JP2005180224A - ダイアフラムおよびその取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作用圧力に追随変形する膜部3の外周にダイアフラム1をハウジング11,12に取り付けるための外周フランジ部4を一体成形したゴム状弾性材製のダイアフラム本体2を有し、ダイアフラム本体2に補強用の基布5を埋設してなるダイアフラム1において、ダイアフラム本体2における外周フランジ部4の更に外周側に膜状の張り出し部7を一体成形した。この張り出し部7はここにも基布5を延長して埋設し、かつこの張り出し部7は外周フランジ部4とともにハウジング11,12に挟み込まれて支持されるものである。
【選択図】図1
Description
すなわち、上記ダイアフラム51を高圧条件下で使用すると、加圧時における膜部53の変形(軸方向変位量)が大きくなるため、ダイアフラム51の外周部においてはゴムおよび基布55が共に径方向内方へ向けて強く引っ張られる。これに対して、ゴムは比較的伸びやすいが、基布55は比較的伸びにくいため、ダイアフラム51の外周部においてはゴムと基布55との間に相対的な径方向変位が発生し、これに伴ってゴムと基布55との間に剪断力が発生する。特に図6(A)に示すように、基布55はその平面上、縦方向(X)および横方向(Y)に糸状素材56を平織りしたものであることから、斜め(バイアス)方向(Z)に限って云えば比較的伸びやすいが、縦方向(X)および横方向(Y)についてはそれぞれ伸びにくい性質を有している。したがって、この基布55を埋設したダイアフラム51としても、図6(B)に示すように、基布55が伸びにくい縦方向(X)および横方向(Y)の外周部(51X)(51Y)においてはそれぞれゴムと基布55との間に大きな剪断力が発生し、この剪断力を原因として上記剥離現象が発生する。
(1)基布入りダイアフラムの外周部に基布入りのベロ部(張り出し部)を出して、このベロ部を挟み込む形状にすることにより、外周フランジ部のゴムと基布の剥離現象を抑制する。
(2)基布入りダイアフラムの外周部に基布入りのベロ部を出し、外周フランジ部とともにこのベロ部につぶしをもたせることにより、基布の移動を抑える。ベロ部のつぶし率は10〜40%程度が好適である。
(3)ベロ部の厚さは膜部の厚さと同じとするが、ベロ部につぶし代を確保できれば、ベロ部の厚さは膜部の厚さより薄くても良い。
(4)ベロ部を設けず、基布入りダイアフラムの外周部に基布をはみ出させるだけでは、基布をつぶすことができずよって基布を固定できないので、不可。
(5)外周フランジ部を設けず、基布入りダイアフラムの膜部の外周側に直接ベロ部を設けたのでは、高圧作用時にダイアフラムがハウジングから外れてしまうので、不可。
(6)ベロ部のへたりを考慮して、外周部の相手ハウジングにはビードをつける方が、基布の挟み込みに効果がある。
図1は、本発明の第一実施例に係るダイアフラム1およびその取付構造の要部断面を示しており、図2は同ダイアフラム1を同取付構造に取り付けた状態の要部断面を示している。当該実施例に係るダイアフラム1は、車載用燃料電池等の比較的高圧条件下で使用されるものであって、以下のように構成されている。
上記第一実施例に係る図1のダイアフラム1では、張り出し部7の厚さt1が膜部3の厚さt2よりも小さく設定されているが(t1<t2)、第二実施例として示す図3または第三実施例として示す図4(A)のように、張り出し部7の厚さt1は膜部3の厚さt2と同じまたはほぼ同じに設定されていても良い(t1=t2またはt1≒t2)。この第二実施例に係る図3のダイアフラム1および第三実施例に係る図4(A)のダイアフラム1はそれぞれ、その他の点では、上記第一実施例に係る図1のダイアフラム1と同じ構成を有している。尚、第二実施例に係る図3のダイアフラム1では、膜部3の厚さが一定で膜部3が比較的厚く形成されているのに対して、第三実施例に係る図4(A)のダイアフラム1では、膜部3の一面に環状の段差部8が設けられて膜部3が比較的薄く形成されている点で、両者は相違している。その他の点は同じである。
1.ダイアフラム1の仕様
ダイアフラム本体2の外径寸法(d):64.8mm
膜部3の厚さ(t2):0.5mm
外周フランジ部4の径方向幅(w):2.4mm
外周フランジ部4の高さ(h):3.0mm
外周フランジ部4のつぶし率:19〜27.4%
外周フランジ部4の充填率:73.2〜92.7%
張り出し部7の径方向長さ(L):5.0mm
張り出し部7の厚さ(t1):0.5mm
張り出し部7のつぶし率:13.3〜42%
張り出し部7のつぶし代:0.1〜0.4mm
ダイアフラム本体2および張り出し部7の材質:高ニトリルゴム(Hs50)
基布5の厚さ:0.2mm
基布5の材質および織り方:ポリエステル、平織り
上記実施例3および比較例に係るダイアフラム1をそれぞれ実機雰囲気下にセットし、1MPa、1.5MPa、2MPa、2.5MPaまたは3MPaの圧力を5分間印加したときの基布5の浮き上がりや剥離の有無をチェックした。また、圧力の印加により膜部3を図上上方へ3mmストロークさせたときのダイアフラム1の抗力を測定した。
下記表1に示すとおり、比較例における耐圧限界が1.5MPaであるのに対して、実施例3における耐圧限界は2.5MPaであり、この結果からして、張り出し部7を設けることによりダイアフラム1の耐圧性が向上することを確認することができた。また、比較例における抗力が146gfであるのに対して、実施例3における抗力は160gfであり、よって張り出し部7を設けても抗力への影響は小さいことが判明した。
表1
2 ダイアフラム本体
2a 一面
2b 他面
3 膜部
4 外周フランジ部
5 基布
6 シール突起
7 張り出し部
8 段差部
11,12 ハウジング
13 フランジ取付部
14 装着溝
15,18 凹部
16 開口部
17 張り出し取付部
19 強圧突起
Claims (3)
- 作用圧力に追随変形する膜部(3)の外周にダイアフラム(1)をハウジング(11)(12)に取り付けるための外周フランジ部(4)を一体成形したゴム状弾性材製のダイアフラム本体(2)を有し、前記ダイアフラム本体(2)に補強用の基布(5)を埋設してなるダイアフラム(1)において、
前記ダイアフラム本体(2)における外周フランジ部(4)の更に外周側に膜状の張り出し部(7)を一体成形し、前記張り出し部(7)にはここにも前記基布(5)を延長して埋設し、かつ前記張り出し部(7)は前記外周フランジ部(4)とともに前記ハウジング(11)(12)に挟み込まれて支持されるものであることを特徴とするダイアフラム。 - 請求項1のダイアフラム(1)を取り付けるための取付構造であって、前記ダイアフラム(1)の外周フランジ部(4)を挟み込んで支持する一対のハウジング(11)(12)を有する取付構造において、
前記一対のハウジング(11)(12)の対向部に、前記外周フランジ部(4)を挟み込んで支持するフランジ取付部(13)のほかに、前記張り出し部(7)を挟み込んで支持する張り出し取付部(17)を併せ設けたことを特徴とするダイアフラム取付構造。 - 請求項2のダイアフラム取付構造において、
張り出し取付部(17)の内面に、張り出し部(7)に圧接して基布(5)を強く挟み込むビード状の強圧突起(19)を設けたことを特徴とするダイアフラム取付構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-12-17 JP JP2003418819A patent/JP2005180224A/ja active Pending
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