JP5074147B2 - 非接触型データ受送信体 - Google Patents

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本発明は、RFID(Radio Frequency IDentification)用途の情報記録メディアのように、電磁波を媒体として外部から情報を受信し、また外部に情報を送信できるようにした非接触型データ受送信体に関し、特に、耐環境性及び耐衝撃性に優れるとともに、通信不良が生じ難い非接触型データ受送信体に関する。
非接触型データ受送信体の一例であるICタグは、誘電体と、その一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナおよびICチップとから構成されるインレットを備えており、13.56MHz帯で使用するICタグは、情報書込/読出装置からの電磁波を受信すると共振作用によりアンテナに起電力が発生し、この起電力によりICタグ内のICチップが起動し、このICチップ内の情報を信号化し、この信号がICタグのアンテナから発信される。
ICタグから発信された信号は、情報書込/読出装置のアンテナで受信され、コントローラーを介してデータ処理装置へ送られ、識別などのデータ処理が行われる。
このようなICタグを耐熱性、耐候性に優れたものとするために、インレットをシリコーン樹脂やポリテトラフルオロエチレン樹脂などの樹脂でモールドして、パッケージ化したICタグが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−24783号公報
IC付きインレットを誘電体に貼付してタグ化を行う場合、誘電体に貼付したインレットへ耐環境性を付与するためにエラストマー材料等の保護部材で封止する。しかしながら、その際に熱・外圧がかかるため、アンテナの断線、ICチップの浮き、ICチップの割れ等が生じ、通信不良が生じる虞があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、耐衝撃性に優れるとともに、アンテナの断線、ICチップの浮き、ICチップの割れ等による通信不良が生じ難く信頼性の向上を図った非接触型データ受送信体を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の非接触型データ受送信体は、誘電体と、該誘電体の少なくともその一方の面に配設されたインレットと、該インレットを介して前記誘電体の少なくとも一方の面側に設けられた保護部材と、を備えた非接触型データ受送信体であって、前記誘電体の少なくとも一方の面に凹部が設けられ、前記インレットのICチップが、緩衝材を介して前記凹部内に配され、前記保護部材と前記緩衝材とは同一の材料によって構成されていることを特徴とする。
本発明の非接触型データ受送信体は、誘電体とその一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナ及びICチップとからなるインレットと、少なくとも前記ICチップに対向する位置に設けられた保護部材と、を備えた非接触型データ受送信体であって、前記ICチップは、前記誘電体の一方の面に設けられた凹部内に配し、前記ICチップと前記凹部との間には緩衝材が配されている。
かかる構成によれば、誘電体の少なくとも一方の面に凹部を設けることで、保護部材がインレットと接する面は、ICチップ部分が突出せずに平坦とすることができる。従って、本発明の非接触型データ受送信体に屈曲や衝撃等による応力が加わったとしても、ICチップに該応力が集中することが抑制できる。また、凹部に緩衝材を設けることで、屈曲や衝撃によりICチップに応力が加わったとしても、緩衝材が該応力を分散すると共に、該応力によりICチップが凹部の内壁や底面に接触して、ICチップに割れ等が生じることを抑制することができる。また、凹部とICチップとの間は緩衝材が充たされて空気の層が少なくなっている。このため、保護部材を形成する際に該空気の熱膨張により、アンテナの断線、ICチップの浮き、ICチップの割れ等が生じることを低減できる。したがって、歩止りが向上した非接触型データ受送信体が得られる。
本発明の非接触型データ受送信体の最良の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(1)第一の実施形態
図1は、本発明に係る非接触型データ受送信体の第一の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図、(c)は斜視分解図である。
図1中、符号10は非接触型データ受送信体、11はインレット、12は保護部材、13は誘電体、13bは凹部、14はICチップ、15はアンテナ、16は緩衝材をそれぞれ示している。
この実施形態の非接触型データ受送信体10は、誘電体13と、誘電体13の少なくともその一方の面13aに配設されたインレット11と、インレット11を介して誘電体13の少なくとも一方の面13a側に設けられた保護部材12とから概略構成されている。この非接触型データ受送信体10では、ICチップ14が、誘電体13の一方の面13aに設けられた凹部13b内に配され、ICチップ14と凹部13bとの間には緩衝材16が配されている。すなわち、緩衝材16を介してICチップ14の周囲が凹部13bで覆われるように配されている。
インレット11は、基材15と、ICチップ14と、アンテナ20とから概略構成されている。また、ICチップ14およびアンテナ20は、基材15の一方の面に設けられ、互いに電気的に接続されている。
基材15としては、少なくともその表層部には、ガラス繊維、アルミナ繊維などの無機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたもの、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたものや、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形した複合基材や、ポリアミド系樹脂基材、ポリエステル系樹脂基材、ポリオレフィン系樹脂基材、ポリイミド系樹脂基材、エチレン−ビニルアルコール共重合体基材、ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、ポリ塩化ビニリデン系樹脂基材、ポリスチレン系樹脂基材、ポリカーボネート系樹脂基材、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂基材、ポリエーテルスルホン系樹脂基材などのプラスチック基材や、あるいはこれらにマット処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理、オゾン処理、または各種易接着処理などの表面処理を施したものなどの公知のものから選択して用いられる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレートまたはポリイミドからなる電気絶縁性のフィルムまたはシートが好適に用いられる。
ICチップ14としては、特に限定されず、アンテナ20を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能なものであれば、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
アンテナ20は、互いに対向し、その対向する側にそれぞれ給電点(ICチップ14と接続している部分)を有する一対の放射素子21,22と、放射素子21,22の給電点近傍を短絡する短絡部23とからなるダイポールアンテナである。
また、放射素子21,22は、その長手方向の形状が蛇行したメアンダ形状(蛇行形状)をなしている。
また、放射素子21,22の給電点とは反対側の端部21a,22aは、放射素子21,22におけるその他の部分よりも幅広に形成されている。
アンテナ20の長手方向における長さは、非接触ICカードなどの非接触ICモジュールに利用できる極超短波帯〈UHF〉やマイクロ波帯の電波帯の周波数(300MHz〜30GHz)の1/2波長に相当する長さとなっている。すなわち、放射素子21,22の長手方向における長さは、1/4波長に相当する長さとなっている。
このアンテナ20は、基材15の一方の面にポリマー型導電インクを用いて所定のパターン状にスクリーン印刷により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものである。
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば100〜150℃程度でアンテナ20をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。アンテナ20をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜をなす導電微粒子が互いに接触することにより形成され、この塗膜の抵抗値は10-5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型かあるいは架橋/熱可塑併用型(ただし熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型かあるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
また、アンテナ20をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
さらに、アンテナ20をなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
保護部材12はエラストマーからなり、エラストマーとしては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェレニンサルファイド樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(以下、「ABS」と略す。)樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などの熱可塑性エラストマーが挙げられる。これらのエラストマーの中でも、耐候性、耐熱性、耐薬品性、柔軟性などに優れ、比誘電率が低い点から、シリコーン樹脂が好ましい。
誘電体13は、低誘電材料からなり、例えばシクロオレフィンポリマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリオレフィンオキサイド系樹脂、ビスマレイミド系樹脂、シアネート系樹脂などが挙げられる。この中でも、低吸水性・低比重・高耐熱性を有し、更に低誘電率・低誘電正接であることからポリオレフィン系樹脂が好ましい。
凹部13bは誘電体13の少なくとも一方の面13aに設けられ、緩衝材16が配されている。この凹部13bの大きさは、適用するICチップ14のサイズに応じて適宜調節して設ければよいが、非接触型データ受送信体10に圧力等が加わった際に、ICチップ14が凹部13bの壁面あるいは底面と接触しないことが好ましい。例えばICチップ14の大きさが300μm〜400μm角、厚みが100μm程度である場合、凹部13bの大きさとしては、開口部の大きさが600μm四方、深さが250μm〜600μmである。
凹部13bを設けることで、保護部材12がインレット11と接する面は、ICチップ14部分が突出せずに平坦とすることができる。従って、本発明の非接触型データ受送信体10に屈曲や衝撃等による応力が加わったとしても、ICチップ14に該応力が集中することが抑制できる。
緩衝材16は、誘電体13の一面13aに設けられた凹部13b内に配され、ICチップ14の周囲を覆っているものである。緩衝材16としては、エラストマーからなり、エラストマーとしては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェレニンサルファイド樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(以下、「ABS」と略す。)樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などの熱可塑性エラストマーが挙げられる。
また、緩衝材16は、保護部材12と同一の材料を用いることが好ましい。インレット11の両面において、ICチップ14が配した周辺の上下膨張率を近づけることで、ICチップ14周辺のインレット11への圧力の偏りを防止することができる。
凹部13bにエラストマーからなる緩衝材16を設けることで、屈曲や衝撃によりICチップ14に応力が加わった際に、緩衝材16がその応力を分散すると共に、応力によりICチップ14が凹部13bの壁面あるいは底面に接触して、ICチップ14に割れ等が生じるのを抑制することができる。また、緩衝材16と保護部材12とを同一の材料とすることで、保護部材12をコンプレッション形成により成型させる際に、保護部材12と緩衝材16を同時に固化させることができるとともに、製造時の加熱によって生じるICチップ14周辺と保護部材12側との温度差を軽減しつつ、緩衝材16をICチップ14の周囲に配することができる。
また、緩衝材16を配することで凹部13bとICチップ14との間に空気が残存することを抑制することができる。空気の層が存在すると、保護部材12を形成する際の熱等により空気が膨張し、アンテナ20の断線やICチップ14の浮き、ICチップ14の割れ等が生じる虞がある。従って、凹部13bに緩衝材16を配することで空気の層を除けるので、保護部材12を形成する際にアンテナ20やICチップ14に損傷が生じるのを抑制することができる。
この実施形態の非接触型データ受送信体10では、誘電体13の一方の面13aに形成された凹部13bに、インレット11のICチップ14が、その周囲が覆われるように緩衝材16を介して配されているので、耐衝撃性に優れるとともに、通信不良が生じ難く、信頼性が向上する。
すなわち、凹部16にICチップ14の周囲が覆われるように配されているため、誘電体13の一方の面13a上に配されたインレット11を平坦とすることができる。ICチップ14が保護部材12側に突出していると、非接触型データ受送信体10に屈曲や衝撃が加わって応力が生じた際に、突出部、すなわちICチップ14にその応力が集中するが、インレット11が平坦であるために応力が分散され、ICチップ14に割れ等が生じることを低減することができる。
さらに、凹部16とICチップ14との間にエラストマーからなる緩衝材16が配されている。したがって、非接触型データ受送信体10に加わった屈曲や衝撃による応力が、ICチップ14に加わったとしても、該緩衝材16が応力を低減すると共に、ICチップ14が凹部13bの壁面や底面に接触することを抑制し、ICチップ14に割れ等が生じることが低減できる。また、緩衝材16を配することで凹部13bとICチップ14との間に空気が残存することを抑制することができる。したがって、保護部材12を形成する際に該空気の熱膨張によりアンテナ20やICチップ14に損傷が生じるのを抑制することができる。
ゆえに、非接触型データ受送信体10は、耐衝撃性に優れるとともに、通信不良が生じ難く信頼性の向上を図ることができる。
また、この実施形態では、アンテナ20がダイポールアンテナである非接触型データ受送信体10を例示したが、本発明の非接触型データ受送信体はこれに限定されない。本発明の非接触型データ受送信体にあっては、アンテナがモノポールアンテナ、クロスダイポールアンテナなどであってもよい。
次に、この実施形態における非接触型データ受送信体の製造方法について図1を参照して説明する。
まず、インジェクション形成等により凹部13bを有した誘電体13を作製する。
次に、凹部13b内に液状にて緩衝材16を配設する。
次に、ICチップ14、アンテナ20等が基材17に形成されたインレット11を用意し、凹部13bを有した誘電体13の一面13aに接着材によりインレット11を貼着する。用いる接着材としては、公知の液体状の接着剤やフィルム状のものを用いることができ、例えば両面テープが挙げられる。両面テープを用いることで、簡便に所定の位置にインレット11を貼着することができる。なお、ICチップ14には接着材が付着しないようにする。
次に、誘電体13の一方の面13a側に保護部材12を配し、例えばコンプレッション形成により誘電体13に保護部材12を形成させる。それと共に、液状の緩衝材16を同時に固化させる。コンプレッション形成に関しては、例えばその温度は90℃〜130℃、圧力は60〜80kg/cmで10分間行うことが好ましい。
以上で、本実施形態の非接触型データ受送信体10が得られる。
(2)第二の実施形態
図2は、本発明に係る非接触型データ受送信体の第二の実施形態を示す概略断面図である。
図2において、図1に示した第一の実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態の非接触型データ受送信体は、誘電体13と、誘電体13の両面13a,13cに配設されたインレット11,31と、インレット11,31を介して誘電体13の両面13a,13c側に設けられた保護部材37,38とから概略構成されている。この非接触型データ受送信体30では、ICチップ14,34が、誘電体13の両面13a,13cに設けられた凹部13b,13d内にそれぞれ配され、ICチップ14,34と凹部13b,13dとの間には緩衝材16,36が配されている。すなわち、緩衝材16,36を介してICチップ14,34の周囲が凹部13b,13dで覆われるように配されている。
インレット31を構成するアンテナ、基材に関しては、第一の実施形態のインレット11と同様なアンテナ20、基材15を用いることができる。
ICチップ14,34は、互いに異なるものでもよいし、同一のものであってもよい。
同一のICチップを搭載した場合、両面で精度良くデータの受送信を行うことができる。この際、両ICチップ14,34は電気的に接続されていることが好ましい。
また、両ICチップ14,34が異なる場合、誘電体13の一方の面13a側と他方の面13c側とで個別にデータの受送信が可能となる。この際、互いのインレット11,31の相互干渉を抑えるため、誘電体13の中間に金属板や磁性シート等を設けることが好ましい(図中非表示)。この金属板や磁性体シートに関しては、公知のものを用いることができ、例えば、金属板としてはアルミニウム、銀、銅などからなるフィルム状あるいはシート状のものが挙げられ、磁性体シートとしては例えばフェライト等からなるものが挙げられる。
凹部13b,13dは、適用するICチップ14,34の大きさに合わせて適宜調節して設けることが好ましい。
また、凹部13b,13dを誘電体13に配設する位置は、誘電体13と保護部材37,38の積層方向において、互いに異なる場所とすることが好ましい。これにより、外部から本実施形態の非接触型データ受送信体30に圧力や衝撃が加わった際に、互いのICチップ14,34同士が凹部13b,13dを介して接触することがないため、ICチップ14,34に損傷が生じ難くなる。
緩衝材36は、第一の実施形態と同様な緩衝材16を用いることができる。保護部材38と同一のものを用いることで、保護部材38をコンプレッション形成により接着させる際に、簡便に緩衝材36をICチップ34の周囲に配することができる。
保護部材39は、誘電体13の一方の面13a側を覆う第一保護部材37と、誘電体13の他方の面13c側を覆う第二保護部材38とからなる。第一保護部材37及び第二保護部材38に関しては、第一の実施形態の保護部材12と同様なものを用いることができる。また、第一保護部材37と第二保護部材38とは同一の材料を用いて形成することが好ましい。形成が容易であると共に、ベース基板13の一方の面13a側とベース基板13の他方の面13c側で生じる応力等が均等になり、インレット11,31に加わる負荷を低減することができる。また、保護部材39は誘電体13の全面を覆うように設けられているので、より耐環境性、耐衝撃性に優れている。
この実施形態の非接触型データ受送信体30では、誘電体13に設けた凹部13b,13dにそれぞれのICチップ14,34の周囲が覆われるように配され、かつ凹部13b,13dとICチップ14,34との間には緩衝材16,36が配されているので、第一の実施形態と同様に耐衝撃性に優れるとともに、通信不良が生じ難く信頼性が向上する。さらに、保護部材39により誘電部13全面が覆われているため、よりより耐環境性、耐衝撃性に優れている。
また、インレット11,31が誘電体13の両面に設けられているため、両ICチップ14,34が同一である場合には、非接触型データ受送信体30の両面にて精度良くデータの受送信が行える。両ICチップ14,34が異なる場合は、非接触型データ受送信体30の一方の面と他方の面で異なるデータを送受信できる。したがって、1の非接触型データ受送信体30を用いて2種類のデータの受送信が可能となり、利便の高い非接触型データ受送信体30が得られる。
なお、本発明の非接触型データ受送信体にあっては、インレット11,31のアンテナ形状は限定されず、如何なる形状であってもよい。
本発明の非接触型データ受送信体は、非金属物質の他に、金属物品や水分を含む物品へ直接貼付する用途に適用できる。
本発明に係る非接触型データ受送信体の第一の実施形態を示す概略図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第二の実施形態を示す概略図である。
符号の説明
10,30・・・非接触型データ受送信体、11,31・・・インレット、12,39・・・保護部材、13・・・誘電体、13b,13d・・・凹部、14,34・・・ICチップ、16,36・・・緩衝材、20・・・アンテナ。

Claims (1)

  1. 誘電体と、該誘電体の少なくともその一方の面に配設されたインレットと、該インレットを介して前記誘電体の少なくとも一方の面側に設けられた保護部材と、を備えた非接触型データ受送信体であって、
    前記誘電体の少なくとも一方の面に凹部が設けられ、前記インレットのICチップが、緩衝材を介して前記凹部内に配され
    前記保護部材と前記緩衝材とは同一の材料によって構成されていることを特徴とする非接触型データ受送信体。
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