JP5074874B2 - 蛍光表示管 - Google Patents

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Description

本発明は、マトリクス状に配設された複数のアノードと、これに対面する複数のグリッドを有し、2つのグリッドを順次ずらしながら駆動し、これに同期して隣接する2つのグリッドの中心部に並ぶアノードに表示信号を与えることにより所望のグラフィック表示を行う蛍光表示管に係り、特に、選択されたグリッドの下方において表示信号が与えられたアノードに表示欠けが生じないように工夫した蛍光表示管に関するものである。
下記特許文献1には、アノードの配設ピッチが微細でありながら、アノードのもれ発光の生じにくいドットマトリクスの蛍光表示管が開示されている。
下記特許文献1では、特公昭57−202050号公報に開示されているグラフィック蛍光表示装置を例示し、その問題点を同文献中図4を参照して指摘している。この蛍光表示装置は、マトリクス状に並べられた複数のドット状のアノードセグメントを有している。マトリクスの各行にはそれぞれ3本の配線導体a,b,cが設けられ、各行のアノードセグメントAは2個おきに同一の配線導体に接続されている。グリッドGはマトリクスの2列に1個づつ配設されている。そして、駆動時には、隣接する2個のグリッドに同時に正の走査信号を与え、これを1個づつ行方向にシフトさせながら循環して走査する。表示信号が与えられないグリッドGには負の走査信号を与える。そして、正の走査信号が与えられた2個のグリッドG,Gに対応する4列のアノードセグメントAのうち、両グリッドG,Gが隣接している側である内側の2列に、該グリッドGの走査に同期したタイミングで表示信号が与えられる。
一般に、蛍光表示装置では用途に応じて表示内容の高密度化が進められており、前述した構造のグラフィック蛍光表示装置においても、アノードセグメントの高密度化が図られている。ここで、メッシュグリッドの配設位置が一方のアノードセグメントの方へずれてしまうと、次のような不都合が生ずる。即ち、前記文献の図5において、正の走査信号が与えられている2枚のグリッドG2,G3の内側にある2列のアノードセグメントA3,A4のうち、一方の一列のアノードセグメントA4に表示信号が与えられている場合には、3個隣のアノードセグメントA1にも同様の表示信号が与えられている。このアノードセグメントA1に対応するメッシュグリッドG1には負の走査信号が与えられているので通常は電子がアノードセグメントA1に射突することはない。ところが、このメッシュグリッドG1の縁部がアノードセグメントA1の縁部100に接近して配置されていると、隣接するメッシュグリッドG2の正電界の影響によって該アノードセグメントA1の縁部100には電子が飛び込んでもれ発光が生じることがある。
上記特許文献1記載の発明では、このような問題を解決するために、アノードセグメントをメッシュグリッドの配列方向の外縁にかかるように配設し、一部が該メッシュグリッドの外側に延出するようにしている。そして、メッシュグリッドと、一部がその外側に延出しているアノードセグメントに対して所定の正電圧を与えれば、該メッシュグリッドの外側に延出している該アノードセグメントの一部分にも電子が射突し、字欠け現象は生じない。隣接するグリッドの間隔を大きくとれるので、非点灯のアノードセグメントは、隣接する正電圧が印加されたメッシュグリッドの影響を受けることもない。
特開平6−215708号公報
図7(a)は前述したようなグラフィック蛍光表示装置において発光させようとするアノード1における蛍光体のパターン例である。但し列方向(図中縦方向)の一部のアノードの図示は省略している。これは、例えば0.35mm角の正方形の蛍光体の発光領域を、行方向(図中横方向)及び列方向について0.10mmの間隔で配設したパターンであって、このパターンの全面が実際に発光すれば所望のグラフィック表示が得られるものとされている。
図7(b)は、図7(a)に示した実際に必要な発光パターンを、実際の蛍光表示管におけるマトリクス状のアノード1のパターンとして採用した例である。すなわち、図7は、実際にグラフィック表示に必要な正方形の発光領域をマトリクス状に配置してなる発光パターン(図7(a))を、そのまま蛍光体を有するアノード1の形状及びマトリクス状の配置パターン(図7(b))として蛍光表示管の設計に用いた例を示すものである。そして、図7(b)に示すように、この例ではアノード1の配置パターンに対し、グリッド2をマトリクスの2列に1個づつ配設している。
駆動時には、隣接する2個のグリッド2,2に同時に正の走査信号を与え、これを1個づつ行方向にシフトさせながら循環して走査し、これに同期して、選択された2つのグリッド2,2の下方にあるアノード1のうち、2つのグリッド2,2の隣接部を中心とした左右2列のアノード1に表示信号を与える。その際、その他のグリッド2と、点灯させない左右の列のアノード1には、漏れ発光対策としてマイナスの電位を印可する。
このように駆動を行うと、図8に示すように、グリッド2の走査タイミングにより、2つのグリッド2の中央で点灯している2列のアノード1,1(斜線を付す)の両側に近接しているアノード1a,1aは、必ずマイナス電位となる。また、グリッド2についても、同図に示すように、選択された2つのグリッド2(ON)の両側のグリッド2はマイナス電位(OFF)であるが、これらも点灯のアノード1に近い位置にある。
このため、図示しない電子源から出て選択された正電位(ON)のアノード1に向かう電子に対し、マイナス電位(OFF)のアノード1a、マイナス電位(OFF)のグリッド2が排斥作用(斥力)を及ぼし、選択された2列のアノード1,1の外側の縁部に電子が供給されない場所が発生する。この現象を表示欠け(又は字カケ)と称する(図中「字カケ発生場所」として示す。)。
図9は、所望のグラフィック表示を得るために実際に必要なアノード1の発光形状(本例では正方形)を示す図であるが、蛍光体が被着したアノード1の形状をこれと同一形状にすると、上述した表示欠けの発生により、図10に示すようにアノード1の正方形の縁部に発光しない部分が発生し、必要とする正方形の表示が得られなくなり、長方形状の点灯となってしまう。
このような蛍光表示管の表示面には、グリッド2に覆われたアノード1の列の中央側の縁部に発生した表示欠けの視覚効果により、表示面にはこの表示欠けに沿って黒線が現れてしまう。これを図8について説明すれば、各グリッド2は2列のアノード1に対面しており、駆動時にはグリッド2が覆っている2列のアノード1の隣接する内側の縁部(各グリッド2の行方向の中央に相当する位置)に表示欠けが発生するので、蛍光表示管の表示面においては、マトリクス状のアノード1の2列おきに列方向に平行な黒線が視認されることとなる。
前記特許文献1に記載の発明によれば、グラフィック蛍光表示管において、隣接する正電位が与えられた2つのメッシュグリッドから外側にはみ出ているアノードセグメントの部分にも電子が射突するので、点灯選択したメッシュグリッドの外側には表示欠けは生じないが、以上説明したようにこの発明では、点灯選択したグリッドの内側でアノードに表示欠けが生じ、表示面に黒線が生じる不都合は防止できなかった。
以上説明した蛍光表示管は、マトリクス状のアノード1の2列に対応するグリッド2を2つずつ選択しながら行方向に移動し、これに同期して4列のグリッド2の中央にある2列のアノード1に表示信号を与える4重駆動方式の蛍光表示管であったが、6重方式、8重方式、さらにN重方式の蛍光表示管についても同様の問題点がある。
図12に示すように、6重方式とは、マトリクス状のアノード1の3列に対応するグリッド2を2つずつ選択しながら行方向に移動し、これに同期して隣接する選択された2つのグリッド2,2の中央にある3列のアノード1(図中斜線を付す)に表示信号を与えるものである。
図13に示すように、8重方式とは、マトリクス状のアノード1の4列に対応するグリッド2を2つずつ選択しながら行方向に移動し、これに同期して隣接する選択された2つのグリッド2,2の中央にある4列のアノード1(図中斜線を付す)に表示信号を与えるものである。
このような8重方式の蛍光表示管の表示面に現れる黒線の写真を図11に示す。このように、グリッド2に覆われたアノード1の列の中央側の縁部に発生した表示欠けの視覚効果により、マトリクス状のアノード1の4列おきに黒線(図中、「4本毎の字カケ」と称する)が現れてしまう。
そして、一般にN重方式とは、マトリクス状のアノード1のN/2列に対応するグリッド2を2つずつ選択しながら行方向に移動し、これに同期して2つのグリッド2の中央にあるN/2列のアノード1に表示信号を与えるものである。
本発明は、以上説明したマトリクス状のアノード1と複数のグリッド2を備えてグラフィック表示を行う蛍光表示管において、前述したような課題を解決することを目的としている。すなわち、マトリクス状に配設された複数のアノード1と、マトリクスの一方向に延設されるとともに他方向に並ぶN個のアノード1に対面するように構成されて他方向に並べられた複数のグリッド2を有し、他方向に隣接する2つのグリッド2,2を順次ずらしながら正電位を与えて駆動し、これに同期して、隣接する2つのグリッド2,2の隣接部を中心として他方向に並ぶN個のアノード1に表示信号を与えることにより、表示すべきアノード1を選択して所望のグラフィック表示を行う蛍光表示管において、選択されたグリッド2の下方にあって表示信号を与えられたアノード1に表示欠けが生じないようにすることを目的としている。
請求項1に記載された蛍光表示管によれば、
列方向と行方向に配設されてマトリクス状とされた複数のアノードと、所定数のアノードの列に対面するようにマトリクスの列方向に延設されて行方向に並んだ複数のグリッドを有し、
前記グリッドは、前記行方向に隣接する2つの前記グリッドに同時に正電位を与えながら1つずつ前記行方向に移動するように駆動し、前記アノードは、前記グリッドの駆動に同期して、前記行方向に隣接する2つの前記グリッドの隣接部を中心として前記行方向に並ぶ所定数のアノードの列に表示信号を与えることにより、表示すべきアノードを選択して所望のグラフィック表示を行う蛍光表示管において、
同時に正電位を与えられる2つの前記グリッドの下方にあるアノードの列において、行方向の中央にある所定数のアノードの列の外側の縁辺に、発光させようとする前記アノードの発光パターンよりも行方向に拡大した面積拡大部を設けたことを特徴としている。
請求項2に記載された蛍光表示管は、請求項1記載の蛍光表示管において、
前記面積拡大部は、駆動時に表示信号を与えられた所定数のアノードの列に対して前記行方向に隣接するアノードの非表示電位と、正電位を与えられるグリッドに隣接するグリッドの負電位とによって、非発光となる部分であることを特徴としている。
請求項3に記載された蛍光表示管は、請求項1又は2に記載の蛍光表示管において、
駆動時には、マトリクス状に配設された複数の各アノードが同一形状に発光可能であることを特徴としている。
本発明の蛍光表示管によれば、電子源から出て選択されたアノードに向かう電子に対し、マイナス電位のアノードや、マイナス電位のグリッドが排斥作用(斥力)を及ぼし、選択されたアノード中、一番外側にあるアノードの縁部に電子が供給されない場所が発生しても、当該アノードの外縁部には表示欠けの部分を見込んだ面積拡大部が設けてあるので、結果として実際に発光する領域は表示に必要なパターンの通りとなり、アノードの蛍光体の発光を均一化することができ、表示面に不要な黒線が生じる等の不都合は発生しない。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態の蛍光表示管は、マトリクス状に配設された複数のアノード1と、マトリクスの一方向に延設されるとともに他方向に並ぶN個のアノード1に対面するように構成されて他方向に並べられた複数のグリッド2を有している。そして、他方向に隣接する2つのグリッド2,2を順次ずらしながら正電位を与えて駆動し、これに同期して、隣接する2つのグリッド2,2の隣接部を中心として他方向に並ぶN個のアノード1に表示信号を与えることにより、表示すべきアノード1を選択して所望のグラフィック表示を行うものである。アノード1のマトリクス構成とこれに対するグリッド2の構成及び駆動手法については、基本的に図8を参照して説明した4重駆動方式の蛍光表示管と同一であり、本例の理解・説明においては、必要に応じて従来の説明及び図を援用することができる。
図1は本例のグラフィック蛍光表示装置において、アノード1において発光させようとする発光パターンである。この発光パターンは、蛍光表示管を製造するメーカーに対し、蛍光表示管を発注する顧客が所望の表示を行うために必要なものとして要求するパターンであり、メーカーはかかる発光パターンが得られるようにアノードの設計を行わなくてはならない。具体的には、この発光パターンは0.35mm角の正方形の蛍光体の発光領域を、行方向(図中横方向)及び列(図中縦方向)方向について0.10mmの間隔で配設したパターンであって、このパターンの正方形の各ドットの全面ががそれぞれ実際に発光すれば所望のグラフィック表示が得られるものとされている。
図2は、図1で示した実際に必要な発光パターンを、実際の蛍光表示管におけるマトリクス状のアノード1のパターンとしてそのまま採用することなく、表示欠けが発生することを考慮に入れて所定範囲について拡大して設定した本例のアノード1のパターンである。具体的には、本例の1枚のグリッド2は2列のアノード1に対面しているが、その2列のアノード1が行方向について対面する内側の両縁辺を行方向について0.025mmずつ拡大し、この部分をアノード1の面積拡大部3としている。図2においては、面積拡大部3を実線の楕円で概略覆って示した(パターンを拡大した字カケ発生箇所)。このため、アノード1は全体として図示横長の長方形になっており、2列のアノード1の内側の対面する両縁辺における間隔は、0.05mmと短くなって0.05mmとなっている。その他のアノード1の行方向の間隔、すなわち隣り合うグリッド2,2間における行方向に隣接するアノード1の間隔は0.1mmであり、列方向のアノード1の間隔も全箇所で0.1mmである。
図3は、本例の蛍光表示管における基板10上に形成されたアノード1とグリッド2の構造を示す平面図及び側面図である。但し列方向(図中縦方向)の一部のアノードの図示は省略している。従来の表示欠け発生箇所、すなわちグリッド2で覆われた2列のアノード1の行方向について対向する内側の2縁辺に、図中白抜きで表示するように、上述したような寸法で面積拡大部3が設けられている。
実際の表示時には、隣接する2個のグリッド2,2に正の電位を与え、1個ずつずらしながら行方向に移動させていき、これに同期して、選択された2個のグリッド2,2の下方にある4列のアノード1のうち、行方向について内側にある2列のアノード1に表示信号を与える。このような制御方法であると、電子源から放出されて選択されたアノード1に向かう電子に対し、隣接するマイナス電位のアノード1や、マイナス電位のグリッド2が排斥作用(斥力)を及ぼすため、選択されたアノード1の行方向の縁部(すなわち、グリッド2の下方にあるアノード1の行方向に対向する内側の縁部、グリッド2の行方向の中央部に相当)には電子が供給されない場所が発生する(図3において、「字カケ発生箇所」と称する)。
しかしながら、本例では、当該アノード1の縁部には表示欠けの部分を見込んだ面積拡大部3が設けてあるので、結果として実際に発光する領域は表示に必要なパターンの通りの正方形となる。すなわち、実際の点灯状態は、図4に示すように長方形状のアノード1の一部に表示欠けが生じているために正方形に点灯しているように見え、これは図5に示すような所望の表示に必要な正方形の発光パターンと同じである。従って、マトリクス状に配置された多数のアノード1は、いずれも正方形状で所定間隔をおいて配置された発光パターンで発光することができ、アノード1の蛍光体の発光を均一化することができるために表示面に不要な黒線が生じる等の不都合は発生しない。
以上説明した実施形態は、マトリクス状のアノード1の2列に対応するグリッド2を2つずつ選択しながら行方向に移動し、これに同期して、選択された2つのグリッド2の下方にある4列のグリッド2中、中央にある2列のアノード1に表示信号を与える4重駆動方式の蛍光表示管に関するものであったが、6重方式、8重方式、さらに一般にN重方式の蛍光表示管における表示欠けの解消のためにも同様に適用できる。
すなわち、従来図である図12に示すように、6重方式とは、マトリクス状のアノード1の3列に対応するグリッド2を2つずつ選択しながら行方向に移動し、これに同期して2つのグリッド2の中央にある3列のアノード1の列に表示信号を与えるものであるが、このような蛍光表示管において、各グリッド2の下方にあるアノード1の列のうち、従来表示欠けが発生していた中央の2列の行方向に対向する内側の縁辺(図中白抜きで表示)を、前述したようにアノード1の間隔を狭めて行方向に拡大し、面積拡大部3を設けることで表示欠けを解消することができる。
8重方式についても同様である。従来図である図13に示すように、8重方式とは、マトリクス状のアノード1の4列に対応するグリッド2を2つずつ選択しながら行方向に移動し、これに同期して2つのグリッド2の中央にある4列のアノード1に表示信号を与えるものであるが、このような蛍光表示管において、各グリッド2の下方にあるアノード1の列のうち、従来表示欠けが発生していた中央の2列の行方向に対向する内側の縁辺(図中白抜きで表示)を、前述したようにアノード1の間隔を狭めて行方向に拡大し、面積拡大部3を設けることで表示欠けを解消することができる。
このような8重方式の蛍光表示管の表示面の写真を図6に示す。このように、グリッド2に覆われたアノード1の列の中央側の縁部に設けた面積拡大部3による効果により、各アノード1は均一な正方形に発光するので、全面を発光させた場合にも表示面に黒線が現れることはなく、均一な発光面が得られる。
一般にN重方式についても同様である。N重方式とは、マトリクス状のアノード1のN/2列に対応するグリッド2を2つずつ選択しながら行方向に移動し、これに同期して2つのグリッド2の中央にあるN/2列のアノード1に表示信号を与えるものであるが、このような蛍光表示管において、各グリッド2の下方にあるアノード1の列のうち、従来表示欠けが発生していた中央の2列の行方向に対向する内側の縁辺を、前述したようにアノード1の間隔を狭めて行方向に拡大し、面積拡大部3を設けることで表示欠けを解消することができる。
本例の発明、例えば図8において、グリッド2とグリッド2の走査方向の間隔(図面(上)における左右方向の寸法)や、グリッド2とアノード1の間隔(図面(下)における上下方向の寸法)が、製造時の組み立て誤差その他の要因によって変動し、グリッド2が正規の位置から位置ずれを起こすことがあり、このため駆動時にアノード1に生じる表示欠けの面積も変動することがある。
前述した実施形態においては、表示欠けが発生しない部分でのアノード1の間隔を0.1mmとしたとき、表示欠けの発生する領域であるグリッド2の走査方向(図面(上)における左右方向)についての面積拡大部3の寸法を0.025mmとし、アノード1の同方向についての間隔を0.05mmとしており、この設定によって表示欠けの問題は解消することができた。
しかしながら、前述したように製造時の組み立て誤差その他の要因によってアノード1に生じる表示欠けの面積が変動する場合もあり、その場合には適宜に面積拡大部3の寸法を設定することが好ましい。本願発明者は、面積拡大部3の寸法(グリッド2の走査方向についての寸法)が0.04mm、面積拡大部3が設けられた側におけるアノード1,1の間隔が0.02mmである蛍光表示管と、面積拡大部3の寸法が0.045mm、面積拡大部3が設けられた側におけるアノード1,1の間隔が0.01mmである蛍光表示管とをそれぞれ作成し、実際に点灯して表示状態を確認したとところ、アノード1の面積拡大部3が大きいほど、表示状態が良好であることが確認された。
従って、蛍光表示管の製造時の組み立て誤差等に起因する表示欠けの面積の変動を見込んで、アノード1の面積拡大部3を大きめに設定することにより、表示欠け面積の変動幅をカバーして良好な表示状態を確保することが可能となる。
図1は本発明の実施形態のグラフィック蛍光表示装置においてアノード1に必要な発光パターンを示す図である。 図2は本発明の実施形態のグラフィック蛍光表示装置におけるアノード1のパターンを示す図である。 図3は本発明の実施形態のグラフィック蛍光表示装置におけるアノード1とグリッド2の構造及び面積拡大部3(従来の表示欠け箇所に相当する部分)を示す平面図及び側面図である。 図4は本発明の実施形態のグラフィック蛍光表示装置におけるアノード1の実際の点灯状態を示す図である。 図5は本発明の実施形態のグラフィック蛍光表示装置において必要とされる発光パターンを示す図である。 図5は本発明の実施形態のグラフィック蛍光表示装置(8重駆動の場合)における表示画面を示す図である。 図7(a)は従来のグラフィック蛍光表示装置においてアノード1に必要な発光パターンを示す図であり、図7(b)は従来のグラフィック蛍光表示装置におけるアノード1とグリッド2のパターンを示す図である。 図8は従来の4重駆動のグラフィック蛍光表示装置におけるアノード1とグリッド2の構造及び表示欠け箇所を示す平面図及び側面図である。 図9は従来のグラフィック蛍光表示装置において必要とされる発光パターン例を示す図である。 図10は従来のグラフィック蛍光表示装置における表示欠けを示す図である。 図11は表示欠けに起因する黒線があらわれた従来のグラフィック蛍光表示装置の表示画面を示す図である。 図8は従来の6重駆動のグラフィック蛍光表示装置におけるアノード1とグリッド2の構造及び表示欠け箇所を示す平面図及び側面図である。 図8は従来の8重駆動のグラフィック蛍光表示装置におけるアノード1とグリッド2の構造及び表示欠け箇所を示す平面図及び側面図である。
符号の説明
1…アノード
2…グリッド
3…面積拡大部
10…基板

Claims (3)

  1. 列方向と行方向に配設されてマトリクス状とされた複数のアノードと、所定数のアノードの列に対面するようにマトリクスの列方向に延設されて行方向に並んだ複数のグリッドを有し、
    前記グリッドは、前記行方向に隣接する2つの前記グリッドに同時に正電位を与えながら1つずつ前記行方向に移動するように駆動し、前記アノードは、前記グリッドの駆動に同期して、前記行方向に隣接する2つの前記グリッドの隣接部を中心として前記行方向に並ぶ所定数のアノードの列に表示信号を与えることにより、表示すべきアノードを選択して所望のグラフィック表示を行う蛍光表示管において、
    同時に正電位を与えられる2つの前記グリッドの下方にあるアノードの列において、行方向の中央にある所定数のアノードの列の外側の縁辺に、発光させようとする前記アノードの発光パターンよりも行方向に拡大した面積拡大部を設けたことを特徴とする蛍光表示管。
  2. 前記面積拡大部は、駆動時に表示信号を与えられた所定数のアノードの列に対して前記行方向に隣接するアノードの非表示電位と、正電位を与えられるグリッドに隣接するグリッドの負電位とによって、非発光となる部分であることを特徴とする請求項1記載の蛍光表示管。
  3. 駆動時には、マトリクス状に配設された複数の各アノードが同一形状に発光可能である請求項1又は2に記載の蛍光表示管。
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