JP5070792B2 - レーザ微細加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工用レーザ光を照射して加工対象物の加工面に加工用レーザ光の焦点により微細なピットを作製するレーザ微細加工装置に関する。
従来より、光加工ヘッドから集光して出射される加工用レーザ光を平板状の加工対象物に照射し、該加工対象物の加工面に該加工用レーザ光の焦点により微細なピットを作製するレーザ微細加工装置が知られている。このレーザ微細加工装置において、ターンテーブル上に固定された加工対象物にレーザ光を照射し加工する装置として、例えば特許文献1に示されるようなものがある。
この特許文献1に示されるレーザ描画装置は、ターンテーブルに1枚の加工対象物を固定して回転させ、回転する加工対象物の加工面に直接レーザ光を照射して加工を施すものである。
特開2001−133987号公報
しかしながら、従来のレーザ描画装置の構成によるレーザ微細加工装置では、加工対象物の加工面に反りがあった場合、加工用レーザ光の焦点位置を加工対象物の加工面に合わせる制御であるフォーカスサーボを精度よく行うことができないため、精度良く微細なピットを加工面に作製することは困難である。
また、ターンテーブルにセットして加工できる加工対象物の枚数が1枚であることから、加工対象物の交換が煩雑で加工タクトが長く、効率的な加工が困難である。
さらに、ターンテーブルを加工用レーザ光が照射される位置の線速度が一定になるよう回転させて加工を行う場合、加工用レーザ光が照射される位置がターンテーブルの回転中心付近になるとターンテーブルの回転が速くなり、回転制御の精度が中心から離間した位置に比べて劣る。また、回転速度には限界があるため中心部に近づくと線速度一定での制御ができなくなる場合もある。さらに、ターンテーブルの回転中心と加工対象物の中心がと精度よく一致させることは困難であり、ターンテーブルの回転中心に加工用レーザ光の半径方向移動線が含まれるよう調整することも困難である。このため、ターンテーブルの回転中心付近では加工対象物に高精度な加工を施すことが困難である。
さらに、ターンテーブルの半径方向における微細なピットの間隔を精度よく設定した間隔にしようとすると、ターンテーブルまたは光加工ヘッドを半径方向に精度よく移動する移動機構が必要になるため装置のコストが上昇する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、加工対象物の加工面の反りを抑えることで高精度な加工が可能であり、また複数の加工対象物を同時に加工できるようにすることで加工効率を向上させることが可能であり、ターンテーブルの回転中心を意識することなく高精度な加工が可能であり、さらにターンテーブルまたは光加工ヘッドを半径方向に精度よく移動する移動機構を用いなくてもターンテーブルの半径方向における微細なピットの間隔を精度よく設定した間隔にできることで装置のコストを抑えることが可能なレーザ微細加工装置を提供することにある。
請求項1記載のレーザ微細加工装置は、加工対象物を挿嵌した状態で位置を規制する装着孔が穿設された加工対象物固定治具と、加工対象物固定治具及び装着孔に装着された加工対象物を載置可能で、加工用レーザ光を透過する基台と、加工対象物及び加工対象物固定治具を基台に付勢しつつ回転させる回転手段とを備え、加工対象物の加工面と加工対象物固定治具とが、同一平面で基台に圧接された状態で、加工用レーザ光を基台側から加工面に照射することを特徴とする。
請求項2記載のレーザ微細加工装置は、加工対象物固定治具が装着孔を複数備え、複数の装着孔が、加工対象固定治具の回転中心から離間して設けられていることを特徴とする。
請求項3記載のレーザ微細加工装置は、加工対象物固定治具の装着孔が厚み方向に貫通しており、回転手段が、加工対象物の非加工面側に位置して加工対象物固定治具を基台に付勢する押圧部材と、押圧部材と加工対象物との間に位置して加工対象物を基台に付勢する弾性材からなる付勢部材とを備え、加工対象物固定治具及び加工対象物を押圧部材と基台との間に挟持することを特徴とする。
請求項4記載のレーザ微細加工装置は、加工対象物固定治具と基台とが一体に形成されていることを特徴とする。
請求項5記載のレーザ微細加工装置は、基台が、レーザ光を追従させるためのサーボマークを備えることを特徴とする。
請求項6記載のレーザ微細加工装置は、サーボマークが、ガイド溝であることを特徴とする。
請求項7記載のレーザ微細加工装置は、加工対象物が、LEDウェハーであることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、加工対象物の加工面と加工対象物固定治具とが、同一平面で基台に圧接された状態で加工用レーザ光を基台側から加工面に照射することから、加工面の反りが抑えられ、フォーカスサーボを精度よく行うことができるため高精度な加工が可能である。
請求項2の発明によれば、加工対象物固定治具に加工対象を装着するための装着孔が複数設けられていることから、複数の加工対象物を同時に加工でき、加工効率を向上させることが可能である。また、装着孔のそれぞれが加工対象物固定治具の回転中心から離間して設けられ、加工対象物が加工対象物固定治具の回転中心から離れた位置に固定されることから、回転中心において高精度な加工が困難であるという問題を考慮する必要がなく回転中心を意識することなく高精度な加工が可能である。
請求項3の発明によれば、加工対象物固定治具を基台に付勢する押圧部材と、押圧部材と加工対象物との間に位置して加工対象物を基台に付勢する弾性材からなる付勢部材とを備え、加工対象物固定治具及び加工対象物を押圧部材と基台との間に挟持することから、加工対象物の加工面を基台に確実に圧接した状態で、加工対象物を回転させることができる。
請求項4の発明によれば、加工対象物固定治具と基台とが一体に形成されていることから、基台に加工対象物を固定するのみでよく、作業効率を向上させることができる。
請求項5及び請求項6の発明によれば、基台がレーザ光を追従させるためのサーボマークを備えることから、加工用レーザ光の加工対象物固定治具の半径方向に係るサーボ制御を行いながら高精度な加工が可能であり、加工用レーザ光を加工対象物固定治具の半径方向に精度よく移動させる移動機構を用いる必要がないため装置のコストを抑えることが可能である。
請求項7の発明によれば、加工対象物がLEDウェハーであり、LEDウェハーの表面に微細な凹凸を高精度で作製することにより、光の取り出し効率の高いLEDを作り出すことが可能である。
以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。本発明の形態におけるレーザ微細加工装置は、光加工ヘッドから集光して出射される加工用レーザ光をディスク状の加工対象物に照射し、該加工対象物の加工面に該加工用レーザ光の焦点により微細なピットを作製するものである。図1は、本発明に係るレーザ微細加工装置の構成の一例を説明する説明図である。
図1において、ウェハー5は、LEDウェハー等のディスク状の加工対象物で、図視の裏面が微細ピットを作製する加工面5aである。本発明のレーザ微細加工装置を構成するウェハー固定治具10は、ディスク状で、ウェハー5を挿嵌可能な装着孔10aが複数穿設されている。また、ガラス基板14は、ウェハー固定治具10及び装着孔10aに装着されたウェハー5を載置可能で、加工用レーザ光を透過する基台である。さらに、光加工ヘッド200は、内部に設けられたレーザ光源から微細ピットを作製するための加工用レーザ光を出射するものである。
次に、本発明のレーザ微細加工装置により微細ピットをウェハー5の加工面5aに作製する手順を、図1を基に説明する。まず、図1(a)に示すように、ガラス基板14の上にウェハー固定治具10を載置する。次に、図1(b)に示すように、ガラス基板14に載置されたウェハー固定治具10の装着孔10aに、ウェハー5を挿嵌する。このように、ウェハー固定治具10の装着孔10aにウェハー5を挿嵌することで、ウェハー5は、加工面5aがウェハー固定治具10の面と同一面となった状態で、位置が規制されつつガラス基板14に固定される。この状態で、ウェハー5及びウェハー固定治具10をガラス基板14に付勢しつつ回転させ、図1(c)に示すように、回転するウェハー5の加工面5aに向かって加工用レーザ光をガラス基板14側から照射する。加工用レーザ光が照射された加工面5aには、微細ピットが作製されることになる。尚、ウェハー5及びウェハー固定治具10をガラス基板14に付勢しつつ回転させる回転手段については、後述する。
このように、ウェハー5の加工面5aとウェハー固定治具10とが、同一平面でガラス基板14に圧接された状態で加工用レーザ光をガラス基板14側から加工面5aに照射することから、加工面5aの反りが抑えられ、フォーカスサーボを精度よく行うことができるため高精度な加工が可能である。
尚、図1に示すように、ウェハー固定治具10には複数の装着孔10aが穿設されており、複数のウェハー5を同時にウェハー固定治具10に装着して加工用レーザ光を照射して微細ピットを作製することができる。このため、複数のウェハー5を同時に加工でき、加工効率を向上させることが可能である。また、装着孔10aの穿設されている位置を、ウェハー固定治具10の回転中心から離間した位置にすることにより、ウェハー5が回転中心に配置されることがなくなる。このため、回転中心付近では加工対象物に高精度な加工を施すことが困難であるという問題を考慮する必要がなく、回転中心を意識することなく高精度な加工が可能である。
尚、ウェハー5をLEDウェハーとして説明したが、本発明のレーザ微細加工装置は、高精度に微細ピットを加工面5aに作製することが可能であることから、特にLEDウェハーの加工に適している。具体的には、本発明のレーザ微細加工装置によりLEDウェハーの表面に微細なサイズの凹凸を作製することにより、光の取り出し効率の高いLEDを作り出すことが可能である。尚、ウェハー5をLEDウェハーとして説明したがこれに限定されるものではなく、加工用レーザ光により微細ピットを作製可能な物であればよい。
次に、ウェハー5とウェハー固定治具10を基台であるガラス基板14に付勢しつつ回転させる回転手段の具体例を図2及び図3を用いて説明する。図2はレーザ微細加工装置の回転装置の一例を示す説明図であり、図3は回転装置の断面を示す説明図である。
図2及び図3に示すウェハー5とウェハー固定治具510を基台であるガラス基板512に付勢しつつ回転させる回転手段である回転装置500は、クランプ502、カバー504、スプリング506、ウェハー押え508及びターンテーブル514等から構成されている。具体的には、まずガラス基板512は、円盤状で中心に後述するクランプ502の軸502aが通過する孔が穿設された、加工用レーザ光を透過する基台である。ターンテーブル514は、ガラス基板512の中心付近のみを支持する円盤状で上方に突起を有しているテーブルである。ウェハー固定治具510は、ガラス基板512と略同径の円盤状で中心にクランプ502の軸502aが通過する孔が穿設され、ウェハー5を挿嵌した状態で位置を規制する装着孔510aが複数穿設されている。この装着孔510aは、ウェハー固定治具510の回転中心すなわち中心に穿設された孔から離間して設けられている。
ウェハー押え508は、円盤状でウェハー5及び装着孔510aと略同径である。スプリング506は、外径がウェハー5及び装着孔510aの径より小さい弾性部材である。カバー504は、ガラス基板512と略同径の円盤状で中心にクランプ502の軸502aが通過する孔が穿設されている。クランプ502は、円盤状で下面中心から下方に軸502aが垂下している。
このように構成された回転装置500に、ウェハー5を装着する方法を説明する。まず、ターンテーブル514の上に位置するガラス基板512の上に、中心を揃えてウェハー固定治具510を載置する。そして、その装着孔510aに加工面5aがガラス基板512側になるようにウェハー5を挿入する。次に、装着孔510aにウェハー5の上からウェハー押え508を挿入する。さらに、ウェハー押え508の上に、スプリング506を載置する。そして、ウェハー固定治具510の上に、カバー504を載置し、中央の孔に軸502を通すようにクランプ502を装着する。クランプ502の軸502aがカバー504、ウェハー固定治具510、ガラス基板512を貫通してターンテーブル514に至り、クランプ502をターンテーブル514に締め付けることにより、図3に示すように、ガラス基板512とカバー504との間に、ウェハー固定治具510を挟持することになる。
また、カバー504によって押し縮められたスプリング506がウェハー押え508を押圧し、さらにウェハー押え508がウェハー5の非加工面を押圧することにより、ウェハー5の加工面5aがガラス基板512に圧接される。このように、カバー504は、ウェハー5の非加工面側に位置してウェハー固定治具510をガラス基板512に付勢する押圧部材であり、スプリング506が、カバー504とウェハー5との間に位置してウェハー5をガラス基板512に付勢する弾性材からなる付勢部材である。尚、付勢部材を構成する弾性材はスプリングに限られるものではなく、クッション材等ウェハー5をガラス基板512方向に付勢可能なものであればどのようなものでもよい。
このような構成の回転装置500によれば、ウェハー固定治具510及びウェハー5をカバー504とガラス基板512との間に挟持することから、ウェハー5の加工面5aをガラス基板512に確実に圧接した状態で、ウェハー5を回転させることができる。
次に、基台であるガラス基板の他の例を図4及び図5を基に説明する。図4はレーザ微細加工装置のガラス基板の他の例を示す説明図、図5はレーザ微細加工装置の構成を示す構成図である。図4に示すガラス基板18(図4(a)、(b))は、裏面にガイド溝18aを備えている。このガイド溝18aは、レーザ光を追従させるためのサーボマークで、光加工ヘッド200から照射されるレーザ光による光スポットのウェハー固定治具10の半径方向における位置を定めるためのものである。ガイド溝18aは、例えば0.74μmや0.32μmピッチで刻まれている。そして、ガラス基板18の表面にはダイクロイックミラーのように波長依存性のある膜が形成されている。これは、後述するように加工用レーザ光とサーボ用レーザ光の波長が異なっており、加工用レーザ光を透過してサーボ用レーザ光を反射させるためである。ガラス基板18にガイド溝18aを備えた場合のレーザ微細加工装置の構成を示したものが図5である。
図5に示すレーザ微細加工装置2は、光加工ヘッド200の他、表示装置602や入力装置604を備えたコントローラ600、HF信号増幅回路102、フォーカスエラー信号生成回路104、フォーカスサーボ回路106、トラッキングエラー信号生成回路120、トラッキングサーボ回路122、ドライブ回路108,124、発光信号生成回路204、加工用レーザ駆動回路202、サーボ用レーザ駆動回路206、回転装置500、スピンドルモータ300、スピンドルモータ制御回路302、フィードモータ400、フィールドモータ制御回路402等から構成されている。
図5に示す光加工ヘッド200は、加工用レーザ光Lwとサーボ用レーザ光Lsの2波長のレーザ光を発射可能な構成である。そして、コントローラ600の指示により、サーボ用レーザ駆動回路206からの駆動信号で、光加工ヘッド200にあるサーボ用のレーザ光源からガイド溝18aに向かってサーボ用レーザ光Lsが出射される。このサーボ用レーザ光Lsのガイド溝18aからの反射は光加工ヘッド200にある分割されたフォトディレクタで受光され、受光光量に相当する信号がHF信号増幅回路102に出力される。
HF信号増幅回路102は、入力した信号を増幅してトラッキングエラー信号生成回路120へ出力する。そして、トラッキングエラー信号生成回路120は、サーボ用レーザ光による光スポットのガイド溝18aからのずれであるトラッキングエラー信号を生成してトラッキングサーボ回路122へ出力する。そして、トラッキングサーボ回路122は、サーボ用レーザ光によるスポットをガイド溝18a上に形成させるための制御信号を生成しドライブ回路124へ出力する。ドライブ回路124は、入力した信号に基づいて光加工ヘッド200にある対物レンズを対物レンズの光軸と垂直な方向に駆動させ、サーボ用レーザ光による光スポットをガイド溝18a上に形成させる。
また、HF信号増幅回路102は、入力した信号を増幅してフォーカスエラー信号生成回路104へ出力する。そして、フォーカスエラー信号生成回路104は、サーボ用レーザ光の焦点位置のガラス基板18の表面からのずれであるフォーカスエラー信号を生成してフォーカスサーボ回路106へ出力する。そして、フォーカスサーボ回路122は、サーボ用レーザ光の焦点位置をガラス基板18の表面に合わせるための制御信号を生成しドライブ回路108へ出力する。ドライブ回路108は、入力した信号に基づいて光加工ヘッド200にある対物レンズを対物レンズの光軸と平行な方向に駆動させ、サーボ用レーザ光焦点位置をガラス基板18の表面に合わせる。このような制御により、サーボ用レーザ光の焦点はガラス基板18のガイド溝18aを追従するように移動する。
また、加工用レーザ光Lwに関しては、まず、コントローラ600の指示により、発光信号生成回路204で発光タイミング等が制御された発光信号が生成され、その発光信号が加工用レーザ駆動回路202により加工用レーザ光Lwの駆動信号にされ、光加工ヘッド200にある加工用レーザ光源からウェハー5の加工面5aに向かって加工用レーザ光Lwが出射される。そして、レーザ光源の後にあるコリメーティングレンズの位置を調整することで、サーボ用レーザ光Lsの焦点位置がガラス基板18の表面に合っている状態で、加工用レーザ光Lwの焦点位置がウェハー5の加工面5aに合うようになっている。すなわち、サーボ用レーザ光の焦点がガラス基板18のガイド溝18aを追従するように移動すれば、加工用レーザ光Lwの焦点は、ウェハー5の加工面5aに合ったままガイド溝18aと同じピッチで移動しレーザ加工を行うことになる。
レーザ微細加工装置2の具体的な作動を図5を基に説明する。上記のようにウェハー5を回転装置500に装着した後、入力装置604からレーザ加工開始を入力すると、コントローラ600は、フィードモータ制御回路402、スピンドルモータ制御回路302、加工用レーザ駆動回路202、発光信号生成回路204及びサーボ用レーザ駆動回路206に作業開始を指示する。加工用レーザ光及びサーボ用レーザ光が照射される初期半径位置は入力装置604からコントローラ600を介して予めフィードモータ制御回路402に設定されており、コントローラ600から作動開始指示があると、フィードモータ制御回路402がフィードモータ400内にあるエンコーダが出力するパルス信号から半径位置を計算し、設定された初期半径位置になるようフィードモータ400を駆動する。これにより、ウェハー5よりやや内側の半径位置かやや外側の半径位置から加工用レーザ光及びサーボ用レーザ光が照射されるようになる。
そして、コントローラ600は、フィードモータ400内にあるエンコーダが出力するパルス信号から半径位置を常に計算し、計算された半径位置と入力されている線速度から、加工用レーザ光及びサーボ用レーザ光が照射される位置の線速度が入力されている線速度になるための回転速度を計算し、スピンドルモータ制御回路302に指示する。スピンドルモータ制御回路302は、スピンドルモータ300内にあるエンコーダが出力するパルス信号から回転速度を計算し、回転速度が指示された速度になるようにスピンドルモータ300を駆動する。
また、コントローラ600からは入力装置604から入力されている微細ピットの円周方向間隔と線速度から、発光信号のタイミングを計算し、発光信号生成回路204に指示する。発光信号生成回路204は、指示された発光タイミングでパルス信号である発光信号を生成し加工用レーザ駆動回路202に出力する。加工用レーザ駆動回路202は、入力した発光信号により加工用レーザ駆動信号(ハイレベルとローレベルからなるパルス信号)を生成し、光加工ヘッド200のレーザ光源に出力する。そして、光加工ヘッド200は、サーボ用レーザ光による反射光を分割されたフォトディレクタで受光し、受光光量に相当する信号をHF信号増幅回路102に出力する。
HF信号増幅回路102、フォーカスエラー信号生成回路104、フォーカスサーボ回路106及びドライブ回路108は、光加工ヘッド200の対物レンズを図示縦方向に駆動することによるサーボ用レーザ光の焦点位置の制御、すなわちフォーカスサーボを行う。これにより、加工用レーザ光の焦点位置が、ウェハー5の加工面5aに合うことになる。そして、HF信号増幅回路102、トラッキングエラー信号生成回路120、トラッキングサーボ回路122及びドライブ回路124は、光加工ヘッド200の対物レンズを図示横方向に駆動することによるサーボ用レーザ光の半径方向位置の制御、すなわちトラッキングサーボを行う。また、スレッドサーボ回路126は、トラッキングサーボ回路122が出力する信号を入力し、信号の直流成分を検出してこの直流成分が0になるフィードモータ400の送り速度を計算し、計算した送り速度に相当する信号をフィードモータ制御回路402に出力する。フィードモータ制御回路402は、フィードモータ400内にあるエンコーダが出力するパルス信号から送り速度を計算し、送り速度が入力した速度に合うようフィードモータ400を駆動する。これにより、サーボ用レーザ光は、ガラス基板18のガイド溝18aに沿って移動することになる。
このように、ガラス基板18がレーザ光を追従させるためのサーボマークであるガイド溝18aを備えることから、サーボ用レーザ光のトラッキング方向に係るサーボ制御を行うことで、加工用レーザ光の焦点をガイド溝18aに沿って動かすことができ、半径方向の微細ピット間隔を高精度に設定通りにすることができる加工が可能である。また、加工用レーザ光を加工対象物固定治具であるウェハー固定治具の半径方向に精度よく移動させる移動機構を用いる必要がないため装置のコストを抑えることが可能である。
尚、ガイド溝18aは、ガラス基板18の表面に設けられている場合に限らず、図4(c)に示すガラス基板20及びガイド溝20aのように、内部に設けられている場合であってもよい。このように、ガイド溝は、加工用レーザ光を妨げることなくトラックピッチを示すものであればよい。
また、本実施の形態では、ガラス基板18は表面に波長依存性のある膜が形成されているとしたが、ウェハー5がサーボ用レーザ光の波長帯域では加工されないものであれば、必ずしも必要ではない。この場合は、ガラス基板18はガイド溝18aを備えるだけでよいのでコストを抑えることができる。
尚、本実施の形態では、ウェハー固定治具10,510とガラス基板14,18,20,512とをそれぞれ別体で形成した場合を説明したが、これらを一体に形成して用いることも可能である。一体にすることで、ウェハー固定治具10の固定が不要になり、ガラス基板14にウェハー5を固定するのみでよく、作業効率を向上させることができる。
以上のように、本発明によれば、加工面の反りを抑え高精度な加工が可能であり、複数の加工対象を同時に加工できるようにすることで加工効率を向上させることが可能であり、ターンテーブルの回転中心を意識することなく高精度な加工が可能であり、さらに精度のよい移動機構を用いずとも加工用レーザ光のウェハー固定治具の半径方向への移動を精度よく設定した間隔にすることが可能であるレーザ微細加工装置を提供することができる。
本発明に係るレーザ微細加工装置の構成の一例を説明する説明図である。 同レーザ微細加工装置の回転装置の一例を示す説明図である。 同回転装置の断面を示す説明図である。 同レーザ微細加工装置のガラス基板の他の例を示す説明図である。 同レーザ微細加工装置の構成を示す構成図である。
符号の説明
2・・・・・レーザ微細加工装置
5・・・・・ウェハー
10・・・・ウェハー固定治具
10a・・・装着孔
14・・・・ガラス基板
18・・・・ガラス基板
18a・・・ガイド溝
20・・・・ガラス基板
20a・・・ガイド溝
102・・・HF信号増幅回路
104・・・フォーカスエラー信号生成回路
106・・・フォーカスサーボ回路
108・・・ドライブ回路
120・・・トラッキングエラー信号生成回路
122・・・トラッキングサーボ回路
124・・・ドライブ回路
126・・・スレッドサーボ回路
200・・・光加工ヘッド
202・・・加工用レーザ駆動回路
204・・・発光信号生成回路
206・・・サーボ用レーザ駆動回路
208・・・対物レンズ
300・・・スピンドルモータ
302・・・スピンドルモータ制御回路
400・・・フィードモータ
402・・・フィードモータ制御回路
500・・・回転装置
502・・・クランプ
504・・・カバー
506・・・スプリング
508・・・ウェハー押え
510・・・ウェハー固定治具
510a・・装着孔
512・・・ガラス基板
514・・・ターンテーブル
600・・・コントローラ
602・・・表示装置
604・・・入力装置

Claims (7)

  1. 光加工ヘッドから集光して出射される加工用レーザ光を平板状の加工対象物に照射し、該加工対象物の加工面に該加工用レーザ光の焦点により微細なピットを作製するレーザ微細加工装置において、
    該加工対象物を挿嵌した状態で位置を規制する装着孔が穿設された加工対象物固定治具と、
    該加工対象物固定治具及び該装着孔に装着された該加工対象物を載置可能で、該加工用レーザ光を透過する基台と、
    該加工対象物及び該加工対象物固定治具を該基台に付勢しつつ回転させる回転手段とを備え、
    該加工対象物の加工面と該加工対象物固定治具とが、同一平面で該基台に圧接された状態で、該加工用レーザ光を該基台側から該加工面に照射することを特徴とするレーザ微細加工装置。
  2. 前記加工対象物固定治具が前記装着孔を複数備え、
    該複数の装着孔が、該加工対象固定治具の回転中心から離間して設けられていることを特徴とする請求項1記載のレーザ微細加工装置。
  3. 前記加工対象物固定治具の装着孔が厚み方向に貫通しており、
    前記回転手段が、前記加工対象物の非加工面側に位置して該加工対象物固定治具を前記基台に付勢する押圧部材と、該押圧部材と該加工対象物との間に位置して該加工対象物を該基台に付勢する弾性材からなる付勢部材とを備え、
    該加工対象物固定治具及び該加工対象物を該押圧部材と該基台との間に挟持することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のレーザ微細加工装置。
  4. 前記加工対象物固定治具と前記基台とが一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレーザ微細加工装置。
  5. 前記基台が、レーザ光を追従させるためのサーボマークを備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のレーザ微細加工装置。
  6. 前記サーボマークが、ガイド溝であることを特徴とする請求項5記載のレーザ微細加工装置。
  7. 前記加工対象物が、LEDウェハーであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のレーザ微細加工装置。
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