JP5076893B2 - 培養容器用搬送装置、培養装置および培養容器用ホルダー - Google Patents

培養容器用搬送装置、培養装置および培養容器用ホルダー Download PDF

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Description

本発明は、細胞を培養する培養容器を搬送する培養容器用搬送装置、この培養容器用搬送装置を備えた培養装置、および培養容器を保持する培養容器用ホルダーに関する。
従来、所定の雰囲気に維持されるチャンバー内に、多数の棚を備えたスタッカーを配置し、各棚に収容される培養容器内の細胞を培養する培養装置が知られている。そして、このような培養装置では、各棚への培養容器の搬入および搬出がチャンバー内に配置される搬送装置により行われている。すなわち、例えば、棚に培養容器を搬入する時には、チャンバーに形成される搬出入口に置かれた培養容器が搬送装置により所定の棚まで搬送される。また、培養容器を搬出する時には、所定の棚の培養容器が搬送装置により搬出入口まで搬送される。
特開2004−180675号公報 特開2004−344126号公報
しかしながら、このような従来の搬送装置は、培養容器の一つであるウェルプレートを搬出入口まで迅速に運ぶことを目的としており、例えば、ウェルプレート以外の培養容器を搬送する場合には、培養容器内の培養液の揺れにより細胞に多大な負荷が作用し、培養容器内の細胞が底面から剥がれ死滅するおそれがあるという問題がある。そして、培養容器内の細胞が死滅するおそれは、培養容器で培養される細胞の種類あるいは状態によっても大きく変化する。また、培養容器内の培養液の揺れにより培養液が漏洩し培養装置内を汚染するおそれがあるという問題がある。
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、細胞を培養する培養容器を最適な速度で搬送することができる培養容器用搬送装置および培養装置を提供することを目的とする。
また、培養容器の種類および大きさにかかわらず培養容器の内側底面までの高さを所定の高さにすることができる培養容器用ホルダーを提供することを目的とする。
第1の発明の培養容器用搬送装置は、恒温及び恒湿の雰囲気に維持されるチャンバーと、細胞を培養する培養容器を前記チャンバー内で搬送する搬送手段と、形状・大きさの異なる前記培養容器の種類を示す情報を入力する入力手段と、前記入力手段から入力され前記培養容器の種類の情報に基づいて前記搬送手段が前記培養容器を搬送する時の搬送速度を設定する速度設定手段と、記速度設定手段により設定された搬送速度で前記培養容器を搬送させるように前記搬送手段の搬送速度を制御する速度制御手段と、を有することを特徴とする。
第2の発明の培養容器用搬送装置は、前記速度設定手段が、前記培養容器の種類に関する過去の履歴情報に基づいて前記搬送速度を設定するようにしたものである。
の発明の培養容器用搬送装置は、前記速度設定手段が、前記培養容器の種類の情報、又は前記過去の履歴情報に基づいて、前記搬送手段が搬送中に前記培養容器に与える振動により前記細胞にストレスを生じさせない搬送速度、又は前記培養容器から培養液が漏洩しない搬送速度を設定するようにしたものである。
の発明の培養容器用搬送装置は、前記搬送手段が培養容器を搬送する搬送速度のうちの最高速度を前記速度設定手段が設定するとともに、前記速度制御手段が前記最高速度を超えないように前記搬送手段の搬送速度を制御するようにしたものである。
の発明の培養容器用搬送装置では、前記培養容器の種類がウェルプレート、フラスコまたはディッシュであることを特徴とする。
の発明の培養容器用搬送装置では、恒温及び恒湿の雰囲気に維持されるチャンバーと、細胞を培養する培養容器を前記チャンバー内で搬送する搬送手段と、前記培養容器内で培養される前記細胞の種類、又は前記細胞の培養状態を示す情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される前記情報に基づいて前記搬送手段が前記培養容器を搬送する時の搬送速度を設定する速度設定手段と、前記速度設定手段により設定された搬送速度で前記培養容器を搬送させるように前記搬送手段の搬送速度を制御する速度制御手段と、を備えたものである。
の発明の培養容器用搬送装置では、前記速度設定手段は、前記細胞の種類、又は前記細胞の培養状態に関する過去の履歴情報に基づいて前記搬送速度を設定するようにしたものである。
の発明の培養容器用搬送装置では、前記速度設定手段は、前記細胞の種類、前記細胞の培養状態を示す情報、及び前記過去の履歴情報のいずれかに基づいて、前記搬送手段が搬送中に前記培養容器に与える振動により前記細胞にストレスを生じさせない搬送速度、又は前記培養容器から培養液が漏洩しない搬送速度を設定するようにしたものである。
の発明の培養容器用搬送装置では、前記搬送手段が培養容器を搬送する搬送速度のうちの最高速度を前記速度設定手段が設定するとともに、前記速度制御手段が前記最高速度を超えないように前記搬送手段の搬送速度を制御するようにしたものである。
本発明の培養容器用搬送装置では、培養容器の種類の情報に基づいて培養容器の搬送速度を設定するようにしたので、培養容器を最適な速度で搬送することができる。また、異なる培養の種類、又は細胞の培養状態を示す情報に基づいて培養容器の搬送速度を設定するようにしたので、培養容器を最適な速度で搬送することができる
本発明の培養装置の実施形態を示す説明図である。 図1の培養装置に収容される培養容器の種類を示す説明図である。 図1の培養装置の培養容器の搬入時の制御動作を示す説明図である。 図1の培養装置の培養容器の搬出時の制御動作を示す説明図である。 本発明の培養容器用ホルダーの実施形態が使用される培養装置を示す説明図である。 図5のホルダーに保持される培養容器の種類を示す説明図である。 図5のホルダーの詳細を示す分解斜視図である。 図7のホルダーを示す説明図である。 図5のホルダーの観察ステージへの位置決め構造を示す説明図である。 図5のホルダーの他の例の詳細を示す分解斜視図である。 図10のホルダーの観察ステージへの位置決め構造を示す説明図である。 本発明のホルダーの他の実施形態を示す分解斜視図である。 図12のホルダーを示す説明図である。 ホルダーに保持されるウェルプレートを示す説明図である。 ホルダーに保持されるフラスコ示す説明図である。 ホルダーに保持されるディッシュを示す説明図である。 ホルダーに大きさの異なるディッシュを保持した時の脚部の長さを示す説明図である。 ホルダーに載置される培養容器を観察装置で観察している状態を示す説明図である。 ホルダー本体に配置される脚部の他の例を示す説明図である。 ホルダー本体の他の例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の培養装置の一実施形態を示している。
この培養装置は、恒温および恒湿の雰囲気に維持されるチャンバー11を有している。
チャンバー11内には、スタッカー13、搬送装置15および観察装置17が配置されている。
スタッカー13は、基台19上に配置され、棚13aにより上下方向に仕切られている。棚13aの上面には、ホルダー21が載置されている。各ホルダー21には、細胞を培養する培養容器23が保持されている。この実施形態では、培養容器23は、図2の(a)、(b)、(c)に示すように、ウェルプレート23A、フラスコ23B、ディシュ23Cの3種類とされている。そして、各培養容器23は、同一の形状および大きさをしたホルダー21に保持部材(不図示)を介して保持されている。
搬送装置15は、基台19上に配置されるフレーム25を有している。フレーム25の中心には、上下方向に螺子軸27が配置されている。螺子軸27には移動部材29が螺合されており、第1のモータ31により螺子軸27を回転すると上下方向に移動可能とされている。移動部材29の下側には、移動部材29とともに上下に移動する搬送アーム33が配置されている。この搬送アーム33は第2のモータ35により作動される駆動機構(不図示)により水平方向に移動可能とされている。
観察装置17は、基台37上に配置される顕微鏡39を有している。この顕微鏡39は、比較的倍率の低い簡易型の顕微鏡とされている。基台37上には、搬送アーム33により搬送されたホルダー21を載置する試料台41が配置されている。この試料台41は水平方向(XおよびY方向)に移動可能とされている。この試料台41に培養容器23をホルダー21とともに載置することにより培養容器23内の細胞が観察される。
チャンバー11の側面の顕微鏡39の上方となる位置には、搬出入口43が形成されている。この搬出入口43の奥側には、第3のモータ45により開閉されるドア47が配置されている。搬出入口43の内側には、ホルダー21を載置する載置部49が配置されている。この載置部49には、ホルダー21の有無を検出するセンサ51が配置されている。このセンサ51は載置部49にホルダー21が載置されると検出信号を出力する。
チャンバー11の側面の外側には、搬出入口43から搬入される培養容器23の種類、および、培養容器23で培養される細胞の種類、状態等を入力する情報入力部53が設けられている。この情報入力部53は、液晶表示部55およびタッチセンサ(不図示)を有している。また、情報入力部53の下側には、搬送アーム33の搬送速度を制御する制御部57が設けられている。この制御部57は、第1および第2のモータ31,35の回転数を制御することにより搬送アーム33の搬送速度を制御する。また、第3のモータ45を駆動してドア47の開閉を行う。
図3は、この実施形態の培養装置における培養容器23の搬入時の制御部57の動作を説明するフローチャートである。
先ず、ステップS1では、搬出入口43の載置部49にホルダー21が載置されたか否かを判断する。この判断はセンサ51からの検出信号の有無により行われ、センサ51から検出信号が出力されている時に載置部49にホルダー21が載置されていると判断する。
次に、ステップS2では、ユーザに培養情報の入力を要求する。この入力の要求は情報入力部53の液晶表示部55に入力事項を表示することにより行う。この実施形態では、(1)培養容器23の種類、(2)培養細胞の種類、(3)培養の状態、(4)過去の履歴の有無、(5)保管すべき棚13aを表示する。この表示に対応してユーザは液晶表示部55のタッチセンサ(不図示)をタッチすることにより所定の入力を行う。
ここで(1)培養容器23の種類の入力とは、培養容器23がウェルプレート23A、フラスコ23B、ディシュ23Cのどれに該当するかを入力すること、および、培養容器23の大きさを入力することをいう。
(2)培養細胞の種類の入力とは、Hela細胞等の細胞の種類を入力することをいう。
(3)培養の状態の入力とは、継代直後、実験操作直後等の培養の状態を入力することをいう。
(4)過去の履歴の有無の入力とは、培養容器23が過去にチャンバー11内で培養されたものである場合にその旨を入力することをいう。この実施形態では、各培養容器23に管理番号が付されており、この管理番号を入力する。
(5)保管すべき棚13aの入力とは、保管すべき棚13aを指定することをいう。
次に、ステップS3では、ステップS2で入力された培養情報を入力する。
次に、ステップS4では、過去の履歴があるか否かを判断する。
履歴がある場合には、ステップS5において、入力された管理番号から過去の履歴を検索する。この実施形態では、制御部57には、管理番号に対応する培養容器23の履歴情報、すなわち、上述した(1)培養容器23の種類、(2)培養細胞の種類、(3)培養の状態が記憶されている。
次に、ステップS6では、履歴情報と今回入力された情報に基づいて搬送アーム33の最適な搬送速度を設定する。例えば履歴情報から培養を開始してからの経過時間および生育状況を求める。そして、今回入力された情報において例えば実験操作等が行われていない場合には、履歴情報に基づいて搬送速度を設定する。
一方、ステップS4において過去の履歴がない場合には、ステップS7において(1)培養容器23の種類、(2)培養細胞の種類、(3)培養の状態を入力する。そして、ステップS8では、これ等の入力情報に基づいて搬送アーム33の最適な搬送速度を設定する。
設定される最適な搬送速度T1は例えば以下の式によって表される。
T0=f(A0,A1) …(1)
T1=f(T0,A2) …(2)
A0:培養容器23の種類における培養液がこぼれない最高速度(mm/sec)
A1:細胞の種類における振動ストレスによる影響因子
A2:培養装置に導入前の細胞の状態による影響因子
具体的には、例えば培養容器23をΦ35mmのディッシュとし、このディッシュのリミットまで培養液(培地)を入れた時、搬送の振動によって液面がディッシュの蓋に付かずにいられる最高速度T0=20mm/secであったとする。この時、例えば培養容器23内のHela細胞が振動によるストレスの影響を殆ど受けない細胞であるとすると、因子A1の影響は無視できるものとし、培養装置内での最高速度は20mm/secのままとなる。そして、この最高速度を超えないように最適な搬送速度が設定される。
一方、ユーザからの入力情報により、培養装置への導入前に継代操作をしていたとすると、細胞は培養液中に浮遊した状態にあるので、接着した状態に比べ搬送時のストレスの影響が強くなる。従って、この影響の割合を因子A2に代入することで、最高速度T1は例えばT1=16mm/sec程度に減じられ、この速度を超えないように最適な搬送速度が設定される。
次に、ステップS9において、ステップS6またはステップS8で求めた最適な搬送速度を記憶する。
次に、ステップS10において、搬送アーム33を搬出入口43のドア47の手前まで搬送装置15の最高速度で移動する。
次に、ステップS11において、搬出入口43のドア47を開く。
次に、ステップS12において、搬送アーム33を移動し載置部49上に載置されるホルダー21を保持する。
次に、ステップS13において、搬送アーム33をステップS6またはステップS9で設定された搬送速度で移動し、ステップS2で指定された棚13aに収容する。
図4は、この実施形態の培養装置における培養容器23の搬出時の制御部57の動作を説明するフローチャートである。
先ず、ステップS1では、ユーザからホルダー21を搬出する指示が入力されたか否かを判断する。この実施形態では、ユーザが情報入力部53に、搬出するホルダー21の管理番号を入力することによりホルダー21を搬出する指示が入力されたと判断する。
次に、ステップS2では、入力された管理番号から搬出する指示のあったホルダー21の培養容器23の過去の履歴を検索する。
次に、ステップS3では、過去の履歴を入力する。
次に、ステップS4では、過去の履歴情報から経過時間および生育状況を求める。
次に、ステップS5では、これ等の情報に基づいて搬送アーム33の最適な搬送速度を設定する。
例えば培養容器23が培養装置内に保管され一定時間t2が経過した場合を考える。このとき正常な培養が進行していれぱ、培養容器23内では培養容器23の底面に細胞が沈下し、底面に接着した状態となる。
この一定時間経過後の速度T2は以下の式によって示される。
T2=f(T1,t2,A3) …(3)
T1:培養容器23の搬入時に定められた最適速度(mm/sec)
t2:培養装置への搬入からの経過時間
A3:細胞の生育状況因子
例えば搬入時の最適速度T1=16mm/secであったとし、培養容器23の搬入から10時間程度が経過し、細胞が問題なく培養容器23の底面に接着しつつあるものと推定できるものとする。この時、経過時間t2の経過に伴って細胞は培養容器23の底面に接着しているので、細胞の搬送時のストレスに対する影響は減じられているものと判断できる。従って、例えば経過時間および生育状況の因子をt2およびA3に代入することにより、一定時間経過後の最適速度T2は、例えばT2=18mm/sec程度にまで復元される。ただし、最高速度T0=20mm/sec以上になることはない。
なお、正常な培養が起きていなかった場合には、細胞は底面に接着せず、培養液上に浮遊したままとなるため、この状況を例えば観察装置17で観察することにより搬送速度をより的確に設定することができる。
次に、ステップS6において、設定された搬送速度を記憶する。
次に、ステップS7において、搬送アーム33を指示されたホルダー21の棚13aまで搬送装置15の最高速度で移動し、ホルダー21を保持する。
次に、ステップS8において、ステップS5で設定された搬送速度で、搬送アーム33を搬出入口43のドア47の手前まで移動する。
次に、ステップS9において、搬出入口43のドア47を開く。
次に、ステップS10において、搬送アーム33を移動し載置部49上にホルダー21を載置する。
上述した培養装置では、培養容器23の種類に基づいて培養容器23の搬送速度を設定するようにしたので、培養容器23内の培養液の揺れにより培養液が漏洩し培養装置内を汚染することを解消することができる。また、培養容器23内の培養液の揺れにより細胞に多大な負荷が作用し、培養容器23内の細胞が底面から剥がれ死滅するおそれを解消することができる。
また、上述した培養装置では、細胞の情報に基づいて培養容器23の搬送速度を設定するようにしたので、培養容器23内の培養液の揺れにより細胞に多大な負荷が作用し、培養容器23内の細胞が底面から剥がれ死滅するおそれを解消することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の培養容器用ホルダーの実施形態を説明する。
図5は、本発明の培養容器用ホルダーの実施形態が使用される培養装置を示している。なお、この実施形態において第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この培養装置は、恒温および恒湿の雰囲気に維持されるチャンバー11を有している。チャンバー11内には、スタッカー13、搬送装置15および観察装置17が配置されている。スタッカー13は、基台19上に配置され、棚13aにより上下方向に仕切られている。棚13aの上面には、ホルダー21が載置されている。各ホルダー21には、細胞を培養する培養容器23が保持されている。
搬送装置15は、基台19上に配置されるフレーム25を有している。フレーム25の中心には、上下方向に螺子軸27が配置されている。螺子軸27には移動部材29が螺合されており、第1のモータ31により螺子軸27を回転すると上下方向に移動可能とされている。移動部材29の下側には、移動部材29とともに上下に移動する搬送アーム33が配置されている。この搬送アーム33は第2のモータ35により作動される駆動機構(不図示)により水平方向に移動可能とされている。
観察装置17は、観察部36と観察ステージ38とを有している。観察部36には、顕微鏡42が配置されている。この顕微鏡42は、倒立型の顕微鏡とされている。観察部36上には、搬送アーム33により搬送されたホルダー21を載置する観察ステージ38が配置されている。観察ステージ38は、ベース部材40と試料台41を有している。この試料台41に培養容器23をホルダー21とともに載置することにより培養容器23内の細胞が観察される。
チャンバー11の側面の顕微鏡42の上方となる位置には、搬出入口43が形成されている。この搬出入口43の奥側には、第3のモータ45により開閉されるドア47が配置されている。搬出入口43の内側には、ホルダー21を載置する載置部49が配置されている。この載置部49には、ホルダー21の有無を検出するセンサ51が配置されている。このセンサ51は載置部49にホルダー21が載置されると検出信号を出力する。
チャンバー11の側面の外側には、各種情報を入力する情報入力部53が設けられている。この情報入力部53は、液晶表示部55およびタッチセンサ(不図示)を有している。
情報入力部53の下側には、搬送アーム33を移動するための制御部57が設けられている。この制御部57は、第1および第2のモータ31,35を制御することにより搬送アーム33の移動を行う。また、第3のモータ45を駆動してドア47の開閉を行う。
そして、情報入力部53に、観察装置17により観察すべきホルダー21の管理番号が入力されると、搬送アーム33を移動して、管理番号に対応するホルダー21を、スタッカー13の棚13aから観察装置17の試料台41上に搬送する。
図6の(a)、(b)、(c)は、ホルダー21に保持される培養容器23を示している。この実施形態では、培養容器23としてウェルプレート23A、フラスコ23B、ディッシュ23Cの3種類の培養容器23が使用される。そして、ウェルプレート23A、フラスコ23B、ディッシュ23Cの底部の肉厚が、それぞれt1,t2,t3とされている。
図7は、培養容器23を保持するホルダー21を示している。このホルダー21はホルダー本体61を有している。ホルダー本体61は、白色透明の樹脂により形成されている。ホルダー本体61の底部61aの両側には、上方に突出して壁部61bが形成されている。壁部61bの上端には、搬送アーム133(詳細は後述する)を係止するための係止部61cが外側に突出して形成されている。ホルダー本体61の底部61aの一側には、突出部61dが形成され、他側には、反射部61eが形成されている。そして、ホルダー本体61の底部61aの反射部61eの両側となる位置には、矩形状および三角状の凹部61f,61hが形成されている。
この実施形態では、ホルダー本体61の底部61aには、肉厚調節用シート63を介してテンプレート65が配置されている。肉厚調節用シート63およびテンプレート65には、ホルダー本体61の底部61aに形成される凹部61fに対応する位置に凹部63a,65aが形成されている。また、凹部61hに対応する位置に凹部63b,65bが形成されている。肉厚調節用シート63は、白色透明の樹脂により形成されている。この肉厚調節用シート63は、ホルダー本体61に載置される培養容器23の底面の肉厚(例えば図6のt1,t2,t3)に応じて異なる肉厚とされている。テンプレート65は、樹脂,金属等により形成されている。
テンプレート65には、培養容器23を位置決めするための穴部65cが形成されている。図7では、図6に示したディッシュ23Cの底部が挿入される円形状の穴部65cが2箇所に形成されている。なお、テンプレート65に形成される穴部65cの形状および大きさは、ホルダー21に保持される培養容器23の種類および大きさに応じて決定される。例えば、培養容器23としてウェルプレート23Aまたはフラスコ23Bが使用される場合には、ウェルプレート23Aまたはフラスコ23Bの底部の形状および大きさに対応して穴部が形成され、この穴部にウェルプレート23Aまたはフラスコ23Bの底部が挿入され位置決めが行われる。
このホルダー21では、図8に示すように、ホルダー本体61の底部61aの上面に肉厚調節用シート63が載置され、この肉厚調節用シート63の上面にテンプレート65が載置される。そして、テンプレート65に形成される穴部65cに、ディッシュ23Cの底部が挿入される。これにより、ホルダー本体61の所定の位置にディッシュ23Cが位置決めされる。
図9は、観察ステージ38の詳細を示している。
観察ステージ38のベース部材40上には、試料台41が配置されている。この試料台41は、ベース部材40に対して水平方向(XおよびY方向)に移動可能とされている。試料台41には、付勢部材67が配置されている。この付勢部材67は、トグルバネ(不図示)により支点69を中心にして回動可能に付勢されている。試料台41の付勢部材67と反対側には、位置決めピン71,73が配置されている。試料台41には、顕微鏡42により下方から観察するための窓部41aが形成されている。また、試料台41の位置決めピン71,73の間には、赤外線センサ75が配置されている。
ベース部材40には、試料台41に配置される付勢部材67の回動を阻止する回動阻止部材77が配置されている。この回動阻止部材77は、図9の(a)に示すように、試料台41がベース部材40の左側に移動している時には、試料台41の付勢部材67に当接し付勢部材67の回動を阻止する。
この観察ステージ38では、図9の(a)に示すように、ホルダー本体61の係止部61cの下側に、搬送装置15の搬送アーム33を係止した状態で、ホルダー21が培養容器23とともに搬送される。この状態では、試料台41がベース部材40の左側の位置に位置されている。これにより、試料台41の付勢部材67が回動阻止部材77に当接し付勢部材67の回動が阻止されている。
そして、この状態で、図9の(b)に示すように、搬送アーム33により搬送されて来たホルダー21が試料台41上の所定位置に載置される。ホルダー21が試料台41上に載置されたか否かは、赤外線センサ75により検出される。すなわち、ホルダー21が試料台41上の所定位置に載置されている場合には、赤外線センサ75からの赤外光がホルダー本体61の反射部61eで反射されるため、この反射光を赤外線センサ75により検出することにより、ホルダー21の有無を検出することができる。
そして、図9の(c)に示すように、試料台41をベース部材40の右側に移動すると、試料台41の付勢部材67が回動阻止部材77から離間する。これにより、付勢部材67が支点69を中心にして回動し、付勢部材67がホルダー本体61の突出部61dを押圧する。この押圧によりホルダー21が試料台41上を右側に移動され、ホルダー本体61の凹部61f,61hに位置決めピン71,73が嵌合する。これにより、ホルダー本体61が付勢部材67と位置決めピン71,73との間に固定され、試料台41の所定の位置に位置決めされる。
図10は、この実施形態において、図6に示したフラスコ23Bの搬送に使用されるホルダー21を示している。このホルダー21では、図9に示したテンプレート65に、フラスコ23Bの底部の形状に対応する形状の矩形状の穴部65dが形成されている。また、肉厚調節用シート63の肉厚が、フラスコ23Bの底部の肉厚に対応して変更されている。ホルダー本体61は、図7に示したホルダー21と同一である。
図11は、このホルダー21を観察ステージ38に搬送して試料台41上に位置決めしている状態を示しており、図7に示したホルダー21と同様にして試料台41上への位置決めが行われる。
上述した培養容器用ホルダーでは、搬送装置15に保持されて搬送されるホルダー本体61に、観察ステージ38の試料台41上でホルダー本体61の位置決めを行う凹部61f,61hを形成したので、観察ステージ38の試料台41の所定の位置にホルダー21を容易,確実に位置決めすることができる。
また、ホルダー本体61に、ホルダー本体61に載置される培養容器23の位置を決めるテンプレート65を配置したので、テンプレート65に形成する穴部65cの形状および大きさを変えることにより、培養容器23の種類および大きさにかかわらず同一の搬送装置15により容易,確実に搬送することができる。
そして、上述した培養容器用ホルダーでは、ホルダー本体61に、ホルダー本体61に載置される培養容器23の底面の肉厚に応じて異なる肉厚の透明の肉厚調節用シート63を載置し、肉厚調節用シート63上に培養容器23を載置するようにしたので、培養容器23の種類に係わらず、顕微鏡42の対物レンズと培養容器23内の試料までの光路長を同一にすることが可能になり、顕微鏡42の焦点調節を容易なものにすることができる。
すなわち、例えば、ウェルプレート23A、フラスコ23B、ディッシュ23Cの3種類の培養容器23では、培養容器23の底面の肉厚(例えば図6のt1,t2,t3)がそれぞれ異なるため、肉厚調節用シート63を配置しない場合には、顕微鏡42の対物レンズと培養容器23内の試料までの光路長がそれぞれ異なり、顕微鏡42の焦点調節が煩雑になる。しかしながら、培養容器23の底面の肉厚が薄い場合には肉厚調節用シート63の肉厚を厚くし、培養容器23の底面の肉厚が厚い場合には肉厚調節用シート63の肉厚を薄くすることにより、培養容器23の種類に係わらず、顕微鏡42の対物レンズと培養容器23内の試料までの光路長を同一にすることが可能になり、顕微鏡42の焦点調節を容易なものにすることができる。
そして、肉厚調節用シート63の材質を、ホルダー本体61に載置される培養容器23と同一の材質にすることにより、光路長の調整がより容易になる。
(第3の実施形態)
図12および図13は、本発明の培養容器用ホルダーの他の実施形態を示している。なお、この実施形態において第2の実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施形態では、ホルダー本体61は、白色透明の樹脂により形成されている。そして、ホルダー本体61の底部61aには、培養容器23を位置決めするための凹陥部61jが形成されている。図12では、ディッシュ23Cの底部が挿入される円形状の凹陥部61jが2箇所に形成されている。
なお、ホルダー本体61の底部61aに形成される凹陥部61jの形状および大きさは、ホルダー本体61に保持される培養容器23の種類および大きさに応じて決定される。例えば、培養容器23としてウェルプレート23Aまたはフラスコ23Bが使用される場合には、ウェルプレート23Aまたはフラスコ23Bの底部の形状および大きさに対応して凹陥部61jが形成され、この凹陥部61jにウェルプレート23Aまたはフラスコ23Bの底部が挿入され位置決めが行われる。
そして、この実施形態では、ホルダー本体61に載置される外形形状の異なる複数種類の培養容器23、例えば、ウェルプレート23A、フラスコ23B、ディッシュ23Cの3種類の培養容器23に対して、ホルダー本体61の外形形状が同一の形状とされている。ここで、外形形状が同一の形状とは、少なくともホルダー本体61の高さH、長さL、および、幅Wが同一なことをいう。
この実施形態の培養容器用ホルダーでは、搬送装置15に保持されて搬送されるホルダー本体61に、観察ステージ38の試料台41上でホルダー本体61の位置決めを行う凹部61f,61hを形成したので、観察ステージ38の試料台41の所定の位置にホルダー21を容易,確実に位置決めすることができる。
また、ホルダー本体61に、ホルダー本体61に載置される培養容器23の位置を決める凹陥部61jを形成したので、凹陥部61jの形状および大きさを変えることにより、培養容器23の種類および大きさにかかわらず同一の搬送装置15により容易,確実に搬送することができる。
なお、この実施形態において、ホルダー本体61の凹陥部61jの底面からホルダー本体61の底面までの肉厚t4を、ホルダー本体61に載置される培養容器23の底面の肉厚(例えば図6のt1,t2,t3)に応じて異なる肉厚にすることにより、培養容器23の種類に係わらず、顕微鏡42の対物レンズと培養容器23内の試料までの光路長を同一にすることが可能になる。そして、この場合には、図7に示した肉厚調節用シート63を無くすことが可能になりコストの低減を図ることができる。
(第4の実施形態)
図14は、本発明の培養容器用ホルダーの他の実施形態を示している。なお、この実施形態において第2の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図14の(a)は、ウェルプレート23Aを保持するホルダー21Aを示している。このホルダー21Aはホルダー本体161を有している。ホルダー本体161の上端の両側には、搬送アーム33を係止するための係止部161aが形成されている。ホルダー本体161の底部161bには開口部161cが形成されている。また、ホルダー本体161の底部161bの上面には、ウェルプレート23Aを保持するための位置決め部材163およびバネ部材165が固定されている。そして、底部161bの下面には脚部167Aが固定されている。
このホルダー21Aでは、図14の(b)に示すように、ウェルプレート23Aがホルダー本体161の底部161bに載置され、位置決め部材163およびバネ部材165によりホルダー本体161に保持される。また、脚部167Aの長さは、ウェルプレート23Aのウェル23aの内側底面23bの高さが脚部167Aの下端から高さHの位置になるようにされている。
図15の(a)は、フラスコ23Bを保持するホルダー21Bを示している。このホルダー21Bはホルダー本体161を有している。このホルダー本体161は図14に示したホルダー本体161と同一の外形形状および大きさを有している。ホルダー本体161の上端の両側には、搬送アーム33を係止するための係止部161aが形成されている。ホルダー本体161の底部161bには開口部161dが形成されている。また、ホルダー本体161の底部161bの上面には、フラスコ23Bを保持するための位置決め部材163、ピン部材169およびバネ部材165が固定されている。そして、底部161bの下面には脚部167Bが固定されている。
このホルダー21Bでは、図15の(b)に示すように、フラスコ23Bがホルダー本体161の底部161bに載置され、位置決め部材163、ピン部材169およびバネ部材165によりホルダー本体161に保持される。また、脚部167Bの長さは、フラスコ23Bの内側底面23dの高さが脚部167Bの下端から高さHの位置になるようにされている。
図16の(a)は、ディッシュ23Cを保持するホルダー21Cを示している。このホルダー21Cはホルダー本体161を有している。このホルダー本体161は図14に示したホルダー本体161と同一の外形形状および大きさを有している。ホルダー本体161の上端の両側には、搬送アーム33を係止するための係止部161aが形成されている。ホルダー本体161の底部161bには開口部161eが形成されている。また、ホルダー本体161の底部161bの上面には、ディッシュ23Cを保持するためのピン部材171およびバネ部材173が固定されている。そして、底部161bの下面には脚部167Cが固定されている。
このホルダー21Cでは、図16の(b)に示すように、ディッシュ23Cがホルダー本体161の底部161bに載置され、ピン部材171およびバネ部材173によりホルダー本体161に保持される。また、脚部167Cの長さは、ディッシュ23Cの内側底面23eの高さが脚部167Cの下端から高さHの位置になるようにされている。
図17は図16に示したホルダー本体161に、異なる大きさのディッシュ23C,23C’を保持した時の脚部167C,167C’の長さを対比して示している。図17の(a)では、ディッシュ23Cの底部23fの肉厚と、ディッシュ23Cの座部23hの高さと、ホルダー本体161の底部161bの肉厚と、脚部167Cの長さとを加えた値が所定の高さHになるように脚部167Cの長さが設定されている。図17の(b)では、ディッシュ23C’の底部23f’の肉厚と、ディッシュ23C’の座部23h’の高さと、ホルダー本体161の底部161bの肉厚と、脚部167C’の長さとを加えた値が所定の高さHになるように脚部167C’の長さが設定されている。
上述したホルダー21(21A,21B,21C)は、図18に示すように試料台41上に脚部167(167A,167B,167C,167C’)を載置される。そして、顕微鏡42により培養容器23(23A,23B,23C,23C’)の内側底面175(23b,23d,23e)に付着した細胞177の観察が行われる。しかしながら、試料台41にホルダー21(21A,21B,21C)を載置すると、培養容器23(23A,23B,23C,23C’)の種類および大きさに関係なく、試料台41から培養容器23(23A,23B,23C,23C’)の内側底面175(23b,23d,23e)までの高さHが同じになる。従って、顕微鏡42の焦点調節を一度行うと、種類あるいは大きさが異なる培養容器23(23A,23B,23C,23C’)毎に焦点調節を行うことなく、培養容器23(23A,23B,23C,23C’)の内側底面175(23b,23d,23e)に付着している細胞177を観察することができる。
(実施形態の補足事項)
以上、本発明を上述した実施形態によって説明してきたが、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のような形態でも良い。
(1)上述した第1の実施形態では、本発明の培養容器用搬送装置の一実施形態を培養装置内に配置した例について説明したが、例えば、培養装置内の培養容器を外部の精密顕微鏡あるいはクリーンベンチ等に自動的に搬送する搬送装置に適用しても良い。
(2)上述した第1の実施形態では、培養情報を情報入力部53に手動で入力した例について説明したが、例えば、ホルダー21あるいは培養容器23等にICチップを貼着して自動的に入力するようにしても良い。
(3)上述した第2および第3の実施形態では、ホルダー本体61を白色透明の樹脂により形成した例について説明したが、例えば、アルミニウム等の金属により形成するようにしても良い。
(4)上述した第2および第3の実施形態では、顕微鏡42の上方に試料台41を設け下方から細胞を観察した例について説明したが、顕微鏡の下方に試料台を設け上方から細胞を観察するようにしても良い。
(5)上述した第2および第3の実施形態では、テンプレート65に形成される穴部65c、あるいは、ホルダー本体61に形成される凹陥部61jにより培養容器23の位置決めをした例について説明したが、例えば、テンプレート65あるいはホルダー本体61に位置決めマークを印刷して培養容器23の位置決めを行っても良い。また、テンプレート65あるいはホルダー本体61に複数の突起を形成して培養容器23の位置決めを行っても良い。
(6)上述した第4の実施形態では、ホルダー本体161の底部161bに固定される脚部167(167A,167B,167C,167C’)により、ホルダー本体161に載置される培養容器23(23A,23B,23C,23C’)の内側底面175(23b,23d,23e)の高さ位置を設定した例について説明したが、例えば、培養容器の底面とホルダー本体の底部との間に高さ調整部材を介在させて培養容器の内側底面の高さ位置を設定しても良い。
(7)上述した第4の実施形態では、顕微鏡42の上方に試料台41を設け下方から細胞177を観察した例について説明したが、顕微鏡の下方に試料台を設け上方から細胞を観察するようにしても良い。
(8)上述した第4の実施形態では、ホルダー本体161の底部161bに脚部167(67A,67B,67C,67C’)を固着した例について説明したが、例えば、図19に示すように、ホルダー本体161の底部161bに貫通穴161fを形成し、この貫通穴161fに樹脂製の脚部167Dの爪部167aを挿入して、ホルダー本体161の底部161bに脚部167Dを着脱自在に固定するようにしても良い。
(9)上述した第4の実施形態では、ホルダー本体161に単なる開口部161c,161d,161eを形成した例について説明したが、例えば、図20に示すように、ホルダー本体161の開口部161dをガラス板179等で密閉することにより、培養容器23Bから漏洩した培養液がホルダー21Bの外部に飛散することを防止することができる。
(10)上述した第4の実施形態において、ホルダー21(21A,21B,21C)を耐熱性を有するポリカーボネイト等の材質にすることで、ホルダーのオートクレープが容易に可能になる。
(11)上述した第4の実施形態において、ホルダー21(21A,21B,21C)にバーコード,ICタグ等を貼着することで、ホルダー内の培養容器の情報、培養容器内の細胞の情報を容易に得ることが可能になる。

Claims (9)

  1. 恒温及び恒湿の雰囲気に維持されるチャンバーと、
    細胞を培養する培養容器を前記チャンバー内で搬送する搬送手段と、
    形状・大きさの異なる前記培養容器の種類を示す情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段から入力され前記培養容器の種類の情報に基づいて前記搬送手段が前記培養容器を搬送する時の搬送速度を設定する速度設定手段と、
    記速度設定手段により設定された搬送速度で前記培養容器を搬送させるように前記搬送手段の搬送速度を制御する速度制御手段と、
    備えたことを特徴とする培養容器用搬送装置。
  2. 請求項記載の培養容器用搬送装置において、
    前記速度設定手段は、前記培養容器の種類に関する過去の履歴情報に基づいて前記搬送速度を設定する、
    ことを特徴とする培養容器用搬送装置。
  3. 請求項1又は2記載の培養容器用搬送装置において、
    前記速度設定手段は、前記搬送手段が搬送中に前記培養容器に与える振動により前記細胞にストレスを生じさせない搬送速度、又は前記培養容器から培養液が漏洩しない搬送速度を設定する、
    ことを特徴とする培養容器用搬送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の培養容器用搬送装置において、
    前記速度設定手段は、前記搬送手段が前記培養容器を搬送する搬送速度のうちの最高速度を設定するとともに、
    前記速度制御手段は、前記最高速度を超えないように前記搬送手段の搬送速度を制御する
    ことを特徴とする培養容器用搬送装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の培養容器用搬送装置において、
    前記培養容器の種類は、ウェルプレート、フラスコまたはディッシュであることを特徴とする培養容器用搬送装置。
  6. 恒温及び恒湿の雰囲気に維持されるチャンバーと、
    細胞を培養する培養容器を前記チャンバー内で搬送する搬送手段と、
    前記培養容器内で培養される前記細胞の種類、又は前記細胞の培養状態を示す情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力される前記情報に基づいて前記搬送手段が前記培養容器を搬送する時の搬送速度を設定する速度設定手段と、
    記速度設定手段により設定された搬送速度で前記培養容器を搬送させるように前記搬送手段の搬送速度を制御する速度制御手段と、
    を備えたことを特徴とする培養容器用搬送装置。
  7. 請求項6記載の培養容器用搬送装置において、
    前記速度設定手段は、前記細胞の種類、又は前記細胞の培養状態に関する過去の履歴情報に基づいて前記搬送速度を設定する、
    ことを特徴とする培養容器用搬送装置。
  8. 請求項6又は7に記載の培養容器用搬送装置において、
    前記速度設定手段は、前記搬送手段が搬送中に前記培養容器に与える振動により前記細胞にストレスを生じさせない搬送速度、又は前記培養容器から培養液が漏洩しない搬送速度を設定する、
    ことを特徴とする培養容器用搬送装置。
  9. 請求項6から8のいずれか1項に記載の培養容器用搬送装置において、
    前記速度設定手段は、前記搬送手段が前記培養容器を搬送する搬送速度のうちの最高速度を設定するとともに、
    前記速度制御手段は、前記最高速度を超えないように前記搬送手段の搬送速度を制御する
    ことを特徴とする培養容器用搬送装置。
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