JP5069480B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、遊技内容に関わる情報を遊技者に報知するための画像を表示することが可能な画像表示部を備えた遊技機に関し、特にこの発明は、第1の画像表示部の前方位置に透過性のある第2の画像表示部が第1の画像表示部と平行に配置された構成の画像表示部を有する遊技機に関する。
従来、スロットマシンやパチンコ機などの遊技機では、種々の動画像や静止画像をゲームの進行に応じて表示する液晶表示パネルが設けられ、液晶表示パネルの画面に映し出される画像をリーチの成立や大当たりの予告などの演出として加えることによって、視覚的効果の高い演出表示を行っている。しかし、このような液晶画面における演出表示では、立体感に乏しく、平面的な演出表示に限られるため、ゲーム演出の多様性をさらに向上させることは困難であった。
そこで、近年、スロットマシンやパチンコ機などの遊技機の中には、表示パネルとして透過型液晶を用いた表示パネル(以下、「透過型の液晶表示パネル」という。)を使用するとともに、この透過型の液晶表示パネルの背後にさらに液晶表示パネルを配備したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−298216号公報
上記の特許文献1に記載された遊技機は、透過型の液晶表示パネルから成る第1の画像表示部の前方に透過型の液晶表示パネルから成る第2の画像表示部が配置された画像表示装置を備えている。この画像表示装置は、後方に位置する第1の画像表示部に背景画像などを表示し、前方に位置する第2の画像表示部に透過画像を表示することにより、透過画像を透過して背景画像などを視認可能としたもので、第1の画像表示部の画像が後方、第2の画像表示部の画像が前方に位置するような遠近感、立体感を有する多重画像を表示できる。
しかしながら、上記した構成の遊技機は、第1の画像表示部の画像と第2の画像表示部の画像とを重なり合って見せることにより、単に奥行き感を有する立体的な演出表示を行っているにとどまっており、このような演出表示では、演出の態様が画一的となり、遊技者の演出に対する関心が徐々に薄れていくおそれがある。
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、透過性を有する画像表示部の背後にさらに画像表示部が多層配置された画像表示装置を備える遊技機において、単に立体的な画像表示を行う従来の演出よりも遊技者の興味をひく演出を行うことにより、遊技者が関心を持つ遊技内容に関わる情報について、興趣に富んだ報知演出を実行することを目的とする。
この発明による遊技機は、遊技内容に関わる情報を遊技者に報知するための画像を表示することが可能な画像表示装置と、画像表示装置の表示動作を制御する表示制御部とを備えたものである。前記画像表示装置は、第1の画像表示部の前方位置に透過性のある第2の画像表示部を第1の画像表示部と平行に配置して構成されており、前記表示制御部は、遊技内容に関わる所定の情報を画像表示装置に表示させるとき、その報知内容に応じた特徴を有する報知用画像を第1の画像表示部に表示させるとともに、第2の画像表示部には、正面からの視線に対しては第1の画像表示部に表示された報知用画像の特徴部分を遮蔽するが報知用画像の特徴部分以外の一部分を視認可能とし、斜め方向からの視線に対しては前記特徴部分を視認可能とする不透過画像を表示させる。
この発明の上記した構成において、「遊技内容に関わる情報」として報知される情報は、遊技機をパチンコ機やスロットマシンとした場合、例えば、遊技機内の制御部で実行された抽選に当選した状態(ボーナスゲームや大当たり遊技への当選)である旨の情報などが考えられるが、これに限らず、他の情報(遊技者にとって有利な情報であってもよいし、不利な情報であってもよい。)であってもよい。例えば、パチンコ機であれば、抽選により大当たりに当選する確率が通常よりも高確率に変更された状態である旨の情報などが考えられる。
また、第1の画像表示部により表示される「報知用画像」には、文字、絵文字、絵柄や図柄のほか、キャラクタの画像などが含まれる。また遊技機がスロットマシンである場合には、当選している役の図柄を表す画像を報知用画像として表示することもできる。
画像表示装置として、例えば、第1の画像表示部および第2の画像表示部をカラー表示が可能な透過型の液晶パネルにより形成し、照明用の光を発光する発光手段としてのバックライトを第1の画像表示部の後方に配置した構成のものを使用する。
表示制御部は、例えば、前記の各液晶パネルに対する表示制御用のプログラムが設定されたコンピュータにより構成される。この表示制御部は、各液晶パネルの各画素に対応する電極に印加する電圧を制御し、その画素の明るさや濃淡を調整することによって、透過/不透過の程度(透過率)を調整することができる。
なお、前記第1の画像表示部および第2の画像表示部は、共に透過型の液晶パネルで構成する必要はなく、後方に位置する第1の画像表示部を、例えば、有機ELディスプレイやCRTディスプレイなどの自発光型表示ディスプレイで形成してもよい。
この発明によれば、遊技者は、不透過画像を介して視認できる範囲で報知用画像が表示されていることに気づくが、正面からの視線では、その報知内容まで認識することはできない。しかし、遊技者は、視点を変更して斜め方向から表示を見ることによって、報知用画像の特徴部分を視認することができるので、報知の内容を認識することができる。
この発明の好ましい実施態様においては、表示制御部は、第2の画像表示部に、第1の画像表示部に表示された報知用画像全体に対向し、その内部に透過性を有する透過部を所定数含む不透過画像を表示させる。不透過画像の透過部は、その透過部を介して第1の画像表示部を斜め方向から見る視線によって報知用画像の特徴部分の視認が可能になるように設定される。
上記の実施態様による表示状態においては、遊技者が正面から前記透過部を介して第1の画像表示部を覗いても、第1の画像表示部の画像の特徴部分が第2の画像表示部の不透過画像により遮蔽されているため、遊技者は第1の画像表示部の画像が何の画像であるのかを認識できない。しかし、遊技者が前記透過部を介して斜め方向に第1の画像表示部を覗き込むと、第1,第2の画像表示部の間隔だけ後方に位置する第1の画像表示部に表示された画像の特徴部分を視認することができるようになるため、遊技者は第1の画像表示部に表示された画像が何の画像であるのかが認識可能となり、遊技者に前記情報が報知される。
さらに上記の実施態様による遊技機にゲーム結果に関わる抽選を実行する抽選手段が設けられる場合には、表示制御部は、前記抽選の結果を、その結果によって態様が異なる報知用画像により表示することとして、抽選結果を示す少なくとも2種類の報知用画像を、正面からの視線により透過部を介して視認可能な画像には相違がなく、斜め方向からの視線により前記透過部を介して視認可能な画像に相違が生じるような態様として、第1および第2の画像表示部の表示動作を制御することができる
さらに表示制御部は、前記少なくとも2種類の報知用画像にそれぞれ共通の色彩を含ませることとして、これらの報知用画像のいずれかが第1の画像表示部に表示される場合でも、その報知用画像の前記共通の色彩に対向する箇所が透過部に対向するように第1および第2の画像表示部の表示動作を制御することができる。
この発明によれば、第1の画像表示部の前方位置に透過性のある第2の画像表示部が設けられ、第1の画像表示部に遊技内容に関わる所定の情報を示す報知用画像表示されるとともに、第2の画像表示部に不透過画像が表示され、この不透過画像によって、正面視では報知用画像の特徴部分以外の一部が視認可能となり、斜め方向から見た場合には報知用画像の特徴部分を視認することが可能になる。よって、遊技者は、報知用画像による報知の内容を確認するために視点移動が必要となり、遊技者に前方に位置する第2の画像表示部の裏側を覗き込ませるという演出を実施できるため、単に第2の画像表示部の画像と第1の画像表示部の画像とが重なり合って見える多重画像を表示するよりも、趣向をこらした演出を行うことが可能になる。
さらに、従来の遊技機においては、常時、正面から見た画像の表示態様により演出表示を行っているため、遊技者は画像表示部に向かい合った状態で遊技をすればよいが、遊技姿勢としては変化がなく、遊技が比較的長時間に及ぶと退屈させてしまうおそれがある。一方、この発明では、遊技者は表示画像を視認するために適宜視点移動が必要となるため、種々の遊技姿勢を自然にとることになるから、遊技時間が比較的長時間に及んでも退屈感を緩和ないし解消することができ、継続遊技を促進できる。
図1は、この発明が適用されたスロットマシン1の外観を示す。
この実施例のスロットマシン1の機体は、前面が開口した筐体(図示せず。)を有し、その筐体の前面に扉部2を組み付けた構成のものである。筐体の内部には、図示しないが、3個のリール3a,3b,3cが組み付けられたリールユニット、低音出力用のスピーカー、電源ユニットの他、図5に示すメダル払出機24やスロットマシン1全体の動作を集中管理する主制御部8を形成する回路基板などが組み込まれている。
前記扉部2は、金属製の枠体の上部、中央部および下部に合成樹脂製のパネル4,5,6が組み付けられた構成のものである。各パネル4,5,6(以下、「上面パネル4」、「正面パネル5」、「下部パネル6」という。)は、透明の合成樹脂板の表面にシルクスクリーン印刷により種々の色彩による文字や絵が印刷されたものである。
前記3個のリール3a,3b,3cの外周面には、それぞれボーナスや小役などの入賞を成立させる図柄、外れ図柄など、複数種の図柄(「7」,「BAR」,「ベル」,「チェリー」,「スイカ」,「プラム」など)が所定個数だけ一定間隔毎に表されている。各リール3a,3b,3cは、前記リールユニットに一体に組み付けられた各リール駆動用のステッピングモータ(図示せず。)により個別に駆動される。
上面パネル4の板面中央には、印刷領域によって囲まれた無着色で透明の矩形状の図柄表示窓11が形成されている。図柄表示窓11は、横幅が前記3個のリール3a,3b,3cを表示可能な長さであって、縦幅が各リール3a,3b,3cの図柄を3個ずつ表示することが可能な長さに設定されている。前記リール3a,3b,3cは、この図柄表示窓11に対向する位置に配備されており、各リール3a,3b,3cの停止時には、図柄表示窓11内にそれぞれ3個の図柄が停止表示される。
上面パネル4には、効果音出力用の一対のスピーカー13,14が配置されている。また、上面パネル4の裏側には、入賞などを発光明示するランプ12が内蔵されている。
図柄表示窓11上には、図柄表示窓11より見える各リール3a,3b,3cの3駒分の図柄を横方向に結ぶ3本の水平な入賞ラインL1〜L3と、右下がりおよび左下がりの各斜め方向に結ぶ2本の斜めの入賞ラインL4,L5とが設定されている。リール停止時、これら5本の入賞ラインL1〜L5上に各リール3a,3b,3cの図柄が整列して位置する。なお、入賞ラインL1〜L5は上面パネル4に表示されているが、必ずしも表示しなくともよい。
中央の正面パネル5には、印刷層のない透明の領域50が設けられる(以下、この領域50を「画像表示領域50」という。)。この画像表示領域50の裏面側には、後述する画像表示装置7が取り付けられており、ゲームの進行状態に応じて画像表示装置7に表示される各種の動画像や静止画像を画像表示領域50を通して視認することが可能となっている。
正面パネル5の画像表示領域50の左側には、貯留枚数表示器15や払出枚数表示器16などが設けられている。貯留枚数表示器15には機械に貯留(クレジット)された貯留メダルの枚数が、払出枚数表示器16には賞の成立により配当として払い出されるメダルの枚数が、それぞれデジタル表示される。
なお、「貯留メダル」とは、ゲームの実行に先立ち、メダル投入口17より投入して機械に貯留された(電気的に記憶された)メダルのことであり、この貯留メダルを使ってゲームが実行されるようになっている。また、ゲームの結果、入賞が成立すると、賞に応じた枚数のメダルが付与され、そのメダルは、前記クレジットの上限値(例えば50枚)以下であれば、メダル受け皿23に放出されずにメダルの貯留数に加算される。
正面パネル5の下方には、ゲーム実行のための操作部が形成されている。また、下部パネル6の下方には、メダル払出口22やメダル受け皿23が設けられている。前記メダル払出機24から放出されたメダルは、図示しないメダル払出通路を介してメダル払出口22まで運ばれ、メダル受け皿23へ払い出される。
前記操作部には、ゲームのためのメダルを受け付けるメダル投入口17、各リール3a,3b,3cを一斉に回転させるための始動レバー18、各リール3a,3b,3cを個別に停止させるための停止スイッチ19a,19b,19cの他、ベットスイッチ20や精算スイッチ21が設けられている。
前記ベットスイッチ20は、1回のゲームに対して3枚の貯留メダルを消費することを遊技者が機械へ指示するためのものである。このベットスイッチ20が押されると、貯留メダルが3枚引き落とされるが、貯留メダルの残り枚数が2枚しかなければ2枚の貯留メダルが、1枚しかなければ1枚の貯留メダルが、それぞれ引き落とされる。
3枚の貯留メダルが使用されることに対して5本全ての入賞ラインL1〜L5が有効化される。1枚の貯留メダルの使用に対しては中央の水平な入賞ラインL1のみが、2枚の貯留メダルの使用に対しては3本の水平な入賞ラインL1〜L3のみが、それぞれ有効化される。
ベットスイッチ20の押操作で入賞ラインを有効化させた後、始動レバー18を操作すると、機械内部で賞に関わる抽選処理が実行される。この抽選処理の結果、ビッグボーナスやレギュラーボーナスなどのボーナスや小役に当選すると、後述する主制御部8内で該当するフラグが設定され、停止スイッチ19a,19b,19cが押操作されたとき、該当する図柄を有効化された入賞ライン上に引き込んでリールを停止させる制御(引込み制御)が実行される。その結果、有効化された入賞ライン上に、抽選に当たった図柄が3個並んだパターンが出現し易くなる。
前記精算スイッチ21は貯留メダルの精算を指示するのに遊技者によって操作される。精算スイッチ21が操作されると、前記貯留枚数表示器15に表示された枚数の貯留メダルがメダル払出口22からメダル受け皿23に放出される。
前記画像表示装置7は、遊技内容に関わる情報を遊技者に報知するためのものであり、この実施例では、詳細は後述するが、ゲーム結果に関わる抽選処理の結果を画像表示装置7による演出表示によって遊技者へ報知する。
この実施例の画像表示装置7は、正面パネル5の裏面に組み付けられており、図2に示すように、正面パネル5の裏側に配備された第2の画像表示部71と、前記第2の画像表示部71の後方位置に所定の間隔Dを置いて第2の画像表示部71と平行に配置される第1の画像表示部70と、第1の画像表示部70の裏面に固定される照明用のバックライト72と、中間光源73,74とから構成されている。また、画像表示装置7の裏面には、画像表示装置7の動作を制御する画像表示制御部10を形成する回路基板(図示せず。)が取り付けられている。
前記第1の画像表示部70および第2の画像表示部71は、透過型の液晶パネルにより構成されている。この液晶パネルは、対向配置された一対の偏光板の間に、カラーフィルタ、各画素に対応する数の透明電極が形成されたガラス基板、配向膜、液晶層などを配備した公知の構成を具備するものである。液晶パネルには、画像データ上の1画素につき、赤色(R),緑色(G),青色(B)に対応する3個の画素が設けられる。パネルサイズとしては8〜15インチのものを使用できる。
第1,第2の画像表示部70,71に、画像表示制御部10から水平方向と垂直方向との画素数に対応する画像信号s1,s2をそれぞれ供給し、これらの画素の電極間に印加する電圧の大きさや波形を、それぞれ画像データ中の対応画素の明るさや濃淡に応じて制御することにより、各画素の透過率を調整することができる。
前記バックライト72は、第1の画像表示部70の液晶パネル用の光源であり、導光板72Aの上下端に、それぞれ導光板73への入射光を生成するための2個の冷陰極管72B,72Cが配備された構成のものである。
前記中間光源73,74は蛍光灯より成り、第1の画像表示部と第2の画像表示部71の間隙の上下位置にそれぞれ配備される。この中間光源73,74は、第2の画像表示部71の液晶パネル用のバックライト光源であり、また、第1の画像表示部70の液晶パネルの前方照明も兼ねている。
図3および図4は、画像表示装置7による画像表示の表示例を模式的な図により示している。
図3の例では、例えば、第1の画像表示部70に、「チェリー」の図柄30を表示するとともに、前方に位置する第2の画像表示部71には、前記「チェリー」の図柄30の大きさとほぼ同等またはそれより大きい(例えば、表示面積比で10%程度)数字の「7」の図柄31を、前記第1の画像表示部70の「チェリー」の図柄30に重畳するように表示する(図3(1)参照。)。このとき、第2の画像表示部71の「7」の図柄31を透過率を下げた不透過画像で表示すると、第1の画像表示部70の「チェリー」の図柄30は、第2の画像表示部71の図柄31より小さいため、遊技者の正面からの視線に対しては前方に位置する第2の画像表示部71の「7」の図柄31により遮蔽され、視認できなくなる(図3(2)参照。)。
しかし、図3(3)に示すように、遊技者が視点を移動させて、前記「7」の図柄31の外側の透過領域32から覗き込むと、前記「7」の図柄31が視線から外れ、第1,第2の画像表示部の間隔Dだけ後方に位置する第1の画像表示部70の「チェリー」の図柄30が視認可能となる。
次の、図4の例では、例えば、第1の画像表示部70に赤色の色彩が設定された図柄(この実施例では、数字の「7」の図柄33または「チェリー」の図柄34)を表示する。一方、前方に位置する第2の画像表示部71には、第1の画像表示部70に表示された図柄の特徴部分(例えば、「チェリー」であれば、果肉以外の茎や葉の部分、または果肉の丸みのある部分)を遮蔽するように不透過画像37を表示するとともに、一部の領域35,36(以下、この領域35,36を「透過部」という。)内の透過率を100%(すなわち透明状態)に設定し、透過な画像を表示する。
この表示状態においては、遊技者は第1の画像表示部70に表示された図柄を前記透過部35,36からは視認できるが、それ以外の領域では第2の画像表示部71の不透過画像37により遮蔽されて視認できない。そのため、遊技者が正面から透過部35,36を介して第1の画像表示部70を覗いても、透過部35,36から赤色の図柄が表示されていることは認識できるが、その図柄の特徴部分が遮蔽されているため、遊技者は「7」の図柄33が表示されているのか、「チェリー」の図柄34が表示されているのかが認識できない(図4(1)参照。)。
しかし、遊技者が前記透過部35,36から斜め方向に視線を向けて第1の画像表示部70を覗き込むと、第1,第2の画像表示部の間隔Dだけ後方に位置する第1の画像表示部70に表示された図柄の全体あるいはその特徴部分が視認可能となるため(図4(2)参照)、遊技者はその図柄が「7」の図柄33であるのか(図4(3)参照。)、「チェリー」の図柄34であるのか(図4(4)参照。)が認識可能となる。
なお、透過部35,36から覗き込む角度θはあまり小さくしすぎると遊技者が隣接するスロットマシンの方までかがみこんだりするなど、遊技者に窮屈な姿勢を要求することになるので、好ましくは30°〜45°である。
上記したような画像表示によれば、正面視では、第2の画像表示部71に表示された不透過画像により視認することができない第1の画像表示部70に表示された画像を、遊技者の視点移動によって視認可能としたので、遊技者に前方に位置する第2の画像表示部71の裏側を覗き込ませるという演出を実施でき、単に第2の画像表示部71の画像と第1の画像表示部70の画像とが重なり合って見える多重画像を表示するよりも、趣向をこらした演出表示を行うことが可能になる。
なお、第1,第2の画像表示部の間隔Dは5〜40mmに設定され、あまり間隔が狭すぎると後方の画像の見える範囲が少なくなり、また逆に間隔が広くなると視認可能領域が広がりすぎるおそれがあるので、好ましくは15〜25mmに設定される。
また、この実施例では、画像表示装置7を構成する第1,第2の画像表示部70,71を共に透過型の液晶パネルで形成しているが、これに限らず、後方に位置する第1の画像表示部70を、例えば、有機ELディスプレイやCRTディスプレイなどの自発光型表示ディスプレイで形成してもよい。上記した実施例によると、自発光型表示ディスプレイで形成された第1の画像表示部70の画像が、第2の画像表示部71を透過し、第2の画像表示部71から、第1,第2の画像表示部70,71の画像が出力され、前記バックライト72を省略することが可能である。
図5は、上記したスロットマシン1の電気的な構成を示す。なお、この図には電源系統の図示は省略してある。
このスロットマシン1は、ゲームの進行にかかる制御を実行する主制御部8と、これからコマンドを受けて表示や音声などの出力を担当する副制御部9とを備えている。
主制御部8は、マイクロコンピューターより成り、制御、演算の主体であるCPU80、記憶手段であるROM81、RAM82の他に抽選処理に用いられる乱数発生器83を含む。前記ROM81には、ゲーム用のプログラムのほか、賞に関わる抽選のための複数の抽選テーブルなど、ゲーム制御を行うための各種プログラムや必要なデータが格納されている。RAM82は、前記抽選で賞に当選したときの当選フラグ(当選状態を記憶するためのもの)やメダルの賭け数など、ゲームを進行させるのに必要なデータの読み書きに用いられる。乱数発生器83は、CPU80が抽選処理を行う際にサンプリングする乱数を生成する。この抽選処理は、始動レバー18が操作されたことを契機に実行されるものである。
主制御部8には、バス84を介して、入出力各部が接続される。入力部としては、前記始動レバー18、停止スイッチ19a,19b,19c、ベットスイッチ20、精算スイッチ21の他、メダル検知センサ25,リール位置検出回路26,リール停止信号回路27などが接続されている。また、出力部としては、前記貯留枚数表示器15、払出枚数表示器16、メダル払出機24、各リール3a,3b,3cのステッピングモータの駆動を制御するリール駆動回路28などが接続されている。
メダル検知センサ25は、メダル投入口17に投入されたメダルを検出する。リール位置検出回路26は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3a,3b,3cの図柄位置を検出するための信号をCPU80に供給する。リール停止信号回路27は、各停止スイッチ19a,19b,19cの操作に応じて停止信号を出力する。
前記CPU80は、ROM81に格納されたプログラムに従ってRAM82に対するデータの読み書きを行いつつ、前記入出力各部の動作を一連に制御する他、乱数発生器83が生成した乱数値をサンプリングして賞に関わる抽選処理などを実行する。また、ゲーム用プログラムを実行することで得られる各種コマンドを副制御部9へ送信する。
副制御部9はマイクロコンピューターより成り、主制御部8からコマンドを受けて各種の演出を行うためのものである。
副制御部9は、図示していないが、前記コマンドに応じて予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMと、処理結果などを一時的に記憶するRAMとを含む。この副制御部9には、上部ランプ12、スピーカー13,14が接続されるほか、画像表示専用の制御部である画像表示制御部10が接続されている。第1,第2の画像表示部70,71は、画像表示制御部10に接続されている。
図6は、前記画像表示制御部10の構成を示す。
画像表示制御部10には、表示制御用CPU100、表示制御用ROM101、表示制御用RAM102とが含まれる。表示制御用CPU100には、第1,第2の画像表示部70,71に表示する画像をそれぞれ制御する第1映像制御部103および第2映像制御部104と、表示制御用CPU100からの制御信号に従ってバックライト72に駆動電力を供給する発光駆動部105と、表示制御用CPU100からの制御信号に従って中間光源73,74に駆動電力を供給する発光駆動部107と、タイマ106とが接続されている。
また、第1映像制御部103には画像ROM103aおよびビデオRAM103bが、第2映像制御部104には画像ROM104aおよびビデオRAM104bが、それぞれ接続されている。
前記表示制御用ROM101には、第1,第2の画像表示部70,71に表示させる画像を制御するための画像制御用プログラムの他、各リール3a,3b,3cの図柄配列テーブル、第1,第2の画像表示部70,71における演出表示についての種々の演出パターンが格納される。
前記表示制御用RAM102は、前記画像制御プログラムを表示制御用CPU100で実行するときの一時記憶手段として構成される。
第1,第2の画像表示部70,71にどのような画像を表示するかは、主制御部8からのコマンドによって決められる。主制御部8の制御下でゲームが実行されると、進行中のゲーム内容に応じたコマンドがリアルタイムに副制御部9を介して画像表示制御部10に入力され、画像表示制御部10の表示制御用CPU100は、そのコマンドに対応した演出パターンを表示制御用ROM102内に格納された画像制御用のプログラムに基づいて選択し、演出パターンに基づく画像を第1の画像表示部70および第2の画像表示部71に表示する。
ここで、コマンドには、表示対象の演出パターンを指定するデータの他に、主制御部8による制御下で実行されるゲームの遊技状態やボーナス入賞、小役入賞などの遊技情報、さらに遊技者が操作部を操作することで入力される操作情報など、全ての遊技に関する情報が含まれる。
前記第1映像制御部103および第2映像制御部104は、表示制御用CPU100で決定された演出パターンに応じた画像を形成し、第1の画像表示部70および第2の画像表示部71にそれぞれ出力する。
前記画像ROM103aおよび104aには、第1,第2の画像表示部70,71に表示する演出画像の画像データが格納されている。例えば、各リール3a,3b,3cに表された図柄(「7」,「BAR」,「ベル」,「チェリー」,「スイカ」,「プラム」など)の画像データの他、各種背景画像、動画像などが演出用の画像データとして格納されている。
前記ビデオRAM103bおよび104bは、第1映像制御部103および第2映像制御部104で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
第1映像制御部103および第2映像制御部104は、画像ROM103a,104aに格納されている画像データを用いて第1,第2の画像表示部70,71に表示させるための画像データを生成し、その画像データを画像信号s1,s2に変換して第1,第2の画像表示部70,71にそれぞれに出力し、第1,第2の画像表示部70,71に画像を表示させる。
上記した構成のスロットマシン1では、遊技者によりベッドスイッチ20および始動レバー18が操作されると、リール3a,3b,3cが一斉に始動するとともに、主制御部8においてゲーム結果に関わる抽選処理が実行される。この抽選処理によりビッグボーナスやレギュラーボーナスなどのボーナスや小役などの賞に当選すると、停止スイッチ19a,19b,19cが押操作されたとき、引込み制御が実行されるため、入賞ライン上に抽選に当たった図柄が3個並んだパターンが出現し易くなる。
遊技者による停止スイッチ19a,19b,19cの操作により、3個すべてのリール3a,3b,3cが停止すると、主制御部8において入賞が成立したかどうかが判定される。もし、有効な入賞ライン上に「7」−「7」−「7」が並んでいれば、ビッグボーナスの入賞が成立し、所定枚数のメダルが払い出された後、次のゲームの遊技状態がBBゲームモードに設定されるビッグボーナス入賞処理がなされる。有効な入賞ライン上に「BAR」−「BAR」−「BAR」が並んでいれば、レギュラーボーナスの入賞が成立し、所定枚数のメダルが払い出された後、次のゲームの遊技状態がRBゲームモードに設定されるレギュラーボーナス入賞処理がなされる。また、有効な入賞ライン上に小役の入賞を成立させる図柄の組み合わせ(「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」や「ベル」−「ベル」−「ベル」、左端の図柄が「チェリー」である図柄の組み合わせなど)が並んでいる場合には、所定枚数のメダルが払い出される小役入賞処理がなされる。もし、有効ライン上に並んだ図柄の組み合わせがはずれである場合には、はずれ処理が行われる。
この実施例のスロットマシン1では、前記抽選処理が行われたとき、画像表示制御部10により前記画像表示装置7を用いて抽選処理の結果を報知するようにしている。
図7(1)(2)および図8(1)(2)は、抽選結果の報知演出の例を示す。これらの演出は、リール3a,3b,3cの始動直後に開始されるものである。なお、いずれの図にも、表示の順にイ、ロ、ハ・・・の符号が付してある。
図7(1)において、第2の画像表示部71には、各リール3a,3b,3cと同じ図柄列を有しかつ図柄列を構成する各図柄41が不透過な画像で表示される擬似リール40a,40b,40cが表示される。なお、第2の画像表示部71は、各図柄41の表示領域を除いて透過状態(以下、透過領域42という。)になっている。
擬似リール40a,40b,40cは、各リール3a,3b,3cの始動後、主制御部8のCPU80から出力される各リール3a,3b,3cの図柄位置データに基づいて、前回の図柄変動表示後に提示されたはずれの図柄組み合わせの表示画面を初期画面とし(図7(1)−(イ))、各リール3a,3b,3cの図柄変動表示に同期して変動表示を開始する(図7(1)−(ロ))。なお、図7(1)−(ロ)において、矢印は図柄が移動表示されている状態を示す。
図7(2)において、後方に位置する第1の画像表示部70には、各リール3a,3b,3cと同じ図柄列を有したサブリール50a,50b,50cが表示される。サブリール50a,50b,50cも、前記擬似リール40a,40b,40cと同様に、各リール3a,3b,3cの始動後、主制御部8のCPU80から出力される各リール3a,3b,3cの図柄位置データに基づいて、前回の図柄変動表示後に提示されたはずれの図柄組み合わせの表示画面を初期画面として(図7(2)−(イ))、各リール3a,3b,3cの図柄変動表示に同期して変動表示を開始する(図7(2)−(ロ))。
前記サブリール50a,50b,50cを構成する各図柄51は、擬似リール40a,40b,40cを構成する各図柄41の後方に重畳するように表示されるとともに、擬似リール40a,40b,40cの各図柄41は不透過な画像であるため、遊技者は正面視では第2の画像表示部71の各図柄41により遮蔽され、第1の画像表示部70の各図柄51を視認できない状態にある。
この実施例は、このサブリールの正面視での視認不可能状態を利用して、抽選処理によるボーナスの当選報知を実行するものであり、各サブリール50a,50b,50cを変動表示させた後、前記擬似リール40a,40b,40cの後方にボーナスの当選を示す図柄の組み合わせ(以下、「画像演出上のリーチ目」という。)を揃えるようにしている。
この後、第2の画像表示部71については、前記変動表示が継続されたまま、遊技者の各停止スイッチ19a,19b,19cの停止操作により各リール3a,3b,3cが停止すると、この停止タイミングで各擬似リール40a,40b,40cの変動表示を停止させ、図柄表示窓11に停止した各リール3a,3b,3cに描かれている図柄組み合わせに対応した図柄が表示される(図7(1)−(ハ))。
第1の画像表示部70についても、前記変動表示が継続されたまま、遊技者の各停止スイッチ19a,19b,19cの停止操作により各リール3a,3b,3cが停止すると、この停止タイミングで各サブリール50a,50b,50cの変動表示を停止させる。このとき、前記抽選処理の結果、ボーナスに当選していると、ボーナスの当選確定を示す画像演出上のリーチ目が表示される。この実施例では、右下がりの斜め方向にチェリーの図柄が整列表示される(図7(2)−(ハ))。
一方、前記抽選処理の結果が「はずれ」の場合には、第2の画像表示部71と同様に、図柄表示窓11に停止した各リール3a,3b,3cに描かれている図柄組み合わせに対応した図柄が表示される(図7(2)−(ニ))。
図7(1)(2)に示した演出表示では、遊技者が第1の画像表示部70に第2の画像表示部71とは何か違った図柄が表示されていると気付き、視点を移動させて第2の画像表示部71の各図柄41の外側の透過領域42から覗き込むことにより、前記画像演出上のリーチ目が明瞭に表示され、遊技者にボーナスに当選したことが報知される。なお、この図7(2)−(ハ)には示されていないが、このときの第2の画像表示部71に、「覗くといいかも。」などの第2の画像表示部71の裏側を覗き込むチャンスであることを示すメッセージを表示してもよい。またこのとき、前記スピーカー13,14により「覗くといいかも。」などの音声報知をしてもよい。
また、この場合に、画像演出上のリーチ目のほかに、画像演出上のリーチ目よりボーナス当選の信頼度の低い図柄の組み合わせ(例えば、中央位置にスイカの図柄を整列させる。)を表示してもよい。
なお、画像演出上のリーチ目はボーナス当選時に必ず出現させなくてもよく、ボーナスの当選報知を実行するかどうかの報知抽選をゲーム毎に所定の確率で行って、報知抽選に当選したとき出現させるようにしても良い。
上記の演出表示によれば、抽選処理の結果、ボーナスに当選している場合には、第1の画像表示部70に、その前方に位置する第2の画像表示部71とは異なる図柄組み合わせ(画像演出上のリーチ目)を揃えることによって、ボーナスに当選していることが報知されるので、遊技者は常に後方の第1の画像表示部70の図柄が何か変化していないかと気になり、遊技者の関心を大幅に高めることができる。また、正面視では第2の画像表示部71の図柄41により遮蔽され第1の画像表示部の図柄51を確認することができないため、遊技者に視点を移動させて第2の画像表示部71の裏側を覗き込ませるという、従来の多層液晶表示の演出には見られない趣向の演出を実施できるので、遊技者の興趣を一段と高めることができる。
次に、図8(1)(2)の例は、前記図7(1)−(ハ)および図7(2)−(ハ)のボーナスの当選確定表示がなされた後に実行されるもので、当選したボーナスの種別を報知するものである。
第1,第2の画像表示部70,71には、擬似リール40a,40b,40cおよびサブリール50a,50b,50cが表示され、擬似リール40a,40b,40cおよびサブリール50a,50b,50cは上記した変動表示(図8(1)−(イ)および図8(2)−(イ))が行われた後、各リール3a,3b,3cの停止により、それぞれ上記したような所定の図柄組み合わせが停止表示される(図8(1)−(ロ)および図8(2)−(ロ))。
この後、第1の画像表示部70については、前記抽選処理の結果、いずれのボーナスに当選しているかを示す画像が表示される。この実施例では、抽選処理の結果、ビッグボーナスに当選していると、赤色の色彩が設定された数字の「7」の図柄53が表示される(図8(2)−(ハ))。また、レギュラーボーナスに当選していると、前記「7」の図柄53と同様に赤色の色彩が設定された「チェリー」の図柄54が表示される(図8(2)−(ニ))。
一方、前方に位置する第2の画像表示部71には、遊技者の正面からの視線に対しては前記第1の画像表示部70に表示された図柄(「7」または「チェリー」)の特徴部分を遮蔽するように不透過な画像42が表示されるとともに、第1の画像表示部70に表示された図柄を覗くことが可能な透過な画像(透過部35,36)が表示される(図8(1)−(ハ))。なお、この図8(1)−(ハ)には示されていないが、このときの第2の画像表示部71に、「覗くといいかも。」などの第2の画像表示部71の裏側を覗き込むチャンスである旨を示すメッセージを表示する。また、このとき前記スピーカー13,14により「覗くといいかも。」などの音声報知をしてもよい。
この後、所定時間(例えば10秒)が経過すると画面が切り換えられ、第1,第2の画像表示部70,71には上記した図8(1)−(ロ)および図8(2)−(ロ)の画面が表示されて、図8(1)(2)に示す演出表示が終了する。
図8(1)(2)に示した演出表示では、前記透過部35,36から第1の画像表示部70に表示された図柄を視認できるが、遊技者が正面から透過部35,36を覗いても、第1の画像表示部70の図柄が赤色であることは認識できるが、その特徴部分が第2の画像表示部71により遮蔽されているため、遊技者は表示図柄が「7」であるのか「チェリー」であるのか認識できない。
一方、遊技者が前記透過部35,36から斜め方向に視線を向けて覗き込むと、第1,第2の画像表示部間の間隔によって第1の画像表示部70の図柄の全体あるいはその特徴部分が明瞭に表示されるため、遊技者はその図柄が「7」であるのか、「チェリー」であるのかを認識可能となり、当選したボーナスの種別が報知される。
なお、前記透過部35,36は、第2の画像表示部71の予め決められた位置に固定表示しても良いし、決められた方向または自由な方向へ移動するように表示しても良い。また、このスロットマシン1に前記透過部35,36の位置を移動させるための操作が可能な操作レバーまたは十字方向スイッチを設け、遊技者が前記操作レバーまたは十字方向スイッチを操作することにより、前記透過部35,36を画面上で縦横に移動可能なように構成しても良い。この場合には、第2の画像表示部71に、操作レバーの操作が可能になった旨を示すメッセージを表示するのが望ましい。
また、図8(1)(2)に示したボーナスの当選種別報知は、図7(1)(2)に示したボーナス当選報知の後、抽選などによりランダムで実行するのが望ましい。
図9および図10は、上記した図7および図8に示す抽選処理の結果を報知する演出表示について、画像表示制御部10における制御の流れを示している。なお、同図において、STは「STEP(ステップ)」の略である。
図9のST1では、画像表示制御部10の表示制御用CPU100は、主制御部8からのコマンド送信に待機する。抽選結果の報知演出画像を表示させるためのコマンドが主制御部8から表示制御用CPU100に供給されると、ST1の判定は「YES」となり、ST2に進んで、そのコマンドに従って、表示制御用ROM101に記憶されている演出パターンのうち抽選結果報知用の演出パターンを選択する(ST2)。
次に、表示制御用CPU100は、ST3で主制御部8から出力されるデータに基づき、リール3a,3b,3cが始動したかどうかを判定する。ST3において、リール3a,3b,3cの始動が判定されると、表示制御用CPU100は、第1,第2映像表示制御部103,104の制御の下で、第1,第2の画像表示部70,71にそれぞれサブリール50a,50b,50c、擬似リール40a,40b,41cをリール3a,3b,3cの図柄変動表示に同期させた状態で変動表示させる(ST4)。
次に、表示制御用CPU100は、ST5で主制御部8から出力されるデータに基づき、リール3a,3b,3cが停止したかどうかを判定する。ST5において、例えば、リール3aの停止が判定されると、表示制御用CPU100は、第1,第2の画像表示部70,71において変動表示しているサブリール50a,50b,50c、擬似リール40a,40b,40cについて対応するリール50a,40aをそれぞれ停止表示させる(ST6)。このとき、擬似リール40aについては停止したリール3aに描かれている図柄に対応した図柄が停止表示される。一方、サブリール50aについては、前記抽選処理の結果、ボーナスに当選している場合には、上記した画像演出上のリーチ目が揃うように図柄が停止表示されるが、ボーナスに当選していない場合には、擬似リール40aと同様に停止したリール3aに描かれている図柄に対応した図柄が停止表示される。
同様にして、次にリール3bが停止すると、ST7の判定が「YES」であり、表示制御用CPU100は、対応するサブリール50bおよび擬似リール40bをそれぞれ第1,第2の画像表示部70,71に停止表示させる(ST8)。最後にリール3cが停止すると、ST9の判定が「YES」であり、表示制御用CPU100は、対応するサブリール50cおよび擬似リール40cをそれぞれ第1,第2の画像表示部70,71に停止表示させる(ST10)。
このとき、抽選処理によりボーナスに当選していない場合には、第1,第2の画像表示部70,71には同じ図柄の組み合わせが表示される。
一方、ボーナスに当選している場合には、第1の画像表示部70には画像演出上のリーチ目が表示されているため、第1,第2の画像表示部70,71には異なる図柄の組み合わせが表示されることになる。
次のST11において、全てのリール3a,3b,3cが停止した結果、ボーナス入賞や小役入賞が成立していれば、その判定は「YES」であり、表示制御用CPU100は、主制御部8からの送信コマンドに従って、第1,第2の画像表示部70,71に入賞用の演出画像を表示させる(ST12)。
入賞が成立していない場合には、ST11の判定は「NO」であり、図10のST13へ進む。ここで、抽選処理によりボーナスに当選していない場合には、ST13が「NO」となって報知演出表示についての処理が終了となる(ST20)。一方、ボーナスに当選し、第1の画像表示部70に画像演出上のリーチ目が表示されていると、ST13の判定が「YES」であり、以下の処理に進む。
ST14において、覗きチャンス告知を行うことが決定した場合には、ST14が「YES」となってST15に進み、第2の画像表示部71に「覗くといいかも。」などのメッセージを表示したり、スピーカー13,14により「覗くといいかも。」などの音声報知をしたりして、遊技者に第2の画像表示部71の裏側を覗き込むチャンスであることの告知が行われる。
なお、覗きチャンス告知を行わない場合には(ST14の判定が「NO」)、ST15はスキップされる。
次のST16において、当選したボーナスの種別を報知する演出表示を行う場合には、その判定が「YES」となってST17に進み、表示制御用CPU100は、上述した図8に示すボーナス当選の種別を報知する演出を実行するとともに、タイマ106をスタートさせる(ST18)。この後、ST19において、所定時間(例えば10秒)が経過し、タイムアップすると、その判定が「YES」となってST20に進み、表示制御用CPU100は、第1,第2の画像表示部70,71に表示されているボーナス当選種別報知用の画像(図8(1)−(ハ),図8(2)−(ハ)または(ニ)に示す。)を他の画像(図8(1)−(ロ),図8(2)−(ロ)に示す。)に切り換え、報知演出表示についての処理を終了する。
当選したボーナスの種別を報知する演出表示を行わない場合には(ST16の判定が「NO」)、ST18〜ST19はスキップされ、報知演出表示についての処理が終了となる(ST20)。
なお、抽選処理による抽選結果の報知演出例は、上記した例に限られるものではない。例えば、抽選処理によりチェリーやスイカ、ベルの小役に当選している場合において、遊技者がリールの停止操作をミスして前記小役を成立させる図柄の組み合わせを有効な入賞ライン上に揃えることができなかったとき、上記した図4の例のように、第1の画像表示部70には同じ色彩(赤色)が設定された図柄(例えば、7、チェリー、スイカ)のうち当選した小役の種類に応じて何れかの図柄の画像を表示する。一方、前方に位置する第2の画像表示部71には、前記第1の画像表示部70の表示図柄の特徴部分を遮蔽するように透過部35,36を除いて不透過な画像を表示する。
遊技者が透過部35,36を介して第1の画像表示部70を覗き込むことにより、第1の画像表示部70の表示図柄を認識でき、これにより、当選した小役の種類(例えば、「7」が表示されると「ベル」の小役、「スイカ」が表示されると「スイカ」の小役、「チェリー」が表示されると「チェリー」の小役)が遊技者に報知される。
上述したように、上記構成のスロットマシン1では、単に、第2の画像表示部71の画像と第1の画像表示部70の画像とが重なり合って見える立体視認可能な多重画像を表示するだけでなく、遊技状況に応じて第2の画像表示部71の後方の第1の画像表示部70にいかなる画像が出現するのかといった遊技者の興味を引き起こす趣向を凝らした演出表示を行うことができる。
なお、上記した実施例では、この発明をスロットマシンに適用した例を説明したが、この発明はこれに限らず、遊技盤面に設けられた始動入賞口にパチンコ球が入ったことに応じて大当たり抽選を行うとともに、図柄の変動表示を実行するパチンコ機に適用してもよい。
例えば、抽選により大当たり確率が向上する、いわゆる確率変動(確変)機能を搭載したパチンコ機において、上記した実施例と同様の透過型の液晶パネルから成る画像表示部が平行に2層配置された画像表示装置により図柄変動表示を行い、大当たり遊技終了後の通常遊技状態にて、その大当たり決定時に確変状態に当選しているかどうかの情報を、上記した「画像演出上のリーチ目」のような画像を後方の画像表示部に出現させることにより遊技者に報知する。
具体的な表示態様としては、確変状態に当選しているとき、前記通常遊技状態において前方および後方の画像表示部にて図柄の変動表示を行った後、前方の画像表示部に所定の停止図柄を停止表示させるとともに、後方の画像表示部には前方の停止図柄とは異なる図柄あるいは「確変当確」といったメッセージを前記停止図柄より小さく停止表示させる。この場合、上記した実施例と同様に、「確変ゲットかも?」などのメッセージを表示したり、音声報知をしたりして、遊技者に後方の画像表示部を覗き込ませる動作を促すのが好ましい。また、前記確変状態の報知時期は抽選により決定するのが望ましい。
この発明が適用されたスロットマシンの外観を示す正面図である。 画像表示装置の構成を示す断面図である。 画像表示装置に表示される画像の例を示す説明図である。 画像表示装置に表示される画像の他の例を示す説明図である。 画像表示装置に表示される画像の他の例を示す説明図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 スロットマシンの画像表示制御部の構成を示すブロック図である。 ボーナス当選報知演出の例を示す説明図である。 ボーナス当選報知演出の例を示す説明図である。 画像表示制御の手順を示すフローチャートである。 図9の手順の続きを示すフローチャートである。
符号の説明
1 スロットマシン
3 リール
7 画像表示装置
8 主制御部
10 画像表示制御部
35 透過部
36 透過部
40 擬似リール
50 サブリール
70 第1の画像表示部
71 第2の画像表示部

Claims (4)

  1. 遊技内容に関わる情報を遊技者に報知するための画像を表示することが可能な画像表示装置と、画像表示装置の表示動作を制御する表示制御部とを備え、前記画像表示装置は、第1の画像表示部の前方位置に透過性のある第2の画像表示部を第1の画像表示部と並行に配置して構成されて成る遊技機において、
    前記表示制御部は、遊技内容に関わる所定の情報を画像表示装置に表示させるとき、その報知内容に応じた特徴を有する報知用画像を前記第1の画像表示部に表示させるとともに、第2の画像表示部には、正面からの視線に対しては前記第1の画像表示部に表示された報知用画像の特徴部分を遮蔽するが報知用画像の特徴部分以外の一部分を視認可能とし、斜め方向からの視線に対しては前記特徴部分を視認可能とする不透過画像を表示させるようにした遊技機。
  2. 前記表示制御部は、前記第2の画像表示部に、前記第1の画像表示部に表示された報知用画像全体に対向し、その内部に透過性を有する透過部を所定数含む不透過画像を表示させ、
    前記不透過画像の透過部は、その透過部を介して第1の画像表示部を斜め方向から見る視線によって前記報知用画像の特徴部分の視認が可能になるように設定される請求項1に記載された遊技機。
  3. 請求項2に記載された遊技機であって、
    ゲーム結果に関わる抽選を実行する抽選手段をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記抽選の結果を、その結果によって態様が異なる報知用画像により表示することとして、前記抽選結果を示す少なくとも2種類の報知用画像を、正面からの視線により前記透過部を介して視認可能な画像には相違がなく、斜め方向からの視線により前記透過部を介して視認可能な画像に相違が生じるような態様として、第1および第2の画像表示部の表示動作を制御する、遊技機。
  4. 前記表示制御部は、前記少なくとも2種類の報知用画像にそれぞれ共通の色彩を含ませることとして、これらの報知用画像のいずれが第1の画像表示部に表示される場合においても、その報知用画像の前記共通の色彩を有する箇所が前記透過部に対向するように第1および第2の画像表示部の表示動作を制御する請求項3に記載された遊技機。
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