JP5070793B2 - 電力変換装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、交流モータを駆動するための電力変換装置であって、少なくとも2つの直流電圧源が直列に接続され、これら複数の直流電圧源のそれぞれの出力電圧からパルス状電圧を生成・合成することでモータの駆動電圧を生成する電力変換装置の制御方法に関するものである。
従来、交流モータを駆動するための電力変換装置であって、少なくとも2つの直流電圧源が直列に接続され、これら複数の直流電圧源のそれぞれの出力電圧からパルス状電圧を生成・合成することでモータの駆動電圧を生成する電力変換装置の制御方法は種々のものが知られている。一例として、複数の電源とその電源を直列接続するためのスイッチ、交流機器に接続されたマトリックスコンバータにて電力の授受を行う電力変換装置とその制御方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、他の例として、直並列変換のためのスイッチを持っていない、直流電源1の正極と、直流電源2の負極を共通電力線に接続し、直流電源1と直流電源2から形成されるいずれか1つの電位を選択して誘導負荷へ電圧を印加する電力変換器の制御方法も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−348544号公報 特開2006−33955号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の技術では、直列接続するための個別のスイッチを持っているので素子数が多くなってしまうという問題があった。また、特許文献2に記載の従来の技術では、直流電源1と直流電源2とを備えているものの、直流電源1および直流電源2のいずれか1つを選択し、直流電源1単独または直流電源2単独で交流モータを駆動させるため、直流電源1または直流電源2が単独で要求される電力を供給できる必要があり、電源の容量を小さくできず、種々の損失が発生する問題があった。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、直列・並列切替用のスイッチを持たず、さらに、直流電源に要求される容量を小さくでき、種々の損失を低減させることができる電力変換器の制御方法を提供しようとするものである。
本発明の電力変換器の制御方法は、交流モータを駆動するための電力変換装置であって、少なくとも2つの直流電圧源が直列に接続され、これら複数の直流電圧源のそれぞれの出力電圧からパルス状電圧を生成・合成することでモータの駆動電圧を生成する電力変換装置の制御方法において、出力指令電圧を生成する手段と、前記複数の直流電圧源の直列駆動および並列駆動のいずれかを選択する手段と、前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段とを備え、前記出力指令電圧、前記選択結果、前記電力配分比に基づいて、直列駆動と並列駆動とを組み合わせて前記パルス状電圧を生成することを特徴とするものである。
本発明では、出力指令電圧を生成する手段と、前記複数の直流電圧源の直列駆動および並列駆動のいずれかを選択する手段と、前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段とを備え、前記出力指令電圧、前記選択結果、前記電力配分比に基づいて、直列駆動と並列駆動とを組み合わせて前記パルス状電圧を生成することで、直列・並列切替用のスイッチを持たず、さらに、直流電源に要求される容量を小さくでき、種々の損失を低減させることができる電力変換器の制御方法を得ることができる。具体的な一例として、直流電源の電圧を低くして駆動するので、スイッチング損失の低減、EMIの低減が出来る。
また、本発明の電力変換器の制御方法の好適例としては、パルス状電圧が、相互のパルス状電圧により共通電力線に流れる電流を相殺することがある。このように構成することで、共通電力線の電流を相殺し、電流値を小さくすることができるので、配線の径の細いものを選択することが出来、配線のコスト、質量を低減することができる。
さらに、本発明の電力変換器の制御方法の好適例としては、並列駆動時の電力配分比を生成する手段が、2つの直列接続した直流電圧源の交点から延びる共通電力線の電流指令値を設定する手段を持ち、電流指令値に基づいて電力配分比を生成することがある。このように構成することで、電力配分比の値で共通電力線の電流を制御できるので、電力変換器に接続されている交流モータの他に共通電力線の電流を利用することができる。
さらにまた、本発明の電力変換器の制御方法の好適例としては、並列駆動時の電力配分比を生成する手段が、電流指令値を0、もしくは0近傍に設定することがある。このように構成することで、共通電力線の電流を0近傍に制御することによって、配線の径の細いものを選択することができ、配線のコスト、質量を低減することができる。
また、本発明の電力変換器の制御方法の好適例としては、電力配分比を、複数電源電圧値の比に設定することがある。このように構成することで、電源電圧値のみを用いて、その比率を演算し、共通電力線の電流を0近傍に制御することができるため、配線の径の細いものを選択することができ、配線のコスト、質量を低減することができる。
さらに、本発明の電力変換器の制御方法の好適例としては、電力配分比を生成する手段が、共通電力線の電流値もしくは共通電力線の電流値によって変化するパラメータに基づいて生成することがある。このように構成することで、電力・電圧変化がある場合や、配線やコンデンサなどの損失が無視できないような場合であっても、共通電力線の電流値、または電流値によって変化するパラメータによって共通電力線の電流を0近傍に制御することができる。
さらにまた、本発明の電力変換器の制御方法の好適例としては、電力配分比を生成する手段が、共通電力線の電流を検出する手段を備え、検出結果より演算することがある。このように構成することで、電力・電圧変化がある場合や、配線やコンデンサなどの損失が無視できないような場合であっても、共通電力線の電流を検出し、その電流を制御することで共通電力線の電流を0近傍に制御することができる。
また、本発明の電力変換器の制御方法の好適例としては、電力配分比を生成する手段が、共通電力線の電流を推定する手段を備え、推定結果より演算することがある。このように構成することで、電力・電圧変化がある場合や、配線やコンデンサなどの損失が無視できないような場合であっても、共通電力線の電流を推定し、その電流を制御することで共通電力線の電流を0近傍に制御することができる。
さらに、本発明の電力変換器の制御方法の好適例としては、共通電力線の電流を推定する手段が、出力電力指令を検出する手段、電源電圧を検出する手段を備え、出力電力指令、電源電圧に基づいて演算することがある。このように構成することで、電流を推定するので、電流センサを削減することができる。
さらにまた、本発明の電力変換装置の制御方法の好適例としては、電力配分比を、フィードバック制御によって演算することがある。このように構成することで、共通電力線の電流を推定・検出して差分で制御するので、指令値と推定・検出値を応答性よく制御できる。
また、本発明の電力変換装置の制御方法の好適例としては、並列駆動時の電力配分比を生成する手段が、共通電力線に負荷が接続されており、負荷によって設定することがある。このように構成することで、共通電力線に接続されている負荷の電流値を制御するので、負荷の運転状態を制御することができる。
さらに、本発明の電力変換装置の制御方法の好適例としては、直列駆動および並列駆動のいずれかを選択する手段が、直列・並列駆動割合に基づいて選択することがある。このように構成することで、直列・並列切替器を必要とせず、また、切替時にバッファとなる容量の大きなコンデンサを用いずに小型・低コストで直列・並列駆動の選択を可能にし、高出力、高回転時には直列駆動、低出力時には並列駆動を行うことができる。
さらにまた、本発明の電力変換装置の制御方法の好適例としては、直列・並列駆動割合が、交流モータの回転数を検出する手段を備え、回転数に基づいて、予め定められた値に設定することがある。このように構成することで、交流モータ回転数を検出して、直列・並列駆動の切替を行うことで、回転数に応じて誘起電圧増加する誘起電圧に対応した駆動電圧を出力することができるため、高回転域での出力範囲を拡大することができる。
また、本発明の電力変換装置の制御方法の好適例としては、直列・並列駆動割合が、出力指令電圧、直列電圧値、並列電圧値に基づいて生成することがある。このように構成することで、電源電圧が変動するような場合であっても、それぞれの電圧に応じた直列・並列駆動割合を生成することができ、並列駆動を多く用いることが出来るので、スイッチング損失を低減できる。
さらに、本発明の電力変換装置の制御方法の好適例としては、直列・並列運転割合が、出力指令電圧に一致する電圧を実現できる直列・並列駆動割合の組み合わせの中で、並列駆動の割合を最大とする組み合わせであることがある。このように構成することで、駆動可能な範囲で並列駆動の割合を最大化するので、スイッチング損失の低減を最大化することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施例〜第6実施例を説明する。
<第1実施例>
回路図
図1は本発明の制御方法の対象となる電力変換装置の一例の構成を示す回路図である。図1に示す構成は、特許文献2の回路構成の一例(その図6)と同じ構成である。図1に示す例において、第一の直流電圧源10の負極と、第二の直流電圧源11の正極が共通電力線15に接続されている。第二の直流電圧源11の負極電力線14と3相交流モータ17の各相端子間には、一般的に知られている3相インバータの下アームと同様に、半導体スイッチ7a/8a/9aとダイオード7b/8b/9bの組が接続される。共通電力線15と3相交流モータ17の各相端子間とは、双方向の導通を制御可能な半導体スイッチ1a/1b、2a/2b、3a/3bでそれぞれ接続する。また、第一の直流電圧源10の正極電力線16と3相交流モータ17の各相端子間にも、双方向の導通を制御可能な半導体スイッチ4a/4b、5a/5b、6a/6bをそれぞれ接続する。
第二の直流電圧源11の負極電力線14と共通電力線15の間には平滑コンデンサ12を設け、第一の直流電圧源10の正極電力線16と共通電力線15の間にも平滑コンデンサ13を設ける。また、電力変換装置の負荷として3相交流モータ17が接続される。
このような構成の電力変換装置は、第一の直流電圧源10の電圧をE1、第二の直流電圧源11の電圧をE2とし、U相端子に着目すると、次のように駆動する。
図2は、半導体スイッチ1a/1bが両方ともにOFF、半導体スイッチ4bがONの状態である。この場合、U相端子17Uの電位は、二つの直流電圧源10、11を直列に接続した直流電源E1+E2を元に、半導体スイッチ4aと7aのON/OFFによって動作するインバータとして駆動している。本発明では、図2の駆動状態を直列駆動と定めている。
図3は、半導体スイッチ4a/4bが両方ともにOFF、半導体スイッチ1bがONの状態である。この場合、U相端子17Uの電位は、第二の直流電圧源11のE2を元に、半導体スイッチ1aと7aのON/OFFによって動作するインバータとして駆動している。図4は、半導体スイッチ7aがOFF、半導体スイッチ1aと4bがONの状態である。この場合、U相端子17Uの電位は、第一の直流電圧源10のE1を元に、半導体スイッチ1bと4aのON/OFFによって動作するインバータとして駆動している。本発明では、図3と図4の状態をPWM周期ごとに入れ替えて駆動する状態を並列駆動と定めている。
これらの動作は、他の相の端子についても、同じように考えることができ、二つの電源を同時に利用して、または片方のみの電源を利用して、モータを駆動することができる。
図5は本発明の電力変換装置の制御方法を説明するためのシステムの一例を示す図である。図5に示す例において、21が出力指令電圧を生成するための出力指令電圧制御部、22が複数の直流電圧源の直列駆動および並列駆動のいずれかを選択するための直列・並列駆動割合制御部、23が並列駆動時の電力配分比を生成するための電力配分比制御部、24が上記各制御部の制御のもとに、直列時、並列時の各相電圧指令を生成する相電圧配分制御部、である。以下、図5に示すシステムに基づき、本発明の制御方法の第1実施例における、相電圧指令制御、並列駆動時の電力配分比制御、直列・並列駆動割合制御について、より詳細に説明する。
相電圧指令制御(出力指令電圧制御部21+相電圧配分制御部24)
トルク指令とモータ回転数に基づいて、モータに印加する交流電圧を演算するモータ制御器には、一般的に知られているベクトル制御を用いる。3相交流モータのモータ制御電圧は、3相交流の出力指令電圧として演算される。
図6は本発明における相電圧指令制御の一例を説明するためのブロック図である。図6に示す例のように、出力指令電圧(Vcmd)に直列駆動割合(δs)を乗じると直列時出力分電圧、同様に、出力指令電圧(Vcmd)に並列駆動割合(δp)を乗じると並列時出力分電圧となる。さらに、並列時出力分電圧に電力配分比(γ1、γ2)を乗じることで、電源1出力分電圧と電源2出力分電圧にする。三つの電圧指令値をPWM周期ごとに変更し出力することでスイッチングを行い電力変換器を駆動する。
並列駆動時の電力配分比制御(電力配分比制御部23)
電力変換器のスイッチングによって、図3と図4の駆動状態をPWM周期毎に切り替える駆動方法を並列駆動と定義し、以下、並列駆動時の制御方法を説明する。
並列駆動時に、出力する電力を第一の直流電圧源10と第二の直流電圧源11に配分する割合を電力配分比と定義し、以下、電力配分比を定める制御方法を説明する。図5に示すように、電力変換器に接続されている直流電圧源10、11の電圧値E1、E2の比より電力配分比に設定する。
図7は本発明における並列駆動時の電力配分比制御の一例を説明するためのブロック図である。電源10の出力電力をP1とすると、P1=E1×I1と表すことができる。I1は図4に示す電流値、E1は電圧値である。同様に電源11出力電力P2はP2=E2×I2と表すことができ、ここにI2は図3に示す電流値、E2は電圧値である。図1に示す共通電力線15における電流Icの電流指令値(Ic*)を0とすると、I1とI2は同一となり、P1:P2=E1:E2となる。第一の直流電圧源10の電力配分比をγ1、第二の直流電圧源11の電力配分比をγ2とすると、この結果を利用し、電力配分比は、γ1:γ2=E1:E2とする。今回は、γ1+γ2=1となるようにゲインをかける。
このように電力配分比を演算し、この電力配分比に基づいて相電圧指令制御を行い、電力変換器を駆動することによって、共通電力線の電流(Ic)を、ほぼ0に制御することができる。このため共通電力線15の配線に径の細いものを選択することができ、配線のコスト、質量を低減することができる。
直列:並列駆動割合制御(直列・並列駆動割合制御部22)
図2の駆動状態を直列駆動、図3と図4の状態をPWM周期ごとに入れ替えて駆動する状態を並列駆動と定める。このとき、出力する電力を直列駆動と並列駆動に配分する割合を駆動割合とし、駆動割合を定める制御方法を説明する。
図5に示すように、トルク指令、モータ回転数より出力指令電圧を生成、そして、複数電源電圧値と電力配分比より、直列電圧と並列電圧を求める。直列電圧Vsは、電源電圧値の和、並列電圧値Vpは、電源を二つとし、電圧値をE1、E2、また、電力配分比をγ1、γ2、さらに、二つの電源が両方力行であるとすると、
Figure 0005070793
で求める。
出力指令電圧と直列電圧、並列電圧より、出力指令電圧に一致する電圧を実現できる直列・並列駆動割合の組み合わせの中で、並列駆動の割合を最大とする組み合わせに設定する。直列・並列駆動割合を生成するブロック図を図に示す。今回の実施例では図9を用いたが直列・並列駆動割合を生成するものはこれに限らない。
このように直列・並列駆動割合を演算することで、電源電圧が変動するような場合であっても、それぞれの電圧に応じた直列・並列駆動割合を生成することができ、並列駆動を多く用いることが出来るので、スイッチング損失を低減出来る。
第1実施例では、以上のように直列・並列駆動割合、電力配分比の生成を制御し、電力変換器を駆動することで、電源電圧が変動するような場合であっても、それぞれの電圧に応じた直列・並列駆動割合を生成することができ、並列駆動を多く用いることが出来るので、スイッチング損失を低減出来る。また、電力配分比で共通電力線の電流を0に制御することによって、配線の径の細いものを選択することができ、配線のコスト、質量を低減することができる。
<第2実施例>
ここでは第1実施例との差異のみを示す。第2実施例では、システム図を図5から図9とし、並列駆動時の電力配分比制御の図7を図10とする。まず、共通電力線に電流センサを設ける。そして、図10に示すように、共通電力線に流れる電流値(Ic)が0となるよう、検出した電流値を入力とし、出力を電力配分比とするフィードバック制御を行う。
第2実施例では、以上のように共通電力線15に流れる電流Icをフィードバック制御し、電力配分比を生成することで、電力・電圧変化がある場合や、配線やコンデンサなどの損失が無視できないような場合であっても、共通電力線の電流を検出し、その電流を制御することで共通電力線の電流を0に制御することができる。
<第3実施例>
ここでは第2実施例との差異のみを示す。第3実施例では、システム図を図9から図11とし、共通電力線電流推定制御部25の詳細なブロック図を図12とする。図12に示すように、共通電力線15に流れる電流値を推定し、そして共通電力線15に流れる電流値(Ic)が0となるよう、推定した電流値を入力とし、電力配分比となるフィードバック制御を行う。電流の推定は、トルク指令値、モータ回転数、並列駆動割合、電力配分比、E1、E2より行う。
まず、トルク指令値、モータ回転数から、出力指令電力制御部31において、出力指令電力(Pe)を演算する。そして、出力電力と現在の並列駆動割合(δp)より、並列駆動分電力演算部32において並列駆動分電力(Pep)を演算する。
次に並列駆動分電力(Pep)と現在の電力配分比(γ1、γ2)より、並列時電源電力演算部33において、第一の直流電圧源が出力する電力(P1)と第二の直流電圧源が出力する電力(P2)を演算する。その後、電流推定部34において、以下の演算を行う。まずP1とP2よりI1を演算する。同様にI2を演算する。最後にI1とI2の差をとることで、共通電力線に流れている電流値(Ic)を推定する。
Figure 0005070793
第3実施例では、以上のように電力配分比の生成方法を変更することで、電力・電圧変化がある場合や、配線やコンデンサなどの損失が無視できないような場合であっても、共通電力線の電流を推定し、その電流を制御することで共通電力線の電流を0近傍に制御することができる。さらに、電流を推定するので、電流センサを削減することができる。
<第4実施例>
ここでは第1実施例との差異のみを示す。第4実施例では、システム図を第1実施例の図5から図13に変更する。図13に示すように、直列・並列駆動割合制御部22での生後は交流モータの回転数を入力とし、直列駆動割合(δs)と並列駆動割合(δp)を出力する。直列駆動割合と並列駆動割合は、予め用意した、交流モータ回転数を入力として、直列・並列駆動割合のテーブルを参照することによって得られる。図14にテーブルの例を示す。
第4実施例では、以上のように直列・並列駆動割合制御の生成方法を変更することで、直列・並列切替器を必要とせず、また、切替時にバッファとなる容量の大きなコンデンサを用いずに小型・低コストで直列・並列駆動の選択を可能にし、高出力、高回転時には直列駆動、低出力時には並列駆動を行うことができる。
<第5実施例>
ここでは第2実施例との差異のみ示す。第5実施例では、回路図を第2実施例の図1から図15とし、並列駆動時の電力配分比制御の図10を図16とする。また、共通電力線に流れる電流値が0となるよう、検出した電流値を入力とし、電力配分比となるフィードバック制御を行う第2実施例の制御に変えて、共通電力線に流れる電流値が電流指令値と一致するように、検出した電流値を入力とし、電力配分比となるフィードバック制御を行う。
第5実施例では、図15に示すように、電力配分比で電流を制御できる共通電力線に負荷18(直流モータ)を接続している。電流指令値Ic*は負荷のトルク指令値T、トルク定数Keより求める。
Figure 0005070793
共通電力線の電流値を0ではなく電流指令値(Ic*)と一致するよう制御するほかは、同一の制御を行う。今回は負荷として直流モータを接続したが、負荷はこれに限らない。第5実施例では、以上のように回路を変更し共通電力線の電流を制御することで、負荷の運転状態を制御することができる。
<第6実施例>
ここでは第1実施例との差異のみ示す。第6実施例では、システム図を第1実施例の図5から図17とし、並列駆動時の電力配分比制御部23での制御を示す図7を図18とする。図17に示すように電源1のSOC(SOC1)と電源2のSOC(SOC2)、SOC1指令、SOC2指令を入力として、電力配分比を出力とするフィードバック制御を行う。第6実施例では、電力配分比の制御生成をSOCで制御するので、電源1、電源2のSOCを任意の値に制御することができる。なおSOCとは(State Of Charge)の意味である。
本発明によれば、直列・並列切替用のスイッチを持たず、さらに、直流電源に要求される容量を小さくでき、種々の損失を低減させることができるため、種々の構成の電力変換装置の制御方法として好適に用いることができる。
本発明の制御方法の対象となる直列・並列駆動切替可能な電力変換装置の一例の構成を示す回路図である。 本発明における直列駆動時のスイッチの状態(一相分)を示す図である。 本発明におけるE2電源のみで駆動時のスイッチの状態(一相分)を示す図である。 本発明におけるE1電源のみで駆動時のスイッチの状態(一相分)を示す図である。 第1実施例のシステムの一例を示す図である。 第1実施例の相電圧指令制御の一例を示すブロック図である。 第1実施例の電力配分比制御の一例を示すブロック図である。 第1実施例の直列・並列駆動割合制御の一例を示すブロック図である。 第2実施例のシステムの一例を示す図である。 第2実施例の電力配分比制御の一例を示すブロック図である。 第3実施例のシステムの一例を示す図である。 第3実施例の共通電力線推定制御のシステムの一例を示す図である。 第4実施例のシステムの一例を示す図である。 第4実施例の直列・並列駆動割合を設定するテーブルの一例を示す図である。 第5実施例の電力変換器の一例の構成を示す回路図である。 第5実施例の電力配分比制御の一例を示すブロック図である。 第6実施例のシステムの一例を示す図である。 第6実施例の電力配分比制御の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1a/1b、2a/2b、3a/3b 半導体スイッチ
4a/4b、5a/5b、6a/6b 半導体スイッチ
7a、8a、9a 半導体スイッチ
7b、8b、9b ダイオード
10 第一の直流電圧源
11 第二の直流電圧源
12、13 平滑コンデンサ
14 負極電力線
15 共通電力線
16 正極電力線
17 3相交流モータ
17U U相端子
18 負荷(直流モータ)
21 出力指令電圧制御部
22 直列・並列駆動割合制御部
23 電力配分比制御部
24 相電圧配分制御部
25 共通電力線電流推定制御部
31 出力指令電力制御部
32 並列駆動分電力演算部
33 並列時電源電力演算部
34 電流推定部

Claims (16)

  1. 交流モータを駆動するための電力変換装置であって、少なくとも2つの直流電圧源が直列に接続され、これら複数の直流電圧源のそれぞれの出力電圧からパルス状電圧を生成・合成することでモータの駆動電圧を生成する電力変換装置の制御方法において、
    出力指令電圧を生成する手段と、前記複数の直流電圧源の直列駆動および並列駆動のいずれかを選択する手段と、前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段とを備え、
    前記出力指令電圧、前記選択結果、前記電力配分比に基づいて、直列駆動と並列駆動とを組み合わせて前記パルス状電圧を生成するとともに、前記パルス状電圧は、相互のパルス状電圧により共通電力線に流れる電流を相殺することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  2. 前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段は、2つの直列接続した直流電圧源の交点から延びる共通電力線の電流指令値を設定する手段を持ち、前記電流指令値に基づいて電力配分比を生成することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の制御方法。
  3. 交流モータを駆動するための電力変換装置であって、少なくとも2つの直流電圧源が直列に接続され、これら複数の直流電圧源のそれぞれの出力電圧からパルス状電圧を生成・合成することでモータの駆動電圧を生成する電力変換装置の制御方法において、
    出力指令電圧を生成する手段と、前記複数の直流電圧源の直列駆動および並列駆動のいずれかを選択する手段と、前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段とを備え、
    前記出力指令電圧、前記選択結果、前記電力配分比に基づいて、直列駆動と並列駆動とを組み合わせて前記パルス状電圧を生成するとともに、前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段は、2つの直列接続した直流電圧源の交点から延びる共通電力線の電流指令値を設定する手段を持ち、前記電流指令値に基づいて電力配分比を生成することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  4. 交流モータを駆動するための電力変換装置であって、少なくとも2つの直流電圧源が直列に接続され、これら複数の直流電圧源のそれぞれの出力電圧からパルス状電圧を生成・合成することでモータの駆動電圧を生成する電力変換装置の制御方法において、
    出力指令電圧を生成する手段と、前記複数の直流電圧源の直列駆動および並列駆動のいずれかを選択する手段と、前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段とを備え、
    前記出力指令電圧、前記選択結果、前記電力配分比に基づいて、直列駆動と並列駆動とを組み合わせて前記パルス状電圧を生成し、前記並列駆動は、複数直流電源から時間ごとに交互に供給、もしくは充電するとともに、前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段は、2つの直列接続した直流電圧源の交点から延びる共通電力線の電流指令値を設定する手段を持ち、前記電流指令値に基づいて電力配分比を生成することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  5. 前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段は、前記電流指令値を0、もしくは0近傍に設定することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御方法。
  6. 前記電力配分比は、複数電源電圧値の比に設定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置の制御方法。
  7. 前記電力配分比を生成する手段は、前記共通電力線の電流値もしくは共通電力線の電流値によって変化するパラメータに基づいて生成することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置の制御方法。
  8. 前記電力配分比を生成する手段は、前記共通電力線の電流を検出する手段を備え、検出結果より演算することを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置の制御方法。
  9. 前記電力配分比を生成する手段は、前記共通電力線の電流を推定する手段を備え、推定結果より演算することを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置の制御方法。
  10. 前記共通電力線の電流を推定する手段は、出力電力指令を検出する手段、電源電圧を検出する手段を備え、前記出力電力指令、前記電源電圧に基づいて演算することを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置の制御方法。
  11. 前記電力配分比は、フィードバック制御によって演算することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御方法。
  12. 前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段は、前記共通電力線に負荷が接続されており、負荷によって設定することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御方法。
  13. 交流モータを駆動するための電力変換装置であって、少なくとも2つの直流電圧源が直列に接続され、これら複数の直流電圧源のそれぞれの出力電圧からパルス状電圧を生成・合成することでモータの駆動電圧を生成する電力変換装置の制御方法において、
    出力指令電圧を生成する手段と、前記複数の直流電圧源の直列駆動および並列駆動のいずれかを選択する手段と、前記並列駆動時の電力配分比を生成する手段とを備え、
    前記出力指令電圧、前記選択結果、前記電力配分比に基づいて、直列駆動と並列駆動とを組み合わせて前記パルス状電圧を生成するとともに、前記直列駆動および並列駆動のいずれかを選択する手段は、直列・並列駆動割合に基づいて選択することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  14. 前記直列・並列駆動割合は、前記交流モータの回転数を検出する手段を備え、前記回転数に基づいて、予め定められた値に設定することを特徴とする請求項13に記載の電力変換装置の制御方法。
  15. 前記直列・並列駆動割合は、前記出力指令電圧、直列電圧値、並列電圧値に基づいて生成することを特徴とする請求項13に記載の電力変換装置の制御方法。
  16. 前記直列・並列運転割合は、出力指令電圧に一致する電圧を実現できる直列・並列駆動割合の組み合わせの中で、並列駆動の割合を最大とする組み合わせであることを特徴とする請求項14に記載の電力変換装置の制御方法。
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