JP5067096B2 - 導電性パターンシートの作製方法 - Google Patents
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Description
本発明に用いられる基材としては、ポリイミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエステルフィルム等の樹脂フィルム、ガラス−エポキシ基板、シリコン基板、セラミックス基板、ガラス基板等が挙げられる。
本発明に係る光触媒活性材料を含有する層は、光触媒活性材料を含む化合物から構成される。本発明における光触媒活性材料は、光を照射することにより周囲の物質を還元する機能を有する材料を指し、該層は光触媒活性材料とともに必要に応じて、層の強度を高める目的で高分子バインダー等を有していてもよい。バインダーは基材と光触媒活性材料との間に介在して物理的強度を与える機能、金属形成時に生じる応力を緩和させる機能、基材と光触媒活性材料を含有する層との密着性を向上させる機能等を有する。
本発明に係るバインダーは、基材、金属酸化物、金属皮膜等を結着できるものであれば、既知の高分子化合物を用いることができる。好ましく用いられるバインダーしては、ゼラチン、ゼラチン誘導体等の蛋白質またはセルロース誘導体、澱粉、アラビアゴム、デキストラン、プルラン、カラギーナン等の多糖類のような天然化合物や、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド重合体やそれらの誘導体等の合成高分子化合物が挙げられる。
本発明に係る金属化合物を含む溶液としては、金属イオンや金属微粒子、金属錯体等を含む溶液であればいかなる組成であってもよい。好ましく用いられる金属種としては、銅、銀、金、ニッケル、パラジウム、亜鉛、及びこれらの混合物を挙げることができる。
本発明に係る金属化合物を含む溶液の光触媒活性材料を含有する層への配置は、層全面に配置しても、所望のパターンで配置してもよい。
本発明に係る露光工程は、光触媒活性材料を含有する層に含まれる光触媒活性材料を活性化し、周囲の金属化合物中の金属を還元する工程のことを言う。
本発明においては、金属パターンの導電性の向上、線幅や膜厚の調整を目的として、無電解メッキ処理工程や電解メッキ処理工程を行ってもよい。
本発明においては、露光工程によって金属パターンを形成した後に、導電性の向上、不要な金属化合物の除去を目的として、光触媒活性材料を含有する層内または光触媒活性材料を含有する層上を洗浄する工程を行ってもよい。洗浄工程によって除去される物質は、光触媒活性材料を含有する層のバインダーや光触媒活性材料や金属化合物等が挙げられる。
〔導電性パターンを有する試料の作製〕
《試料1の作製》
(インク1の調製)
水/エチレングリコール=1/3の混合溶液に、塩化銀と塩化パラジウムをそれぞれ45mmol/Lと5mmol/Lになるように分散させインク1を調製した。
硫酸銅 0.04モル
ホルムアルデヒド(37質量%) 0.08モル
水酸化ナトリウム 0.10モル
トリエタノールアミン 0.05モル
ポリエチレングリコール 100ppm
水を加えて全量を1Lとする。
上記調製したインク1を表面に12W・min/m2のコロナ放電処理を2秒間施した市販のガラス−エポキシ基板上に、インクジェット法にてラインアンドスペース5〜100μmで吐出した後、インク1の溶媒を乾燥させた。次に上記無電解銅メッキ浴中に浸漬し、75℃で20分間の無電解メッキ処理を行って、平均膜厚が4.5μmのラインアンドスペースが異なる配線を複数種有する導電性パターン(図2)を形成し、これを試料1とした。
試料1の作製において、インク1を下記インク2に代え、無電解銅メッキ処理を行わなかった以外は、同様にして試料2を作製した。
トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)44質量部とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)36質量部、それにロジン系オリゴマー<商品名:ビームセット102(荒川化学工業社製)>7質量部を混合する。これに導電性物質として銀粉13質量部を加えて、インク2を調製した。
(光触媒活性材料を含有する層の作製)
表面に12W・min/m2のコロナ放電処理を2秒間施した市販のガラス−エポキシ基板上に、石原産業製二酸化チタンST−01(平均粒子径7nm)を10%、クラレ製ポリビニルアルコールPVA−235を3%含んだ水溶液を乾燥膜厚が0.8μmになるように塗布して乾燥させ、多孔質状の光触媒活性材料を含有する層を作製した。
上記光触媒活性材料を含有する層を有するガラス−エポキシ基板の背面から、ラインアンドスペース5〜100μmの配線パターンを有するCr/石英ガラスマスクを通して紫外線を照射しながら、該光触媒活性材料を含有する層上にインクジェット法にて紫外線照射パターンに合わせて試料1におけるインク1を吐出した後に、インク1の溶媒を乾燥させた。
試料3において、インクの溶媒を乾燥させる工程と無電解銅メッキ工程の間に試料全体を60℃の温水中で5分間超音波洗浄する工程を挟んだ以外は、同様にして試料4を作製した。
インクの付与を図1に記載の圧力印加手段と電界印加手段とを備えたインクジェット記録装置による付与に変更した以外は、試料3と同様にして試料5を作製した。
インクの付与を図1に記載の圧力印加手段と電界印加手段とを備えたインクジェット記録装置による付与に変更した以外は、試料4と同様にして試料6を作製した。
(インク3の調製)
水/エチレングリコール=1/3の混合溶液に、硫酸銅を50mmol/Lになるように分散させインク3を調製した。
試料5において、インク1をインク3に変更した以外は、同様にして試料8を作製した。
試料8において、インクの溶媒を乾燥させる工程と無電解銅メッキ工程の間に試料全体を60℃の温水中で5分間超音波洗浄する工程を挟んだ以外は、同様にして試料9を作製した。
試料7において、インクの配置方法をシルクスクリーン法に変更した以外は、同様にして試料10を作製した。
試料7において、光触媒活性材料を含有する層の二酸化チタンを酸化亜鉛に変更した以外は、同様にして試料11を作製した。
試料7において、光触媒活性材料を含有する層の二酸化チタンをSrTiO3に変更した以外は、同様にして試料12を作製した。
試料3おいて作製した光触媒活性材料を含有する層を有するガラス−エポキシ基板側に、インク1をディップ法によって塗布し、乾燥させ、背面からラインアンドスペース5〜100μmの配線パターンを有するCr/石英ガラスマスクを通して紫外線を照射した。得られた試料をエタノール溶媒中で5分間超音波洗浄し、不要なインクを洗い出した。
(密着性)
指の腹で試料表面にセロハンテープ(CT24、ニチバン(株)製)を密着させた後にセロハンテープを一気に剥離して、剥離された導電性のパターンの面積比率を求め、下記の基準に従って、密着性を評価した。
○:導電性パターンの剥離面積が0%より大きく、1.0%以下
△:導電性パターンの剥離面積が1.0%より大きく、5.0%以下
×:導電性パターンの剥離面積が5.0%より大きい。
キーエンス社製マイクロスコープVHX−600で試料表面を観察して、下記の基準に従って、細線再現性を評価した。
○:線幅及び線の間隔が±20%以内の精度で再現されている
△:線幅及び線の間隔が±50%以内の精度で再現されている
×:線幅及び線の間隔の再現精度が±50%を超える。
ラインアンドスペース100μmに相当する配線の線抵抗率を求め、導電性の評価とした。
21 ノズル
22 ノズル内流路
23 対向電極
24 インク室
25 吐出電圧印加手段
26 ノズルプレート
27 供給路
28 吐出電極
30 バイアス電源
K 基材
Claims (6)
- 基材上に光触媒活性材料を含有する層を設け、該層に金属化合物を含む溶液をインクジェット記録装置を用いて射出描画するインクジェット記録でパターン状に配置しつつ、パターン状の光を照射する露光工程によって該金属化合物中の金属を光還元することで配線となる金属パターンを形成することを特徴とする導電性パターンシートの作製方法。
- 前記インクジェット記録が圧力印加手段と電界印加手段とを用いた方法であることを特徴とする請求項1に記載の導電性パターンシートの作製方法。
- 前記金属化合物を含む溶液の金属が銅、銀、金、ニッケル、パラジウム、亜鉛から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導電性パターンシートの作製方法。
- 前記露光工程の後に無電解メッキ処理工程または電解メッキ処理工程を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の導電性パターンシートの作製方法。
- 前記露光工程の後に光触媒活性材料を含有する層を洗浄する工程を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の導電性パターンシートの作製方法。
- 前記光触媒活性材料が二酸化チタンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の導電性パターンシートの作製方法。
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