JP5075318B2 - 窒化物半導体基板、半導体デバイス、半導体発光素子、半導体受光素子および窒化物半導体基板の製造方法 - Google Patents

窒化物半導体基板、半導体デバイス、半導体発光素子、半導体受光素子および窒化物半導体基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5075318B2
JP5075318B2 JP2004047612A JP2004047612A JP5075318B2 JP 5075318 B2 JP5075318 B2 JP 5075318B2 JP 2004047612 A JP2004047612 A JP 2004047612A JP 2004047612 A JP2004047612 A JP 2004047612A JP 5075318 B2 JP5075318 B2 JP 5075318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
semiconductor layer
seed crystal
semiconductor
crystal layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004047612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005239440A (ja
Inventor
智 上山
浩 天野
素顕 岩谷
Original Assignee
学校法人 名城大学
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 学校法人 名城大学 filed Critical 学校法人 名城大学
Priority to JP2004047612A priority Critical patent/JP5075318B2/ja
Publication of JP2005239440A publication Critical patent/JP2005239440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5075318B2 publication Critical patent/JP5075318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Led Devices (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

本発明は、窒化物半導体基板、半導体デバイス、半導体発光素子半導体受光素子および窒化物半導体基板の製造方法に関する。
従来、この種の窒化物半導体基板として、図8に示すような窒化物半導体基板1が提案されている(例えば、特許文献1、参照。)。窒化物半導体基板1において、周期ストライプ状に起伏するAlGaNからなるシード結晶層8上に、AlNからなる低温堆積中間層5を形成し、さらに同低温堆積中間層5上にAlGaNからなる半導体層6を形成している。
かかる構成によれば、低温堆積中間層5が互いに格子定数の異なるシード結晶層8と半導体層6との間に介在するため、シード結晶層8と半導体層6との間の格子不整合に起因する内部応力を緩和することが可能であった。すなわち、この内部応力によって、半導体層6においてクラックが発生することを抑制することが可能であった。このように、半導体層6に発生するクラックを抑制することにより、最終的には半導体層6の平坦表面が得ることができる。従って、各種半導体発光素子や半導体受光素子の作製に好適な窒化物半導体基板を得ることが可能となっていた。
一方、同窒化物半導体基板においてシード結晶層8は周期ストライプ状に起伏し面方位が(1−101)である斜面を有している。このようにすることにより、半導体層6の成長において成長方向に貫通する転位Dの伝播を横方向とすることができる。従って、半導体層6においてはシード結晶層8の各起伏部の中央位置に転位を集中させることができ、極めて転位の少ない半導体層6表面を得ることができる。
このように極めて転位の少ない半導体層6表面上に半導体発光素子を作製すると非発光再結合を抑制することができるため、同半導体発光素子においては高い量子効率を得ることが可能であった。従って、発光効率の良い半導体発光素子を作製することが可能であった。また、同様の理由により、半導体層6表面上に半導体受光素子を形成することによって、高耐圧、低暗電流性の優れた半導体受光素子を作製することが可能であった。
国際公開第03/025263号パンフレット
しかしながら、上述した窒化物半導体基板において、応力緩和効果が良好な低温堆積中間層5を形成するためにはその成長温度を500〜600℃に制御しなければならず、高度の温度制御が要求されるという課題があった。なお、500℃以下の温度で低温堆積中間層5を成長させると半導体層6の結晶品質が低下し、600℃以上の温度で低温堆積中間層5を成長させると低温堆積中間層5の格子不整合緩和効果が低下する。
さらに、半導体層6におけるAlNモル分率が20%を超える場合には半導体層6とシード結晶層8との格子不整合が著しいものとなり、低温堆積中間層5の応力緩和効果が良好なものであっても半導体層6におけるクラックを抑制することができないという課題があった。すなわち、AlNモル分率が20%を超えるような半導体層6を形成することができないという課題があった。
一方、半導体層6のAlNモル分率が20%よりも高く、かつ、半導体層6の表面にクラックのない窒化物半導体基板が作製できると、同半導体層6の表面上にAlNモル分率の高い半導体構造を形成することが可能となる。半導体層6のAlNモル分率が高ければ、その上に形成するAlNモル分率の高い半導体構造との構成整合性が良くなり、クラックが発生することを防止できるからである。また、クラックを発生させることなくAlNモル分率の高い半導体構造の膜厚を大きくすることも可能となる。
AlNモル分率の高い半導体構造はワイドギャップを有しているため、近年、AlNモル分率の高い半導体構造がクラックフリーで積層可能な窒化物半導体の実現が望まれている。例えば、窒化物半導体基板上にAlNモル分率の高いAlGaNクラッド層を積層した場合、波長が340〜350nm程度の深紫外線領域の短波長光も発光させることが可能な半導体発光素子を作製することも可能となる。このような短波長光の発光が実現すると、外部光源によって色味が変動しない白色照明や液晶パネルのバックライト等の作製や、酸化チタン等の光触媒を励起させて有機物を分解するための光源を作製することが可能となる。また、AlGaNクラッド層の膜厚を大きくすることができるため、同クラッド層にて光の閉じ込めを行うことが可能となり半導体レーザの作製に利用することも可能となる。
また、このような窒化物半導体基板を半導体受光素子の作製に利用すると、AlNモル分率の高いワイドギャップ光吸収層を形成することが可能となり、波長が300nm以下の短波長領域でも動作可能な半導体受光素子を作製することが可能となる。このように、AlNモル分率の高い半導体構造がクラックフリーで積層可能な窒化物半導体の実現は、今後の半導体発光・半導体受光素子の作製において極めて重要な課題となっている。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、作製が容易、かつ、AlNモル分率の高い半導体構造がクラックフリーで積層可能な窒化物半導体、および、同窒化物半導体を利用した半導体デバイス、半導体発光素子半導体受光素子および窒化物半導体基板の製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明は、表面が周期ストライプ状に起伏するGaNから成るシード結晶層と、上記シード結晶層上に形成され表面が平坦な(0001)面 AlaGa1-aN(0.1≦a≦0.3)からなる半導体層とを備え、上記シード結晶層の格子定数が上記半導体層の格子定数よりも0.1%以上大きく、上記半導体層の内部には、上記半導体層の成長過程で上記半導体層と上記シード結晶層との格子不整合により上記半導体層の内部に発生して結晶成長の継続により上記半導体層の表面側が終端したクラックが形成され、該クラックの終端により上記半導体層の表面が平坦とされている構成としてある。
上記のように構成した請求項1の発明において、シード結晶層は表面が周期ストライプ状に起伏するGaNから構成され、同シード結晶層上に半導体層が形成される。この半導体層は、表面が平坦な(0001)面 AlaGa1-aN(0.1≦a≦0.3)で構成されるとともに、内部にクラックを備える。上記クラックは上記半導体層の成長過程で上記半導体層と上記シード結晶層との格子不整合により上記半導体層の内部に発生して結晶成長の継続により上記半導体層の表面側が終端する。すなわち、上記クラックは上記半導体層の表面まで到達しない。従って、上記半導体層の表面を平坦に形成することができる。また、上記半導体層内部に蓄積された内部応力を上記隙間により緩和することができる。従って、内部応力によりクラックが発生することを防止することができる
また、上記シード結晶層の格子定数を上記半導体層の格子定数よりも0.1%以上大きくすることにより、上記クラックを発生しやすくすることができる。すなわち、上記シード結晶層と上記半導体層との間の格子不整合により上記半導体層を引き延ばそうとする内部応力を蓄積させることができるため、同蓄積した内部応力により上記半導体層に上記クラックを発生させることができる。
また、上記シード結晶層周期ストライプ状に起伏させることにより、その上に形成される上記半導体層の転位の伝播方向を横方向とすることができる。すなわち、上記半導体層の内部に生成する転位を同半導体層の表面に到達させにくくするとともに、表面到達転位を各シード結晶層の中央位置に集中させることができる。
また、上記シード結晶層の具体的形状の一例として、請求項にかかる発明は、上記シード結晶層の起伏部は上記半導体層の表面に対して傾斜する斜面を有する構成としてある。
上記のように構成した請求項の発明において、上記シード結晶層の起伏部に上記半導体層の表面に対して傾斜する斜面を形成することにより、上記斜面上に成長する上記半導体層における転位の伝播方向を上記半導体層の表面に対して傾斜させることができる。これによって、転位を上記半導体層の表面に到達させにくくすることができ、上記半導体層の表面における転位密度を低減することができる。
一方、上記シード結晶層の形成手段の一例として、請求項にかかる発明は、上記シード結晶層は、(0001)面 GaNからなるベース半導体層上にストライプ状の周期マスクを形成し、その後、GaNを成長させる構成としてある。
上記のように構成した請求項の発明において、(0001)面 GaNで構成されるベース半導体層を形成しておき、同ベース半導体層上にストライプ状の周期マスクを形成する。そして、このストライプ状の周期マスクが形成された上記ベース半導体層上に(0001)面 GaNを成長させることにより、上記シード結晶層を形成する。
また、上記シード結晶層の形成手段の別の一例として、請求項4にかかる発明は、上記シード結晶層は、周期ストライプ状に起伏する単結晶基板にGaNを成長させることにより形成される構成としてある。
上記のように構成した請求項4の発明において、周期ストライプ状に起伏する単結晶基板に対して、GaNを成長させることによっても周期ストライプ状の上記シード結晶層を形成することもできる。
また、上記シード結晶層の具体的形状の一例として、請求項5にかかる発明は、上記斜面は、(1−101)面である構成としてある。
上記のように構成した請求項5の発明において、上記斜面を(1−101)面とすることにより、上記半導体層における転位の伝播方向を横方向とすることができる。
さらに、上記シード結晶層の具体的形状の別の一例として、請求項6にかかる発明は、上記斜面は、(11−22)面である構成としてある。
上記のように構成した請求項6の発明において、上記斜面を(11−22)面とすることにより、上記半導体層における転位の伝播方向を横方向とすることができる。
一方、上記単結晶基板の素材の例として、請求項7にかかる発明は、上記単結晶基板は、サファイアまたは炭化珪素または珪素またはZrB2で形成される構成としてある。
上記のように構成した請求項7の発明において、GaNの成長に好適な上記単結晶基板の素材としてサファイアまたは炭化珪素または珪素またはZrB2を適用することができる。
上述の窒化物半導体基板は単独で存在する場合もあるし、あるデバイスに組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としては、各種の態様を含むものである。その一例として、請求項8に記載した発明では半導体デバイスとして発明を特定し、請求項9に記載した発明では半導体発光素子として発明を特定し、請求項10に記載した発明では半導体受光素子として発明を特定している。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。さらに、これらの半導体デバイスおよび半導体発光素子および半導体受光素子において上記請求項2〜請求項7に対応した構成にすることも可能である。
以上説明したように請求項1および請求項8から請求項11の発明によれば作製が容易、かつ、AlNモル分率が高く表面にクラックのない半導体層を有する窒化物半導体基板、半導体デバイス、半導体発光素子半導体受光素子および窒化物半導体基板の製造方法を提供することができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)第一の実施形態:
(2)第二の実施形態:
(3)第三の実施形態:
(4)第四の実施形態:
(5)第五の実施形態:
(1)第一の実施形態:
図1は、本発明の第一の実施の形態にかかる低転位3族窒化物半導体基板の構造、および作製方法を模式的に示している。同図(a)において、窒化物半導体基板10は、(0001)サファイアで形成された単結晶基板11と、AlN低温バッファ層12と、GaN(AlxGa1-x-yInyN,x=0,y=0)で形成されたベース半導体層13と、アモルファスSiO2で形成された周期マスク14と、GaN(AlxGa1-x-yInyN,x=0,y=0)で形成されたシード結晶層15と、Al0.25Ga0.75N(AlaGa1-a-bInbN,a=0.25,b=0)で形成された半導体層16とから構成されている。また、半導体層16は内部に隙間17を有している。また、ベース半導体層13とシード結晶層15と半導体層16には線状の転位Dが複数形成されている。
図1(c)において、有機金属化合物気相成長法により単結晶基板11上に約500℃で低温バッファ層12を成長させ、さらに同低温バッファ層12上に約1000℃でベース半導体層13を成長させている。ベース半導体層13には上方に向かって伝播する多数の転位Dが存在しており、ベース半導体層13の表面まで到達している。一般にベース半導体層13の表面まで到達する転位Dの密度は、109cm-2程度にも達する。
図1(b)において、上記のように低温バッファ層12とベース半導体層13とを形成した窒化物半導体基板10を一旦成長装置から取り出し、例えば結晶方位<11−20>に沿って幅3μmの周期マスク14を6μm周期で形成する。そして、その上に適切な条件でGaNの選択成長を行うと、結晶方位<11−20>に沿って周期ストライプ状に起伏するシード結晶層15を形成することができる。このシード結晶層15の外縁は、頂点にて交差する二面の(1−101)斜面で構成されている。これにより、シード結晶層15に対して下地のベース半導体層13から伝播した転位Dを、シード結晶層15の内部で略水平方向に屈曲させることができる。ただし、シード結晶層15のAlNモル分率が高いと周期マスク14上への多結晶の析出が顕著となり、好ましくない。そのため、AlNモル分率が10%以下となるようにシード結晶層15を形成するのが好ましい。
さらに、図1(a)において上記のように形成した窒化物半導体基板10に対してAl0.25Ga0.75Nを成長させることより、半導体層16を形成している。半導体層16を形成するにあたっては、例えば低成長圧力、高温、低5族−4族比といった横方向への成長速度が上がる条件においてAl0.25Ga0.75Nを成長させている。また、半導体層16を構成するAl0.25Ga0.75Nに対してシード結晶層15を構成するGaNはAlNモル分率が低いため、シード結晶層15の格子定数は半導体層16の格子定数よりも0.1%以上大きくなっている。
このような格子不整合により、半導体層16に引っ張り方向の内部応力を蓄積させることができる。この内部応力は半導体層16の膜厚の増加とともに増加し、結晶固有の限界値を超えたところで図2に示すようなクラックCを発生させる。同時に、クラックCの発生により、同内部応力を緩和させることができる。そして、クラックCの発生後も横方向への成長速度が上がる条件において半導体層16の結晶成長を継続すると、クラックCの上方開口がAl0.25Ga0.75Nの結晶により再結合される。さらに、半導体層16の結晶成長を継続すると最終的に平坦な半導体層16の表面を形成することができる。
上述のとおり一度発生したクラックCの上方開口は再結合させられているため、同クラックは半導体層16の表面まで到達しない。すなわち、クラックCを半導体層16の表面側から終端させることにより、クラックCのない半導体層16の平坦表面を得ることができる。一般に、半導体層16の表面までクラックCが到達すると、同半導体層16の表面上に各種半導体構造を積層して高性能デバイスを作製することはできないが、表面までクラックCを到達させないようにすることにより問題なく高性能デバイスを作製することができる。なお、シード結晶層15に沿った方向に対して半導体層16の結晶構造が冗長となるため、同方向に剥離するように面状のクラックCが発生する。
一方、シード結晶層15の内部で略水平方向に伝播した転位Dは、半導体層16においても引き続き略水平方向に伝播する。そして、隣接し合うシード結晶層15同士の中央位置にて消失するか、再び成長方向に屈曲され表面に向かって伝播する。従って、半導体層16の表面まで到達する転位Dの密度を108cm-2以下と極めて小さいものとすることができるとともに、同到達した転位Dをシード結晶層15の中央位置に集中させることができる。このように低転位かつ平坦な表面を有する半導体層16上に半導体発光素子を作製すると、非発光再結合が極めて抑制されるため、高い量子効率が得ることができる。また、同低転位基板上に半導体受光素子を作製すると、高耐圧、低暗電流の優れた特性が実現することができる。
なお、本実施の形態ではシード結晶層15の格子定数を半導体層16の格子定数よりも0.1%以上大きくすることにより、クラックCを発生させるようにしたが、他の手法でクラックCを発生させても良い。例えば、半導体層16としてSiを添加したn型Al0.25Ga0.75N層を適用しても良い。この場合、より早期にクラックCの発生と終端が起こるため薄い膜厚で半導体層16の結晶成長を完了させることができる。また、シード結晶層15の格子定数が半導体層16の格子定数よりも0.1%以上大きければ良く、この条件において両者の組成を変更することも可能である(ただし、0≦x≦0.3,0≦y≦0.5,0.1≦a≦1,0≦b≦1が満足される)。
また、クラックCは少なくとも表面側が消失していれば良く、表面側の一部のみが再結合させられるものに限られない。例えば、クラックCの発生後に成長した結晶により、クラックC全体が埋められるものであっても良いし、その他の部分が部分的に再結合するものであっても良い。いずれにしても、一度クラックが発生した時点で、それ以前に蓄積した内部応力を解放することができるため、最終的に半導体層16を低内部応力状態とすることができる。
さらに、本実施形態では、<11−20>方向に沿った周期マスク14を用いることによりシード結晶層15の斜面を(1−101)面としたものを例示したが、<1−100>方向の周期マスク14を用いてシード結晶層16の斜面を(11−22)面としても同様の効果を得ることができる。むろん、単結晶基板11としても(0001)サファイア基板に限られるものではなく、他の面方位のサファイア基板、あるいはSiCやSiやZrB2等の他の単結晶基板を用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
(2)第二の実施形態:
図3および図4は、本発明の第二の実施の形態にかかる低転位3族窒化物半導体基板の構造、および作製方法を模式的に示している。図3(a)において、窒化物半導体基板110は、(0001)サファイアで形成された単結晶基板111と、AlN低温バッファ層112と、Al0.1Ga0.9N(AlxGa1-x-yInyN,x=0.1,y=0)で形成されたストライプ半導体層113aと、Al0.1Ga0.9N(AlxGa1-x-yInyN,x=0.1,y=0)で形成されたシード結晶層115と、Al0.25Ga0.75N(AlaGa1-a-bInbN,a=0.25,b=0)で形成された半導体層116とから構成されている。また、半導体層116は内部に隙間117を有している。また、ベース半導体層113とシード結晶層115と半導体層116には線状の転位Dが複数形成されている。
図4(b)において、有機金属化合物気相成長法により単結晶基板111上に約500℃で低温バッファ層112を成長させ、さらに同低温バッファ層112上に約1000℃でベース半導体層113を成長させている。ベース半導体層113には上方に向かって伝播する多数の転位Dが存在しており、ベース半導体層113の表面まで到達している。一般にベース半導体層113の表面まで到達する転位Dの密度は、109cm-2程度にも達する。
上記のように低温バッファ層112とベース半導体層113とを形成した窒化物半導体基板110を一旦成長装置から取り出し、ベース半導体層113上に例えば結晶方位<11−20>に沿って図示しない周期レジストマスクを6μm周期で形成する。そして、同周期レジストマスクを形成した窒化物半導体基板110に例えばイオンエッチングを行うことにより、図4(a)に示すようなストライプ半導体層113aを形成することができる。そして、その上に適切な条件でAl0.1Ga0.9Nの成長を行うと、図3(b)に示すように結晶方位<11−20>に沿って周期ストライプ状に起伏するシード結晶層115を形成することができる。このシード結晶層115の外縁は、頂点にて交差する二面の(1−101)斜面で構成されている。これにより、シード結晶層115に対して下地のストライプ半導体層113aから伝播した転位Dを、シード結晶層115の内部で略水平方向に屈曲させることができる。
さらに、図3(a)において、上記のように形成した窒化物半導体基板110に対してAl0.25Ga0.75Nを成長させることより、半導体層116を形成している。半導体層116を形成するにあたっては、例えば低成長圧力、高温、低5族−4族比といった横方向への成長速度が上がる条件においてAl0.25Ga0.75Nを成長させている。また、半導体層116を構成するAl0.25Ga0.75Nに対してシード結晶層115を構成するGaNはAlNモル分率が低いため、シード結晶層115の格子定数は半導体層116の格子定数よりも0.1%以上大きくなっている。
このような格子不整合により、半導体層116に引っ張り方向の内部応力を蓄積させることができる。この内部応力は半導体層116の膜厚の増加とともに増加し、結晶固有の限界値を超えたところで図2に示すようなクラックCを発生させる。同時に、クラックCの発生により、同内部応力を緩和させることができる。そして、クラックCの発生後も横方向への成長速度が上がる条件において半導体層116の結晶成長を継続すると、クラックCの上方開口がAl0.25Ga0.75Nの結晶により再結合される。さらに、半導体層116の結晶成長を継続すると最終的に平坦な半導体層116の表面を形成することができる。
上述のとおり一度発生したクラックCの上方開口は再結合させられているため、同クラックは半導体層116の表面まで到達しない。すなわち、クラックCを半導体層116の表面側から終端させることにより、クラックCのない半導体層116の平坦表面を得ることができる。一般に、半導体層116の表面までクラックCが到達すると、同半導体層116の表面上に各種半導体層を積層して高性能デバイスを作製することはできないが、表面までクラックCを到達させないようにすることにより問題なく高性能デバイスを作製することができる。なお、シード結晶層15に沿った方向に対して半導体層16の結晶構造が冗長となるため、同方向に剥離するように面状のクラックCが発生する。
一方、シード結晶層115の内部で略水平方向に伝播した転位Dは、半導体層116においても引き続き略水平方向に伝播する。そして、隣接し合うシード結晶層115同士の中央位置にて消失するか、再び成長方向に屈曲され表面に向かって伝播する。従って、半導体層116の表面まで到達する転位Dの密度を108cm-2以下と極めて小さいものとすることができるとともに、同到達した転位Dをシード結晶層115の中央位置に集中させることができる。このように低転位かつ平坦な表面を有する半導体層116上に半導体発光素子を作製すると、非発光再結合が極めて抑制されるため、高い量子効率が得ることができる。また、同低転位基板上に半導体受光素子を作製すると、高耐圧、低暗電流の優れた特性が実現することができる。
なお、本実施の形態ではシード結晶層115の格子定数を半導体層116の格子定数よりも0.1%以上大きくすることにより、クラックCを発生させるようにしたが、他の手法でクラックCを発生させても良い。例えば、半導体層116としてSiを添加したn型Al0.25Ga0.75N層を適用しても良い。この場合、より早期にクラックCの発生と終端が起こるため薄い膜厚で半導体層116の結晶成長を完了させることができる。また、シード結晶層115の格子定数が半導体層116の格子定数よりも0.1%以上大きければ良く、この条件において両者の組成を変更することも可能である(ただし、0≦x≦0.3,0≦y≦0.5,0.1≦a≦1,0≦b≦1が満足される)。
また、クラックCは少なくとも表面側が消失していれば良く、表面側の一部のみが再結合させられるものに限られない。例えば、クラックCの発生後に成長した結晶により、クラックC全体が埋められるものであっても良いし、その他の部分が部分的に再結合するものであっても良い。いずれにしても、一度クラックが発生した時点で、それ以前に蓄積した内部応力を解放することができるため、最終的に半導体層116を低内部応力状態とすることができる。
さらに、本実施形態では、<11−20>方向に沿ったストライプ半導体層113aを形成することによりシード結晶層115の斜面を(1−101)面としたものを例示したが、<1−100>方向に沿ったストライプ半導体層113aを形成することによりシード結晶層115の斜面を(11−22)面としても同様の効果を得ることができる。むろん、単結晶基板111としても(0001)サファイア基板に限られるものではなく、他の面方位のサファイア基板、あるいはSiCやSiやZrB2等の他の単結晶基板を用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
(3)第三の実施形態:
図5は、本発明の第三の実施の形態にかかる低転位3族窒化物半導体基板の構造、および作製方法を模式的に示している。同図(a)において、窒化物半導体基板210は、(0001)サファイアで形成された単結晶基板211と、AlN低温バッファ層212と、Al0.1Ga0.9N(AlxGa1-x-yInyN,x=0.1,y=0)で形成されたシード結晶層215と、Al0.25Ga0.75N(AlaGa1-a-bInbN,a=0.25,b=0)で形成された半導体層216とから構成されている。また、半導体層216は内部に隙間217を有している。また、シード結晶層215と半導体層216には線状の転位Dが複数形成されている。
図5(c)において、単結晶基板211に例えばサファイアの結晶方位<1−100>に沿って幅3μmの周期溝を6μm周期で形成している。すなわち、単結晶基板211を周期ストライプ状に起伏させている。そして、この単結晶基板211上に例えば有機金属化合物気相成長法により約500℃で低温バッファ層212を成長させている。
図5(b)において、上記のように低温バッファ層212を形成した窒化物半導体基板210の上に適切な条件でAl0.1Ga0.9Nの成長を行っている。このようにすることにより、サファイアの結晶方位<1−100>に沿って周期ストライプ状に起伏するシード結晶層215を形成することができる。このシード結晶層215の外縁は、頂点にて交差する二面の(1−101)斜面で構成されている。これにより、シード結晶層215において生成した転位Dを、シード結晶層215の内部で略水平方向に屈曲させることができる。
さらに、図5(a)において上記のように形成した窒化物半導体基板210に対してAl0.25Ga0.75Nを成長させることより、半導体層216を形成している。半導体層216を形成するにあたっては、例えば低成長圧力、高温、低5族−4族比といった横方向への成長速度が上がる条件においてAl0.25Ga0.75Nを成長させている。また、半導体層216を構成するAl0.25Ga0.75Nに対してシード結晶層215を構成するAl0.1Ga0.9NはAlNモル分率が低いため、シード結晶層215の格子定数は半導体層216の格子定数よりも0.1%以上大きくなっている。
このような格子不整合により、半導体層216に引っ張り方向の内部応力を蓄積させることができる。この内部応力は半導体層216の膜厚の増加とともに増加し、結晶固有の限界値を超えたところで図2に示すようなクラックCを発生させる。同時に、クラックCの発生により、同内部応力を緩和させることができる。そして、クラックCの発生後も横方向への成長速度が上がる条件において半導体層216の結晶成長を継続すると、クラックCの上方開口がAl0.25Ga0.75Nの結晶により再結合される。さらに、半導体層216の結晶成長を継続すると最終的に平坦な半導体層216の表面を形成することができる。
上述のとおり一度発生したクラックCの上方開口は再結合させられているため、同クラックは半導体層216の表面まで到達しない。すなわち、クラックCを半導体層216の表面側から終端させることにより、クラックCのない半導体層216の平坦表面を得ることができる。一般に、半導体層216の表面までクラックCが到達すると、同半導体層216の表面上に各種半導体層を積層して高性能デバイスを作製することはできないが、表面までクラックCを到達させないようにすることにより問題なく高性能デバイスを作製することができる。なお、シード結晶層15に沿った方向に対して半導体層16の結晶構造が冗長となるため、同方向に剥離するように面状のクラックCが発生する。
一方、シード結晶層215の内部で略水平方向に伝播した転位Dは、半導体層216においても引き続き略水平方向に伝播する。そして、隣接し合うシード結晶層215同士の中央位置にて消失するか、再び成長方向に屈曲され表面に向かって伝播する。従って、半導体層216の表面まで到達する転位Dの密度を108cm-2以下と極めて小さいものとすることができるとともに、同到達した転位Dをシード結晶層215の中央位置に集中させることができる。このように低転位かつ平坦な表面を有する半導体層216上に半導体発光素子を作製すると、非発光再結合が極めて抑制されるため、高い量子効率が得ることができる。また、同低転位基板上に半導体受光素子を作製すると、高耐圧、低暗電流の優れた特性が実現することができる。
なお、本実施の形態ではシード結晶層215の格子定数を半導体層216の格子定数よりも0.1%以上大きくすることにより、クラックCを発生させるようにしたが、他の手法でクラックCを発生させても良い。例えば、半導体層216としてSiを添加したn型Al0.25Ga0.75N層を適用しても良い。この場合、より早期にクラックCの発生と終端が起こるため薄い膜厚で半導体層216の結晶成長を完了させることができる。また、シード結晶層215の格子定数が半導体層216の格子定数よりも0.1%以上大きければ良く、この条件において両者の組成を変更することも可能である(ただし、0≦x≦0.3,0≦y≦0.5,0.1≦a≦1,0≦b≦1が満足される)。
また、クラックCは少なくとも表面側が消失していれば良く、表面側の一部のみが再結合させられるものに限られない。例えば、クラックCの発生後に成長した結晶により、クラックC全体が埋められるものであっても良いし、その他の部分が部分的に再結合するものであっても良い。いずれにしても、一度クラックが発生した時点で、それ以前に蓄積した内部応力を解放することができるため、最終的に半導体層216を低内部応力状態とすることができる。
さらに、本実施形態では、単結晶基板211にサファイアの結晶方位<1−100>に沿った周期溝を形成することによりシード結晶層215の斜面を(1−101)面としたものを例示したが、<11−20>方向の周期溝を形成してシード結晶層215の斜面を(11−22)面としても同様の効果を得ることができる。むろん、単結晶基板211としても(0001)サファイア基板に限られるものではなく、他の面方位のサファイア基板、あるいはSiCやSiやZrB2等の他の単結晶基板を用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
(4)第四の実施形態:
図6は、本発明の第四の実施の形態にかかる窒化物半導体基板を利用した紫外半導体発光素子の素子構造を示している。同図において、第二の実施形態の窒化物半導体基板110上に引き続き有機金属化合物気相成長法を行うことにより半導体発光素子150を形成している。これにより、窒化物半導体基板110上には順に第一のクラッド層121と、多重量子井戸活性層122と、キャップ層123と、第二のクラッド層124と、コンタクト層125とが形成されている。第一のクラッド層121は、n−Al0.25Ga0.75N(AlcGa1-c-dIndN,c=0.25,d=0)で構成されている。多重量子井戸活性層122は、例えば厚さ3nmのAl0.1Ga0.9N井戸層と、厚さ9nmのAl0.2Ga0.8Nバリア層によって構成することができる。
キャップ層123はp−Al0.4Ga0.6Nで構成されており、第二のクラッド層124はp−Al0.25Ga0.75N(AleGa1-e-fInfN,e=0.25,f=0)で構成されている。そして、これらの層を成長させた後にコンタクト層125上に金属薄膜により構成されたオーム性半透明電極126を形成し、さらにその上にはボンディングパッド電極127を形成している。一方、多重量子井戸活性層122とキャップ層123と第二のクラッド層124とコンタクト層125を部分的にエッチングすることにより第一のクラッド層121を露出させ、同露出した第一のクラッド層121の表面にn型電極128を形成している。
かかる構成において、ボンディングパッド電極127およびn型電極128間に電圧を印可し、電流を流すことにより、多重量子井戸活性層122に電子および正孔が注入され、そのバンドギャップに相当する約330nmの波長の光を放出することができる。半導体発光素子150を構成する各層は、前述のように低転位の半導体層116上に積層されるため、多重量子井戸活性層122も同様に低転位となっている。これにより、非発光再結合の割合は極めて少なくすることができるため、大部分の電子−正孔対を光の放出を伴って再結合させることができる。従って、非常に高い量子効率が実現できる。
また、半導体層116における隙間117により内部応力が一度緩和されているため、半導体層116を低応力状態とすることができる。従って、半導体層116上に成長させられる第一のクラッド層121と多重量子井戸活性層122とキャップ層123と第二のクラッド層124とコンタクト層125において蓄積される内部応力も小さいものとすることができる。従って、半導体層116上に成長させられる第一のクラッド層121と多重量子井戸活性層122とキャップ層123と第二のクラッド層124とコンタクト層125においてもクラックを防止することが可能となっている。
すなわち、第一のクラッド層121および第二のクラッド層124等のように格子不整合に起因して内部応力が蓄積しやすい高AlNモル分率半導体を窒化物半導体基板110上に成長させても、クラックを発生させることなく半導体発光素子150を作製することができる。高AlNモル分率半導体によれば、ワイドギャップを得ることができるため、波長が340〜350nm程度の深紫外線領域の短波長光も発光させることが可能な半導体発光素子150を作製することも可能となる。さらに、同様の理由により、クラックを発生させることなくクラッド層の膜厚を大きくすることができるため、同クラッド層にて光の閉じ込めを行うことが可能となり半導体レーザの作製に利用することも可能となる。
(5)第五の実施形態
図7は、本発明の第五の実施の形態にかかる窒化物半導体基板を利用した紫外半導体受光素子の素子構造を示している。同図において、第一の実施形態の窒化物半導体基板10上に引き続き有機金属化合物気相成長法を行うことにより半導体受光素子50を形成している。これにより、窒化物半導体基板10上には順に第一の導電型半導体層21と、第二の導電型半導体層としての光吸収層22が形成されている。第一の導電型半導体層21はn−Al0.4Ga0.6N(AlgGa1-g-hInhN,g=0.4,h=0)で構成されており、光吸収層22はn-−Al0.4Ga0.6N(AliGa1-i-jInjN,0.i=0.6,j=0)で構成されている。
そして、これらの層を成長させた後に光吸収層22上に金属薄膜により構成されたショットキー半透明電極23を形成し、さらにその上にはボンディングパッド電極24を形成している。一方、光吸収層22を部分的にエッチングすることにより第一の導電型半導体層21を露出させ、同露出した第一の導電型半導体層21の表面にn型電極25を形成している。なお、本実施形態において半導体層16の組成は、Al0.4Ga0.6N(AlaGa1-a-bInbN,a=0.4,b=0)としている。
かかる構成において、ボンディングパッド電極24およびn型電極25間に逆バイアス電圧を印可しておくことにより、ショットキー半透明電極23を通して光吸収層22に入射された波長330nm以下の光に応じて光吸収層22の内部にて電子−正孔対を生じさせることができる。そして、この電子−正孔対は逆バイアス電圧により加速させられるため、電子をn型電極25に移動させるとともに、正孔をボンディングパッド電極24に移動させることができる。すなわち、n型電極25とボンディングパッド電極24間の光電流として外部に取り出すことが可能となる。従って、半導体受光素子50によって波長330nm以下の深紫外光を検出することが可能となっている。
本実施形態においても、前述のように低転位の半導体層16上に積層されるため、光吸収層22も同様に低転位となっている。従って、量子効率が高く、暗電流の極めて少ない半導体受光素子50を作製することができる。特に、暗電流低減の効果は絶大であり、10Vの逆バイアス電圧において10pA/cm2以下であった。これは、従来の転位の多い窒化物半導体基板上を利用して形成した半導体受光素子と比較した場合、約8桁の低減に相当する。
また、本実施形態においても半導体層16における隙間17により内部応力が一度緩和されているため、半導体層16を低応力状態とすることができる。従って、半導体層16上に成長させられる第一の導電型半導体層21と光吸収層22において蓄積される内部応力も小さいものとすることができる。従って、半導体層16上に成長させられる第一の導電型半導体層21と光吸収層22においてもクラックを防止することが可能となっている。
すなわち、格子不整合に起因して内部応力が蓄積しやすい高AlNモル分率半導体を第一の導電型半導体層21と光吸収層22等として成長させても、クラックを発生させることなく半導体受光素子50を作製することができる。高AlNモル分率半導体によれば、波長330nm以下の深紫外光に対応するワイドギャップを得ることができるため、波長が330nm以下の深紫外線領域の短波長光も検出可能な半導体受光素子50を作製することも可能となる。
なお、本実施の形態では紫外半導体受光素子としてショットキー型フォトダイオードを示したが、pin型フォトダイオード、フォトトランジスタ、等の他の構造についても適用可能である。さらに、これらを2次元アレイに集積したイメージセンサー等への応用にも使用できる。
第一の実施の形態にかかる窒化物半導体基板の構造と作製方法を示す図である。 第一の実施の形態にかかる窒化物半導体基板におけるクラックを示す図である。 第二の実施の形態にかかる窒化物半導体基板の構造と作製方法を示す図である。 第二の実施の形態にかかる窒化物半導体基板の構造と作製方法を示す図である。 第三の実施の形態にかかる窒化物半導体基板の構造と作製方法を示す図である。 第四の実施の形態にかかる半導体発光素子の構造を示す図である。 第五の実施の形態にかかる半導体受光素子の構造を示す図である。 従来例にかかる窒化物半導体基板の構造を示す図である。
符号の説明
1,10,110,210…窒化物半導体基板
5…低温堆積中間層
6,16,116,216…半導体層
8,15,115,215…シード結晶層
11,111,211…単結晶基板
12,112,212…低温バッファ層
13…ベース半導体層
113a…ストライプ半導体層
14…周期マスク
17,117,217…隙間
21…第一の導電型半導体層
22…光吸収層(第一の導電型半導体層)
23…ショットキー半透明電極
24,127…ボンディングパッド電極
25,128…n型電極
50…半導体受光素子
121…第一のクラッド層
122…多重量子井戸活性層
123…キャップ層
124…第二のクラッド層
125…コンタクト層
126…オーム性半透明電極
150…半導体発光素子
C…クラック
D…転位

Claims (11)

  1. 表面が周期ストライプ状に起伏するGaNから成るシード結晶層と、
    上記シード結晶層上に形成され表面が平坦な(0001)面 AlaGa1-aN(0.1≦a≦0.3)からなる半導体層とを備え
    上記シード結晶層の格子定数が上記半導体層の格子定数よりも0.1%以上大きく、
    上記半導体層の内部には、上記半導体層の成長過程で上記半導体層と上記シード結晶層との格子不整合により上記半導体層の内部に発生して結晶成長の継続により上記半導体層の表面側が終端したクラックが形成され、
    該クラックの終端により上記半導体層の表面が平坦とされていることを特徴とする窒化物半導体基板。
  2. 上記シード結晶層の起伏部は上記半導体層の表面に対して傾斜する斜面を有することを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体基板。
  3. 上記シード結晶層は、
    (0001)面 GaNからなるベース半導体層上にストライプ状の周期マスクを形成し、その後、GaNを成長させることにより形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の窒化物半導体基板。
  4. 上記シード結晶層は、
    周期ストライプ状に起伏する単結晶基板にGaNを成長させることにより形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の窒化物半導体基板。
  5. 上記斜面は、(1−101)面であることを特徴とする請求項2に記載の窒化物半導体基板。
  6. 上記斜面は、(11−22)面であることを特徴とする請求項2に記載の窒化物半導体基板。
  7. 上記単結晶基板は、サファイアまたは炭化珪素または珪素またはZrB2で形成されることを特徴とする請求項4に記載の窒化物半導体基板。
  8. 表面が周期ストライプ状に起伏するGaNから成るシード結晶層と、上記シード結晶層上に形成され表面が平坦な(0001)面 AlaGa1-aN(0.1≦a≦0.3)からなる半導体層とを備え、上記シード結晶層の格子定数が上記半導体層の格子定数よりも0.1%以上大きく、上記半導体層の内部には、上記半導体層の成長過程で上記半導体層と上記シード結晶層との格子不整合により上記半導体層の内部にて発生して結晶成長の継続により上記半導体層の表面側が終端したクラックが形成され、該クラックの終端により上記半導体層の表面が平坦とされている窒化物半導体基板と、
    上記窒化物半導体基板上に形成された半導体ヘテロ構造とを具備することを特徴とする半導体デバイス。
  9. 表面が周期ストライプ状に起伏するGaNから成るシード結晶層と、上記シード結晶層上に形成され表面が平坦な(0001)面 AlaGa1-aN(0.1≦a≦0.3)からなる半導体層とを備え、上記シード結晶層の格子定数が上記半導体層の格子定数よりも0.1%以上大きく、上記半導体層の内部には、上記半導体層の成長過程で上記半導体層と上記シード結晶層との格子不整合により上記半導体層の内部にて発生して結晶成長の継続により上記半導体層の表面側が終端したクラックが形成され、該クラックの終端により上記半導体層の表面が平坦とされている窒化物半導体基板と、
    上記窒化物半導体基板上に形成された導電型AlcGa1-cN(0.1≦c≦1)により形成される第一のクラッド層と、
    上記窒化物半導体基板上において上記第一のクラッド層よりもバンドギャップの小さい導電型AleGa1-eN(0.1≦e≦1)により形成される第二のクラッド層とを具備することを特徴とする半導体発光素子。
  10. 表面が周期ストライプ状に起伏するGaNから成るシード結晶層と、上記シード結晶層上に形成され表面が平坦な(0001)面 AlaGa1-aN(0.1≦a≦0.3)からなる半導体層とを備え、上記シード結晶層の格子定数が上記半導体層の格子定数よりも0.1%以上大きく、上記半導体層の内部には、上記半導体層の成長過程で上記半導体層と上記シード結晶層との格子不整合により上記半導体層の内部にて発生して結晶成長の継続により上記半導体層の表面側が終端したクラックが形成され、該クラックの終端により上記半導体層の表面が平坦とされている窒化物半導体基板と、
    上記窒化物半導体基板上において導電型AlgGa1-gN(0.1≦g≦1)により形成される第一の導電型半導体層と、
    上記窒化物半導体基板上において導電型AliGa1-iN(0.1≦i≦1)により形成される第二の導電型半導体層とを具備することを特徴とする半導体受光素子。
  11. 表面が周期ストライプ状に起伏するGaNから成るシード結晶層と、
    上記シード結晶層上に形成され表面が平坦な(0001)面 Al a Ga 1-a N(0.1≦a≦0.3)からなる半導体層とを備える窒化物半導体基板の製造方法であって、
    上記シード結晶層の格子定数を上記半導体層の格子定数よりも0.1%以上大きくし、
    上記半導体層の成長過程で上記半導体層と上記シード結晶層との格子不整合により上記半導体層の内部にクラックを発生させ、結晶成長の継続により該クラックを上記半導体層の表面側で終端させて上記半導体層の表面を平坦にすることを特徴とする窒化物半導体基板の製造方法。
JP2004047612A 2004-02-24 2004-02-24 窒化物半導体基板、半導体デバイス、半導体発光素子、半導体受光素子および窒化物半導体基板の製造方法 Expired - Lifetime JP5075318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004047612A JP5075318B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 窒化物半導体基板、半導体デバイス、半導体発光素子、半導体受光素子および窒化物半導体基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004047612A JP5075318B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 窒化物半導体基板、半導体デバイス、半導体発光素子、半導体受光素子および窒化物半導体基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005239440A JP2005239440A (ja) 2005-09-08
JP5075318B2 true JP5075318B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=35021576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004047612A Expired - Lifetime JP5075318B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 窒化物半導体基板、半導体デバイス、半導体発光素子、半導体受光素子および窒化物半導体基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5075318B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009059974A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Univ Meijo 半導体基板、半導体発光素子および半導体基板の製造方法
CN113178498A (zh) * 2021-04-29 2021-07-27 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 深紫外探测器及其制备方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3987660B2 (ja) * 1998-07-31 2007-10-10 シャープ株式会社 窒化物半導体構造とその製法および発光素子
JP2002008985A (ja) * 2000-06-21 2002-01-11 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体の製造方法及び窒化物半導体基板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005239440A (ja) 2005-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4173445B2 (ja) 窒化物半導体基板、その製造方法、およびそれを用いた半導体発光素子
JP5311338B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP3852000B2 (ja) 発光素子
KR100597532B1 (ko) 반도체 소자
KR101622309B1 (ko) 나노구조의 발광소자
KR101118268B1 (ko) 요철 패턴 기판 상의 고품질 비극성/반극성 반도체 소자 및 그 제조 방법
KR20000035610A (ko) 반도체 박막, 반도체 소자와 반도체 장치, 및 이들의 제조방법
JP5707978B2 (ja) 半導体発光素子用基板およびその製造方法、並びにその基板を用いた半導体発光素子
KR101199677B1 (ko) 반도체 발광 소자 및 그 제조 방법
KR20140010587A (ko) 도핑된 버퍼층을 포함하는 반도체 발광 소자 및 그 제조 방법
KR101053116B1 (ko) 패턴화된 격자 완충층을 이용한 질화물계 발광소자 제조 방법
JP5060055B2 (ja) 窒化化合物半導体基板及び半導体デバイス
WO2015115266A1 (ja) 窒化物半導体素子
TW202221938A (zh) Led及製造方法
JP2012216603A (ja) 窒化物半導体発光素子およびその製造方法
KR20130099574A (ko) 질화갈륨 기판을 갖는 발광 다이오드
JP2011091251A (ja) 窒化物半導体発光素子
KR100558455B1 (ko) 질화물 반도체 소자
KR20100066807A (ko) 질화물 반도체 발광소자
JP5075318B2 (ja) 窒化物半導体基板、半導体デバイス、半導体発光素子、半導体受光素子および窒化物半導体基板の製造方法
JP2008028375A (ja) 窒化物半導体レーザ素子
TWI476913B (zh) 氮化物半導體裝置
KR101018116B1 (ko) 질화물 반도체 소자 및 그 제조방법
KR20150015760A (ko) 발광 소자 제조용 템플릿 및 자외선 발광소자 제조 방법
JP6037449B2 (ja) 窒化物半導体光素子及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060203

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070209

AA91 Notification that invitation to amend document was cancelled

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971091

Effective date: 20070424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090622

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100303

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100326

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20100528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120702

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5075318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term