JP5066554B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は液晶表示装置に関するものである。
液晶表示装置は、高い表示性能、低消費電力、薄型、軽量といった特長を有し、現在携帯電話、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ(PC)用モニタ、テレビ(TV)と幅広く活用されている。
一般的な液晶表示装置の構成を図1、2に示す。図1において、液晶表示部6は、光入射側の第一偏光板1、光出射側の第二偏光板2を備え、第一基板3と第二基板4間に液晶層5が配置される。第一基板3、第二基板4の少なくとも一方には電極群が配置され、画素毎に液晶層5へ電圧を印加可能である。また、背面照明装置10は、光源7、背面照明装置フレーム材8、光学部材群9を備える。
一般的な偏光板は、吸収異方性を有し入射光を直線偏光に変換する偏光層、さらにその両側に支持基材を備える。偏光層は、高延伸率にて延伸処理されたPoly−VinylAlcohol(PVA)系フィルムからなり、高延伸方向にヨウ素が配向することで吸収異方性を発現する。以降、この偏光層の高延伸方向を偏光板のMachine−Direction(MD)と称し、これと直交する方向を偏光板のTransverse−Direction(TD)と称する。
一般的液晶表示装置では、第一基板3、第二基板4はガラスであり、第一偏光板1、第二偏光板2と外部環境(温度、湿度)依存の膨張率が大きく異なる。結果、特許文献1にあるように、液晶表示部6は背面照明装置10の状態(電源オンオフ、投入電力)や外部環境(天候、地域)により反ってしまう。
図2において、一般的液晶表示装置は背面照明装置10の上に液晶表示部6を載せ、フレーム材81により液晶表示部6を固定する。よって、液晶表示部6が大きく反れば、フレーム材81、あるいは光学部材群9と接触してしまう。このとき、液晶表示部6は局所的に前面、あるいは背面から押さえられた状態となり、液晶層5の液晶分子配向が乱れ、表示ムラが生じる。
液晶表示部の反りに伴う表示ムラは、近年の液晶表示装置の大画面化、高画質化に伴い、今後ますます顕在化することが予想される。なお、本発明に関連する他の先行技術文献としては、下記の特許文献2〜5が存在する。
特開2003−279748号公報 特開2009−109860号公報 特開2009−37223号公報 特開2009−93074号公報 特開2003−279748号公報
偏光板、照明装置を備えた液晶表示装置において、外部環境により液晶表示部が反り、表示ムラが生じる。本発明の目的は、液晶表示部の反りに伴う表示ムラを抑制することである。
本発明の一態様に係る液晶表示装置は、液晶表示部を備える液晶表示装置であって、
前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、前記液晶表示部は、前記液晶表示部の表示面とは反対側に配置された第一基板と、前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、前記第二偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第二偏光層を備え、前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、前記第二偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2、前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2としたとき、h1s2−h2s2>20μmであることを特徴とする。
本発明の一態様に係る液晶表示装置は、液晶表示部を備える液晶表示装置であって、前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、前記液晶表示部は、前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、
前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、前記第二偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、前記第一偏光層の厚みをh1p、前記第二偏光層の厚みをh2pとしたとき、h1p−h2p>2μmであることを特徴とする。
本発明の一態様に係る液晶表示装置は、液晶表示部を備える液晶表示装置であって、前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、前記液晶表示部は、前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、前記第二偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2、前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2、前記第一偏光層の厚みをh1p、前記第二偏光層の厚みをh2p、前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh、前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD、前記第1偏光層の前記MDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD、前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD、前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD、k=(εMDMD)/(εTDTD)としたとき、−10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
Figure 0005066554
が成り立つことを特徴とする。
本発明の一態様に係る液晶表示装置は、液晶表示部を備える液晶表示装置であって、前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、前記液晶表示部は、前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、
前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、前記第二偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2、前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2、前記第一偏光層の厚みをh1p、前記第二偏光層の厚みをh2p、前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh、前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD、前記第1偏光層のMDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD、前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD、前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD、k=(εMDMD)/(εTDTD)としたとき、−10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
Figure 0005066554
が成り立つことを特徴とする。
本発明の一態様に係る液晶表示装置は、液晶表示部を備える液晶表示装置であって、前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、前記液晶表示部は、前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、前記第二偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2、前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2、前記第一偏光層の厚みをh1p、前記第二偏光層の厚みをh2p、前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh、前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD、前記第1偏光層のMDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD、前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD、前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD、k=(εMDMD)/(εTDTD)、β=L/bとしたとき、−10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
Figure 0005066554
が成り立つことを特徴とする。
本発明の一態様に係る液晶表示装置は、液晶表示部を備える液晶表示装置であって、前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、前記液晶表示部は、前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、前記第二偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2、前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2、前記第一偏光層の厚みをh1p、前記第二偏光層の厚みをh2p、前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh、前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD、前記第1偏光層のMDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD、前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD、前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD、k=(εMDMD)/(εTDTD)、β=L/bとしたとき、k>(1+kβ)/(β+k)であって、−10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
Figure 0005066554
が成り立つことを特徴とする。
本発明の一態様に係る液晶表示装置は、液晶表示部を備える液晶表示装置であって、前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、前記液晶表示部は、前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、前記第二偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2、前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2、前記第一偏光層の厚みをh1p、前記第二偏光層の厚みをh2p、前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh、前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD、前記第1板偏光層のMDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD、前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD、前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD、k=(εMDMD)/(εTDTD)、β=L/bとしたとき、k<(1+kβ)/(β+k)であって、−10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
Figure 0005066554
が成り立つことを特徴とする。
本発明によれば、液晶表示部が反ることにより生じる表示ムラを抑制できる。
従来の液晶表示装置の様子を示した構成図である。 従来の液晶表示装置の様子を示した構成図である。 液晶表示装置の反り要因を説明するための概念図である。 本発明による液晶表示装置の一実施例を示した構成図である。 本発明による液晶表示装置の一実施例を示した構成図である。 本発明による液晶表示装置の一実施例を示した特性図である。 本発明による液晶表示装置の一実施例を示した特性図である。 本発明による液晶表示装置の一実施例を示した特性図である。 本発明による液晶表示装置の一実施例を示した特性図である。 本発明による液晶表示装置の一実施例を示した構成図である。 本発明による液晶表示装置の一実施例を示した特性図である。 本発明による液晶表示装置の一実施例を示した特性図である。 本発明による液晶表示装置の一実施例を示した構成図である。
まず、液晶表示部の反りについて詳細に述べる。図1の液晶表示部6において、第一基板3、第二基板4はガラスからなり、歪み(単位長さあたりの歪み)は偏光板に対して無視できるほど小さい。また、第一偏光板1、第二偏光板2について、歪み絶対値が最も大きく偏光板の歪みに最も影響するのはPVAからなる第一偏光層1p、第二偏光層2pである。また、特許文献2等によれば、高延伸の故、高熱環境や高湿環境下で偏光層は収縮する傾向が強く、MDの方がTDより収縮傾向が強いのが一般的である。
歪みεは線膨張率をαとすると、一般的にはε=αΔT/Lで表される。ΔTは、偏光板と基板接合時を基準とした温度変化、Lは温度変化0における長さである。金属材料等であれば、歪みは温度変化に対してほぼ線形に変化するが、特に偏光板の場合、温度変化による歪み以外に湿度変化による歪みもあり、歪みは温度変化に対して線形でない。したがって、本発明にかかる液晶表示装置においては、ある環境下において、液晶表示部の反りによる表示ムラを抑制できても、別環境下においては、あまり抑制できないことがある。
例えば、偏光板と基板は、通常常温環境下で接合されるので、常温近傍の環境下では、液晶表示部の反りは大きな問題とはならない。問題となるのは、液晶表示装置が置かれ得る常温以外、−10〜10℃、もしくは40〜70℃といった環境下である。液晶表示装置の用途により、重視される環境は異なる。例えば、赤道直下地域で車載用途の液晶表示装置の場合、70℃前後の高温多湿環境において液晶表示部の反りを抑制することを重視しなければならない。この場合、本発明は70℃における偏光板の歪みを想定して適用されなければならない。これにより、70℃における液晶表示部の反りが大幅改善され、常温〜70℃範囲においても本発明適用前に比して改善されることとなる。
つまり、液晶表示装置が置かれ得る常温以外の環境、−10〜10℃、もしくは40〜70℃といった環境の何れかで、本発明に係る液晶表示装置の構成を有していれば、液晶表示部の反りによる表示ムラを抑制できる。本明細書においては、例えば、70℃40%RH環境下における偏光板の歪みとは、液晶表示装置を70℃40%RH環境下に1時間放置した際の、基準環境下に対する偏光板の単位長さ当たりの歪みとする。歪み0とする基準環境は、偏光板と基板接合時の環境である。
以下、液晶表示部の反りを支配する曲げモーメントを近似式で表すため、一般積層体について議論する。以下は、本発明者らが材料力学を基に定式化した結果である。図3は、各層で歪み、厚みが異なる積層体である。積層体がある環境下に置かれた際、第i層の歪みをε、厚みをhとする。各層に作用する垂直力Pi(紙面平行方向)は、下記の数式(16)で表される。ここで、Eは第i層の弾性率、bは積層体の幅(紙面垂直方向)である。
Figure 0005066554
この垂直力により、積層体には次式の数式(17)で表される曲げモーメントが作用する。
Figure 0005066554
積層体長さ方向(紙面平行方向)の位置xにおける反り量vは次の微分方程式である数式(18)に従う。ここで、Iは第i層の断面二次モーメントである。本発明に係る液晶表示装置は、曲げモーメントMの制御因子を見出してMを低減することで、反り量vを抑制するものである。
Figure 0005066554
以上の理論を図1の液晶表示部6に近似を交えながら適用する。まず、前述の通りPVAからなる偏光層以外の歪みを無視し、0とする。また、液晶層5を無視し、第一基板3、第二基板4を1枚のガラス板と見なす。この近似を数式(16)に適用すれば、偏光層以外の第i層に作用する垂直力は次式の数式(19)で表される。ここで、添え字の1pは図1の第一偏光層1p、2pは第二偏光層2pに対応する。
Figure 0005066554
ここで、一般的な液晶表示部は、第一基板3、第二基板4はガラスからなり、これらの第一基板3や第二基板4は、偏光板や粘着剤より厚み、弾性率が1桁程度大きい。そこで、ガラス基板以外の第i層については次の近似式の数式(20)を適用する。
Figure 0005066554
同じ理由により、ガラス基板については次の近似式の数式(21)を適用する。添え字のgは基板に対応する(図1の第一基板3、第二基板4の厚み和をhとする)。
Figure 0005066554
これらを数式(19)に適用すれば、ガラス基板、偏光層以外に作用する垂直力は0。ガラス基板に作用する垂直力は次式の数式(22)となる。
Figure 0005066554
同様の近似を施せば、第一偏光層1pに作用する垂直力は次式の数式(23)で表される。
Figure 0005066554
第二偏光層2pに作用する垂直力は次式の数式(24)で表される。
Figure 0005066554
数式(22)〜数式(24)の総和は0となり、大きな矛盾は生じていない。
求めた垂直力を数式(17)に適用することで、曲げモーメントが得られる。現象把握を容易にするため、P1pとP2pで曲げモーメントMを表す。数式(22)〜数式(24)により、Pg=−(P1p+P2p)とすると、次式の数式(25)が得られる。ここで、添え字の1s2は図1の第一偏光板内側支持基材1s2、2s2は第二偏光板内側支持基材2s2に対応する。
Figure 0005066554
まず、図1の液晶表示部6において、第一偏光板外側(第一偏光層1pに対して、液晶層が存在する側とは逆側)支持基材1s1、第二偏光板外側支持基材2s1の厚み、弾性率は曲げモーメントに影響しないことが分かる。特許文献3等には、偏光板の収縮を抑制するため、支持基材厚み、弾性率が重要である旨開示されているが、偏光板をガラス基板に貼合した液晶表示部においては、前述の通り系の剛性はガラス基板に支配されるため、殆ど影響しないのである。このことからも、本発明は液晶表示部の反り抑制に関するものであって、偏光板単体の形状変化抑制とは視点、対象が異なることが分かる。同じ理由で、第一偏光板内側支持基材1s2、第二偏光板内側支持基材2s2の弾性率も曲げモーメントに影響しない。
しかし、第一偏光板内側(第一偏光層1pに対して、液晶層が存在する側)支持基材1s2、第二偏光板内側支持基材2s2の厚み、または第一基板3と第一偏光層1pとの厚み方向の距離、第二基板4と第二偏光層2pとの厚み方向の距離は曲げモーメントに影響する。これは、曲げモーメントは力が発生する層と中立面の距離の積により決定されるからである。数式(25)によれば、P2p>P1pの場合、第一偏光板内側支持基材1s2の厚みh1s2を厚く、あるいは第二偏光板内側支持基材2s2の厚みh2s2を薄くすることで、曲げモーメント絶対値を小さくすることができる。逆に、P1p>P2pの場合、第一偏光板内側支持基材1s2の厚みh1s2を薄く、あるいは第二偏光板内側支持基材2s2の厚みh2s2を厚くすることで、曲げモーメント絶対値を小さくすることができ、曲げモーメントの有効な制御因子であることが分かる。
第一偏光層の厚みh1p、第二偏光層の厚みh2pも有効な制御因子であることが分かる。数式(25)によれば、P2p>P1pの場合、第一偏光層1pの厚みh1pを厚く、あるいは第二偏光層2pの厚みh2pを薄くすることで、曲げモーメント絶対値を小さくすることができる。逆に、P1p>P2pの場合、第一偏光層1pの厚みh1pを薄く、あるいは第二偏光層2pの厚みh2pを厚くすることで、曲げモーメント絶対値を小さくすることができる。なお、偏光層を薄くする場合には、例えば、特許文献4に開示された手段を用いることができる。
以後、擬似的に2次元問題として捉え、より詳細に考える。図4の液晶表示部6について考える。L>bであり、第一偏光板1のMDは幅b方向に平行であり、第二偏光板2のMDは長さLの方向に平行である。第一偏光板1、第二偏光板2の層構成は図1と同じである。MDの第一偏光層1p歪みをεMD、弾性率をEMDとし、TDの第一偏光層1p歪みをεTD、弾性率をETDとする。数式(23)〜数式(25)により、L方向に作用する曲げモーメントM、b方向に作用する曲げモーメントMはそれぞれ次式の数式(26)にて表される。εMDMDとεTDTDが異なる場合、MとMを等しく0とすることはほぼ不可能である。これを認めた上で、反り量抑制を図らなければならない。以下、液晶表示装置の使用用途により幾つかの設計指針に基づいて考える。
Figure 0005066554
数式(18)において、断面二次モーメントIは幅(xと直交方向)に比例する。よって、重力の影響を無視するとL方向の最大反り量はM・L/bに比例し、b方向の最大反り量はM・b/Lに比例する。そこで、次式の数式(27)で定義されるW、WをそれぞれL方向、b方向の反り量指標とする。L>bの場合、明らかにWを重点的に低減する方が反り量を抑制できる。
Figure 0005066554
1つめの指針として、L方向の反りを抑制することを考える。W=0となる条件を求めればよい。偏光層、支持基材の厚みが満たすべき条件は次式の数式(28)となる。ここで、k=(εMDMD)/(εTDTD)である。
Figure 0005066554
2つめの指針として、b方向の反りを抑制することを考える。W=0となる条件を求めればよい。偏光層、支持基材の厚みが満たすべき条件は次式の数式(29)となる。通常、これを優先すればW絶対値が大きくなるが、液晶表示部6の端辺には各画素に信号を印加するための駆動回路が配置されることが多く、液晶表示部6が大きく反ると駆動回路の接触性に問題が生じることがある。したがって、駆動回路の接触信頼性といった問題上W低減が重要な場合は重視することがあり得る。
Figure 0005066554
3つめの指針として、b−L面内の反り量を同程度に抑制することを考える。WとWが同符号であれば、同方向の曲げモーメントにより同方向の反りが発生してしまうと考えれば、WとWが異符号かつ絶対値が等しい、即ちW+W=0が条件となる。このとき、偏光層、支持基材の厚みが満たすべき条件は次式の数式(30)となる。ここで、β=L/bである。
Figure 0005066554
以上述べた手段により、特殊な材料等に依らず、制御が比較的容易な構造因子により液晶表示部6の反りを抑制できる。また、材料費、液晶表示装置の厚み上昇を抑制しながら、また、液晶表示装置の表示性能、消費電力を悪化させることなく、液晶表示部が反ることにより生じる表示ムラを抑制できる。
さらに従来では、液晶表示部の反りが問題となる場合には、図2のように、フレーム材81およびフレーム材82を配置し、液晶表示部6とフレーム材81の間、もしくは液晶表示部6と光学部材群9の間に十分な間隔を設けていた。しかし、この間隔が大きすぎると、液晶表示部6が固定されず、位置ずれが起こるといった機械的信頼性の問題が生じてしまう。本発明者らの検討によれば、この間隔は1.5mm以下であれば対角26inch以上の大画面液晶表示装置においても十分な機械的信頼性を確保できる。つまり、図2で述べた液晶表示部6とフレーム材81との間、および液晶表示部6と光学部材群9との間の間隔は不要、あるいは縮小可能となり、機械的信頼性も向上できる。また、生産性の観点より液晶表示部6は光学部材群9直上に配置されることが望ましい。
以下に具体的な実施例を示して、本願発明の内容をさらに詳細に説明する。以下の実施例は本願発明の内容の具体例を示すものであり、本願発明がこれらの実施例に限定されるものではなく、本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能である。
本実施例に係る液晶表示装置の構成を図2、4、5を用いて説明する。図5は、液晶表示部6及び背面照明装置10を備える液晶表示装置を示した構成図である。液晶表示部6は、第一偏光板1、第二偏光板2、第一基板3、第二基板4及び液晶層5で構成される。背面照明装置10は、光源7、フレーム材8及び光学部材群9で構成される。第一基板3と第二基板4との間には液晶層5が挟持されている。液晶表示部6について背面照明装置10が存在しない側を表示面とする。第一基板3の前記液晶層5と反対側に第一偏光板1が配置されている。第二基板4の前記液晶層5と反対側に第二偏光板2が配置されている。第一偏光板1は、第一偏光板内側支持基材1s2、第一偏光層1p及び第一偏光板外側支持基材1s1を備えている。第二偏光板2は、第二偏光板内側支持基材2s2、第二偏光層2p及び第二偏光板外側支持基材2s1を備えている。図5において、第一粘着層1aは第一偏光板1と第一基板3との間にあって、第二粘着層2aは第二偏光板2と第二基板4と間にある。第一粘着層1aの厚み及び第二粘着層2aの厚みは20μmである。第一偏光板外側支持基材1s1および第二偏光板外側支持基材2s1はトリアセチルセルロース(TAC)フィルムであって、第一偏光板外側支持基材1s1の厚みおよび第二偏光板外側支持基材2s1の厚みは80μmである。第一偏光層1pおよび第二偏光層2pはPVAからなり、第一偏光層1pの厚みおよび第二偏光層2pの厚みは30μmである。第一偏光板内側支持基材1s2はTACフィルムであって、厚みは110μmである。第二偏光板内側支持基材2s2は厚みが0μmである(すなわち、実施例1においては第二偏光板内側支持基材2s2は配置されない)。また、図4において、L=700mm、b=400mmである。また、第一偏光層1pおよび第二偏光層2pの歪みについてεMD=0.115、εTD=0.1とした。偏光層の弾性率については、MD、TD共に特許文献5の値2250MPaを用いた。
本実施例では、L方向の反りを重点的に抑制するため第二偏光板内側支持基材2s2を適用しない。図6、図7にh1s2、h2s2をパラメータとしてW、Wをそれぞれ求めた結果を示す。支持基材厚みが20μm程度変わると、反り形状に明らかな影響が生じることが分かる。図5の実施例には第一粘着層1a、第二粘着層2aが含まれるため、h1a、h2aをそれぞれ第一粘着層1a、第二粘着層2aの厚みとして、数式(27)のh1s2をh1s2+h1a、h2s2をh2s2+h2aとした。つまり、h1s2+h1aを第一基板3と第一偏光層1pとの厚み方向の距離、h2s2+h2aを第二基板4と第二偏光層2pとの厚み方向の距離としている。実施例1の構成では、h1s2=130μm、h2s2=20μmであり、Wがほぼ0となることが分かる。
実際、数式(16)〜数式(18)による弾性シミュレーション(数式(20)〜数式(21)の近似によらない)では、L方向の最大反り量絶対値は0.17mmであった。製造が容易な通常偏光板を用い、h1s2=h2s2=80μmとした場合、最大反り量絶対値は2.8mmであるため、本実施例における最大反り量絶対値の方が小さくなる。なお、弾性シミュレーションでは支持基材の弾性率を特許文献3等に記載の値として、3500MPaとした。但し、前述の通りこの弾性率は液晶表示部反り量に殆ど影響しない。これは弾性シミュレーションでも確認できた。
本実施例で述べたことから分かるように、偏光層と基板との間に配置される粘着層の厚みは無視できない。但し、前述の通り弾性率の影響については無視できるため、支持基材厚みと粘着層厚みとの和を有する1つの支持基材として捉えればよい。逆に、支持基材の厚み調整が困難な場合は、粘着層厚みを変えて液晶表示部の反りを抑制することもできる。
本実施例に係る液晶表示装置の構成を図2、4、5を用いて説明する。図5において第一粘着層1aは第一偏光板1と第一基板3との間にあって、第二粘着層2aは第二偏光板2と第二基板4との間にある。第一粘着層1aの厚み及び第二粘着層2aの厚みは20μmである。第一偏光板外側支持基材1s1および第二偏光板外側支持基材2s1は何れもTACフィルムであって、第一偏光板外側支持基材1s1および第二偏光板外側支持基材2s1の厚みは40μmである。第一偏光層1pおよび第二偏光層2pはPVAからなり、第一偏光層1pの厚みおよび第二偏光層2pの厚みは30μmである。第一偏光板内側支持基材1s2の厚みは96μmである。第二偏光板内側支持基材2s2の厚みは40μmである。また、図4において、L=700mm、b=400mmである。また、第一偏光層1pの歪みについてεMD=0.115、εTD=0.1とした。
弾性シミュレーションでは、L方向、b方向の最大反り量はそれぞれ1.5mm、−1.4mmとなり想定した効果が得られていることが確認できた。
実施例1、2では先に示した指針1、3のみ重視したが、液晶表示部の反りを平均的に抑制することが必要となることも多い。また、実際には汎用の偏光板支持基材厚は離散的である。上記の知見を基にすれば、このような現実問題にも明確な指針をもって対応できる。即ち、k>(1+kβ)/(β+k)の場合、次の条件の数式(31)が満たされることが最低限必要と考える。これは、WとWが異符号かつWの反り量を抑制する条件である。
Figure 0005066554
k<(1+kβ)/(β+k)の場合、次式の数式(32)となる。
Figure 0005066554
本実施例に係る液晶表示装置の構成を図2、4、5を用いて説明する。図5において、第一粘着層1aは第一偏光板1と第一基板3との間にあって、第二粘着層2aは第二偏光板2と第二基板4と間にある。第一粘着層1aの厚み及び第二粘着層2aの厚みは20μmである。第一偏光板外側支持基材1s1、第一偏光板内側支持基材1s2、第二偏光板内側支持基材2s2、および第二偏光板外側支持基材2s1は、いずれもTACフィルムであって厚みは80μmである。第一偏光層1pおよび第二偏光層2pはPVAからなり第一偏光層1pの厚みは34μm、第二偏光層2pの厚みは30μmである。また、図4において、L=700mm、b=400mmである。また、第一偏光層1pの歪みについてεMD=0.115、εTD=0.1とした。
本実施例では、L方向の反りを重点的に抑制するため第一偏光層1pを第二偏光層2pより厚くする。図8、9にh1p、h2pをパラメータとしてW、Wをそれぞれ求めた結果を示す。偏光層厚みが2μm程度変わると、反り形状に明らかな影響が生じることが分かる。図5には第一粘着層1a、第二粘着層2aが含まれるため、h1a、h2aをそれぞれ第一粘着層1a、第二粘着層2aの厚みとして、数式(27)のh1s2をh1s2+h1a、h2s2をh2s2+h2aとした。本実施例の構成で、Wがほぼ0となることが分かる。
本実施例に係る液晶表示装置の構成を図2、4、5を用いて説明する。図5において、第一粘着層1aは第一偏光板1と第一基板3との間にあって、第二粘着層2aは第二偏光板2と第二基板4と間にある。第一粘着層1aの厚み及び第二粘着層2aの厚みは20μmである。第一偏光板外側支持基材1s1、第一偏光板内側支持基材1s2、第二偏光板内側支持基材2s2、および第二偏光板外側支持基材2s1は、いずれもTACフィルムであって厚みは80μmである。第一偏光層1pおよび第二偏光層2pはPVAからなり第一偏光層1pの厚みは27μm、第二偏光層2pの厚みは25μmである。また、図4において、L=700mm、b=400mmである。また、第一偏光層1pの歪みについてεMD=0.115、εTD=0.1とした。
弾性シミュレーションでは、L方向、b方向の最大反り量はそれぞれ1.1mm、−1.2mmとなり想定した効果が得られていることが確認できた。
本実施例に係る液晶表示装置構成を図2、4、10を用いて説明する。図10は、液晶表示部6及び背面照明装置10を備える液晶表示装置を示した構成図である。液晶表示部6は、第一偏光板1、第二偏光板2、第一基板3、第二基板4及び液晶層5で構成される。背面照明装置10は、光源7、フレーム材8、及び光学部材群9で構成される。第一基板3と第二基板4との間には液晶層5が挟持されている。液晶表示部6について背面照明装置10が存在しない側を表示面とする。第一基板3の前記液晶層5と反対側に第一偏光板1が配置されている。第二基板4の前記液晶層5と反対側に第二偏光板2が配置されている。第一偏光板1は、第一偏光板内側支持基材1s2、第一偏光層1p及び第一偏光板外側支持基材1s1を備えている。第二偏光板2は、第二偏光板内側支持基材2s2、第二偏光層2p及び第二偏光板外側支持基材2s1を備えている。図10において、第一粘着層1aは第一偏光板1と第一基板3との間にあって、第二粘着層2aは第二偏光板2と第二基板4と間にある。第一粘着層1aの厚み及び第二粘着層2aの厚みは20μmである。光学位相補償フィルム2cは視角性能向上のために第二偏光板2と第二基板4との間に配置され、光学位相補償フィルム2cの厚みh2cは100μmである。第一偏光板外側支持基材1s1、第一偏光板内側支持基材1s2、第二偏光板内側支持基材2s2、および第二偏光板外側支持基材2s1は、いずれもTACフィルムであって厚みは80μmである。第一偏光層1pおよび第二偏光層2pはPVAからなり第一偏光層1pの厚みは32μm、第二偏光層2pの厚みは25μmである。また、図4において、L=700mm、b=400mmである。また、第一偏光層1pの歪みについてεMD=0.115、εTD=0.1とした。
本実施例では、L方向の反りを重点的に抑制するため第一偏光層1pを第二偏光層2pより厚くする。図11、12にh1p、h2pをパラメータとしてW、Wをそれぞれ求めた結果を示す。図10の実施例には粘着層1a、2aが含まれるため、h1a、h2aをそれぞれ第一粘着層1a、第二粘着層2aの厚みとして、数式(27)のh1s2をh1s2+h1a、h2s2をh2s2+h2a+h2cとした。数式(27)の導出過程から明らかであるが、光学位相補償フィルムが配置される際には、このように光学位相補償フィルムの厚みを数式(27)の支持基材厚みに加算する必要がある。本実施例の構成で、Wがほぼ0となることが分かる。
弾性シミュレーションでは、L方向の最大反り量絶対値は0.048mmであった。第一偏光層1p、第二偏光層2pの厚みを共に30μmとした場合、最大反り量絶対値は5.3mmであるため、本実施例における最大反り量絶対値の方が小さくなる。なお、弾性シミュレーションでは光学位相補償フィルム2cの弾性率をTACフィルムと同等の3500MPaとした。前述の通りこの弾性率は液晶表示部反り量に殆ど影響しないので問題は無い。
本実施例の構成を図2、4、10に示す。図10において、第一粘着層1aは第一偏光板1と第一基板3との間にあって、第二粘着層2aは第二偏光板2と第二基板4と間にある。第一粘着層1aの厚み及び第二粘着層2aの厚みは20μmである。光学位相補償フィルム2cは視角性能向上のために配置され、光学位相補償フィルム2cの厚みは100μmである。第一偏光板外側支持基材1s1、第一偏光板内側支持基材1s2、第二偏光板内側支持基材2s2、および第二偏光板外側支持基材2s1は、いずれもTACフィルムであって厚みは80μmである。第一偏光層1pおよび第二偏光層2pはPVAからなり第一偏光層1pの厚みは30μm、第二偏光層2pの厚みは36μmである。また、図4において、L=700mm、b=400mmである。また、第一偏光層1pの歪みについてεMD=0.115、εTD=0.1とした。
弾性シミュレーションでは、L方向、b方向の最大反り量はそれぞれ1.5mm、−1.6mmとなり想定した効果が得られていることが確認できた。
本実施例の構成を図2、4、10に示す。図10において、粘着層1aは第一偏光板1と第一基板3との間にあって、粘着層2aは第二偏光板2と第二基板4と間にある。粘着層1aの厚み及び粘着層2aの厚みは20μmである。光学位相補償フィルム2cは視角性能向上のために配置され、光学位相補償フィルム2cの厚みは100μmである。第一偏光板外側支持基材1s1、第一偏光板内側支持基材1s2、第二偏光板内側支持基材2s2、および第二偏光板外側支持基材2s1は、いずれもTACフィルムであって厚みは80μmである。第一偏光層1pおよび第二偏光層2pはPVAからなり第一偏光層1pの厚みは20μm、第二偏光層2pの厚みは24μmである。また、図4において、L=700mm、b=400mmである。また、第一偏光層1pの歪みについてεMD=0.115、εTD=0.1とした。
弾性シミュレーションでは、L方向、b方向の最大反り量はそれぞれ1.0mm、−1.1mmとなり想定した効果が得られていることが確認できた。実施例6と本実施例は、何れも第一偏光層1pと第二偏光層2pの厚みを非対称としてW+W=0としたものである。しかしながら、得られた最大反り量絶対値は本実施例の方が小さい。これは、数式(27)から理解されるように第一偏光層1p、第二偏光層2p共に本実施例の方が薄いからである。先に述べた通り、偏光層や支持基材厚みのみでWとWを同時に0とすることは不可能であるが、偏光層を薄くすることはW、Wの絶対値低減の効果がある。つまり、偏光層を出来る限り薄くしながら、数式(28)〜数式(30)、数式(31)、数式(32)といった条件を適用すればさらなる効果を得ることができる。なお、偏光層の厚みを30μm以下にする場合には、例えば、特許文献4に開示された手段を用いることができる。
上記の実施形態や各実施例では、図4のように第二偏光板2のMDとL方向が平行な構成についてのみ述べたが、図13のように第一偏光板1のMDとL方向が平行な構成についてもほぼ同様のことが言える。例えば、数式(26)においてεMDMDとεTDTDのみ入れ替えればよい。よって、数式(28)〜数式(30)、数式(31)、数式(32)でkを(1/k)と置き換えればよい。
また、上記の実施形態や各実施例では、図1、2のように背面照明装置10を有する透過型液晶表示装置を例として述べたが、背面照明装置10を有しない反射型液晶表示装置についても、一対の偏光板を用いる場合には有効である。
また、上記の実施形態や各実施例では、偏光層の歪み、弾性率が重要となるが、それぞれの詳細な値は重要でなく、MDとTDの比率が分かれば十分である。よって、片方のεEが既知であれば、弾性率等が既知の同支持基材を備えた偏光板を十分大きい縦横比とし、一対の偏光板をMDとTDが平行になるよう貼合して環境変動に伴う反り形状を実測し、計算により求めることが可能である。剛性が低く、取扱上問題が生じる場合は偏光板間にガラス板を挟持してもよい。当然、歪みゲージを用いて直接測定してもよいが、偏光層が直接外気に接する場合と、支持基材を介して接する場合で偏光層の歪み挙動が異なるので注意が必要である。
また、上記の実施形態や各実施例では、第一偏光層と第二偏光層の厚み以外の物性、特に歪みと弾性率が等しいと想定したが、異なる場合も考えられる。このような場合は、第一偏光層のMD、TDの歪みをε1MD、ε1TD、MD、TDの弾性率をE1MD、E1MD、第二偏光層のMD、TDの歪みをε2MD、ε2TD、MD、TDの弾性率をE2MD、E2MD、として数式(26)以降の手順に従い計算すれば条件を求めることができる。例えば、数式(26)は次式の数式(33)となる。
Figure 0005066554
数式(28)は、k=(ε2MD2MD)/(ε1TD1TD)とおきかえればよく、数式(29)は、k=(ε1MD1MD)/(ε2TD2TD)とおきかえればよい。また、数式(30)は、次式の数式(34)となる。
Figure 0005066554
1 第一偏光板、1s1 第一偏光板外側支持基材、1s2 第一偏光板内側支持基材、1p 第一偏光層、1a 第一粘着層、2 第二偏光板、2s1 第二偏光板外側支持基材、2s2 第二偏光板内側支持基材、2p 第二偏光層、2c 光学位相補償フィルム、2a 第二粘着層、3 第一基板、4 第二基板、5 液晶層、6 液晶表示部、7 光源、8 背面照明装置フレーム材、9 光学部材群、10 背面照明装置。

Claims (11)

  1. 液晶表示部を備える液晶表示装置であって、
    前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、
    前記液晶表示部は、
    前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、
    前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、
    前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、
    前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、
    前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、
    前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、
    前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、
    前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、
    前記第二偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、
    前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2
    前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2
    前記第一偏光層の厚みをh1p
    前記第二偏光層の厚みをh2p
    前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh
    前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD
    前記第1偏光層のMDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD
    前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD
    前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD
    k=(εMDMD)/(εTDTD)、
    β=L/b
    としたとき、
    −10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
    Figure 0005066554
    が成り立つことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 液晶表示部を備える液晶表示装置であって、
    前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、
    前記液晶表示部は、
    前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、
    前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、
    前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、
    前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、
    前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、
    前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、
    前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、
    前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、
    前記第一偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、
    前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2
    前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2
    前記第一偏光層の厚みをh1p
    前記第二偏光層の厚みをh2p
    前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh
    前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD
    前記第1偏光層のMDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD
    前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD
    前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD
    k=(εMDMD)/(εTDTD)、
    β=L/b
    としたとき、
    −10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
    Figure 0005066554
    が成り立つことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項乃至のいずれか一項に記載の液晶表示装置において、
    前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離h1s2について、
    前記条件により定まるh1s2をh1s20としたとき、
    (h1s20−10μm)<h1s2<(h1s20+10μm)
    であることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項項乃至のいずれか一項に記載の液晶表示装置において、
    前記第一偏光層の厚みh1pについて、
    前記条件により定まる第一偏光層厚みをh1p0としたとき、
    (h1p0−1μm)<h1p<(h1p0+1μm)
    であることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 液晶表示部を備える液晶表示装置であって、
    前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、
    前記液晶表示部は、
    前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、
    前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、
    前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、
    前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、
    前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、
    前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、
    前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、
    前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、
    前記第二偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、
    前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2
    前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2
    前記第一偏光層の厚みをh1p
    前記第二偏光層の厚みをh2p
    前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh
    前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD
    前記第1偏光層のMDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD
    前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD
    前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD
    k=(εMDMD)/(εTDTD)、
    β=L/b
    としたとき、
    k>(1+kβ)/(β+k)であって、
    −10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
    Figure 0005066554
    が成り立つことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 液晶表示部を備える液晶表示装置であって、
    前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、
    前記液晶表示部は、
    前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、
    前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、
    前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、
    前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、
    前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、
    前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、
    前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、
    前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、
    前記第二偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、
    前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2
    前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2
    前記第一偏光層の厚みをh1p
    前記第二偏光層の厚みをh2p
    前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh
    前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD
    前記第1偏光層のMDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD
    前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD
    前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD
    k=(εMDMD)/(εTDTD)、
    β=L/b
    としたとき、
    k<(1+kβ)/(β+k)であって、
    −10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
    Figure 0005066554
    が成り立つことを特徴とする液晶表示装置。
  7. 液晶表示部を備える液晶表示装置であって、
    前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、
    前記液晶表示部は、
    前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、
    前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、
    前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、
    前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、
    前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、
    前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、
    前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、
    前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、
    前記第一偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、
    前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2
    前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2
    前記第一偏光層の厚みをh1p
    前記第二偏光層の厚みをh2p
    前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh
    前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD
    前記第1偏光層のMDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD
    前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD
    前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD
    k=(εMDMD)/(εTDTD)、
    β=L/b
    としたとき、
    k>(1+kβ)/(β+k)であって、
    −10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
    Figure 0005066554
    が成り立つことを特徴とする液晶表示装置。
  8. 液晶表示部を備える液晶表示装置であって、
    前記液晶表示部の長辺方向の長さをL、前記液晶表示部の短辺方向の長さをb(L>b)とし、
    前記液晶表示部は、
    前記液晶表示部の表示面と反対側に配置された第一基板と、
    前記液晶表示部の表示面側に配置された第二基板とを備え、
    前記第一基板と前記第二基板との間には液晶層が挟持され、
    前記第一基板の前記液晶層と反対側に第一偏光板が配置され、
    前記第二基板の前記液晶層と反対側に第二偏光板が配置され、
    前記第一偏光板は、被延伸ポリビニルアルコール(PVA)を主成分とした第一偏光層を備え、
    前記第二偏光板は、被延伸PVAを主成分とした第二偏光層を備え、
    前記第一偏光層の延伸方向(MD)と前記第二偏光層の延伸方向(MD)とは略直交であり、
    前記第一偏光層のMDが前記液晶表示部の長辺方向と略平行であって、
    前記第一基板と前記第一偏光層との厚み方向の距離をh1s2
    前記第二基板と前記第二偏光層との厚み方向の距離をh2s2
    前記第一偏光層の厚みをh1p
    前記第二偏光層の厚みをh2p
    前記第一基板の厚みと第二基板の厚みとの和をh
    前記第1偏光層のMDにおける単位長さ当たりの歪みをεMD
    前記第1偏光層のMDと直交方向(TD)における単位長さ当たりの歪みをεTD
    前記第1偏光層のMDにおける弾性率をEMD
    前記第1偏光層のTDにおける弾性率をETD
    k=(εMDMD)/(εTDTD)、
    β=L/b
    としたとき、
    k<(1+kβ)/(β+k)であって、
    −10〜10℃、もしくは40〜70℃の何れかの環境下において、
    Figure 0005066554
    が成り立つことを特徴とする液晶表示装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の液晶表示装置において、
    前記第一偏光層及び第二偏光層の少なくとも一方の厚みが30μm以下であることを特徴とする液晶表示装置。
  10. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の液晶表示装置において、
    前記液晶表示部の位置を固定するフレーム材が配置され、
    前記液晶表示部の表示面側最外面と前記フレーム材の間隙が1.5mm以下であることを特徴とする液晶表示装置。
  11. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の液晶表示装置において、
    前記液晶表示装置は、前記液晶表示部の表示面と反対面側に配置される背面照明装置を備え、
    前記背面照明装置は、面状の光学部材を備え、
    前記液晶表示部と前記背面照明装置との間に間隙を設ける構造が無く、
    前記光学部材直上に前記液晶表示部が配置されることを特徴とする液晶表示装置。
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