JP5068644B2 - ガラス板の曲げ加工 - Google Patents

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Description

本発明は特に自動車のフロントガラスまたはリアウインドーの形成のために使用されるガラス板のようなガラス板の曲げ加工のための技術に関する。より詳細には、本発明はガラス板(単数または複数)の縦方向または横断方向の少なくとも一つが有意な曲率を持つときのこの形式の曲げ加工に関する。
車製造業者及び設計者は近代車両の窓ガラスユニットのための複雑な形状及び大きな寸法をますます目ざしている。これらの傾向の目的は特に車両内の視野を広げることである。それらはまた、乗客室内の光度の有意な増加をもたらし、その結果として余裕のある印象を与える。
大きな寸法と実質的な曲率の両者を持つこれらの窓ガラスユニットの形状付与は新しい問題を提示し、従って新しい技術を必要とする。
従って、パノラマ的な窓ガラスユニット、すなわちこれらの窓ガラスユニットの中央部に関して険しく内向きに曲がった側部を持つ窓ガラスユニット、の製造において特別な困難性が生じる。この困難性は特に縁からのある距離での窓ガラスの全高にわたる小さな半径の曲率の形成に関し、前記曲率はさらに、小さな半径の曲率に関して第二の横断曲率と組合されている。これらの曲率の組合せは容認できない変形を防ぐために特別な注意を要する。
パノラマ的窓ガラスユニットに形状付与するための最も普通の技術は重力による曲げ加工の技術である。これらの技術において、ガラスは可動端部を持つ枠上に置かれる。平坦なガラス板は工程の開始時にこれらの端部上に載る。ガラス板を支持する枠は炉中に挿入され、そこで温度がガラスの軟化点に増加される。ガラス板が十分に軟化したとき、曲げ枠の端部が自動的に上昇する。枠の側部の動きは一方では枠の端部の上昇に対して作用するガラスの重量とその剛性の間の相互作用により、他方ではこれらの端部を逆に上昇させる傾向のある釣合重り作用により通常達成される。
これらの伝統的な技術においては、作業員が枠の動きを制御することができないことは明らかである。温度と釣合重りの質量の選択のみが側部の上昇モーメントを決定する。これは全ての場合に必要な曲げ加工を得るための最も満足すべき実施を可能としない。
従って、工程のこの段階では、特にこれらの可動関節接合端部により形成される曲率の方向に関して直角方向の湾曲の形状付与は一般的に完成されていない。ガラス板の端部の上昇はそれらの熱的状態調節を確保するそれらの輻射線への露出を有意に変更する。この結果として、操作のこの段階ではガラス板の加熱はもはや均一に起こらず、曲げ加工はもはや適切に進行しない。なぜなら重力は明らかにもはや同じ態様で本質的に水平面内に残るガラス板の部分上に及び垂直の方に向かっている面内に位置するガラス板の部分上に働かないからである。
これらの困難を避けるために種々の手段が提案されている。これらのうち、ガラス板の熱的状態調節は“熱質量”と呼ばれるものによってより良好な均一性を確保するために制御されている。最も簡単な場合、これらは枠と組合されたプレートであり、それらの機能は輻射エネルギーの一部を吸収することである。これらのプレートの配置はガラスの軟化を制限させ、従ってこれらの関節接合部の動きがある程度制御されることを可能とする。従って、枠の閉鎖をわずかに減速することができる。これはガラス板の温度のより良好な標準化を可能とする。しかし、この温度の標準化は最小の半径を持つ部分の湾曲の形状の問題を解決可能としない。事実、軟化の遅延は両方向に等しく起こり、二つの湾曲はガラスの一つの軟化により制御され続ける。
これらのパノラマ的窓ガラスユニットの形成に関して、端部の曲率をガラス板を枠上に固定して保つことにより制御することが提案されている。この操作の目的は枠の上昇からのモーメントを持つガラスのこれらの端部の動きが要求される曲率を越えるのを防ぐことである。
更にガラス板が軟化がまだ達成されていない早期段階で曲率を強制するためにそれらの端部に付与された圧力に曝される幾つかの技術が提供されている。それはガラスの重量の効果の下で曲げ加工を可能とする。この誘発された変形は一方向、すなわちこれらの端部の動きに相当する方向にのみ曲率を持つ窓ガラスユニットのためにのみ可能である。
先に提案された解決策は本発明により予想される問題を解決しないことは明らかである。これによれば、その予想される問題は実際、有意な複合曲率を持つパノラマ形式の窓ガラスユニットの形成を可能とすることに関する。
本発明の目的はこの形式の窓ガラスの製造における概説された困難性を解決可能とする技術を提供することである。
本発明の目的は関節接合された枠上で重力により曲げ加工する技術により、枠の閉鎖がガラスの軟化状態とは独立して制御されるという技術により達成される。
本発明によれば、特に枠の閉鎖がガラスがその重量に対し既に十分軟化されたときこの閉鎖を妨害するのにもはや十分でないように減速されるべきであるということが提案される。この操作では、当初枠上に本質的に水平に置かれたガラス板はガラス板の加工のために、特に枠の閉鎖時に完成した曲率に横断的な曲率の形成のために、必要と思われるだけこの位置に保持される。
水平位置ではガラス板は熱輻射線の殆どを伝統的に発生する要素を構成する炉の丸屋根及び床により放出される輻射線に曝される。この配置ではガラスの表面の各点への熱の供給を適切に制御することができる。
要求される分配は均一分配が多い。この場合、丸屋根と床の加熱は同じく均一態様で調節される。これは加熱要素の規則正しい配置により及び/またはこれらの手段の配置とそれらが個々に消費する電力の調節との組合せにより達成される。
それにもかかわらず、他の場合には熱の供給はガラスの表面のある部分において有意であることが好ましい。これは恐らく高度に強調された曲率を支持しなければならない領域を持つ場合である。この場合、輻射線の強度及び熱供給は局部的により有意であることができる。これは再度、加熱手段の分配により及び/または個々の基準でこれらの手段により送出される電力の調節により達成される。
これらの壁からのガラス板への距離がガラス板のあらゆる点で本質的に同じであることを考慮すると、ガラス板の全てに渡り温度条件が比較的良好に制御されることが可能である。更に、枠の端部の上昇運動はガラス板の軟化を越えて抑制されるので、ガラス板は枠の可動側部が上昇を開始するときに伝統的な技術の温度より高い温度にもたらされることができる。
ガラス板を全体的に水平に保持することによって、本発明による配置は、側部のガラス板の“折り曲げ”と同様の、高度に強調された曲率を誘発する前に全ての方向に湾曲が発現されるために必要な時間の間全表面にわたり重力の効果が均一に維持されることを可能とする。従って、均一な温度と軟化により、重力は二つの対向支持点間に“チェーン状”輪郭を均一に発現する傾向がある。もし型の“閉鎖”がガラスの軟化により制御されるのみであるなら、枠の側部により持ち上げられたガラスの側部の曲げ加工はガラス板の面に関して重力の力の配向を本質的に変更する。これらの側部では、当初ガラス板の面に本質的に直角な方向から来る力は枠の可動部が上昇されるとき常に減少する角度で加えられる。たとえ、極端な場合、誘発された曲率が実際に垂直方向であっても、これらの力は工程の終わりにガラス板の側部の主体面内に位置されることができる。これらの条件では“早期に”上昇したこれらの部分の曲げ加工はもはやガラスの残りと同じ態様で発現しないことは明らかである。言い換えれば、側部分が垂直配置に接近する程、重力はこれらの部分の曲げ加工に寄与せず、従って直立に設定される。これらの理由のため、軟化が既に側部分を上昇させたときは、ガラスを支持する枠を当初の位置に保持することが非常に重要でありうる。
本発明を以下に添付図面に関してより詳細に説明する:
図1は現代的なパノラマ的形状を持つ窓ガラスユニットの透視図であり;
図2は強調された縦方向曲率を持つ窓ガラスユニットを形成するための伝統的な関節接合された枠の概略透視図であり;
図3は枠の関節接合部の動きの制御のためを意図した装置の構造的配置を概略的に示し;
図4はより強調された輪郭を漸次提供するために別個に作用する幾つかの支持体を含む可動部を持つ枠を概略的に示す。
図1は最近の車両のための典型的なフロントガラスを示す。これらのフロントガラスは車両のより良好な透視輪郭を提供するために険しい傾斜を持つ。この非常に著しい傾斜は従来の車両に比べて比較的大きな高さHをもたらす。このフロントガラス(1)はまた、二重の曲率により特徴付けられる。高さの方向の曲率は比較的限定されている。しかし、それは図の左に見える輪郭から明らかであるように確かに存在している。この曲率はフロントガラスの幅Lに誘発されたものと結合する。幅方向にフロントガラスは二つの側部分または下を向いた“ウイング”(2)を持つ。ウイング(2)はフロントガラスの主体面に関して本質的に直角の面内に設けられる。この配置はフロントガラス(1)の主要部とこれらのウイング(2)との結合部に小さな半径rの湾曲をもたらす。
この形式のフロントガラスの持つ製造上の困難性は主として縦方向及び横断方向の湾曲の組合せとこれらのウイング(2)の存在と関連したこの特に強調された曲率とに関連する。これに加えて、大きな寸法を持つフロントガラスに共通の困難性がある。
特に連続的かつ同一平面の輪郭を発生するために車両の金属構造と“一直線となる”ように窓ガラスの一つまたはそれ以上の縁に直ぐ接近して小さな半径の曲率を持つ窓ガラスユニットを作ることは知られている。これらの曲率はそれにもかかわらず縁からある距離に位置する曲率より製造するのがかなり容易である。縁に接近した曲率は典型的にはこの縁から最大でも数センチメートルに位置している。典型的な距離は20から50mmのオーダである。逆に、本発明によると考えられるパノラマ的窓ガラスユニットにおいては、ウイングを窓ガラスの中央部に連結する小さな半径の曲率は端部から数10センチメートル離れることができる。これらの状況では、複合湾曲は上に示した全ての困難性を引き起こす。実際、縁に接近した湾曲の場合、本発明により覆われるパノラマ的窓ガラスユニットに主要な関心のある視野内に位置する部分に対するより光学的品質要求はかなり小さい。
図2は険しい側部曲率を持つフロントガラスを曲げ加工するための可動部を持つ枠上で曲げ加工する原理を示す。図2aと2bにそれぞれ曲げ加工の二段階が示されている。
曲げ加工が上部で実施される概略的に示された枠は二つの固定縦方向横木(3,4)及び可動関節接合要素(5,6)を含む。示された形のこれらの後者の要素は端部横木(7,8)、及び工程の終わりに固定横木(3,4)と可動関節接合された要素(5,6)により形成された装置が最終窓ガラスユニットの周辺輪郭を再現するとき固定横木(3,4)を延ばすことを意図した要素(9,10,11,12)からなる。
図2aは工程の初期段階に関する。枠はいわゆる“開放”位置で示されている。この位置では可動端部は折り返されている。平坦なガラス板は枠の端部(5,6)上に載る。もし必要なら、ガラス板はまた、固定横木(3,4)と関節接合端(5,6)の間の結合部に本質的に相当する点で縦方向横木の端部上に載る。伝統的に、可動側部はガラス板の重量により開放位置に保たれる。これらの可動部を直立に設定させる釣合重り(図示せず)を取り付けられた可動部(5,6)の直立配置に対してガラス板の重量が作用する。
示された態様でガラス板を支持する枠が炉に入る。炉を通しての進行は温度の漸増を伴う。これがガラス板の軟化温度に達するとき、ガラス板の中央部は沈み、枠の固定横木(3,4)に接近する。この段階で、ガラス板は関節接合された端部(5,6)上にこれらに取り付けられた釣合重りの作用に対向するのに十分な圧力をもはや発揮せず、可動端部は漸次上昇する。
可動部が完全に上昇するとき、それらは図2bに示されるように固定横木(3,4)の延長部内に配置される。枠はそのとき窓ガラスの周囲の最終形状に相当する。ガラス板(13)は沈み続け、枠に対して載ることとなる。
曲げ加工が完了するとき、ガラス板はこの最終形状に迅速に固定される。
図2では示された曲げ加工は二つの湾曲を含む。一つの湾曲は比較的強調されていない中間部を持ちかつ側方に向けて領域(16,17)によりこの中間部を延ばすウイング(14,15)を持ち、この中間部がこれらのウイングに小さな半径の領域を介して連結されている窓ガラスの幅方向の湾曲であり、他の湾曲は窓ガラスの高さ方向の比較的強調されていない湾曲である。
示された窓ガラスは二方向:縦方向及び横断方向に曲率を持つ。横断方向曲率は特に枠の可動部の端部で明らかである。これらの端部(14)及び(15)の横木(18)及び(19)はこの横断方向曲率を実現するために内向きに曲がって示されている。実際に、窓ガラスの横断方向内向き湾曲は示されるような横木(18)及び(19)のかかる配置を必要としない。横断方向曲率が制限されたままであるとき、軟化したガラス板上の重力の単純な効果はこの横断方向曲率の形成を起こすのに十分である。しかし、横断方向曲率がより著しく強調されているときは、内向きに曲がった端部横木(18,19)の使用が逆湾曲、すなわちガラス板が異なる方向の二つの曲率を持って同時に曲げ加工を起こされるときの周知の現象、の形成を防ぐ手段に関して好ましい。
第一接近におけるかつ図2に示されたような比較的簡単な窓ガラス形状のための、一般的な目的はその炉を通しての進行過程時にガラス板(13)の加熱をできるだけ均一に保つことである。この開始時に、炉の丸屋根及び床に実質的に平行に配置された平坦なガラス板は熱供給の殆どを構成する輻射線に均一に曝される。この輻射線の均一性は炉の加熱を確保する要素の適切な配置及び調節により確保される。
加熱の均一状態はガラス板が平坦なままである限り維持される。
ガラス板が温度の上昇の影響下で軟化し、枠の関節接合部が直立に動くと、ガラス板の側部を炉の丸屋根から分離する距離が中央部のそれに関して減少される。しかし、全体的に窓ガラスのこれらの側部に対応する表面はもはや丸屋根または床から放射する輻射線に直接露出されない。輻射線の入射はより平坦となる。ガラス板がその直立側部上に受ける単位面積当たりのエネルギー量は従って実質的に減少される。しかし、これらの側部は領域(16)及び(17)の小さな半径の曲率の適切な形成を確保するために窓ガラスの中央部に関して比較的高い温度に適切にもたらされることが重要である。
更に、曲げ加工、特にフロントガラスの高さ方向の曲げ加工が完了していない段階へのウイング(14)及び(15)の上昇は問題の側部の少なくとも一つのこの曲げ加工に支障をきたす。事実、ガラスの初期平面に関して法線に近づく方向、言い換えれば垂直に接近した方向、へのこれらのウイングの上昇は重力と関連するガラスの変形機構をかなり変える。特に殆ど垂直な位置は中間部及びウイング並びにウイング自身を連結する領域に沿った凸面の形成を阻止する。
可動部の“早期”上昇による曲げ加工の阻止はこれらの領域(16)及び(17)の逆曲げ加工のような欠陥を導きうる。実際には、かかる欠陥は例えば小さな半径の曲率を持つ領域の最終窓ガラス上の不適当なまたは変形した凸面に相当するであろう。図中に、かかる欠陥が、例えば図の左への輪郭に見られる。
これらの困難性を改善する試みが従来提案されている。上に示したように、これらは輻射線に露出された領域に依存して、少し強く局所化された加熱を利用することにより輻射されたエネルギーの分布に関する変更に関することが最も多い。かかる配置はガラス板の温度のより良好な分布を確かに可能とする。しかし、それらは工程の至る所での曲げ加工の出現に関して側部の配置動力学の完全な制御を可能としない。
本発明によれば、図2aに関して上で分析された詳細が部分的に再現される。枠の要素に関してのガラス板の初期配置は同じである。しかし、関節接合された側部はもはや単にガラス板の重量、その軟化及び釣合重り作用のためだけではない動きに曝される。本発明によれば、これらの関節接合された側部(5)及び(6)の動きが、ガラス板のその全体に渡る及び特に強調された曲率を持つ曲げ加工に曝される領域のガラス板の温度、及び更に湾曲の形成の進行状態を考慮に入れたプログラムにより機械的に制御される。
実際には、これは上で概説した条件で起こるであろう動きに関して枠の可動部の直立運動を減速することに相当することが最も多い。湾曲の形成はできるだけ強く入射輻射線にガラス板を露出して保つことにより加速される。従来の技術に関して概説した困難性が防がれることは明らかである。更に、軟化の開始を越えて、全ガラス板が炉の丸屋根及び床に実質的に平行な位置に保持されているという事実は領域(16)及び(17)の強調された湾曲の形成のための適切な温度が迅速に到達されることを可能にする。その方法では、曲げ加工欠陥の形成を防ぐことが可能となるのみならず、また全工程が有利に変更されることができる。
本発明による方法の実施は窓ガラスユニットの形成を更に改善することを意図した追加の特徴を受けることができる。これは特に枠をガラスの軟化の出現に適合するように曲げ加工工程に従うことからなる。
図2に関して、硬い平坦ガラス板の形で置かれたガラスは当初数個の周辺点により保持されていることは明らかである。工程の終わりに、全周は閉鎖位置の枠上に載る。これらの二つの極端間で、ガラスは軟化し、枠に向かって動かされる。
図4は曲げ加工を制御するための追加の手段を含む本発明の実際の例を示す。
図4に示された実施態様では、初期ガラスは図1に示された窓ガラスのような窓ガラスを製造するために不等辺四辺形形状に切断される。この形状では、窓ガラスの中央部と側部を分離する小さな半径の曲率を持つ領域は枠の可動部の回転軸Xに接近して位置されている。
枠が開放して保持されるとき、ガラスの軟化は可動側部を直立に設定させるであろうが、枠の閉鎖はガラスの側部が対応する枠の要素上に載ることとなるであろう点まで抑制されないことが好ましい。この段階でのガラスの沈みは枠の可動部とその固定部の接合点(28)での鋭角変形を導くであろう。直立配置がそれ自身より強調されることとなるとき顕著に増えるこの変形は、側部の最終直立配置後でさえ“しわ”の形の欠陥に導きうる。
この望ましくない“しわ”を防ぐために、直立運動を幾つかの段階で実施することができる。枠の閉鎖の制御は実際、ガラスの軟化の出現に従うために必要な動力学を設定可能とする。従って、例えばガラスの軟化に関して枠の閉鎖を減速させながら、少なくとも部分的に上述の“しわ”の表出を制限するために漸増的にこの閉鎖を利用することができる。例えば、直立配置は全回転運動が半分に制限されるように当初の可動部の動きを起こさせ、これを重力がなお垂直方向に曲げる本質的役割を果たす位置に保ちながらガラスの曲げ加工を強調するために残りの回転を遅らせ、その後でのみ垂直方向の湾曲が希望の程度に到達した後に直立配置を幾分迅速に完了させることができる。
この形式の欠陥が起こるのを防ぐ代替または追加の方法は枠の可動部にガラスの沈みを最少としながらガラスを最終枠からある距離に一時的に保持する中間支持手段(29)を配置することである。これらの中間支持体は曲率が小さな半径を持つ領域で特に有用である。図4の例は枠の可動部(12)に関する。
中間支持手段(29)、例えば可動端(6)の要素(12)上の関節接合横木はこれらの可動部のある程度の直立配置が達成されるまで枠の可動部の周囲にガラスを保持する。支持手段(29)は要素(12)より小さな程度に内向きに曲がっているか、または全く内向きに曲がっていないので、それらは枠の固定及び可動部の接合部でのしわの発生を減少させることができる。理想的には、工程の第一部の終わりで、これらの中間手段(29)は枠の固定部(3)の延長部に位置しており、このしわ形成のどのような危険も防ぐ。
中間支持手段(29)は次いで対応する最終要素(12)を解放するように引っ込められ、ガラスが枠のこの部分と接触するまでその形状付与工程をガラスに続けさせる。
種々の段階が図4a,b及びcの主題である。図4aにおいて、工程の開始時には、ガラス板13は平坦であり、可動部(12)の端部(30)上に載る。それはまた、枠の固定部(3,4)と可動部の間の接合点上に載る。もしガラスの軟化が続けられ、それが枠(3及び12)まで沈み続けるなら、取り消すことができないガラスのしわ形成の危険があるのは、この場所及び特に点(28)である。
しわ形成効果を制限するために、枠の端部(6)を制御された態様(またはそうでない態様)で部分的に上昇することができる。接合点での角度を減らすことにより、取り消すことができないしわ形成の危険もまた減らされる。また、代替的にまたは同時にのいずれかで、図4bに示されるように、軟化ガラス板を横木(29)により支持することもできる。
有利には、この第一段階において、横木(29)の輪郭が固定部(3)の延長部に位置しているので横木(29)はガラスに与えられる支持がしわ形成なしに達成されるように配置されている。
工程の残りは端部(6)の上昇の終了と横木(29)を下げることによる要素(12)の解放を含む。これらの操作の順序は問題のケース毎である。横木(29)の下げは必然的に端部(6)の略垂直配置より先行する。上昇作用の最終位置がかなり低いとき、その下げは上昇時に起こることができる。この上昇時はこの下げが完了した後であることさえできる。実際には、パノラマ的窓ガラスユニットの形成は非常に著しい上昇を導くので、横木(29)の下げは上昇の終わりに先行し、好ましくは回転が45度の角度を越える前に起こる。
枠の閉鎖を導く種々の方法は中断なしに進行でき、または逆に別個の順序で実施されることができる。この後者の工程は特に炉中を区域毎に前進し、各区域で設定時間、例えば1分間停止し、それから次の区域に移動される枠に適している。この場合、枠の制御機構は、炉の各区域でそれが起動されることができ、そこで枠の側部の位置が変更されるように適合されている。
実際には、もし側部の上昇工程を開始から終了まで例えば図4に関して以下に概説されるように制御することができるなら、この工程の動きは伝統的な態様で部分的に実施されることができ、言い換えればガラスの軟化と釣合重り作用の間の相互作用を通して実施されることができる。従って、可能な方法は第一段階でかつ動きの一部分のみに対して伝統的手段を用いて部分的直立配置に向けて進めることである。これは例えばしわ形成を防ぐために幾つかの段階が上に示したように実施されるときの場合である。この場合、側部の動きは直立配置の瞬間に停止され、次いでこの直立配置工程の残りを減速するように続いて制御される。
図3は枠の側部を機械的に制御する方法を示す。明確化の理由のため、この機構の可動要素のみが示されており、支持体を形成する全ての要素は除外されている。
可動側部(15)は直角に直角レバー腕(20)に連結されている。回転運動は軸(21)の周りに確保されている。直角腕(22)はその端部でスライド(23)内に係合されている。スライドは一体片で棒(24)に連結されている。この棒の端部は回転して可動なプレート上に関節接合されている。このプレートはラックシステム(25,26)により連行される。ラックはピストン(27)により作動される。
上述の機構の全ての部分は枠及びそのスタンドにより支持される。ピストン(27)のみがこの装置から独立している。これは有利には炉の外側からその壁を通して駆動される機構である。
この方法は可能な実施例の一つに過ぎないことは注目されるべきである。均等な手段は例えば無端スクリューシステム、ギヤー駆動システム等である。この領域の選択は主として損傷なしで費用のかかるメンテナンスなしに炉の繰返し通過により課される条件に耐えることができる実施方法に対する要求により影響される。
本発明は複合または複雑な曲率を持ち、特に縁からのある距離に小さな半径の曲率を持つ“パノラマ的”形式の窓ガラスユニットを製造可能とする。
得られた窓ガラスユニットはこれらの小さな半径の湾曲を持つ部分に沿ってさえ必要とされる凸状湾曲を保持する。本発明の実施は工程の終わりに小さな半径の曲率を持つこの領域の形成が更にこの特別な領域の他の曲率の凸面を変更することを証明する。それにもかかわらず、言及した変更はかなり減少され、“逆曲げ”の態様の曲率の逆転を導かない。言い換えれば、凸状形状は、この小さな半径の湾曲の形成の工程中に凸面がわずかに減少されるとしても保持される。
現代的なパノラマ的形状を持つ窓ガラスユニットの透視図である。 強調された縦方向曲率を持つ窓ガラスユニットを形成するための伝統的な関節接合された枠の概略透視図である。 枠の関節接合部の動きの制御のためを意図した装置の構造的配置を概略的に示す。 より強調された輪郭を漸次提供するために別個に作用する幾つかの支持体を含む可動部を持つ枠を概略的に示す。

Claims (5)

  1. ガラス板を曲げ加工する方法であって、一つまたはそれ以上のガラス板が枠上に置かれており、その枠の工程の終わりでの輪郭がガラス板(単数または複数)がその/それらの周囲に持たねばならない輪郭に相当し、前記枠が工程の開始時のいわゆる“開放”位置からこの同じ工程の終わりのいわゆる“閉鎖”位置に動く可動側部を持つ形式のものであり、ガラス板(単数または複数)を支持するこの枠が炉中に挿入され、炉内でその温度がそれがガラスの軟化温度に到達するまで漸増的に増加され、ガラスがそれ自身の重量を通してその周辺上に枠の形状を取得するように変形し、更に最終形状が達成されたら温度が迅速に低下されてガラスを固めるものにおいて、枠の側部の動きがガラスの軟化状態とは独立して少なくとも部分的に制御されること、及び重力による曲げによりガラス板を枠の非可動部の全長と接触させた後、枠の側部の動きが遅らされることを特徴とする方法。
  2. 枠の側部の動きが、枠の非可動部に相当する曲率が実際に完了した後に開始されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. ガラスの冷却が枠の側部の動きの直後に着手されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 枠の可動部の動きがガラスがある決定された温度に到達したとき開始されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 請求項1から4の一つに記載の方法を実施するための装置であって、可動側部が釣合重り作用により可動されるものにおいて、第一段階で、これらの可動部が炉を通して前進する間に所定点で機械的に起動されるラッチにより釣合重り作用に対して所定位置に保持されることを特徴とする装置。
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