JP5077132B2 - 電力増幅器およびコモンモードチョークコイル - Google Patents

電力増幅器およびコモンモードチョークコイル Download PDF

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Description

この発明は、D級アンプにより構成される電力増幅器におけるノイズ除去技術に関し、詳しくは該電力増幅器に登載されるコモンモードチョークコイルに関する。
従来、オーディオアンプにおいて、D級増幅方式を用いたD級アンプが知られる。D級アンプは、入力されたアナログ音響信号をパルス幅変調信号(PWM信号)に変換し、パルス幅変調信号により出力段のスイッチング素子をオン/オフ制御するD級動作方式で電力増幅するアンプである。出力段スイッチング素子の後段には、ローパスフィルタが設けられており、このローパスフィルタにより出力スイッチング信号に含まれるキャリア周波数を除去して該出力スイッチング信号をアナログ音響信号に復調し、該復調したアナログ音響信号をスピーカ等の負荷に出力する。
周知の通り、オーディオアンプに対するスピーカの接続方式には、シングルエンド接続(ハーフブリッジ接続)と、BTL接続(フルブリッジ接続。なお、「BTL」は「Bridge‐Tied Load」又は「Balanced Transformer Less」の略)とがある。
シングルエンド接続の場合、1チャンネル分の1つのD級アンプに1つのスピーカが接続され、そのスピーカの1つの端子がグランドに接続される。このシングルエンド接続用のD級アンプを用いて2チャンネルのステレオ信号を扱う電力増幅器(オーディオアンプ)を構成する場合には、2チャンネルの1つずつに対応する2つのD級アンプを用意する(例えば、下記特許文献1の図1を参照)。また、BTL接続の場合には、2チャンネル分の2つのD級アンプに1つのスピーカをブリッジ接続して、2つのD級アンプに互いに逆相の信号を入力し、2つのD級アンプから出力される互いに逆相の出力信号により、1つのスピーカを差動駆動する(例えば、下記特許文献1の図4を参照)。
また、従来のD級アンプにおいて、ローパスフィルタの後段にコモンモードチョークコイル(CMCコイル)を設けたものがあった(例えば、下記特許文献2および3を参照)。コモンモードチョークコイルをローパスフィルタの後段に設けることで、該ローパスフィルタで除去できなかったコモンモードで伝送される 高周波ノイズなど、コモンモードで伝送されるノイズ成分(コモンモードノイズ)を除去することができる。なお、コモンモードで伝送されるノイズ成分(コモンモードノイズ)は、D級アンプのホット側出力ラインおよびグランド側出力ラインを同相で流れるノイズ電流である。コモンモードノイズは、例えば、PWM変調段と出力段のスイッチング動作により生じるスイッチングノイズに含まれるものである。したがって、D級アンプにおいてコモンモードノイズ対策は重要である。
特開2002‐330035号公報 特開2003‐124029号公報 特開2003‐46345号公報
シングルエンド接続用のD級アンプにCMCコイルを設けた構成例を図5に示す。CMCコイル50は、1つのコア51に同相方向に巻かれた2つの巻線52,53から構成されており、一方の巻線52がD級アンプのホット側出力に接続され、もう一方の巻線53がグランド側出力に、該巻線52と同相方向で接続される。これによれば、コモンモードで伝送されるコモンモード電流(ノイズ成分)ついては、ホット側巻線52とグランド側巻線53に同相のコモンモード電流(ノイズ成分)が流れて、ホット側巻線52とグランド側巻線53とに生じる磁束が同じ方向になるため、コア51の磁束が足し合わされて大きなインピーダンスを発生する。よって、CMCコイル50は、コモンモードノイズの伝播を阻止する。これに対して、ノーマルモードで伝送される電流(D級アンプの出力信号)については、ホット側巻線52を通ってスピーカへ流れる電流と、スピーカからグランド側巻線53へ流れる逆方向の電流とが平衡するので、ホット側巻線52とグランド側巻線53とに生じる磁束が互いに打ち消しあう。よって、CMCコイル50は、ノーマルモードで伝送される電流(D級アンプの出力信号)に対してインピーダンスを発生せず、D級アンプの出力信号を通過させる。このように、CMCコイル50は、D級アンプの出力信号に対してコア51の磁束が飽和しない、すなわち、磁気飽和によるコモンモードノイズに対するインピーダンス低下が生じないので、D級アンプの出力信号に含まれるコモンモードノイズを効果的に除去することができた。
また、BTL接続用のD級アンプにCMCコイルを設けた構成例を図6に示す。BTL接続用のD級アンプの場合、CMCコイルの2つの巻線54,55は、2つのD級アンプの各出力に接続される。BTL接続の場合、2つのD級アンプの一方の出力信号と、他方の出力信号が互いに逆相であるから、2つの巻線54,55に流れる電流が平衡して、コア56に生じる磁束は互いに打ち消しあう。したがって、CMCコイル57は、D級アンプの出力信号に対してコア56の磁束が飽和しないので、D級アンプの出力信号に含まれるコモンモードノイズを効果的に除去することができた。
前記図5のようにCMCコイルを有するシングルエンド接続用のD級アンプを2つ用いて、2チャンネルステレオ信号を再生するシングルエンド接続用と、1チャンネルのモノラル信号を再生するBTL接続用との2つの接続方式を選択可能なオーディオアンプ(電力増幅器)を構成した場合、これをシングルエンド接続で使用するときには、図7(a)に示す構成となる。この場合、2つのD級アンプ60,61のそれぞれに備わるCMCコイル62,63は、それぞれ、ノーマルモードで伝送される電流に対して、ホット側巻線とグランド側巻線に流れる電流が平衡し、コアの磁束が飽和しないので、正常に動作する。
しかし、前記図7(a)に示すオーディオアンプ(電力増幅器)をBTL接続で使用することを想定した場合、図7(b)に示すように、2つのD級アンプのホット側出力端子64,65にスピーカを接続するため、2つのD級アンプ60,61のそれぞれに備わるCMCコイル62,63のそれぞれにおいてホット側巻線にしか電流が流れず、各CMCコイル62,63のコアの磁束が飽和してしまい、各CMCコイル62,63が有効に動作しない。したがって、従来の技術では、CMCコイルを有するシングルエンド接続用のD級アンプを2つ具えたオーディオアンプ(電力増幅器)を、BTL接続で使用することができなかった。
また、前記図6のようなCMCコイルを有するBTL接続用のD級アンプにおいて、2つのD級アンプを1チャンネルずつ独立にスピーカを駆動するシングルエンド接続として使用することを想定すると、2つのD級アンプがそれぞれ異なる信号を出力するので、CMCコイル57の2つの巻線54,55にはそれぞれ異なる電流が流れて、コア56の磁束が飽和してしまい、CMCコイル57が有効に動作しない危険性がある。
このように、従来の技術では、2つのD級アンプを具えた電力増幅器(オーディオアンプ)にCMCコイルを設けた場合には、シングルエンド接続およびBTL接続の2つの接続方式をユーザが選択可能な電力増幅器を構築することができなかった。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、2つのD級アンプを具えた電力増幅器において、シングルエンド接続およびBTL接続のいずれの接続方式で使用する場合にも、コモンモードチョークコイルを用いたコモンモードノイズ除去が可能な電力増幅器を提供することを目的とする。
この発明は、ホット側出力とグランド側出力とを有する第1のD級アンプと、前記第1のD級アンプのホット側出力に対応する第1ホット側出力端子と、前記第1のD級アンプのグランド側出力に対応する第1グランド側出力端子と、ホット側出力とグランド側出力とを有する第2のD級アンプと、前記第2のD級アン プのホット側出力に対応する第2ホット側出力端子と、前記第2のD級アンプのグランド側出力に対応する第2グランド側出力端子と、1つの共通コアに第1〜 第4のコイルを同一方向に巻いたコモンモードチョークコイルであって、第1のコイルは、前記第1のD級アンプのホット側出力と前記第1ホット側出力端子と の間に接続され、第2のコイルは、前記第1のD級アンプのグランド側出力と前記第1グランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、第3のコイルは、前記第2のD級アンプのホット側出力と前記第2ホット側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、第4のコイルは、前記 第2のD級アンプのグランド側出力と前記第2グランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続されたものであるコモンモードチョークコイルとを具え、前記共通コアは、前記第1のD級アンプからのコモンモード電流により前記第1のコイルと前記第2のコイルにて生じる磁束が足しあわされるとともに、前記第2のD級アンプからのコモンモード電流により前記第3のコイルと前記第4のコイルにて生じる磁束が足しあわされ、且つ、前記第1のD級アンプからのノーマルモード第1電流により前記第1のコイルにて生じる磁束と、前記第2のD級アンプからの、前記第1電流とは逆位相のノーマルモード第2電流により前記第3のコイルにて生じる磁束とが打ち消しあう形状であることを特徴とする電力増幅器である。
これによれば、第1のD級アンプと第2のD級アンプとを具える電力増幅器において、負荷(スピーカなど)をシングルエンド接続する場合には、第1のD級アンプは、第1のホット側出力端子及び第1のグランド側出力端子に1つの負荷を接続して、第1チャンネルの信号を出力し、また、第2のD級アンプは、第2のホット側出力端子及び第2のグランド側出力端子に別の負荷(スピーカなど)を接続して、第2チャンネルの信号を出力する。したがって、シングルエンド接続の場合には、第1のD級アンプの出力信号に応じてコモンモードチョークコイルの第1のコイルと第2のコイルとに互いに逆方向の電流が流れて、互いに同相方向の第1のコイルと第2のコイルに生じる磁束が打ち消しあい、また、第2のD級アンプの出力信号に応じてコモンモードチョークコイルの第3のコイルと第4のコイルとに逆方向の電流が流れて、互いに同相方向の第3のコイルと第4のコイルに生じる磁束が打ち消しあう。よって、コモンモードチョークコイルは、D級アンプの出力信号に対してコアの磁束が飽和することなく、該出力信号に含まれるコモンモードノイズを除去する。また、この電力増幅器に負荷(スピーカなど)をBTL接続する場合は、第1のホット側出力端子と第2のホット側出力端子に1つの負荷(スピーカなど)を接続し、第1のD級アンプと第2のD級アンプは互いに逆相の信号を出力する。したがって、BTL接続の場合には、第1のD級アンプの出力信号及び第2のD級アンプの出力信号に応じてコモンモードチョークコイルの第1のコイルと第3のコイルとに互いに逆方向の電流が流れて、互いに同相方向の第1のコイルと第3のコイルに生じる磁束が打ち消しあう。よって、コモンモードチョークコイルは、D級アンプの出力信号に対してコアの磁束が飽和することなく、該出力信号に含まれるコモンモードノイズを除去する。
また、この発明は、それぞれホット側出力とグランド側出力とを有する第1のD級アンプ及び第2のD級アンプの出力部に接続されるコモンモードチョークコイルであって、コアと、前記コアに同相方向に巻かれた方向に巻かれた第1〜第4のコイルとを有しており、第1のコイルは、前記第1のD級アンプのホット側出 力と該ホット側出力に対応する第1のホット側出力端子との間に接続され、第2のコイルは、前記第1のD級アンプのグランド側出力と該グランド側出力に対応する第1のグランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、第3のコイルは、前記第2のD級アンプのホット側出力と前記第2ホット側 出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、第4のコイルは、前記第2のD級アンプのグランド側出力と前記第2グランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、前記コアは、前記第1のD級アンプからのコモンモード電流により前記第1のコイルと前記第2のコイルにて生じる磁束が足しあわされるとともに、前記第2のD級アンプからのコモンモード電流により前記第3のコイルと前記第4のコイルにて生じる磁束が足しあわされ、且つ、前記第1のD級アンプからのノーマルモード第1電流により前記第1のコイルにて生じる磁束と、前記第2のD級アンプからの、前記第1電流とは逆位相のノーマルモード第2電流により前記第3のコイルにて生じる磁束とが打ち消しあう形状であることを特徴とするコモンモードチョークコイルである。
この発明によれば、2つのD級アンプを具えた電力増幅器において、シングルエンド接続およびBTL接続のいずれの場合にも、2つのD級アンプの出力部に接続されたコモンモードチョークコイルにより各D級アンプの出力信号に含まれるコモンモードノイズを効果的に除去することができるようになるという優れた効果を奏する。また、そのコモンモードチョークコイルは1つのコアに4つのコイルを同相方向に巻いただけのシンプルな構成で実現することができる。また、シングルエンド接続又はBTL接続の選択は、電力増幅器に負荷を接続する端子を適切に組み合わせるだけでよい。
以下、この発明の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。以下に説明する実施例において、電力増幅器はアナログ音響信号の電力を増幅するオーディオアンプである。
図1(a),(b)は、この発明に係る電力増幅器の構成例を示すブロック図であって、(a)は、電力増幅器をシングルエンド接続(ハーフブリッジ接続)として使用する構成例であり、(b)は、電力増幅器をBTL接続(フルブリッジ接続)として使用する構成例である。電力増幅器は、第1D級アンプ10と、第2D級アンプ20と、コモンモードチョークコイル(CMCコイル)1とを具えるとともに、第1のD級アンプ10のホット側出力18に対応するスピーカ出力端子として第1ホット側出力端子16と、第1のD級アンプ10のグランド側出力19に対応するスピーカ出力端子として第1グランド側出力端子17と、第2D級アンプ20のホット側出力28に対応するスピーカ出力端子として第2ホット側出力端子26と、第2D級アンプ20のグランド側出力29に対応するスピーカ出力端子として第2グランド側出力端子27とを有する。
電力増幅器をシングルエンド接続で使用する場合には、(a)に示す通り、第1D級アンプ10の第1ホット側出力端子16と第1グランド側出力端子17に第1スピーカ15が接続され、第2D級アンプ20の第2ホット側出力端子26と第2グランド側出力端子27に第2スピーカ25が接続される。第1D級アンプ10は、第1チャンネルの入力信号(第1ch信号)を増幅して第1スピーカ15に出力する。第2D級アンプ20は、第2チャンネルの入力信号(第2ch信号)を増幅して第2スピーカ25に出力する。すなわち、電力増幅器をシングルエンド接続で使用する場合は、電力増幅器は2チャンネル分のオーディオ信号をステレオ再生する。
第1D級アンプ10は、第1チャンネルの入力信号(第1ch信号)を供給する供給源11と、PWM変調回路12と、スイッチング回路13と、第1D級アンプ10の出力部に備わるローパスフィルタ14とを含んで構成される。これは、図5などに示す従来のシングルエンド接続用D級アンプの構成と同様である。
供給源11は、入力信号(第1ch信号)としてアナログ音響信号を供給する。PWM変調回路12は、供給源11から供給された第1ch信号をパルス幅変調する。PWM変調回路12から出力されたパルス幅変調信号(PWM信号)は、第1ch信号の電圧レベルの大きさを、ハイのパルス幅とローのパルス幅の比率で表す2値のディジタル信号である。
スイッチング回路13は、プッシュプル構成の2つのスイッチング素子と、この段に電源電圧を供給する図示外の正電源及び負電源を含んで構成される。スイッチング素子は、一般的に、トランジスタ(例えばパワーMOSFET)により構成される。スイッチング回路13において、入力されたPWM信号のパルス幅に応じたインターバルで2つのスイッチング素子が交互にオン・オフ制御されることで、電源が供給する電力を用いて電力増幅された出力スイッチング信号が出力される。
ローパスフィルタ14は、図の例では、インダクタとキャパシタから構成される4次のLC型ローパスフィルタであって、D級アンプ10の出力段スイッチング回路13と第1スピーカ15の間に挿入される。ローパスフィルタ14は、出力スイッチング信号(PWM信号)からキャリア周波数を除去して、該出力スイッチング信号をアナログ音響信号に復調する。これにより、電力増幅したアナログ音響信号(第1ch信号)を第1スピーカ15に出力することができる。
第2D級アンプ20は、第2チャンネルの入力信号(第2ch信号)を供給する供給源21と、PWM変調回路22と、スイッチング回路23と、第2D級アンプ20の出力部に備わるローパスフィルタ24とを含んで構成される。すなわち、第2D級アンプ20は、第1D級アンプ10と同じ構成要素からなる。第2D級アンプ20は、第2ch信号をPWM変調回路22でPWM信号に変換し、PWM信号によりスイッチング回路23のスイッチング素子をオン・オフ制御して、ローパスフィルタ24により出力スイッチング信号(PWM信号)に含まれるキャリア周波数をローパスフィルタによって除去することで該出力スイッチング信号をアナログ音響信号に復調する。これにより、電力増幅したアナログ音響信号(第2ch信号)を第2スピーカ25に出力することができる。
コモンモードチョークコイル(CMCコイル)1は、第1D級アンプ10および第2D級アンプ20の各々のローパスフィルタ14及び24の後段に挿入され、第1D級アンプ10の出力信号、および第2D級アンプ20の出力信号のそれぞれに含まれるコモンモードノイズを除去する。なお、コモンモードで伝送されるノイズ成分(コモンモードノイズ)とは、D級アンプのホット側出力ライン(ホット側出力18,28を含む信号ライン)およびグランド側出力ライン(グランド側出力19,29を含む信号ライン)の双方を同相で流れるノイズ電流である。
CMCコイル1は、1つの共通のコア2と、コア2においてそれぞれ同一方向に巻かれた4つの巻線(コイル)3,4,5および6とから構成される。図1に示すCMCコイル1の等価回路には、各巻線(コイル)3〜6の巻き始め側の端部に黒丸を付与し、これにより各巻線(コイル)3〜6の巻き方向を示す。この明細書では、各巻線(コイル)3〜6の2つの端のうちの巻き始め側の端を「第1端」と言い、各巻線(コイル)3〜6の別の端を「第2端」と言う。
D級アンプ10又は20のホット側出力18又は28からホット側出力端子16又は26への向き、あるいは、グランド側出力19又は29からグランド側出力端子17又は27への向きを順方向とすると、4つの巻線3〜6は順方向に対して互いに同相方向となるように、ホット側出力18又は28とホット側出力端子16又は26の間、或いは、グランド側出力19又は29とグランド側出力端子17又は27の間に、接続される(図において「第1端」を示す黒丸の位置を参照)。
具体的には、巻線3は、第1端に第1D級アンプ10のホット側出力18を接続し、第2端に第1ホット側出力端子16を接続する。また、巻線4は、第1端に第1D級アンプ10のグランド側出力19を接続し、第2端に第1グランド側出力端子17を接続する。
また、巻線5は、第1端に第2D級アンプ20のホット側出力28を接続し、第2端に第2ホット側出力端子26を接続する。また、巻線6は、第1端に第2D級アンプ20のグランド側出力29を接続し、第2端に第2グランド側出力端子27を接続される。
すなわち、4つの巻線3〜6のうちの巻線3と巻線5とは、それぞれの第1端に、第1及び第2のD級アンプ10,20のホット側出力18,20をそれぞれ接続し、それぞれの第2端に、第1及び第2ホット側出力端子16,26をそれぞれ接続している。本明細書では、巻線3と巻線5とを「ホット側巻線」という。また、CMCコイル1の4つの巻線のうちの巻線4と巻線6とは、それぞれの第1端に、第1及び第2のD級アンプ10,20のグランド側出力19,29をそれぞれ接続し、それぞれの第2端に、第1及び第2グランド側出力端子17,27をそれぞれ接続している。本明細書では、巻線4と巻線6を「グランド側巻線」という。
図2は図1(a)のCMCコイル1の部分を拡大して示す図である。図2を参照して、図1(a)に示すシングルエンド接続で電力増幅器を使用する場合のCMCコイル1の動作について説明する。ノーマルモードで伝送される第1D級アンプ10の出力信号については、ホット側巻線3を通って第1スピーカ15に流れる順方向の電流Iaと、第1スピーカ15からグランド側巻線4を通ってグランド側出力19へ流れる逆方向の電流Ia´とが平衡する。よって、ホット側巻線3とグランド側巻線4に生じる磁束は互いに打ち消し合う。したがって、CMCコイル1は、第1D級アンプ10の出力信号に対してインピーダンスを発生せず、該出力信号を通過させる。
これに対して、コモンモードで伝送されるコモンモードノイズについては、ホット側巻線3およびグランド側巻線4に対して同相のコモンモード電流(ノイズ成分Na,Na´)が流れるので、コモンモード電流によりホット側巻線3およびグランド側巻線4に生じる磁束が足し合わされる。よって、CMCコイル1は、コモンモードノイズに対して大きなインピーダンスを発生して、コモンモードノイズの伝播を阻止する。
また、ノーマルモードで伝送される第2D級アンプ20の出力信号については、ホット側巻線5を通って第2スピーカ25に流れる順方向の電流Ibと、第2スピーカ25からグランド側巻線6を通ってグランド側出力29へ流れる逆方向の電流Ib´とが平衡する。よって、ホット側巻線5とグランド側巻線6に生じる磁束は互いに打ち消し合う。したがって、CMCコイル1は、第2D級アンプ20の出力信号に対してインピーダンスを発生せず、該出力信号を通過させる。
これに対して、コモンモードで伝送されるコモンモードノイズについては、互いに同相のホット側巻線5およびグランド側巻線6に同相のコモンモード電流(ノイズ成分Nb,Nb´)が流れるので、コモンモード電流によりホット側巻線5およびグランド側巻線6に生じるコア2の磁束が足し合わされる。よって、CMCコイル1は、コモンモードノイズに対して大きなインピーダンスを発生して、コモンモードノイズの伝播を阻止する。
したがって、シングルエンド接続の場合、CMCコイル1は、ノーマルモードで伝送される第1D級アンプ10および第2D級アンプ20の各出力信号に対して、第1D級アンプ10に対応するホット側巻線3及びグランド側巻線4を流れる電流が平衡し、また、第2D級アンプ20に対応するホット側巻線5及びグランド側巻線6を流れる電流が平衡するため、コア2の磁束が飽和しない、すなわち、磁気飽和によるコモンモードノイズに対するインピーダンス低下が生じないので、第1D級アンプ10の出力信号および第2D級アンプ20の出力信号に含まれるコモンモードノイズを効果的に除去することができる。
次に、図1(b)を参照して、(a)に示す電力増幅器を、BTL接続で使用する場合について説明する。電力増幅器をBTL接続で使用する場合には、(b)に示す通り、1つのスピーカ30が第1D級アンプ10の第1ホット側出力端子16と第2D級アンプ20の第1ホット側出力端子26に接続されるとともに、第1D級アンプ10には第1ch信号が供給され、また、第2D級アンプ20には該第1ch信号とは逆位相の信号(第1ch反転信号)が供給される。そして、第1D級アンプ10の出力信号(第1ch信号)と第2D級アンプ20の出力信号(第1ch反転信号)によりスピーカ30が差動駆動される。すなわち、電力増幅器をBTL接続で使用する場合は、電力増幅器は1チャンネル分のオーディオ信号をモノラル再生する。
上記の通り、電力増幅器をBTL接続で使用する場合には、第1D級アンプ10の第1ホット側出力端子16と第2D級アンプ20の第1ホット側出力端子26にスピーカ30を接続する。これに対して、電力増幅器をシングルエンド接続で使用する場合には、図1(a)に示した通り、第1D級アンプ10の第1ホット側出力端子16と第1グランド側出力端子17に第1スピーカ15を接続し、第2D級アンプ20の第2ホット側出力端子26と第2グランド側出力端子27に第2スピーカ25を接続する。つまり、ユーザは、第1D級アンプ10のホット側出力端子16、およびグランド側出力端17と、第2D級アンプ20のホット側出力端子26、およびグランド側出力端子27との4つのスピーカ出力端子の組み合わせを適切に選択するだけで、電力増幅器のスピーカ接続方式として、シングルエンド接続またはBTL接続のいずれか一方を選択することができる。
図3は図1(b)のCMCコイル1を拡大して示す図である。図3を参照して、図1(b)に示すBTL接続で電力増幅器を使用する場合のCMCコイル1の動作について説明する。ノーマルモードで伝送される第1D級アンプ10の出力信号(第1ch信号)および第2D級アンプ20の出力信号(第1ch反転信号)については、第1D級アンプ10のホット側巻線3には第1ch信号に対応する電流Icが流れ、第2D級アンプ20のホット側巻線5には第1ch反転信号に対応する電流Ic´(電流Icとは逆位相(=−IC)の電流)が流れるので、ホット側巻線3を流れる電流Icとホット側巻線5を流れる電流Ic´が平衡する。また、第1D級アンプ10のグランド側巻線4および第2D級アンプ20のグランド側巻線6には電流が流れない。したがって、CMCコイル1の全体では、ホット側巻線3とホット側巻線5に生じるコア2の磁束が互いに打ち消し合うため、第1D級アンプ10の出力信号(第1ch信号)および第2D級アンプ20の出力信号(第1ch反転信号)に対してインピーダンスを発生せず、第1D級アンプ10の出力信号(第1ch信号)および第2D級アンプ20の出力信号(第1ch反転信号)を通過させる。
これに対して、コモンモードで伝送されるコモンモードノイズについては、シングルエンド接続の場合と同様に、ホット側巻線3およびグランド側巻線4に同相のコモンモード電流(ノイズ成分Nc,Nc´)が流れ、また、ホット側巻線5およびグランド側巻線6に同相のコモンモード電流(ノイズ成分Nd,Nd´)が流れるので、コモンモード電流(ノイズ成分Nc,Nc´、およびノイズ成分Nd,Nd´)によって生じるコア2の磁束が足し合わされる。よって、CMCコイル1は、コモンモードノイズに対して大きなインピーダンスを発生して、コモンモードノイズの伝播を阻止する。
したがって、CMCコイル1は、電力増幅器をBTL接続で使用する場合にも、第1D級アンプ10の出力信号(第1ch信号)および第2D級アンプ20の出力信号(第1ch反転信号)に対して、コア2の磁束が飽和しないため、CMCコイル1の挿入による出力信号の減衰は最小限に抑えることができ、また、コモンモードノイズに対するインピーダンス低下も生じないので、第1D級アンプ10の出力信号(第1ch信号)および第2D級アンプ20の出力信号(第1ch反転信号)に含まれるコモンモードノイズを効果的に除去することができる。
図4(a)〜(e)は、本発明の電力増幅器に登載するCMCコイル1として好適なコイルの構成例を示す。(a),(b)においては、各巻線のスピーカ端子に丸印をつけてこれを明示している。(a)において、CMCコイル1は、トロイダル型(ドーナツ型)のコア2により構成され、トロイダル型コア2の一方の側(図面では右側)に、第1D級アンプ10のホット側巻線3及びグランド側巻線4とが互いに隣接して巻かれており、トロイダル型コア2の他方の側(図面では左側)に、第2D級アンプ20のホット側巻線5及びグランド側巻線6とが互いに隣接して巻かれている。このように第1D級アンプ10のホット側巻線3及びグランド側巻線4と、第2D級アンプ20のホット側巻線5及びグランド側巻線6とを、トロイダル型コア2上で分離する構成であれば、第1D級アンプ10とホット側巻線3及びグランド側巻線4の配線、および、第2D級アンプ20とホット側巻線5及びグランド側巻線6の配線がわかりやすい。なお、4つの巻線3〜6は、それぞれを形成する導電線が同一巻き数で巻かれ、同じインダクタンスを持つものとする。
また、(b)は、4つの巻線3,4,5、および6を、トロイダル型コア2上の4箇所に均等に分散して巻いた構成例である。また、(c)は、トロイダル型コア2に、4つの巻線3〜6を形成する4本の導電線を平行に並べて、4本の導電線を一緒に巻き付ける構成例である。また、コア2の形状のトロイダル型に限らず、例えば、(d)のようにEI型のコアを有するものであってもよい。
なお、CMCコイル1を構成するコア2の形状や、該コア2に対する巻線の巻き方など、CMCコイル1の構造は、図4(a)〜(d)に示すものに限らず、シングルエンド接続およびBTL接続のいずれの接続方式で電力増幅器を使用する場合であっても、D級アンプ10,20の出力信号に対してコア2の磁束が電磁気的に打ち消し合うようになってさえいれば、どのような構造(巻線の巻き方やコアの形状)であってもよい。すなわち、1つのコア2に同一方向に巻かれた4つの巻線3〜6を有し、CMCコイル1の4つの巻線3〜6のうちの巻線3と巻線5とは、それぞれの第1端に、第1および第2D級アンプ10,20のホット側出力18,28をそれぞれ接続し、それぞれの第2端に、第1及び第2ホット側出力端子16,26をそれぞれ接続されるとともに、CMCコイル1の4つの巻線のうちの巻線4と巻線6とは、それぞれの第1端に、第1および第2D級アンプ10,20のグランド側出力19,29をそれぞれ接続し、それぞれの第2端に、第1及び第2グランド側出力端子17,27をそれぞれ接続されていれば、上記の電磁気的特性を持つCMCコイル1となる。
以上説明した通り、この実施例にかかる電力増幅器によれば、2つのD級アンプを具える電力増幅器において、1つの共通コア2に4つの巻線(コイル)3〜6を巻きつけたCMCコイル1を、第1D級アンプ10及び第2D級アンプ20の出力部に設けるだけの簡単な構成で、シングルエンド接続およびBTL接続のいずれの接続方式で電力増幅器を使用する場合にも、コモンモードチョークコイル1によりD級アンプ10,20の出力信号に含まれるコモンモードノイズを除去することができるようになるという優れた効果を奏する。また、この発明にかかるコモンモードチョークコイル1は、1つのコアに4つの巻線3〜6を同相方向に巻きつけただけのシンプルな構成で実現することができる。また、ユーザがシングルエンド接続又はBTL接続を選択するときには、電力増幅器に負荷を接続する端子を適切に組み合わせるだけの簡単な作業でこれを行うことができる。
なお、コモンモードチョークコイル1を構成する巻線(コイル)の数は、上記実施例において4つであったが、これは4つ以上の複数であってもよい。4つ以上の複数の巻線を有するCMCコイルであっても、シングルエンド接続およびBTL接続のどちらの接続方式であっても、コモンモードチョークコイル1によりコモンモードノイズを除去することができるようになるが、いずれにせよ、その効果は、上記図1(a),(b)に示す構成でD級アンプに接続されたCMCコイルの4つの巻線の作用によって得ることができるものである。
この発明の一実施例に係る電力増幅器の構成例を示すブロック図であって、(a)はシングルエンド接続、(b)はBTL接続。 図1(a)のコモンモードチョークコイルを拡大して示す図。 図1(b)のコモンモードチョークコイルを拡大して示す図。 (a)〜(d)は図1の電力増幅器に適用可能なコモンモードチョークコイルの構造例を示す図。 従来のコモンモードチョークコイルを備えたシングルエンド接続用D級アンプの構成例を示すブロック図。 従来のコモンモードチョークコイルを備えたBTL接続用D級アンプの構成例を示すブロック図。 (a)は図5のD級アンプを2つ具えた電力増幅器の構成を示すブロック図、(b)は(a)の電力増幅器をBTL接続で用いる場合の構成を示すブロック図。
符号の説明
1 コモンモードチョークコイル、2 コア、3 巻線(第1ホット側巻線)、4 巻線(第1グランド側巻線)、5 巻線(第2ホット側巻線)、6 巻線(第2グランド側巻線)、10 第1D級アンプ、14 ローパスフィルタ、15 第1スピーカ、16 第1ホット側出力端子、17 第1グランド側出力端子、18 第1ホット側出力、19 第1グランド側出力、20 第1D級アンプ、24 ローパスフィルタ、25 第2スピーカ、26 第2ホット側出力端子、27 第2グランド側出力端子、28 第2ホット側出力、29 第2グランド側出力

Claims (4)

  1. ホット側出力とグランド側出力とを有する第1のD級アンプと、
    前記第1のD級アンプのホット側出力に対応する第1のホット側出力端子と、
    前記第1のD級アンプのグランド側出力に対応する第1のグランド側出力端子と、
    ホット側出力とグランド側出力とを有する第2のD級アンプと、
    前記第2のD級アンプのホット側出力に対応する第2のホット側出力端子と、
    前記第2のD級アンプのグランド側出力に対応する第2のグランド側出力端子と、
    通コアに第1〜第4のコイルを同一方向に巻いたコモンモードチョークコイルであって、
    第1のコイルは、前記第1のD級アンプのホット側出力と前記第1のホット側出力端子との間に接続され、
    第2のコイルは、前記第1のD級アンプのグランド側出力と前記第1のグランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、
    第3のコイルは、前記第2のD級アンプのホット側出力と前記第2のホット側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、
    第4のコイルは、前記第2のD級アンプのグランド側出力と前記第2のグランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続されたものであるコモンモードチョークコイルと
    を具え
    前記共通コアは、前記第1のD級アンプからのコモンモード電流により前記第1のコイルと前記第2のコイルにて生じる磁束が足しあわされるとともに、前記第2のD級アンプからのコモンモード電流により前記第3のコイルと前記第4のコイルにて生じる磁束が足しあわされ、且つ、前記第1のD級アンプからのノーマルモード第1電流により前記第1のコイルにて生じる磁束と、前記第2のD級アンプからの、前記第1電流とは逆位相のノーマルモード第2電流により前記第3のコイルにて生じる磁束とが打ち消しあう形状であることを特徴とする電力増幅器。
  2. それぞれホット側出力とグランド側出力とを有する第1のD級アンプ及び第2のD級アンプの出力部に接続されるコモンモードチョークコイルであって、
    コアと、前記コアに同一方向に巻かれた第1〜第4のコイルとを有しており、
    第1のコイルは、前記第1のD級アンプのホット側出力と該ホット側出力に対応する第1のホット側出力端子との間に接続され、
    第2のコイルは、前記第1のD級アンプのグランド側出力と該グランド側出力に対応する第1のグランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、
    第3のコイルは、前記第2のD級アンプのホット側出力と該ホット側出力に対応する第2のホット側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、
    第4のコイルは、前記第2のD級アンプのグランド側出力と該グランド側出力に対応する第2のグランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、
    前記コアは、前記第1のD級アンプからのコモンモード電流により前記第1のコイルと前記第2のコイルにて生じる磁束が足しあわされるとともに、前記第2のD級アンプからのコモンモード電流により前記第3のコイルと前記第4のコイルにて生じる磁束が足しあわされ、且つ、前記第1のD級アンプからのノーマルモード第1電流により前記第1のコイルにて生じる磁束と、前記第2のD級アンプからの、前記第1電流とは逆位相のノーマルモード第2電流により前記第3のコイルにて生じる磁束とが打ち消しあう形状であることを特徴とするコモンモードチョークコイル。
  3. ホット側出力とグランド側出力とを有する第1のD級アンプと、
    前記第1のD級アンプのホット側出力に対応する第1のホット側出力端子と、
    前記第1のD級アンプのグランド側出力に対応する第1のグランド側出力端子と、
    ホット側出力とグランド側出力とを有する第2のD級アンプと、
    前記第2のD級アンプのホット側出力に対応する第2のホット側出力端子と、
    前記第2のD級アンプのグランド側出力に対応する第2のグランド側出力端子と、
    トロイダル型コアに第1〜第4のコイルを同一方向に巻いたコモンモードチョークコイルであって、
    第1のコイルは、前記第1のD級アンプのホット側出力と前記第1のホット側出力端子との間に接続され、
    第2のコイルは、前記第1のD級アンプのグランド側出力と前記第1のグランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、
    第3のコイルは、前記第2のD級アンプのホット側出力と前記第2のホット側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、
    第4のコイルは、前記第2のD級アンプのグランド側出力と前記第2のグランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続されたものであるコモンモードチョークコイルと
    を具えることを特徴とする電力増幅器。
  4. それぞれホット側出力とグランド側出力とを有する第1のD級アンプ及び第2のD級アンプの出力部に接続されるコモンモードチョークコイルであって、
    トロイダル型コアと、
    前記トロイダル型コアに同一方向に巻かれた第1〜第4のコイルとを有しており、
    第1のコイルは、前記第1のD級アンプのホット側出力と該ホット側出力に対応する第1のホット側出力端子との間に接続され、
    第2のコイルは、前記第1のD級アンプのグランド側出力と該グランド側出力に対応する第1のグランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、
    第3のコイルは、前記第2のD級アンプのホット側出力と該ホット側出力に対応する第2のホット側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続され、
    第4のコイルは、前記第2のD級アンプのグランド側出力と該グランド側出力に対応する第2のグランド側出力端子との間に、前記第1のコイルと同相方向に接続される
    ことを特徴とするコモンモードチョークコイル。
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