JP5069914B2 - パン生地巻上装置 - Google Patents

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Description

この発明は、略円錐形に成形されたパン生地を投入・巻回してロールパンに成形するパン生地巻上装置に関するものである。
ロールパンを製造する場合、パン生地を円筒形に成形し、これを円錐形パン生地に変形した後、オーバーヘッドプルファーコンベア及び投入コンベアベルトを介して巻上装置である所謂クレセントモルダに移送供給している。
このようなパン生地巻上装置の従来技術としては、例えば以下の文献に記載されているものがある。
特開昭48−49973号公報 特開昭49−1780号公報 特開昭64−37244号公報
従来のパン生地巻上装置における投入コンベアベルトは、図13に示すように2個のベルト102,102の相対向する面をV字状になすもので、両端にV形に配置した一対のプーリ103,103と104,104に巻架し、プーリ103と104の間でベルト102の内側には案内板105をV字状に設けていた。ベルト102,102の戻り側の内側には駆動ローラ106,106を設け、駆動ローラ106の前後には補助ローラ107,107を配置し、駆動ローラ106は下部に設ける図示しない動力源で駆動せしめるものであった。
投入コンベアベルト101の動力源を駆動すると駆動ローラ106が回転してベルト102,102がオーバーヘッドプルファーコンベア108より供給された円錐形パン生地109を挟持しながら図14に示すクレセントモルダ110に移送していた。クレセントモルダ110では、開口部より挿入される投入コンベアベルト101の先端から、複数連の挟圧ローラ111に円錐形パン生地109を供給し、この挟圧ローラ111で偏平な扇形パン生地112に圧延した後、上下一対の帯体113に移送してロールパン114に巻回していた。
複数連の挟圧ローラ111は、投入コンベアベルト101の先端部に近接して配設されその間隙が調節可能な同一径の上下ローラ111a,111bと、この下流にあって早回転の小ローラ111cと、この下方に位置する遅回転の大ローラ111dとを有しており、この大小ローラ111c、111dの間隙も調節可能となっていた。
上下一対の帯体113は、上方に配設してパン生地の進行方向と反対に回動する遅回動の上部帯体113aと、この下方に配設してパン生地の進行方向に回動する早回動の下部帯体113bからなり、その間隔、緊張度合が夫々調節可能な構成となっていた。
この巻上装置の作用は、上下ローラ111a,111bに噛み込まれた円錐形パン生地109を扇形パン生地112に圧延し、これを遅回転の大ローラ111dの周面に貼り付いた状態で早回動の下部帯体113bに当接すると、生地片の先端部は上方向に蹴り上げられ上部の遅回動の上部帯体113aに接触して、その帯体の運行により生地片の内側に向けて初期の巻上が行なわれ、その後一対の帯体113の隙間において生地片を搬送させながら巻き上げると徐々に生地片はその巻径が大きくなっていき、巻上が完了すると次工程に移動していくものであった。
しかし、従来のパン生地巻上装置における投入コンベアベルト101は、入口側から所定角度(約60°)に固定されたV字形状のものであったので、前工程のオーバーヘッドプルファーコンベア108もU字形に絞り込んだトラフ形状とする必要があった。このため、前工程のコンベアベルトに負担がかかり、損耗も激しく、又受け渡し部分が狭かったので移送がスムーズではなかった。
又従来のV字形状のコンベアでは円錐形パン生地109を載置した状態で移送していたため、クレセントモルダ110に投入する際、後端がフリーになり挟圧時にブレると中心線からずれてしまい、生地片に対する巻上方向が不正確となる不具合も生じていた。
又従来の投入コンベアベルト101は、V字形状を保つためベルトの内側に案内板105を設けていたが、この案内板105の底部に生地の滓や混入するレーズン粒などが溜まってしまったり、V字形に配置する駆動ローラ106,106の下面に駆動モータに接続するギヤボックスを設けていたためベルト下面の清掃がし難い欠点があった。
又、従来の挟圧ローラ111及び帯体113は、一の駆動源に接続するチェーンを利用して回転していたため、夫々の回転速度の調整が難しく、ロールパンの巻形状を緩めに変化させることはできなかった。又挟圧ローラ111にあっては同一径の上下ローラ111a,111bを複数並行に配置して相互の間隙を順次縮小し、圧延を段階的に行なう場合もあったが、従来は並行する上下ローラの回転速度を調整できなかったため、ローラ間で生地が弛んだり、あるいは引っ張られたりして生地に損傷が生じてしまう恐れもあった。
更に、従来のパン生地巻上装置では、フレームの側面にチェーンが掛けられていたため挟圧ローラと帯体の相対向する面を開放することができず、これら内部の清掃作業が困難であった。従来は、ローラに付設するスクレーパをローラに沿って横引きして取外した後、この部材を掃除していたが、ローラや帯体自体の清掃作業は実質的に困難であった。
又従来の帯体113は一般にフェルト製を採用していたが、生地離れの点や、柔らかく巻込むことに難点があった。
この発明は、パン生地巻上装置が有する上記の問題点を解消すべくなされたものであり、投入コンベアベルトへの移送手段の負担を軽減すると共に受け渡しをスムーズに行ない、生地の滓等が混入する恐れが無く、ベルト下面の清掃が容易なパン生地巻上装置を提供することを目的としている。又、投入コンベアベルトから挟圧ローラへ移送する際、円錐形パン生地の後端がブレず、巻尻が生地片の中心に確実に位置するパン生地巻上装置を提供することを目的としている。
又挟圧ローラや帯体の回転速度の調整が容易でロールパンの巻形状を緩めに変化させることができ、ローラ間で生地が弛んだり、あるいは引っ張られたりすることのないパン生地巻上装置を提供することを目的としている。
更に挟圧ローラと帯体の相対向する面を開放して、内部の清掃が容易なパン生地巻上装置を提供することを目的としている。又生地離れに優れ柔らかく巻込むことのできる帯体を備えるパン生地巻上装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、この発明のパン生地巻上装置は、略円錐形に成形されたパン生地を移送し開口部より供給する投入コンベアベルトと、投入された円錐形パン生地を偏平な扇形パン生地に圧延する複数連の挟圧ローラと、この挟圧ローラの下流にあって同方向に回動しながら扇形パン生地を巻回するための一対の帯体と、これら挟圧ローラ及び帯体を支持するフレームを有するパン生地巻上装置において、前記投入コンベアベルトは、一対のベルトを入口側では共に水平に配置し出口側では相対向する面をV字状に配置するたすき掛け投入コンベアベルトであることを特徴とするものである。
円錐形パン生地は投入コンベアベルトのフラットな面に載置されるが、一対のベルトが徐々に対向するようなたすき掛け構造となっているため、円錐形の頂部をベルトが挟み込みながら挟圧ローラに投入する方式となる。従ってパン生地はその進行方向の中心で後端を摘まれた状態となるため圧延工程でのブレがなくなる。又、従来は折り曲げたV型案内板が存在したため谷の部分に生地滓が溜まりやすかったが、今回はベルトの張力で形状を保持するので、滓やレーズン粒などは下に落ち異物混入防止構造となっている。
請求項2記載のパン生地巻上装置におけるたすき掛け投入コンベアベルトは、入口側でベルトを巻架する軸体に駆動源を連結し、出口側のV型開き角度が約30°であって、ウレタン樹脂製のベルト素材に2.5mm程度の間隔で深さ0.3mm程度の凹部を形成することを特徴とするものである。
従来V型の開き角度は約60°程度であったが、今回出口側において約30°まで絞込むので、円錐形パン生地後端の摘み込みが確実となる。ベルト素材として従来は綿製を使用していたが、今回はウレタン樹脂製で表面には比較的粗い目の凹凸を形成するベルト素材を使用するので、生地離れが良くなると共に生地の押え込みもより確実となり、ぶれ防止効果が向上し、パン生地の蛇行を無くすことができる。又、従来ベルト下側に存在したギヤボックスをなくし、投入コンベアの駆動源をベルトの側部に配置するのでベルト下部の空間が広くなり掃除がしやすくなる。
請求項3記載のパン生地巻上装置は、投入コンベアベルトと挟圧ローラとの間に、円錐形パン生地の中心軸を進行方向に案内する巻尻センタリング装置を挿設し、この巻尻センタリング装置は、前記挟圧ローラと直交する向きに配設する一対のガイドローラと、このガイドローラの間隔を通過する円錐形パン生地の幅に合わせて開閉動作するローラ間隔自動開閉機構を備えることを特徴とするものである。
巻尻センタリング装置は、投入コンベアベルトと最前列の挟圧ローラ間に案内部材を配設する。円錐形パン生地の巻尻を、この案内部材間に位置するように矯正しながら挟圧ローラに投入する。
ガイドローラは円錐形パン生地の進行方向に回転しながら相互の間隔を調整することで生地頭部から巻尻にかけて当接し、パン生地の中心軸を進行方向に一致させる。ガイドローラが巻尻を摘んだ状態で生地前部を挟圧ローラに挟持させる。
請求項記載のパン生地巻上装置のガイドローラは、挟圧ローラの送り回転速度よりも遅い回転速度に制御する回転駆動機構を備えることを特徴するものである。挟圧ローラとガイドローラの送り速度を変えることで、移送する際のパン生地に張力を与え、センタリングを確実にする。
請求項記載のパン生地巻上装置のローラ間隔自動開閉機構は、ガイドローラを保持するリンク部材と、このリンク部材を開閉する往復動機関と、円錐形パン生地の通過を検知するセンサと、このセンサの信号を受けて前記往復動機関を駆動する制御部を備えることを特徴とするものである。
リンク部材はガイドローラを保持しながら揺動するアームと、往復動機関に連結するスライダと、このスライダ及びアーム端部を連結する連接棒とを有する。センサがパン生地を検知すると往復動機関を作動し、ガイドローラ間隔がその頭部幅に合致するように揺動角度を調整する。生地通過に合わせて徐々に間隔を狭め、巻尻がガイドローラを離れた後、制御部が往復動機関を反転しガイドローラ間隔を開放状態に戻す。
請求項記載のパン生地巻上装置の挟圧ローラ及び帯体は、各ローラ及び帯体毎に回転速度を制御し得る駆動モータを設けることを特徴するものである。従来はチェーン駆動による一連の構造形式であったが、駆動モータをローラ及び帯体の各駆動部に直結する構成とするので安全面が向上する。挟圧ローラは、その間隙を徐々に狭めるため、段階的にローラの回転速度を速めるよう調整して生地の円滑な成形を図る。ローラ間隙の比率と回転速度が整合しないと、ローラ間の受け渡しで生地に弛みが生じたり、引張力が働いて生地に悪影響を及ぼす恐れがあるが、今回は各ローラ毎に回転速度を制御できるので正確な調整が可能となる。
又帯体の回転速度も調整できるので、標準巻の他、緩い巻きも可能となる。上部帯体の回動速度を標準巻より20%遅くすると緩く巻け、巻き目が出て柔らかい食感のものができ、製品の形状を変化させることができる。
請求項記載のパン生地巻上装置の挟圧ローラと一対の帯体は、相対向する面を離隔しながら二分割するフレーム分割機構を備えることを特徴とするものである。フレームは二分割し、相互を例えばダンパー内蔵の支持杆で連結する。フレームを開けることでローラ、帯体の清掃が可能となり、ローラに付設するスクレーパはワンタッチで外れる構成を採用できる。
請求項記載のパン生地巻上装置の一対の帯体は、ウレタン樹脂製のベルト素材に0.6mm程度の間隔で深さ0.2mm程度の凹部を形成することを特徴とするものである。従来フェルトベルトを採用していたベルトを、生地離れに優れ、巻回するパン生地を包み込むような柔らかさを持ち、かつ生地を巻くために表面の粗さを備えた帯体とする。帯体に形成する凹凸はパン生地に目の跡が付かない最小限のピッチ及び深さとする。
この発明のパン生地巻上装置は、一対のベルトを入口側では共に水平に配置し出口側では相対向する面をV字状に配置するたすき掛け投入コンベアベルトを備えるので、前工程の移送手段での絞込みは不要となり、移送手段に対する過剰な負担を軽減すると共に受け渡しがスムーズとなる。又、次工程に移送する際、円錐形パン生地の進行方向中心で後端を摘まむため圧延工程でのブレがなくなる。又ベルトのV形を張力で保持するので、生地滓などは下に落ち異物混入防止の効果もある。
請求項2記載のパン生地巻上装置のたすき掛け投入コンベアベルトは、入口側でベルトを巻架する軸体に駆動源を連結し、出口側のV型開き角度を約30°とし、ベルト素材にウレタン樹脂製で目の粗いベルトを使用するので、生地離れが良くなると共に生地の押え込みもより確実となり、円錐形パン生地後端の摘み込みが確実となるのでぶれ防止効果が向上し、パン生地の蛇行を無くすことができる。又従来ベルト下側に存在したギヤボックスをなくしたのでベルト下面の清掃が容易になる。
請求項3記載のパン生地巻上装置は、投入コンベアベルトと挟圧ローラとの間に巻尻センタリング装置を挿設するので、円錐形パン生地が進行方向に矯正され、圧延工程での生地後端のブレがなくなる。
、ガイドローラの間隔を自動開閉するので、パン生地の中心軸を進行方向に一致させることができ、しかもガイドローラが巻尻を摘んだ状態で生地前部を挟圧ローラ間に送り込むので、巻尻が生地片の中心に確実に位置するようになる。
請求項記載のパン生地巻上装置は、ガイドローラの送り回転速度を挟圧ローラより遅くするので、移送する際のパン生地に張力を与えることができ、センタリングがより確実になる。
請求項記載のパン生地巻上装置は、円錐形パン生地の通過を検知するセンサを設け、このセンサの信号によりリンク部材でガイドローラを開閉するので、生地幅に合わせて徐々にガイドローラの間隔を狭めることができる。
請求項記載のパン生地巻上装置の挟圧ローラ及び帯体は、各ローラ及び帯体毎に回転速度を制御し得る駆動モータを設けるので、安全面が向上し、生地の円滑な成形が図れ、標準巻の他、緩い巻きも可能となり、製品の形状を変化させることができる。
請求項記載のパン生地巻上装置の挟圧ローラと一対の帯体は、相対向する面を離隔しながら二分割するフレーム分割機構を備えるのでローラ、帯体の清掃が可能となり、ローラに付設するスクレーパはワンタッチで外れる構成を採用できる。
請求項記載のパン生地巻上装置の一対の帯体は、ウレタン樹脂製でパン生地に目の跡が付かない程度の凹凸を備えるので、生地離れに優れると共に、巻回するパン生地を包み込むように柔らかく巻込むことができる。
次にこの発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1はパン生地巻上装置の構成を示す正面図である。パン生地巻上装置1は、円錐形パン生地2を前工程のオーバーヘッドプルファーコンベア3より受け渡される投入コンベアベルト4と、フレーム5内に支持される挟圧ローラ6及び一対の帯体7と、投入コンベアベルト4と挟圧ローラ6間に挿設する巻尻センタリング装置30を備える。
投入コンベアベルト4は、図2の平面図及び図3の側面図に示すように、一対のベルト8,8を入口側に設ける水平の駆動シャフト9に巻回する一方、出口側ではV字形に立設するローラ10,10に夫々巻回する。従ってベルト8,8は相対向する面を出口側においてV字状に絞り込むたすき掛け状態となっている。
このパン生地巻上げ装置1は、円錐形パン生地2を投入コンベアベルト4のフラットな面に載置する構成であるため、前工程の移送手段での絞込みは不要となり、移送手段に対する過剰な負担を軽減すると共に受け渡しがスムーズとなる。
又、一対のベルト8,8が徐々に対向するようなたすき掛け構造となっており、パン生地2の円錐形の頂部をベルト8が挟み込みながら挟圧ローラ6に投入する方式となっている。従って、次工程に移送する際、円錐形パン生地2の進行方向中心で後端を摘まむため圧延工程でのブレがなくなる。
図13に示すように、従来の投入コンベアベルト101は、V字形状を保つためベルトの内側に案内板105を設けていたが、本発明のパン生地巻上げ装置1は、ベルト8のV形を張力で保持するので、案内板を必要とせず生地滓やレーズン粒などは下に落ち異物混入防止構造となっている。
又、駆動シャフト9を側部に配置する駆動モータ11にギヤ12を介して連結しており、ベルト8の下部にはギヤボックスを設けない。このためベルト8の下部空間が広くなり掃除がしやすくなる。又投入コンベアベルト4を構成する金属体をオールステンレス製とするので清掃面、衛生面においても向上する。
投入コンベアベルト4の出口側のV型開き角度θは約30°とする。従来V型の開き角度は約60°程度であったが、今回出口側において約30°まで絞込むので、円錐形パン生地2の後端摘み込みが確実となる。
又ベルト素材としてはウレタン樹脂製を用い、表面には比較的粗い目の凹凸を形成する。ベルト表面の形状を図4及び図5に示す。図4はベルト表面の拡大平面図、図5は図4のV−V断面を示す断面図である。
ベルト8はp=2.5mm程度の間隔で縦横に格子状の稜線8aを設け、これに囲まれた内部に深さh=0.3mm程度の平坦な凹部を形成する。この凹凸の間隔が比較的粗いため生地離れがよくなると同時に生地の押え込みがより確実となり、ぶれ防止効果が向上し、パン生地の蛇行を無くすことができる。
更に本発明においては、巻尻のぶれ防止をより確実にするため、図1に示すように投入コンベアベルト4と挟圧ローラ6との間に巻尻センタリング装置30を配設する。巻尻センタリング装置30は、挟圧ローラ6と直交する向きに配設する一対のガイドローラ31と、このガイドローラ31の間隔を通過する円錐形パン生地2の幅に合わせて開閉動作するローラ間隔自動開閉機構32を備える。
ローラ間隔自動開閉機構32は、ガイドローラ31を保持するリンク部材33と、このリンク部材33を開閉する往復動機関34を備え、これらはベース板35及び蓋体36で形成するハウジング37内に収納される。このハウジング37はパン生地巻上装置1のフレーム5に架け渡す横架材38に固定される。
又ハウジング37の下面には円錐形パン生地2の通過を検知するセンサ39を取り付け、制御部40を介して往復動機関34の駆動を制御している。一方ガイドローラ31は、リンク部材33に保持される回転駆動機構41に連結し円錐形パン生地2の進行方向に回転している。
次に、巻尻センタリング装置の詳細を図6乃至図11に基づき説明する。図6は巻尻センタリング装置のハウジング内部の構成を示す正面図、図7及び図8は、夫々図6におけるVII−VII断面、VIII−VIII断面を示す断面図である。又図9乃至図11はリンク部材の開閉状況を示す平面図である。
ガイドローラ31は非粘着性の合成樹脂体を被覆し、回転駆動機構41であるサーボモータ41a及びギヤボックス41b内の図示しない減速ギヤを介して円錐形パン生地2を挟圧ローラ6方向に送り込む。このガイドローラ31の回転速度は挟圧ローラ6の送り回転速度よりも遅く設定する。
往復動機関34は、サーボモータ34aの回転を図示しないロッドの往復運動に変換する電動シリンダ34bを有し、制御部40の信号を受けてリンク部材33のスライダ33aを前進又は後退させる。
リンク部材33は回転駆動機構41のサーボモータ41aとギヤボックス41bを保持するアーム33bと、スライダ33aの先端及びアーム33bの後端を連結するサブリンク33cを有する。アーム33bはその中間部にベース板35に固定する支点ピン33dを挿通し揺動自在となっている。
ハウジング37は往復動機関34を支持するベース板35に開口部35aを開設し、図示しない配線ダクトと連通する。またベース板35の前部両端にはクランプ42を設け横架材38に係止している。
センサ39がパン生地2の先頭を検知すると、制御部40を介して電動シリンダ34bを作動し、ガイドローラ31の間隔がパン生地2の頭部幅に合致するようアーム33bの揺動角度を調整する(図9)。
円錐形パン生地2の通過に合わせて徐々にガイドローラ31の間隔を狭め、パン生地2の頭部2aから巻尻2bにかけて順次当接することでパン生地2の中心軸を進行方向に一致させる(図10)。
ガイドローラ31が巻尻2bを摘んだ状態で生地前部が挟圧ローラ6に挟持される(図11)。この時、挟圧ローラ6とガイドローラ31の送り速度を変えているので、移送する際のパン生地2に張力を与えることができ、センタリングがより確実になる。パン生地2の巻尻2aがガイドローラ31を離れた後、サーボモータ34aを反転してガイドローラ31間隔を初期の開放状態に戻す。ガイドローラ31を保持するアーム33bの揺動速度は閉鎖方向の時遅く、開放時には速く設定する。
円錐形パン生地2を圧延する挟圧ローラ6は、図1に示すように投入コンベアベルト4の先端部に近接して配設される第1上部ローラ13,同下部ローラ14と、これに連続する第2上部ローラ15,同下部ローラ16と、この下流にあって早回転の第3ローラ17と、この下方に位置する遅回転の第4ローラ18からなり、上下一対の帯体7は、上方に配設してパン生地の進行方向と反対に回動する遅回動の上部帯体19と、この下方に配設してパン生地の進行方向に回動する早回動の下部帯体20からなる。
下部帯体20は、駆動ローラ20a、先端ローラ20b、テンションローラ20cに掛けられ、図示しない調整ねじで緊張度を調整する。上部帯体19も、駆動ローラ19a、先端ローラ19b、テンションローラ19cに掛けられ、緊張度を保持させる。
このパン生地巻上装置1は、第1ローラ13,14に噛み込まれた円錐形パン生地2を扇形パン生地21に圧延して、次の第2ローラ15,16に送り込み、更に圧延した後、第3・第4ローラ17,18間に挿入する。遅回転の第4ローラ18の周面に貼り付いた扇形パン生地21は早回動の下部帯体20に当接すると、生地片の先端部を上方向に蹴り上げ上部帯体19に接触させる。遅回動の上部帯体19の運行により生地片の内側に向けて初期の巻上が行なわれ、その後一対の帯体7の隙間において生地片を搬送させながら巻き上げると徐々に生地片はその巻径が大きくなっていき、巻上が完了すると次工程に移動していく。
これらの各挟圧ローラ6及び帯体7は、各ローラ及び帯体毎に回転速度を制御し得る図示しない駆動モータを側部に直結する構成となっている。各挟圧ローラ6は、その間隙を徐々に狭めるため、段階的にローラの回転速度を速めるよう調整して生地の円滑な成形を図る。例えばφ35mmの第1ローラ13,14はローラ回転数を5.2〜134rpm(周速0.6〜14.8m/min)とし、φ35mmの第2ローラ15,16ではローラ回転数を322rpm(周速35.4m/min)とする。又早回転の第3ローラ17はφ41mmでローラ回転数を388rpm(周速50m/min)とし、遅回転の第4ローラ18はφ100mmでローラ回転数を132rpm(周速41.4m/min)とする。
又上部帯体19は、駆動ローラ19aの回転数を170rpmとして帯体19の周速を39.66m/minとし、下部帯体20は、駆動ローラ20aの回転数を265rpmとして帯体20の周速を61.6m/minとする。ここで遅回動の上部帯体19の回動速度を標準巻のケースより20%程度遅くすると緩く巻けるようになり、巻き目が出て柔らかい食感のものができ、製品の形状を変化させることができる。
このパン生地巻上装置1はフレーム5が二分割されており、図12に示すように側部に設けるダンパー内蔵の支持杆22で連結されているため、挟圧ローラ6と一対の帯体7は相対向する面を離隔しながら分割することができる。フレーム5を開けることで挟圧ローラ6、帯体7の清掃が可能となり、挟圧ローラ6に付設する図示しないスクレーパはワンタッチで外れる構成を採用できる。
上部帯体19及び下部帯体20のベルト素材は、巻回するパン生地を包み込むような柔らかさを備え、生地離れに優れるウレタン樹脂製を用い、表面には比較的細かい目の凹凸を形成する。例えば図4及び図5で示す凹凸形状の場合にはp=0.6mm程度の間隔、深さd=0.2mm程度とする。この凹凸はパン生地に目の跡が付かない最小限のピッチ及び深さとなる。
このパン生地巻上装置は、ロールパンのみならず、クロワッサンを巻上げる装置としても適用できる。
パン生地巻上装置の正面図である。 投入コンベアベルトの平面図である。 投入コンベアベルトの側面図である。 投入コンベアベルト表面の拡大平面図である。 図4のV−V断面を示す断面図である。 巻尻センタリング装置のハウジング内部の構成を示す正面図である。 図6におけるVII−VII断面を示す断面図である。 図6におけるVIII−VIII断面を示す断面図である。 リンク部材の開放時を示す平面図である。 リンク部材の中間押圧時を示す平面図である。 リンク部材の閉鎖時を示す平面図である。 フレームを開放したパン生地巻上装置の正面図である。 従来の投入コンベアベルトの平面図である。 従来のパン生地巻上装置の正面図である。
符号の説明
1 パン生地巻上装置
2 円錐形パン生地
4 投入コンベアベルト
5 フレーム
6 挟圧ローラ
7 帯体
8 ベルト
30 巻尻センタリング装置
31 ガイドローラ
32 ローラ間隔自動開閉機構
33 リンク部材
34 往復動機関

Claims (8)

  1. 略円錐形に成形されたパン生地を移送し開口部より供給する投入コンベアベルトと、投入された円錐形パン生地を偏平な扇形パン生地に圧延する複数連の挟圧ローラと、この挟圧ローラの下流にあって同方向に回動しながら扇形パン生地を巻回するための一対の帯体と、これら挟圧ローラ及び帯体を支持するフレームを有するパン生地巻上装置において、前記投入コンベアベルトは、一対のベルトを入口側では共に水平に配置し出口側では相対向する面をV字状に配置するたすき掛け投入コンベアベルトであることを特徴とするパン生地巻上装置。
  2. 前記たすき掛け投入コンベアベルトは、入口側でベルトを巻架する軸体に駆動源を連結し、出口側のV型開き角度が約30°であって、ウレタン樹脂製のベルト素材に2.5mm程度の間隔で深さ0.3mm程度の凹部を形成することを特徴とする請求項1記載のパン生地巻上装置。
  3. 略円錐形に成形されたパン生地を移送し開口部より供給する投入コンベアベルトと、投入された円錐形パン生地を偏平な扇形パン生地に圧延する複数連の挟圧ローラと、この挟圧ローラの下流にあって同方向に回動しながら扇形パン生地を巻回するための一対の帯体と、これら挟圧ローラ及び帯体を支持するフレームを有するパン生地巻上装置において、前記投入コンベアベルトと前記挟圧ローラとの間に、前記円錐形パン生地の中心軸を進行方向に案内する巻尻センタリング装置を挿設し、この巻尻センタリング装置は、前記挟圧ローラと直交する向きに配設する一対のガイドローラと、このガイドローラの間隔を通過する円錐形パン生地の幅に合わせて開閉動作するローラ間隔自動開閉機構を備えることを特徴とするパン生地巻上装置。
  4. 前記ガイドローラは、前記挟圧ローラの送り回転速度よりも遅い回転速度に制御する回転駆動機構を備えることを特徴する請求項3記載のパン生地巻上装置。
  5. 前記ローラ間隔自動開閉機構は、前記ガイドローラを保持するリンク部材と、このリンク部材を開閉する往復動機関と、前記円錐形パン生地の通過を検知するセンサと、このセンサの信号を受けて前記往復動機関を駆動する制御部を備えることを特徴とする請求項3記載のパン生地巻上装置。
  6. 前記挟圧ローラ及び帯体は、各ローラ及び帯体毎に回転速度を制御し得る駆動モータを設けることを特徴する請求項1記載のパン生地巻上装置。
  7. 前記挟圧ローラと前記一対の帯体は、相対向する面を離隔しながら二分割するフレーム分割機構を備えることを特徴とする請求項6記載のパン生地巻上装置。
  8. 前記一対の帯体は、ウレタン樹脂製のベルト素材に0.6mm程度の間隔で深さ0.2mm程度の凹部を形成することを特徴とする請求項1記載のパン生地巻上装置。
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