JP5070752B2 - 高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法 - Google Patents

高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明はイソブチルアルデヒドおよびホルムアルデヒドを反応させてヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体を製造する方法に関し、詳しくは反応液よりヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体を晶析分離して、高純度のヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体を、簡易なプロセスで効率良く製造する方法に関する。
一般にヒドロキシピバルアルデヒド(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパナール、以下、HPAと称する)は、イソブチルアルデヒドとホルムアルデヒドを塩基性触媒存在下でアルドール縮合反応させて合成される。アルドール縮合反応は、酸性条件下、塩基性条件下のいずれでも進行するが、HPAは一分子内にカルボニル基および水酸基を有するため、酸性条件下では、二量体から四量体へと縮合を起こすことから、上記のように塩基性条件下で反応が行われる(特許文献1〜2)。
反応終了後、未反応のイソブチルアルデヒドやホルムアルデヒド等の低沸点成分を留去することにより、HPAを含む水溶液が得られる。HPAは、ネオペンチルグリコール、スピログリコールなどの有機化合物の合成中間体として利用されることが多く、この反応生成液は精製せず、次工程に用いられることが多い(特許文献3〜4)。
なお、HPAは式(1)で示されるような単量体と二量体の平衡関係があり(非特許文献1)、晶析精製した際、結晶として得られるHPAは二量体である。この二量体が単量体と同等の反応性を示すことも特許文献3などで開示されている。
Figure 0005070752
また、上記のHPAを含む水溶液に、水を加えて希釈して晶析精製し、固液分離して、高純度のHPAを得る方法が開示されている(特許文献5〜6)。
すなわち、特許文献5では、アルドール縮合反応液に水を添加し、イソブチルアルデヒドを留去した後のHPAおよび/またはその二量体の合計濃度が23〜30質量%の範囲となるよう調製して晶析が行われる。しかしながら、このように高い濃度で15〜20℃まで冷却し晶析した場合、非常に高粘度のスラリーとなるため、もしくは流動性がなくなるため、工業的に取り扱いが非常に困難となるという欠点を有している。さらに特許文献5では、スラリーを固液分離して得られた液体中にはHPAおよび/またはその二量体が多く残存するため、イソブチルアルデヒドで抽出し、有機層を低沸蒸留工程へ循環させることによって、HPAおよび/またはその二量体を回収し、また水層中へ溶解したイソブチルアルデヒドも蒸留により回収しているが、多量のイソブチルアルデヒドを蒸留させるため、エネルギー的に不利である。
また、特許文献6では、固液分離及び洗浄工程において得られた濾液及び洗浄液の一部をアルドール縮合反応器および蒸留塔へ循環し、残部は脱アミン処理を施して晶析時の添加水および洗浄水に利用するとしているが、アルドール縮合時に副生するギ酸が循環により蓄積し、晶析する溶液のpH値が低下するため、HPAおよび/またはその二量体が析出し難くなるという欠点を有している。この特許文献6の方法でも、多量の液体を蒸留工程で循環するため、蒸留での負荷が高く、エネルギー的に不利であり、脱アミン処理に使用したイオン交換樹脂は再生が必要で工程が煩雑であるなどの欠点を有している。
特開平7−215904号公報 特開2000−26356号公報 特開平1−299239号公報 特開2005−29563号公報 特開昭51−68514号公報 特公平6−29206号公報 Journal of the Chemical Society, Perkin Transactions II,3巻,189−192ページ(1978年)
本発明の目的は、以上のHPAを含む水溶液に水を加え希釈して晶析精製する際の課題を解決し、高純度HPAおよび/またはその二量体を簡易なプロセスで効率良く、工業的に有利に製造する方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決する為に鋭意検討を行った結果、イソブチルアルデヒドとホルムアルデヒドの反応混合物から低沸点成分を留去して得られたHPAおよび/またはその二量体を含む水溶液のpH値を調整し、またHPAおよび/またはその二量体の濃度およびホルムアルデヒド濃度を適正範囲に保って晶析を実施することにより、工業的に取り扱いやすく、高純度のHPAおよび/またはその二量体を高収率で得られることを見いだし、本発明に到達した。
即ち本発明は、以下の高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法を提供するものである。
1.塩基性触媒存在下でイソブチルアルデヒドおよびホルムアルデヒドを反応させ、未反応のイソブチルアルデヒドを含む低沸点成分を留去して得られた水溶液に、希釈剤を添加、冷却してヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体を晶析、固液分離し、これを更に有機溶媒および/または水で洗浄し高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体を得る方法において、低沸点成分を留去して得られたヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体を含む水溶液に、希釈剤及び塩基性化合物を加えてヒドロキシピバルアルデヒドをおよび/またはその二量体の濃度が5〜23質量%、ホルムアルデヒド濃度が0.2〜2.5質量%、pH値が5.0以上になるよう希釈して20〜45℃の温度範囲で晶析し、次いでヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の結晶を固液分離し洗浄することを特徴とする高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法。
2.固液分離による分離液および/または洗浄液を希釈剤として用いる上記1の高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法。
3.固液分離による分離液を希釈剤として用いることを二回以上繰り返す上記2の高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法。
4.晶析温度が20〜45℃の範囲である上記1〜3のいずれかの高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法。
5.晶析により得られる結晶スラリーの粘度が500mPa・s以下である上記1〜4のいずれかの高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法。
本発明の製造方法においては、高粘度スラリーを取り扱うことや、イオン交換樹脂の再生などの煩雑な操作は不要であり、簡易的なプロセスで、エネルギー的にも有利に、高純度のHPAおよび/またはその二量体を高収率で得ることができ、ネオペンチルグリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールヒドロキシピバリン酸モノエステル、ヒドロキシピバリン酸、スピログリコールなどの有機化合物の合成中間体として、工業的に有利に使用することができる。
なお、本発明の製造方法において特に固液分離による分離液を希釈剤として繰り返し使用することにより、HPAおよび/またはその二量体の収率が向上し、また排水処理負荷が減少することから、工業的に更に有利となる。
本発明は、イソブチルアルデヒドとホルムアルデヒドの反応生成液から低沸点成分を留去して得られたHPAとその二量体を含む水溶液(以下、粗HPA水溶液と云う)を晶析する工程の改良に関するものである。
本発明において、晶析の原料となる粗HPA水溶液は、塩基性触媒存在下でイソブチルアルデヒドとホルムアルデヒドをアルドール縮合した後、該アルドール縮合反応生成液から、未反応のイソブチルアルデヒドやホルムアルデヒドなどの低沸点成分を留去することにより得られる。
粗HPA水溶液を製造するために使用するホルムアルデヒドには、ホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒド水溶液(ホルマリン)が用いられる。但し塩基性触媒を添加したイソブチルアルデヒドとホルムアルデヒドのアルドール縮合反応は、反応系の水濃度に極めて影響を受け易く、イソブチルアルデヒドあるいはホルムアルデヒド濃度が希薄であると反応速度が緩慢となり一定の収率は得られないので、ホルマリンのホルムアルデヒド濃度は出来るだけ高い方が好ましい。原料ホルマリンとしてはホルムアルデヒド濃度37質量%以上で、メタノールを含有しないものか、またはメタノールができるだけ少ないものが好ましい。
粗HPA水溶液を製造するために使用するイソブチルアルデヒドは一般に市販されているものが使用可能であるが、出来るだけn−ブチルアルデヒド等の含有量の少ない、有機物純度99%以上のものが好ましい。
本発明において、イソブチルアルデヒドとホルムアルデヒドのアルドール縮合反応は回分式および連続式のどちらでもよく、常圧もしくは加圧で空気遮断下もしくは窒素気流中で行う方法が好ましい。回分式の場合、イソブチルアルデヒド、ホルムアルデヒドまたはホルマリン及び触媒の供給方法に特に制限はないが、イソブチルアルデヒドまたはホルムアルデヒドもしくはホルマリンと塩基性触媒を予め接触させておくと、イソブチルアルデヒドあるいはホルムアルデヒド同士のアルドール縮合反応もしくはカニッツアロ反応が起こり、HPAおよび/またはその二量体の収率が低下するおそれがあるので、イソブチルアルデヒドとホルムアルデヒドまたはホルマリンの混合物に塩基性触媒を供給する方式が好ましい。
連続式の場合も、イソブチルアルデヒド、ホルムアルデヒドまたはホルマリン及び触媒の供給方法に特に制限はないが、反応効率を良くするために2〜4段程度の多段式方法で行うことが好ましい。
ホルムアルデヒドに対するイソブチルアルデヒドの仕込みモル当量は通常0.8〜1.6の範囲で行うが、好ましくは0.9〜1.4である。回分式の場合、反応開始より数分間は不均一系の反応となるが、HPAおよび/またはその二量体が生成するとともに均一系の反応に変る。反応温度は常圧下では通常40〜98℃、好ましくは80〜95℃である。常圧下ではイソブチルアルデヒドの還流点である62〜65℃程度で一旦停止するが、HPAおよび/またはその二量体の生成(イソブチルアルデヒドの消費)とともに徐々に上昇し、最終的には通常80℃以上に制御する。80〜95℃程度で0.05〜2時間程度保持することで反応が完結する。連続式の場合、反応は均一系で進行する。反応温度は通常50〜98℃、好ましくは70〜95℃であり、滞留時間は0.1〜5時間程度、好ましくは0.3〜3時間である。反応温度の制御は、反応器に設けたジャケットやコイル等による加温/冷却、あるいは反応液を外部熱交換器に循環させることによる冷却、及び低沸分の還流による除熱により行うことができる。
アルドール縮合反応に用いる塩基性触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基、および第3級アミン、ピリジンなどの有機塩基が挙げられるが、塩基性が強くなりすぎるとHPAおよび/またはその二量体が未反応ホルムアルデヒドとのカニッツアロ反応を併発して収率が低下すること、また塩基性が弱すぎると反応が緩慢となることから、第3級アミンの使用が好ましい。第3級アミンとしては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチルアミン、トリイソブチルアミン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、N−エチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N−メチルピロリジン、N−エチルピロリジンなどが挙げられるが、好ましくは安価に入手可能なトリメチルアミン、トリエチルアミンおよびこれらの混合物であり、さらに好ましくはトリエチルアミンである。塩基性触媒の好ましい添加量は、その種類によっても当然変動するが、イソブチルアルデヒドに対して、モル当量で通常0.001〜0.5、好ましくは0.01〜0.2である。
このようなアルドール縮合反応の後、未反応のイソブチルアルデヒドやホルムアルデヒド、あるいはホルマリン中に不純物として含まれるメタノール等を主成分とする低沸留分を留去することにより、HPAおよび/またはその二量体ならびに水を含む水溶液(粗HPA水溶液)が得られる。HPAおよび/またはその二量体の変質は温度が高いほど加速するため、低沸留分の留去は、塔頂温度が未反応イソブチルアルデヒド等の回収に支障ない40〜80℃程度となる25〜95kPa程度の減圧にて実施することが好ましい。また蒸留方法は回分式、連続式のいずれでも良い。低沸留分の除去を促進させるために、水を添加してから蒸留しても良い。
こうして得られたHPAおよび/またはその二量体を含む水溶液(粗HPA水溶液)に希釈剤を加えて希釈する。希釈剤として、(a)希釈水、(b)固液分離の際に生じた分離液、(c)HPAおよび/またはその二量体の結晶を水で洗浄して得られる洗浄液のいずれか或いはそれらを適当に組み合わせて加えて希釈する。希釈後の水溶液中のHPAおよび/またはその二量体の合計濃度は、5〜23質量%となるように調整する。好ましくは15〜22質量%となるように調整する。このような範囲とすることにより、HPAおよび/またはその二量体を、高い生産効率で、かつ工業的に安定に得ることができる。希釈後の溶液中のHPAおよび/またはその二量体の合計濃度を5質量%以上とすることにより、HPAおよび/またはその二量体が全く析出しないか、析出しても晶析槽容量に対する生産量が著しく低下することが無いので工業操作上好ましい。
なお、(b)固液分離で得られた液や(c)洗浄液中にはHPAおよび/またはその二量体が多く含まれているので、排水量低減および回収率向上のためにも、希釈水の代わりに固液分離での分離液や、高純度HPAおよび/またはその二量体を得る際に得られた洗浄液を使用することが好ましい。
固液分離での分離液は希釈水として二回以上繰り返して使用することができる。繰り返して使用する回数が増加すると、HPAおよび/またはその二量体の高い回収率と低い排水負荷を維持することが出来る。また、固液分離での分離液は希釈水として繰り返して使用することにより、次に述べる塩基性化合物の使用量を減らすことができ、排水処理負荷が減少するので、繰り返して使用することが工業的に有利である。
本発明では、希釈剤を加えた粗HPA水溶液に塩基性化合物を加え、pH値を調整する。塩基性化合物は特に制限されないが、アルドール縮合反応時に使用する塩基性触媒と同じものが好ましく、塩基性触媒として用いられる有機アミン類が更に好ましく、第3級アミンが特に好ましい。pH値は5.0以上、好ましくは6.0以上の範囲となるように調整する。pH値が5.0以上とすることにより、HPAおよび/またはその二量体の晶出速度が著しく低下することがなく、工業操作上有利である。前述のように希釈剤として固液分離の際に生じた分離液や洗浄水を用いる場合にはこの分離液や洗浄水に塩基性化合物が含まれているので、添加する塩基性化合物の使用量を減らすことができる。
また本発明においては、希釈剤を加えて粗HPA水溶液中のホルムアルデヒド濃度が0.2〜2.5質量%になるよう調整する。ホルムアルデヒドにはHPAおよび/またはその二量体の晶析を阻害する性質があり、ホルムアルデヒドの多大な増加はHPAおよび/またはその二量体の晶析速度を著しく減ずるため、ホルムアルデヒド濃度は、0.2〜2.5質量%、好ましくは0.2〜2質量%になるように調整する。ホルムアルデヒド濃度が2.5質量%以下とすることにより、pHを5.0以上に調整しても、HPAおよび/またはその二量体の晶析量及び晶析速度共に大幅に低下することがなく、工業操作上有利である。ホルムアルデヒド濃度が高い粗HPA水溶液を用いた固液分離で得られた分離液を、希釈水の代わりに繰り返し使用する際には、未反応のホルムアルデヒド濃度が2.5質量%を超えないようにする。
ホルムアルデヒド濃度が0.2質量%より低い場合、HPAおよび/またはその二量体の晶析操作そのものに特段の不都合は生じない。しかしながらホルムアルデヒド濃度を0.2質量%より低くする方法として、アルドール縮合反応時にイソブチルアルデヒドを過剰に使用してホルムアルデヒドの転化率を上げる方法があるが、イソブチルアルデヒド同士の縮合が起こってHPAおよび/またはその二量体の収量が減少するため、工業操作上不利である。ホルムアルデヒド濃度を0.2質量%より低くする別の方法として、アルドール縮合反応後の低沸分留去において蒸留温度を上げてホルムアルデヒド除去率を上げる方法もあるが、HPAおよび/またはその二量体が変質しヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールモノエステルが生成し、HPAおよび/またはその二量体の収量が減少するため、これも工業上不利である。
晶析温度は20〜45℃の範囲が好ましく、より好ましくは28〜43℃の範囲である。この温度範囲にすることにより、HPAおよび/またはその二量体を安定的に、かつ高回収率で析出させることができる。晶析温度を20℃以上とすることにより、スラリーが高粘度になるか流動性がなくなることや、冷却に必要とされる用役として過大なものが必要となることがなく、工業操作上有利である。晶析温度を45℃以下とすることにより、HPAおよび/またはその二量体が適量に析出するので工業操作上著しく有利である。
スラリーの流動性を保ったまま晶析するには当該スラリー温度におけるスラリー粘度が500mPa・s以下で晶析を終了することが好ましく、より好ましくは300mPa・s以下で晶析を終了する。従ってスラリー粘度が500mPa・s以下とすることが固液分離操作上有利である。固液分離に使用する装置に特に制限はないが、結晶の洗浄を効率よく行えるバスケット式遠心分離機の使用が好ましい。
このようにして分離されたHPAおよび/またはその二量体の結晶は、有機溶媒および/または水により洗浄して高純度のHPAおよび/またはその二量体が得られる。有機溶媒および/または水は分離されたHPAおよび/またはその二量体の結晶に対して0.2〜5質量倍程度用いることが好ましい。
洗浄に際しては、有機溶媒および/または水を用いることができるが、水が好ましい。水を使用した場合、結晶を洗浄した後の洗浄液は前述のように粗HPA水溶液の希釈剤に用いることができる。有機溶媒を使用する場合、使用する有機溶媒の種類に特に制限は無いが、極性溶媒であるアルコール類、ケトン類が洗浄効果が高い点から好ましい。中でも水と混和するメタノール、エタノール、プロパノール、アセトンが好ましい。有機溶媒と水の混合割合には特に制限は無い。
次に本発明を更に具体的に説明する。但し本発明はこれに限定されるものではない。尚、以下の実施例において、粗HPA水溶液の組成分析はガスクロマトグラフィーにより行った。
<スラリー粘度の測定方法>
B型粘度計(型式BM、(株)東京計器製造所製)を用いて晶析温度で測定した。
<ガスクロマトグラフィーの測定方法>
HPAおよび/またはその二量体のガスクロマトグラフィー分析では、キャピラリーカラム(Agilent Technologies社DB−1相当品)を使用して、アセトン溶液に調製して分析を行った。HPAおよび/またはその二量体はHPAとして合算評価される。
参考例1
イソブチルアルデヒド(和光純薬製1級)199.5部と40質量%ホルマリン(三菱瓦斯化学製)225質量部を攪拌しながら、触媒としてトリエチルアミン(和光純薬製特級)9.9質量部を加え、アルドール縮合反応を行った。この反応液を70〜80℃、圧力40kPaで、未反応のイソブチルアルデヒドやトリエチルアミンなどの低沸点成分を留去し、粗HPA水溶液を425質量部得た。粗HPA水溶液の組成を分析した結果、HPA 62.1質量%、ネオペンチルグリコール 1.53質量%、ホルムアルデヒド 1.60質量%、トリエチルアミン 1.30質量%、ギ酸0.41質量%、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールモノエステル 0.95質量%、水 28.5質量%、その他 3.65質量%であった。
実施例1
参考例1で得られた粗HPA水溶液210質量部に希釈水623質量部を加えて、HPAおよび/またはその二量体の濃度16.5質量%とした。さらに、pH調整剤としてトリエチルアミンを0.5質量部加え、pH値を6.2とした。この時のホルムアルデヒド濃度は0.40質量%であった。この溶液を攪拌しながら、40℃まで冷却し、39〜40℃で晶析した。90分後、晶析を終了した。このときのスラリー粘度は85mPa・sであった。この後、遠心分離機を用いて固液分離を行い、洗浄水80質量部を使用して結晶(HPAおよびその二量体)を洗浄した。この結果、780質量部の分離液を回収し、湿潤結晶を75部得た。この湿潤結晶を窒素気流下、30℃で乾燥し、HPAおよび/またその二量体(乾燥結晶)58.2質量部を得た。粗HPA水溶液中のHPAおよび/またはその二量体に対する回収率は44.1質量%であり、この乾燥結晶をガスクロマトグラフィーで分析したところ、HPAおよび/またはその二量体の純度が98.8%であった(第1表参照)。なお、表中のHPAは「HPAおよび/またはその二量体」を示す。
実施例2
参考例1で得られた粗HPA水溶液110質量部と、実施例1の固液分離で得られた分離液のうち740質量部を希釈剤として仕込み、HPAおよび/またはその二量体の濃度を17.8質量%とした。さらにトリエチルアミンを0.2質量部加え、pH6.2とした。この時のホルムアルデヒド濃度は0.58質量%であった。実施例1と同様に晶析を実施し、80分後、晶析を終了した。このときのスラリー粘度は、125mP・sであった。実施例1と同様に遠心分離機を用いて固液分離・洗浄・乾燥を行い、乾燥結晶(HPAおよび/またはその二量体)57.5部と分離液783質量部を得た。新たに追加した粗HPA水溶液中のHPAおよび/またはその二量体に対する回収率は83.2質量%であり、これをガスクロマトグラフィーで分析したところ、HPAおよび/またはその二量体の純度98.8%であった(第1表参照)。
実施例3〜19
参考例1で得られた粗HPA水溶液110質量部と、実施例2の固液分離で得られた分離液を用いて実施例2と同様にHPAおよび/またはその二量体を含む水溶液を得て、pH値を6.2にし、同様の晶析操作を行った。次に固液分離で得られた分離液を用い、同様にHPAおよび/またはその二量体を含む水溶液を得て、pH値を6.2〜6.3にし、同様の晶析操作を行うことを計17回繰り返した。各操作回数時におけるpH、HPAおよび/またはその二量体の濃度、ホルムアルデヒド濃度、晶析時間、スラリー粘度、新たに追加した粗HPA水溶液中のHPAおよび/またはその二量体に対する回収率および純度を第1表に示す。
Figure 0005070752
比較例1
トリエチルアミンを添加せず、pHを調整しない以外は、実施例1と同様に晶析を実施した。pH値は4.5であった。90分後、晶析を終了した。スラリー粘度は100mPa・sであった。固液分離・乾燥し、濾液804質量部と、HPAおよび/またはその二量体40.8質量部を得た。HPAおよび/またはその二量体に対する回収率は31.8質量%であり、これをガスクロマトグラフィーで分析した結果、純度は98.8%であった。(第2表参照)
比較例2
参考例1で得られた粗HPA水溶液110質量部と、比較例1で回収した濾液のうち740質量部を仕込み、HPA濃度を17.7質量%とした。トリエチルアミンを添加せず、pH値は4.4として、同様に晶析を実施した。90分後、晶析を終了した。スラリー粘度は98mPa・sであった。固液分離・乾燥し、HPAおよび/またはその二量体36.2質量部を得た。HPAおよび/またはその二量体に対する回収率は53.0質量%であり、これをガスクロマトグラフィーで分析した結果、純度は98.8%であった。
比較例3〜12
参考例1で得られた粗HPA水溶液110質量部と、回収した濾液を用いて、比較例2と同様の晶析操作を11回繰り返した。各操作回数時におけるpH、HPAおよび/またはその二量体の濃度、ホルムアルデヒド濃度、晶析時間、スラリー粘度、新たに追加した粗HPA水溶液中のHPAおよび/またはその二量体に対する回収率および純度を第2表に示す。
Figure 0005070752
第2表では、pHを調整せずに繰り返し晶析を行うと、pH値は徐々に低下し、pH値の低下に伴いHPAおよび/またはその二量体に対する回収率が低下し、純度も低下している。これに対して、第1表から、本発明により、pH調整後に晶析を行うことにより、晶析を繰り返しても、純度と回収率が高レベルに維持されることが分かる。
比較例13
参考例1で得られた粗HPA水溶液210質量部に水312質量部を加えて、HPAおよび/またはその二量体の濃度25.0質量%とした以外は、実施例1と同様に晶析を実施したが、晶析開始70分後、スラリー粘度が1000mPa・s以上に上昇し、流動性がなくなって晶析操作の継続が不可能となった。
比較例14
晶析温度を50℃とした以外は、実施例1と同様に晶析を実施したが、晶析開始180分後でもスラリーは全く得られず、清澄な溶液のままであった。
参考例2
イソブチルアルデヒド199.5質量部と40質量%ホルマリン300質量部を攪拌しながら、触媒としてトリエチルアミン9.9質量部を加え、アルドール縮合反応を行った。この反応液を70℃、圧力40kPaで、未反応のイソブチルアルデヒドやトリエチルアミンなどの低沸点成分を留去し、粗HPA水溶液を480質量部得た。粗HPA水溶液の組成を分析した結果、HPA 56.0質量%、ネオペンチルグリコール 1.50質量%、ホルムアルデヒド 7.50質量%、トリエチルアミン 0.95質量%、ギ酸2.05質量%、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールモノエステル 0.85質量%、水 28.0質量%、その他 3.15質量%であった。
実施例20
参考例2で得られた粗HPA水溶液210部に水503質量部を加えて、HPAおよび/またはその二量体の濃度16.5質量%とした。さらに、pH調整剤としてトリエチルアミンを1.5質量部加え、pH値を6.1とした。この時のホルムアルデヒド濃度は2.21質量%であった。この溶液を攪拌しながら、40℃まで冷却し、39〜40℃で晶析した。90分後、晶析を終了した。このときのスラリー粘度は140mPa・sであった。この後、遠心分離機を用いて固液分離を行った。このとき、結晶(HPAおよびその二量体)洗浄に水を80部使用した。この結果、748質量部の濾液を回収し、湿潤結晶を61部得た。この湿潤結晶を窒素気流下、30℃で乾燥し、HPAおよび/またその二量体47部を得た。HPAおよび/またはその二量体に対する回収率は40.0質量%であり、これをガスクロマトグラフィーで分析した結果、純度は98.6%であった。
比較例15
参考例2で得られた粗HPA水溶液110質量部と、実施例20で回収した濾液のうち740質量部を仕込み、HPA濃度を18.0質量%とした。さらに、pH調整剤としてトリエチルアミンを1.5質量部加え、pH値を6.1とした。この時のホルムアルデヒド濃度は2.89質量%であった。実施例20と同様に晶析を実施した。スラリー粘度は70mPa・sであった。固液分離・乾燥し、HPAおよび/またはその二量体25質量部を得た。HPAおよび/またはその二量体に対する回収率は40.5質量%であり、これをガスクロマトグラフィーで分析した結果、純度は97.8%であった。
参考例3
参考例1と同様にアルドール縮合反応を行った後、この反応液を100〜105℃、常圧で、未反応のイソブチルアルデヒドやトリエチルアミンなどの低沸点成分を留去し、粗HPA水溶液を425部得た。粗HPA水溶液の組成を分析した結果、HPA 50.1質量%、ネオペンチルグリコール 6.53質量%、ホルムアルデヒド 0.37質量%、トリエチルアミン 1.54質量%、ギ酸1.81質量%、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールモノエステル 7.50質量%、水 28.5質量%、その他 3.77質量%であった。
比較例16
参考例3で得られた粗HPA水溶液210質量部に水428質量部を加えて、HPAおよび/またはその二量体の濃度16.5質量%とした。さらに、pH調整剤としてトリエチルアミンを1.3質量部加え、pH値を6.1とした。この時のホルムアルデヒド濃度は0.12質量%であった。この溶液を攪拌しながら、40℃まで冷却し、39〜40℃で晶析した。90分後、晶析を終了した。このときのスラリー粘度は50mPa・sであった。この後、遠心分離機を用いて固液分離を行った。このとき、結晶(HPAおよびその二量体)洗浄に水を80質量部使用した。この結果、763部の濾液を回収し、湿潤結晶を45部得た。この湿潤結晶を窒素気流下、30℃で乾燥し、HPAおよび/またその二量体33.3質量部を得た。HPAおよび/またはその二量体に対する回収率は31.7質量%であった。

Claims (4)

  1. 塩基性触媒存在下でイソブチルアルデヒドおよびホルムアルデヒドを反応させ、未反応のイソブチルアルデヒドを含む低沸点成分を留去して得られた水溶液に、希釈剤を添加、冷却してヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体を晶析、固液分離し、これを更に有機溶媒および/または水で洗浄し高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体を得る方法において、低沸点成分を留去して得られたヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体を含む水溶液に、希釈剤及び塩基性化合物を加えてヒドロキシピバルアルデヒドをおよび/またはその二量体の濃度が15〜22質量%、ホルムアルデヒド濃度が0.2〜2.5質量%、pH値が6.0〜6.3になるよう希釈して20〜45℃の温度範囲で晶析し、次いでヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の結晶を固液分離し洗浄することを特徴とする高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法。
  2. 固液分離による分離液および/または洗浄液を希釈剤として用いる請求項1記載の高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法。
  3. 希釈剤が、固液分離によって得た分離液を2回以上繰り返して使用した分離液である請求項1記載の高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法。
  4. 晶析により得られる結晶スラリーの粘度が500mPa・s以下である請求項1〜3のいずれかに記載の高純度ヒドロキシピバルアルデヒドおよび/またはその二量体の製造方法。
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