JP5069866B2 - 水性高分子−イソシアネート系接着剤 - Google Patents

水性高分子−イソシアネート系接着剤 Download PDF

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本発明は水性高分子−イソシアネート系接着剤に関するものである。
従来、合板や集成材等の製造には尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂等のいわゆるホルムアルデヒド縮合系接着剤が用いられてきた。これらの接着剤は安価でかつ高度な耐水性や耐久性があるという利点を有する反面、その組成上の特性から硬化後もホルムアルデヒドを放散することが避けられないという欠点を抱えていた。周知のように、ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の代表的な原因物質であり、ホルムアルデヒドを放散しない接着剤への変更が行われている。このような状況の中で、水性高分子−イソシアネート系接着剤はホルムアルデヒドを放散しないため、集成材や合板の製造にも使用されている。しかしながら、重硬な材種において、十分な接着性能が得られないという問題が生じている。
上記問題に対し、特許文献1ではポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを特定割合で含有するイソシアネート化合物を用いた接着剤が検討されている。ただし、イソシアネートの工業的製造方法を考慮すると、実施例に記載されているように2種以上のイソシアネート製品を予め混合しなければ該イソシアネート化合物を得ることができないという問題がある。イソシアネートは嫌気条件下で混合する必要があるため、特別な設備の導入や工程の追加が必要であり経済上好ましくない。
特許第3745223号公報
重硬な材種に対して良好な接着性能を有する、水性高分子−イソシアネート系接着剤を提供することである。
本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、水酸基を含有する水性高分子を含有する樹脂エマルジョンを主剤とし、イソシアネート化合物を硬化剤とする二液型接着剤であって、該主剤に界面活性剤を添加することによって主剤の表面張力30N/m以下に調整したことを特徴とする接着剤が、重硬な材種に対して十分な接着性能を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明になる水性高分子−イソシアネート系接着剤は、重硬な材種に対して良好な接着性能を有するため、集成材や合板の製造に有用である。また、特別な設備の導入や工程の追加が不要であるため、経済的にも優れる。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明の接着剤は、主剤として水酸基含有水性高分子を含有する樹脂エマルジョンを用いる。主剤の構成としては、樹脂エマルジョンに水酸基含有水性高分子を添加したものでも良いし、水酸基含有水性高分子を保護コロイドとして重合した樹脂エマルジョンであっても良い。また、水酸基含有水性高分子を保護コロイドとして重合した樹脂エマルジョンに対して、さらに水酸基含有水性高分子を添加したものでも良い。樹脂エマルジョンとしては、酢酸ビニル系樹脂エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合系樹脂(以下EVAと略す)エマルジョン、アクリル系樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−アクリル共重合系樹脂エマルジョン、アクリル(−スチレン共重合)系樹脂エマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合系樹脂エマルジョン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合系樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョンなどが挙げられる。樹脂エマルジョンは単独で用いても良いし、2種類以上の樹脂エマルジョンを組み合わせて用いても良い。中でもEVAエマルジョン、アクリル(−スチレン共重合)系樹脂エマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合系樹脂エマルジョン、またはこれらの樹脂エマルジョンの組み合わせが好ましい。
水酸基含有水性高分子は、イソシアネートと反応する水酸基を含有する水性高分子であり、ポリビニルアルコール(以下PVAと略す)、澱粉類、糖類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体などが挙げられ、PVAが好ましい。PVAは通常重合度300〜4000程度、けん化度75〜99.5%程度のものが用いられ、アセトアセチル基などの官能基を含有するものであっても良い。水酸基含有水性高分子は前記樹脂エマルジョンに添加しても良いし、前記樹脂エマルジョンの重合時に保護コロイドとして用いても良い。通常、前記エチレン−酢酸ビニル共重合系樹脂エマルジョンの重合にはPVAが使用される。
主剤には充填材を配合することが好ましい。具体的にはクレー、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、小麦粉、椰子粉、木粉などが挙げられ、中でも炭酸カルシウムが好ましい。
本発明において重要な点は、主剤の表面張力を30N/m以下とすることである。主剤の表面張力は、前述した樹脂エマルジョン、水酸基含有水性高分子、充填剤などの組み合わせ、配合量等により調整することができる。また、界面活性剤などの表面張力低下効果を有する公知の化合物を添加することにより調整しても良い。
本発明の接着剤は、硬化剤としてイソシアネート化合物を用いる。イソシアネート化合物としては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MDIと略す)、2,4’−MDI、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネート、前記イソシアネート類由来の3官能体(アダクト体、イソシアヌレート体、ビュレット体)などが挙げられる。中でも、MDIや液状のポリメリックMDIを含むクルードMDIは性能が良く、かつ使用に適している。主剤に対するイソシアネート化合物の配合量は、被着材の種類や要求性能によって異なるが、主剤100重量部に対して0.1〜30重量部程度使用され、好ましくは1〜20重量部程度である。
その他に、粘着付与樹脂、消泡剤、防腐剤、老化防止剤などの添加剤を用いることができる。通常、これらの添加剤は主剤に配合されるが、硬化剤に配合されても良い。
以下、実施例、比較例により本発明を更に説明する。表1に表示する数値は重量部を表す。また、当然のことながら本発明は実施例、比較例に制約されるものではない。
水酸基含有水性高分子を含有する樹脂エマルジョン(主剤)の調製
EVAエマルジョン(固形分65%)、スチレン−ブタジエン共重合系樹脂エマルジョン(固形分50%)、PVA(平均重合度1800、けん化度87〜89%)、炭酸カルシウム(平均粒子径1.8μm、比表面積12000cm/g)を混合し、ベースエマルジョンを得た。ベースエマルジョンに対し、界面活性剤としてSNウェットL(サンノプコ株式会社製、ノニオン系、商品名)、サーフィノールSE(エアープロダクツ社製、アセチレン系ジアルコール組成物、商品名)、BYK331(ビックケミー・ジャパン株式会社製、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、商品名)、BYK333(ビックケミー・ジャパン株式会社製、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、商品名)、BYK370(ビックケミー・ジャパン株式会社製、ポリエステル変性水酸基含有ポリジメチルシロキサン、商品名)、オルフィンWE−003(日信化学工業株式会社製、アニオン性アセチレングリコール系、商品名)を配合し、表1記載の樹脂エマルジョンA〜Jを得た。CBVP−Z型自動表面張力計(協和界面科学株式会社製)を用いて、各樹脂エマルジョンの表面張力を測定した。
Figure 0005069866
表1記載の各主剤100重量部に対して、硬化剤としてコロネート3520(日本ポリウレタン工業株式会社製、MDI、商品名)を15重量部配合し、表2記載の実施例、比較例の接着剤を調製し、評価を行った。
Figure 0005069866
試験・評価方法
接着性能
JISK6806(2003)5.11.1に規定される圧縮せん断接着強さに準じて試験を行った。試験片の処理条件は以下のように行った。
常態:試験片作成後、直ちに試験を行った。
耐温水:試験片を60±3℃の温水中に3時間浸せきした後、室温の水中に冷めるまで浸し、ぬれたままの状態で試験を行った。
煮沸繰返し:試験片を沸騰水中に4時間浸せきした後、60±3℃の空気中で20時間乾燥し、さらに沸騰水中に4時間浸せきしてから、室温の水中に冷めるまで浸し、ぬれたままの状態で試験を行った。
表面張力が30N/m以下である樹脂A〜Iを用いた実施例1〜9の接着剤は、表面張力が30N/mを超える樹脂Jを用いた比較例1の接着剤と比較して、耐温水接着強さ及び煮沸繰返し接着強さに優れる結果となった。
本発明になる水性高分子−イソシアネート系接着剤は、重硬な材種に対して十分な接着性能を得られるため、集成材や合板の製造に有用である。また、特別な設備の導入や工程の追加が不要であるため、経済的にも優れる。

Claims (1)

  1. 水酸基含有水性高分子を含有する樹脂エマルジョンを主剤とし、イソシアネート化合物を硬化剤とする二液型接着剤であって、該主剤に界面活性剤を添加することによって該主剤の表面張力30N/m以下に調整したことを特徴とする接着剤。
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