、実際のIT資源の需要が、予測した需要から外れる可能性に関する情報を得ることができる想定外需要検出システムおよび想定外需要検出プログラムを提供することを目的とする。
本発明にかかる想定外需要検出システムは、増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する想定外需要検出システムであって、前記システムで必要とされるIT資源の量の所定期間における時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す需要モデルを記録する需要モデル記録部と、前記需要モデルで表されるIT資源の量の時間遷移とは異なる時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す想定外モデルを記録する想定外モデル記録部と、前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データと、前記需要モデルで表されるIT資源の量と、前記想定外モデルで表されるIT資源の量とを比較することにより、前記所定期間において、前記想定外モデルが表す想定外の需要が発生するか否かを判定する判定部とを備える。
本発明にかかる想定外需要検出プログラムは、増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する処理をコンピュータに実行させる想定外需要検出プログラムであって、前記システムで必要とされるIT資源の量の所定期間における時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す需要モデルを、コンピュータが備える記録部から読み出す需要モデル読み出し処理と、前記需要モデルで表されるIT資源の量の時間遷移とは異なる時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す想定外モデルを、前記記録部から読み出す想定外モデル読み出し処理と、前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データと、前記需要モデルで表されるIT資源の量と、前記想定外モデルで表されるIT資源の量とを比較することにより、前記所定期間において、前記想定外モデルが表す想定外の需要が発生するか否かを判定する判定処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、実際のIT資源の需要が予測した需要から外れる可能性に関する情報を得ることができる想定外需要検出システムおよび想定外需要検出プログラムを提供することができる。
「IT資源」は、システムを構成するためのハードウエアおよび/またはソフトウエアである。IT資源には、例えば、サーバ、ミドルウエア、ネットワーク、ストレージ、各種端末(パーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話等)、RFIDタグ等が含まれる。IT資源は、IT資産またはITリソースと呼ばれることもある。
本発明にかかる想定外需要検出システムは、増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する想定外需要検出システムであって、前記システムで必要とされるIT資源の量の所定期間における時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す需要モデルを記録する需要モデル記録部と、前記需要モデルで表されるIT資源の量の時間遷移とは異なる時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す想定外モデルを記録する想定外モデル記録部と、前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データと、前記需要モデルで表されるIT資源の量と、前記想定外モデルで表されるIT資源の量とを比較することにより、前記所定期間において、前記想定外モデルが表す想定外の需要が発生するか否かを判定する判定部とを備える。
前記判定部は、前記観測データと、前記想定外モデルと前記需要モデルとを比較することで、観測データで表される実際のIT資源への需要が、需要モデルが表す時間遷移を外れて、前記想定外モデルが表す時間遷移に近い遷移をすることを検出することができる。前記判定部は、この遷移を検出した場合に、前記想定外モデルが表す需要が発生すると判定する。そのため、想定外需要の発生が事前に検出される。その結果、前記システムの運用主体は、実際のIT資源の需要が予測した需要から外れる可能性に関する情報を得ることができる。これにより、想定外の需要に対する予防的対処が可能になる。
本発明にかかる想定外需要検出システムは、前記判定部が前記想定外の需要が発生すると判定した場合に、前記想定外モデルに基づいて、前記需要に対応するために追加するべきIT資源の量と、追加するべき時期とを表す追加IT資源情報を生成する追加情報生成部をさらに備えることが好ましい。これにより、前記システムの運用主体は、前記追加情報生成部が生成した追加IT資源情報から、想定外の需要に対して、追加するべきIT資源が“いつ”“どのくらい必要か”という情報を得ることができる。
本発明にかかる想定外需要検出システムは、前記IT資源を追加するためのコストを表すコストデータを記録するコスト記録部と、前記追加情報生成部が生成した前記追加IT資源情報で表されるIT資源を追加するためのコストを前記コストデータに基づいて算出するコスト算出部とをさらに備えることが好ましい。これにより、前記システムの運用主体は、想定外の需要に対してIT資源を追加するためのコストに関する情報を得ることができる。その結果、前記運用主体は、コストを考慮して、想定外の需要に対する対応を検討することができる。
本発明にかかる想定外需要検出システムにおいて、前記IT資源は、前記事業システムを含む複数の事業システムに対してIT資源を提供するデータセンタシステムによって提供されるものであり、想定外需要検出システムは、前記データセンタシステムによるIT資源の供給可能量の時間遷移を表す供給データを記録する供給データ記録部と、前記供給データに基づいて、前記供給可能量が不足している時期に、IT資源の需要のピークが来るような想定外モデルを生成する想定外モデル生成部とをさらに備えることが好ましい。
前記判定部は、前記想定外モデル生成部が生成した想定外モデルを用いて前記判定を行うので、データセンタシステムにおけるIT資源の供給可能量が不足している時期に需要のピークがくるような想定外の需要が発生するか否かを判定することができる。
本発明にかかる想定外需要検出システムにおいて、前記供給データは、前記データセンタシステムにおいて、過去に供給されたIT資源の量に関するデータを基に生成されたデータであることが好ましい。これにより、想定外モデル生成部は、過去の供給量の遷移パタンが反映された供給データを用いて前記想定外モデルを生成することができる。
本発明にかかる想定外需要検出システムにおいて、前記供給データは、前記データセンタシステムがIT資源を供給する前記複数の事業システムそれぞれにおいて、将来必要となるIT資源の量を表すデータを示すデータである運用ポリシーを基に生成されたデータであることが好ましい。これにより、想定外モデル生成部は、前記複数の事業システムにおける運用ポリシーから予測される供給量の遷移パタンが反映された供給データを用いて前記想定外モデルを生成することができる。
本発明にかかる想定外需要検出システムは、増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する想定外需要検出システムであって、イベントの発生によって変動する前記IT資源の需要がピークに達する時の需要量と、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前または後の時点における需要量との比率を表す値を、前記IT資源の需要変動の急峻度合いを表す複数の値と、複数の検出余裕時間とに対応付けて記録するイベント情報記録部と、イベントの発生による前記IT資源の需要変動の有無を判定するための基準値の所定期間における時間遷移を表す基準値データを記録する基準値データ記録部と、解析対象のイベントにおける急峻度合いを表すデータと、解析対象の検出余裕時間を表すデータとを記録する解析データ記録部と、前記解析データ記録部に記録された解析対象の前記急峻度合いと前記検出余裕時間とに対応する比率を前記イベント情報記録部から取得し、前記比率と、前記基準値データで表される前記所定期間内のある時間における基準値とを用いて、前記時間から前記検出余裕時間後に検出され得る需要のピーク値を求め、該ピーク値を前記検出余裕時間で対応できる需要量を表す対応可能量データとする対応可能量データ生成部とを備える。
イベントの発生によるIT資源の需要の変動に対応するための検出余裕時間は、イベントによる需要の変動が急峻であるほど、短くなる。また、イベントの発生によるIT資源の需要の増分が多いほど、検出余裕時間は短くなる。前記イベント情報記録部には、これらのイベントによる需要変動の急峻度合い、需要の変化分、検出余裕時間の関係を表すデータが記録されている。前記対応可能量データ生成部は、前記イベント情報記録部から、前記解析データ記録部に記録された解析対象の急峻度合いと解析対象の検出余裕時間とに相当する前記比率を取得する。さらに、前記対応可能量データ生成部は、前記基準値データで表される前記所定期間内のある時間における基準値とを用いて、前記時間から前記検出余裕時間後に検出され得る需要のピーク値を求める。このピーク値は、前記検出余裕時間で検出され、対応できる需要量を表すので、前記対応可能量データ生成部は、このピーク値を前記検出余裕時間で対応できる需要量を表す前記対応可能量データとして算出することができる。
例えば、前記対応可能量データ生成部は、前記所定期間内で遷移する基準値それぞれについて、前記ピーク値を求めることで、前記所定期間において対応可能なIT資源の需要量の時間遷移が得られる。
本発明にかかる想定外需要検出システムは、前記所定期間における前記システムでのIT資源の量の増減を示すデータを含む運用ポリシーを記録する運用ポリシー記録部と、前記運用ポリシーで表される、前記所定期間におけるIT資源の増減と、前記対応可能量データで表される需要量とを比較することによって、前記運用ポリシーに基づいて配備されるIT資源では対応できない需要が発生した場合のリスクの大きさを表すデータを生成するリスク算出部とをさらに備えることが好ましい。
前記リスク算出部は、前記運用ポリシーによるIT資源の増減量と、前記対応可能量データで表される需要量とを比較することによって、前記所定期間において、前記運用ポリシーに基づいて配備されるIT資源では対応できない需要が発生する可能性の大きさを得ることができる。これにより、対応できない需要が発生した場合のリスクの大きさを表すデータを生成することができる。
本発明にかかる想定外需要検出システムは、前記システムで必要とされるIT資源の量の所定期間における時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す需要モデルを記録する需要モデル記録部と、前記対応可能量データで表される、所定の検出余裕時間で対応できる需要量の範囲外にピークが来るIT資源の需要の時間的遷移を表す想定外モデルを生成する想定外モデル生成部と、前記所定期間内のある観測時間における前記IT資源の実際の需要を表す観測データと、前記需要モデルの前記観測時間におけるIT資源の量と、前記想定外モデルの前記観測時間におけるIT資源の量とを比較することにより、前記所定期間において、前記想定外モデルが表す想定外の需要が発生するか否かを判定する判定部とを備えることが好ましい。
前記判定部は、前記想定外モデル生成部が生成した想定外モデルを用いて前記判定を行うので、所定の検出余裕時間で対応できる需要量の範囲外にピークが来るような想定外の需要が発生するか否かを判定することができる。
本発明にかかる想定外需要検出システムは、増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する想定外需要検出システムであって、イベントの発生によって変動する前記IT資源の需要がピークに達する時の需要量と、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前または後の時点における需要量との比率を表す値を、前記IT資源の需要変動の急峻度合いを表す複数の値と、複数の検出余裕時間とに対応付けて記録するイベント情報記録部と、イベントの発生による前記IT資源の需要変動の有無を判定するための基準値の所定期間における時間遷移を表す基準値データを記録する基準値データ記録部と、想定されるイベントによる前記IT資源の需要変動の急峻度合いを示すデータと、想定されるイベントによって変動するIT資源の需要が前記所定期間においてピークに達する時期およびピーク時の需要量を示すデータとを含む予測データを記録する予測データ記録部と、前記予測データが表す急峻度合いと、需要がピークに達する時期と、ピーク時の需要量とを用いて、前記イベント情報記録部から、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前の時点の需要量を取得し、取得した需要量と前記基準値データとを比較することによって、前記想定されるイベントによる需要変動の開始が検出される検出時期を算出する検出時期生成部と、前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データを入力する観測データ入力部と、前記観測データで表される実際の需要と、前記基準値データとを比較することによりイベントによる需要変動の開始を検出し、この開始を検出した時期と、前記検出時期生成部が算出した検出時期とを比較することにより、前記所定期間において、前記予測データが表す需要と異なる需要が発生するか否かを判定する判定部とを備える。
前記検出時期生成部は、前記予測データと、前記イベント情報記録の情報とを用いて、想定されるイベントによる需要変動の開始が検出されると予想される検出時期を算出する。判定部は、前記検出時期生成部が生成した前記検出時期と、前記観測データで表される実際のイベントによる需要変動の開始が検出された時期とを比較することにより、前記予測データが表す需要と異なる需要が発生するか否かを判定することができる。そのため、想定外需要の発生が事前に検出される。
本発明にかかる想定外需要検出プログラムは、増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する処理をコンピュータに実行させる想定外需要検出プログラムであって、前記システムで必要とされるIT資源の量の所定期間における時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す需要モデルを、コンピュータが備える記録部から読み出す需要モデル読み出し処理と、前記需要モデルで表されるIT資源の量の時間遷移とは異なる時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す想定外モデルを、前記記録部から読み出す想定外モデル読み出し処理と、前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データと、前記需要モデルで表されるIT資源の量と、前記想定外モデルで表されるIT資源の量とを比較することにより、前記所定期間において、前記想定外モデルが表す想定外の需要が発生するか否かを判定する判定処理とをコンピュータに実行させる。
本発明にかかる想定外需要検出プログラムは、増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する処理をコンピュータに実行させる想定外需要検出プログラムであって、イベントの発生による前記IT資源の需要変動の有無を判定するための基準値の所定期間における時間遷移を表す基準値データをコンピュータが備える記録部から読み出す基準値データ読み出し処理と、解析対象のイベントにおける急峻度合いを表すデータと、解析対象の検出余裕時間を表すデータと前記記録部から読み出す解析データ読み出し処理と、イベントの発生によって変動する前記IT資源の需要がピークに達する時の需要量と、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前または後の時点における需要量との比率を表す値が、前記IT資源の需要変動の急峻度合いを表す複数の値と、複数の検出余裕時間とに対応付けて記録されたイベント情報記録部にアクセスし、前記解析データ読み出し処理で読み出した解析対象の前記急峻度合いと前記検出余裕時間とに対応する比率を前記イベント情報記録部から取得する取得処理と、前記比率と、前記基準値データで表される前記所定期間内のある時間における基準値とを用いて、前記時間から前記検出余裕時間後に検出され得る需要のピーク値を求め、該ピーク値を前記検出余裕時間で対応できる需要量を表す対応可能量データとする対応可能量データ生成処理とコンピュータに実行させる。
本発明にかかる想定外需要検出プログラムは、増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する処理をコンピュータに実行させる想定外需要検出プログラムであって、イベントの発生による前記IT資源の需要変動の有無を判定するための基準値の所定期間における時間遷移を表す基準値データをコンピュータが備える記録部から読み出す基準値データ読み出し処理と、想定されるイベントによる前記IT資源の需要変動の急峻度合いを示すデータと、想定されるイベントによって変動するIT資源の需要が前記所定期間においてピークに達する時期およびピーク時の需要量を示すデータとを含む予測データを前記記録部から読み出す予測データ読み出し処理と、イベントの発生によって変動する前記IT資源の需要がピークに達する時の需要量と、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前または後の時点における需要量との比率を表す値が、前記IT資源の需要変動の急峻度合いを表す複数の値と、複数の検出余裕時間とに対応付けられて記録されたイベント情報記録部にアクセスし、前記予測データが表す急峻度合いと、需要がピークに達する時期と、ピーク時の需要量とを用いて、前記イベント情報記録部から、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前の時点の需要量を取得する取得処理と、前記取得処理で取得した需要量と前記基準値データとを比較することによって、前記想定されるイベントによる需要変動の開始が検出される検出時期を算出する検出時期生成処理と、前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データを入力する観測データ入力処理と、前記観測データで表される実際の需要と、前記基準値データとを比較することによりイベントによる需要変動の開始を検出し、この開始を検出した時期と、前記検出時期生成部が算出した前記検出時期とを比較することにより、前記所定期間において、前記予測データが表す需要と異なる需要が発生するか否かを判定する判定処理とコンピュータに実行させる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の一形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1は、ユーティリティ方式のIDCにおいて運用されるIT資源の想定外の需要を検出する想定外需要検出システムに関する。本実施形態では、一例として、ユーティリティ方式のIDCにおいて、複数のIT資源の運用者が、それぞれのIT資源を用いて利用者にインターネットによるサービスを提供する事業システムを運用している場合について説明する。
(IDCの構成)
図1(a)は、ユーティリティ方式のIDCのシステム構成を示す概略図である。図1(a)に示すIDC24では、企業A、B、Cが所有するIT資源16a、16b、16cが運用されている。本実施形態において、企業AのIT資源16aは、例えば、事業システムを構築するためのサーバ、ストレージ、ネットワークおよびこれらを動作させるソフトウエアを含む。すなわち、複数の利用者18が、IT資源16aに含まれるサーバにアクセスすることによって、企業Aの提供する事業サービスを利用する。これにより、運用者である企業Aは収益を上げることができる。
想定外需要検出システム1は、IDC24に設けられている。想定外需要検出システム1は、IT資源16a、16b、16cに接続されている。
また、IDC24には、共通IT資源16dが備えられている。この共通IT資源16dは、企業A、B、Cに貸し出すことができる。例えば、企業AのIT資源16aを一時的に増加させる場合には、共通IT資源16dの一部が、企業AのIT資源16aに割り当てられる。また、企業AのIT資源16aに余剰が生じた場合は、余剰分を共通IT資源16dとすることができる。したがって、企業A、B、Cは、それぞれIT資源16a、16b、16cを状況に応じて増減することができる。
企業A、B、CのIT資源16a、16b、16cには、リソースコーディネータ(以下、RCと称する)17a、17b、17cが配置される。RC17aは、例えば、企業Aが設定した運用ポリシー8aを読み込んで、運用ポリシー8aの内容に従って、IT資源16aを増減させる。
運用ポリシー8a、8b、8cは、IT資源16a、16b、16cを構成する事業システムを制御するために定められる運用ルールを表す情報である。運用ポリシー8a、8b、8cには、IT資源16a、16b、16cの増減を決定するためのルールが記述される。例えば、運用ポリシー8aには、IT資源16aにIT資源を増加する時期と増加する量を示すデータが記述される。また、例えば、運用ポリシー8a、8b、8cは、所定の条件が満たされたときに所定の処理を行うことを規定したIF−THENルール等によって表記されてもよい。
なお、図1(a)においては、説明のために、IDC24で事業システムを運用する企業は3社だけとしているが、実際は、さらに多くの企業が、IDC24において、IT資源を所有し、それぞれ事業システムを運用している。
図1(b)は、想定外需要検出システム1およびIT資源16a、16b、16cの物理的な構成の例を示す図である。図1(b)に示すように、想定外需要検出システム1およびIT資源16a、16b、16cは、例えば、複数のサーバブレード22aを含むブレードサーバ22と、ブレードサーバ22を管理するデプロイメントサーバ21とで構成される。ブレードサーバ22とデプロイメントサーバ21は、例えば、LAN等により接続されている。想定外需要検出システム1は、デプロイメントサーバ21上に構築することができる。1台のブレードサーバ22内にある複数のサーバブレード22aが、例えば、IT資源16a、IT資源16b、IT資源16cおよび共通IT資源16dにそれぞれ割り当てられる。RC17a、17b、17cは、デプロイメントサーバ21上で動作させることができる。
例えば、IT資源16aが構成する事業システムにおいて、サーバを1台追加する場合は、ブレードサーバ22内で企業AのIT資源16aに割り当てられるサーバブレード22aが1台増加される。なお、IT資源16a、16b、16c、16dは、それぞれ物理的に独立したブレードサーバで構成することもできる。
(想定外需要検出システムの構成)
図2は、想定外需要検出システム1の構成を表す機能ブロック図である。想定外需要検出システム1は、判定部2、追加情報生成部3、コスト算出部4、出力部11、想定外モデル生成部13、入力部14、モデル記録部5、コスト情報記録部7および供給データ記録部9を備える。
モデル記録部5には、需要モデル51および想定外モデル52が記録されている。需要モデル51および想定外モデル52は、IDC24で管理されているIT資源16a、16b、16cごと記録されることが好ましい。想定外モデル52は、想定外モデル生成部13によって生成され、モデル記録部5に記録される。
需要モデル51は、IT資源16a、16b、16cが構成するそれぞれの事業システムで必要とされるIT資源の量の所定期間における時間遷移を表すデータである。前記時間遷移は、例えば、前記所定期間内の時間を示すデータと、その時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表される。IT資源の量は、例えば、IT資源が処理する情報の量で表すことができる。IT資源の量を示すデータの例として、サーバへのWebアクセス数、ログイン数、セッション数、サーバのCPU使用率またはサーバへのデータ転送量等を表すデータが挙げられる。
想定外モデル生成部13は、供給データ記録部9に記録されたデータに基づいて、想定外モデル52を生成する。想定外モデル52は、需要モデル51で表されるIT資源の量の時間遷移とは異なる想定外の時間遷移を表すデータである。前記想定外の時間遷移は、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表される。
供給データ記録部9には、例えば、IT資源提供ログ91、運用ポリシー8が記録されている。IT資源提供ログ91は、例えば、IDC24内のIT資源16a、16b、16cに対して、共通IT資源16dが提供された場合の実績を表すログデータである。運用ポリシー8は、IT資源16a、16b、16cごとに記録されることが好ましい。
入力部14は、例えば、想定外需要検出システム1が接続されているIT資源16a、16bまたは16cから観測データ26を入力する。観測データ26は、例えば、IT資源16a、16bまたは16cのサーバにおいて観測された実際の需要を表すデータである。例えば、サーバへのWebアクセス数、ログイン数、セッション数、サーバのCPU使用率またはサーバへのデータ転送量等を表すデータが観測データ26に含まれる。このような観測データ26は、例えば、サーバが生成するログに含まれている。
判定部2は、入力部14が入力した観測データ26、モデル記録部5に記録された需要モデル51、想定外モデル52を比較することにより、想定外モデル52が表す想定外の需要が発生するか否かを判定する。
追加情報生成部3は、判定部2が想定外の需要が発生すると判定した場合に、想定外モデル52に基づいて、想定外の需要に対応するために追加するべきIT資源の量と、追加するべき時期とを表す追加IT資源情報を生成する。追加IT資源情報は、コスト算出部4に送られる。
コスト算出部4は、追加情報生成部3が生成した追加IT資源情報で表されるIT資源を追加するためのコストを、コスト情報記録部7に記録されたデータを用いて算出する。コスト情報記録部7には、例えば、IT資源価格情報71および運用作業情報72が記録されている。IT資源価格情報71は、例えば、共有のIT資源16dの貸出価格を含む。貸出価格は、例えば、過去ログをもとに決められた固定価格でもよいし、需給バランスにより変動する価格でもよい。運用作業情報72は、例えば、IT資源の追加に必要となる具体的な作業コストを表すデータを含む。運用作業情報72の例として、IT資源としてサーバが人の手で追加される場合には、その追加作業に必要な人数や、作業時間等を表すデータが挙げられる。
コスト算出部4で算出されたコストは、追加IT資源情報とともに、出力部11へ送られる。出力部11は、コスト算出部4が算出したコストと、追加IT資源情報とを表示装置(図示せず)に表示するなどして出力する。
想定外需要検出システム1は、上述したデプロイメントサーバ21の他、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ等のコンピュータ上に構築することができる。判定部2、追加情報生成部3、コスト算出部4、出力部11、想定外モデル生成部13、入力部14の機能は、コンピュータのCPUが所定のプログラムを実行することによって実現される。モデル記録部5、コスト情報記録部7および供給データ記録部9には、コンピュータに内蔵されているハードディスク、RAM等の記録媒体の他、フレキシブルディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体や、ネットワーク上にある記録装置内の記録媒体等を用いることができる。また、モデル記録部5、コスト情報記録部7および供給データ記録部9は、1つの記録媒体で構成されてもよいし、複数の記録媒体で構成されてもよい。
想定外需要検出システム1は、図1(b)に示すように1台のデプロイメントサーバ21で構成することもできるし、複数のサーバで機能を分散させて構成することもできる。
(想定外需要検出システム1の動作)
次に、想定外需要検出システム1の動作について説明する。図3は、想定外需要検出システム1が、観測データ26を基にして、想定外の需要の発生を検出する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、入力部14が、観測データ26を入力する(ステップS1)。本実施形態では、一例として、図1に示す企業AのIT資源16aのサーバからIT資源16aのサーバへのアクセス数を表すデータを観測データ26として入力する場合について説明する。例えば、一定間隔ごとのサーバへのアクセス数が逐次入力部14によって入力されることが好ましい。
判定部2は、観測データ26で表されるアクセス数の遷移と、モデル記録部5に記録された需要モデル51で表されるアクセス数の遷移と、想定外モデル52で表されるアクセス数の遷移とを比較する(ステップS2)。ここで、需要モデル51、想定外モデル52および観測データ26の例を説明する。
図4(a)は、需要モデル51で表されるアクセス数の遷移の例を示すグラフである。図4(a)に示すグラフにおいて、横軸は時間、縦軸はアクセス数を示している。なお、図4(b)、(c)のグラフも同様に、横軸は時間、縦軸はアクセス数を示している。図4(a)のグラフ中の曲線h1〜h4は、例えば、6時〜24時において、予想されるIT資源16aのサーバへアクセス数の遷移を表している。曲線h1〜h4のように、複数のアクセス数の遷移を1組の需要モデル51とすることができる。なお、需要モデル51としてのアクセス数の遷移は必ずしも複数である必要はない。
図4(b)は、想定外モデル52で表されるアクセス数の遷移の例を表すグラフである。グラフ中の曲線kは、例えば、6時〜24時におけるアクセス数の遷移であって、図4(a)に示すような予想されるアクセス数の遷移とは異なる想定外のアクセス数の遷移を表している。想定外モデル52を生成する処理については後述する。
図4(c)は、観測データ26で表されるアクセス数の遷移の例を表すグラフである。グラフ中の曲線gは、例えば、6時〜12時に実際にIT資源16aのサーバへ来たアクセスの数の遷移を表している。
判定部2は、観測データ26で表されるアクセス数の遷移が、需要モデル51で表されるアクセス数の遷移よりも想定外モデル52で表させるアクセス数の遷移に近いか否かを判断することにより、想定外の需要が発生するか否かを判定する(ステップS3)。
判定部2は、例えば、6時〜12時において、図4(c)のグラフ中の曲線gに示されるアクセス数の遷移と、図4(a)のグラフ中の曲線h1〜h2で表されるそれぞれアクセス数の遷移との間の最小二乗誤差を算出する。さらに、図4(c)に示す曲線gと図4(b)に示す曲線kとの最小二乗誤差も算出する。算出した最小二乗誤差を比較した結果、曲線gと曲線kとの最小二乗誤差が最も小さければ、観測された需要は、想定外モデル52が表す想定外の需要が発生すると判断する(ステップS3でYes)。なお、判定部2が観測データ26と、需要モデル51と、想定外モデル52を比較する処理は、上記の最小二乗誤差を算出する方法に限られない。
判定部2が、想定外の需要は発生しないと判断した場合(ステップS3でNoの場合)、時間の経過を待って、新たに次の観測データ26を入力する(ステップS1)。その後、ステップS2、S3の処理が繰り返される。
判定部2が、想定外の需要が発生したと判定した場合(ステップS3でYesの場合)、追加情報生成部3は、想定外モデル52からアクセス数のピーク値とピーク時刻を取得する(ステップS4)。例えば、図4(b)の曲線gにおいて、ピークとなる点pにおけるアクセス数Apと時刻tpが取得される。追加情報生成部3は、これらの値を基に、例えば、追加するIT資源の種類および量、追加する時期を表す追加IT資源情報を生成する(ステップS5)。追加するIT資源の種類および量は、例えば、ピーク時のアクセス数Apに対応できるIT資源の種類および量とすることができる。IT資源の種類および量は、例えば、サーバ1台、HDD容量100GB、CPU使用率50%等である。追加する時期は、例えば、ピークとなる時刻tpの前後2時間ずつ等とすることができる。
コスト算出部4は、コスト情報記録部7から、IT資源価格情報71を取得する(ステップS6)。コスト算出部4は、IT資源価格情報71を用いて追加するべきIT資源の価格を算出する。例えば、追加IT資源情報で表されるIT資源の量が、サーバ1台分である場合、IT資源価格情報71として、サーバ1台の1時間当たりのレンタル料金を取得する。
コスト算出部4は、コスト情報記録部7から、運用作業情報72を取得する(ステップS7)。例えば、追加IT資源情報で表されるIT資源の量が、サーバ1台分である場合、コスト算出部4は、サーバ1台をIT資源16aに追加する作業にかかる料金および時間を取得する。
なお、コスト情報記録部7に記録されるIT資源価格情報71および運用作業情報72は、上記の例に限られない。
出力部11は、ステップS5で生成された追加IT資源情報、ステップS6で取得したIT資源価格情報71およびステップS7で取得した運用作業情報72を、例えば、企業Aの端末器のディスプレイ(図示せず)等に表示する(ステップS8)。これにより、企業Aに対して、IT資源16aにおいて想定外のアクセスが発生する可能性があることを、アクセス数のピークが来る前に示すことができる。すなわち、企業Aは、IT資源16aのユーティリティ運用において、想定外の需要が事前に検出されるので予防的対処が可能になる。
また、想定外のアクセスに対応するためにIT資源が、いつ、どのくらい必要かを示すことができる。さらに、想定外のアクセスに対応するのにかかるコストを示すことができる。なお、出力部11は、ピーク時のアクセス数およびアクセス数がピークになる時間を表示してもよい。これを見た運用者Aは、追加すべきIT資源の目安が得られる。
なお、図4においては、需要モデル51および想定外モデル52が表す遷移の期間が6時〜24時までとしているが、遷移の期間はこれに限られない。例えば、需要モデル51および想定外モデル52が表す遷移の期間を一週間、一ヶ月または一年間等として、その期間における想定外の需要を検出することもできる。
(想定外モデル52を生成する処理の例1)
ここで、想定外モデル52を生成する処理の例を説明する。図5は、想定外モデル生成部13が、想定外モデル52を生成する処理の一例を示すフローチャートである。まず、想定外モデル生成部13は、IT資源提供ログ91を供給データ記録部9から取得する(ステップS11)。IT資源提供ログ91には、例えば、共通IT資源16dがIDC24の事業システムに対して提供された時期および提供された量を表すデータが含まれている。
想定外モデル生成部13は、IT資源提供ログ91から、供給できる共通IT資源16dが不足する時期を抽出する(ステップS12)。想定外モデル52は、共通IT資源16dが通常より多く提供され、残りが僅かになる時期を、供給不足時期として抽出することができる。例えば、IT資源提供ログ91のデータから、6時〜24時のうち1時間ごとに共通IT資源16dの提供量の平均値を求めた場合に、20時〜22時は、提供されずに残っている共通IT資源16dが20%以下になっていたとする。この場合、時間帯20時〜22時が供給不足時期として抽出される。
想定外モデル生成部13は、ステップS12で抽出された供給不足時期にアクセス数のピークが来るようなアクセス数の遷移を表す想定外モデル52を生成する(ステップS13)。例えば、上記例の時間帯20時〜22時に含まれる21時にピークが来るアクセス数の遷移を表すデータが想定外モデル52として生成される。
供給可能なIT資源が不足となる時期にピークが来る時系列データが想定外モデル52として生成されると、判定部2は、IT資源の供給可能量が不足する時期に需要のピークがくるようなリスクの高い想定外の需要が発生するか否かを判定することができる。その結果、IT資源16a、16b、16cを用いて事業システムを運用する企業A、B、Cは、リスクを見積もりながら想定外の需要検出ができるので、早期対処の必要性を判断しやすくなる。
(想定外モデル52を生成する処理の例2)
ここで、想定外モデル52を生成する処理の他の例を説明する。図6は、想定外モデル生成部13が、想定外モデル52を生成する処理の一例を示すフローチャートである。まず、想定外モデル生成部13は、運用ポリシー8を供給データ記録部9から取得する(ステップS21)。運用ポリシー8には、例えば、企業Aの運用ポリシー8a、企業Bの運用ポリシー8b、企業Cの運用ポリシー8cが含まれている。
想定外モデル生成部13は、取得したそれぞれの運用ポリシー8a、8b、8cについて、シミュレーションを行うことによって、企業A、B、Cそれぞれの事業システムへ追加される共通IT資源の量の所定期間における時間遷移を求める(ステップS22)。運用ポリシーには、事業システムへIT資源を追加する時期と、追加するIT資源の量を表すデータが含まれているので、そのデータに基づいて、上記時間遷移を求めることができる。
図7(a)は、運用ポリシー8aによるIT資源追加量の時間遷移、(b)は、運用ポリシー8bによるIT資源追加量の時間遷移、(c)は、運用ポリシー8cによるIT資源追加量の時間遷移の一例をそれぞれ示すグラフである。図7(a)、(b)、(c)に示すグラフにおいて、縦軸は追加するIT資源の量、横軸は、時間を表している。
想定外モデル生成部13は、企業A、B、Cそれぞれの事業システムへ追加される共通IT資源の量を足し合わせた量の時間遷移を求める(ステップS23)。図7(d)は、図7(a)、(b)、(c)のグラフに示すIT資源追加量を足し合わせた量の時間遷移を表すグラフである。
想定外モデル生成部13は、企業A、B、Cそれぞれの事業システムへ追加される共通IT資源の量を足し合わせた量が、不足している時期を供給不足時期として抽出する(ステップS24)。例えば、図7(d)のグラフ中で、追加されるIT資源の量の和が10を超える時期、すなわち、グラフ中の時期mが供給不足時期として抽出される。
想定外モデル生成部13は、ステップS24で抽出された供給不足時期にアクセス数のピークが来るようなアクセス数の遷移を表す想定外モデル52を生成する(ステップS25)。例えば、図7(d)のグラフ中に示される時期mにピークが来るようなアクセス数の遷移を表すデータが想定外モデル52として生成される。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2にかかる想定外需要検出システムの構造を示す機能ブロック図である。図8に示す構造において、図2と同じ部分には同じ番号を付し、説明を省略する。図8に示す想定外需要検出システム10は、対応可能量データ生成部20、リスク算出部29、イベント情報記録部12、企業情報記録部27を備える。コスト情報記録部7には、リスク情報73が記録されている。
イベント情報記録部12には、イベントメトリクス25が記録されている。イベントメトリクス25については後述する。企業情報記録部27には、基準値データ31、イベント急峻度32、検出余裕時間33、運用ポリシー8が記録されている。
企業情報記録部27は、IDC24において、IT資源によって事業システムを運用する運用主体である企業A、B、Cそれぞれに関する情報を、企業A、B、Cごとに記録することが好ましい。したがって、基準値データ31、イベント急峻度32、検出余裕時間33、運用ポリシー8は、企業A、B、Cごとに記録されている。本実施形態においては、一例として企業Aに関するデータについて説明する。
例えば、企業Aの運用ポリシー8aには、所定期間において、イベントの発生によるIT資源16aの需要増加が検出された場合に企業Aの事業システムに追加するIT資源の量を示すデータが含まれる。またイベントの発生によるIT資源16aの需要増加の検出から前記IT資源の追加までにかかる準備時間を示すデータも運用ポリシー8aに含まれる。
基準値データ31は、イベントの発生による前記IT資源の需要増加の有無を判定するための基準値の所定期間における時間遷移を表すデータである。例えば、企業AのIT資源16aに含まれるサーバのWebサイトにアクセスされる数の変動幅の所定期間における時間遷移を表すデータを基準値データ31とすることができる。時間遷移は、例えば、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間におけるIT資源のアクセス数の変動幅を示すデータとで表される。
図9は、基準値データ31のデータ構造の例を示す図である。図9に示す例は、所定期間が6時〜24時で、1時間ごとにアクセス数の変動幅を表す標準偏差の値が記録されている。例えば、10時におけるアクセス数は、日ごとに異なる。例えば、過去10日間の10時におけるアクセス数の標準偏差が、10時におけるアクセス数の変動幅となる。変動幅は、標準偏差の他に、例えば、範囲、平均偏差、分散、平方和、変動係数等の散らばり具合を表す値で表すことができる。図9に示すアクセス数の標準偏差は、例えば、過去のアクセス数を記録したログデータから求めることができる。
例えば、前記所定期間内のある時間において、アクセス数が、基準値データで表されるその時間における変動幅を超えた場合、イベントの発生による需要増加、すなわちアクセス数増加があると判断することができる。また、アクセス数が基準値データの変動幅を超えた時をイベント発生の開始時間と判断してもよい。同様に、前記所定期間内のある時間において、アクセス数が、基準値データで表されるその時間における変動幅を下回った場合、イベントの発生によるアクセス数増加がなくなったと判断することができる。アクセス数が、基準値データの変動幅を下回った時をイベントの終了時間と判断してもよい。
なお、基準値データ31のデータ構造は図9に示す構造に限られない。図9に示す例では、1時間ごとに標準偏差の値が記録されているが、1時間ごとに限られず、例えば、10分ごとでもよいし、2時間ごとでもよい。また、前記所定期間も、図9に示す例のように6時〜24時に限られない。例えば、所定期間を0時〜24時としてもよいし、1週間、1ヶ月または1年としてもよい。
イベント急峻度32は、例えば、企業Aが行うキャンペーン等のイベントの発生によって、変化するアクセス数の変化の速さを表すデータである。イベント急峻度32は、例えば、イベントの発生によるアクセス数の変化を表すグラフの傾きや、アクセス数の変化の加速度等によって表されることができる。また、以下に示す例のように、ロジスティック密度関数を変形した関数を用いて、急峻度sをモデル化することもできる。
図10は、イベントの発生によって変化するアクセス数を示すグラフの一例である。図10に示すグラフにおいて、縦軸はアクセス数、横軸は時間xを示す。アクセス数の遷移は、f(x)の曲線で表されている。点pは、イベントによるアクセス数の増加が検出された時間におけるアクセス数Xpを示す点である。Xwは、アクセス数のピーク値であり、wはイベントによるアクセス数の増加が検出されてからアクセス数がピークに達するまでの時間である。lは、アクセス数がピークに達する時間である。f(x)は、例えば、下記(数1)で表されるロジスティック密度関数を変形したものである。
Figure 0005077617
上記(数1)において、sは急峻度となる。ロジスティック密度関数は、下記(数2)で表される関数である。
Figure 0005077617
上記(数2)に示すロジスティック密度関数は、−∞〜+∞における積分値が1になる関数である。ロジスティック関数において、sを小さくする、すなわち、ロジスティック関数が表す曲線を、急峻なピークを有する形にすると、面積を1に保つためにピークの高さが高くなる。逆に、sを大きくする、すなわち、ロジスティック関数が表す曲線を、なだらかなピークを有する形にすると、面積を1に保つためにピークの高さが低くなる。上記(数1)は、sの値を変化させても、ピークの高さが変化しないように、(数2)に示すロジスティック密度関数の分母をs倍した関数である。ロジスティック密度関数を上記(数1)のように変形することで、イベントによるアクセス数変動により当てはめ易い関数が得られる。
このように、急峻度sは、上記(数1)に示すような、ロジスティック関数を変形した関数を用いてモデル化することができる。なお、急峻度は、上記(数1)で表されるsに限られない。
急峻度sは、イベントによるアクセス数の変動を表すグラフの形を特徴づける値であると言える。すなわち、急峻度sは、イベント性需要変動の仕方を数値で表したデータであると言える。例えば、図10に示す関数F(x)が表す曲線の形は、急峻度sによって決められる。したがって、急峻度sが変化すると、時間wが一定の場合、Xw/Xpの値が変化する。また、急峻度sが一定の場合、時間wによって、Xw/Xpの値が変化する。これらの急峻度s、時間wおよびXw/Xpの関係を、複数のsの値および複数のwの値について記録したデータが、イベントメトリクス25の1例である。
イベントメトリクスとは、イベント検出時のアクセス数と、ピーク時のアクセス数と、急峻度と、検出時からピークに達するまでの時間との関係を示した指標である。
図8に示す対応可能量データ生成部20は、イベントメトリクス25、基準値データ31、イベント急峻度32、検出余裕時間33、運用ポリシー8aに基づいて、対応可能量データを生成する。対応可量データについては後述する。対応可能量データは、出力部11で表示される。
リスク算出部29は、対応可能量データ生成部20が生成した対応可能量データと、企業情報記録部27に記録された運用ポリシー8と、コスト情報記録部7に記録された情報とに基づいて、運用ポリシー8で運用される事業システムにおけるリスクの大きさを算出する。算出されたリスクの大きさは、出力部11で表示される。
想定外モデル生成部13は、対応可能量データ生成部20で生成された対応可能量データを基に想定外モデル52を生成し、モデル記録部5に記録する。
(対応可能量データを生成する処理)
次に、対応可能量データ生成部20が、対応可能量データを生成する処理について説明する。図11は、対応可能量データ生成部20が、対応可能量を算出する処理の一例を示すフローチャートである。まず、対応可能量データ生成部20は、企業情報記録部27に記録されている基準値データ31から、時間tnにおける標準偏差sd[tn]を取得する(ステップS31)。基準値データ31は、例えば、図9に示すようなデータ構造を有している。時間tn=6:00の場合、対応可能量データ生成部20は、図9に示す基準値データ31からsd[6:00]=900の値を6:00における標準偏差として取得する。
次に、対応可能量データ生成部20は、イベント急峻度32に記録された急峻度sを取得する(ステップS32)。さらに、検出余裕時間33として企業情報記録部27に記録された解析対象の検出余裕時間Δtも取得する(ステップS33)。
対応可能量データ生成部20は、ステップS32で取得した急峻度sとステップS33で取得した検出余裕時間Δtに基づいて、イベントメトリクス25から倍率αを取得する(ステップS34)。イベントメトリクス25は、例えば、図10に示すグラフにおいて、イベントの発生によって増加するアクセス数がピークに達した時のアクセス数Xwと、イベントによるアクセス数の増加が検出された時のアクセス数Xpと、アクセス数増加の急峻度合いsと、イベントによる前記需要増加が検出された時から前記需要がピークに達するまでの検出余裕時間wとの関係を表すデータである。
これらの値Xw、Xp、s、wの関係は、例えば、図12に示すグラフのような関係がある。図12に示すグラフにおいて、縦軸は(Xw/Xp)、横軸は、検出余裕時間wを表している。グラフ中の5本の折線は、それぞれ急峻度が、2、3、4、5、10の場合のXw/Xpのwに対する変化を表している。なお、アクセス数が標準偏差を超えた時が、イベントによる前記需要増加が検出された時とする場合、アクセス数のイベントによる増加が検出された時のアクセス数Xpは、その検出時の標準偏差と等しくなる。したがって、Xpは標準偏差に置き換えることができる。
図13は、イベントメトリクス25のデータ構造の一例を示す図である。図13に示すデータは、図12のグラフで表される値Xw、Xp、s、wの関係を表したデータである。例えば、s=3、Δt=90である場合、対応可能量データ生成部20は、図13に示すイベントメトリクス25から対応する倍率αの値として5.533831を取得する。
なお、値Xw、Xp、s、wの関係を表すデータは、図13に示すイベントメトリクス25のデータ構造に限られない。例えば、s、wを引数として、値Xw/Xpを返すようにプログラムされた関数によって、値Xw/Xpが得られるようにしてもよい。
対応可能量データ生成部20は、標準偏差sd[tn]に倍率αを掛けた値を、時間tnからΔt後における対応可能なアクセス数としてプロットする(ステップS35)。時間tnが1日の終了時間24時でなければ(ステップS36でNO)、対応可能量データ生成部20は、時間tnを次の時刻(例えば、1時間先の時刻)に設定して(ステップS37)ステップS31〜S35の処理を繰り返す。これにより、例えば、最初のtn=6:00であるとすると、6:00〜24:00の期間で、1時間ごとに対応可能なアクセス数を表す値が得られる。すなわち、対応可能なアクセス数の時間遷移を表す対応可能量データが得られる。
図14は、対応可能量データ生成部20によって生成された対応可能量データで表される対応可能なアクセス数の時間遷移の例を示すグラフである。図14において縦軸はアクセス数、横軸は時間を表す。図14に示すグラフにおいて、線qはアクセス数の標準偏差の時間遷移を、線eは対応可能なアクセス数の時間遷移を示している。線eは、急峻度s=3、検出余裕時間Δt=90(分)として算出されたアクセス数の例である。イベントによるアクセス数の増加を検出してから、対応するまでの時間が90分の場合、線eが示すアクセス数より少ないアクセス数のピークが来ても、対応した時にはピークが去っているので結果として対応できなくなることを意味している。例えば、イベントによるアクセス数の増加が検出され、検出から90分後にサーバ追加等の対応がなされた場合、検出されたアクセス数の増加が線eに示すアクセス数より少ない数でピークを迎えて早期に終わってしまうと、結果として、サーバ追加等では対応できなかったことになる。
なお、図14に示す例では、検出余裕時間Δt=90(分)として算出されたアクセス数のみが示されているが、例えば、複数の検出余裕時間Δtについて対応可能アクセス数を算出することもできる。図15は、Δt=60、Δt=90およびΔt=120の場合それぞれについて算出された対応可能量データが表す対応可能なアクセス数の遷移の例を表すグラフである。
図15において縦軸はアクセス数、横軸は時間を表す。図15に示すグラフにおいて、線qはアクセス数の標準偏差の時間遷移を示している。線e1はΔt=120の場合、線e2はΔt=90、線e3はΔt=60の場合の対応可能なアクセス数の時間遷移をそれぞれ示している。なお線e1、e2、e3のいずれ場合も、急峻度s=3である。線rは、平均アクセス数の遷移を示している。検出余裕時間Δtが大きくなるほど、対応可能なアクセス数が大きくなっている。すなわち、検出余裕時間Δtを大きくすると、イベント規模が大きい必要があることが示される。また、Δtを大きくするほど時間t=50前後のピークが高くなっている。アクセス数が標準偏差を超えた時点でイベントによるアクセス数の変動(イベント性変動)が検出されるので、標準偏差が大きいとイベント性変動の検出が遅れる。そのため、標準偏差が大きいt=50直後の変動が検出しにくくなっている。
例えば、図15に点線で示す領域nに、ピークが来るようなイベント性変動が発生する場合、90分以上の検出余裕時間をもって対応し得ることが分かる。領域nは線e2より上にあるからである。しかし、120分以上の検出余裕時間をもって対応できることはない。領域nは線e1より下にあるからである。企業Aの運用ポリシー8aで、IT資源の追加に必要な準備時間を、120分に設定していると、領域nにピークが来るようなイベント性変動には対応できない可能性がある。この場合、企業Aは、ユーティリティ運用の運用ポリシー8aの内容を変更して準備時間を短くするように性能をあげるか、イベント計画を見直すかどちらかを行うことが好ましい。なお、準備時間を短くすると、コストが上がることが予想される。
(対応可能量データを生成する処理の変形例)
上記の対応可能量データを生成する処理の例は、急峻度sが固定値である場合に、対応可能量データを算出する処理であったが、急峻度sは、時間によって変化する値であってもよい。例えば、図11に示すフローチャート中のステップS32で取得される急峻度sが、時間tnによって変化する値であってもよい。図16は、時間によって変化する急峻度s、標準偏差の時間遷移、対応可能なアクセス数の遷移の例を示すグラフである。図16の下段に示すグラフの曲線s(t)は、時間によって変化する急峻度sを示している。図16の上段に示すグラフの曲線q1は、基準値データ31で表される標準偏差の時間遷移を示している。線e4は、曲線s(t)で表される急峻度と、曲線q1で表される標準偏差を基に対応可能量データ生成部20で算出された90分後に対応可能なアクセス数の遷移を示している。
曲線s(t)は、例えば、企業AのIT資源16aでの過去のイベント性変動における急峻度の平均を時間帯別に示したものである。例えば、過去100日間の11時における急峻度の平均はS1であることを示している。
(対応可能量データを用いたリスク算出処理の例)
次に、リスク算出部29が、対応可能量データ生成部20が生成した対応可能量データを用いて、運用ポリシー8で運用される事業システムにおけるリスクの大きさを算出する処理の例について説明する。図17は、リスク算出部29が、例えば、企業Aの運用ポリシー8aで運用される事業システムにおけるリスクの大きさを算出する処理の一例を示すフローチャートである。
リスク算出部29は、企業Aの運用ポリシー8aを企業情報記録部27から取得する(ステップS41)。企業Aの運用ポリシー8aには、所定期間において、イベントの発生によるIT資源16aの需要増加が検出された場合に企業Aの事業システムに追加するIT資源の量を示すデータが含まれる。またイベントの発生によるIT資源16aの需要増加の検出から前記IT資源の追加までにかかる準備時間を示すデータも運用ポリシー8aに含まれる。
リスク算出部29は、これらのデータと、コスト情報記録部7に記録されたIT資源価格情報71を用いて、運用ポリシー8aに従ってIT資源を追加した場合にかかるコストを計算する(ステップS42)。
IT資源を追加する場合のコストは、例えば、追加するIT資源の量によって加算されるコストと、IT資源の性能によって加算されるコストを含む。IT資源の性能として、例えば、前記準備時間をいかに短くできるかという性能がある。すなわち、前記準備時間を短くすればするほどコストは高くなる。また、例えば、IT資源の需要増加を検出した場合に必ずIT資源を追加するというオンデマンド運用にする場合と、IDC24側に共有のIT資源16aが余っていれば追加するというベストエフォート運用にする場合とでコストが変化する。
そこで、IT資源価格情報71には、例えば、オンデマンド運用の場合に準備時間によって変化する係数を表す関数O(t)と、ベストエフォート運用の場合に準備時間によって変化する係数を表す関数B(t)とが記録されている。また、追加するIT資源の量に応じて変化するコストを算出するための係数Sも記録されている。IT資源の量は、例えば、アクセス数、セッション数、CPU使用率、ハードディスク容量、サーバ台数等が挙げられる。
リスク算出部29は、例えば、上記のO(t)、B(t)およびSを用いて運用ポリシー8aに従ってIT資源を追加した場合にかかるコストを算出することができる。例えば、運用ポリシー8aに、オンデマンド運用の準備時間が90分、ベストエフォート運用の準備時間が90分、追加するIT資源の量が5000アクセス分とする定義がされていた場合、リスク算出部29は、運用ポリシー8aによる運用コストの金額Cを、下記(式1)によって算出することができる。
(式1)
C=O(90)+B(90)+S×5000
さらに、リスク算出部29は、対応可能量データ生成部20が生成した対応可能なアクセス数の時間遷移を示す対応可能量データを取得する(ステップS43)。リスク算出部29は、取得した対応可能量データが表す対応可能なアクセス数と、運用ポリシー8aで対応できるアクセス数とを比較することにより、運用ポリシー8aの運用では対応できない想定外のアクセス数が発生する可能性の程度を算出する(ステップS44)。
図18は、対応可能量データで表される対応可能なアクセス数と、運用ポリシー8aで表される、IT資源の追加によって対応できるアクセス数とを重ねて示すグラフである。図18に示すグラフにおいて、縦軸はアクセス数、横軸は時間を示す。線e1は検出余裕時間Δt=120の場合、線e2はΔt=90、線e3はΔt=60の場合の対応可能なアクセス数の時間遷移をそれぞれ示している。グラフ中の破線uは、既存のIT資源16aで対応できるアクセス数を示している。破線で囲まれた領域u1は、運用ポリシー8aに従って追加されるIT資源によって対応可能となるアクセス数の範囲を示している。
ここで、運用ポリシー8aのオンデマンド運用の準備時間を120分、ベストエフォート運用の準備時間を120分であるとする。図18に示す例では、線e1の下側であって、破線uの上の領域にアクセス数のピークが来るようなイベント性変動が発生した場合は、運用ポリシー8aに従ってIT資源が追加されたとしても対応することができない。そのようなイベント性変動が検出されてから、運用ポリシー8aで設定された準備時間すなわち、120分後にIT資源が追加されても、すでにアクセス数のピークは去っているからである。
図18に示す線e1の下側であって、破線uの上側である領域のように、運用ポリシーで対応できない領域の面積が大きければ、それだけ、対応不可能な需要が発生する可能性が大きくなる。リスク算出部29は、上記例のような運用ポリシーで対応できないアクセス数の領域の面積を求めることによって、運用ポリシー8aの運用では対応できない想定外のアクセスが発生する可能性の程度を算出することができる。
リスク算出部29は、運用ポリシー8aで対応できないアクセスが発生する可能性の程度と、リスク情報73とを用いて、対応不可能な需要が発生するリスクを機会損失の額として算出する(ステップS45)。例えば、リスク算出部29は、図18に示す例の運用ポリシーで対応できないアクセス数の領域の面積に、適切な係数を掛けることによって、対応不可能な需要が発生するリスクを機会損失の額として算出することができる。前記係数は、例えば、リスク情報73に記録されている。
なお、図18に示す例において、運用ポリシー8aのオンデマンド運用の準備時間が90分であった場合は、どのようなイベント性変動が発生してもIT資源を追加することで対応することができる。90分の準備時間で対応できないアクセス数の範囲は、線e2の下側であるが、この範囲は既存のIT資源16aで対応できるアクセス数の範囲に含まれているからである。
このようにして、運用ポリシー8aについて運用コストおよび運用リスクが算出される。企業Aの他の運用ポリシーについても同様に運用コストおよび運用リスクが算出される。企業Aの全ての運用ポリシーについて運用コストおよび運用リスクが算出されると、各運用ポリシーの運用コストおよび運用リスクが互いに比較可能なように表示されることが好ましい。
図19は、異なる運用ポリシー8a―1、8a−2、8a―3についてそれぞれ求められた運用コストおよび運用リスクを比較可能に表示した画面の一例を示す図である。図19に示す例では、運用ポリシー8a―1、8a−2、8a―3の運用コストとして、オンデマンド運用による運用コストとベストエフォート運用による運用コストがそれぞれ識別可能に表示されている。また、機会損失による運用リスクが、運用コストとは区別されて表示されている。企業Aの運用者は、図19に示す画面を見ることで、最適な運用ポリシーを選択するための指針が得られる。
(対応可能量データを用いて想定外モデルを生成する処理の例)
次に、対応可能量データを用いて想定外モデルを生成する処理の例を説明する。図20は、想定外モデル生成部13が、想定外モデル52を生成する処理の一例を示すフローチャートである。まず、想定外モデル生成部13は、対応可能量データ生成部20が生成した対応可能量データを取得する(ステップS51)。
想定外モデル生成部13は、対応可能量データを用いて、所定の検出余裕時間で対応可能なアクセス数の範囲外の領域を抽出する(ステップS52)。ここで、所定の検出余裕時間は、例えば、企業情報記録部27に予め記録されている検出余裕時間33を用いることができる。ここでは、所定の検出余裕時間が120分である場合について説明する。
図21は、想定外モデル生成部13が取得した対応可能量データで表される対応可能なアクセス数の範囲を示すグラフである。図21に示すグラフにおいて、縦軸はアクセス数、横軸は時間を示す。線e1は検出余裕時間Δt=120の場合、線e2はΔt=90、線e3はΔt=60の場合の対応可能なアクセス数の時間遷移をそれぞれ示している。
グラフ中の破線uは、既存のIT資源16aで対応できるアクセス数を示している。したがって、破線uより下側は、対応可能なアクセス数の範囲である。また、検出余裕時間が120分である場合、破線uより上側であって、かつ線e1より上の範囲は、120分で追加のIT資源を準備できる範囲であるので、対応可能なアクセス数の範囲である。
図20に示す例において、想定外モデル生成部13は、対応可能なアクセス数の範囲外の領域として、破線uより上側であって、かつ線e1より下側の領域vを抽出する。
想定外モデル生成部13は、対応可能なアクセス数の範囲外の領域vにピークが来るようなアクセス数の時間的遷移を表す想定外モデル52を生成する(ステップS53)。図21に示す例では、破線uより上側であって、かつ線e1より下側の範囲にピークが来るようなアクセス数の時間遷移を表す想定外モデル52を生成する。すなわち、イベント性変動を検出してから120分でIT資源を追加したのでは対応できないようなアクセス数の時間遷移を表す想定外モデル52が生成される。このように、対応可能なアクセス数の範囲外にピークが来るような想定外モデル52が生成されると、判定部2は、対応可能なアクセス数の範囲外に需要のピークが来るようなリスクの高い需要が発生するか否かを判定することができる。
(実施の形態3)
本実施形態は、例えば、図1(a)に示すIDC24において、企業A、B、CのIT資源16a、16b、16cにおける想定外の需要を検出する想定外需要検出システムに関する。本実施形態においては、一例として、企業AのIT資源16aの想定外需要を検出する場合について説明する。
図22は、本実施形態における想定外需要検出システム100の構成を表す機能ブロック図である。想定外需要検出システム100は、検出時期生成部37、判定部23、追加情報生成部3、コスト算出部4、出力部11、想定外モデル生成部13、入力部14、予測データ記録部35、イベント情報記録部12、判定データ記録部43およびコスト情報記録部7を備える。
予測データ記録部35には、イベント急峻度32、ピーク予測データ39、需要モデル51が記録されている。イベント急峻度32、ピーク予測データ39および需要モデル51は、IDC24で管理されているIT資源16a、16b、16cごとに記録されることが好ましい。すなわち、予測データ記録部35に記録されるデータは、IDC24で事業システムを運用する企業A、B、Cごとにそれぞれ固有のデータが記録されることが好ましい。
需要モデル51は、実施の形態1における需要モデル51と同様に、IT資源16a、16b、16cが構成するそれぞれの事業システムで必要とされるIT資源の量の所定期間における時間遷移を表すデータである。また、需要モデル51は、前記時間遷移の急峻度を表すデータを含むことが好ましい。急峻度は、実施の形態2のイベント急峻度32と同様に、例えば、企業Aが行うキャンペーン等のイベントの発生によって、変化するアクセス数の変化の速さを表すデータである。
ピーク予測データ39は、例えば、企業Aが想定するイベントによって変動するIT資源16aの需要が所定期間においてピークに達する時期およびそのピーク時の需要量を示すデータとを含む。ピーク予測データ39は、例えば、需要データ51を基に算出されてもよい。
イベント急峻度32は、例えば、企業Aが想定するイベントによる前記IT資源16aの需要変動の急峻度合いを示すデータである。イベント急峻度32は、例えば、需要モデル51に含まれて記録されてもよいし、需要モデル51とは別に独立したデータとして予測データ記録部35に記録されてもよい。
検出時期生成部37は、イベント急峻度32とピーク予測データ39を用いて、イベント情報記録部12に記録されたイベントメトリクス25から、ピーク予測データ39が表すピーク時からある一定の検出余裕時間だけ前の時点の需要量を取得する。イベント情報記録部12およびイベントメトリクス25は、実施の形態2におけるイベント情報記録部12およびイベントメトリクス25と同じである。
検出時期生成部37は、イベントメトリクス25から取得した需要量と判定データ記録部43に記録された基準値データ31とを比較することにより、企業Aが想定するイベントによる需要変動の開始を検出される検出時期を算出する。算出された検出時期は、検出時期データ41として、判定データ記録部43に記録される。なお、判定データ記録部43も、企業A、B、Cごとにそれぞれ固有のデータが記録されることが好ましい。
判定部23は、入力部14で入力された観測データ26で表される実際の需要と、基準値データ31とを比較することにより、実際のイベントによる需要変動の開始を検出する。判定部23は、観測データ26から開始を検出した時期と、検出時期生成部37が算出した検出時期データ41とを比較することにより、基準値データ31が表す所定期間において、前記予測データ記録部35に記録されたデータ表す需要と異なる需要が実際に発生するか否かを判定する。
入力部14、追加情報生成部3、コスト算出部4、出力部11、コスト情報記録部7については、実施の形態1と同じであるのでその説明を省略する。また、想定外需要検出システム100のハードウエア構成も、実施の形態1と同様のコンピュータを用いた構成とすることができる。例えば、検出時期生成部37、判定部23、追加情報生成部3、コスト算出部4、出力部11、想定外モデル生成部13、入力部14の機能は、コンピュータのCPUが所定のプログラムを実行することによって実現される。また、予測データ記録部35、イベント情報記録部12、判定データ記録部43およびコスト情報記録部7は、コンピュータが備える記録媒体またはコンピュータに接続された記録媒体を用いて構成することができる。
(検出時期データを生成する処理の例)
次に、検出時期生成部37が検出時期データ41を生成する処理の例を説明する。図23は、検出時期生成部37が検出時期データ41を生成する処理の一例を示すフローチャートである。まず、検出時期生成部37は、需要モデル51から、イベントによって変動するIT資源16aの需要のピーク時期およびピーク値の範囲を求める(ステップS61)。
ここでは、IT資源16aの需要がアクセス数である場合を例に挙げて説明する。例えば、需要モデル51で表されるアクセス数の遷移において、ピーク値が10000アクセスであった場合、その前後1000をピーク値の範囲とすることができる。また、例えば、需要モデル51で表されるアクセス数がピークに達する時期が20時であった場合、20時の前後1時間をピーク時期の範囲とすることができる。
このように、ピークの時期およびピーク値の範囲で表されるデータを以下、予測域データと称する。図24は、予測域データの例および需要予測モデルを示すグラフである。グラフ中、破線で囲まれた領域v1が予測域データで表される予測域v1である。図24に示すグラフにおいて、縦軸はアクセス数、横軸は時間をそれぞれ示す。線q2は、基準値データ31で表されるアクセス数の標準偏差の時間遷移を示している。
次に、検出時期生成部37は、需要モデル51から抽出された急峻度s1を取得する(ステップS62)。検出時期生成部37は、取得した急峻度s1を用いて、予測域v1の左上点v1cをピークとする、イベントによるアクセス数変動の開始時刻を算出する(ステップS63)。予測域v1の左上点v1cは、予測域v1においてピーク値が最大で、かつピーク時刻が最小である場合を表す点である。
ステップS63において、検出時期生成部37は、ステップS62で取得した急峻度s1と、所定の検出余裕時間Δtとに対応する倍率α1を、例えば、図13に示すようなイベントメトリクス25から取得する。検出時期生成部37は、左上点v1cにおけるピーク値に、倍率α1の逆数を掛けることで、左上点v1cピークからΔtだけ前の時点のアクセス数が得られる。例えば、このアクセス数と、左上点v1cピークからΔtだけ前の時点の標準偏差とを比較することによって、その時点でイベントによる変動が開始しているか否かが判断される。検出時期生成部37は、このような比較を、複数のΔtについて行うことで、イベントによるアクセス数変動の開始時刻を求めることができる。
検出時期生成部37は、複数のΔtについて、それぞれの左上点v1cピークからΔtだけ離れた時点のアクセス数を、イベントメトリクス25から取得することで、例えば、図24に示す曲線h1に示すような、イベントによるアクセス数の変動を表すデータが得られる。検出時期生成部37は、例えば、この曲線h1と基準値データ31で表される標準偏差を示す線q2との交点のうち、時間が早い方を、イベントによるアクセス数変動の開始時刻、時間が遅い方を終了時刻とすることができる。すなわち、検出時期生成部37は、線q2で示される、予測域v1の左下点v1cをピークとするイベントによるアクセス数変動の開始時刻を時刻t1とすることができる。
検出時期生成部37は、同様にして、予測域v1の左下点v1dをピークとする、イベントによるアクセス数変動(曲線h2)の終了時刻t3を算出する(ステップS64)。また、検出時期生成部37は、予測域v1の右上点v1aをピークとする、イベントによるアクセス数変動(曲線h3)の開始時刻t2を算出する(ステップS65)。さらに、検出時期生成部37は、予測域v1の右下点v1bをピークとする、イベントによるアクセス数変動(曲線h4)の終了時刻t4を算出する(ステップS63)。
以上のようにして、検出時期生成部37は、開始時刻の範囲t1〜t2および終了時刻の範囲t3〜t4を求めることができる。これらの値t1〜t4は、検出時期データ41として、判定データ記録部43に記録される。
上記例においては、予測域v1の左上点v1c、左下点v1d、右上点v1a、右下点v1bにピークがある場合のイベント性変動について開始終了時刻を求める処理を説明したが、これらの4点に限らず、例えば、予測域v1内の他の点にピークがある場合のイベント性変動について開始終了時間を求めてもよい。
(想定外の需要が発生するか否かを判定する処理の例)
次に、判定部23が、検出時期データ41を用いて、想定外の需要が発生するか否かを判定する処理の例を説明する。図25は、判定部23が、想定外の需要が発生するか否かを判定する処理の例を示すフローチャートである。
まず、入力部14が、観測データ26を入力する(ステップS71)。まず、入力部14が、観測データ26を入力する(ステップS1)。観測データ26は、実施の形態1と同様である。本実施形態では、一例として、図1に示す企業AのIT資源16aのサーバからIT資源16aのサーバへのアクセス数を表すデータを観測データ26として入力する場合について説明する。例えば、一定間隔ごとのサーバへのアクセス数が逐次入力部14によって入力されることが好ましい。
判定部23は、観測データ26で表されるアクセス数と、基準値データ31とを比較することによって、イベントによるアクセス数変動が開始されたか否かを判定する(ステップS72)。例えば、判定部23は、観測データ26で表されるある時刻におけるアクセス数が、その時刻におけるアクセス数の標準偏差を超えた場合に、イベントによるアクセス数変動が開始されたと判断することができる。
判定部23は、イベントによるアクセス数変動が開始された時刻と、検出時期データ41で表される開始時刻とを比較して、アクセス数変動が開始された時刻が想定内であるか否かを判断する(ステップS73)。
図26(a)および(b)は、観測データ26が表すアクセス数の遷移の例と、予測域の例とを示すグラフである。図26(a)および(b)に示すグラフにおいて、縦軸はアクセス数を示し、横軸は時間を示す。また、点線で囲まれた領域v1は、図24に示した予測域v1であり、グラフ中の曲線h1、h2、h3、h4は、図24に示した曲線h1、h2、h3、h4である。
図26(a)において、線g1は、観測データ26が表すアクセス数の遷移の例を示す。線g1で示されるアクセス数は、時刻t12において線q2で示される標準偏差を超えている。したがって、判定部23は、時刻t12で、アクセス数のイベント性変動の開始を検出する。時刻t12は、検出時期生成部37で求められた開始時間の範囲内、すなわち、t1からt2の間である。したがって、線g1が示すアクセス数の遷移におけるイベント性変動の開始は、想定内であると判断される(ステップS73でYes)。すなわち、判定部23は、観測データ26が表すアクセス数は、予測域v1にピークとなるように遷移すると判定する。
図26(b)において、線g2は、観測データ26が表すアクセス数の遷移の他の例を示す。線g2で示されるアクセス数は、時刻t01において、線q2で示される標準偏差を超えている。時刻t01は、検出時期生成部37で求められた開始時間の範囲外である。すなわち、時刻t01はt1より早い。
この場合、判定部23は、線g2が示すアクセス数の遷移におけるイベント性変動の開始は、想定外であり(ステップS73でNo)、かつ想定より早い(ステップS74でYes)と判断する。すなわち、判定部23は、観測データ26が表すアクセス数は、予測域v1の範囲外にピークとなるようには遷移すると判定する。
判定部23が、イベント性変動の開始が想定より早いと判断すると(ステップS74でYes)、追加情報生成部3は、例えば、IT資源を追加する時期を、イベント性変動の開始が想定より早まった分だけ、早く設定した追加IT資源情報を生成することができる(ステップS75)。
図26(b)において、線g3は、観測データ26が表すアクセス数の遷移のさらに他の例を示す。線g3で示されるアクセス数は、時刻t23において、線q2で示される標準偏差を超えている。時刻t23は、検出時期生成部37で求められた開始時間の範囲外である。すなわち、t23はt2より遅い。この場合、判定部23は、線g3が示すアクセス数の遷移におけるイベント性変動の開始は、想定外であり(ステップS73でNo)、想定より遅い(ステップS74でNo)と判断する。
判定部23が、イベント性変動の開始が想定より遅いと判断すると(ステップS74でNo)、追加情報生成部3は、例えば、IT資源を追加する時期を、イベント性変動の開始が想定より遅れた分だけ、遅く設定した追加IT資源情報を生成することができる(ステップS76)。
コスト算出部4は、追加情報生成部3が生成した追加IT資源情報で表されるIT資源を追加するためのコストを、コスト情報記録部7に記録されたデータを用いて算出する(ステップS77)。ステップS77の処理の詳細は、実施の形態1において、図3で示したステップS6およびステップS7と同様である。
出力部11は、判定部23による判定結果、ステップS75またはステップS76で生成された追加IT資源情報およびステップS77で算出されたコストを、例えば、企業Aの端末器のディスプレイ(図示せず)等に表示する(ステップS78)。
これにより企業Aは、アクセス数のイベント性変動の開始が、想定より早く開始された場合(ステップS74でYesの場合)は、IT資源を追加する時期を前倒しするか否かを判断することができる。また、アクセス数のイベント性変動の開始が、想定より遅く開始された場合(ステップS74でNoの場合)、企業Aは、追加する予定のIT資源が、過剰投資になる可能性があることを知ることができる。
なお、図25に示すフローチャートでは、判定部23が、イベント性変動の開始時刻の判定を行う処理を例示したが、同様にして、イベント性変動の終了時刻が想定外であるか否かを判定することもできる。
例えば、図26(b)における線g4は、観測データ26が表すアクセス数の遷移のさらに他の例を示す。線g4で示されるアクセス数は、時刻t4においても、まだ線q2で示される標準偏差を上回っている。時刻t4は、検出時期生成部37で求められた終了時間の範囲の最後である。すなわち、線g4で示されるアクセス数のイベント性変動は、時刻t4においてもまだ終了していない。この場合、判定部23は、線g4が示すアクセス数のイベント性変動の終了は、想定外であり、想定より遅いと判断することができる。
このような判定部23によるイベント性変動の終了時刻の判定結果を出力部が表示することもできる。これにより、例えば、想定よりも早くイベント性変動が終了した場合に、企業Aは、追加したIT資源を早期に開放するか否かを判断することができる。また、イベント性変動の終了が想定した終了時刻になっても終わらない場合、企業Aは、追加したIT資源の開放を遅らせるか否かを判断することができる。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する想定外需要検出システムであって、
前記システムで必要とされるIT資源の量の所定期間における時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す需要モデルを記録する需要モデル記録部と、
前記需要モデルで表されるIT資源の量の時間遷移とは異なる時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す想定外モデルを記録する想定外モデル記録部と、
前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データと、前記需要モデルで表されるIT資源の量と、前記想定外モデルで表されるIT資源の量とを比較することにより、前記所定期間において、前記想定外モデルが表す想定外の需要が発生するか否かを判定する判定部とを備える想定外需要検出システム。
(付記2)
前記判定部が前記想定外の需要が発生すると判定した場合に、前記想定外モデルに基づいて、前記需要に対応するために追加するべきIT資源の量と、追加するべき時期とを表す追加IT資源情報を生成する追加情報生成部をさらに備える、付記1に記載の想定外需要検出システム。
(付記3)
前記IT資源を追加するためのコストを表すコストデータを記録するコスト記録部と、
前記追加情報生成部が生成した前記追加IT資源情報で表されるIT資源を追加するためのコストを前記コストデータに基づいて算出するコスト算出部とをさらに備える、付記2に記載の想定外需要検出システム。
(付記4)
前記IT資源は、前記事業システムを含む複数の事業システムに対してIT資源を提供するデータセンタシステムによって提供されるものであり、
前記データセンタシステムによるIT資源の供給可能量の時間遷移を表す供給データを記録する供給データ記録部と、
前記供給データに基づいて、前記供給可能量が不足している時期に、IT資源の需要のピークが来るような想定外モデルを生成する想定外モデル生成部とをさらに備える、付記1に記載の想定外需要検出システム。
(付記5)
前記供給データは、前記データセンタシステムにおいて、過去に供給されたIT資源の量に関するデータを基に生成されたデータである、付記4に記載の想定外需要検出システム。
(付記6)
前記供給データは、前記データセンタシステムがIT資源を供給する前記複数の事業システムそれぞれにおいて、将来必要となるIT資源の量を表すデータを示すデータである運用ポリシーを基に生成されたデータである、付記4に記載の想定外需要検出システム。
(付記7)
増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する想定外需要検出システムであって、
イベントの発生によって変動する前記IT資源の需要がピークに達する時の需要量と、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前または後の時点における需要量との比率を表す値を、前記IT資源の需要変動の急峻度合いを表す複数の値と、複数の検出余裕時間とに対応付けて記録するイベント情報記録部と、
イベントの発生による前記IT資源の需要変動の有無を判定するための基準値の所定期間における時間遷移を表す基準値データを記録する基準値データ記録部と、
解析対象のイベントにおける急峻度合いを表すデータと、解析対象の検出余裕時間を表すデータとを記録する解析データ記録部と、
前記解析データ記録部に記録された解析対象の前記急峻度合いと前記検出余裕時間とに対応する比率を前記イベント情報記録部から取得し、前記比率と、前記基準値データで表される前記所定期間内のある時間における基準値とを用いて、前記時間から前記検出余裕時間後に検出され得る需要のピーク値を求め、該ピーク値を前記検出余裕時間で対応できる需要量を表す対応可能量データとする対応可能量データ生成部とを備える想定外需要検出システム。
(付記8)
前記所定期間における前記システムでのIT資源の量の増減を示すデータを含む運用ポリシーを記録する運用ポリシー記録部と、
前記運用ポリシーで表される、前記所定期間におけるIT資源の増減と、前記対応可能量データで表される需要量とを比較することによって、前記運用ポリシーに基づいて配備されるIT資源では対応できない需要が発生した場合のリスクの大きさを表すデータを生成するリスク算出部とをさらに備える付記7に記載の想定外需要検出システム。
(付記9)
前記システムで必要とされるIT資源の量の所定期間における時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す需要モデルを記録する需要モデル記録部と、
前記対応可能量データで表される、所定の検出余裕時間で対応できる需要量の範囲外にピークが来るIT資源の需要の時間的遷移を表す想定外モデルを生成する想定外モデル生成部と、
前記所定期間内のある観測時間における前記IT資源の実際の需要を表す観測データと、前記需要モデルの前記観測時間におけるIT資源の量と、前記想定外モデルの前記観測時間におけるIT資源の量とを比較することにより、前記所定期間において、前記想定外モデルが表す想定外の需要が発生するか否かを判定する判定部とを備える付記7に記載の想定外需要検出システム。
(付記10)
増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する想定外需要検出システムであって、
イベントの発生によって変動する前記IT資源の需要がピークに達する時の需要量と、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前または後の時点における需要量との比率を表す値を、前記IT資源の需要変動の急峻度合いを表す複数の値と、複数の検出余裕時間とに対応付けて記録するイベント情報記録部と、
イベントの発生による前記IT資源の需要変動の有無を判定するための基準値の所定期間における時間遷移を表す基準値データを記録する基準値データ記録部と、
想定されるイベントによる前記IT資源の需要変動の急峻度合いを示すデータと、想定されるイベントによって変動するIT資源の需要が前記所定期間においてピークに達する時期およびピーク時の需要量を示すデータとを含む予測データを記録する予測データ記録部と、
前記予測データが表す急峻度合いと、需要がピークに達する時期と、ピーク時の需要量とを用いて、前記イベント情報記録部から、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前の時点の需要量を取得し、取得した需要量と前記基準値データとを比較することによって、前記想定されるイベントによる需要変動の開始が検出される検出時期を算出する検出時期生成部と、
前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データを入力する観測データ入力部と、
前記観測データで表される実際の需要と、前記基準値データとを比較することによりイベントによる需要変動の開始を検出し、この開始を検出した時期と、前記検出時期生成部が算出した検出時期とを比較することにより、前記所定期間において、前記予測データが表す需要と異なる需要が発生するか否かを判定する判定部とを備える想定外需要検出システム。
(付記11)
増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する処理をコンピュータに実行させる想定外需要検出プログラムであって、
前記システムで必要とされるIT資源の量の所定期間における時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す需要モデルを、コンピュータが備える記録部から読み出す需要モデル読み出し処理と、
前記需要モデルで表されるIT資源の量の時間遷移とは異なる時間遷移を、前記所定期間内の時間を示すデータと、前記時間において必要とされるIT資源の量を示すデータとで表す想定外モデルを、前記記録部から読み出す想定外モデル読み出し処理と、
前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データと、前記需要モデルで表されるIT資源の量と、前記想定外モデルで表されるIT資源の量とを比較することにより、前記所定期間において、前記想定外モデルが表す想定外の需要が発生するか否かを判定する判定処理とをコンピュータに実行させる想定外需要検出プログラム。
(付記12)
増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する処理をコンピュータに実行させる想定外需要検出プログラムであって、
イベントの発生による前記IT資源の需要変動の有無を判定するための基準値の所定期間における時間遷移を表す基準値データをコンピュータが備える記録部から読み出す基準値データ読み出し処理と、
解析対象のイベントにおける急峻度合いを表すデータと、解析対象の検出余裕時間を表すデータと前記記録部から読み出す解析データ読み出し処理と、
イベントの発生によって変動する前記IT資源の需要がピークに達する時の需要量と、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前または後の時点における需要量との比率を表す値が、前記IT資源の需要変動の急峻度合いを表す複数の値と、複数の検出余裕時間とに対応付けて記録されたイベント情報記録部にアクセスし、前記解析データ読み出し処理で読み出した解析対象の前記急峻度合いと前記検出余裕時間とに対応する比率を前記イベント情報記録部から取得する取得処理と、
前記比率と、前記基準値データで表される前記所定期間内のある時間における基準値とを用いて、前記時間から前記検出余裕時間後に検出され得る需要のピーク値を求め、該ピーク値を前記検出余裕時間で対応できる需要量を表す対応可能量データとする対応可能量データ生成処理とコンピュータに実行させる想定外需要検出プログラム。
(付記13)
増減可能なIT資源によって構成されるシステムにおける前記IT資源の想定外の需要を検出する処理をコンピュータに実行させる想定外需要検出プログラムであって、
イベントの発生による前記IT資源の需要変動の有無を判定するための基準値の所定期間における時間遷移を表す基準値データをコンピュータが備える記録部から読み出す基準値データ読み出し処理と、
想定されるイベントによる前記IT資源の需要変動の急峻度合いを示すデータと、想定されるイベントによって変動するIT資源の需要が前記所定期間においてピークに達する時期およびピーク時の需要量を示すデータとを含む予測データを前記記録部から読み出す予測データ読み出し処理と、
イベントの発生によって変動する前記IT資源の需要がピークに達する時の需要量と、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前または後の時点における需要量との比率を表す値が、前記IT資源の需要変動の急峻度合いを表す複数の値と、複数の検出余裕時間とに対応付けられて記録されたイベント情報記録部にアクセスし、前記予測データが表す急峻度合いと、需要がピークに達する時期と、ピーク時の需要量とを用いて、前記イベント情報記録部から、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前の時点の需要量を取得する取得処理と、
前記取得処理で取得した需要量と前記基準値データとを比較することによって、前記想定されるイベントによる需要変動の開始が検出される検出時期を算出する検出時期生成処理と、
前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データを入力する観測データ入力処理と、
前記観測データで表される実際の需要と、前記基準値データとを比較することによりイベントによる需要変動の開始を検出し、この開始を検出した時期と、前記検出時期生成部が算出した前記検出時期とを比較することにより、前記所定期間において、前記予測データが表す需要と異なる需要が発生するか否かを判定する判定処理とコンピュータに実行させる想定外需要検出プログラム。
本発明は、例えば、IDC等におけるIT資源の利用効率を向上させることができる想定外需要検出システムとして有用である。
(a)は、ユーティリティ方式のIDCのシステム構成を示す概略図である。(b)は、想定外需要検出システム1およびIT資源16a、16b、16cの物理的な構成の例を示す図である。 想定外需要検出システム1の構成を表す機能ブロック図である。 想定外需要検出システム1が、観測データ26を基にして、想定外の需要の発生を検出する処理の一例を示すフローチャートである。 (a)は、需要モデル51で表されるアクセス数の遷移の例を示すグラフである。(b)は、想定外モデル52で表されるアクセス数の遷移の例を表すグラフである。(c)は、観測データ26で表されるアクセス数の遷移の例を表すグラフである。 想定外モデル生成部13が、想定外モデル52を生成する処理の一例を示すフローチャートである。 想定外モデル生成部13が、想定外モデル52を生成する処理の一例を示すフローチャートである。 (a)は、運用ポリシー8aによるIT資源追加量の時間遷移、(b)は、運用ポリシー8bによるIT資源追加量の時間遷移、(c)は、運用ポリシー8cによるIT資源追加量の時間遷移の一例をそれぞれ示すグラフである。(d)は、(a)、(b)および(c)のグラフに示すIT資源追加量を足し合わせた量の時間遷移を表すグラフである。 実施の形態2にかかる想定外需要検出システムの構造を示す機能ブロック図である。 基準値データ31のデータ構造の例を示す図である。 イベントの発生によって変化するアクセス数の例を示すグラフである。 、対応可能量データ生成部20が、対応可能量を算出する処理の一例を示すフローチャートである。 値Xw、Xp、s、wの関係を表すグラフである。 イベントメトリクス25のデータ構造の一例を示す図である。 対応可能量データ生成部20によって生成された対応可能量データで表される対応可能なアクセス数の時間遷移の例を示すグラフである。 対応可能量データが表す対応可能なアクセス数の遷移の例を表すグラフである。 時間によって変化する急峻度s、標準偏差の時間遷移、対応可能なアクセス数の遷移の例を示すグラフである。 リスク算出部29が、例えば、企業Aの運用ポリシー8aで運用される事業システムにおけるリスクの大きさを算出する処理の一例を示すフローチャートである。 対応可能量データで表される対応可能なアクセス数と、運用ポリシー8aで表される、IT資源の追加によって対応できるアクセス数とを重ねて示すグラフである。 異なる運用ポリシー8a―1、8a−2、8a―3についてそれぞれ求められた運用コストおよび運用リスクを比較可能に表示した画面の一例を示す図である。 想定外モデル生成部13が、想定外モデル52を生成する処理の一例を示すフローチャートである。 想定外モデル生成部13が取得した対応可能量データで表される対応可能なアクセス数の範囲を示すグラフである。 おける想定外需要検出システム100の構成を表す機能ブロック図である。 検出時期生成部37が検出時期データ41を生成する処理の一例を示すフローチャートである。 予測域データの例および需要予測モデルを示すグラフである。 判定部23が、想定外の需要が発生するか否かを判定する処理の例を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、観測データ26が表すアクセス数の遷移の例と、予測域の例とを示すグラフである。
符号の説明
1、10、100 想定外需要検出システム
2 判定部
3 追加情報生成部
4 コスト算出部
5 モデル記録部
7 コスト情報記録部
8a、8b、8c 運用ポリシー
9 供給データ記録部
11 出力部
12 イベント情報記録部
13 想定外モデル生成部
14 入力部
16a、16b、16c IT資源
17a、17b、17c リソースコーディネータ(RC)
18 利用者
20 対応可能量データ生成部
21 デプロイメントサーバ
22 ブレードサーバ
22a サーバブレード
24 IDC
25 イベントメトリクス
26 観測データ
27 企業情報記録部
29 リスク算出部
31 基準値データ
32 イベント急峻度
33 検出余裕時間
35 予測データ記録部
37 検出時期生成部
39 ピーク予測データ
41 検出時期データ
71 IT資源価格情報
72 運用作業情報
73 リスク情報
81 予測域データ

Claims (15)

  1. IT資源によって処理される情報量を示す値の時間遷移を表すデータである第1のモデルと、前記IT資源によって処理される情報量を示す値の時間遷移であって前記第1のモデルが表す時間遷移とは異なる時間遷移を表す第2のモデルを記録する記録部と、
    IT資源によって実際に処理された情報量を示す観測データの変動が、前記記録部に記録された前記第1のモデルが表す時間遷移より前記第2のモデルが表す時間遷移に近いことを検出すると、前記第2のモデルが示す時間遷移において前記IT資源によって処理される情報量がピークになる時期及び前記情報量のピーク時の値を基に、当該ピーク時の情報量に対応できるIT資源の追加量及び追加時期の情報を生成する生成部と、
    を備える、IT資源管理システム。
  2. 前記第2のモデルは、IT資源の過去の供給履歴に基づいて、供給可能なIT資源が不足のピークを迎える時期に、情報量を示す値のピークが設定された時間遷移を示すデータである、請求項1に記載のIT資源管理システム。
  3. 前記IT資源を追加するためのコストを表すコストデータを記録するコスト記録部と、
    前記生成部が生成した前記追加すべきIT資源の情報で表されるIT資源を追加するためのコストを前記コストデータに基づいて算出するコスト算出部とをさらに備える、請求項1または2に記載のIT資源管理システム。
  4. 前記IT資源は、前記事業システムを含む複数の事業システムに対してIT資源を提供するデータセンタシステムによって提供されるものであり、
    前記データセンタシステムによるIT資源の供給可能量の時間遷移の履歴を表す供給データを記録する供給データ記録部と、
    前記供給データに基づいて、前記供給可能量が不足している時期に、IT資源が処理する情報量を示す値のピークが来る時間遷移を表すデータを前記第2のモデルとして生成し、前記記録部へ記録するモデル生成部とをさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のIT資源管理システム。
  5. IT資源によって処理される情報量を示す値のイベント発生による変動における、情報量を示す値のピークと前記変動の検出時における情報量を示す値との比率を表す値と、前記変動の急峻度合いを表す値と、前記検出時からピークまでの時間との対応関係を、複数の急峻度合い及び複数の時間について記録するイベント情報記録部と、
    イベントの発生による前記IT資源によって処理される情報量を示す値の変動を検出するための基準値を表す基準値データを記録する基準値データ記録部と、
    予め記録された、解析対象のイベントにおける急峻度合いと、IT資源の追加の準備時間である検出余裕時間とを取得し、取得した前記急峻度合いと前記検出余裕時間とに対応する比率を前記イベント情報記録部から取得し、前記比率と、前記基準値データで表される基準値とを用いて、前記基準値により検出される変動の検出時間から前記検出余裕時間後に検出され得る情報量のピーク値を求める対応可能量データ生成部と、
    を備えるIT資源管理システム。
  6. 前記基準値データは、前記IT資源によって処理される情報量を示す値のイベントの発生による変動の有無を判定するための基準値の所定期間における時間遷移を表すデータであり、
    前記所定期間における前記システムでのIT資源の量の増減を示すデータを含む運用ポリシーを記録する運用ポリシー記録部と、
    前記運用ポリシーで表される、前記所定期間におけるIT資源の増減と、前記対応可能量データ生成部で求められた前記ピーク値とを比較することによって、前記運用ポリシーに基づいて配備されるIT資源では対応できない需要が発生した場合のリスクの大きさを、機会損失の額として表すデータを生成するリスク算出部とをさらに備える請求項5に記載のIT資源管理システム。
  7. IT資源によって処理される情報量を示す値の時間遷移を表すデータである第1のモデルと、前記IT資源によって処理される情報量を示す値の時間遷移であって前記第1のモデルが表す時間遷移とは異なる時間遷移を表す第2のモデルを記録する記録部と、
    IT資源によって実際に処理された情報量を示す観測データの変動が、前記記録部に記録された前記第1のモデルが表す時間遷移より前記第2のモデルが表す時間遷移に近いことを検出すると、前記第2のモデルが示す時間遷移において前記IT資源によって処理される情報量がピークになる時期及び前記情報量のピーク時の値を基に、当該ピーク時の情報量に対応できるIT資源の追加量及び追加時期の情報を生成する生成部と、
    前記対応可能量データ生成部で求められた前記ピーク値の範囲外にピークが来るIT資源により処理される情報量の時間的遷移を表すデータを前記第2のモデルとして生成するモデル生成部とをさらに備える請求項5に記載のIT資源管理システム。
  8. IT資源によって処理される情報量を示す値のイベントの発生による変動における情報量を示す値のピークと前記変動の検出時における情報量を示す値との比率を表す値と、前記変動の急峻度合いを表す値と、前記検出時からピークまでの時間との対応関係を、複数の急峻度合い及び複数の時間について記録するイベント情報記録部と、
    イベントの発生による前記IT資源によって処理される情報量を示す値の変動を検出するための基準値を表す基準値データを記録する基準値データ記録部と、
    前記IT資源によって処理される情報量を示す値の対象イベントによる変動の急峻度合いを示すデータと、前記対象イベントによって変動するIT資源によって処理される情報量を示す値が前記所定期間においてピークに達する時期およびピーク時の情報量を示す値を表すデータとを含む予測データを記録する予測データ記録部と、
    前記予測データが表す急峻度合いと、所定の検出余裕時間に対応する比率を前記イベント情報記録部から取得し、取得した比率と、情報量を示す値がピークに達する時期と、ピーク時の情報量を示す値とを用いて、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前の時点の情報量を示す値を決定し、決定した情報量を示す値と前記基準値データとを比較することによって、前記対象イベントによる需要変動の開始が検出される検出時期を算出する検出時期生成部と、
    前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データを入力する観測データ入力部と、
    前記観測データで表される実際の需要と、前記基準値データとを比較することによりイベントによる需要変動の開始を検出し、この開始を検出した時期が、前記検出時期生成部が算出した検出時期に基づく範囲内であるか否かにより、前記所定期間において、前記予測データが表す需要と異なる需要が発生するか否かを判定する判定部とを備えるIT資源管理システム。
  9. 前記情報量を示す値は、サーバへのアクセス数、ログイン数、セッション数、CPU使用率、データ転送量の少なくとも1つを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のIT資源管理システム。
  10. IT資源によって処理される情報量を示す値の時間遷移を表すデータである第1のモデルと、前記IT資源によって処理される情報量を示す値の時間遷移であって前記第1のモデルが表す時間遷移とは異なる時間遷移を表す第2のモデルをコンピュータが備える記録部から読み出す処理と、
    IT資源によって実際に処理された情報量を示す観測データの変動が、前記記録部に記録された前記第1のモデルが表す時間遷移より前記第2のモデルが表す時間遷移に近いことを検出すると、前記第2のモデルが示す時間遷移において前記IT資源によって処理される情報量がピークになる時期及び前記情報量のピーク時の値を基に、当該ピーク時の情報量に対応できるIT資源の追加量及び追加時期の情報を生成する処理と、
    をコンピュータに実行させる、IT資源管理プログラム。
  11. イベントの発生によるIT資源によって処理される情報量を示す値の変動における情報量を示す値のピークと前記変動の検出時における情報量を示す値との比率を表す値と、前記変動の急峻度合いを表す値と、前記検出時からピークまでの時間との対応関係を、複数の急峻度合い及び複数の時間について記録するイベント情報記録部へアクセスする処理と、
    イベントの発生による前記IT資源によって処理される情報量を示す値の変動の発生を検出するための基準値を表す基準値データを記録する基準値データ記録部へアクセスする処理と、
    予め記録された、解析対象のイベントにおける急峻度合いと、IT資源の追加の準備時間である検出余裕時間とを取得し、取得した前記急峻度合いと前記検出余裕時間とに対応する比率を前記イベント情報記録部から取得し、前記比率と、前記基準値データで表される基準値とを用いて、前記基準値により検出される変動の検出時間から前記検出余裕時間後に検出され得る情報量のピーク値を求める対応可能量データ生成処理と、
    をコンピュータに実行させるIT資源管理プログラム。
  12. IT資源によって処理される情報量を示す値のイベントの発生による変動における情報量を示す値のピークと前記変動の検出時における情報量を示す値との比率を表す値と、前記変動の急峻度合いを表す値と、前記検出時からピークまでの時間との対応関係を、複数の急峻度合い及び複数の時間について記録するイベント情報記録部へアクセスする処理と、
    イベントの発生による前記IT資源によって処理される情報量を示す値の変動を検出するための基準値を表す基準値データを記録する基準値データ記録部へアクセスする処理と、
    前記IT資源によって処理される情報量を示す値の対象イベントによる変動の急峻度合いを示すデータと、前記対象イベントによって変動するIT資源によって処理される情報量を示す値が前記所定期間においてピークに達する時期およびピーク時の情報量を示す値を表すデータとを含む予測データを記録する予測データ記録部へアクセスする処理と、
    前記予測データが表す急峻度合いと、所定の検出余裕時間に対応する比率を前記イベント情報記録部から取得し、取得した比率と、情報量を示す値がピークに達する時期と、ピーク時の情報量を示す値とを用いて、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前の時点の情報量を示す値を決定し、決定した情報量を示す値と前記基準値データとを比較することによって、前記対象イベントによる需要変動の開始が検出される検出時期を算出する検出時期生成処理と、
    前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データを入力する観測データ入力処理と、
    前記観測データで表される実際の需要と、前記基準値データとを比較することによりイベントによる需要変動の開始を検出し、この開始を検出した時期と、前記検出時期生成処理で算出された検出時期とを比較することにより、前記所定期間において、前記予測データが表す需要と異なる需要が発生するか否かを判定する判定処理とをコンピュータに実行させるIT資源管理プログラム。
  13. コンピュータが、IT資源によって処理される情報量を示す値の時間遷移を表すデータである第1のモデルと、前記IT資源によって処理される情報量を示す値の時間遷移であって前記第1のモデルが表す時間遷移とは異なる時間遷移を表す第2のモデルをコンピュータが備える記録部から読み出す工程と、
    コンピュータが、IT資源によって実際に処理された情報量を示す観測データの変動が、前記記録部に記録された前記第1のモデルが表す時間遷移より前記第2のモデルが表す時間遷移に近いことを検出すると、前記第2のモデルが示す時間遷移において前記IT資源によって処理される情報量がピークになる時期及び前記情報量のピーク時の値を基に、当該ピーク時の情報量に対応できるIT資源の追加量及び追加時期の情報を生成する工程と、
    を含む、IT資源管理方法。
  14. コンピュータが、イベントの発生によるIT資源によって処理される情報量を示す値の変動における情報量を示す値のピークと前記変動の検出時における情報量を示す値との比率を表す値と、前記変動の急峻度合いを表す値と、前記検出時からピークまでの時間との対応関係を、複数の急峻度合い及び複数の時間について記録するイベント情報記録部へアクセスする工程と、
    コンピュータが、イベントの発生による前記IT資源によって処理される情報量を示す値の変動の発生を検出するための基準値を表す基準値データを記録する基準値データ記録部へアクセスする工程と、
    コンピュータが、予め記録された、解析対象のイベントにおける急峻度合いと、IT資源の追加の準備時間である検出余裕時間とを取得し、取得した前記急峻度合いと前記検出余裕時間とに対応する比率を前記イベント情報記録部から取得し、前記比率と、前記基準値データで表される基準値とを用いて、前記基準値により検出される変動の検出時間から前記検出余裕時間後に検出され得る情報量のピーク値を求める対応可能量データ生成工程と、
    を含むIT資源管理方法。
  15. コンピュータが、IT資源によって処理される情報量を示す値のイベントの発生による変動における情報量を示す値のピークと前記変動の検出時における情報量を示す値との比率を表す値と、前記変動の急峻度合いを表す値と、前記検出時からピークまでの時間との対応関係を、複数の急峻度合い及び複数の時間について記録するイベント情報記録部へアクセスする工程と、
    コンピュータが、イベントの発生による前記IT資源によって処理される情報量を示す値の変動を検出するための基準値を表す基準値データを記録する基準値データ記録部へアクセスする工程と、
    コンピュータが、前記IT資源によって処理される情報量を示す値の対象イベントによる変動の急峻度合いを示すデータと、前記対象イベントによって変動するIT資源によって処理される情報量を示す値が前記所定期間においてピークに達する時期およびピーク時の情報量を示す値を表すデータとを含む予測データを記録する予測データ記録部へアクセスする工程と、
    コンピュータが、前記予測データが表す急峻度合いと、所定の検出余裕時間に対応する比率を前記イベント情報記録部から取得し、取得した比率と、情報量を示す値がピークに達する時期と、ピーク時の情報量を示す値とを用いて、前記ピーク時から検出余裕時間だけ前の時点の情報量を示す値を決定し、決定した情報量を示す値と前記基準値データとを比較することによって、前記対象イベントによる需要変動の開始が検出される検出時期を算出する検出時期生成工程と、
    コンピュータが、前記所定期間内に観測された前記IT資源の実際の需要を表す観測データを入力する観測データ入力工程と、
    コンピュータが、前記観測データで表される実際の需要と、前記基準値データとを比較することによりイベントによる需要変動の開始を検出し、この開始を検出した時期と、前記検出時期生成工程で算出された検出時期とを比較することにより、前記所定期間において、前記予測データが表す需要と異なる需要が発生するか否かを判定する判定工程とを含むIT資源管理方法。
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