JP5075077B2 - プリント基板加工機 - Google Patents

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Description

本発明は、押え装置によりプリント基板の加工部周辺を押えるようにしたプリント基板加工機に関する。
一般に、プリント基板(以下、「ワーク」という。)に穴を明けるのに、プリント基板穴明機により工具(ドリル)で明けていた。この場合、工具は、工具の軸線に沿った方向の押圧力を受けるが、軸線に対して交差する方向の力をほとんど受けない。このため、プリント基板穴明機は、工具の軸線に対して交差する方向に対する剛性を高めることなく、小径(例えば、約0.1mm)の穴を高速で明けることができる。
ところが、加工した穴にバリが発生することがある。このため、ワークの上側に上板を重ねると共に工具を切り込ませるのに先立ってワーク押え装置でワークの穴を明ける部分の近傍を押えて、バリの発生を防止していた。なお、押え装置として、複数の押えピースを押え装置に配置し、加工に使用する工具の直径に合わせて押えピースを選択するようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
また、ワークに溝加工や外形加工(以下、「溝外形加工」という。)を施す場合、プリント基板加工機によりミーリング用の工具を用いている。プリント基板加工機の構造はプリント基板穴明機とほぼ同じであるが、工具の軸線に対して直角方向の剛性を強くして直角方向の負荷にも耐えられるようにしてある。
ところで、板厚の薄いプリント基板は剛性が小さいので、品質に優れる溝外形加工を施すには、工具の近傍を押える必要がある。そして、プリント基板加工機の場合も加工時にワークを押えるが、工具をワークに切り込ませたままの状態で工具とワークとを水平方向に相対的に移動させる必要がある。
そこで、スピンドルに沿って軸線方向に移動可能なフットピースと、工具が挿通する貫通孔が形成されたワーク押えと、ワーク押えを保持するブラケットと、を有するプリント基板加工機が提案されている(特許文献2参照)。このワーク押えの先端は、弾性部材としてのゴムが設けられ、プリント基板に対して相対的に移動しないようにプリント基板に押し付けるようにしている。そして、ワーク押えの基端にはボールベアリングが設けられ、ワーク押えがブラケットに保持されながらフットピースの面にボールベアリングを介して当接し、フットピースとワーク押えとの水平方向の隙間分だけスピンドル(工具)がワークに対して相対的に移動して切削加工できるようになっている。
特開平4−354609号公報 特許第2929040号公報
しかしながら、上記従来のプリント基板加工機では、ワーク押えのゴムでプリント基板を保持するようにしているので、ブラケットとワーク押えとの隙間分の移動範囲内だけでしか切削加工を行うことができず、切削長が制限されてしまっていた。これにより、切削できるプリント基板の大きさに制限が生じてしまうので、切削長を長くしようとする場合には、装置を大型化しなければならず、実用的ではなかった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、容積が小さく、かつ、切削長を長くすることができる押え装置を備えたプリント基板加工機を提供することにある。
本発明は(例えば、図1、図2及び図3参照)、テーブル(3)と、
前記テーブル(3)に載置されたプリント基板(4)を加工する工具(2)を保持して回転しながら軸線方向に移動可能なスピンドル(1)と、
前記プリント基板(4)を軸線方向と直交する方向に切削加工する際に、前記プリント基板(4)を前記テーブル(3)に押圧する押え装置(101)と、を備え、
前記押え装置(101)は、
前記スピンドル(1)に沿って軸線方向に移動可能な移動部材(6)と、
前記工具(2)が挿通する貫通孔(30ah)が形成された摺動ピース(30A)と、
前記移動部材(6)の先端に配置され、前記摺動ピース(30A)を保持する保持部(55)と、を有し、
前記摺動ピース(30A)は、中空の円筒部(51)と、軸線が前記円筒部(51)と同軸で、前記円筒部(51)に接続する大径側の直径が前記円筒部(51)の直径よりも小さい中空の円錐台部(52)と、からなり、
前記保持部(55)には、前記円筒部(51)の直径よりも大径で、前記円筒部(51)の高さよりも高い空洞部(58)が形成されると共に、当該保持部(55)の底部に前記空洞部(58)に連通する開口部(57d)が形成され、
前記摺動ピース(30A)の円錐台部(52)が前記保持部(55)の開口部(57d)を通じて外部に突出するように、前記摺動ピース(30A)の円筒部(51)が前記保持部(55)の空洞部(58)に遊びをもって配置され、
前記摺動ピース(30A)の円錐台部(52)の先端面(52a)を前記プリント基板(4)に押し付けた状態で前記工具(2)を軸線方向と直交する方向に移動させて前記プリント基板(4)を切削加工する際に、前記円筒部(51)の側面(51a)と前記保持部(55)の空洞部(58)を形成する内側面(56h)との間に隙間がある場合には、前記摺動ピース(30A)が前記プリント基板(4)と一体となって前記工具(2)の軸線方向と直交する方向に前記空洞部(58)内で相対的に移動し、前記側面(51a)と前記内側面(56h)とが当接した場合には、前記摺動ピース(30A)が前記保持部(55)と一体となって前記軸線方向と直交する方向に相対的に摺動するように、前記摺動ピース(30A)の摩擦係数が設定されている、
ことを特徴とするプリント基板加工機(100)にある。
また、上記プリント基板加工機(100)において、前記開口部(57d)は、直径が前記円錐台部(52)の大径側と略同一に設定されており、
前記移動部材(6)を前記プリント基板(4)から離間する方向に移動させたときに、前記摺動ピース(30A)の円錐台部(52)が前記開口部(57d)に自重で嵌り、前記摺動ピース(30A)の位置決めがなされる、
ことを特徴とするものである。
また、上記プリント基板加工機(100)において、前記開口部(57d)の縁部は、前記円錐台部(52)に係合する斜面に形成されている、
ことを特徴とするものである。
また、上記プリント基板加工機(100)において、前記保持部(55)には、前記摺動ピースの円筒部(56)に圧縮空気を吐出する吐出孔(56g)が形成されている、
ことを特徴とするものである。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
本発明によれば、容積を小さくすることができ、かつ、切削長を長くすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるプリント基板加工機の概略正面断面図である。図2は、図1のA矢視図である。
プリント基板加工機100は、プリント基板(以下、「ワーク」という。)4に溝外形加工(溝加工、外形加工)、穴明け加工をするようになっている。プリント基板加工機100は、円筒状のスピンドル1を有し、スピンドル1で工具としてのエンドミル2を着脱交換可能に保持している。
スピンドル1はZテーブル21に固定されている。Zテーブル21はY軸方向に移動自在の不図示のスライダに上下方向(軸線方向であるZ軸方向)に移動自在に支持されている。したがって、スピンドル1は、エンドミル2を保持して回転しながらZ軸方向及びY軸方向に移動可能である。
プリント基板加工機100は、ワーク4を加工する前、加工中に、ワーク4をテーブル3に押圧する押え装置101を備えている。押え装置101は、移動部材であるプレッシャフット6、シリンダ20、回転部材10、押えピース30(30A・・・)、モータ13、2ポート電磁弁40(40A,40B,40C)、コンプレッサ47、制御部48等を備えている。
プレッシャフット6は、スピンドル1の先端部にZ軸方向に移動可能に嵌合し、ロッド5に支持されている。
プレッシャフット6の軸心部には、エンドミル2が貫通する貫通孔7が形成されている。ロッド5は、スピンドル1と平行に配置されたシリンダ20に結合されている。シリンダ20はZテーブル21に支持されている。
回転部材10は、ベアリング11を介して支持軸9に回転可能に支持されている。支持軸9は、プレッシャフット6に突設されている。支持軸9は、プレッシャフット6の軸心に対してθだけ傾いている。回転部材10のプレッシャフット6との接触面23は、プレッシャフット6の貫通孔7の形成領域を傾斜面の中に含む底面と平行な円錐台状の凹みが形成されている。そして、プレッシャフット6の底面も前記凹みと同じ大きさの円錐台状の曲面に形成されている。回転部材10の外周には、歯車12が形成されている。
モータ13は、ブラケット14を介してプレッシャフット6に支持されている。モータ13にはエンコーダ15が取り付けられている。モータ13の出力軸には歯車12と噛み合う歯車16が取り付けられている。
回転部材10には、図2に示すように、n個の押えピース30(30A,30B,30C・・・)が配置されている。ここで、押えピース30B,30Cは合成樹脂あるいは金属で形成され、中心部にはそれぞれドリルが挿通する貫通孔30bh,30chが形成されており、穴を加工する時に使用される。また、押えピース30Aは、中心部にエンドミル2が挿通する貫通孔30ahが形成されており、溝外形加工する時に使用される。なお、押えピース30Aの構造については後述する。
シリンダ20は、2ポート電磁弁40(40A,40B,40C)の出口側にそれぞれ接続されている。2ポート電磁弁40の入口側はそれぞれ減圧弁41(41A,41B,41C)を介してコンプレッサ47の出力側に接続されている。本実施の形態の場合、2ポート電磁弁40A,40B,40Cをオンした場合のプレッシャフット6の付勢力(ワークを押す力、押圧力)はそれぞれ2kg,5kg,10kgに設定されている。
プレッシャフット6の外周にはドッグ61が配置されている。Zテーブル21には、センサ60が配置されている。そして、センサ60は、ドッグ61の下端61bがセンサ60の中心60cから外れるとオフになるように構成されている。
テーブル3は紙面と垂直な方向(紙面の表裏方向)に移動自在である。ワーク4は、ワーク4に固定された基準ピン17がテーブル3に設けられた基準ピン穴18に嵌合するようにして、テーブル3上に固定されている。
次に、押えピース(以下、「摺動ピース」という。)30Aの構造について説明する。
図3は、図2におけるB−B断面図であり、加工位置に配置されたときの摺動ピース30A及びその近傍を示している。
摺動ピース30Aは、直径(外径)がDである中空の円筒部51と、軸線が円筒部51と同軸で、円筒部51に接続する大径側の直径(外径)Daが直径Dよりも小径の中空の円錐台部52とから構成されている。つまり、摺動ピース30Aは、ハット状に形成されており、円筒部51は鍔部に相当する。
円錐台部52の斜面の頂角はαである。摺動ピース30Aは、保持部としてのホルダ55に保持されている。ホルダ55は、回転部材10に固定されている。そして、エンドミル2でワーク4を加工する際には、加工に先立って回転部材10を回転させてホルダ55及び摺動ピース30Aをプレッシャフット6の先端の位置に配置しておく。
本実施の形態では、ホルダ55は、保持ピース56と支持ピース57とから構成されている。保持ピース56は、回転部材10に形成された孔部10aに係合する第1の円筒部56aと、円筒部56aに接続し、円筒部56aよりも小径の第2の円筒部56bと、円筒部56bに接続し、円筒部56aよりも大径の第3の円筒部56cと、円筒部56cに接続し、円筒部56cよりも大径の第4の円筒部56dと、から構成されている。なお、円筒部56a〜56dの軸線は同軸である。円筒部56aの外周には、Oリング70を支持する円周方向の溝56eが形成されている。
また、円筒部56bには内部の孔部56fに連通する複数の吐出孔56gが設けられている。円筒部56dの内部に形成された孔部56fの深さはhであり、軸線は円筒部56dの軸線と同軸である。なお、孔部10aの円筒部56bに対向する位置には、図示を省略する圧縮空気源に接続された図示を省略する孔が開口している。
支持ピース57はキャップ状であり、一方の端部に開口している孔部57aの直径は第3の円筒部56cの外径よりも僅かに大径である。孔部57aに接続する孔部57bの直径は第4の円筒部56dの外径よりも僅かに大径である。そして、孔部57bの軸方向の長さは、第4の円筒部56dの軸方向の長さよりも僅かに長い。孔部57bに接続する孔部57cの直径は、直径Dよりも大径である。
支持ピース57の底部57Bには入り口径が直径Da、頂角がαの開口部57dが形成されている。つまり、開口部57dは、その直径が円錐台部52の大径側の直径と略同一に設定されている。なお、孔部57a〜57c及び開口部57dの軸線は同軸である。支持ピース57の外周には、Z軸方向のスリット57Tが複数形成されている。スリット57Tは円周方向を等分するように配置されている。
摺動ピース30Aをホルダ55に保持させる場合には、まず、支持ピース57を保持ピース56から取り外した状態で、保持ピース56の孔部56fに摺動ピース30Aの円筒部51を挿入しておく。次いで、支持ピース57を保持ピース56に係合させるが、スリット57Tを形成したことにより支持ピース57の爪部近傍を撓ませることができ、これにより、支持ピース57の対向する爪部同士の内側に形成されている孔部57aの直径が、円筒部56dの外径よりも大径となり、支持ピース57を保持ピース56側に押し込むと、図3に示すように、支持ピース57の爪部近傍の撓みが解消して爪部が第4の円筒部56dの上端に引掛り、摺動ピース30Aがホルダ55に保持される。これにより、摺動ピース30Aの交換作業が容易となる。
このように保持ピース56に支持ピース57を係合させることで、ホルダ55内には、摺動ピース30Aの円筒部51の直径Dよりも大径で、円筒部51の高さtよりも高い空洞部58が形成される。そして、摺動ピース30Aの円錐台部52の先端面である下端面52aが空洞部58に連通している開口部57dを通じて外部に突出するように、摺動ピース30Aの円筒部51が空洞部58に遊びをもって配置される。これにより、摺動ピース30Aは軸線方向の隙間の分だけ、軸線方向に移動可能であり、軸線方向と直交する方向の隙間の分だけ、軸線方向と直交する方向に移動可能である。
そして、このとき、孔部57cの底面から孔部56f底面までの高さはHである。また、摺動ピース30Aが図示の状態の場合(すなわち、円筒部51が底部57Bに接している場合)、円筒部51の基端面である上端面51bと空洞部58を形成する保持ピース56の底面56iとの距離をkとすると、摺動ピース30Aが支持ピース57から突き出る長さ(以下、「突き出し長m」という。)はkよりも0.5〜1mm長くなるように構成されている。すなわち、底部57Bの厚さgは、高さKと高さtの和(すなわち、摺動ピース30Aの全長)から高さHを減算した値よりも小さい値になっている。
センサ60は、加工時において突き出し長mが0になったときにオンするように配置されている。
プリント基板加工機の制御装置48は、加工プログラムで指定された工具の種類と直径に応じてモータ13および2ポート電磁弁40を制御すると共に、加工時にはセンサ60の出力を監視する。
次に、本発明の本実施形態のプリント基板加工機100によるワーク4の加工手順を説明する。
まず、製品となるプリント基板が多数含まれているワーク4から溝外形加工により1つの製品となるプリント基板を切り出す場合を説明する。
図4は、溝外形加工する場合の加工経路を示す図であり、図5はホルダ55に対する摺動ピース30Aの位置を示す断面図である。なお、予めエンドミル2を選択した場合は2ポート電磁弁40Aをオンするように定められている。
制御装置48は、加工プログラムに従い、指定された加工が溝外形加工の場合は、エンドミル2をスピンドル1に保持させた後、エンドミル2の軸線を加工開始点P1に位置決めする。この場合、図5(a)に示すように、摺動ピース30Aは底部57Bに支えられている(円筒部51が底部57Bに接している)。
次に、電磁弁40Aをオンさせた後、エンドミル2を指定された深さだけワーク4に切り込ませる。この状態では、図5(b)に示すように、円筒部51の上端面51bが孔部56fを形成する保持ピース56の底面56iに接しており、摺動ピース30Aは円錐台部52の先端面である下端面52aでワーク4を加圧する。そして、センサ60がオフである場合は、摺動ピース30Aが使用可能であるので、以下、加工プログラムに従って加工をする。なお、加工中にセンサ60がオンになった場合は、例えば、アラーム動作を行った後、加工を中止する。
エンドミル2が移動を開始しても、摺動ピース30Aは加工開始位置に相対的に止まるが、図5(c)に示すように、円筒部51の側面51aが空洞部58を形成する保持ピース56の内側面56hに当接した後は、相対的に移動を開始する。
すなわち、孔部56fの内径をDfとすると、摺動ピース30Aはエンドミル2の移動距離が直線方向に隙間に相当する所定距離M(ただし、M=(Df−D)/2)を超えるまでは加工開始位置に止まり、以後、所定距離Mを超えた場合、摺動ピース30Aは下端面52aがワーク4に接した状態でワーク4に対して相対的に摺動する。
そして、加工終了地点(ここでは、加工開始点)までの距離が所定距離M以下になったら(図4における点P2)、一旦移動を停止してプレッシャフット6を上昇(摺動ピース30Aをワーク4から離間する方向に移動)させる。これにより、摺動ピース30Aの円錐台部52は、自重により落下して開口部57dに嵌り、摺動ピース30Aの位置決めがなされ、軸線がエンドミル2の軸線と同軸になる。すなわち、図5(a)の状態になる。
このとき、開口部57dの縁部は、円錐台部52と同じ斜面に形成されているので、摺動ピース30Aの円錐台部52に係合して摺動ピース30Aを円滑に案内している。
この状態で再びエンドミル2を指定された深さだけワーク4に切り込ませ、加工終了地点まで移動させる。この間、摺動ピース30Aはワーク4と一体となり移動しないので、切り離された製品となるプリント基板にバリが発生するのを効果的に抑制することができる。なお、このとき、吐出孔56gから圧縮空気を吐出させると、この空気がエアベアリングの役目を果たすので、さらに効果的である。ここで、エンドミル2が点P1から所定距離M移動してから点P2に至るまでの間、摺動ピース30Aの下端面52aはワーク4と接触しながら移動するので、材質としては金属あるいは摩擦抵抗の小さい所定の摩擦係数の合成樹脂を採用することが望ましい。
このように摺動ピース30Aを所定の摩擦係数に設定することで、摺動ピース30Aの円錐台部52の下端面52aをワーク4に押し付けた状態でエンドミル2をZ軸方向と直交する方向に移動させてワーク4を切削加工(溝外形加工)する際に、円筒部51の側面51aとホルダ55の空洞部58を形成する内側面56hとの間に隙間がある場合には、摺動ピース30Aがワーク4と一体となって軸線方向であるZ軸方向と直交する方向に空洞部58内で相対的に移動する。そして、円筒部51の側面51aと空洞部58を形成するホルダ55の内側面56hとが当接した場合には、摺動ピース30Aがホルダ55と一体となってZ軸方向と直交する方向に相対的に摺動することとなる。
このように、摺動ピース30Aを所定の摩擦係数の材質で形成したので、摺動ピース30Aの下端面52aがワーク4に対して摺動可能となり、切削長を長くすることができる。また、このように摺動ピース30Aが摺動するので、切削長を長くするために装置を大型化する必要もなく、装置の容積を小さくすることができる。そして、摺動ピース30Aの下端面52aがワーク4に一体に当接している際には、摺動ピース30Aはワーク4に対して移動しないので、プリント基板を切り離す加工の最終部分等でバリが形成されるのを効果的に抑制することができる。
また、摺動ピース30Aは、ばね等を用いなくても、自重で位置決めされるので、ばね等の復帰部材を省略することができ、装置の容積が小さくなり、装置を小型化することができる。
次に、ワーク4にドリルで穴を加工する場合について説明する。
指定された加工が穴の場合は、指定された直径の不図示のドリルをスピンドル1に保持させた後、不図示のドリルの直径に適した(貫通孔の直径がドリルの直径よりも1〜2mm程度大径)押えピース30B又は30Cを選択し、選択した押えピース30B又は30Cの軸線をスピンドル1の軸線に一致させる。次に、指定された押し圧を参照して2ポート電磁弁40B(または2ポート電磁弁40C)をオンさせる。次に、ドリルを指定された深さだけワーク4に切り込ませて穴を加工する。
なお、上記実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施の形態では、ワーク4を加工する際に、ワーク4を載置しているテーブル3はY軸及びZ軸方向と直交する方向に移動可能であり、スピンドル1はY軸方向に移動可能である場合について説明したが、これに限定するものではなく、ワーク4を加工する際に、ワーク4を載置しているテーブル3をY軸方向と、Y軸及びZ軸方向と直交する方向とに移動可能であり、スピンドル1はZ軸方向のみ移動可能としてもよい。または、テーブル3を移動不能とし、スピンドル1をY軸方向と、Y軸及びZ軸方向と直交する方向とに移動可能としてもよい。
また、上記実施の形態では、着脱自在の保持ピース56を回転部材10に保持させるようにしたが、保持ピース56を設けず、保持ピース56と同様の内部構造を回転部材10に形成するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、回転部材10にホルダ55を取り付ける場合について説明したが、回転部材10を省略し、移動部材であるプレッシャフット6にホルダ55を取り付けるようにしてもよい。
また、電磁弁と減圧弁を3組設けたが、減圧弁が電気的に制御可能なものである場合は電磁弁40および減圧弁41を1個とすることができる。
本発明の実施形態におけるプリント基板加工機の概略正面断面図である。 図1におけるA矢視図である。 図2におけるB−B断面図である。 溝外形加工する場合の加工経路を示す図である。 ホルダに対する摺動ピースの位置を示す断面図である。
符号の説明
1 スピンドル
2 工具(エンドミル)
3 テーブル
4 プリント基板
6 移動部材(プレッシャフット)
30A 摺動ピース(押えピース)
30ah 貫通孔
51 円筒部
51a 側面
52 円錐台部
52a 先端面(下端面)
55 保持部(ホルダ)
56g 吐出孔
56h 内側面
57d 開口部
58 空洞部
100 プリント基板加工機
101 押え装置

Claims (4)

  1. テーブルと、
    前記テーブルに載置されたプリント基板を加工する工具を保持して回転しながら軸線方向に移動可能なスピンドルと、
    前記プリント基板を軸線方向と直交する方向に切削加工する際に、前記プリント基板を前記テーブルに押圧する押え装置と、を備え、
    前記押え装置は、
    前記スピンドルに沿って軸線方向に移動可能な移動部材と、
    前記工具が挿通する貫通孔が形成された摺動ピースと、
    前記移動部材の先端に配置され、前記摺動ピースを保持する保持部と、を有し、
    前記摺動ピースは、中空の円筒部と、軸線が前記円筒部と同軸で、前記円筒部に接続する大径側の直径が前記円筒部の直径よりも小さい中空の円錐台部と、からなり、
    前記保持部には、前記円筒部の直径よりも大径で、前記円筒部の高さよりも高い空洞部が形成されると共に、当該保持部の底部に前記空洞部に連通する開口部が形成され、
    前記摺動ピースの円錐台部が前記保持部の開口部を通じて外部に突出するように、前記摺動ピースの円筒部が前記保持部の空洞部に遊びをもって配置され、
    前記摺動ピースの円錐台部の先端面を前記プリント基板に押し付けた状態で前記工具を軸線方向と直交する方向に移動させて前記プリント基板を切削加工する際に、前記円筒部の側面と前記保持部の空洞部を形成する内側面との間に隙間がある場合には、前記摺動ピースが前記プリント基板と一体となって前記工具の軸線方向と直交する方向に前記空洞部内で相対的に移動し、前記側面と前記内側面とが当接した場合には、前記摺動ピースが前記保持部と一体となって前記軸線方向と直交する方向に相対的に摺動するように、前記摺動ピースの摩擦係数が設定されている、
    ことを特徴とするプリント基板加工機。
  2. 前記開口部は、直径が前記円錐台部の大径側と略同一に設定されており、
    前記移動部材を前記プリント基板から離間する方向に移動させたときに、前記摺動ピースの円錐台部が前記開口部に自重で嵌り、前記摺動ピースの位置決めがなされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリント基板加工機。
  3. 前記開口部の縁部は、前記円錐台部に係合する斜面に形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のプリント基板加工機。
  4. 前記保持部には、前記摺動ピースの円筒部に圧縮空気を吐出する吐出孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリント基板加工機。
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