JP5073952B2 - 生地片拡開装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生地片拡開装置に関し、更に詳細には、生地流れと垂直な幅方向に並んだ生地片、例えば、クロワッサン用生地片を幅方向に互いに引離すための生地片拡開装置に関する。
従来、生地流れ方向及びそれと垂直な幅方向に並んだクロワッサン用生地片を生地流れ方向及び幅方向に引離して、所望の方向に回転させる生地片拡開装置が既に知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。図7は、かかる生地片拡開装置の一例を示す概略図である。
図7に示すように、従来の生地片拡開装置100は、生地流れ方向D1及びそれと垂直方向に並んだ生地片を生地流れ方向D1に引離すための離間部102と、離間部102によって引離され且つ幅方向に並んだ生地片Pを個別に保持する上下移動可能な複数の保持部104と、複数の保持部104を互いに幅方向に引離すためのパンタグラフ式リンク機構106とを有している。保持部104は、リンク機構106に回転可能に支持され、回転部108によって回転されるように構成されている。
クロワッサン用生地片Pの形状は二等辺三角形であり、二等辺三角形の底辺が生地流れ方向D1に見て右側に配置された右向きの生地片と左側に配置された左向きの生地片とが、生地流れ方向D1に交互に配置されている。例えば、最初、右向きの生地片を、離間部102によって生地流れ方向に引離す。次いで、保持部104を下降させて、右向きの生地片を保持部104によって保持し、パンタグラフ式リンク機構106によって幅方向に引離し、回転部108によって左周りに90度回転させる。それにより、右向きのクロワッサン用生地片は、幅方向に引離された状態で、その底辺が生地流れ方向に向き、引き続いて、クロワッサン巻き機(図示せず)によって巻かれる。次に、左向きの生地片を、右向きの生地片と同様、生地流れ方向D1及び幅方向に引離す。次いで、左向きの生地片を、右向きの生地片とは逆方向に、回転部108によって右回りに90度回転させる。それにより、左向きのクロワッサン用生地片は、幅方向に引離された状態で、その底辺が生地流れ方向に向き、引き続いて、クロワッサン巻き機(図示せず)によって巻かれる。
上述した生地片拡開装置100は、パンタグラフ式リンク機構106によって生地片を幅方向に引離しているので、構造が簡単である。また、離間部102によって生地流れ方向D1に引離された生地片Pを、離間部102のすぐ近くで保持部104によって保持し且つパンタグラフ式リンク機構106によって幅方向に引離すことができるので、生地片拡開装置100の生地流れ方向の寸法を比較的短くすることができる。
特公昭第61−10088号公報 実公平第4−29737号公報
しかしながら、従来技術の生地片拡開装置100は、顧客の要望する処理速度で生地片を処理することができないことがあった。従来技術の生地片拡開装置100は、上述したように、例えば、右向きの生地片を生地流れ方向に引離してから、パンタグラフ式リンク機構106によって幅方向に引離し、次いで、次の生地片である左向きの生地片を生地流れ方向に引離してから、パンタグラフ式リンク機構106によって幅方向に引離す。したがって、仮に生地片を生地流れ方向に引離す速度を速くしても、パンタグラフ式リンク機構106の動作が、上記引離す速度に追いつかない場合があった。このため、生地片拡開装置の生産性を改善させる余地があった。
また、比較的小さい寸法のクロワッサンだけでなく、比較的大きい寸法のクロワッサンを生産する場合、生地片の大きさが大きくなるため、従来技術の生地片各開装置では、幅方向に並ぶ生地片の数を少なくすると共に、幅方向の引離し距離を大きくする必要がある。この場合、比較的小さいクロワッサンに適したパンタグラフ式リンク機構106をそのまま使用すると、パンタグラフ式のリンク機構106が生地片拡開装置100のサイドフレームと干渉してしまうことがあり、比較的大きい寸法のクロワッサン用の生地片を処理できないことがあった。従って、顧客は、比較的大きい寸法のクロワッサンに適した生地片拡開装置を更に購入し、2つの生地片拡開装置を置き換えることによって、大きい寸法と小さい寸法のクロワッサンを生産していた。生地片拡開装置を置き換えるのに要する時間は、生産時間を増大させ、生地片拡開装置の生産性を低下させていた。
そこで、本発明の目的は、従来技術の生地片拡開装置よりも生産性を向上させることができる生地片拡開装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による生地片拡開装置は、生地流れ方向と垂直な幅方向に並んだ生地片を個別に保持する複数の保持部と、複数の保持部を互いに幅方向に引離すためのパンタグラフ式リンク機構と、を有する、幅方向に並んだ生地片を幅方向に互いに引離すための生地片拡開装置であって、幅方向に並んだ生地片は、生地流れ方向及び幅方向に近接して並んだ生地片を生地流れ方向に1列ずつ引離すことによって、生地流れ方向に一定の間隔をおいて少なくとも2箇所に配置され、更に、保持部を少なくとも2箇所において生地流れ方向に整列するように支持する複数の桁部材を有し、複数の桁部材は、互いに幅方向に引離すことができるようにパンタグラフ式リンク機構に連結され、それにより、少なくとも2箇所において幅方向に並んだ生地片が幅方向に互いに引離されることを特徴としている。
このように構成された生地片拡開装置によれば、生地流れ方向及び幅方向に近接して並んだ生地片を生地流れ方向に引離した後、引離した生地片を直ぐに幅方向に引離すのではなく、引離した生地片が、生地流れ方向に一定の間隔をおいた少なくとも2箇所において配置されるまで、幅方向への引離しを行わない。引離された生地片が少なくとも2箇所配置されたら、少なくとも2箇所において生地流れ方向に整列するように支持された保持部によって、少なくとも2箇所の生地片を保持し、次いで、桁部材をパンタグラフ式リンク機構によって幅方向に引離すことによって、生地片及びそれを保持している保持部を幅方向に引離す。
即ち、処理速度に限界があったパンタグラフ式リンク機構の動作時間を大きく変化させずに、パンタグラフ式リンク機構の1回の動作で、生地流れ方向に一定の間隔をおいた少なくとも2箇所で生地片が幅方向に引離すことにより、生地片拡開装置の処理速度を大幅に向上させることができる。その結果、生地片拡開装置の生産性を向上させることを可能にした。
上記生地片拡開装置において、好ましくは、複数の桁部材は、それらが互いに幅方向に引離されるようにパンタグラフ式リンク機構に回動可能に連結され且つ桁部材に固定された駆動軸を有する。
このように構成された生地片拡開装置では、パンタグラフ式リンク機構と複数の桁部材の間に駆動軸を設けている。それにより、生地片拡開装置の構造が簡単になると共に、パンタグラフ式リンク機構にかかる負荷が軽減され、その結果、生地片拡開装置の生産性を向上させることに寄与することになる。
上記生地片拡開装置において、好ましくは、保持部の各々は、パンタグラフ式リンク機構と独立して桁部材に回転可能に支持される回転軸を有し、更に、保持部の回転軸を回転させる回転部を有する。
このように構成された生地片拡開装置では、桁部材に支持された保持部材を回転させて生地片の向きを変更させる場合においても、生地片拡開装置の生産性を向上させることができる。
また、上記生地片拡開装置において、更に好ましくは、生地流れ方向に整列するように桁部材に支持された保持部は、交互に逆方向に回転部によって回転させられ、単一の駆動部によって駆動される。また、上記生地片拡開装置において、更に好ましくは、生地片を保持しているときの保持部の回転方向は一定である。
また、上記生地片拡開装置において、好ましくは、更に、幅方向に近接して並んだ生地片を生地流れ方向に引離すための離間部を有し、この離間部は、生地流れ方向に互いに隣接して配置された上流側ベルトコンベヤ及び下流側ベルトコンベヤと、上流側ベルトコンベヤと下流側ベルトコンベヤとの接続部の上方に配置された生地送りローラと、を有し、下流側ベルトコンベヤの速度は、上流側ベルトコンベヤの速度よりも速く、生地送りローラは、引離すべき生地片が接続部に位置するとき、生地を押えるように下降し且つ下流側ベルトコンベヤ速度とほぼ同じ周速で回転駆動される。
このように構成された生地片拡開装置では、生地流れ方向に生地片を引離すタイミングが安定すると共に、引離すときの生地片の変形を少なくすることができるので、生地片拡開装置の処理速度を上げたときに生じる不良品を減少させることができる。それにより、生地片拡開装置の生産性を向上させることができる。
また、上記生地片拡開装置において、好ましくは、パンタグラフ式のリンク機構は、X字形に交差し且つ交差部で互いに回動可能に連結されたリンク要素の対を有し、少なくとも1対のリンク要素の各々は、2分割可能に結合される。
このように構成された生地片拡開装置では、例えば、幅方向に並んだ生地片の大きさを大きくしたときに、生地片拡開装置自体を置き換えずに、パンタグラフ式のリンク機構のリンク要素を2分割して、その一部分を取外すことにより、大きい生地片に適合したリンク機構に変更することが可能である。それにより、生地片拡開装置を大きい生地片用のものに交換する必要がなく、その交換時間を短縮できるので、生地片拡開装置の生産性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明による生地片拡開装置は、従来技術の生地片拡開装置よりも生産性を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明による生地片拡開装置の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態であるクロワッサン生地片用の生地片拡開装置の概略的な正面断面図であり、図2a〜図2dは、図1の生地片拡開装置による生地片の動きを示す図であり、図3は、図1の生地片拡開装置の概略的な平面図であり、図4は、図1の生地片拡開装置の駆動部の概略的な正面図である。
図1に示すように、クロワッサン生地片用の生地片拡開装置1は、生地流れ方向D1と垂直な幅方向D2に近接して並んだ生地片Pを生地流れ方向D1に引離すための離間部2と(図2a参照)、幅方向D2に並んだ生地片Pを個別に保持する上下移動可能な複数の保持部4と(図2b参照)、生地片Pを保持した複数の保持部4を互いに幅方向D2に引離すためのパンタグラフ式リンク機構6を有する拡開部8と(図2b及び図2c参照)、保持部4を回転させる回転部10と(図2c及び図2d参照)を有している。
図2aに示すように、生地Dは、帯状で供給され、生地片Pは、生地流れ方向D1及び幅方向D2の両方向に隣接して並んだ状態で供給される。以下、生地流れ方向に並んだ生地片の列(流れ方向列)を生地流れ方向に見て左側から符号L1、L2、……で示し、幅方向に並んだ生地片の列(幅方向列)を下流側から符号R1、R2、……で示す。本実施形態では、流れ方向列は、L1〜L4の4列である。各生地片Pの形状は、二等辺三角形であり、幅方向列R1、R3、……の生地片Pの底辺Bは左側に位置し、幅方向列R2、R4、……の生地片の底辺Bは右側に位置している。
次に、離間部2を詳細に説明する。図1及び図3に示すように、離間部2は、生地片Pを搬送するために、生地流れ方向D1に互いに隣接して配置された上流側ベルトコンベヤ12a及び下流側ベルトコンベヤ12bを有している。また、これらのベルトコンベヤ12a、12bの上の両側には、サイドフレーム14が取付けられている。下流側ベルトコンベヤ12bの速度は、幅方向列R1、R2、……の生地片Pを順番に生地流れ方向D1に引離すために、上流側ベルトコンベヤ12aの速度よりも速く、また、上流側ベルトコンベヤ12aと下流側ベルトコンベヤ12bの速度差は、引離された幅方向列R1、R2、……の生地片間のピッチが所定のピッチPPになるように定められる。
離間部2は、更に、上流側ベルトコンベヤ12aの上方に設けられた生地押えローラ12dと、上流側ベルトコンベヤ12aと下流側ベルトコンベヤ12bとの接続部12cの上方に配置された生地送りローラ12eとを有している。生地押えローラ12d及び生地送りローラ12eはそれぞれ、流れ方向列L1〜L4の数に合わせて4つずつ設けられ、流れ方向列L1〜L4の位置に合わせて配置されている。
4つの生地押えローラ12dは、サイドフレーム14間に延びる1本のシャフト16aに取付けられている。詳細には、シャフト16aは、サイドフレーム14に固定され、シャフト16aに、4対のホルダプレート16bが回動可能に取付けられ、ホルダプレート16bの各対の先端部に、生地押えローラ12dがホルダシャフト16cを介して回転自在に取付けられている。即ち、生地押えローラ12dは、厚さが異なる生地片Pを押えるために、シャフト16aを中心に回動することができる。生地押えローラ12dは、例えば、生地送りローラ12eが幅方向列R1の生地片を押えているときに、その上流側に隣接した幅方向列R2の生地片を押える位置に配置されることが好ましい。
4つの生地送りローラ12eは、1本のシャフト18に幅方向位置を調整可能に取付けられ、後述するローラ駆動部20によって上下移動と矢印D3方向の回転が可能である。詳細には、図4に示すように、ローラ駆動部20は、駆動プーリ20aが連結されたサーボモータ20bと、第1のベルト20cを介して駆動プーリ20aと駆動可能に連結され且つ回転可能な軸20dに固定された従動プーリ20eとを有している。軸20dには、更に回転駆動プーリ22a及び上下駆動プーリ24aが固定されている。
ローラ駆動部20は、更に、軸20dからベルトコンベヤ12a、12bの接続部12cの上方まで斜め下方に延びる第1のアーム22bを有している。第1のアーム22bの先端部22cに、シャフト18が回転可能に取付けられ、シャフト18に回転従動プーリ22dが固定され、回転従動プーリ22dは、第2のベルト22eを介して回転駆動プーリ22aと駆動可能に連結されている。かくして、後述するように、シャフト18に取付けられた生地送りローラ12eは、サーボモータ20bによって回転可能である。
ローラ駆動部20は、更に、軸20dから斜め上方に延びる第2のアーム24bを有している。第2のアーム24bの先端部24cは、軸26aを中心に回転する偏心カム26bを受入れる長孔26cを有している。偏心カム26bが軸26aを中心に回転するとき、第2のアーム24bの傾斜角度が変化する。軸26aは、手動で又はモータ等の駆動機構によって回転できるように構成されていることが好ましい(図示せず)。
第2のアーム24bは、その先端部24cの近くに回転可能な軸24dを有し、この軸24dには、第3のベルト24eを介して上下駆動プーリ24aと駆動可能に連結された上下従動プーリ24fと、偏心軸28aとが固定されている。偏心軸28aは、第3のアーム28bの一方の端部に回動可能に取付けられ、第3のアーム28bの他方の端部は、第1のアーム22bの先端部22cの近くに設けられた軸28cに回動可能に取付けられている。かくして、後述するように、生地送りローラ12eは、サーボモータ20bによって上下移動可能である。なお、上述したプーリ20a、20e、22a、22d、24a、24fは、タイミングプーリであることが好ましく、上述したベルト20c、22e、24eは、タイミングベルトであることが好ましい。
次に、拡開部8を詳細に説明する。図1、図2b〜図2d及び図3に示すように、拡開部8は、サイドフレーム14間を横切るように設けられた2本のスライドレール32と、スライドレール32に沿って幅方向D2に摺動可能な4つの桁部材34と、4つの桁部材34に連結されたパンタグラフ式リンク機構6と、このリンク機構6を駆動するリンク駆動部36とを有している。スライドレール32は、流れ方向D1に間をあけて互いに平行に設けられている。各桁部材34は、2本のスライドレール32にまたがり、スライドレール32を越えて延びる延長部分34a、34bと、スライドレール32間の中間位置から上方に延びるように固定された駆動軸34cとを有している。
図2dに示すように、パンタグラフ式リンク機構6は、平行四辺形型リンクを直列に配置し且つ連動させたリンク機構である。リンク機構6は、X字形に交差し且つ交差部40cで互いに回動可能にされたリンク要素40a、40bの対を幅方向D2に2対有している。隣接したリンク要素対のリンク要素40a及びリンク要素40bの一方の端部同士が、連結部40dで回動可能に連結されている。リンク機構6は、更に、リンク要素40a及びリンク要素40bの他方の端部の連結部42dでそれぞれ回動可能に連結されると共に、V字形に交差し且つ交差部42cで回動可能に連結されたリンク要素42b、42aを有している。リンク要素40aとリンク要素42aとは、互いに平行になるように配置され、また、リンク要素40bとリンク要素42bとは、互いに平行になるように配置されている。
桁部材34の駆動軸34cは、桁部材34が互いに幅方向D2に引離されるようにリンク機構6に回動可能に連結されている。具体的には、リンク要素40a、40b、42a、42bは、交差部40c、42c及び連結部40d、42dのところでベアリング40eを収容し、駆動軸34cは、交差部40c、42cのベアリング40eに挿入されている(図1参照)。従って、リンク機構6の交差部40c、42cは、スライドレール32に沿って幅方向D2にのみ移動可能である。また、下流側の連結部40dのベアリング40eに軸44aが挿入され、軸44aは、ガイド44bに沿って生地流れ方向D1にのみ移動可能である。ガイド44bは、幅方向位置を調整可能にスパン44cにノブ44dによって固定されている。
リンク駆動部36は、下流側の連結部40dの軸44aに回動可能に連結され且つ流れ方向D1に前後に移動可能な駆動ロッド46aを有している。駆動ロッド46は、ねじ山46bを有し、このねじ山46bの周りを摺動可能に連結ブラケット46cが嵌め込まれている。この連結ブラケット46cは、ねじ山46bにねじ込まれたロックナット46dによって、駆動ロッド46aに対して生地流れ方向D1に位置決めされると共に、サイドフレーム14間を横断する駆動プレート46eに幅方向位置を調整可能に締結具46gによって固定されている。図4に示すように、駆動プレート46eは、サイドフレーム14に取付けられたスライドレール46fに固定され、流れ方向D1に移動可能であり、且つ、駆動プレート46eの端部に、駆動プレート46eを前後に移動させるためのエアシリンダ48aが連結されている。駆動プレート46eの両端部を同時に駆動するために、駆動プレート46eの両端に軸48bを設けると共に、左右のサイドフレーム14を横断する回転可能なシャフト48cと、その両端部に固定されたアーム48dとを設け、駆動プレート46eの前後移動とアーム48dの揺動が連動するように、アーム48dと軸48bとが連結されることが好ましい。エアシリンダ48aのストロークは、例えば、位置調整可能なストッパ48eによって調整できることが好ましい。
更に、図5及び図6を参照して、リンク要素40a、40b、42a、42bを説明する。図5は、リンク要素40a、40bの分割を説明する図であり、図6は、リンク要素42a、42bの取外しを説明する図である。
図5に示すように、リンク要素40a、40bは、X字形の交差部40cで2分割可能に結合されている。なお、リンク要素40a及びリンク要素40bは、同様の構造を有しているので、リンク要素40aについてのみ説明し、リンク要素40bの説明を省略する。リンク要素40aは、ベアリング40eを両側から挟んで保持するように互いに固定されるリンク部材50a、50bとを有している。具体的には、リンク部材50a、50bは、互いに当接するフランジ部分50cを有し、このフランジ部分50cがボルト止めされている(図示せず)。リンク部材50bをリンク部材50aから取外した場合、リンク部材50aには、リンク部材50bの代わりに、ベアリング40eを挟んで保持するキャップ部材50dが取付けられる。
また、図6に示すように、V字形の交差部42cの駆動軸34cは、雌ねじ部分52aを有する桁側軸52bと、雌ねじ部分52aにねじ込まれる雄ねじ部分52cを有するリンク側軸52dとに分割され、リンク側軸52dにはノブ52eが固定されている。ノブ52eをまわしてリンク側軸52dを桁側軸52bから取外すことにより、リンク要素42a、42b及びそれらの間に介在したカラー52fは、駆動軸34cから取外し可能である。
次に、各保持部4について詳細に説明する。図1に示すように、保持部4は、桁部材34の延長部34aの箇所PP1及び延長部34bの箇所PP2のそれぞれに設けられ、上下方向に貫いている爪軸60と、爪軸60の先端に取付けられた爪組立体62と、爪軸60及び爪組立体62を上下させるための爪駆動部64とを有している。
上流側の延長部34aの爪軸60と下流側の延長部34bの爪軸60の間の距離は、幅方向列R1、R2、……の生地片が互いに引離されるピッチPPである。爪軸60は、パンタグラフ式リンク機構6と独立して桁部材34の延長部34a、34bに回転可能に支持されている。爪軸60は、桁部材34の延長部34a、34bに収容された上下2つのベアリング60aによって回転可能に保持された中空の外軸60bと、外軸60bと一緒に回転可能に且つ外軸60bに対して上下移動可能に外軸60b内に配置された内軸60cとを有している。具体的には、外軸60bと内軸60cとは、外軸60bに設けられた上下方向長孔60e内に延びるように内軸60cに固定されたピン60fを介して結合され、ピン60fは、長孔60eに沿って上下移動可能である。外軸60bには、上下2つのベアリング60aの間に配置されたピニオン60dが固定されている。
爪組立体62は、内軸60cの下端に固定された支持板62aと、支持板62aから下方に延びる4本の針62bと、外軸60bの下端部に固定されたプレート62dと、プレート62dに支持され且つ4本の針62bが貫通する押え板62cとを有している。針の本数は、本実施形態では4本であるが、その本数は適宜変更可能である。
爪駆動部64は、図1及び図4に示すように、サイドフレーム14間を横切って延びる駆動プレート64aと、内軸60cの上端部に固定され且つ駆動プレート64aに幅方向D2に摺動可能に保持されたホルダ64bと、駆動プレート64aを上下方向に移動させるために駆動プレート64aの両端に取付けられたエアシリンダ64cとを有している。図4では、下流側の保持部4の爪駆動部64を部分的に省略している。
次に、回転部10を詳細に説明する。図1、図3及び図4に示すように、回転部10は、桁部材34の上流側の延長部34aに収容されたピニオン60dを回転させるためのラック70aと、下流側の延長部34bに収容されたピニオン60dを回転させるためのラック70bと、ラック70a、70bを生地流れ方向に前後に移動させるためのラック駆動部72とを有している。
図3に示すように、ラック70aは、桁部材34を生地流れ方向D1にほぼ貫いて延び、桁部材34に案内されて生地流れ方向D1に前後に摺動可能である。ラック70aは、上流側の延長部34aにおいて、左側からピニオン60dと噛合い、下流側の延長部34bにおいて、ピニオン60dと噛合わないように形成された切欠き部70cを有している。ラック70bは、下流側の延長部34bの部分を生地流れ方向D1にほぼ貫いて延び、桁部材34に案内されて生地流れ方向D1に前後に摺動可能である。ラック70bは、下流側の延長部34bにおいて、右側からピニオン60dと噛合っている。ラック70a、70bは、ラック駆動部72と連結するために下流側に延長されている。
ラック駆動部72は、サイドフレーム14間を横断し且つ下流側に延長されたラック70a、70bの下に配置された駆動プレート72aと、駆動プレート72aの両側を幅方向に転がり可能にラック70a、70bに固定された小径ローラ72bと、小径ローラ72bを保持するように駆動プレート72aの下に配置された保持プレート72cとを有している。駆動プレート72aは、サイドフレーム14に取付けられたスライドレール74aに固定され、流れ方向D1に移動可能であり、且つ、駆動プレート72aの端部に、駆動プレート72aを前後に移動させるためのエアシリンダ74bが連結されている。駆動プレート72aの両端部を同時に駆動するために、駆動プレート72aの両端に軸74cを設けると共に、サイドフレーム14間を横断する回転可能なシャフト74dと、その両端部に固定されたアーム74eとを設け、駆動プレート72aの前後移動とアーム74eの揺動が連動するように、アーム74eと軸74cとが連結されることが好ましい。ピニオン60dの回転角度を修正するために、エアシリンダ74bのストロークは、例えば、位置調整可能なストッパ(図示せず)によって調整できることが好ましい。
次に、本発明の実施形態である生地片拡開装置の動作を説明する。
帯状の生地Dが上流側ベルトコンベヤ12aによって搬送される。生地Dは、例えば、上流側ベルトコンベヤ12aの上に配置された回転式カッタ(図示せず)によって、二等辺三角形状の生地片Pに分割される。図2aに示すように、生地片Pは、生地流れ方向D1及び幅方向D2の両方向に隣接して並んだ状態で供給される。上述したように、幅方向列R1、R3、……の生地片Pの底辺Bは左側に位置し、幅方向列R2、R4、……の生地片の底辺Bは右側に位置している。
先ず、離間部2によって、幅方向列R1の生地片を生地流れ方向D1に引離す。具体的には、引離すべき幅方向列R1の生地片Pが、コンベヤ12a、12bの接続部12cに達したとき、通常は上位置で停止している生地送りローラ12eを作動させる。それにより、生地送りローラ12eは、生地片Pを押えるように下降し且つ下流側ベルトコンベヤ12bの速度とほぼ同じ周速で生地片Pを下流側に送る方向D3に回転する。また、幅方向列R2の生地片Pは、生地押えローラ12dによって、上流側ベルトコンベヤ12a上に押えられている。生地送りローラ12eの作動タイミングは、例えば、回転式カッタ(図示せず)に取付けられたタイミング信号発生器の信号に基づいて、生地送りローラ12eのサーボモータ20bに接続されたコントローラ(図示せず)によって決定される。
幅方向の生地片列R1とR2との間には、カッタ(図示せず)による切れ目が入れられているが、生地片列R1とR2とは、生地の粘着性により、くっついた状態にある。生地押えローラ12dが幅方向列R2の生地片Pを押え且つ生地送りローラ12eが幅方向列R1の生地片Pの中心部を押えてそれを下流側ベルトコンベヤ12bに送るので、幅方向列R1の生地片Pは、幅方向列R2の生地片Pからスムーズに引離され、反りや曲りの変形なしに下流側ベルトコンベヤ12bに乗り移る。
次いで、幅方向列R1の生地片Pを下流側ベルトコンベヤ12bによって引き続き移動させながら、更に、幅方向列R2の生地片Pを幅方向列R3の生地片Pから生地流れ方向D1に引離す。この動作は、幅方向列R1の生地片Pを幅方向列R2の生地片Pから引離す動作と同様であるので、その説明を省略する。それにより、幅方向列R1、R2の生地片Pは、生地流れ方向D1に一定の間隔PPをおいて、下流側ベルトコンベヤ12b上を移動する(図2a参照)。
生地送りローラ12eは、詳細には、次のように駆動される。サーボモータ20bを回転させると、駆動プーリ20aが回転し、第1のベルト20cを介して従動プーリ20eを回転させる。更に、従動プーリ20eの回転は、軸20dを介して、回転駆動プーリ22a及び上下駆動プーリ24aを回転させる。回転駆動プーリ22aの回転は、第2のベルト22eを介して回転従動プーリ22dに伝達され、それにより、シャフト18を回転させる。その結果、シャフト18に取付けられた生地送りローラ12eが回転する。他方、上下駆動プーリ24aの回転は、第3のベルト24eを介して、上下従動プーリ24fを回転させると共に、偏心軸28aを偏心回転させる。それにより、第3のアーム28b及び第1のアーム22bの軸28cが下降して上昇する。それにより、第1のアーム22bが軸20dを中心に揺動し、通常は上位置にあるシャフト18を下降させてから上昇させる。シャフト18が上下に1往復して元の位置で停止するように、サーボモータ20bを停止させる。
なお、生地送りローラ12eが生地片Pに接触する時の高さを変更するには、軸26aを回転させて、偏心カム26bを移動させることにより、第2のアーム24bを揺動させ、軸24dの高さを変化させればよい。
次に、図2bに示すように、保持部4が、一定の間隔PPをおいた2箇所PP1、PP2において、幅方向D2に近接して並んだ生地片Pを個別に保持する。詳細には、図1及び図4に示すように、エアシリンダ64cを作動させて、通常は上位置にある駆動プレート64aを下降させ、それにより、各保持部4のホルダ64b、内軸60c、及び爪組立体62を下降させる。爪組立体62が下降するとき、針62bが押え板62cから突出して、生地片Pを刺して保持する。
次に、図2cに示すように、拡開部8によって、幅方向列R1、R2の生地片Pを幅方向D2に引離す。詳細には、図1、図3及び図4に示すように、エアシリンダ48aを作動させると、通常は下流側位置にある駆動プレート46eがサイドフレーム14に取付けられたスライドレール46fに沿って上流側に移動し、それにより、連結ブラケット46c、駆動ロッド46a、及びリンク機構6の下流側の連結部40dを上流側に移動させる。リンク機構6の交差部40c、42cが連結されている桁部材34の移動がスライドレール32によって幅方向D2に規制されているので、交差部40c、42cの移動も幅方向D2に規制され、リンク機構6が左右方向に伸び、それと共に交差部40c、42cが互いに幅方向D2に引離される。その結果、桁部材34に支持されている保持部4が幅方向D2に引離される。
また、それと同時に、爪駆動部64のホルダ64bが駆動プレート64aを摺動し、ラック駆動部72のラック70a、70b、小径ローラ72b及び保持プレート72cが、駆動プレート72aに対して幅方向D2に移動する。
次いで、図2dに示すように、回転部10によって、各保持部4を回転させる。詳細には、エアシリンダ74bを作動させると、通常は下流側位置にある駆動プレート72aがサイドフレーム14に取付けられたスライドレール74aに沿って上流側に移動し、それにより、小径ローラ72b、ラック70a、70bを上流側に移動させる。ラック70aの移動により、桁部材34の上流側の延長部34a内に配置されたピニオン60dが、上方から見て左周りに90度回転する。他方、ラック70bの移動により、桁部材34の下流側の延長部34b内に配置されたピニオン60dが、上方から見て右周りに90度回転する。ラック70aは切欠き部70cを有しているので、ラック70bによるピニオン60dの回転は、ラック70aに干渉しない。
本実施形態の場合、パンタグラフ機構6の1回の運動の間に、生地流れ方向D1に一定の間隔PPをおいた2箇所PP1、PP2において生地片Pを幅方向に引離すとともに、互いに反対方向に回転させることができるので、生地片拡開装置1の処理速度を増大させることができる。
また、生地片を回転させるとき、桁部材34の上流側の延長部34a内に配置されたピニオン60dは、常に左周りに90度回転し、桁部材34の下流側の延長部34b内に配置されたピニオン60dは、常に右周りに90度回転するので、従来技術の保持部のように両方向に90度回転する必要はない。従って、ラック70a、70b、ピニオン60d等に磨耗が生じて、回転角度がずれた場合、延長部34a、34bのピニオン60dの回転角度を個別に調整することができ、回転角度の修正が容易である。
次いで、上述した動作と逆の動作で、保持部4を上昇させ、回転部10によって保持部4を逆に回転させて元の向きに戻し、拡開部8によって、交差部40c、42c即ち桁部材34を元の位置に近づける。
次いで、幅方向列R3、R4、……を2列ずつ、幅方向列R1、R2と同様に処理することを繰り返す。
次に、生地片拡開装置1の調整方法を説明する。
まず、生地片Pを幅方向に引離す前の生地片の位置と、桁部材34の位置を合わせる。詳細には、リンク駆動部36のロックナット46dを緩め、連結ブラケット46cに対する駆動ロッド46aの相対位置を流れ方向に移動させる。例えば、駆動ロッド46aを連結ブラケット46cに対して上流側に移動させれば、パンタグラフ式リンク機構6が幅方向D2に広がり、桁部材34の幅方向D2の間隔が大きくなる。また、桁部材34の幅方向位置は、締結具46gを緩めた後、連結ブラケット46cを駆動プレート46eに対して幅方向D2に移動させて固定すればよい。
次いで、生地片Pを広げる距離を調整する。この距離は、駆動プレート46eの生地流れ方向のストロークを変化させることによって、従って、リンク駆動部36のエアシリンダ48aのストッパ48eの位置を変化させることによって調整する。
次に、流れ方向列の列数を4列L1〜L4から3列L2〜L4に変更する場合を説明する。
図5に示すように、リンク要素40a、40bを、流れ方向列L2の桁部材34に設けられた交差部40cのところで2分割にして、リンク部材50a、50bに分ける。交差部40cにおいて回動することができるように、リンク機構6として残す方のリンク部材50aに、キャップ部材50dを取付ける。また、図5及び図6に示すように、流れ方向列L1の桁部材34に設けられた交差部42cのノブ52eを回して、駆動軸34cを桁側軸52bとリンク側軸52dとに分離し、リンク部材42a、42bを駆動軸34cから取外す。それにより、流れ方向列L1の桁部材34とリンク機構6とが分離する。分離させた桁部材34をスライドレール32に沿って、サイドフレーム14に近接する近接位置34d(図3参照)まで移動させ、好ましくは、分離した桁部材34をサイドフレーム14に設けられたブラケット34eにノブ52eによって固定する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
生地片の形状は、二等辺三角形に限らず、最終製品に応じて長方形等であってもよい。
上記実施形態では、生地流れ方向に一定の間隔を置いた2箇所で、生地片を幅方向に引離したけれども、3箇所以上で行ってもよい。
また、上記実施形態では、生地片を90度回転したけれども、回転する必要がなければ、回転部を省略してもよい。
また、上記実施形態では、幅方向生地列R1、R2の生地片を逆方向に回転させたが、同一方向に回転させてもよい。この場合には、ラック70aにより、桁部材34上流側及び下流側の延長部34a、34bに収容されたピニオン60dを両方とも回転させればよい。
本発明の装置は、生地片が生地流れ方向に一定の間隔をおいていることが必要であるが、離間部は、別体の装置によって行うことにより、省略してもよい。
本発明の実施形態である生地片拡開装置の概略的な正面断面図である。 図1の生地片拡開装置による生地片の動きを示す図である。 図1の生地片拡開装置による生地片の動きを示す図である。 図1の生地片拡開装置による生地片の動きを示す図である。 図1の生地片拡開装置による生地片の動きを示す図である。 図1の生地片拡開装置の概略的な平面図である。 図1の生地片拡開装置の駆動部の概略的な正面図である。 リンク要素の分割を説明する図である。 リンク要素の取外しを説明する図である。 従来技術の生地片拡開装置の概略的な正面図である。
符号の説明
1 生地片拡開装置
2 離間部
4 保持部
6 パンタグラフ式リンク機構
10 回転部
12a 上流側コンベヤベルト
12b 下流側コンベヤベルト
12c 接続部
12e 生地送りローラ
34 桁部材
40a、42a リンク要素
50a、50b リンク部材
60 爪軸(回転軸)
D1 生地流れ方向
D2 幅方向
P 生地片
PP 一定の間隔

Claims (7)

  1. 生地流れ方向と垂直な幅方向に並んだ生地片を個別に保持する複数の保持部と、前記複数の保持部を互いに幅方向に引離すためのパンタグラフ式リンク機構と、を有する、幅方向に並んだ生地片を幅方向に互いに引離すための生地片拡開装置であって、
    幅方向に並んだ生地片は、生地流れ方向及び幅方向に近接して並んだ生地片を1列ずつ生地流れ方向に引離すことによって、生地流れ方向に一定の間隔をおいて少なくとも2箇所に配置され、
    更に、前記保持部を前記少なくとも2箇所において生地流れ方向に整列するように支持する複数の桁部材を有し、前記複数の桁部材は、互いに幅方向に引離すことができるように前記パンタグラフ式リンク機構に連結され、それにより、前記少なくとも2箇所において幅方向に並んだ生地片が幅方向に互いに引離され、
    前記保持部の各々は、前記パンタグラフ式リンク機構と独立して前記桁部材に回転可能に支持される回転軸を有し、
    更に、前記保持部の回転軸を回転させる回転部を有し、
    生地流れ方向に整列するように前記桁部材に支持された保持部は、交互に逆方向に前記回転部によって回転させられ、単一の駆動部によって駆動されることを特徴とする生地片拡開装置。
  2. 前記複数の桁部材は、それらが互いに幅方向に引離されるように前記パンタグラフ式リンク機構に回動可能に連結され且つ前記桁部材に固定された駆動軸を有する、請求項1に記載の生地片拡開装置。
  3. 生地片を保持しているときの前記保持部の回転方向は一定であることを特徴とする請求項2に記載の生地片拡開装置。
  4. 更に、幅方向に近接して並んだ生地片を生地流れ方向に引離すための離間部を有し、
    この離間部は、生地流れ方向に互いに隣接して配置された上流側ベルトコンベヤ及び下流側ベルトコンベヤと、上流側ベルトコンベヤと下流側ベルトコンベヤとの接続部の上方に配置された生地送りローラと、を有し、
    前記下流側ベルトコンベヤの速度は、前記上流側ベルトコンベヤの速度よりも速く、
    前記生地送りローラは、引離すべき生地片が前記接続部に位置するとき、生地を押えるように下降し且つ前記下流側ベルトコンベヤ速度とほぼ同じ周速で回転駆動されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の生地片拡開装置。
  5. 前記パンタグラフ式のリンク機構は、X字形に交差し且つ交差部で互いに回動可能に連結されたリンク要素の対を有し、少なくとも1対のリンク要素の各々は、2分割可能に結合されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の生地片拡開装置。
  6. 生地流れ方向と垂直な幅方向に並んだ生地片を個別に保持する複数の保持部と、前記複数の保持部を互いに幅方向に引離すためのパンタグラフ式リンク機構と、を有する、幅方向に並んだ生地片を幅方向に互いに引離すための生地片拡開装置であって、
    幅方向に並んだ生地片は、生地流れ方向及び幅方向に近接して並んだ生地片を1列ずつ生地流れ方向に引離すことによって、生地流れ方向に一定の間隔をおいて少なくとも2箇所に配置され、
    更に、前記保持部を前記少なくとも2箇所において生地流れ方向に整列するように支持する複数の桁部材を有し、前記複数の桁部材は、互いに幅方向に引離すことができるように前記パンタグラフ式リンク機構に連結され、それにより、前記少なくとも2箇所において幅方向に並んだ生地片が幅方向に互いに引離され、
    更に、幅方向に近接して並んだ生地片を生地流れ方向に引離すための離間部を有し、
    この離間部は、生地流れ方向に互いに隣接して配置された上流側ベルトコンベヤ及び下流側ベルトコンベヤと、上流側ベルトコンベヤと下流側ベルトコンベヤとの接続部の上方に配置された生地送りローラと、を有し、生地送りローラは、シャフトに取付けられ、ローラ駆動部によって上下移動と回転が可能であり、
    前記ローラ駆動部は、軸に取付けられた回転駆動プーリ及び上下駆動プーリと、前記軸から前記上流側ベルトコンベヤと前記下流側コンベヤベルトの接続部の上方まで延びる第1のアームと、前記第1のアームの先端部に回転可能に取付けられ且つ前記シャフトに固定された回転従動プーリと、前記回転従動プーリと前記回転駆動プーリとを駆動可能に連結するベルトと、を有し、前記回転駆動プーリの回転により、前記シャフトに取付けられた生地送りローラを回転させ、
    前記ローラ駆動部は、更に、前記軸から斜め上方に延びる第2のアームと、前記第2のアームの先端部の近くに回転可能に取付けられた軸に固定された上下従動プーリ及び偏心軸と、前記上下従動プーリと前記上下駆動プーリとを駆動可能に連結するベルトと、第3のアームと、を有し、前記第3のアームの一方の端部は、前記偏心軸に回動可能に取付けられ、前記第3のアームの他方の端部は、前記第1のアームの先端部の近くに設けられた軸に回動可能に取付けられ、前記回転駆動プーリと一体に回転する前記上下駆動プーリの回転により、前記第1のアームを介して前記シャフトに取付けられた生地送りローラを上下させ、
    前記下流側ベルトコンベヤの速度は、前記上流側ベルトコンベヤの速度よりも速く、
    前記生地送りローラは、引離すべき生地片が前記接続部に位置するとき、生地を押えるように下降し且つ前記下流側ベルトコンベヤ速度とほぼ同じ周速で回転駆動されることを特徴とする生地片拡開装置。
  7. 生地流れ方向と垂直な幅方向に並んだ生地片を個別に保持する複数の保持部と、前記複数の保持部を互いに幅方向に引離すためのパンタグラフ式リンク機構と、を有する、幅方向に並んだ生地片を幅方向に互いに引離すための生地片拡開装置であって、
    幅方向に並んだ生地片は、生地流れ方向及び幅方向に近接して並んだ生地片を1列ずつ生地流れ方向に引離すことによって、生地流れ方向に一定の間隔をおいて少なくとも2箇所に配置され、
    更に、前記保持部を前記少なくとも2箇所において生地流れ方向に整列するように支持する複数の桁部材を有し、前記複数の桁部材は、互いに幅方向に引離すことができるように前記パンタグラフ式リンク機構に連結され、それにより、前記少なくとも2箇所において幅方向に並んだ生地片が幅方向に互いに引離され、
    前記パンタグラフ式のリンク機構は、平行四辺形型リンクを直列に配置し且つ連動させたリンク機構であり、一方の端に配置された第1の平行四辺形型リンクは、V字形に交差し且つ第1の交差部(42c)で回動可能に連結された2つの第1のリンク部材(42a、42b)、前記第1のリンク部材の端部の連結部(42d)にそれぞれ回動可能に連結された2つの第2のリンク部材(50b、50b)とを有し、前記第1の平行四辺形型リンクに隣接した第2の平行四辺形型リンクは、前記第2のリンク部材(50b、50b)にそれぞれ直線状に結合された2つの第3のリンク部材(50a、50a)を有し、直線状に連結された前記第2のリンク部材(50b、50b)及び前記第3のリンク部材(50a、50a)の対は、X字形に交差し且つ第2の交差部(40c)で互いに回動可能に連結された2つのリンク要素(40a、40b)を構成し、直線状に連結された前記第2のリンク部材(50b、50b)及び前記第3のリンク部材(50a、50a)は、前記第2の交差部(40c)で分割可能であり
    前記複数の桁部材は、それらが互いに幅方向に引離されるように前記パンタグラフ式リンク機構の前記第1及び第2の交差部(42c、40c)に回動可能に連結され且つ前記桁部材に固定された駆動軸を有し、
    前記のリンク部材(50b、50b)を、前記のリンク部材(50a、50a)から取外して、前記のリンク部材(50b、50b)の代わりにキャップ部材(50d)を取付けることにより、前記第1のリンク部材(42a、42b)第1の交差部(42c)に連結された桁部材が前記リンク機構から分離されることを特徴とする生地片拡開装置。
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