JP5071769B2 - 加速度センサ、鳥インフルエンザ監視システム - Google Patents

加速度センサ、鳥インフルエンザ監視システム Download PDF

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Description

本発明は、加速度センサ、および鳥インフルエンザ監視システムに関する。
従来より、加速度センサは、センサの質量部分の変位を、静電容量の変化、ピエゾ抵抗効果による電気抵抗の変化、歪ゲージ、圧電効果による電荷の変化等により、加速度を計測している(例えば、特許文献1〜3参照。)。
近年、このような加速度センサは、MEMS(micro electro mechanical systems)技術を用いて小型化が図られている。
特開2005−140720号公報 特開2006−250910号公報 特開2006−234795号公報
上記したような加速度センサのうち、静電容量や抵抗変化を検出するタイプのものにおいては、加速度を計測するためには駆動電力を必要とする。すなわち、常時電圧を印加しておき、通常時の静電容量や抵抗を基準として、静電容量や抵抗の変化を検出するのである。このため、加速度センサの用途によっては、加速度の計測対象に取り付けた場合、電源の確保が問題となる。特にこのような加速度センサを、動物に装着するような用途の場合、外部から電力を供給したり、バッテリに充電を行うのは困難であるうえ、電源を含めた加速度センサ全体を小型化・軽量化する必要があるために、大型のバッテリ等を備えることもできない。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、小型・軽量化を図ることを可能としつつも、省電力化を図ることのできる加速度センサ等を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の加速度センサは、加速度に応じて変形する変形部材と、変形部材の表面に形成され、変形部材の変形に応じて電荷を発生する圧電材料部と、圧電材料部で発生した電荷量に応じて得られる電圧が印加され、印加された電圧が予め定めた設定電圧を超えたときに信号を発する信号処理回路と、を備える。そして、圧電材料部は互いに電気的に直列に接続されて複数が備えられる。さらに、信号処理回路は複数が備えられて、直列に接続された複数の圧電材料部のうち、互いに異なる少なくとも2つの圧電材料部に接続されている。そして、複数の信号処理回路のそれぞれにおいては、その信号処理回路が接続された圧電材料部から、基準電位との間に直列に接続されている圧電材料部の数に応じて生じる電圧が印加されるようになっている。ここで、圧電材料部としては、圧電薄膜、圧電厚膜の他、圧電バルクセラミックス、単結晶、高分子、コンポジット等複合材料を接合や接着するもの等があり得る。
このような加速度センサにおいては、加速度が作用すると変形部材が変形し、これにともない圧電材料部がその変形量に応じた電荷を発生する。そして、この圧電材料部は複数が電気的に直列に接続されているので、接地側からの配置(順番)によって、基準電位との間に直列に接続されている圧電材料部の数に応じて生じる電圧が、圧電材料部ごとに異なることになる。信号処理回路に圧電材料部から印加された電圧が設定電圧を超えた場合、信号処理回路は信号を発するが、この信号を発した信号処理回路を認識することで、作用した加速度の程度を得ることができる。つまり、複数の信号処理回路から発する信号に基づいて、加速度をデジタル的に測定することができるのである。
このような加速度センサにおいては、複数の信号処理回路からの信号を、電気的な接続を介して出力することもできるし、無線等の通信を介して出力すること、メモリ回路等に蓄積すること等が可能である。
ところで、上記したような加速度センサは、いかなる目的で用いても良いが、鳥インフルエンザの監視のために使用することが可能である。
我が国におけるBSE発生や鳥インフルエンザ流行などを契機に、最近「食の安全」に対する関心が急速に高まっている。しかし、これらの問題は、「人間にとっての安全」という観点からの個々の感染症などに対する対症療法的な対策だけでは根本的には解決できず、改めて、食とは何か、人間と自然(動植物)との関わりはどうあるべきか、というような大局的な観点から問題を捉えなおす必要性に迫られている。
動物の生態を調べる従来の方法としては、GPS端末による渡り鳥の位置探査や、牛の歩行頻度から発情期を検出する試みが知られている。また、従来の動物健康管理センシングには、オフラインのバイオ的検査手法が主に開発されてきた。しかしこれらの方法では、検査を迅速に行うことができず、且つ高コストであり、一般に普及させることができるものではなかった。
そこで、本発明者らは、加速度・傾斜・温度・血流・血圧・脈拍等、鳥の物理量変化に着目した。これらの物理量測定を行うセンサを管理対象となる鳥に装着し、センサから送信された測定結果のデータに基づいて鳥の行動状態を判定することで、鳥の健康状態を判定しようというのである。
このような技術においては、MEMS技術により、物理センサや通信装置等を超小型のチップに収めることができる。このようなチップを多数の鳥に装着してデータを逐次的に収集し、コンピュータを用いてデータを解析することで、多数の鳥を一括して管理することができるのである。
さらに研究を重ねた過程で、本発明者らは、鳥の健康状態を判定するのに鳥の加速度の変化を監視するのが好ましいことを見出した。
すなわち、本発明は、鳥インフルエンザ監視システムであって、管理対象となる鳥に装着され、少なくとも加速度を測定するとともに、測定の結果をデータとして無線送信するセンサと、センサから送信されたデータに基づき、鳥の健康状態に異常が生じているか否かの判定を行う判定装置と、を備えていることを特徴とするのである。
本発明の加速度センサは、上記のような用途に用いるのに好適である。
すなわち、前記のセンサは、加速度に応じて変形する変形部材と、変形部材の表面に形成され、変形部材の変形に応じて電荷を発生する圧電材料部と、圧電材料部で発生した電荷量に応じて得られる電圧が印加され、印加された電圧が予め定めた設定電圧を超えたときに信号を発する信号処理回路と、を備え、圧電材料部は互いに電気的に直列に接続されて複数が備えられ、信号処理回路は複数が備えられて、直列に接続された複数の圧電材料部のうち、互いに異なる少なくとも2つの圧電材料部に接続され、複数の信号処理回路のそれぞれにおいては、基準電位との間に直列に接続されている圧電材料部の数に応じて生じる電圧が印加されることを特徴とする。
このとき、センサは、加速度が予め定めた設定値以上又は以下である場合のみ、信号を無線送信するように構成するのが好ましい。
また、センサは、無線供給された電力を蓄電する遠隔蓄電部を備えるようにするのが好ましい。
なお、センサにおいては、鳥インフルエンザの発生の検出精度を高めるため、加速度以外に、鳥の体温等、他のパラーメータについても検出するようにしてもよい。
本発明の加速度センサによれば、直列に接続された複数の圧電材料部から出力される電圧を、複数の信号処理回路で検出することによって、加速度をデジタル的に測定することができる。このとき、作用した加速度によって、圧電材料からなる圧電材料部が直接電荷を発生させることができるため、待機中の消費電力をほぼ0とすることができる。また、圧電材料部を直列に備えることで、加速度が作用したときの発電量を高めることができるので、この加速度センサを高感度なものとすることができる。さらに、このような加速度センサは、MEMS技術によって小型に形成することができ、また消費電力を抑えることでバッテリ等を廃し、軽量化を図ることが可能となる。
また、このような加速度センサを備えた鳥インフルエンザ監視システムにおいては、センサの軽量化を図るとともに、消費電力を抑えることでセンサのロングライフ化を図ることができる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本発明による鳥インフルエンザ監視システム100を概念的に描いた図である。
図1に示すように、鳥インフルエンザ監視システム100は、管理区域110内で管理される鳥(生体)に装着されるセンサ120、管理区域110内をカバーするように1つ又は複数個設置される中継局130、管理区域110内に設置される全ての中継局130を集中制御する中継局コントローラ140、送受信装置150、制御装置(判定コンピュータ)160などから構成される。
管理区域110は、鳥舎等、鳥を飼育するために設けられたものである。
管理区域110内においては、センサ120と中継局130との間は無線により通信が行われる。このため、管理区域110は、中継局130がセンサ120からの信号を直接又は間接に取得し得る領域である。従って、管理区域110を広くする場合には、センサ120の無線通信の出力を上げるか、中継局130の数を増やせばよい。1つの中継局130によって、半径数10mの領域をカバーできることが好ましい。このようなセンサ120と中継局130との間における通信方式として、IEEE802.11xの無線LAN、PHS(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、UWB等の規格があるが、消費電力と通信距離のバランスを考えると、現在ではZigBee(登録商標)が好適な方式といえる。むろん、他の方式を用いても構わない。
センサ120は、鳥の姿勢や行動、バイタルサインなどを検出するセンサ群と、検出処理回路、通信回路、電源およびパワーマネージメントデバイスを高密度集積化した、鳥の健康状態をモニタするためのシステムインパッケージである。
このセンサ120における測定データは無線により送信される。送信された測定データは中継局130によって受信され、さらに、中継局コントローラ140に転送される。
中継局130と中継局コントローラ140とは、無線又は有線のイーサネット(登録商標)で接続されることができる。中継局コントローラ140は、管理区域110に設置される中継局130のみならず、他の管理区域112や114の中継局も制御し、これらの中継局で受信されたセンサ120のデータを集めて送受信装置150へと転送する。さらに、中継局コントローラ140には、中継局130からのデータを集めることの他に、管理区域110に設置される全ての中継局130へIPアドレス等の識別標識を付与したり、制御装置160から個々のセンサ120に与えられる命令の伝達を媒介したりする機能を付加することができる。別の実施態様において、複数の中継局130によってメッシュネットワークを形成する場合には、中継局コントローラ140は、中継局130間のハンドオーバの制御も行うように構成されることができる。
送受信装置150は、イーサネット(登録商標)・インターネット・電話回線・無線電話ネットワーク・などを通じて、センサ120の測定データを制御装置160へと送信する。
制御装置160は、ハードウエア的にはコンピュータ装置であり、必要な機能を備えたソフトウエアを汎用のコンピュータにインストールすることで、製造することができる。このため制御装置160の多くの機能は、一般的なコンピュータが備えている、CPUやメモリ、ネットワークアダプタ、モデム等のハードウエアと、ソフトウエアとの協働によって実現されている。
この制御装置160は、センサ120から送信された測定データに基づき、鳥インフルエンザの発生の有無を監視している。そして、センサ120から送信された測定データが、鳥インフルエンザの発生を示すものであると判定された場合には、その判定結果、すなわち鳥インフルエンザが発生したことを表す情報を、アラームの出力、印刷物のプリントアウト、予めインプットされた送付先への電子メールの送信等によって出力することもできる。制御装置160は管理区域110の近辺に設置されていてもよいが、全く離れた遠隔地に設置されていても良い。
次に、図2を用いてセンサ120の構成について説明する。
図2はセンサ120の構成を示す図である。
図2に示すように、センサ120は、例えば、薄帯状のフィルム基板上に、所定の物理量を測定する物理量センサ210と、センサ120として所定の動作を行うように各部をコントロールするための回路が構成されたセンサ制御部220と、センサ120の動作に必要な電力を蓄えるコンデンサ230と、中継局130との間で電波の送受信を行うための通信制御を行うための通信制御部240と、アンテナ250を、薄帯状(フィルム状)の基板上に実装した超小型ネットワークセンサチップである。
このようなセンサ120は、最先端の超高密度実装技術およびMEMS加工技術を駆使すると共に、センサ機能を絞り込むことにより、超小型なものとする。一つの例では、3cm角アンテナFPC上の真ん中1cm角領域に3次元積層チップ(5mm以下)を搭載したシステムインパッケージにより超小型センサチップを製造する。
物理量センサ210は、少なくとも加速度を測定するような物理量センシングチップである。本実施の形態においては、物理量センサ210として、加速度センサ210Aに加え、対象物の温度(体温)を検出する温度センサ210Tが備えられている。
本実施の形態のセンサ120においては、加速度センサ210Aや温度センサ210Tで検出した加速度情報や温度情報を含むセンサ情報を、逐次中継局130に送信するのではなく、送信頻度、送信データ量を抑えることで消費電力を低減できるような構成とすることができる。たとえば、温度センサ210Tにおいては、検出した温度が、予め設定した範囲から逸脱し、鳥の状態に異常が発生していると判断できる値であったときにセンサ情報を送信するようになっている。
センサ制御部220は、具体的にはICとメモリとから構成されるもので、物理量センサ210から信号を受け取ったときに、所定の処理を行うイベントドリブン回路を備えている。ここで、所定の処理としては、物理量センサ210から受け取った信号の内容をメモリに蓄積する、というものがある。
さらに、本実施の形態において、センサ120は、中継局130から送信される電波をアンテナ250で受信することで誘導起電力により電力を発生し、この電力をコンデンサ230に蓄えるようになっている。このため、センサ制御部220は、アンテナ250で受信した電波を直流電流に変換するRF−DC変換回路と、RF−DC変換回路で変換した直流電流によって電力をコンデンサ230に蓄える充電回路と、を備えている。このように、センサ120が電源を搭載して自らの電力で通信を行うアクティブセンサであるため、RF−IDのようにリーダによるスキャンを必要とせず、その行動を制御することが決して容易ではない鳥の管理に適している。
通信制御を担う通信制御部240は、物理量センサ210による測定データを送信するための超小型の無線通信機としての機能を発揮するものであり、通信制御回路を有した制御チップと、送受信する電波のインピーダンスを整合するインピーダンス整合回路とを有する。ここで、制御チップは、独自の識別子を持つように構成され、物理量センサ210によるセンサ情報を送信する際には、当該識別子を共に送信するように構成される。
図3は、物理量センサ210において、加速度を検出するための加速度センサ210Aの構成を示す図である。
この図3に示すように、加速度センサ210Aは、加速度センサ210Aに作用した加速度に応じて変形する変形部材211と、変形部材211の変形に応じて電荷を発生する圧電材料部212と、圧電材料部212で発生した電荷量に応じて得られる電圧が印加される信号処理回路213とを備えている。
ここで変形部材211としては、例えばカンチレバー211aと錘211bとからなるカンチレバー式のものを用いることができる。カンチレバー式の変形部材211においては、加速度が作用すると、錘211bの質量が加わっているカンチレバー211aが、作用した加速度に応じた変形量で撓み変形する。このような変形部材211としては、カンチレバー式に限らず、ダイヤフラム式等、他のタイプのものを採用しても良い。他のタイプとしては、例えば、複数本のカンチレバーに錘が支持された構造のもの(Journal of Micromechanics and Microengineering, vol. 10, (2000) 322-328参照。)等がある。
圧電材料部212は、変形部材211の表面に形成された圧電薄膜からなる。このような圧電薄膜を形成する材料としては、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)材料のほか、BaTiO、ZnO、AlN、水晶、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等の周知の圧電材料を用いることが可能である。このような圧電材料部212は、作用した加速度に応じて変形部材211が変形すると、その変形量に応じた電荷を発生する。つまり、作用した加速度が大きいほど、圧電材料部212では大きな電荷を発生する。発生した電荷と、圧電材料部212における負荷容量によって、圧電材料部212で得られる電圧が決まる。
ここで、圧電材料部212は、カンチレバー211aを例えばSi系材料等で形成するのであれば、その表面に所定の圧電材料からなる薄膜を形成すればよいし、また、カンチレバー211a自体を圧電材料で形成し、カンチレバー211aそのものを圧電材料部212とすることも可能である。
このような圧電材料部212を備えた変形部材211は、加速度センサ210Aにおいて、圧電材料部212どうしが電気的に直列に接続されて複数が備えられ、その一端側は電気的に接地されている。
信号処理回路213は、図3に示すような回路構成を有したMoS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。この信号処理回路213は、センサ制御部220を構成するIC中に設けることができる。
このような信号処理回路213は、図3に示すように、直列に接続された変形部材211に対し、複数が、互いに異なる変形部材211に接続されている。ここで、信号処理回路213は、直列に接続された変形部材211の数よりも少なくても良いし、全ての変形部材211に接続するようにしても良い。本実施の形態においては、例えば40個の変形部材211を直列接続して設け、このうち予め抽出・選定された位置の4個の変形部材211に信号処理回路213が接続されている。
信号処理回路213のゲートには、その信号処理回路213が接続された変形部材211の圧電材料部212からの電圧が印加される。ここで、変形部材211の圧電材料部212は、直列に接続されているため、接地側からn番目の変形部材211に接続された信号処理回路213には、基準電位との電位差として、接地側からn個の圧電材料部212で発生した電圧Vの総和(n×V)が印加される。
ここで、各信号処理回路213においては、トランジスタがONに切り替わる電圧は予め設定されている。つまり印加された電圧が設定電圧を上回れば信号処理回路213はONとなる。
信号処理回路213が接続されたセンサ制御部220においては、信号処理回路213からの信号がOFFからON、あるいはONからOFFに切り替わると、OFFからON、あるいはONからOFFに切り替わったこと、およびその時刻情報をメモリに記憶させ、所定のタイミングで、記憶したそれらの情報を、中継局130を介して制御装置160に送信するようになっている。
加速度センサ210Aに加速度が作用した場合、個々の変形部材211は同様に変形するので、それぞれの圧電材料部212からは同じ電圧が印加される。このとき、接地側に近い変形部材211に接続された信号処理回路213においては、接地側から接続されている圧電材料部212の数が少ないので、印加される電圧も小さい。これに対し、接地側から離れた変形部材211に接続された信号処理回路213においては、接地側から接続されている圧電材料部212の数が多いので、印加される電圧は大きくなる。
このような構成により、作用した加速度によって印加される電圧は異なるので、センサ制御部220においては、どの信号処理回路213がONとなったかを認識することで、加速度をデジタル的に決定することができる。
例えば、本発明者らの研究により、鳥の動作によって生じる加速度は、睡眠時0.05g、徘徊0.2g、食事中0.5g、身震い時1gであることが分かっている。
変形部材211に設けられた圧電材料部212における感度を例えば1.1mV/gとすると、センサ120を鳥に取り付けた場合、前記のそれぞれの動作によって、個々の変形部材211の圧電材料部212での電圧の出力は、表1に示すように、0.055mV、0.22mV、0.55mV、1.1mVとなる。
そして、加速度センサ210Aにおいて、圧電材料部212を備えた変形部材211を例えば40個直列に接続して備え、接地側からn=3個目、10個目、15個目、40個目の変形部材211に信号処理回路213を備えた場合、鳥の動作に応じて印加される電圧は表1の通りとなる。
それぞれの信号処理回路213においてONとなる電圧を2mVに設定すると、鳥の動作に応じてONとなる信号処理回路213は、表1の通りとなる。すなわち、睡眠時にはn=40番目の変形部材211に取り付けられた信号処理回路213(n=40)のみがONとなる。徘徊時にはn=15、40番目の変形部材211に取り付けられた信号処理回路213(n=15)、213(n=40)がONとなり、食事時にはn=10、15、40番目の変形部材211に取り付けられた信号処理回路213(n=10)、213(n=15)、213(n=40)がONとなる。そして、身震い時には、n=3、10、15、40番目の変形部材211に取り付けられた全ての信号処理回路213(n=3)、213(n=10)、213(n=15)、213(n=40)がONとなる。
このようにして、加速度センサ210Aのセンサ制御部220においては、ONとなる信号処理回路213の数に応じ、加速度のレベルをデジタル的に得ることが可能となる。例えば、表1に示したように、信号処理回路213(n=40)がONとなった場合をレベル1、信号処理回路213(n=15)、213(n=40)がONとなった場合をレベル2、信号処理回路213(n=10)、213(n=15)、213(n=40)がONとなった場合をレベル3、信号処理回路213(n=3)、213(n=10)、213(n=15)、213(n=40)がONとなった場合をレベル4と設定しておくことで、加速度レベルをデジタル的に決定することができる。
図4は、鳥の行動が、例えば、徘徊を15分間、食事を10分間、睡眠を30分、身震いを5分という順であった場合の、個々の信号処理回路213に印加される電圧の経時的な変位を示すものである。このようにすると、鳥の状態に異常が発生していると判断できる動作である身震いを始めたときに、信号処理回路213(n=3)、213(n=10)、213(n=15)、213(n=40)がONとなり、センサ制御部220においては、加速度レベルがレベル4であると決定することができる。
センサ120においては、温度センサ210Tで検出した温度が、予め設定した範囲から逸脱し、鳥の状態に異常が発生していると判断できる値であったときにセンサ情報を送信するようになっている。つまり、センサ制御部220において加速度レベルがレベル4であったときに、センサ120では、検出された加速度レベルがレベル4であることを示す信号を送信する。
制御装置160においては、センサ120から、加速度レベルがレベル4であることを示す信号を受け取ると、管理区域110内において、鳥の体調に異常が生じたと判定することが可能となる。
この場合、信号処理回路213(n=3)、213(n=10)、213(n=15)、213(n=40)の全てを監視しても良いが、センサ制御部220においては、身震いの場合のみにONとなる信号処理回路213(n=3)を監視するようにしても良い。
このような加速度センサ210Aにおいては、作用した加速度によって、圧電材料からなる圧電材料部212が直接電荷を発生させるため、待機中の消費電力がほぼ0である。
また、変形部材211に備えた圧電材料部212を直列に備えることで、加速度が作用したときの発電量を高めることができるので、この加速度センサ210Aを高感度なものとすることができる。
また、このようなセンサ120を鳥に装着して無線で監視することにより、鳥の行動を妨げることなく、多数の鳥の行動を低コスト且つオンラインでモニタリングすることが可能となる。これによって鳥の健康状態を容易に把握し、感染症の発生などの非常事態も迅速に発見することができる。さらに、このような加速度センサ210Aは、MEMS技術によって小型に形成することができ、また消費電力を抑えることでバッテリ等を廃し、軽量化を図ることが可能となる。
ここで、もちろん、上記に挙げた圧電材料部212における感度や変形部材211の数、信号処理回路213においてONとなる設定電圧等は一例に過ぎず、適宜変更することが可能である。直列に接続して設ける圧電材料部212を備えた変形部材211の数、信号処理回路213の接続位置、信号処理回路213における設定電圧等を変更することで、鳥以外にも、様々な加速度を測定することが可能となる。このときも個々の変形部材211、圧電材料部212、信号処理回路213自体は共通に用いることができるので、用途に応じて設計変更を行うのみでよく、汎用性、応用性の高いデバイス構成であると言える。
以上、本願発明の好適な実施態様について例を挙げて説明してきたが、本願発明は、その範囲を逸脱することなく、ここで説明した実施態様の他にも様々な実施態様を取りうることは言うまでもない。
例えば、センサ120は、鳥インフルエンザの発生の監視以外の用途にも用いることが可能である。例えば、養鳥用・牧畜用・野生動物用等、その用途に応じて大きさ・センサの種類・通信機の出力等を専用設計されてもよい。また、センサ120を、動物ではなく、他の用途での加速度の測定に用いることもできる。その場合、センサ120の装着対象が、その動作の制御が困難なものではない場合、電波による電力供給を行うのではなく、センサ120にバッテリを備えるような構成とすることもできる。もちろん、このバッテリには、適宜タイミングで充電が行えるようにすることも可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
本実施の形態における鳥インフルエンザ監視システムの概念図である。 センサの構成を示す図である。 センサの具体的構成を示す図である。 センサにおける電圧変化の具体例を示す図である。
符号の説明
100…鳥インフルエンザ監視システム、120…センサ、130…中継局、150…送受信装置、160…制御装置(判定コンピュータ)、210…物理量センサ、210A…加速度センサ、210T…温度センサ、211…変形部材、211a…カンチレバー、211b…錘、212…圧電材料部(圧電部)、213…信号処理回路、220…センサ制御部、230…コンデンサ、240…通信制御部、250…アンテナ

Claims (5)

  1. 加速度に応じて変形する変形部材と、
    前記変形部材の表面に形成され、前記変形部材の変形に応じて電荷を発生する圧電材料部と、
    前記圧電材料部で発生した電荷量に応じて得られる電圧が印加され、印加された前記電圧が予め定めた設定電圧を超えたときに信号を発する信号処理回路と、を備え、
    前記圧電材料部は互いに電気的に直列に接続されて複数が備えられ、
    前記信号処理回路は複数が備えられて、直列に接続された複数の前記圧電材料部のうち、互いに異なる少なくとも2つの前記圧電材料部に接続され、複数の前記信号処理回路のそれぞれにおいては、前記信号処理回路が接続された前記圧電材料部から、基準電位との間に直列に接続されている前記圧電材料部の数に応じて生じる電圧が印加されることを特徴とする加速度センサ。
  2. 複数の前記信号処理回路から発する前記信号に基づいて、加速度をデジタル的に測定することを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 鳥インフルエンザ監視システムであって
    管理対象となる鳥に装着され、少なくとも加速度を測定するとともに、前記測定の結果をデータとして無線送信するセンサと
    前記センサから送信された前記データに基づき、前記鳥の健康状態に異常が生じているか否かの判定を行う判定装置と、を備え
    前記センサは、
    加速度に応じて変形する変形部材と、
    前記変形部材の表面に形成され、前記変形部材の変形に応じて電荷を発生する圧電材料部と、
    前記圧電材料部で発生した電荷量に応じて得られる電圧が印加され、印加された前記電圧が予め定めた設定電圧を超えたときに信号を発する信号処理回路と、を備え、
    前記圧電材料部は互いに電気的に直列に接続されて複数が備えられ、
    前記信号処理回路は複数が備えられて、直列に接続された複数の前記圧電材料部のうち、互いに異なる少なくとも2つの前記圧電材料部に接続され、複数の前記信号処理回路のそれぞれにおいては、基準電位との間に直列に接続されている前記圧電材料部の数に応じて生じる電圧が印加されることを特徴とする鳥インフルエンザ監視システム。
  4. 前記センサは、前記加速度が予め定めた設定値以上又は以下である場合のみ、信号を無線送信するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の鳥インフルエンザ監視システム。
  5. 前記センサは、無線供給された電力を蓄電する遠隔蓄電部を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の鳥インフルエンザ監視システム。
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