JP5067008B2 - 管状部材の取付構造、管状部材の取付方法及び管状部材取付体 - Google Patents

管状部材の取付構造、管状部材の取付方法及び管状部材取付体 Download PDF

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Description

本発明は、例えばベース部材上に設けられたエアーセルによって任意の支持対象物を支持するクッションにおいて、ベース部材に管状部材を取付けて管状部材の内部とエアーセル内とを連通させるための管状部材の取付構造、管状部材の取付方法及び管状部材取付体に関するものである。
一般に、この種のクッションとしては、それぞれ下端を開口する袋状に形成されるとともに互いに水平方向に並ぶように配置されたゴム製の複数のエアーセルと、各エアーセルの下端を支持するゴム製の上側ベース部材と、上側ベース部材の下面に沿って形成されるとともに上側ベース部材の下面に取付けられたゴム製の下側ベース部材と、下側ベース部材の上面に設けられた空気通路用溝とを備え、各エアーセルが空気通路用溝を介して互いに連通するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−218731号公報
ところで、前記クッションは、例えば車椅子の着座面に載置されて利用され、各エアーセル上に着座者が着座すると、各エアーセル内の空気が空気通路用溝を介して移動するとともに、各エアーセル内の圧力が互いに略等しくなり、着座者の臀部に加わる圧力を臀部の全体に亘って分散させることができる。一方、着座者の体重や臀部の形状は着座者によって異なり、例えば着座者の臀部が小さい場合は、一部のエアーセル内の空気量の増減を規制することにより、着座者の姿勢を安定させることができるので、着座者の体重や臀部の形状に応じて各エアーセル同士の配管経路を変更することが好ましいが、前記クッションでは空気通路用溝が下側ベース部材の上面に設けられているので、各エアーセル同士の配管経路を変更するためには下側ベース部材の加硫用金型を変更する必要があり、着座者の体重や臀部の形状に応じた配管経路の変更は現実的ではないという問題点があった。
そこで、出願人は、下端が開口するとともに内部に空気を封入可能に形成された空気袋101と、空気袋101の下端を支持するとともに空気袋101の下端の開口を閉鎖するベース部材102とを有し、互いに略水平方向に並ぶように複数設けられて着座者の臀部等を支持するエアーセル100において、各ベース部材102の内部に空気袋101内に連通する空間部102aを設けるとともに、ベース部材102の外周面から空間部102aまで貫通する横孔102bを任意に設け、各ベース部材102の横孔102b同士を管状部材103によって接続することにより、任意のエアーセル100同士を互いに連通させるようにしたものを開発した(図9参照)。
しかし、前述のように管状部材103をベース部材102に取付けるためには、ベース部材102の外周面から空間部102aまで横孔102bを形成する必要があるので、横孔102bを形成する分だけエアーセル100の配管作業に手間がかかるという問題点があった。
また、管状部材103をベース部材102に確実に固定するため、管状部材103を横孔102bに接着剤によって固定する場合もあるが、接着剤が塗布された横孔102bに管状部材103を挿入すると、管状部材103の挿入によって接着剤が空間部102a側またはベース部材102の外周面側に押し出され、管状部材103をベース部材102に確実に固定することができないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、管状部材取付体の内部に設けられた空間部と管状部材の内部とが連通するように、管状部材を管状部材取付体に容易且つ確実に取付けることのできる管状部材の取付構造、管状部材の取付方法及び管状部材取付体を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、管状部材取付体の内部に設けられた空間部と管状部材の内部とが連通するように管状部材を管状部材取付体に取付ける管状部材の取付構造において、前記管状部材取付体の表面に設けられ、管状部材をその一端が空間部に向かうように嵌め込み可能に形成された嵌め込み用溝と、嵌め込み用溝と空間部との間に設けられて管状部材取付体の一部を成す薄膜部とを備え、前記嵌め込み用溝に管状部材が嵌め込まれるとともに、管状部材の一端が前記薄膜部に差し込まれることにより、管状部材が管状部材取付体に取付けられるように構成している。
これにより、嵌め込み用溝と空間部との間に設けられて管状部材取付体の一部を成す薄膜部に管状部材の一端が差し込まれることから、管状部材の内部と空間部とが連通する。また、管状部材取付体の表面に設けられた嵌め込み用溝に管状部材が嵌め込まれるとともに、管状部材の一端が薄膜部に差し込まれることにより、管状部材が管状部材取付体に取付けられることから、管状部材が嵌め込み用溝及び薄膜部によって保持されるとともに、管状部材の取付状態を目視で確認することができ、管状部材を管状部材取付体に容易且つ確実に取付けることができる。さらに、管状部材取付体の表面に設けられた嵌め込み用溝に管状部材が嵌め込まれることから、管状部材と嵌め込み用溝とを容易且つ確実に接着することもできる。
また、本発明は、管状部材取付体の内部に設けられた空間部と管状部材の内部とが連通するように管状部材を管状部材取付体に取付ける管状部材の取付方法において、前記管状部材取付体の表面に設けられて管状部材をその一端が空間部に向かうように嵌め込み可能に形成された嵌め込み用溝に管状部材を嵌め込む工程と、嵌め込み用溝と空間部との間に設けられた管状部材取付体の一部を成す薄膜部に管状部材の一端を差し込む工程とを含むようにしている。
これにより、嵌め込み用溝と空間部との間に設けられて管状部材取付体の一部を成す薄膜部に管状部材の一端が差し込まれることから、管状部材の内部と空間部とが連通する。また、管状部材取付体の表面に設けられた嵌め込み用溝に管状部材が嵌め込まれる工程と、管状部材の一端が薄膜部に差し込まれる工程とを含み、管状部材が管状部材取付体に取付けられることから、管状部材が嵌め込み用溝及び薄膜部によって保持されるとともに、管状部材の取付状態を目視で確認することができ、管状部材を管状部材取付体に容易且つ確実に取付けることができる。さらに、管状部材取付体の表面に設けられた嵌め込み用溝に管状部材が嵌め込まれることから、管状部材と嵌め込み用溝とを容易且つ確実に接着することもできる。
また、本発明は、内部に空間部が設けられ、その空間部と管状部材の内部とが連通するように管状部材を取付可能な管状部材取付体において、表面に設けられて管状部材をその一端が空間部に向かうように嵌め込み可能に形成された嵌め込み用溝と、嵌め込み用溝と空間部との間に設けられ、嵌め込み用溝に嵌め込まれた管状部材の一端が差し込まれる薄膜部とを備えている。
これにより、薄膜部は嵌め込み用溝と空間部との間に設けられるとともに、嵌め込み用溝に嵌め込まれた管状部材の一端が差し込まれることから、嵌め込み用溝に管状部材が嵌め込まれるとともに、その管状部材の一端が薄膜部に差し込まれると、管状部材の内部と空間部とが連通する。また、嵌め込み用溝は表面に設けられるとともに、管状部材をその一端が空間部に向かうように嵌め込み可能に形成されていることから、嵌め込み用溝に管状部材が嵌め込まれるとともに、管状部材の一端が薄膜部に差し込まれ、管状部材が管状部材取付体に取付けられる。この時、管状部材が嵌め込み用溝及び薄膜部によって保持されるとともに、管状部材の取付状態を目視で確認することができるので、管状部材を管状部材取付体に容易且つ確実に取付けることができる。さらに、管状部材取付体の表面に設けられた嵌め込み用溝に管状部材が嵌め込まれることから、管状部材と嵌め込み用溝とを容易且つ確実に接着することもできる。
本発明によれば、管状部材取付体の内部に設けられた空間部と管状部材の内部とが連通するように、管状部材を管状部材取付体に容易且つ確実に取付けることができ、また、管状部材と嵌め込み用溝とを容易且つ確実に接着することもできるので、例えば管状部材取付体に空間部と連通する空気袋を取付けてエアーセルを形成するとともに、そのエアーセルを互い略水平方向に並ぶように配置する場合に、各エアーセル同士を任意に配管することができるとともに、配管作業を容易且つ確実に行うことができる。
図1乃至図5は本発明の第1実施形態を示すもので、図1はエアーセルの側面断面図、図2はベース部材の下面図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は図3におけるB方向矢視図、図5は管状部材が取付けられたベース部材の側面断面図である。
本実施形態の管状部材取付体としてのベース部材12は空気袋11が取付けられてエアーセル10を成す。即ち、このエアーセル10は、下端が開口している空気袋11と、空気袋11の開口縁部11aが着脱自在に取付けられているベース部材12と、空気袋11をベース部材12に保持するためのリング状の保持部材13とを有する(図1参照)。
空気袋11はゴム、熱可塑性エラストマー、プラスチック等の可撓性を有する材料から成り、内部に空気を封入可能である。また、空気袋11は上下方向に延びる断面円形状の筒状部11bと、筒状部11bの上端を閉鎖するように形成された上端部11cとを有する。筒状部11bの下端に空気袋11の開口縁部11aが形成されており、開口縁部11aは筒状部11bの内周面よりも径方向内側に突出している。
ベース部材12はゴム、熱可塑性エラストマー、プラスチック等から成り、円板状に形成されている。ベース部材12の上面には上方に突出する断面円形状の上面側突出部12aが設けられ、上面側突出部12aの先端側の外周面は基端側の外周面よりも径方向外側に突出している。空気袋11の開口縁部11aは上面側突出部12aの外周面に嵌合により取付けられ、開口縁部11aが上面側突出部12aの外周面に下方から係合する。また、開口縁部11aの外周面に保持部材13が取付けられると、開口縁部11aが上面側突出部12aの外周面に押付けられる。これにより、空気袋11の下端側である開口縁部11aがベース部材12によって上下方向に支持され、空気袋11の下端の開口がベース部材12によって閉鎖される。
ベース部材12の下面には下方に突出する断面円形状の下面側突出部12bが設けられている。
ベース部材12の上面側突出部12aの上端面の中央部には薄膜状の可動部12cが形成され、可動部12cは上下方向に弾性変形可能である。また、ベース部材12の上面側突出部12aの上端面には金属製のコイルスプリング14が載置され、コイルスプリング14の軸方向は上下方向と一致している。また、コイルスプリング14は可動部12cの上方に配置され、空気袋11が上下方向に潰れてコイルスプリング14に下方に向かう力が加わると、コイルスプリング14によって可動部12cが下方に向かって変形するようになっている。
ベース部材12における可動部12cの下方には断面矩形状の穴12dが設けられ、穴12dは上下方向に延びるように形成されている。穴12dは下面側突出部12bの下端面に開口しており、穴12d内にはスイッチ15が取付けられている。即ち、前述のような可動部12cの変形がスイッチ15によって検知されるようになっている。
ベース部材12の内部には複数の空間部12eが設けられ、各空間部12eは上下方向に延びるように形成されるとともに、ベース部材12の上面側突出部12aの上端面に開口している。即ち、各空間部12eはベース部材12に取付けられた空気袋11の内部と連通するようになっている。また、各空間部12eの底面には当接部12fが設けられ、当接部12fは空間部12eの底面の一部が底面の他の部分よりも上方に突出することにより形成されている。尚、ベース部材12の上端面よりも下方且つベース部材12の下端面よりも上方の範囲をベース部材22の内部とする。
ベース部材12における下面側突出部の12bの下端面には各空間部12eにそれぞれ対応する複数の嵌め込み用溝12gが設けられ、各嵌め込み用溝12gは下面側突出部12bの外周面から空間部12eに向かって延びるように形成されている。即ち、嵌め込み用溝12gの延設方向の一端部は空間部12e側に配置され、嵌め込み用溝12gの延設方向の他端部は下面側突出部12bの外周面に開口している(図2参照)。嵌め込み用溝12gは深さ方向に溝幅が変化しており、嵌め込み用溝12gは開口側の溝幅W1が溝底側の溝幅W2よりも小さくなっている。また、嵌め込み用溝12gの溝底側は後述する管状部材30の外周面に沿うように形成されている。嵌め込み用溝12gの延設方向の一端と空間部12eとの間には上下方向に延びるように形成された薄膜部12hが設けられ、薄膜部12hの厚さ寸法は数百μm〜数mmであり、数百μm〜2mm程度であることが好ましい。
ベース部材12の各嵌め込み用溝12gは管状部材30を嵌め込み可能であり、管状部材30はプラスチック、熱可塑性エラストマー、ゴム等から成る。ここで、嵌め込み用溝12gは下面側突出部12bの外周面から空間部12eに向かって延びるように形成されているので、管状部材30はその一端が空間部12eに向かうように嵌め込み用溝12gに嵌め込まれる。尚、管状部材30としては複数方向に流路が分かれるジョイント用の管状部材を用いることも可能である。
以上のように構成されたベース部材12に管状部材30を取付ける場合は、先ず、各嵌め込み用溝12gのうち任意の嵌め込み用溝12gに管状部材30を一端側が空間部12eに向かうように嵌め込む。続いて、管状部材30を空間部12e側に押し込むことにより、管状部材30の一端が薄膜部12hに差し込まれる。これにより、空間部12eと管状部材30の内部とが連通するとともに、管状部材30が嵌め込み用溝12gと薄膜部12hによってベース部材12に保持される。尚、管状部材30の一端を薄膜部12hに差し込む前に、薄膜部12hに管状部材30を差し込むための差し込み孔を形成することも可能である。さらに、差し込み孔を形成する時に薄膜部12hから生ずる抜きかす等の孔形成時生成物を除去することも可能である。また、管状部材30を空間部12e内に押し込むと、管状部材30の一端と当接部12fとが管状部材30の差し込み方向に当接するようになっている。また、当接部12fは管状部材30の一端の開口部が閉鎖されないように形成されている。
即ち、本実施形態は、厚さ方向一方の面(上面)に開口するようにベース部材12の内部に設けられた空間部12eと管状部材30の内部とが連通するように、管状部材30がベース部材12に取付けられる上で、ベース部材12の厚さ方向他方の面(下面)に設けられて管状部材30をその一端が空間部12eに向かうように嵌め込み可能に形成された嵌め込み用溝12gに管状部材30を嵌め込むとともに、嵌め込み用溝12gと空間部12eとの間に設けられたベース部材12の一部を成す薄膜部12hに管状部材30の一端を差し込むことにより、管状部材30をベース部材12に取付けるようにしている。
このように、本実施形態によれば、嵌め込み用溝12gと空間部12eとの間に設けられてベース部材12の一部を成す薄膜部12hに管状部材30の一端が差し込まれることから、管状部材30の内部と空間部12eとが連通する。また、ベース部材12の下端面に設けられた嵌め込み用溝12gに管状部材30が嵌め込まれるとともに、管状部材30の一端が薄膜部12hに差し込まれることにより、管状部材30がベース部材12に取付けられることから、管状部材30が嵌め込み用溝12g及び薄膜部12hによって保持されるとともに、管状部材30の取付状態を目視で確認することができ、管状部材30をベース部材12に容易且つ確実に取付けることができる。さらに、ベース部材12の下面に設けられた嵌め込み用溝12gに管状部材30が嵌め込まれることから、管状部材30と嵌め込み用溝12gとを容易且つ確実に接着することもできる。このように、ベース部材12の内部に設けられた空間部12eと管状部材30の内部とが連通するように、管状部材30をベース部材12に容易且つ確実に取付けることができ、また、管状部材30と嵌め込み用溝12gとを容易且つ確実に接着することもできるので、各エアーセル10を互いに略水平方向に並ぶように配置する場合に、各エアーセル10同士を任意に配管することができるとともに、配管作業を容易且つ確実に行うことができる。
また、嵌め込み用溝12gと空間部12eとの間に薄膜部12hが設けられていることから、薄膜部12hに管状部材30を差し込まない場合は、その薄膜部12hから空気が漏れることがない。一方、ベース部材12を成形した段階で空間部12eと嵌め込み用溝12gとが連通するようにするためには、薄膜部12hの代わりに水平方向に向かう貫通孔を設ける必要があるが、この貫通孔をベース部材12を成形する成形用金型で設けるようにすると、成形用金型の構造が複雑になる。これに対し、嵌め込み用溝12gと空間部12eとの間に薄膜部12hが設けられていることから、ベース部材12の下面側を成形する金型を単純にベース部材12の上下方向に離型することができ、ベース部材12の製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
また、ベース部材12の空間部12e内に、管状部材30の一端の開口部が閉鎖されないように管状部材30の一端と差し込み方向に当接する当接部12fを設けたので、例えば薄膜部12hに差し込まれた管状部材30の開口部が空間部12eの内壁によって閉鎖されることがなく、空間部12eと管状部材30の内部とを確実に連通させることができる。
尚、本実施形態では、管状部材30を薄膜部12hに差し込むことにより、空間部12eと管状部材30の内部とを連通させるようにしたものを示したが、管状部材30と薄膜部12hとの間をシール材によって密閉することも可能であるこのシール材は、液状やゲル状の時に管状部材30と薄膜部12hとの間に介在させることができるとともに、管状部材30と薄膜部12hとの間で固体状態やゴム状弾性を有する状態に変化するものであり、周知の接着剤、シール材、シーリング材等が例として挙げられる。特に、シアノアクリレート系接着剤は管状部材30と薄膜部12hとの間の狭い隙間に介在させやすく、瞬時に固体状態に変化することから、管状部材30と薄膜部12hとの間を密閉するシール材として適している。
また、管状部材30を前記シール材によって嵌め込み用溝12gに固定することも可能である。これにより、管状部材30をベース部材12により確実に固定することができる。
尚、本実施形態では、嵌め込み用溝12gの溝幅が延設方向に略均一であるものを示したが、図6に示すように、嵌め込み用溝12gにおける延設方向の他端部(薄膜部12hから遠い側の端部)の溝幅を薄膜部12hから離れる方向に徐々に大きくなるように形成することも可能である。これにより、嵌め込み用溝12gに嵌め込まれた管状部材30の他端側を屈曲させ易くなり、配管作業を効率的に行う上で有利である。
また、本実施形態では、嵌め込み用溝12gの一端部の位置と薄膜部12hの一端面との位置が一致するようにしたものを示したが、図7及び図8に示すように、嵌め込み用溝12gの一端部と薄膜部12hとの間に溝12kを設け、嵌め込み用溝12gの一端部と薄膜部12hとの間に所定の隙間を設けることも可能である。この場合でも、薄膜部12hは嵌め込み用溝12gの一端部と空間部12eとの間に設けられている。
尚、本実施形態では、嵌め込み用溝12gの溝幅が深さ方向に変化するものを示したが、嵌め込み用溝12gの溝幅が深さ方向に変化しない場合でも、本実施形態と同等の作用効果を達成することが可能である。
図9及び図10は本発明の第2実施形態を示すもので、図9はエアーセルの側面断面図、図10は管状部材が取付けられたエアーセルの側面断面図である。尚、第1実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態の管状部材取付体としてのベース部材22と複数の空気袋21によって複数のエアーセル20が形成される。即ち、各エアーセル20は、下端が開口している空気袋21と、空気袋21の下端側である開口縁部21aを上下方向に支持するとともに空気袋21の下端の開口を閉鎖するベース部材22とを有する(図9参照)。
空気袋21はゴム、熱可塑性エラストマー、プラスチック等の可撓性を有する材料から成り、内部に空気を封入可能である。また、空気袋21は上下方向に延びる断面円形状の筒状部21bと、筒状部21bの上端を閉鎖するように形成された上端部21cとを有する。筒状部21bの下端によって空気袋21の開口縁部11aが形成されている。また、各空気袋21は互いに略水平方向に並ぶように配置され、各空気袋21の下端側はシート状部材21dによって互いに連結されている。シート状部材21dがベース部材22の上面に接着剤等によって固定されることにより、各空気袋21の開口縁部21aがベース部材22によって上下方向に支持され、各空気袋21の下端の開口がベース部材22によって閉鎖される。
ベース部材22はゴム、熱可塑性エラストマー、プラスチック等から成り、円板状に形成されている。ベース部材22の内部には複数の空間部22aが設けられ、各空間部22aはベース部材22の上面に開口している。各空間部22aはそれぞれ各空気袋22に対応した位置に設けられ、各空間部22aはそれぞれ各空気袋21の内部と連通している。また、各空間部22aの底面には上方に向かって突出する当接部22bが設けられている。尚、ベース部材22の上端面よりも下方且つ下端面よりも上方の範囲をベース部材22の内部とする。
ベース部材22の下面には複数の嵌め込み用溝22cが設けられ、各嵌め込み用溝22cはそれぞれ対応する各空間部22aに向かって延びるように形成されている。即ち、嵌め込み用溝22cの延設方向の一端部は空間部22a側に配置されている。嵌め込み用溝22cの延設方向の一端と空間部22aとの間には上下方向に延びるように形成された薄膜部12dが設けられ、薄膜部12dの厚さ寸法は数百μm〜数mmであり、数百μm〜2mm程度であることが好ましい。
ベース部材22の各嵌め込み用溝22cは第1実施形態と同等の構成を有する管状部材30を嵌め込み可能である。ここで、嵌め込み用溝22cは空間部22aに向かって延びるように形成されているので、管状部材30はその一端が空間部22aに向かうように嵌め込み用溝22cに嵌め込まれる。
以上のように構成されたベース部材22に管状部材30を取付ける場合は、先ず、各嵌め込み用溝22cのうち任意の嵌め込み用溝22cに管状部材30を一端側が空間部22aに向かうように嵌め込む。続いて、管状部材30を空間部22a側に向かって押し込むことにより、管状部材30の一端が薄膜部22dに差し込まれる。これにより、空間部22aと管状部材30の内部とが連通するとともに、管状部材30が嵌め込み用溝22cと薄膜部22dによってベース部材22に保持される。尚、管状部材30の一端を薄膜部22dに差し込む前に、薄膜部22dに管状部材30を差し込むための差し込み孔を設けることも可能である。さらに、差し込み孔を形成する時に薄膜部22dから生ずる抜きかす等の孔形成時生成物を除去することも可能である。また、管状部材30を空間部22a内に押し込むと、管状部材30の一端と当接部22bとが管状部材30の差し込み方向に当接するようになっている。また、当接部22bは管状部材30の一端の開口部が閉鎖されないように形成されている。
即ち、本実施形態は、厚さ方向一方の面(上面)に開口するようにベース部材22の内部に設けられた空間部22aと管状部材30の内部とが連通するように、管状部材30がベース部材22に取付けられる上で、ベース部材22の厚さ方向他方の面(下面)に設けられて管状部材30をその一端が空間部22aに向かうように嵌め込み可能に形成された嵌め込み用溝22cに管状部材30を嵌め込むとともに、嵌め込み用溝22cと空間部22aとの間に設けられたベース部材22の一部を成す薄膜部22dに管状部材30の一端を差し込むことにより、管状部材30をベース部材22に取付けるようにしている。
このように、本実施形態によれば、嵌め込み用溝22cと空間部22aとの間に設けられてベース部材22の一部を成す薄膜部22dに管状部材30の一端が差し込まれることから、管状部材30の内部と空間部22aとが連通する。また、ベース部材22の下端面に設けられた嵌め込み用溝22cに管状部材30が嵌め込まれるとともに、管状部材30の一端が薄膜部22dに差し込まれることにより、管状部材30がベース部材22に取付けられることから、管状部材30が嵌め込み用溝22c及び薄膜部22dによって保持されるとともに、管状部材30の取付状態を目視で確認することができ、管状部材30をベース部材22に容易且つ確実に取付けることができる。さらに、ベース部材22の下面に設けられた嵌め込み用溝22cに管状部材30が嵌め込まれることから、管状部材30と嵌め込み用溝22cとを容易且つ確実に接着することもできる。このように、ベース部材22の内部に設けられた空間部22aと管状部材30の内部とが連通するように、管状部材30をベース部材22に容易且つ確実に取付けることができ、また、管状部材30と嵌め込み用溝22cとを容易且つ確実に接着することもできるので、各エアーセル20同士を任意に配管することができるとともに、配管作業を容易且つ確実に行うことができる。
また、ベース部材22の空間部22a内に、管状部材30の一端の開口部が閉鎖されないように管状部材30の一端と差し込み方向に当接する当接部22bを設けたので、例えば薄膜部22dに差し込まれた管状部材30の開口部が空間部22aの内壁によって閉鎖されることがなく、空間部22aと管状部材30の内部とを確実に連通させることができる。
また、嵌め込み用溝22cと空間部22aとの間に薄膜部22dが設けられていることから、薄膜部22dに管状部材30を差し込まない場合は、その薄膜部22dから空気が漏れることがない。一方、ベース部材22を成形した段階で空間部22aと嵌め込み用溝22cとが連通するようにするためには、薄膜部22dの代わりに水平方向に向かう貫通孔を設ける必要があるが、この貫通孔をベース部材22を成形する成形用金型で設けるようにすると、成形用金型の構造が複雑になる。これに対し、嵌め込み用溝22cと空間部22aとの間に薄膜部22dが設けられていることから、ベース部材22の下面側を成形する金型を単純にベース部材22の上下方向に離型することができ、ベース部材22の製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
尚、第1及び第2実施形態では、エアーセル10,20を構成するベース部材12,22に管状部材30を取付けるものを示したが、内部に空間部を有するとともに管状部材30が取付けられる管状部材取付体であれば、前述と同様の構成及び方法を用いることが可能である。
本発明における第1実施形態を示すエアーセルの側面断面図 ベース部材の下面図 図2におけるA−A線断面図 図3におけるB方向矢視図 管状部材が取付けられたベース部材の側面断面図 第1実施形態の第1変形例を示すベース部材の下面図 第1実施形態の第2変形例を示すベース部材の下面図 図7におけるC−C線断面図 本発明における第2実施形態を示すエアーセルの側面断面図 管状部材が取付けられたエアーセルの側面断面図 従来のエアーセルの側面断面図
符号の説明
10…エアーセル、11…空気袋、11a…開口縁部、12…ベース部材、12a…上面側突出部、12b…下面側突出部、12c…可動部、12d…穴、12e…空間部、12f…当接部、12g…嵌め込み用溝、12h…薄膜部、13…保持部材、14…スプリング、15…スイッチ、20…エアーセル、21…空気袋、21a…開口縁部、22…ベース部材、22a…空間部、22b…当接部、22c…嵌め込み用溝、22d…薄膜部、30…管状部材。

Claims (11)

  1. 管状部材取付体の内部に設けられた空間部と管状部材の内部とが連通するように管状部材を管状部材取付体に取付ける管状部材の取付構造において、
    前記管状部材取付体の表面に設けられ、管状部材をその一端が空間部に向かうように嵌め込み可能に形成された嵌め込み用溝と、
    嵌め込み用溝と空間部との間に設けられて管状部材取付体の一部を成す薄膜部とを備え、
    前記嵌め込み用溝に管状部材が嵌め込まれるとともに、管状部材の一端が前記薄膜部に差し込まれることにより、管状部材が管状部材取付体に取付けられるように構成した
    ことを特徴とする管状部材の取付構造。
  2. 前記空間部内に、管状部材の一端の開口部が閉鎖されないように管状部材の一端と差し込み方向に当接する当接部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の管状部材の取付構造。
  3. 前記管状部材の一端側と薄膜部との間をシール材によって密閉した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の管状部材の取付構造。
  4. 前記管状部材を前記シール材によって嵌め込み用溝に固定した
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の管状部材の取付構造。
  5. 前記嵌め込み用溝を、その延設方向の各端部のうち薄膜部から遠い側の端部において溝幅が薄膜部から離れる方向に徐々に大きくなるように形成した
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の管状部材の取付構造。
  6. 管状部材取付体の内部に設けられた空間部と管状部材の内部とが連通するように管状部材を管状部材取付体に取付ける管状部材の取付方法において、
    前記管状部材取付体の表面に設けられて管状部材をその一端が空間部に向かうように嵌め込み可能に形成された嵌め込み用溝に管状部材を嵌め込む工程と、
    嵌め込み用溝と空間部との間に設けられた管状部材取付体の一部を成す薄膜部に管状部材の一端を差し込む工程とを含む
    ことを特徴とする管状部材の取付方法。
  7. 前記管状部材の一端を薄膜部に差し込む前に、薄膜部に管状部材の一端を差し込むための差し込み孔を形成する工程を含む
    ことを特徴とする請求項6記載の管状部材の取付方法。
  8. 前記管状部材の一端を薄膜部に差し込む前に、薄膜部に管状部材の一端を差し込むための差し込み孔を形成するとともに、差し込み孔を形成する際に生ずる孔形成時生成物を除去する工程を含む
    ことを特徴とする請求項6記載の管状部材の取付方法。
  9. 前記管状部材の一端側と薄膜部との間をシール材によって密閉する工程を含む
    ことを特徴とする請求項6、7または8記載の管状部材の取付方法。
  10. 前記管状部材を前記シール材によって嵌め込み用溝に固定する工程を含む
    ことを特徴とする請求項6、7、8または9記載の管状部材の取付方法。
  11. 内部に空間部が設けられ、その空間部と管状部材の内部とが連通するように管状部材を取付可能な管状部材取付体において、
    表面に設けられて管状部材をその一端が空間部に向かうように嵌め込み可能に形成された嵌め込み用溝と、
    嵌め込み用溝と空間部との間に設けられ、嵌め込み用溝に嵌め込まれた管状部材の一端が差し込まれる薄膜部とを備えた
    ことを特徴とする管状部材取付体。
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