JP2011096056A - 非接触型データ受送信体 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着層を介して、金属に貼付する形態の金属対応タグにおいて、粘着層の厚みが変わっても、アンテナの共振周波数が変化しない非接触型データ受送信体を提供する。
【解決手段】本発明の非接触型データ受送信体10は、ベース基材11と、ベース基材11の一方の面11aに設けられたアンテナ12と、ベース基材11の一方の面11aに設けられ、アンテナ12に接続されたICチップ13と、ベース基材11の一方の面11a側に設けられた粘着層14と、を備え、粘着層14は、導電性粘着材からなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency IDentification)用途の情報記録メディアのように、電磁波を媒体とし、非接触状態にて、外部から情報を受信し、また外部に情報を送信できるようにした非接触型データ受送信体に関し、特に、金属に直接貼付して、非接触状態にて、外部から情報を受信し、また外部に情報を送信できるようにした非接触型データ受送信体に関するものである。
非接触型データ受送信体の一例であるICラベルは、基材と、その一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナおよびICチップとから構成されるインレットを備えており、情報書込/読出装置からの電波または電磁波を受信すると共振作用によりアンテナに起電力が発生し、この起電力によりICラベル内のICチップが起動し、このICチップ内の情報を信号化し、この信号がICラベルのアンテナから発信される。
ICラベルから発信された信号は、情報書込/読出装置のアンテナで受信され、コントローラーを介してデータ処理装置へ送られ、識別などのデータ処理が行われる。
これらのICラベルが作動するためには、情報書込/読出装置から発信された電波または電磁波がICラベルのアンテナに十分取り込まれて、ICチップの作動起電力以上の起電力が誘導されなければならない。しかしながら、ICラベルを金属製物品の表面に貼付した場合には、金属製物品の表面では磁束が金属物品の表面に平行になる。このため、ICラベルのアンテナを横切る磁束が減少して誘導起電力が低下するため、ICチップの作動起電力を下回り、ICチップが作動しなくなるという問題があった。
そこで、メタルシート部と、このメタルシート部の上に設けられたRFIDタグ部からなり、メタルシート部がメタル反射板とスペーサから構成される金属対応RFIDタグが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成にすることにより、金属対応RFIDタグの貼付位置を、金属から一定距離以上離すことができるので、金属対応RFIDタグに対する金属からの影響を少なくすることができ、金属対応RFIDタグは情報の送受信が可能となる。
国際公開第2006/114821号パンフレット
上記の金属対応RFIDタグを、金属に貼付して使用する場合、メタルシート部の裏面に、非導電性の粘着材からなる粘着層が設けられ、この粘着層を介して、金属対応RFIDタグが金属に貼付される。
しかしながら、このような金属対応RFIDタグは、アンテナの共振周波数が所定の周波数になるように、粘着層の厚みも含めて、アンテナと金属の距離を調整しているため、粘着層の厚みが所定の厚みでなくなり、結果として、アンテナと金属の距離が変わると、アンテナの共振周波数がずれて、通信特性が変化するという問題があった。
粘着層の厚みが所定の厚みでなくなる場合とは、例えば、金属対応RFIDタグの使用者毎に異なる粘着材を使用した場合、当初は所定の粘着材を使用していたものの、貼り替えなどにより、他の粘着材を使用した場合、粘着材に揮発成分が含まれていて、時間の経過に伴って、揮発成分が揮発することにより粘着層の厚みが薄くなった場合などが挙げられる。
なお、粘着層の厚みの変化によって生じるアンテナの共振周波数のずれは、金属対応RFIDタグを貼付する対象物である金属と、アンテナとの間に発生したキャパシタ成分の変化に起因している。
アンテナの共振周波数をfとすると、共振周波数fは、下記の式(1)で表される。
Figure 2011096056
但し、上記の式(1)において、Lはインダクタンス、Cはキャパシタンス(静電容量)を表す。
粘着層の厚み、すなわち、アンテナと金属の距離が変わると、それに伴って、上記の式(1)におけるCの値も変わるため、アンテナの共振周波数が変化する(ずれる)。その結果、アンテナの通信特性が変化する。
このようなアンテナの共振周波数の変化は、非導電性の粘着材を用いた場合、その粘着材が誘電体として作用するために顕著に現れる現象である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、粘着層を介して、金属に貼付する形態の金属対応タグにおいて、粘着層の厚みが変わっても、アンテナの共振周波数が変化しない非接触型データ受送信体を提供することを目的とする。
本発明の非接触型データ受送信体は、ベース基材と、該ベース基材の少なくとも一方の面に設けられたアンテナと、前記ベース基材の一方の面に設けられ、前記アンテナに接続されたICチップと、前記ベース基材の一方の面側に設けられた粘着層と、を備えた非接触型データ受送信体であって、前記粘着層は、導電性粘着材からなることを特徴とする。
前記ベース基材は誘電体基材からなり、前記アンテナは、前記誘電体基材の一方の面に設けられた放射導体と、前記誘電体基材の他方の面に設けられ、前記放射導体と間隔を隔てて対向するアース導体と、前記誘電体基材を貫通し、前記放射導体と前記アース導体とを接続する短絡線と、前記誘電体基材を貫通し、前記短絡線と間隔を隔て対向するとともに、前記放射導体の一端部と前記アース導体とを接続し、前記放射導体に給電する給電線とを備えてなる逆Fアンテナであることが好ましい。
本発明の非接触型データ受送信体によれば、粘着層が導電性粘着材から構成され、粘着層が導電体およびキャパシタとして作用するので、粘着層を介して、金属物品の一面に貼付した状態で、粘着層の厚みが変わっても、アンテナの共振周波数が変化することがない。したがって、粘着層の厚みが変わっても、本発明の非接触型データ受送信体の通信特性が変化することはない。ゆえに、本発明の非接触型データ受送信体を、貼り替えても、通信特性が変化することはない。
本発明の非接触型データ受送信体の第一の実施形態を示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の第二の実施形態を示す概略断面図である。 実施例1の非接触型データ受送信体の共振周波数を測定した結果を示すグラフである。 実施例2の非接触型データ受送信体の共振周波数を測定した結果を示すグラフである。 比較例1の非接触型データ受送信体の共振周波数を測定した結果を示すグラフである。 比較例2の非接触型データ受送信体の共振周波数を測定した結果を示すグラフである。
本発明の非接触型データ受送信体の実施の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(1)第一の実施形態
図1は、本発明の非接触型データ受送信体の第一の実施形態を示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
この実施形態の非接触型データ受送信体10は、平面視長方形状のベース基材11と、ベース基材11の一方の面11aに設けられたアンテナ12と、ベース基材11の一方の面11aに設けられ、アンテナ12に接続されたICチップ13と、ベース基材11の一方の面11a側に設けられた粘着層14とから概略構成されている。
そして、この非接触型データ受送信体10は、粘着層14を介して、金属物品20の一面(上面)20aに貼着されている。
アンテナ12は、互いに対向し、その対向する側にそれぞれ給電点(ICチップ13と接続する部分)を有する一対の放射素子12A,12Bと、放射素子12A,12Bの給電点近傍を短絡する短絡部(図示略)とからなるダイポールアンテナである。
アンテナ12の長さ(全長)は、非接触ICカードなどの非接触ICモジュールに利用できる極超短波帯〈UHF〉やマイクロ波帯の電波帯の周波数(300MHz〜30GHz)の1/2波長に相当する長さとなっている。すなわち、放射素子12A,12Bの長さ(全長)は、1/4波長に相当する長さとなっている。
粘着層14は、フィルム状の導電性の基材(以下、「導電性基材」と言う。)15を介して、導電性粘着剤からなる第一の粘着剤層16と第二の粘着剤層17が積層されてなる導電性粘着材から構成されている。
また、粘着層14は、その第一の粘着剤層16がベース基材11の一方の面11a側に貼着されて、ベース基材11の一方の面11a側に設けられている。すなわち、第一の粘着剤層16が、ベース基材11の一方の面11aに設けられたアンテナ12およびICチップ13を覆うように、ベース基材11の一方の面11a側に粘着層14が設けられている。
一方、第二の粘着剤層17は、金属物品20の一面20aに貼着され、この第二の粘着剤層17を介して、非接触型データ受送信体10が金属物品20の一面20aに貼着される。
導電性基材15としては、例えば、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などの導電性箔が挙げられる。
第一の粘着剤層16および第二の粘着剤層17を構成する導電性粘着剤は、再剥離を意図した弱粘着型の粘着剤、あるいは、再剥離を意図しない強粘着型の粘着剤と、この粘着剤に配合された導電微粒子とから概略構成されている。
弱粘着型の粘着剤または強粘着型の粘着剤としては、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤などが挙げられる。
導電微粒子としては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、ニッケル粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などが挙げられる。
また、弱粘着型の粘着剤または強粘着型の粘着剤には、必要に応じて、各種添加剤や溶剤が含まれていてもよい。
このような導電性の粘着層14を介して、非接触型データ受送信体10が金属物品20の一面20aに貼着されると、粘着層14を介して、アンテナ12と金属物品20が導通するようになり、導電体として機能するとともに、粘着層14がキャパシタとしても作用する。
すなわち、アンテナ12と金属物品20を導通させるのは、第一の粘着剤層16および第二の粘着剤層17に含まれる導電微粒子と、導電性基材15とである。また、粘着層14がキャパシタとしても作用するのは、弱粘着型の粘着剤または強粘着型の粘着剤を構成する樹脂に起因する。
また、粘着層14の表面抵抗率は、1.2×10−3Ω/□以下であることが好ましい。
粘着層14の厚みは特に限定されず、例えば、非接触型データ受送信体10の大きさや、金属物品20に対して必要とされる粘着力などに応じて適宜調整される。
ベース基材11としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂からなる基材;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂からなる基材;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレンなどのポリフッ化エチレン系樹脂からなる基材;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂からなる基材;ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロンなどのビニル重合体からなる基材;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂からなる基材;ポリスチレンからなる基材;ポリカーボネート(PC)からなる基材;ポリアリレートからなる基材;ポリイミドからなる基材;ガラス繊維からなる不織布を重ねたものに、エポキシ樹脂を含浸させ、プレス成形してなるガラスエポキシ基板;シリコーンゴム;天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン・プロピレンゴム(EPM、EPDM)、ウレタンゴム(U)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、アクリルゴム(ACM)、エピクロドリンゴム(CO、ECO)、フッ素ゴム(FKM)などのゴムを加硫してなる加硫ゴム;上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙などの紙からなる基材などが用いられる。
アンテナ12は、ベース基材11の一方の面11aに、ポリマー型導電インクを用いて所定のパターン状にスクリーン印刷により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものである。
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂からなるものを用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば100〜150℃程度でアンテナ12をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。アンテナ12をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜をなす導電微粒子が互いに接触することによる形成され、この塗膜の抵抗値は10-5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型かあるいは架橋/熱可塑併用型(ただし熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型かあるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
また、アンテナ12をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
さらに、アンテナ12をなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
ICチップ13としては、特に限定されず、アンテナ12を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能なものであれば、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
この非接触型データ受送信体10によれば、粘着層14が導電性基材15を介して、導電性粘着剤からなる第一の粘着剤層16と第二の粘着剤層17が積層されてなる導電性粘着材から構成され、粘着層14が導電体およびキャパシタとして作用するので、粘着層14を介して、金属物品20の一面(上面)20aに貼付した状態で、粘着層14の厚みが変わっても、アンテナ12の共振周波数が変化することがない。したがって、粘着層14の厚みが変わっても、非接触型データ受送信体10の通信特性が変化することはない。ゆえに、非接触型データ受送信体10を、貼り替えても、通信特性が変化することはない。
なお、この実施形態では、粘着層14が導電性基材15を介して、導電性粘着剤からなる第一の粘着剤層16と第二の粘着剤層17が積層されてなる導電性粘着材から構成された場合を例示したが、本発明の非接触型データ受送信体はこれに限定されない。本発明の非接触型データ受送信体にあっては、粘着層が導電性粘着剤のみからなるものであってもよい。この場合、粘着層を構成する導電性粘着剤は、上述の第一の粘着剤層15および第二の粘着剤層16を構成する導電性粘着剤と同様の構成をなしている。すなわち、導電性粘着剤のみから構成される粘着層は、上述の粘着層14と同様の性質(表面抵抗率)を有する。
また、この実施形態では、一方が三角形の面状をなすダイポールアンテナからなるアンテナ12を備えた非接触型データ受送信体10を例示したが、本発明の非接触型データ受送信体はこれに限定されない。本発明の非接触型データ受送信体にあっては、アンテナは一方が三角形の枠状をなすダイポールアンテナ、メアンダ状のダイポールアンテナであってもよい。
(2)第二の実施形態
図2は、本発明の非接触型データ受送信体の第二の実施形態を示す概略断面図である。
この実施形態の非接触型データ受送信体30は、平面視長方形状のベース基材31と、ベース基材31に設けられたアンテナ32と、ベース基材31の他方の面31b側に設けられ、アンテナ32に接続されたICチップ37と、ベース基材31の他方の面31b側に設けられた粘着層38とから概略構成されている。
そして、この非接触型データ受送信体30は、粘着層38を介して、金属物品20の一面(上面)20aに貼着されている。
ベース基材31は、板状の誘電体からなる基材(以下、「誘電体基材」と言う。)である。
ベース基材31をなす誘電体基材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂からなる基材;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂からなる基材;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレンなどのポリフッ化エチレン系樹脂からなる基材;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂からなる基材;ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロンなどのビニル重合体からなる基材;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂からなる基材;ポリスチレンからなる基材;ポリカーボネート(PC)からなる基材;ポリアリレートからなる基材;ポリイミドからなる基材;ガラス繊維からなる不織布を重ねたものに、エポキシ樹脂を含浸させ、プレス成形してなるガラスエポキシ基板;シリコーンゴム;天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン・プロピレンゴム(EPM、EPDM)、ウレタンゴム(U)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、アクリルゴム(ACM)、エピクロドリンゴム(CO、ECO)、フッ素ゴム(FKM)などのゴムを加硫してなる加硫ゴム、セラミックスなどが挙げられる。
アンテナ32は、放射導体33と、アース導体34と、短絡線35と、給電線36とから概略構成されている。
放射導体33は、平面視長方形状をなす導電体からなり、その長辺がベース基材31の長手方向に沿うように、ベース基材31の一方の面31aに設けられている。
アース導体34は、平面視長方形状をなす導電体からなり、その長辺がベース基材31の長手方向に沿うように、ベース基材31の他方の面31bに設けられている。
また、放射導体33とアース導体34とは、ベース基材31を介することにより間隔を隔てて対向して配置されている。
短絡線35は、ベース基材31を厚み方向に貫通する貫通孔に充填された導電体からなり、放射導体33とアース導体34とを接続している。
給電線36は、ベース基材31を厚み方向に貫通する貫通孔に充填された導電体からなり、ICチップ37を介して、短絡線35と間隔を隔て対向するとともに、放射導体33の一端部33aとアース導体34とを接続されている。そして、給電線36は、給電点(図史略)を介してアース導体34に実装されるICチップ37から放射導体33に給電するためのものである。
これにより、アンテナ32は、放射導体33と、アース導体34と、短絡線35と、給電線36とから構成される逆Fアンテナを形成している。
放射導体33およびアース導体34をなす導電体は、上述のアンテナ12と同様に、ポリマー型導電インクを用いて所定のパターン状にスクリーン印刷により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものである。
短絡線35および給電線36をなす導電体としては、上記のポリマー型導電インクを硬化してなるもの、上記の金属メッキなどが挙げられる。
粘着層38は、上述の粘着層14と同様に、フィルム状の導電性基材39を介して、導電性粘着剤からなる第一の粘着剤層40と第二の粘着剤層41が積層されてなる、導電性粘着材から構成されている。
また、粘着層38は、その第一の粘着剤層40がベース基材31の他方の面31b側に貼着されて、ベース基材31の他方の面31b側に設けられている。すなわち、第一の粘着剤層40が、ベース基材31の他方の面31bに設けられたアース導体34およびICチップ37を覆うように、アース導体34側に粘着層40が設けられている。
一方、第二の粘着剤層41は、金属物品20の一面20aに貼着され、この第二の粘着剤層41を介して、非接触型データ受送信体30が金属物品20の一面20aに貼着される。
導電性基材39としては、上述の導電性基材15と同様のものが用いられる。
第一の粘着剤層40をなす導電性粘着剤としては、上述の第一の粘着剤層16と同様のものが用いられる。
第二の粘着剤層41をなす導電性粘着剤としては、上述の第二の粘着剤層17と同様のものが用いられる。
この非接触型データ受送信体30によれば、上述の非接触型データ受送信体10と同様に、粘着層38を介して、金属物品20の一面(上面)20aに貼付した状態で、粘着層38の厚みが変わっても、アンテナ32の共振周波数が変化することがない。したがって、粘着層38の厚みが変わっても、非接触型データ受送信体30の通信特性が変化することはない。ゆえに、非接触型データ受送信体30を、貼り替えても、通信特性が変化することはない。
なお、この実施形態では、粘着層38が導電性基材39を介して、導電性粘着剤からなる第一の粘着剤層40と第二の粘着剤層41が積層されてなる導電性粘着材から構成された場合を例示したが、本発明の非接触型データ受送信体はこれに限定されない。本発明の非接触型データ受送信体にあっては、粘着層が導電性粘着剤のみからなるものであってもよい。この場合、粘着層を構成する導電性粘着剤は、上述の第一の粘着剤層15および第二の粘着剤層16を構成する導電性粘着剤と同様の構成をなしている。すなわち、導電性粘着剤のみから構成される粘着層は、上述の粘着層14と同様の性質(表面抵抗率)を有する。
以下、実施例または比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
「実施例1」
図1に示したものと同様の非接触型データ受送信体を作製した。
粘着層を構成する導電性粘着層としては、厚み18μmの電解銅箔からなる導電性基材を介して、エポキシ樹脂を主成分とし、ニッケル粉末を含有した導電性粘着剤からなる第一の粘着剤層と第二の粘着剤層が積層されてなる、厚み0.6mmのもの(表面抵抗率1.2×10−3Ω/□)を用いた。なお、導電性粘着層の表面抵抗率を、JIS K 7194に準拠する四探針法により測定した。
また、アンテナを、共振周波数が950MHzとなるように形成した。
この非接触型データ受送信体を、粘着層を介して、金属物品の一面に貼着し、その状態で、非接触型データ受送信体に対して、情報書込/読出装置から周波数と電界強度をスィープさせた電波を送信して、非接触型データ受送信体から応答される電波の強さを測定し、最も弱い電界強度で応答した時の周波数を共振周波数として読み取った。この共振周波数の測定には、ペリテック社製のRFIDテスターを用いた。
その測定結果を図3に示す。
「実施例2」
粘着層を構成する導電性粘着層としては、厚み18μmの電解銅箔からなる導電性基材を介して、エポキシ樹脂を主成分とし、ニッケル粉末を含有した導電性粘着剤からなる第一の粘着剤層と第二の粘着剤層が積層されてなる、厚み1.2mmのもの(表面抵抗率1.2×10−3Ω/□)を用いた以外は実施例1と同様にして、非接触型データ受送信体を作製した。
この非接触型データ受送信体を、粘着層を介して、金属物品の一面に貼着し、その状態で、実施例1と同様にして、非接触型データ受送信体の共振周波数を読み取った。
その測定結果を図4に示す。
「比較例1」
粘着層を構成する粘着材としては、合成樹脂フォームを介して、エポキシ樹脂から構成される合成樹脂系粘着剤からなる第一の粘着剤層と第二の粘着剤層が積層されてなる、厚み0.6mmの非導電性粘着層(表面抵抗率1.1×1011Ω/□)を用いた以外は実施例1と同様にして、非接触型データ受送信体を作製した。なお、導電性粘着層の表面抵抗率を、JIS K 6911に準拠する二重リング法により測定した。
この非接触型データ受送信体を、粘着層を介して、金属物品の一面に貼着し、その状態で、実施例1と同様にして、非接触型データ受送信体の共振周波数を読み取った。
その測定結果を図5に示す。
「比較例2」
粘着層を構成する粘着材としては、合成樹脂フォームを介して、エポキシ樹脂から構成される合成樹脂系粘着剤からなる第一の粘着剤層と第二の粘着剤層が積層されてなる、厚み1.2mmの非導電性粘着層(表面抵抗率1.1×1011Ω/□)を用いた以外は実施例1と同様にして、非接触型データ受送信体を作製した。
この非接触型データ受送信体を、粘着層を介して、金属物品の一面に貼着し、その状態で、実施例1と同様にして、非接触型データ受送信体の共振周波数を読み取った。
その測定結果を図6に示す。
図3と図4を比較すると、実施例1と実施例2の非接触型データ受送信体は共に、共振周波数が950MHzであり、粘着層の厚みが変わっても、これら2つの非接触型データ受送信体は共振周波数が変化しない(ずれない)ことが確認された。
一方、図5と図6を比較すると、比較例1の非接触型データ受送信体は共振周波数が950MHzであったが、比較例2の非接触型データ受送信体は共振周波数が970MHzであり、粘着層の厚みが変わったことにより、これら2つの非接触型データ受送信体は共振周波数が変化する(ずれる)ことが確認された。
また、非接触型データ受送信体の通信距離に換算すると、この共振周波数のずれによって性能が約30%低下する。
10,30・・・非接触型データ受送信体、11,31・・・ベース基材、12,32・・・アンテナ、13,37・・・ICチップ、14,38・・・粘着層、15,39・・・導電性基材、16,40・・・第一の粘着層、17,41・・・第二の粘着層、20・・・金属物品、33・・・放射素子、34・・・アース導体、35・・・短絡線、36・・・給電線。

Claims (2)

  1. ベース基材と、該ベース基材の少なくとも一方の面に設けられたアンテナと、前記ベース基材の一方の面に設けられ、前記アンテナに接続されたICチップと、前記ベース基材の一方の面側に設けられた粘着層と、を備えた非接触型データ受送信体であって、
    前記粘着層は、導電性粘着材からなることを特徴とする非接触型データ受送信体。
  2. 前記ベース基材は誘電体基材からなり、
    前記アンテナは、前記誘電体基材の一方の面に設けられた放射導体と、前記誘電体基材の他方の面に設けられ、前記放射導体と間隔を隔てて対向するアース導体と、前記誘電体基材を貫通し、前記放射導体と前記アース導体とを接続する短絡線と、前記誘電体基材を貫通し、前記短絡線と間隔を隔て対向するとともに、前記放射導体の一端部と前記アース導体とを接続し、前記放射導体に給電する給電線とを備えてなる逆Fアンテナであることを特徴とする請求項1に記載の非接触型データ受送信体。
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