JP5970256B2 - 運用計画策定支援システム及び方法 - Google Patents
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Description
<全体の構成>
まず、本発明の実施例の全体の構成を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用した運用計画策定支援システム100の実施例の構成例を示す。本システム100は、運用計画の策定支援を行う各種機能(110〜117)を実行する運用計画策定支援サーバ101と、策定支援を行う各種機能が利用/出力する各種データベース(120〜128)を保存するストレージ102にて構成される。運用計画策定支援サーバ101とストレージ102はネットワーク104を介して接続される。また、運用計画の策定を行うユーザは、運用計画策定支援サーバ101に接続されたオペレーション端末103にて各種操作を実施する。なお、本システム100の構成はこの図で示された構成に限られたものではなく、例えば一部の機能を、ネットワークを介して接続された別のサーバにて実行する、または一部のデータベース情報を、ネットワークを介して接続された別のストレージに保存するという構成にしても良い。運用計画策定支援サーバの各機能(110〜117)と各種データベース(120〜126)をデータセンタにホストし、オペレーション端末103はネットワークを介してデータセンタ(data center、以下、DCとも記載する)に接続することで、クラウドサービスとして遠隔で利用する構成としても良い。
<運用計画策定支援システムによる全体的な処理>
図3に、運用計画策定支援サーバ101における全体的な処理の流れを示す。
運用計画策定支援システム100は、まず、DC需要実績履歴DB123から得た直近のDC需要実績履歴の情報に基づき、追加されたシステムをキャパシティテンプレートDB122の「システムのキャパシティテンプレート」でマッチングし、類型化を行う(S01)。
図5に、キャパシティテンプレートDB122の構成例を示す。キャパシティテンプレートDB122は、システム容量や、システム組み合わせ、システム順序等が記載されている。
図6に、システム条件DB121の構成例を示す。システム条件DB121には、例えば「電力」に関してDC建屋内の条件が記載されている。
図7に、設備投資コストDB124の構成例を示す。設備投資コストDB124には、例えば、DC内の電源等の増強に伴うコストの情報が記載されている。
次に、運用計画策定支援サーバ101の各種機能について説明する。
<増加パターン生成機能>
まず、増加パターン生成機能110について実施の形態の一つを説明する。増加パターン生成機能110では、過去のデータセンタに対する需要や設置されたシステムのデータベースをデータセンタ事業者が予め定義したキャパシティテンプレートに類型化をし、一定期間辺りにデータセンタ内に格納されるシステムやアプリケーションの増加を決定し、複数ありうる増加をパターン化しそのパターンの出力と表示を行う。
S201に示すように、最初にユーザから、オペレーション端末103等を介して、増加率パラメータ140の入力と解析したいDC需要の履歴期間の入力を受け付ける。増加率パラメータ140は、未来において増加量が一様では無い為、ユーザ側でその予測量の増減を調整する為のパラメータである。当該機能では先述したよう過去の需要を類型化し増加予測を行うが、例えば過去の半年の需要と同じ増加量が未来の半年において見込まれるとは限らない。同様に、DC需要の履歴期間は、上述したように過去の増加パターン生成においてDC需要履歴DB123を用いるが、そのDBの解析を行う過去の期間をユーザが決定する為のパラメータである。
<配置パターン生成機能>
次に、配置パターン生成機能112について、実施の形態の一つを説明する。配置パターン生成機能112は、先述した増加パターンデータと現状のDC状態を記したデータが格納されたDC状態DBから、増加パターンで記述されたシステムやアプリケーションを格納した場合のデータセンタ内の配置を生成する機能である。
建屋⊃フロア⊃フロア内の区画⊃区画内のラック⊃ラック⊃ラック内の区画
という包含関係である。DC状態DB120から、使用中の建屋/フロア/フロア内の区画/区画内のラック/ラック/ラック内の区画がS215によって明らかになる。より詳細に述べると、S215では、DC状態DBに記載されたシステムやアプリケーションが格納されたユーザが利用している建屋情報や位置情報や格納されたラック情報、及びデータセンタ事業者側が用意する建屋や建屋内のフロア構成や区画やラック情報が記載されており、前記のユーザが利用している建屋情報や位置情報やラック情報を、前記のデータセンタ事業者側が用意する建屋やフロアやラックの情報に照合を行い、物理的な空き空間を導出する。前記の結果を用いてS216のように前記物理的空き空間に対して前記増加パターンを当てはめ、増加するシステムやアプリケーションが用いるサーバ等の物理的空間に関してどのような配置が有りえるかを導出する。先述したように、この配置の導出結果を配置パターンと呼ぶ。前記の配置パターンの導出においては、ナップザック問題とみなして解く方法や組み合わせ整数問題とみなして解く方法がある。
<条件照合機能>
次に、条件照合機能114について実施の形態の一つを説明する。条件照合機能114では、先述した配置パターン生成機能112によって配置パターンデータに関して、既存のシステム条件や前記の増加パターン生成機能110において増加パターン毎に付与される条件が格納されたシステム条件DB121を用いる事でシステム条件を満たすデータセンタ状況であるかを導出する。前記導出に伴って、システム条件を満たす場合には、各条件に対する余裕値を導出し、ユーザが要求するシステム条件を満たしつつ増加パターンによって変化する条件を満たすようなデータセンタに関わる条件を導出する。前記のデータセンタに関わる条件とは、例えば建屋やフロア内の区画や電源やネットワーク回線といったデータセンタ事業においてユーザが直接保有する事が少なく、データセンタ事業者が予め用意する物である。
この時、前記式Aの(既存のシステムの利用する電力)を削減する方法や前記式Aにおける(配置パターンの利用する電力)を削減するのではなく、(データセンタの電力上限)の値をどこまで大きくすれば、式(A)の不等号を満たすかを導出する。また、同様に例としては次式(B)のような条件も挙げられる。
式(B)も同様に(ネットワーク機器Xが保障する帯域)をどの値に変更すれば良いか導出する。また、条件においては次式(C)のような値の変更が困難な例がある。
― ― 式(C)
前記式(C)では、物理的な距離を調整する事は不可能な為、本機能では「解無し」と出力する場合もある。
<インフラ改善パターン生成機能>
次に、インフラ改善パターン生成機能116について実施の形態の一つを説明する。インフラ改善パターン生成機能116では、先述した条件照合機能によって導出された条件照合結果と設備投資コストDB124から、データセンタ設備の改善に要する期間と投資コストを導出する。
Claims (7)
- 建屋、電源、空調及び通信ネットワークを含む各種の資源を共有するデータセンタに対する運用計画の策定を支援する運用計画策定支援システムであって、
前記データセンタが持つ制約条件とユーザが要求するシステムの制約条件に関する情報と、前記データセンタの改善に要する期間と投資コストの雛形に関する情報を有し、
過去の需要履歴を類型化する事により前記データセンタにおける将来の資源の需要の増加パターンを生成する増加パターン生成機能と、
前記増加パターンにおける前記データセンタ内の前記資源の配置パターンを生成する配置パターン生成機能と、
前記配置パターンにおけるデータセンタの余力や不足を導出する条件照合機能と、
前記期間と前記投資コストの組み合わせを前記データセンタのインフラ改善パターンとして導出するインフラ改善パターン生成機能とを備え、
前記条件照合機能は、前記配置パターンが前記制約条件を満たすかを判定し、前記配置パターンに対して、前記制約条件における条件値の不足値の組み合わせを提示し、前記制約条件に対して不足があれば優先順位を満たす範囲で前記制約条件を緩和し、該制約条件の緩和量を出力し、
前記インフラ改善パターン生成機能は、前記制約条件の不足値に対して、前記雛形との照合結果から前記不足値を改善するに要する前記期間と前記投資コストの組み合わせを、前記データセンタのインフラ改善パターンとして提示する
ことを特徴とする運用計画策定支援システム。 - 請求項1において、
前記各種の資源の種別、仕様、及び大小関係を記述したキャパシティテンプレートと、
前記データセンタの過去の需要履歴の情報を備え、
前記増加パターン生成機能により、前記キャパシティテンプレートの情報に基づき、前記データセンタの過去の需要履歴の情報を類型化し、前記データセンタにおける将来の増加パターンを生成する
ことを特徴とする運用計画策定支援システム。 - 請求項2において、
前記増加パターン生成機能により、予測量の増減を調整するためのパラメータとして外部から与えられる増加率パラメータに基づき、前記過去の需要を類型化し前記増加パターンを生成する
ことを特徴とする運用計画策定支援システム。 - 請求項2において、
前記データセンタの現在の内部状態の情報を備え、
前記配置パターン生成機能により、前記内部状態の情報に基づき、前記建屋の未使用の空間を抽出し、該未使用の空間に対する前記増加パターンの配置パターンを算出し、前記未使用の空間に対する配置例を提示する
ことを特徴とする運用計画策定支援システム。 - 運用計画策定支援システムにより、建屋、電源、空調及び通信ネットワークを含む各種の資源を共有するデータセンタに対する運用計画の策定を支援する方法であって、
前記運用計画策定支援システムは、前記データセンタが持つ制約条件とユーザが要求するシステムの制約条件に関する情報と、前記データセンタの改善に要する期間と投資コストの雛形に関する情報を有し、
過去の需要履歴を類型化する事により前記データセンタにおける将来の資源の需要の増加パターンを生成し、
前記増加パターンにおける前記データセンタ内の前記資源の配置パターンを生成し、
前記配置パターンにおける前記データセンタの余力や不足を導出し、
前記期間と前記投資コストの組み合わせを前記データセンタのインフラ改善パターンとして導出し、
前記配置パターンが前記制約条件を満たすかを判定し、前記配置パターンに対して、前記制約条件における条件値の不足値の組み合わせを提示し、前記制約条件に対して不足があれば優先順位を満たす範囲で前記制約条件を緩和し、該制約条件の緩和量を出力し、
前記データセンタの改善に要する期間及び投資コストの雛形に関する情報に基づき、前記条件値の不足値に対して、前記雛形との照合結果から前記不足値を改善するに要する期間及び投資コストの組み合わせをインフラ改善パターンとして提示する
ことを特徴とする運用計画策定支援方法。 - 請求項5において、
前記データセンタの過去の需要履歴と、前記各種の資源の種別や仕様及び大小関係を記述したキャパシティテンプレートの情報から、指定された将来のタイミングにおける前記増加パターンを生成し、
前記過去の需要履歴を類型化する事により前記データセンタにおける将来の増加パターンを生成し、提示する
ことを特徴とする運用計画策定支援方法。 - 請求項6において、
現在の前記データセンタの内部状態の情報に基づき、前記建屋の未使用の空間を抽出し、前記増加パターンの前記未使用の空間に対する前記配置パターンを算出し、前記未使用の空間に対する配置例を提示する
ことを特徴とする運用計画策定支援方法。
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