JP5074988B2 - 情報配信システム、サーバ装置、情報配信プログラム - Google Patents

情報配信システム、サーバ装置、情報配信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報を配信する情報配信システム、サーバ装置、情報配信プログラムに関する。
従来の携帯端末向けの情報配信の手法としては、同報通知メール等、時間や場所に応じて情報をPUSH方式で配信する手法が存在する。
例えば、特許文献1には、携帯端末の位置情報に応じた情報を配信する基地局について記載されている。また、特許文献2には、ユーザが携帯するICタグから読み取られたユーザ情報と、当該ユーザ情報が読み取られた場所とに基づいて、ユーザが参加するイベント情報、イベント会場周辺の店舗情報等を携帯端末に受信する情報配信システムについて記載されている。
特開2002−27529号公報 特開2006−243921号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載されているように、携帯端末の位置情報のみに依存した情報を選択して配信したとしても、その時のユーザの状況等の各種要因に応じた適切な情報が選択できるとはいえず、配信した情報をユーザに高い確率で利用してもらうためには、さらなる工夫が必要であった。
本発明は上述した従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、高い確率でユーザに利用してもらえるように適切な情報を配信することが可能な情報配信システム、サーバ装置、情報配信プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様による情報配信システムは、各種情報配信を行う情報配信システムにおいて、所定の情報の配信対象となるクライアント装置についての条件が定義された配信条件を記憶する配信条件記憶手段と、前記配信条件記憶手段に記憶された配信条件を満たすクライアント装置を判定する配信判定手段と、前記配信判定手段により前記配信条件を満たすと判定されたクライアント装置に前記所定の情報を配信する情報配信手段とを備え、前記配信条件には、前記クライアント装置を所持するユーザの状況を表すシチュエーションと前記ユーザの心身の状態を表すコンディションとの少なくとも一方の条件が含まれ
前記配信判定手段は、
前記配信条件を満たすか否かを確認するための配信条件確認をクライアント装置に送信し、
前記クライアント装置が前記配信条件確認に対する応答を返信してきた場合に、前記クライアント装置が前記配信条件を満たすクライアント装置であると判定し、
前記クライアント装置は、
前記配信条件確認を受信した時に自装置が前記配信条件を満たすか否かを判定する条件判定手段と、前記条件判定手段により前記配信条件を満たすと判定された場合に、前記応答を返信する応答手段と、自装置を所持するユーザの1日のライフサイクルと前記ユーザが居るエリアとに依存する前記ユーザのシチュエーションの遷移順が定義されたシチュエーション遷移モデルに基づいて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定するシチュエーション推定手段と、前記ユーザのシチュエーションの履歴を含む前記ユーザの過去の履歴が記録されたユーザ履歴ログに基づいて、前記ユーザの心身の状態を表すコンディションを推定するコンディション推定手段とを備え、
前記条件判定手段は、前記シチュエーション推定手段により推定された前記ユーザのシチュエーションと、前記コンディション推定手段により推定された前記ユーザのコンディションとの少なくとも一方に基づいて、前記配信条件を満たすか否かを判定することを特徴とする。
このような構成によれば、情報配信システムは、ユーザのシチュエーションとコンディションとの少なくとも一方の条件を含む配信条件を満たすクライアント装置に対して情報配信を行うため、ユーザのシチュエーションやコンディションに応じた情報を適切に配信することができ、高い確率でユーザに情報を利用してもらうことが可能となる。また、前記情報配信システムは配信条件確認を送信したクライアント装置から応答があるか否かを確認するのみで、前記クライアント装置が配信条件を満たすか否かを判定することができ、効率的に配信条件の判定を行うことができる。さらに、クライアント装置が、自装置が配信条件を満たすか否かの判定を行うため、効率的に配信条件の判定を行うことができる。なお、前記条件判定手段は、前記シチュエーション推定手段及び前記コンディション推定手段により自動的に推定された前記ユーザのシチュエーションやコンディションに基づいて前記配信条件を満たすか否かを判定することができ、配信条件を満たすか否かの判定を効率的に行うことができる。
上記情報配信システムにおいて、前記配信条件には、前記クライアント装置がアクティブ状態であるという条件がさらに含まれていてもよい。この構成によれば、前記情報配信システムは、前記クライアント装置がアクティブ状態であるという条件を満たしている場合に前記所定の情報を配信するため、ユーザがクライアント装置を使用している時に情報配信される確率が高くなり、高い確率で配信情報をユーザに見てもらうことができ、ユーザが配信情報を利用する確率を高めることができる。
記クライアント装置は、前記条件判定手段により前記配信条件を満たさないと判定された場合、所定時間経過後に前記配信条件を満たすか否かの判定を再度行う再判定手段と、前記再判定手段により前記配信条件を満たすと判定された場合、前記所定の情報の配信を未だ受けることが可能か否かの問合せを送信する問合せ手段をさらに備えていてもよい。この構成によれば、前記再判定手段は、前記配信条件が満たされるまで所定時間間隔で再判定を行い、前記配信条件が満たされた時に、前記サーバ装置が前記所定の情報を未だ配信可能であれば該情報の配信を受けることができるため、配信条件が満たされたことを条件として適切に情報を配信することができる。
また、前記配信判定手段は、前記クライアント装置から前記配信可否の問合せを受信した場合、前記所定の情報の配信が未だ可能か否かを判定し、前記情報配信手段は、前記配信判定手段により前記所定の情報の配信が可能と判定された場合に、前記所定の情報を前記クライアント装置に送信するようにしてもよい。この構成によれば、クライアント装置が配信条件確認を受信してから配信条件を満たすまでに長い時間が経過しても、所定の情報の配信が未だ可能であれば、情報配信システムは、配信条件が満たされた時に所定の情報を適切に前記クライアント装置に配信することができる。
本発明のある態様による情報配信プログラムは、コンピュータに、所定の情報の配信条件を満たすクライアント装置を判定する配信判定手段と、前記配信判定手段により前記配信条件を満たすと判定されたクライアント装置に前記所定の情報を配信する情報配信手段として機能させるための情報配信プログラムであって、前記配信条件には、前記クライアント装置を所持するユーザの状況を表すシチュエーションと前記ユーザの心身の状態を表すコンディションとの少なくとも一方の条件が含まれ、前記配信判定手段は、前記配信条件を満たすか否かを確認するための配信条件確認をクライアント装置に送信し、前記クライアント装置が前記配信条件確認に対する応答を返信してきた場合に、前記クライアント装置が前記配信条件を満たすクライアント装置であると判定し、前記クライアント装置は、前記配信条件確認を受信した時に自装置が前記配信条件を満たすか否かを判定する条件判定手段と、前記条件判定手段により前記配信条件を満たすと判定された場合に、前記応答を返信する応答手段と、自装置を所持するユーザの1日のライフサイクルと前記ユーザが居るエリアとに依存する前記ユーザのシチュエーションの遷移順が定義されたシチュエーション遷移モデルに基づいて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定するシチュエーション推定手段と、前記ユーザのシチュエーションの履歴を含む前記ユーザの過去の履歴が記録されたユーザ履歴ログに基づいて、前記ユーザの心身の状態を表すコンディションを推定するコンディション推定手段とを備え、前記条件判定手段は、前記シチュエーション推定手段により推定された前記ユーザのシチュエーションと、前記コンディション推定手段により推定された前記ユーザのコンディションとの少なくとも一方に基づいて、前記配信条件を満たすか否かを判定することを特徴とする。
本発明によれば、情報配信システムは、ユーザのシチュエーションとコンディションとの少なくとも一方の条件を含む配信条件を満たすクライアント装置に対して情報配信を行うため、ユーザのシチュエーションやコンディションに応じた適切な情報を配信することができ、高い確率でユーザに情報を利用してもらうことが可能となる。
以下、本発明に係る情報配信システムを構成するクライアント装置を携帯端末で実現した場合の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る情報配信システム1の全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報配信システム1は、サーバ装置10と携帯端末20とを含んで構成されており、サーバ装置10と携帯端末20とは通信可能に図示せぬ通信ネットワークで接続されている。サーバ装置10は、広告情報、画像コンテンツ、楽曲コンテンツ等の情報を配信するサーバ装置である。携帯端末20は、携帯端末20は、例えば折りたたみ式の携帯端末であり、サーバ装置10から情報配信を受けるクライアントである。
(サーバ装置の構成)
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、サーバ装置10は、全体を制御するCPU(Central Processing Unit)と、プログラムやデータ等のソフトウェアを記憶するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等を含む記憶装置102と、外部装置と通信を行うための通信インターフェース103とを備えている。
図3は、サーバ装置10の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、サーバ装置10が備える機能は、基本部11と、配信部12と、管理部13とに大きく分類される。基本部11は、通信インターフェース103で構成された送受信部111を備えている。送受信部111は、外部装置とのデータの授受を制御する。送受信部111は、配信情報DB123に蓄積された情報を配信するための情報配信機能1112を備えている。
管理部13は、端末管理DB131を備えている。端末管理DB131は、ハードディスクに設けられたデータベースであり、各携帯端末20の位置情報を管理する。当該位置情報は、各携帯端末20から定期的に受信される。図4には、端末管理DB131のデータ構成の一例を示す。同図に示すように、端末管理DB131には、携帯端末20を識別するための「端末ID」と、携帯端末20が存在する位置の緯度経度を示す「位置情報」とが対応付けられて記憶されている。
配信部12は、配信判定部121と、配信条件DB(Data Base;データベース)122と、配信情報DB123とを備えている。
図3に示す配信条件DB122は、ハードディスクに設けられたデータベースであり、所定の情報を配信すべき携帯端末20についての条件を定義した配信条件を記憶する。
図5には、配信条件DB122のデータ構成の一例を示す。同図に示すように、配信条件DB122には、携帯端末20の端末状態がアクティブ状態か否かを示す「アクティブ」と、ユーザの現在の状況を示す「ユーザシチュエーション」と、ユーザの現在の心身の状態を示す「ユーザコンディション」と、情報配信対象となる携帯端末20が存在する位置の緯度経度を示す「配信場所」と、情報の配信が可能な期限である「配信期限」と、配信情報を識別するための「配信情報ID」とで構成される。
図3に示す配信判定部121は、サーバ装置10のCPU101が記憶装置102に記憶されたプログラムを実行することにより実現される機能であり、配信情報の配信条件を満たす携帯端末20を判定する。具体的には、配信判定部121は、携帯端末20が配信条件DB122に記憶されている所定の情報の配信条件を満たすか否かを確認するための配信条件確認を各携帯端末20に送信し、当該配信条件確認に対して応答を返信してきた携帯端末20を、当該配信条件を満たすクライアント装置と判定する。なお、本実施形態では、配信判定部121は、配信条件DB122に記憶されている配信条件のうち、「配信場所」及び「配信期限」が満たされているか否かを予め確認し、「配信場所」及び「配信期限」の条件が満たされている携帯端末20に対して、他の配信条件(端末状態、ユーザシチュエーション、ユーザコンディション)が満たされているか否かを確認するための配信条件確認を送信する。
また、配信判定部121は、自端末20が配信条件を満たさなかったために配信条件確認に対する応答を即座に返信してこなかった携帯端末20から、その後に配信条件を満たしたため配信を受けることが未だ可能か否かの問合せを受信した場合、配信対象の情報を未だ配信可能か否かを判定する。本実施形態では、配信判定部121は、配信条件DB122を参照して、現在の日時が配信対象情報の「配信期限」を経過していない場合に、当該情報配信が可能と判定する。なお、配信期限の他に、他の条件(例えば、配信情報を配信情報DB123から削除していないこと等)に基づいて、情報配信が可能か否かを判定してもよい。
配信情報DB123は、配信すべき情報の内容、或いは配信情報の記憶場所やファイル名を記憶する。図6には、配信情報DB123のデータ構成の一例を示す。例えば、携帯端末20の端末状態が「アクティブ」であり、ユーザの現在のシチュエーションが「帰宅中」であり、ユーザの現在のコンディションが「元気」であり、携帯端末20の位置情報が図5の上段に示す所定の緯度経度である場合には、配信情報ID「201」及び「202」で識別される配信情報が配信情報DB123から読み出されて携帯端末20に配信される。これにより、携帯端末20には、図6の上段に示すようなレストランクーポンが表示されるとともに、明るい音楽が出力される。
また、携帯端末20の端末状態が「アクティブ」であり、ユーザの現在のシチュエーションが「通勤中」であり、ユーザの現在のコンディションが「睡眠不足」であり、携帯端末20の位置情報が図5の中段に示す所定の緯度経度である場合には、配信情報ID「203」で識別される配信情報が配信情報DB123から読み出されて携帯端末20に送信される。これにより、携帯端末20には、図6の中段に示すような栄養ドリンク紹介の広告が表示される。
また、携帯端末20の端末状態が「アクティブ」であり、ユーザの現在のシチュエーションが「帰宅中」であり、ユーザの現在のコンディションが「疲労」であり、携帯端末20の位置情報が図5の下段に示す所定の緯度経度である場合には、配信情報ID「204」で識別される配信情報が配信情報DB123から読み出されて携帯端末20に送信される。これにより、携帯端末20には、図6の下段に示すようなキャラクタ画像及びセリフが表示される。
ここで、携帯端末20の端末状態が「アクティブ」であるとは、携帯端末20が通常通りの通話等の通信動作やディスプレイ表示ができるように、携帯端末20の充電地から各部に電力が供給されている状態をいう。これに対して、携帯端末20の端末状態がスリープ状態である場合には、消費電力を抑えるために、通話等の通信動作やディスプレイ表示のための電力は供給されずに、位置登録や計時等の最小限の機能のみを実行するための電力が供給されている。携帯端末20の端末状態がアクティブか否かの判定方法としては、携帯端末20が備えるメモリでアクティブ状態か否かの情報が管理されている場合には、当該情報に基づいて判定することができる。また、端末開閉後30秒以内又はキー入力後30秒以内をアクティブと判定することもできる。
(携帯端末の構成)
図7は、携帯端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、携帯端末20は、全体を制御するCPU201と、プログラムやデータ等のソフトウェアを記憶する不揮発性メモリ、不揮発性メモリ等の記憶装置202と、無線通信を行うための通信インターフェース203と、各種画面を表示する液晶ディスプレイ204と、キーの押下、端末の開閉等の操作に応じた入力信号を出力する入力装置205と、音声や効果音等の音を出力する音出力装置206と、ユーザの音声を入力するマイクロホン等の声入力装置107と、日時を計時する内部時計208と、GPS(Global Positioning System)位置測位を行うためのGPS受信機209と、を備えている。記憶装置202には、各種プログラムやデータが記憶される。プログラムには、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムが含まれる。当該アプリケーションプログラムは、サーバからダウンロードされて記憶されたものであってもよいし、携帯端末20の製造時から記憶されていてもよい。
図8は、携帯端末20の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、携帯端末20が備える機能は、基本部21と、取得部22と、判定部23とに大きく分類される。以下で説明する各機能は、以下で特に記載が無い場合は、携帯端末20のCPU201が記憶装置202に記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより実現される機能である。
(取得部)
取得部22は、シチュエーション推定部221と、コンディション推定部222と、端末状態判定部223と、端末状態判定DB224とを備えている。
(シチュエーション推定部)
シチュエーション推定部221は、シチュエーション遷移モデルと、ユーザの現在位置と、現在時刻と、ユーザの遷移前のシチュエーションと、に基づいて、ユーザの現在のシチュエーションを推定する。
本実施形態では、ユーザが携帯する携帯端末20の現在位置をユーザの現在位置とみなす。なお、携帯端末20の現在位置は、GPS受信機209で計測してもよいし、携帯端末20が現在在圏する基地局の位置をクライアント装置の現在位置とみなしてもよい。また、現在時刻は、携帯端末20が備える内部時計208から取得してもよいし、外部のサーバ装置から取得してもよい。
「シチュエーション遷移モデル」とは、ユーザの1日のライフサイクルと、ユーザが居るエリアとに依存する、ユーザのシチュエーションの遷移順を定義したモデルである。当該モデルは、例えば予め定義されて記憶装置202に記憶されている。また、「ライフサイクル」とは、ユーザの起床時刻、就寝時刻、始業時刻、終業時刻、起床時間帯、就寝時間帯等の、ユーザ毎に異なる1日の生活パターンをいう。シチュエーション遷移モデルにおいては、ユーザにより入力された、起床時刻、就寝時刻、始業時刻、終業時刻等の時刻を表すユーザ設定時刻情報と、「起床時間帯」、「就寝時間帯」、「起床時刻」、「就寝時刻」、「始業時刻」、「就業時刻」等のライフサイクルの分類項目と、の対応関係が定義されている。
また、「エリア」とは、ユーザが目的に応じて居る場所をいう。シチュエーション遷移モデルにおいては、エリアと位置情報との対応関係が定義されている。例えば、エリアは、所定の中心座標(緯度経度)から半径200m以内の範囲として定義される。本実施形態では、エリアの種類には、ホームエリア(以下「HA」という)、仮ホームエリア(以下、「仮HA」という)、ワークエリア(以下「WA」という)、仮ワークエリア(以下、「仮WA」という)、「お気に入りエリア」、及び「特定エリア」が存在する。ここで、「HA」とは、ユーザの自宅、実家等のユーザの主たる居住場所である。「仮HA」とは、友人宅、ホテル等の、ユーザが旅行、出張等で稀に就寝する場所である。「WA」とは、ユーザの主な勤務場所である。「仮WA」とは、客先、イベント会場等の、ユーザが営業、打合せ等で稀に勤務する場所である。「お気に入りエリア」とは、ユーザのお気に入りの場所として設定されるエリアである。「特定エリア」とは、当該エリアでコンテンツプロバイダがユーザにサービスを提供するために設定されるエリアである。
また、「シチュエーション」とは、ユーザの状況を表している。本実施形態では、シチュエーションは、ポイントシチュエーション(PS)と、ラインシチュエーション(LS)と、スペシャルシチュエーション(SS)と、に分類できる。「ポイントシチュエーション(PS)」とは、ユーザのライフサイクルとユーザが居るエリアとに基づいて推定される、行動の起点となるシチュエーションである。ポイントシチュエーションには、起床、出勤開始、仕事開始、仕事終了、帰宅、就寝、外出等が存在する。ポイントシチュエーションは、関連するラインシチュエーションに自動的に遷移する。「ラインシチュエーション(LS)」とは、2つのポイントシチュエーション同士を結ぶシチュエーションであり、身支度中、出勤中、仕事中、残業中、帰宅中、在宅中、就寝中、外出中等が存在する。「スペシャルシチュエーション(SS)」とは、ポイントシチュエーション及びラインシチュエーションの何れでもないシチュエーションであり、本実施形態では「迷子中」と呼ばれるシチュエーションが該当する。スペシャルシチュエーションは、初回起動時や初めての位置情報取得前等の、現在のユーザのシチュエーションが不明な時のシチュエーションである。
図9は、シチュエーション遷移モデルの一例を示す図である。同図では、「就寝中」、「外出中」、「起床」、「身支度中」等のユーザのシチュエーションが、「就寝時刻前」、「就業時刻前」等のユーザのライフサイクル、及び、「HA」、「WA」、「EX」等のユーザが居るエリアに応じて遷移する様子が概念的に示されている。なお、図中の「EX」とは、「HA」、「WA」等に定義されているエリア以外の未定義のエリア(except area)のことである。
図10には、図9に示すシチュエーション遷移モデルの一部をテーブル形式で表現した場合の一例を示す。同図に示すテーブルでは、ユーザの遷移前のシチュエーションと、エリア(HA、仮HA、WA、仮WA、EX)と、ユーザのライフサイクル(起床時間帯、始業時刻、就業時刻等)と、ユーザの現在のシチュエーションと、が対応付けられている。
シチュエーション推定部221は、シチュエーション遷移モデルにおけるユーザのライフサイクルに基づいて、現在時刻がユーザのライフサイクルのどの分類項目(起床時間帯、始業時刻、就業時刻等)に該当するかを判定する。また、シチュエーション推定部221は、携帯端末20の現在位置に対応するエリアを判定する。さらに、シチュエーション推定部221は、直近のシチュエーション、つまり遷移前のシチュエーションを取得する。そして、シチュエーション推定部221は、判定したライフサイクルの分類項目と、判定したエリアと、取得した遷移前のシチュエーションと、に対応する現在のシチュエーションをシチュエーション遷移モデルから取得し、当該取得した現在のシチュエーションをユーザの現在のシチュエーションと推定する。当該推定されたシチュエーションは、シチュエーション推定部221が保持するユーザ履歴ログに記録され、次のシチュエーション推定やコンディション推定等のために使用される。
ここでユーザ履歴ログとは、記憶装置202に記憶されているデータであり、ユーザのシチュエーションの履歴を含むユーザの過去の履歴である。図11には、ユーザ履歴ログのデータ構成の一例を示す。同図に示すように、ユーザ履歴ログには、ログが記録された「日時」、ログが記録された日がユーザにとって平日か休日かを表す「平日・休日区分」、ログが記録された時の携帯端末20の現在位置を表す「位置情報」、ログが記録された時にユーザが居る「エリアの種類」、ログが記録された時のユーザの「シチュエーション」、ユーザにより予め入力されたライフサイクルの時刻やユーザによる端末操作時刻に基づいて推定された直近の「推定起床時刻・推定就寝時刻」、表示されたセリフの識別子である「表示したセリフID」、質問に対するユーザの回答内容を示す「質問に対する回答」、及び、ユーザが携帯端末20を操作した日時を示す「端末操作ログ」が含まれる。これらのユーザ履歴ログは、例えば、シチュエーション推定部221によりシチュエーションが推定された時、ユーザの直近の起床時刻又は就寝時刻が推定された時、セリフが出力された時、ユーザが質問に答えた時、携帯端末20の位置情報が取得された時、ユーザが携帯端末20の操作を行った時等に記録される。
(コンディション推定部)
図8に戻り、コンディション推定部222は、ユーザ履歴ログに基づいてユーザの心身の状態を表すコンディションを推定する。本実施形態においては、コンディション推定は、コンディションを推定するための指標となるコンディション指数に基づいて行われる。コンディション指数には、「睡眠指数」、「労働指数」、「元気指数」、「マンネリ指数」、「引きこもり指数」、「テンション指数」等が存在する。
「睡眠指数」とは、ユーザの睡眠が十分であるか否かの指標となる指数である。コンディション推定部222は、例えば午前0時を過ぎた最初の位置情報取得タイミングで、ユーザ履歴ログに記憶されている推定起床時刻・推定就寝時刻に基づいて、ユーザの過去の睡眠時間(つまり推定就寝時刻から推定起床時刻までの時間)の平均値を算出する。平均値を算出する期間は、例えば直近の1ケ月間とする。そして、コンディション推定部222は、ユーザの直近の睡眠時間が過去の睡眠時間の平均値より長い場合には、「睡眠指数」をユーザの睡眠がより十分であることを示す値に更新する。一方、ユーザの直近の睡眠時間が過去の睡眠時間の平均値より短い場合には、「睡眠指数」をユーザの睡眠がより不十分であることを示す値に更新する。本実施形態では、「睡眠指数」の値は、例えば−1、0、1の3段階であり、コンディション推定部222は、睡眠時間が平均値よりも長ければ「睡眠指数」に1を加算し、睡眠時間が平均値よりも短ければ「睡眠指数」から1を減算する。
「労働指数」とは、ユーザが働き過ぎか否かの指標となる指数である。コンディション推定部222は、例えば午前0時を過ぎた最初の位置情報タイミングで、ユーザ履歴ログにおいて「仕事中」、「残業中」、「仕事開始」、「仕事終了」等のシチュエーションと対応付けられている日時に基づいて、ユーザの過去の労働時間の平均値を算出する。平均値を算出する期間は、例えば直近の1ケ月間とする。なお、「平日・休日区分」が平日であるユーザ履歴ログのみを用いて平均値を算出してもよい。そして、コンディション推定部222は、ユーザの直近の労働時間が過去の労働時間の平均値より長い場合には、「労働指数」をユーザの労働時間がより長いことを表す値に更新する。一方、ユーザの直近の労働時間が過去の労働時間の平均値より短い場合には、「労働指数」をユーザの労働時間がより短いことを表す値に更新する。本実施形態では、「労働指数」の値は、例えば−1、0、1の3段階であり、コンディション推定部222は、労働時間が平均値よりも長ければ「労働指数」から1を減算し、労働時間が平均値よりも短ければ「労働指数」に1を加算する。
「元気指数」とは、ユーザの元気の度合いを示す指数である。コンディション推定部222は、「睡眠指数」と「労働指数」とに基づいて「元気指数」を算出する。本実施形態では、「元気指数」は、「睡眠指数」と「労働指数」とを加算することで求められる。このため、「元気指数」の値は−2から2までの5段階となる。
「マンネリ指数」とは、ユーザの日々の生活パターンに変化があるか否かの指標となる指数である。コンディション推定部222は、ユーザ履歴ログにおいて「仕事終了」、「帰宅」等のシチュエーションと対応付けられている日時に基づいて、ユーザの日毎の帰宅中の時間(つまり、仕事終了から帰宅までの時間)を算出する。帰宅中の時間を算出する期間は、例えば直近の平日5日間とする。コンディション推定部222は、当該算出した日毎の帰宅中の時間の差が、全て(又は一部であってもよい)所定時間以内の場合、「マンネリ指数」をユーザの生活パターンの変化がより小さいことを示す値に更新する。一方、日毎の帰宅中の時間の差が1つでも(又は全てであってもよい)所定時間を超えている場合、「マンネリ指数」をユーザの生活パターンの変化がより大きいことを示す値に更新する。また、コンディション推定部222は、ユーザ履歴ログにおいて「出勤開始」、「仕事開始」等のシチュエーションと対応付けられている日時に基づいて、ユーザの日毎の出勤中の時間(つまり、出勤開始から仕事開始までの時間)を算出する。出勤中の時間を算出する期間は、例えば直近の平日5日間とする。コンディション推定部222は、当該算出した日毎の出勤中の時間の差が全て(又は一部であってもよい)所定時間以内の場合、「マンネリ指数」をユーザの生活パターンの変化がより小さいことを示す値に更新する。一方、日毎の出勤中の時間の差が1つでも(又は全てであってもよい)所定時間を超えている場合、「マンネリ指数」をユーザの生活パターンの変化がより大きいことを示す値に更新する。本実施形態では、「マンネリ指数」の値は、例えば−1、0の2段階であり、ユーザの生活パターンの変化がより大きいことを示す値が0であり、ユーザの生活パターンの変化がより小さいことを示す値が−1である。
「引きこもり指数」とは、ユーザが社会への参加を避ける引きこもりの傾向を示す指数である。コンディション推定部222は、ユーザ履歴ログ及びエリアを定義した情報に基づいて、休日におけるユーザのシチュエーションが「在宅中」であり、かつ、「元気指数」がユーザの元気のない度合いが比較的高いことを示しており(例えば「元気指数」が0以下)、かつ、ユーザが所定時間以上、ユーザの居住するエリア(本実施形態ではHA又は仮HA)に滞在していると判断した場合、「引きこもり指数」をユーザの引きこもりの傾向がより高いことを示す値に更新する。また、コンディション推定部222は、「引きこもり指数」がユーザの引きこもりの傾向がより高いことを示している時に、ユーザ履歴ログに基づいてユーザがHA及び仮HA外に移動したと判断した場合、又は、ユーザのシチュエーションが「外出中」となった場合、「引きこもり指数」をユーザの引きこもりの傾向がより低いことを示す値に更新する。本実施形態では、「引きこもり指数」の値は、例えば−1、0の2段階であり、ユーザの引きこもりの傾向がより高いことを示す値が−1であり、ユーザの引きこもりの傾向がより低いことを示す値が0である。
「テンション指数」は、ユーザの気分が高揚しているか沈んでいるかを示す指数である。コンディション推定部222は、質問に対する回答がプラス要素返答かマイナス要素返答かに基づいて、「テンション指数」を更新する。ここで、プラス要素返答としては、うれしい、楽しい、すっきり、爽やか、好き、おいしい等が挙げられ、マイナス要素返答としては、悲しい、苦しい、さびしい、困る、怒る、嫌い、まずい、つらい等が挙げられる。本実施形態では、「テンション指数」の値は、例えば−1、0、1の3段階であり、コンディション推定部222は、ユーザの返答がプラス要素返答と判定された場合は「テンション指数」に1を加算し、ユーザの返答がマイナス要素返答と判定された場合は「テンション指数」から1を減算する。
図8に戻り、端末状態判定DB224は、記憶装置202に設けられた記憶領域であり、携帯端末20の端末状態を判定するためのデータが記憶されている。図12には、端末状態判定DB224のデータ構成の一例を示す。同図に示すように、端末状態判定DB224には、携帯端末20の「状態」と、当該状態であると携帯端末20を判定するための「条件」と、が対応付けて記憶されている。当該データは、携帯端末20の記憶装置202で管理されている動作モードが「アクティブモード」である場合、携帯端末20の開閉操作があったことが検知されたから30秒以内の場合、又は携帯端末20が備えるキーへの入力があったことが検知されてから30秒以内の場合に、携帯端末20がアクティブ状態であると判定されることを示している。
端末状態判定部223は、端末状態判定DB224に記憶されているデータに基づいて、携帯端末20の端末状態がアクティブ状態か否かを判定する。
(判定部)
図8に戻り、判定部23は、条件判定部231と、判定条件DB232と、再判定部233と、を備えている。
条件判定部231は、サーバ装置10から配信条件確認を受信した場合に、自端末20が配信条件を満たすか否かを判定する。
判定条件DB232は、記憶装置202に設けられた記憶領域であり、サーバ装置10から受信した配信条件確認に含まれる配信条件を蓄積する。
再判定部233は、条件判定部231により自端末20が配信条件を満たさないと判定された場合、所定時間経過後に、判定条件DB232から記憶しておいた配信条件を読み出し、取得部22からユーザのシチュエーションやコンディション、端末状態等を取得して、配信条件を満たすか否かの判定を再度行う。
(基本部)
基本部21は、表示部211と、位置情報取得部212と、送受信部213とを備えている。
表示部211は、液晶ディスプレイ204で構成され、各種画面を表示する。
位置情報取得部212は、GPS受信機209で構成され、携帯端末20の位置情報を緯度経度として取得する。
送受信部213は、通信インターフェース203で構成され、サーバ装置10とのデータの授受を制御する。送受信部213は、応答機能2131と問合せ機能2132とを備えている。応答機能2131は、配信条件確認をサーバ装置10から受信した時に条件判定部231が配信条件を満たすと判定した場合に、応答を返信する。問合せ機能2132は、再判定部233により所定時間毎に配信条件の判定が行われて配信条件が満たされたと判定された場合、情報配信を受けることが可能か否かの問合せをサーバ装置10に送信する。
(プログラム)
上述したように、サーバ装置10の記憶装置102に記憶されているプログラムは、サーバ装置(「コンピュータ」に対応)10を、所定の情報の配信条件を満たす携帯端末20を判定する配信判定部121と、配信判定部121により配信条件を満たすと判定された携帯端末20に前記所定の情報を配信する情報配信機能1112として機能させるためのプログラムであって、前記配信条件には、携帯端末20を所持するユーザのシチュエーションと、当該ユーザのコンディションとの少なくとも一方の条件が含まれることを特徴としている。
(動作)
次に、図13に示すシーケンスチャートを参照して、情報配信システムにおける情報配信処理の流れについて説明する。
まず、サーバ装置10は、配信条件DB122に記憶されている配信条件のうち、「配信期限」が経過していない配信条件に含まれる「配信場所」と、端末管理DB131で管理されている携帯端末20の位置情報とを比較する。端末管理DB131に記憶されている「位置情報」と一致する(又は、「位置情報」と所定の誤差の範囲内にある)「配信場所」が配信条件DB122に記憶されている場合、配信判定部121は、当該「配信場所」に対応付けられて配信条件DB122に記憶されている配信条件を含む配信条件確認を生成し、当該配信条件確認を前記「位置情報」で特定される携帯端末20に対して送信する(ステップS101)。なお、前記「位置情報」で特定される携帯端末20とは、前記「位置情報」と対応付けられて端末管理DB131に記憶されている「端末ID」で識別される携帯端末20のことである。
携帯端末20の条件判定部231は、シチュエーション推定部221により推定されたユーザのシチュエーション、コンディション推定部222により推定されたユーザのコンディション、及び、端末状態判定部223により判定された端末状態を取得することにより、サーバ装置10から受信した配信条件確認に含まれる配信条件を自端末20が満たすか否かを判定する(ステップS102)。
配信条件を満たすと判定された場合(ステップS102;Yes)、応答機能2131は、配信条件確認に対する応答をサーバ装置10に送信する(ステップS103)。
サーバ装置10の配信判定部121は、配信条件確認に対する応答を返信してきた携帯端末20を、配信条件を満たす端末と判定する。そして、情報配信機能1112は、配信条件と対応付けられて配信条件DB122に記憶されている配信情報IDで識別される配信情報を配信情報DB123から取得して、携帯端末20に送信する(ステップS104)。
一方、ステップS102において、自端末20が配信条件を満たさないと判定した場合は(ステップS102;No)、配信条件を判定条件DB232に記憶しておき、所定時間が経過した後に(ステップS105;Yes)、携帯端末20の再判定部233は、判定条件を判定条件DB232から読み出して、当該配信条件を満たすか否かを再度判定する(ステップS106)。配信条件を満たさないと判定した場合は(ステップS106;No)、配信条件を満たすまでステップS105、S106の処理を繰り返す。
配信条件を満たすと判定した場合は(ステップS106;Yes)、携帯端末20の問合せ機能2132は、情報配信を未だ受けることが可能か否かの問合せをサーバ装置10に送信する(ステップS107)。
携帯端末20から配信可否の問合せを受信すると、サーバ装置10の配信判定部121は、配信条件に対応付けられて配信条件DB122に記憶されている「配信期限」を確認することにより、情報配信が未だ可能か否かを判定する(ステップS108)。
現在日時が「配信期限」を経過しておらず、配信可能と判定した場合(ステップS108;Yes)、情報配信機能1112は、配信条件と対応付けられて配信条件DB122に記憶されている配信情報IDで識別される配信情報を配信情報DB123から取得して、携帯端末20に送信する(ステップS109)。
以上のような情報配信処理を行うことにより、例えば、ユーザが疲れた状態で通勤経路を帰宅中に、携帯端末20が閉じられている時には情報配信は行われないが、ユーザが携帯端末20を開くと端末状態がアクティブ状態となり、図1に示すようにサーバ装置10から携帯端末20に情報配信が行われて、ユーザの現在のシチュエーション及びコンディションに応じたキャラクタ画像が表示されることとなる。
以上説明したように、サーバ装置10は、ユーザのシチュエーションやコンディションの条件を満たす携帯端末20に対して情報配信を行うため、ユーザのシチュエーションやコンディションに応じた適切な情報を適切な携帯端末20にのみ配信することができ、高い確率でユーザに配信情報を利用してもらうことが可能となる。また、携帯端末20がアクティブ状態の時に情報配信を行うことで、配信情報を高い確率でユーザに見てもらうことが可能となる。
なお、上述した実施形態では、ユーザのシチュエーション及びコンディションは各携帯端末20が備えるシチュエーション推定部221及びコンディション推定部222により自動的に推定されるとして説明したが、これに限定されることはなく、ユーザが自己のシチュエーション及びコンディションを手動で入力するようにしてもよい。
また、上述した実施形態におけるサーバ装置10と携帯端末20との機能分担は一例に過ぎない。例えば、サーバ装置10が備える配信条件DB122や配信判定部121を各携帯端末20や別の通信装置が備えていてもよいし、携帯端末20が備える取得部22や判定部23をサーバ装置10や別の通信装置が備えていてもよい。また、配信条件の判定に関しては、上述した実施形態では、負荷分散して効率的に配信条件の判定ができるように、サーバ装置10が携帯端末20の位置情報の条件を満たすか否かを判定し、携帯端末20がシチュエーション、コンディション、端末状態の条件を満たすか否かを判定したが、サーバ装置10と携帯端末20との機能分担はこれに限定されることはない。例えば、各携帯端末20が取得部22で取得されたシチュエーション、コンディション、端末状態等の情報をサーバ装置10に送信して、サーバ装置10が、各携帯端末20が配信条件を満たすか否かを判定するようにしてもよい。或いは、サーバ装置10は、各携帯端末20が位置情報の条件を満たすか否かを判定せずに、全ての携帯端末20に対して配信条件確認を送信し、各携帯端末20が、位置情報、シチュエーション、コンディション、端末状態等の全ての配信条件を満たすか否かを判定してもよい。
また、上述した実施形態では、携帯端末20がアクティブ状態か否かの判定方法として、携帯端末20の記憶装置202で管理されている動作モードが「アクティブモード」である場合、携帯端末20の開閉操作があったことが検知されてから30秒以内の場合、又は、キー入力があったことが検知されてから30秒以内の場合に、携帯端末20がアクティブ状態であると判定するとして説明したが、アクティブ状態の判定方法はこれに限定されるものではない。例えば、ユーザが携帯端末20に接触したこと、持ち上げたこと等が、ジャイロ、加速度センサ、接触センサ等で検知された場合に、アクティブ状態であると判定してもよい。このような条件をアクティブ状態の判定に含めることで、ユーザに配信情報を高い確率で見てもらうことが可能となる。
また、上述した実施形態では、配信条件にはユーザのシチューションとコンディションとの両方が条件として含まれているとして説明したが、ユーザのシチューションのみ、又は、コンディションのみの条件を配信条件としてもよい。
本発明は、ユーザのシチュエーションやコンディションを考慮した適切な情報配信に利用することができる。
本発明の実施の形態に係る情報配信システムの全体構成を示すブロック図である。 同実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 同実施形態に係るサーバ装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る端末管理DBのデータ構成の一例を示す図である。 同実施形態に係る配信条件DBのデータ構成の一例を示す図である。 同実施形態に係る配信情報DBのデータ構成の一例を示す図である。 同実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る携帯端末の機能構成を示すブロック図である。 同実施形態に係るシチュエーション遷移モデルの一例を示す図である。 図9に示すシチュエーション遷移モデルの一部をテーブル形式で表現した場合の一例を示す図である。 同実施形態に係るユーザ履歴ログのデータ構成の一例を示す図である。 同実施形態に係る端末状態判定DBのデータ構成の一例を示す図である。 同実施形態に係る情報配信処理の流れを示すシーケンスチャートである。
符号の説明
1 情報配信システム
10 サーバ装置
11 基本部
111 送受信部
1112 情報配信機能
12 配信部
121 配信判定部
122 配信条件DB
123 配信情報DB
13 管理部
131 端末管理DB
101 CPU
102 記憶装置
103 通信インターフェース
20 携帯端末
21 基本部
211 表示部
212 位置情報取得部
213 送受信部
2131 応答機能
2132 問合せ機能
22 取得部
23 判定部
221 シチュエーション推定部
222 コンディション推定部
223 端末状態判定部
231 条件判定部
232 判定条件DB
233 再判定部
224 端末状態判定DB
201 CPU
202 記憶装置
203 通信インターフェース
204 液晶ディスプレイ
205 入力装置
206 音出力装置
207 声入力装置
208 内部時計

Claims (5)

  1. 各種情報配信を行う情報配信システムにおいて、
    所定の情報の配信対象となるクライアント装置についての条件が定義された配信条件を記憶する配信条件記憶手段と、
    前記配信条件記憶手段に記憶された配信条件を満たすクライアント装置を判定する配信判定手段と、
    前記配信判定手段により前記配信条件を満たすと判定されたクライアント装置に前記所定の情報を配信する情報配信手段と
    を備え、
    前記配信条件には、前記クライアント装置を所持するユーザの状況を表すシチュエーションと前記ユーザの心身の状態を表すコンディションとの少なくとも一方の条件が含まれ
    前記配信判定手段は、
    前記配信条件を満たすか否かを確認するための配信条件確認をクライアント装置に送信し、
    前記クライアント装置が前記配信条件確認に対する応答を返信してきた場合に、前記クライアント装置が前記配信条件を満たすクライアント装置であると判定し、
    前記クライアント装置は、
    前記配信条件確認を受信した時に自装置が前記配信条件を満たすか否かを判定する条件判定手段と、前記条件判定手段により前記配信条件を満たすと判定された場合に、前記応答を返信する応答手段と、自装置を所持するユーザの1日のライフサイクルと前記ユーザが居るエリアとに依存する前記ユーザのシチュエーションの遷移順が定義されたシチュエーション遷移モデルに基づいて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定するシチュエーション推定手段と、前記ユーザのシチュエーションの履歴を含む前記ユーザの過去の履歴が記録されたユーザ履歴ログに基づいて、前記ユーザの心身の状態を表すコンディションを推定するコンディション推定手段とを備え、
    前記条件判定手段は、前記シチュエーション推定手段により推定された前記ユーザのシチュエーションと、前記コンディション推定手段により推定された前記ユーザのコンディションとの少なくとも一方に基づいて、前記配信条件を満たすか否かを判定することを特徴とする情報配信システム。
  2. 前記配信条件には、前記クライアント装置がアクティブ状態であるという条件がさらに含まれることを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
  3. 前記クライアント装置は、
    前記条件判定手段により前記配信条件を満たさないと判定された場合、所定時間経過後に前記配信条件を満たすか否かの判定を再度行う再判定手段と、
    前記再判定手段により前記配信条件を満たすと判定された場合、前記所定の情報の配信を未だ受けることが可能か否かの問合せを送信する問合せ手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信システム。
  4. 前記配信判定手段は、
    前記クライアント装置から前記配信可否の問合せを受信した場合、前記所定の情報の配信が未だ可能か否かを判定し、
    前記情報配信手段は、前記配信判定手段により前記所定の情報の配信が可能と判定された場合に、前記所定の情報を前記クライアント装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の情報配信システム。
  5. コンピュータに、
    所定の情報の配信条件を満たすクライアント装置を判定する配信判定手段と、
    前記配信判定手段により前記配信条件を満たすと判定されたクライアント装置に前記所定の情報を配信する情報配信手段として機能させるための情報配信プログラムであって、
    前記配信条件には、前記クライアント装置を所持するユーザの状況を表すシチュエーションと前記ユーザの心身の状態を表すコンディションとの少なくとも一方の条件が含まれ、
    前記配信判定手段は、
    前記配信条件を満たすか否かを確認するための配信条件確認をクライアント装置に送信し、
    前記クライアント装置が前記配信条件確認に対する応答を返信してきた場合に、前記クライアント装置が前記配信条件を満たすクライアント装置であると判定し、
    前記クライアント装置は、
    前記配信条件確認を受信した時に自装置が前記配信条件を満たすか否かを判定する条件判定手段と、前記条件判定手段により前記配信条件を満たすと判定された場合に、前記応答を返信する応答手段と、自装置を所持するユーザの1日のライフサイクルと前記ユーザが居るエリアとに依存する前記ユーザのシチュエーションの遷移順が定義されたシチュエーション遷移モデルに基づいて、前記ユーザの現在のシチュエーションを推定するシチュエーション推定手段と、前記ユーザのシチュエーションの履歴を含む前記ユーザの過去の履歴が記録されたユーザ履歴ログに基づいて、前記ユーザの心身の状態を表すコンディションを推定するコンディション推定手段とを備え、
    前記条件判定手段は、前記シチュエーション推定手段により推定された前記ユーザのシチュエーションと、前記コンディション推定手段により推定された前記ユーザのコンディションとの少なくとも一方に基づいて、前記配信条件を満たすか否かを判定することを特徴とする情報配信プログラム。
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