JP2005180224A - ダイアフラムおよびその取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】基布入りのダイアフラムが車載用燃料電池等の比較的高圧条件下で使用される場合であってもゴムと基布とに剥離現象が発生するのを有効に抑えることができ、もって優れた耐圧性を発揮することが可能なダイアフラムを提供する。
【解決手段】作用圧力に追随変形する膜部3の外周にダイアフラム1をハウジング11,12に取り付けるための外周フランジ部4を一体成形したゴム状弾性材製のダイアフラム本体2を有し、ダイアフラム本体2に補強用の基布5を埋設してなるダイアフラム1において、ダイアフラム本体2における外周フランジ部4の更に外周側に膜状の張り出し部7を一体成形した。この張り出し部7はここにも基布5を延長して埋設し、かつこの張り出し部7は外周フランジ部4とともにハウジング11,12に挟み込まれて支持されるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータやバルブ等にその構成要素として用いられるダイアフラムに係り、更に詳しくは、基布入りのダイアフラムとその取付構造とに関するものである。
従来から、図5に示すダイアフラム51が知られており、このダイアフラム51は、作用圧力に追随変形する膜部53の外周にダイアフラム51をハウジングに取り付けるための外周フランジ部54を一体成形したゴム状弾性材製のダイアフラム本体52を有し、このダイアフラム本体52に補強用の基布55を埋設した構造を有している(特許文献1参照)。
しかしながら近年、この種のダイアフラム51が車載用燃料電池等において高圧条件下(常用は0.04〜0.08MPa程度であるが、システム異常時には最大4MPaで加圧される)で使用されるようになってきており、この場合、従来のダイアフラム51をそのまま使用すると、ダイアフラム51の特に外周部においてゴム(ダイアフラム本体52)と基布55とが剥離する現象が発生し、これを原因として、ダイアフラム51の外周部から流体(上記燃料電池の場合、被シール流体は純水素)漏れが発生することが懸念されている。
剥離発生のメカニズムは、以下のように推定されている。
すなわち、上記ダイアフラム51を高圧条件下で使用すると、加圧時における膜部53の変形(軸方向変位量)が大きくなるため、ダイアフラム51の外周部においてはゴムおよび基布55が共に径方向内方へ向けて強く引っ張られる。これに対して、ゴムは比較的伸びやすいが、基布55は比較的伸びにくいため、ダイアフラム51の外周部においてはゴムと基布55との間に相対的な径方向変位が発生し、これに伴ってゴムと基布55との間に剪断力が発生する。特に図6(A)に示すように、基布55はその平面上、縦方向(X)および横方向(Y)に糸状素材56を平織りしたものであることから、斜め(バイアス)方向(Z)に限って云えば比較的伸びやすいが、縦方向(X)および横方向(Y)についてはそれぞれ伸びにくい性質を有している。したがって、この基布55を埋設したダイアフラム51としても、図6(B)に示すように、基布55が伸びにくい縦方向(X)および横方向(Y)の外周部(51X)(51Y)においてはそれぞれゴムと基布55との間に大きな剪断力が発生し、この剪断力を原因として上記剥離現象が発生する。
実開平5−96630号公報
本発明は以上の点に鑑みて、基布入りのダイアフラムが車載用燃料電池等の比較的高圧条件下で使用される場合であってもゴムと基布とに剥離現象が発生するのを有効に抑えることができ、もって優れた耐圧性を発揮することが可能なダイアフラムとその取付構造とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるダイアフラムは、作用圧力に追随変形する膜部の外周にダイアフラムをハウジングに取り付けるための外周フランジ部を一体成形したゴム状弾性材製のダイアフラム本体を有し、前記ダイアフラム本体に補強用の基布を埋設してなるダイアフラムにおいて、前記ダイアフラム本体における外周フランジ部の更に外周側に膜状の張り出し部を一体成形し、前記張り出し部にはここにも前記基布を延長して埋設し、かつ前記張り出し部は前記外周フランジ部とともに前記ハウジングに挟み込まれて支持されるものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるダイアフラム取付構造は、上記した請求項1のダイアフラムを取り付けるための取付構造であって、前記ダイアフラムの外周フランジ部を挟み込んで支持する一対のハウジングを有する取付構造において、前記一対のハウジングの対向部に、前記外周フランジ部を挟み込んで支持するフランジ取付部のほかに、前記張り出し部を挟み込んで支持する張り出し取付部を併せ設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるダイアフラム取付構造は、上記した請求項2のダイアフラム取付構造において、張り出し取付部の内面に、径方向張り出し部に圧接して基布を強く挟み込むビード状の強圧突起を設けたことを特徴とする。
上記構成を備えた本発明の請求項1によるダイアフラムにおいては、当該ダイアフラムをハウジングに取り付けるに際して、膜部の外周側に一体成形した外周フランジ部がハウジングに挟み込まれて支持されるとともに、これに加えて外周フランジ部の更に外周側に一体成形した張り出し部がハウジングに挟み込まれて支持されるために、外周フランジ部に加えて張り出し部においても基布がハウジングに挟み込まれることになる。ゴム状弾性材製の張り出し部には適宜大きさのつぶし代が設定され、これにより基布がハウジングによって挟圧される。
一方、ダイアフラムの取付方であるハウジングには、一対のハウジングの対向部に、外周フランジ部を挟み込んで支持するフランジ取付部のほかに、張り出し部を挟み込んで支持する張り出し取付部を併せ設けることになり(請求項2)、また、このとき、張り出し部に経時的なへたり現象が発生することを考慮して、張り出し取付部の内面に、張り出し部に圧接して基布を強く挟み込むビード状の強圧突起を設けるようにすると、へたりが発生したときでも基布を依然強く挟み込むことが可能となる(請求項3)。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の請求項1によるダイアフラムにおいては、当該ダイアフラムをハウジングに取り付けるに際して、外周フランジ部に加えて張り出し部がハウジングに挟み込まれて支持されるために、外周フランジ部に加えて張り出し部においても基布がハウジングに挟み込まれる。したがって、基布が比較的広範囲に亙って強くハウジングに挟み込まれるために、基布が径方向内方へ引っ張られて移動するのを抑えることができ、よってゴムと基布とに大きな剪断力が発生して剥離現象が発生するのを抑えることができる。したがって、ゴムと基布とに剥離現象が発生しにくい耐圧性に優れた基布入りのダイアフラム製品を提供することができる。
またこれに加えて、本発明の請求項2による取付構造によれば、上記請求項1に記載のダイアフラムを取り付けるのに相応しい取付構造を提供することができる。
また、本発明の請求項3による取付構造によれば、ハウジングの張り出し取付部の内面に、ダイアフラムの張り出し部に圧接して基布を強く挟み込むビード状の強圧突起が設けられているために、基布の一部が局部的に一層強く挟み込まれる。また、ゴム状弾性材製の張り出し部にへたりが発生しても基布を依然として強く挟み込むことができる。したがってこれらのことから、基布に対する保持力が一層大きな取付構造を提供することができる。
尚、本件出願には、以下の実施形態が含まれる。
すなわち、上記目的を達成するため、本件出願が提案する一のダイアフラムおよびその取付構造は以下の内容を備えている。
(1)基布入りダイアフラムの外周部に基布入りのベロ部(張り出し部)を出して、このベロ部を挟み込む形状にすることにより、外周フランジ部のゴムと基布の剥離現象を抑制する。
(2)基布入りダイアフラムの外周部に基布入りのベロ部を出し、外周フランジ部とともにこのベロ部につぶしをもたせることにより、基布の移動を抑える。ベロ部のつぶし率は10〜40%程度が好適である。
(3)ベロ部の厚さは膜部の厚さと同じとするが、ベロ部につぶし代を確保できれば、ベロ部の厚さは膜部の厚さより薄くても良い。
(4)ベロ部を設けず、基布入りダイアフラムの外周部に基布をはみ出させるだけでは、基布をつぶすことができずよって基布を固定できないので、不可。
(5)外周フランジ部を設けず、基布入りダイアフラムの膜部の外周側に直接ベロ部を設けたのでは、高圧作用時にダイアフラムがハウジングから外れてしまうので、不可。
(6)ベロ部のへたりを考慮して、外周部の相手ハウジングにはビードをつける方が、基布の挟み込みに効果がある。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係るダイアフラム1およびその取付構造の要部断面を示しており、図2は同ダイアフラム1を同取付構造に取り付けた状態の要部断面を示している。当該実施例に係るダイアフラム1は、車載用燃料電池等の比較的高圧条件下で使用されるものであって、以下のように構成されている。
すなわち、当該ダイアフラム1は先ず、作用圧力に追随変形する膜部(可撓部とも称する)3の外周に当該ダイアフラム1をハウジング(ケースとも称する)11,12に取り付けるための環状の外周フランジ部(単にフランジとも称する)4を一体成形したゴム状弾性材製のダイアフラム本体2を有しており、このダイアフラム本体2に補強用の基布5が埋設されている。
ダイアフラム本体2は、ニトリルゴム(NBR)等のゴム材料によって成形されており、上記したように膜部3および外周フランジ部4を一体に有している。膜部3は、全面に亙って薄膜状とされて、作用圧力に対して十分に追随変形するように形成されている。外周フランジ部4は、当該ダイアフラム1を取り付ける一対のハウジング11,12間に挟み込まれて支持され、かつ抜け止めされるようダイアフラム本体2の一面(圧力が作用する側の面、図上下面)2a側に凸状のものとして形成されており、またこの外周フランジ部4は当該ダイアフラム1およびハウジング11,12間をシールするシール部を兼ねている。
一対のハウジング11,12の対向部には、この外周フランジ部4を挟み込んで支持するためのフランジ取付部13が設けられており、このフランジ取付部13は、一方のハウジング(圧力側ハウジング)11の対向面に設けられた環状の装着溝14と、この装着溝14に対応して他方のハウジング(被シール流体側ハウジング)12の対向面に設けられた環状の凹部15と、この装着溝14および凹部15からダイアフラム1の膜部3を引き出すために設けられた環状の開口部16とを有している。
装着溝14に対する外周シール部4の充填率およびハウジング11,12による外周シール部4のつぶし代(率)は共に比較的大きく設定されており、よってハウジング11,12間に挟み込まれた外周シール部4はハウジング11,12に密接することから、当該ダイアフラム1およびハウジング11,12間をシールすることが可能とされている。
また、外周フランジ部4の被シール流体側の端面(図上上面)には、他方のハウジング12の対向面に密接して当該ダイアフラム1および他方のハウジング12間のシール性を高めるための、ビード状を呈する環状のシール突起6が設けられており、これにより当該ダイアフラム1および他方のハウジング12間を十分にシールすることが可能とされている。
基布5は、ポリエステル等よりなる糸状素材を平織りすることによって成形されており、ダイアフラム本体2の全面に亙ってその肉厚内の他面(被シール流体側の面、図上上面)2b側に埋設されている。埋設された基布5は、ダイアフラム本体2の他面2bに対して表面露出していることがあるが、この場合でも両者2,5は完全に密着されている。
上記したように、平織りの基布5には伸びに方向性があることから、以上までの構成によると、ゴム(ダイアフラム本体2)と基布5とに剥離現象が発生することがあり、これに対して当該ダイアフラム1およびその取付構造は、以下の構成を有してその対策としている。
すなわち、図示したように、当該ダイアフラム1における外周フランジ部4の更に外周側に膜状を呈する環状の張り出し部(ベロ部とも称する)7が径方向外方へ向けて一体成形されており、この張り出し部7には、ここにも基布5が延長して埋設されている。すなわち、基布5の平面積(外径寸法)が拡大されて、ダイアフラム本体2に埋設された基布5が連続的に張り出し部7にも埋設されている。
また、上記一対のハウジング11,12の対向部には、外周フランジ部4を挟み込んで支持するための上記フランジ取付部13のほかに、この張り出し部7を挟み込んで支持するための張り出し取付部17が併設されており、当該実施例では、この張り出し取付部17が、他方のハウジング12の対向面において上記凹部15の外周側に連続して設けられた環状の凹部18と、この凹部18に対向する一方のハウジング11の対向面とによって構成されている。この凹部18等よりなる張り出し取付部17に組み付けられた張り出し部17は、その全周に亙って一対のハウジング11,12間に挟み込まれ、よって基布5が径方向内方へ引っ張られて移動するのを有効に抑えることが可能とされている。
更にまた、上記張り出し取付部17における凹部18の内面には、張り出し部7に圧接して基布5を強く挟み込むためのビード状を呈する環状の強圧突起19が一方のハウジング11の対向面に向けて設けられている。したがって、この強圧突起19が押し付けられた張り出し部部17は、その全周に亙って強圧突起19および一方ハウジング11間に強く挟み込まれ、よって基布5が径方向内方へ引っ張られて移動するのを一層有効に抑えることが可能とされている。
尚、この強圧突起19はこれを環状としたが、複数の突起群を円周上並べて設けるようにしても良く、または平織りの基布5が伸びにくくよって剥離が発生しやすい平織り方向における縦方向および横方向に相当する部位のみにこの強圧突起19を設けるようにしても良い。
上記構成を備えたダイアフラム1およびその取付構造においては、ダイアフラム1をハウジング11,12に取り付けるに際して、外周フランジ部4に加えて張り出し部7がハウジング11,12に挟み込まれて支持されるために、外周フランジ部4に加えて張り出し部7においても基布5がハウジング11,12に挟み込まれることになる。したがって、基布5が比較的広範囲に亙って強くハウジング11,12に挟み込まれるために、基布5が径方向内方へ引っ張られて移動するのを抑えることができ、よってゴムと基布5とに大きな剪断力が発生して剥離現象が発生するのを抑えることができる。
また、ハウジング11,12の張り出し取付部17における凹部18の内面にダイアフラム1の張り出し部7に圧接して基布5を強く挟み込むためのビード状を呈する環状の強圧突起19が一方のハウジング11の対向面に向けて設けられているために、この強圧突起19および一方のハウジング11の対向面間で基布5の一部を局部的に一層強く挟み込むことができる。また、ゴム製の張り出し部7にへたりが発生しても基布5を依然として強く挟み込むことができる。したがって、これらのことからしても、基布5が径方向内方へ引っ張られて移動するのを抑えることができ、よってゴムと基布5とに大きな剪断力が発生して剥離現象が発生するのを抑えることができる。
第二および第三実施例・・・
上記第一実施例に係る図1のダイアフラム1では、張り出し部7の厚さtが膜部3の厚さtよりも小さく設定されているが(t<t)、第二実施例として示す図3または第三実施例として示す図4(A)のように、張り出し部7の厚さtは膜部3の厚さtと同じまたはほぼ同じに設定されていても良い(t=tまたはt≒t)。この第二実施例に係る図3のダイアフラム1および第三実施例に係る図4(A)のダイアフラム1はそれぞれ、その他の点では、上記第一実施例に係る図1のダイアフラム1と同じ構成を有している。尚、第二実施例に係る図3のダイアフラム1では、膜部3の厚さが一定で膜部3が比較的厚く形成されているのに対して、第三実施例に係る図4(A)のダイアフラム1では、膜部3の一面に環状の段差部8が設けられて膜部3が比較的薄く形成されている点で、両者は相違している。その他の点は同じである。
また、本願発明者らは、上記第三実施例に係る図4(A)のダイアフラム1を用いて比較試験を行なったので、以下にその内容と結果を説明する。比較例は図4(B)に示すように、上記第三実施例(実施例3)に係る図4(A)のダイアフラム1から張り出し部7を省略したものであって、その他の仕様はまったく同じものである。
比較試験の内容
1.ダイアフラム1の仕様
ダイアフラム本体2の外径寸法(d):64.8mm
膜部3の厚さ(t):0.5mm
外周フランジ部4の径方向幅(w):2.4mm
外周フランジ部4の高さ(h):3.0mm
外周フランジ部4のつぶし率:19〜27.4%
外周フランジ部4の充填率:73.2〜92.7%
張り出し部7の径方向長さ(L):5.0mm
張り出し部7の厚さ(t):0.5mm
張り出し部7のつぶし率:13.3〜42%
張り出し部7のつぶし代:0.1〜0.4mm
ダイアフラム本体2および張り出し部7の材質:高ニトリルゴム(Hs50)
基布5の厚さ:0.2mm
基布5の材質および織り方:ポリエステル、平織り
2.試験方法
上記実施例3および比較例に係るダイアフラム1をそれぞれ実機雰囲気下にセットし、1MPa、1.5MPa、2MPa、2.5MPaまたは3MPaの圧力を5分間印加したときの基布5の浮き上がりや剥離の有無をチェックした。また、圧力の印加により膜部3を図上上方へ3mmストロークさせたときのダイアフラム1の抗力を測定した。
3.試験結果
下記表1に示すとおり、比較例における耐圧限界が1.5MPaであるのに対して、実施例3における耐圧限界は2.5MPaであり、この結果からして、張り出し部7を設けることによりダイアフラム1の耐圧性が向上することを確認することができた。また、比較例における抗力が146gfであるのに対して、実施例3における抗力は160gfであり、よって張り出し部7を設けても抗力への影響は小さいことが判明した。
表1
Figure 2005180224
尚、ゴムと基布との剥離を防止するには、本発明による対策のほかに、例えば膜部の変形を小さく抑えたり、ゴムと基布との密着性を増大させたりすることが考えられる。しかしながら、膜部の変形を小さく抑えるべく膜部の厚さを増大したり膜部のゴム硬度を増大したりすると、膜部の剛性が増大し、膜部の抗力が増大するために、作用圧力に追随変形すると云うダイアフラムとしての機能を果たさなくなる虞がある。また、ゴムと基布の密着性を増大させるべく基布の材質を変更してその厚みを増大させると、膜部の厚さが増大し、やはり膜部の抗力が増大するために、作用圧力に追随変形すると云うダイアフラムとしての機能を果たさなくなる虞がある。これに対して、本発明の対策は、膜部の厚さを増大したり膜部のゴム硬度を増大したり、あるいは基布の材質を変更してその厚みを増大させたりするものではないために、上記比較試験における抗力比較の結果が示すとおり、ダイアフラムとしての機能(変形追随性)を十部に確保することが可能とされている。
以上の内容の本発明のダイアフラムおよびその取付構造は、上記したように車載用燃料電池の分野で有効に利用されるが、そのほか、ダイアフラムに数MPaの高圧が作用する分野やダイアフラムを高圧用途で使用する分野では須らく有効に利用することが可能である。
本発明の第一実施例に係るダイアフラムおよびその取付構造の要部断面図 同ダイアフラムを同取付構造に取り付けた状態の要部断面図 本発明の第二実施例に係るダイアフラムの半裁断面図 (A)は本発明の第三実施例に係るダイアフラムの半裁断面図、(B)は比較例に係るダイアフラムの半裁断面図 従来例に係るダイアフラムの断面図 (A)は基布の織り方の説明図、(B)は不具合発生部位の説明図
1 ダイアフラム
2 ダイアフラム本体
2a 一面
2b 他面
3 膜部
4 外周フランジ部
5 基布
6 シール突起
7 張り出し部
8 段差部
11,12 ハウジング
13 フランジ取付部
14 装着溝
15,18 凹部
16 開口部
17 張り出し取付部
19 強圧突起

Claims (3)

  1. 作用圧力に追随変形する膜部(3)の外周にダイアフラム(1)をハウジング(11)(12)に取り付けるための外周フランジ部(4)を一体成形したゴム状弾性材製のダイアフラム本体(2)を有し、前記ダイアフラム本体(2)に補強用の基布(5)を埋設してなるダイアフラム(1)において、
    前記ダイアフラム本体(2)における外周フランジ部(4)の更に外周側に膜状の張り出し部(7)を一体成形し、前記張り出し部(7)にはここにも前記基布(5)を延長して埋設し、かつ前記張り出し部(7)は前記外周フランジ部(4)とともに前記ハウジング(11)(12)に挟み込まれて支持されるものであることを特徴とするダイアフラム。
  2. 請求項1のダイアフラム(1)を取り付けるための取付構造であって、前記ダイアフラム(1)の外周フランジ部(4)を挟み込んで支持する一対のハウジング(11)(12)を有する取付構造において、
    前記一対のハウジング(11)(12)の対向部に、前記外周フランジ部(4)を挟み込んで支持するフランジ取付部(13)のほかに、前記張り出し部(7)を挟み込んで支持する張り出し取付部(17)を併せ設けたことを特徴とするダイアフラム取付構造。
  3. 請求項2のダイアフラム取付構造において、
    張り出し取付部(17)の内面に、張り出し部(7)に圧接して基布(5)を強く挟み込むビード状の強圧突起(19)を設けたことを特徴とするダイアフラム取付構造。
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