JP2017150871A - 自動分析装置 - Google Patents

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【課題】 試薬に混入した成分による分析データの悪化を防ぐことができる自動分析装置を提供する。【解決手段】 第1試薬を収容する試薬容器6が格納された開口部を有する試薬ケース30及び試薬ケース30の開口部を開閉自在に覆う試薬カバー31により構成された試薬庫32と、試薬ケース30の開口部が閉鎖された試薬庫32内の空気を撹拌するファン36と、ファン36により撹拌された空気中に含まれる試薬容器6内の第1試薬に悪影響を与える特定の成分を検出するセンサ37とを備え、センサ37により検出された特定成分の検出信号及び特定成分が検出されたときの時間の情報に基づいて、特定成分から影響を受ける第1試薬の反応容器3への分注を停止させる。【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、試料及び試薬を反応容器に分注し、反応容器に分注された試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置に関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、被検体から採取された試料と各検査項目の試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を光学的に測定する。この測定により、試料に含まれる各検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析データを生成する。
この自動分析装置では、多数の検査項目の中から、検査に応じて選択された検査項目の分析が行われる。各検査項目の試薬は試薬容器に収容され、試薬容器は試薬庫に格納される。そして、試薬分注プローブにより試薬容器から反応容器に分注され、反応容器に分注された試料及び試薬の混合液の測定により分析データが生成される。
各検査項目の試薬を収容する試薬容器は、試薬分注プローブで反応容器に分注可能なように開蓋された状態で試薬庫に格納され、各試薬が劣化して分析データが悪化するのを防ぐために保冷されている。
特開2005−283529号公報
しかしながら、試薬庫には多数の試薬容器が格納され、試薬庫内を低温に保持するなどの様々な理由により試薬分注プローブが進入する開口以外の部分は塞がれている。このため、一方の試薬容器内の試薬から蒸発又は気化した成分の他方の試薬容器内の試薬への混入や、空気中に含まれる成分の試薬容器内の試薬への混入により汚染され、混入した試薬の検査項目の分析データが悪化する問題がある。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、試薬に混入した成分による分析データの悪化を防ぐことができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料及び試薬を反応容器に分注して、前記反応容器内の試料及び試薬の混合液の測定により分析データを生成する自動分析装置において、前記試薬を収容する試薬容器が格納される開口部を有する試薬ケースと、前記開口部を開閉自在に覆う試薬カバーとにより構成される試薬庫と、前記試薬カバーに覆われて前記開口部が閉鎖された前記試薬庫内の空気を撹拌するファンと、前記ファンに撹拌されている空気中に含まれ、前記試薬庫に格納された前記試薬容器内の試薬に混入して、当該試薬及び前記試料の混合液の測定により生成される分析データを悪化させる影響を当該試薬に与える特定の成分を検出するセンサと、前記センサにより検出された前記成分の検出信号及び前記成分が検出されたときの時間の情報に基づいて、前記成分から影響を受ける試薬の前記反応容器への分注を停止させる制御部とを備える。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る分析部の構成を示す図。 実施形態に係る試薬部の構成を示す断面図。 実施形態に係る特定成分の濃度と積分値の経時変化の一例を示すグラフ。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、各検査項目の標準試料や被検試料等の試料と各検査項目の試薬とを分注し、試料及び試薬の混合液を測定して標準データや被検データを生成する分析部23を備えている。また、分析部23の各種ユニットを駆動する駆動部60を備えている。また、駆動部60を制御して、分析部23の各種ユニットを作動させる分析制御部61を備えている。
また、自動分析装置100は、分析部23で生成された標準データや被検データを処理して、各検査項目の検量データや分析データを生成するデータ処理部70を備えている。また、データ処理部70で生成された検量データや分析データを出力する出力部80を備えている。
また、自動分析装置100は、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力、検量データを生成させるためのキャリブレーション開始の入力、分析データを生成させるための検査開始の入力等を行う操作部90を備えている。また、分析制御部61、データ処理部70及び出力部80を統括して制御するシステム制御部91を備えている。
図2は、分析部23の構成を示した斜視図である。この分析部23は、標準試料や被検試料等の試料を収容する試料容器17と、試料容器17を保持するサンプルディスク5とを備えている。また、試料に含まれる各検査項目の成分と反応する成分を含有する試薬である例えば1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する試薬容器6と、この試薬容器6が格納される試薬部1とを備えている。
また、分析部23は、2試薬系の第1試薬と対をなす第2試薬を収容する試薬容器7と、この試薬容器7が格納される試薬部2とを備えている。また、円周上に配置された複数個の反応容器3と、この反応容器3を回転移動可能に保持する反応ディスク4とを備えている。
また、分析部23は、サンプルディスク5に保持された試料容器17内の試料を検査項目毎に吸引して反応容器3内へ吐出する分注を行う試料分注プローブ16と、この試料分注プローブ16を回動及び上下移動可能に支持する試料分注アーム10とを備えている。また、試薬部1に格納された試薬容器6内の第1試薬を吸引して試料が分注された反応容器3内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ14と、この第1試薬分注プローブ14を回動及び上下移動可能に支持する第1試薬分注アーム8とを備えている。
また、分析部23は、反応容器3内に吐出された試料と第1試薬を撹拌する第1撹拌子17と、この第1撹拌子17を回動及び上下移動可能に支持する第1撹拌アーム18とを備えている。また、試薬部2に格納された試薬容器7内の第2試薬を吸引して第1試薬が分注された反応容器3内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ15と、この第2試薬分注プローブ15を回動及び上下移動可能に支持する第2試薬分注アーム9とを備えている。
また、分析部23は、反応容器3内に吐出された試料、第1試薬及び第2試薬を撹拌する第2撹拌子19と、この第2撹拌子19を回動及び上下移動可能に支持する第2撹拌アーム20とを備えている。また、第1撹拌子17に撹拌された試料及び第1試薬の混合液や、第2撹拌子19に撹拌された試料、第1試薬及び第2試薬の混合液を収容する反応容器3に光を照射して測定する測定部13を備えている。また、測定部13により測定が終了した反応容器3内を洗浄する洗浄ノズル12を備えている。
そして、測定部13は、回転移動している反応容器3に光を照射し、反応容器3内の標準試料を含む混合液や、被検試料を含む混合液を透過した光を検出する。そして、検出した信号に基づいて吸光度で表される標準データや被検データを生成してデータ処理部70に出力する。
図1に示した駆動部60は、分析部23のサンプルディスク5を駆動して試料容器17を回動移動させる。また、試薬部1に格納された試薬容器6を回動移動させる。また、試薬部2に格納された試薬容器7を回動移動させる。また、反応ディスク4を駆動して各反応容器3を回転移動させる。また、試料分注アーム10を駆動して試料分注プローブ16を試料容器11と反応容器3の間で移動させる。
また、駆動部60は、第1試薬分注アーム8を駆動して第1試薬分注プローブ14を試薬容器6と反応容器3の間で移動させる。また、第1撹拌アーム18を駆動して第1撹拌子17を反応容器3内に移動させる。また、第2試薬分注アーム9を駆動して第2試薬分注プローブ15を試薬容器7と反応容器3の間で移動させる。また、第2撹拌アーム20を駆動して第2撹拌子19を反応容器3内に移動させる。
分析制御部61は、駆動部60をそれぞれ制御する制御回路を備え、分析部23の試薬部1、試薬部2、サンプルディスク5、反応ディスク4、サンプル分注アーム10、第1試薬分注アーム8、第1撹拌アーム18、第2試薬分注アーム9、第2撹拌アーム20及び洗浄ノズル12の各ユニットを作動させる。
データ処理部70は、演算部71及びデータ記憶部72を備えている。そして、演算部71は、測定部13で生成された標準データ及びこの標準データの標準試料に設定された標準値から、標準値と標準データの関係を示す検量データを生成する。また、測定部13で生成された被検データから、この被検データに対応する検査項目の検量データを用いて濃度値や活性値として表される分析データを生成する。また、データ記憶部72は、ハードディスク等のメモリデバイスを備え、演算部71で生成された検量データを検査項目毎に保存する。また、演算部71で生成された各検査項目の分析データを被検試料毎に保存する。
出力部80は、データ処理部70で生成された標準データや分析データを印刷出力する印刷部81及び表示出力する表示部82を備えている。そして、印刷部81は、プリンタなどを備え、検量データや分析データを予め設定されたフォーマットに従って、プリンタ用紙などに印刷出力する。
表示部82は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、検量データや分析データを表示する。また、検査項目毎に反応容器3へ分注させる試料の量、第1試薬の量及び第2試薬の量等の分析パラメータを設定するための分析パラメータ設定画面を表示する。また、被検試料毎にこの被検試料を識別する氏名やID等の識別情報及び検査項目を設定するための検査項目設定画面を表示する。
操作部90は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備え、検査項目毎に分析パラメータを設定するための入力を行う。また、検量データを生成するためのキャリブレーション開始の入力を行う。また、被検試料毎に識別情報及び検査項目を設定するための入力を行う。また、分析データを生成するための検査開始の入力を行う。
システム制御部91は、CPU及び記憶回路を備え、操作部90から入力された各検査項目の分析パラメータの情報、被検試料毎の識別情報及び検査項目の情報等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力情報に基づいて、分析制御部61、データ処理部70及び出力部80を統括してシステム全体を制御する。
次に、図2及び図3を参照して、分析部23における試薬部1の構成の詳細を説明する。なお、試薬部2は、配置される場所が異なる以外、試薬部1と同様に構成されるので、その説明を省略する。
図3は、試薬部1の構成の一例を示した断面図である。この試薬部1は、試薬容器6が格納される円形の開口部を上部に有する試薬ケース30と、この試薬ケース30の開口部を開閉自在に覆う試薬カバー31とにより構成される試薬庫32を備えている。また、試薬ケース30の開口部の開閉を検出する開閉検出器33と、試薬庫32に格納された複数の試薬容器6を円周上に配列保持する試薬トレイ34とを備えている。また、試薬庫32内を冷却する冷却器35と、試薬カバー31に覆われて開口部が閉鎖された試薬庫32内の空気を撹拌するファン36とを備えている。また、試薬庫32内の空気中に含まれる特定の成分を検出するセンサ37を備えている。
試薬ケース30は、熱伝導性に優れた例えばアルミニウム材からなり、外気と接触する部分が断熱材で覆われている。そして、内側の円形を成す底面の中心部に、上方に突起した円柱状の中空部を有する円筒形状の突起部39が設けられている。突起部39には、側壁の上部近傍に複数の上部貫通孔40が等間隔に形成され、側壁の下端部に複数の下部貫通孔41が等間隔に形成されている。また、試薬カバー31は、試薬トレイ34に保持された試薬容器6内の第1試薬の吸引が可能なように第1試薬分注プローブ14が進入する吸引口31aを有する。
開閉検出器33は、例えば試薬カバー31の複数の箇所に配置された磁石及びこの磁石を検出する試薬ケース30に配置された磁気センサを有する。そして、試薬ケース30上端部の周縁と試薬カバー31下端部の周縁とが係合して試薬ケース30の開口部が試薬カバー31で塞がれて、試薬ケース30に配置された磁気センサが試薬カバー31に配置された磁石の磁気を検出することにより、試薬ケース30の開口部の閉鎖を検出する。また、試薬ケース30から試薬カバー31が取り外されて、磁気センサが磁石の磁気を検出することができないことにより、試薬ケース30の開口部の開放を検出する。
試薬トレイ34は、駆動部60の駆動により回動して、第1試薬分注プローブ14が吸引する第1試薬が収容された試薬容器6を試薬カバー31の吸引口31aの下方の位置で停止させる。
ファン36は、突起部39内部に配置される。そして、図3に矢印で示すように、試薬ケース30の開口部が試薬カバー31で塞がれた試薬庫32内の上層の空気を上部貫通孔40から突起部39内部に流入させ、突起部39内部に流入した空気を下方に流動させた後、下部貫通孔41から突起部39外部に流出させる。そして、試薬庫32内の空気を循環させて撹拌する。
センサ37は、突起部39内部に配置される。そして、開閉検出器33によって試薬ケース30の開口部の閉鎖が検出された後、試薬庫32内のファン36に撹拌されている空気中に含まれ、試薬庫32に格納された試薬容器6内の第1試薬に影響を与える特定の成分を検出する。
ここで、第1試薬に影響を与える特定の成分とは、試薬庫32に格納された試薬容器6内の第1試薬に混入して当該第1試薬及び試料を含む混合液の測定により生成される分析データを悪化させる成分のことである。このような特定成分として、試薬容器6内の第1試薬に混入して例えばpHを変動させる二酸化炭素など、試料と試薬の反応に影響を及ぼして分析データを悪化させるものがある。また、特定成分が検査項目の成分が同じである場合の例として、試薬容器6内の第1試薬に混入して分析データを悪化させる例えばアンモニアなどがある。
このように、試薬庫32内の空気を撹拌させることにより特定成分を分散させ、試薬庫32内の空気が撹拌されているときに特定成分をセンサ37に検出させることにより、試薬庫32内の空気中における特定成分の濃度を精度良く求めることができる。
試薬庫32に格納された各検査項目の試薬容器6内の第1試薬は試薬庫32内の空気に暴露されている。このため、試薬容器6内の第1試薬に影響を与える特定成分が試薬庫32内の空気中に含まれていると、時間の経過とともに第1試薬に溶け込んで悪影響を与えることになる。
以下、図1乃至図4を参照して、試薬部1で発生する特定成分の影響を防ぐ自動分析装置100の動作の一例について説明する。
分析制御部61は、試薬部1の開閉検出器33の閉鎖信号、試薬部1のセンサ37により検出される特定成分の検出信号及びこの特定成分が検出されたときの時間の情報に基づいて、駆動部60の制御やデータ処理部70への指示を行う。そして、試薬ケース30の開口部が閉鎖されてから、試薬ケース30の開口部が閉鎖されている間にセンサ37に検出される特定成分の検出信号を処理して特定成分の濃度を算出する。次いで、算出した濃度を、試薬ケース30の開口部が閉鎖されてから当該濃度となる特定成分が検出されるまでに経過した時間で積分して積分値を求める。
このように、試薬ケース30の開口部が閉鎖されている間、試薬庫32内の空気中における特別成分を連続して検出し、空気中における特定成分の濃度を時間で積分することにより、特定成分を含む空気に暴露された第1試薬に混入した特定成分の量の指標とすることができる。
図4は、特定成分の濃度と積分値の経時変化の一例を示したグラフである。このグラフ50は、試薬ケース30の開口部が閉鎖されてからの特定成分の濃度と積分値の経時変化を、試薬ケース30の開口部が閉鎖されてからの時間を横軸とし、濃度及び積分値を左側及び右側の縦軸とする2次元座標に示したものである。
このグラフ50では、試薬ケース30の開口部が閉鎖されてから時間T1経過したとき、積分値が、分析データが悪化する可能性がある実験結果に基づいて予め設定された警告値V1に達する。また、試薬ケース30の開口部が閉鎖されてから時間T1よりも経過した時間T2経過したとき、積分値が、警告値V1よりも大きい分析データが悪化する実験結果に基づいて予め設定された異常値V2に達する。
分析制御部61は、試薬ケース30の開口部が閉鎖されてから積分値が異常値V2に達する時間T2よりも前の時間までは、特定成分から影響を受ける第1試薬の反応容器3への分注を行わせる。そして、積分値が異常値V2に達した時間T2以降には、特定成分から影響を受ける第1試薬の反応容器3への分注を停止させて、当該第1試薬の検査項目の分析を中止させる。
また、分析制御部61は、演算部71に指示して、積分値が警告値V1に達した時間T1以降に分注させた当該第1試薬及び試料を含む混合液の測定により生成される分析データにエラーフラグを付加させる。
このように、特定成分を含む空気に暴露されて時間の経過とともに特定成分が混入した第1試薬の分注を、積分値が異常値V2に達してから停止させることにより、特定成分の影響を受けて悪化する分析データの生成を未然に防ぐことができる。また、積分値が警告値V1に達してから異常値V2に達する前までの間に分注される第1試薬を含む混合液の分析データにエラーフラグを付加させて出力部80から出力させることにより、特定成分の影響を受けて分析データが悪化している可能性があることを通知することができる。
なお、分析制御部61は、試薬部2においても試薬部1の場合と同様にして、分析部23の動作を制御する。そして、試薬部2の試薬ケースの開口部が閉鎖されてから積分値が異常値に達する時間よりも前の時間までは、特定成分から影響を受ける第2試薬の反応容器3への分注を行わせる。そして、積分値が異常値に達した時間以降には、特定成分から影響を受ける第2試薬の反応容器3への分注を停止させて、当該第2試薬の検査項目の分析を中止させる。また、積分値が警告値に達する時間以降に分注させた当該第2試薬及び試料を含む混合液の測定によりデータ処理部70の演算部71で生成される分析データにエラーフラグを付加させる。
以上述べた実施形態によれば、試薬庫32に格納された試薬容器6内の第1試薬に影響を与える特定成分を検出するセンサ37及び試薬庫32内の空気を撹拌するファン36を設け、試薬ケース30の開口部が閉鎖された試薬庫32内の空気を撹拌させて特定成分を分散させ、試薬庫32内の空気が撹拌されているときに特定成分を検出させることにより、試薬庫32内の空気中における特定成分の濃度を精度良く求めることができる。そして、試薬ケース30の開口部が閉鎖されている間、試薬庫32内の空気中における特別成分を連続して検出し、空気中における特定成分の濃度を時間で積分することにより、特定成分を含む空気に暴露された第1試薬に混入した特定成分の量の指標とすることができる。
そして、特定成分を含む空気に暴露されて時間の経過とともに特定成分が混入した第1試薬の分注を、積分値が異常値V2に達してから停止させることにより、特定成分の影響を受けて悪化する分析データの生成を防ぐことができる。また、積分値が警告値V1に達してから異常値V2に達する前までの間に分注された第1試薬を含む混合液の測定により生成される分析データにエラーフラグを付加させることにより、特定成分の影響を受けて分析データが悪化している可能性があることを通知することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
6 試薬容器
30 試薬ケース
31 試薬カバー
32 試薬庫
33 開閉検出器
36 ファン
37 センサ
61 分析制御部

Claims (3)

  1. 試料及び試薬を反応容器に分注して、前記反応容器内の試料及び試薬の混合液の測定により分析データを生成する自動分析装置において、
    前記試薬を収容する試薬容器が格納される開口部を有する試薬ケースと、前記開口部を開閉自在に覆う試薬カバーとにより構成される試薬庫と、
    前記試薬カバーに覆われて前記開口部が閉鎖された前記試薬庫内の空気を撹拌するファンと、
    前記ファンに撹拌されている空気中に含まれ、前記試薬庫に格納された前記試薬容器内の試薬に混入して、当該試薬及び前記試料の混合液の測定により生成される分析データを悪化させる影響を当該試薬に与える特定の成分を検出するセンサと、
    前記センサにより検出された前記成分の検出信号及び前記成分が検出されたときの時間の情報に基づいて、前記成分から影響を受ける試薬の前記反応容器への分注を停止させる制御部とを
    備える自動分析装置。
  2. 前記開口部の開閉を検出する開閉検出器を有し、
    前記制御部は、
    前記開口部が閉鎖されてからの前記成分の検出信号を処理して前記成分の濃度を算出し、
    前記濃度を、前記開口部が閉鎖されてから前記センサにより検出されるまでの経過時間で積分して積分値を求め、
    前記積分値が予め設定された異常値に達する前までは前記成分から影響を受ける試薬の前記反応容器への分注を行わせ、前記積分値が前記異常値に達してからは当該試薬の前記反応容器への分注を停止させることを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記制御部は、前記積分値が前記異常値よりも小さい予め設定された警告値に達してから前記反応容器に分注された前記成分から影響を受ける試薬及び前記試料の混合液の測定により生成される分析データにエラーフラグを付加させることを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
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