JP5065982B2 - オーディオ用増幅装置 - Google Patents

オーディオ用増幅装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5065982B2
JP5065982B2 JP2008118308A JP2008118308A JP5065982B2 JP 5065982 B2 JP5065982 B2 JP 5065982B2 JP 2008118308 A JP2008118308 A JP 2008118308A JP 2008118308 A JP2008118308 A JP 2008118308A JP 5065982 B2 JP5065982 B2 JP 5065982B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
audio
low
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008118308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009268014A (ja
Inventor
耕司 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Corp filed Critical Toa Corp
Priority to JP2008118308A priority Critical patent/JP5065982B2/ja
Publication of JP2009268014A publication Critical patent/JP2009268014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5065982B2 publication Critical patent/JP5065982B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は、オーディオ用増幅装置に係り、さらに詳しくは、オーディオ信号を増幅し、伝送ラインを介してスピーカに伝送するオーディオ用増幅装置の改良に関する。
オーディオ用増幅装置と複数のスピーカとが伝送ラインを介して接続されて構成される音声放送システムとして、拡声システムが知られている。この拡声システムが、空港、学校、ショッピングモールなどの大規模施設に適用される場合、伝送ラインの長さが数kmに達することもある。このため、この様な拡声システムでは、伝送効率の良いハイインピーダンス伝送が採用されている。
この様なハイインピーダンス伝送には、高効率で高い出力が得られるスイッチングアンプが用いられることも多くなってきた。スイッチングアンプは、音声変調されたパルス信号に基づいて複数のスイッチング素子を高速にスイッチング動作させることによって、オーディオ信号を電力増幅するパワーアンプであり、デジタルアンプと呼ばれることもある(例えば、特許文献1)。
通常、スイッチングアンプの出力は、高調波成分を除去するためのローパスフィルタ及び昇圧用の出力トランスを介してスピーカに供給される。一般に、トランスは、低域の周波数成分ほどインピーダンスが小さくなり、利得が低下するという性質を有している。周波数が低くなるに従ってインピーダンスが小さくなることから、この様なインピーダンス特性におけるカットオフ周波数よりも低い周波数成分を含むオーディオ信号が出力トランスに入力された場合、飽和してスイッチングアンプに過電流が流れてしまうことになる。このため、スイッチングアンプを用いてハイインピーダンス伝送するオーディオ用増幅装置では、低域の周波数成分をオーディオ信号から除去しなければならず、音質が劣化してしまうという問題があった。
また、スイッチングアンプを用いたオーディオ信号の増幅では、ローパスフィルタを構成するコイルからの回生電流によって、スイッチングアンプを構成するコンデンサーが過充電される現象として、電源パンピング現象が従来から知られている。一般に、低域の周波数成分ほど一方のスイッチング素子がオンしている時間が長くなることから、電源パンピングによる過充電の度合いが大きくなる。このため、上述した様な従来のオーディオ用増幅装置では、音質を良くするためにより低域の周波数成分を含むオーディオ信号を増幅させようとすると、スイッチングアンプ内のコンデンサーの容量を増やさなければならず、装置が大きくなってしまうという問題もあった。
特開2005−203968号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、オーディオ信号を増幅し、伝送ラインを介してスピーカに伝送する際の音質劣化を抑制することができるオーディオ用増幅装置を提供することを目的とする。特に、スピーカから出力されるオーディオ信号の音質が低域除去によって劣化するのを抑制することができるオーディオ用増幅装置を提供することを目的とする。また、音質を劣化させることなく、装置を小型化することができるオーディオ用増幅装置を提供することを目的とする。
第1の本発明によるオーディオ用増幅装置は、オーディオ信号を増幅し、伝送ラインを介してスピーカに伝送するオーディオ用増幅装置であって、上記伝送ライン上のトランスのカットオフ周波数よりも低い周波数成分を上記オーディオ信号から除去する低域除去手段と、上記低域除去手段によって除去される周波数成分を上記オーディオ信号から基音として抽出し、周波数が上記基音の2以上の整数倍からなる倍音信号を生成する倍音生成手段と、上記低域除去手段による低域除去後のオーディオ信号及び上記倍音信号を合成してオーディオ合成信号を生成する合成信号生成手段と、上記オーディオ合成信号に基づいて、パルス変調信号を生成するパルス変調手段と、上記パルス変調信号に基づいて、上記オーディオ合成信号をスイッチング増幅し、上記伝送ラインに供給するスイッチングアンプと、操作部からの入力信号に基づいて、ハイインピーダンス伝送及びローインピーダンス伝送のいずれかに動作モードを切り替える伝送モード切替手段とを備え、上記パルス変調手段が、上記伝送モード切替手段によって選択された動作モードに基づいて、上記低域除去手段による低域除去前のオーディオ信号からパルス変調信号を生成し、上記スイッチングアンプが、当該パルス変調信号に基づいて、上記低域除去手段による低域除去前のオーディオ信号をスッチング増幅して上記伝送ラインに供給するように構成される。
このオーディオ用増幅装置では、低域除去手段によって伝送ライン上のトランスのカットオフ周波数よりも低い周波数成分が除去されたオーディオ信号がスイッチング増幅されて伝送ラインに供給されるので、上記トランスが飽和するのを防止することができる。その際、オーディオ信号から除去される周波数成分に対応して倍音信号が生成され、この倍音信号と低域除去後のオーディオ信号とを合成したオーディオ合成信号がスイッチング増幅される。この様な構成によれば、倍音信号及び低域除去後のオーディオ信号を合成したオーディオ合成信号がスイッチング増幅されて伝送ラインに供給されるので、スイッチング増幅前にオーディオ信号から除去された低域の周波数成分に対応する倍音信号をスピーカから出力することができる。その際、スピーカから出力されるオーディオ信号に基音となる周波数成分が含まれていなくても、その倍音が含まれていれば、人が出力音を聞いた際に基音も知覚されるので、スピーカから出力されるオーディオ信号の音質が低域除去によって劣化するのを抑制することができる。
また、音質を劣化させることなく低域の周波数成分を除去できるので、その様な周波数成分の除去帯域を高音側に広くすることによって、音質を劣化させることなく、スイッチングアンプを小型化することができる。なお、低域除去手段が低い周波数成分をオーディオ信号から除去する際のカットオフ周波数は、トランスのカットオフ周波数よりも高い場合や低い場合が考えられるが、ここでは、そのいずれの場合も含まれるものとする。さらに、伝送モード切替手段によって選択された動作モードに応じてパルス変調及びスイッチング増幅が行われるので、オペレータ操作によって動作モードがローインピーダンス伝送からハイインピーダンス伝送に切り替えられた際に、自動的に低域除去させてパルス変調及びスイッチング増幅を行わせることができる。
第2の本発明によるオーディオ用増幅装置は、上記構成に加えて、上記トランスとして、上記スイッチングアンプの出力側に配置される絶縁用の出力トランスと、上記伝送ラインを介して上記スイッチングアンプから伝送された信号出力を降圧して上記スピーカに入力する降圧トランスとが上記伝送ライン上に配置され、上記低域除去手段が、上記出力トランスのカットオフ周波数及び上記降圧トランスのカットオフ周波数のうち、最も高いカットオフ周波数よりも低く、最も低いカットオフ周波数よりも高い周波数成分もオーディオ信号から除去するように構成される。この様な構成によれば、カットオフ周波数が最も高いトランスに合わせて周波数成分の除去が行われるので、カットオフ周波数の高いトランスを低い方に合わせて高性能化しなくても、オーディオ信号をハイインピーダンス伝送することができる。
本発明によるオーディオ用増幅装置によれば、オーディオ合成信号がスイッチング増幅されて伝送ラインに供給されるので、スイッチング増幅前にオーディオ信号から除去された低域の周波数成分に対応する倍音信号をスピーカから出力することができる。その際、スピーカから出力されるオーディオ信号に基音となる周波数成分が含まれていなくても、その倍音信号が含まれていれば、人が出力音を聞いた際に基音も知覚されるので、スピーカから出力されるオーディオ信号の音質が低域除去によって劣化するのを抑制することができる。従って、伝送ラインを介してスピーカに伝送する際の音質劣化を抑制することができる。また、音質を劣化させることなく低域の周波数成分を除去できるので、その様な周波数成分の除去帯域を高音側に広くすることによって、音質を劣化させることなく、スイッチングアンプを小型化することができ、装置の小型化を実現することができる。
実施の形態1.
<拡声システム>
図1は、本発明の実施の形態1によるオーディオ用増幅装置2を含む拡声システム100の概略構成の一例を示したシステム図である。この拡声システム100は、音源装置1、オーディオ用増幅装置2、出力トランス3、伝送ライン4及び音声出力ユニット5によって構成される。
音源装置1は、可聴周波数からなるオーディオ信号を生成する装置、例えば、20Hz〜20kHzの周波数成分を含むアナログオーディオ信号を生成するマイクロホンや録音再生装置である。この音源装置1で生成されたオーディオ信号は、オーディオ用増幅装置2において増幅された後、出力トランス3において昇圧され、伝送ライン4を介して音声出力ユニット5に供給される。
伝送ライン4は、2本の配線ケーブルからなる伝送線路であり、複数の音声出力ユニット5が接続されている。
出力トランス3は、1次側にオーディオ用増幅装置2が接続され、2次側に伝送ライン4を介して音声出力ユニット5が接続された絶縁トランスである。この場合、オーディオ用増幅装置2において増幅されたオーディオ増幅信号は、出力トランス3において、例えば、昇圧され、高電圧のオーディオ伝送信号として伝送ライン4へ送出される。オーディオ伝送信号としては、実効電圧100Vの信号を用いることができる。
音声出力ユニット5は、マッチングトランス6及びスピーカ7からなるハイインピーダンス用の拡声装置である。マッチングトランス6は、伝送ライン4を介してオーディオ用増幅装置2からハイインピーダンス伝送された信号出力を降圧してスピーカ7に入力する降圧トランスである。スピーカ7は、伝送ライン4に並列に接続されている。つまり、オーディオ用増幅装置2とスピーカ7との間の伝送ライン4上には、絶縁用の出力トランス3と、降圧用のマッチングトランス6とが配置されている。
伝送ライン4に送出されたオーディオ信号は、伝送ライン4上のスピーカ7に供給され、各スピーカ7から同一音声が出力される。
スピーカ7は、入力インピーダンスが4〜8Ω程度であるのに対し、音声出力ユニット5は、マッチングトランス6の介在によって入力インピーダンスが高くなっており、例えば、1kΩ以上の入力インピーダンスを有する場合もある。
この拡声システム100では、オーディオ用増幅装置2から出力されるオーディオ増幅信号をより高電圧の信号に変換して伝送している。このような伝送方式は、ハイインピーダンス伝送と呼ばれている。ハイインピーダンス伝送では、オーディオ信号をそのまま伝送する場合に比べて、伝送損失を小さくすることができる。例えば、空港、学校、ショッピングモールなどの大規模施設の構内放送システムの場合、伝送ライン4の長さが数kmにも達し、その伝送損失を無視することができない。ハイインピーダンス伝送は、このような大規模施設の拡声システムの伝送方式として好適である。
また、ハイインピーダンス伝送で用いられる音声出力ユニット5は、その入力インピーダンスが高いため、同一の伝送ライン4に多くの音声出力ユニット5を並列接続することができる。
さらに、出力トランス3として絶縁トランスを用いれば、オーディオ用増幅装置2及び音声出力ユニット5を電気的に絶縁することができる。このため、出力トランス3及び音声出力ユニット5間で伝送ライン4の地絡や、伝送ライン4への落雷などが発生しても、オーディオ用増幅装置2はその影響を受けにくく、伝送ライン4が屋外に敷設される拡声システムに好適である。
<オーディオ用増幅装置>
図2は、図1の拡声システム100におけるオーディオ用増幅装置2の一構成例を示したブロック図である。このオーディオ用増幅装置2は、入力端子10、ローカットフィルタ11、倍音生成部12、合成信号生成部13、パルス変調部14、スイッチングアンプ15a、ローパスフィルタ16及び出力端子17により構成される。
音源装置1で生成されたオーディオ信号は、入力端子10を介して入力され、スイッチングアンプ15aによって増幅された後、出力端子17から出力トランス3へ出力される。
ローカットフィルタ11は、伝送ライン4上のトランスが飽和するのを防止するための帯域制限手段であり、入力端子10に入力されたオーディオ信号について、所定の周波数よりも低い周波数成分を除去し、高い周波数成分をそのまま通過させるハイパスフィルタとなっている。このローカットフィルタ11のカットオフ周波数は、伝送ライン4上のトランスのカットオフ周波数よりも高い場合と、低い場合とが考えられるが、ここでは、両カットオフ周波数が概ね一致しているものとする。すなわち、このローカットフィルタ11では、伝送ライン4上のトランスのカットオフ周波数よりも低い周波数成分をオーディオ信号から全て除去するとともに、高い周波数成分をそのまま通過させる動作が行われる。
また、このローカットフィルタ11のカットオフ周波数は、出力トランス3のカットオフ周波数及びマッチングトランス6のカットオフ周波数のうち、最も高いカットオフ周波数に応じて、定められる。すなわち、このローカットフィルタ11では、出力トランス3のカットオフ周波数及びマッチングトランス6のカットオフ周波数のうち、最も高いカットオフ周波数よりも低く、最も低いカットオフ周波数よりも高い周波数成分もオーディオ信号から除去される。
ローカットフィルタ11によって通過帯域が制限されたオーディオ信号は、合成信号生成部13へ出力される。
倍音生成部12は、聴覚におけるミッシングファンダメンタル現象を利用するために、入力端子10に入力されたオーディオ信号に基づいて倍音信号を生成し、合成信号生成部13へ出力する動作を行っている。ミッシングファンダメンタル現象とは、スピーカ7から出力されるオーディオ信号に基音となる周波数成分が含まれていなくても、その倍音が含まれていれば、人が出力音を聞いた際に基音も知覚されるという知覚現象のことである。
具体的には、ローカットフィルタ11によって除去される周波数成分をオーディオ信号から基音として抽出し、周波数が基音の2以上の整数倍からなる音声信号として倍音信号を生成する動作が行われる。
倍音生成部12によって生成される倍音信号には、ローカットフィルタ11が低域除去する際のカットオフ周波数よりも低い周波数成分を含む場合が考えられるが、ここでは、その様な周波数成分は、ハイパスフィルタによって除去してから出力されるものとする。
合成信号生成部13は、ローカットフィルタ11による低域除去後のオーディオ信号と、倍音生成部12によって生成された倍音信号とを合成してオーディオ合成信号を生成し、パルス変調部14へ出力する動作を行っている。
パルス変調部14は、合成信号生成部13からのオーディオ合成信号に基づいて、パルス変調信号を生成し、スイッチングアンプ15aへ出力する動作を行っている。例えば、入力されたオーディオ信号をPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号に変換して出力される。
スイッチングアンプ15aは、パルス変調部14から供給されるパルス変調信号に基づいて、オーディオ合成信号をスイッチング増幅し、オーディオ増幅信号として伝送ライン4に供給するD級増幅器である。オーディオ増幅信号は、ローパスフィルタ16を介して出力端子17に供給され、出力トランス3へ出力される。
D級増幅では、オーディオ合成信号によって音声変調されたパルス信号に基づいて、MOS−FETなどの半導体スイッチング素子を高速にスイッチング動作させることにより、オーディオ合成信号が電力増幅される。
ローパスフィルタ16は、コイル及びコンデンサーからなる高調波除去用の帯域制限手段であり、スイッチングアンプ15aの出力について、所定の周波数よりも高い周波数成分を除去して出力している。
<出力トランスの周波数特性>
図3は、図1の拡声システム100における出力トランス3の周波数特性A1の一例を示した図である。出力トランス3としては、可聴帯域内における特定の周波数fa、例えば、fa=1kHz付近の周波数成分に対して、一定のインピーダンス(入力インピーダンス)zを有するトランスが用いられる。
一般に、トランスは、周波数faよりも周波数が高くなるほど、インピーダンスも大きくなる。一方、周波数faよりも周波数が低くなるほど、インピーダンスも小さくなり、ゲインが下がる性質を有している。周波数ゼロでは、インピーダンスもゼロに限りなく近づく。
出力トランス3のカットオフ周波数fcは、この様なトランスの性質に基づいて、周波数faよりも低い周波数域内に定められる。例えば、カットオフ周波数fcは、ゲインが周波数faに比べて3dB程度低下する周波数として、50〜100Hz程度に定められる。
一般に、出力トランス3は、カットオフ周波数fcよりも低い周波数成分を含むオーディオ信号が入力されると、飽和し、スイッチングアンプ15aに過電流が流れることとなる。このため、拡声システム100には、低域除去用のローカットフィルタ11が設けられているが、オーディオ信号からカットオフ周波数fcよりも低い周波数成分が除去されることから、ローカットフィルタ11を設けない場合に比べて音質が劣化することとなる。そこで、より低域の周波数成分も減衰させずに2次側へ伝送するために、トランスのコアを大きくしてカットオフ周波数を低くすることが考えられる。しかしながら、この方法では、トランスが巨大化し、製造コストが増大してしまう。
これに対し、本実施の形態では、オーディオ信号から除去される周波数成分に対応して倍音信号を生成し、この倍音信号と低域除去後のオーディオ信号とを合成したオーディオ合成信号をスイッチング増幅させることによって、トランスが飽和するのを防止しつつ、音質劣化の抑制を図っている。
<ミッシングファンダメンタル現象>
図4(a)及び(b)は、図1の拡声システム100における動作の一例を示した図であり、オーディオ信号の周波数特性が示されている。図4(a)には、横軸を周波数f(Hz)、縦軸を信号強度として、マイクロホンで集音されたオーディオ信号の強度が周波数成分f〜fについてそれぞれ示されている。図4(b)には、カットオフ周波数fcよりも低い周波数成分f1を除去するとともに、除去帯域内の周波数成分fを基音とする倍音成分f〜fが付加されたオーディオ信号が示されている。
一般に、自然界で発生する音には、その倍音成分が含まれている。例えば、周波数成分f=50Hzを基音とすれば、周波数が基音の2倍(100Hz)からなる2倍音成分f、3倍(150Hz)からなる3倍音声分f、4倍(200Hz)からなる4倍音成分fなどが含まれている。
このため、人は、仮に、基音成分fがオーディオ信号に含まれていなかったり、成分を減らしたとしても、複数の倍音成分f〜fが含まれていれば、この様な音を聞いた際に、基音も知覚するというのがミッシングファンダメンタル現象である。
本実施の形態では、ローカットフィルタ11によってオーディオ信号から除去される周波数成分に対応して倍音信号を生成し、この倍音信号を低域除去後のオーディオ信号に付加することによって、スピーカ7から出力されるオーディオ信号の音質が低域除去によって劣化するのを防止している。
<スイッチングアンプの回路構成>
図5は、図2のオーディオ用増幅装置2の構成例を示した回路図であり、ハーフブリッジ型のスイッチングアンプ15aが示されている。このスイッチングアンプ15aは、直流電源+Vccから電圧が印加されるコンデンサーC1及びトランジスタT1と、+Vccとは逆極性の直流電源−Vccから電圧が印加されるコンデンサーC2及びトランジスタT2と、トランジスタT1及びT2を駆動するゲート駆動回路22とによって構成される。
パルス変調部14から入力端子21に入力されたパルス変調信号は、ゲート駆動回路22に供給される。ゲート駆動回路22は、このパルス変調信号に基づいてトランジスタT1及びT2を制御し、各トランジスタT1,T2のゲートを交互にオンすることによって、出力端子23から電力増幅後のオーディオ増幅信号が出力される。
トランジスタT1及びT2は、いずれもMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属酸化物による電界効果トランジスタ)であり、ここでは、nチャネルMOSFETが用いられている。
トランジスタT1は、ソース電極が直流電源+Vccに接続され、ドレイン電極が出力端子23に接続されている。トランジスタT2は、ソース電極が出力端子23に接続され、ドレイン電極が直流電源−Vccに接続されている。
図6は、図2のオーディオ用増幅装置2の他の構成例を示した回路図であり、フルブリッジ型のスイッチングアンプ15bが示されている。このスイッチングアンプ15bは、直流電源Vccから電圧が印加されるコンデンサーC及びブリッジ回路と、ブリッジ回路内のトランジスタT11及びT22を駆動するゲート駆動回路22aと、ブリッジ回路内のトランジスタT12及びT21を駆動するゲート駆動回路22bとによって構成される。
パルス変調部14から入力端子21に入力されたパルス変調信号は、ゲート駆動回路22a及び22bに供給される。ゲート駆動回路22aは、このパルス変調信号に基づいてトランジスタT11及びT22を制御し、各トランジスタT11,T22のゲートを交互にオンする。また、ゲート駆動回路22bは、パルス変調信号に基づいてトランジスタT12及びT21を制御し、各トランジスタT12,T21のゲートを交互にオンする。
ゲート駆動回路22a,22bが互いに同期してトランジスタT11〜T22をオンすることによって、出力端子23から電力増幅後のオーディオ増幅信号が出力される。例えば、トランジスタT11及びT12と、トランジスタT21及びT22とが交互にオンされる。
一般に、スイッチングアンプ15a,15bを用いたオーディオ信号の増幅では、ローパスフィルタ16内のコイル、出力トランス3、音声出力ユニット5内のマッチングトランス6及びスピーカ7などからの回生電流によって、コンデンサーC1,C2,Cが過充電されるいわゆる電源パンピング現象が発生する。コンデンサーの過充電は、低域の周波数成分ほど一方のスイッチング素子がオンしている時間が長くなることから、その度合いも大きくなる。このため、音質を良くするためにより低域の周波数成分を含むオーディオ信号を増幅させようとすると、ローカットフィルタ11における周波数成分の通過帯域を低音側に広くしてスイッチングアンプ内のコンデンサーの容量を増やさなければならなかった。
これに対して、本実施の形態では、音質を劣化させることなく低域の周波数成分を除去できるので、スイッチングアンプ内のコンデンサーの容量を増大させることなく、音質を向上させることができる。従って、従来よりもスイッチングアンプを小型化することができる。
ハーフブリッジ型のスイッチングアンプ15aは、フルブリッジ型のスイッチングアンプ15bに比べて、過充電防止のためにコンデンサーの容量を大きくする必要があるが、トランジスタの数を少なくすることができる。従って、同じ周波数特性であれば、ハーフブリッジ型のスイッチングアンプ15aの方が、フルブリッジ型よりも小型化及び低コスト化することができる。なお、フルブリッジ型のスイッチングアンプ15bでは、単一電源なので、回生電流はすぐに消費され、ハーフブリッジ型のような片側過充電は起こりにくい。
本実施の形態によれば、伝送ライン4上の出力トランス3のカットオフ周波数fcよりも低い周波数成分を除去したオーディオ信号がスイッチング増幅されて伝送ライン4に供給されるので、出力トランス3が飽和するのを防止することができる。その際、オーディオ信号から除去される周波数成分に対応して倍音信号が生成され、この倍音信号と低域除去後のオーディオ信号とを合成したオーディオ合成信号がスイッチング増幅される。
この様に構成することにより、倍音信号及び低域除去後のオーディオ信号を合成したオーディオ合成信号がスイッチング増幅されて伝送ライン4に供給されるので、スイッチング増幅前にオーディオ信号から除去された低域の周波数成分に対応する倍音信号をスピーカ7から出力することができる。その際、スピーカ7から出力されるオーディオ信号に基音となる周波数成分が含まれていなくても、その倍音が含まれていれば、人が出力音を聞いた際に基音も知覚されるので、スピーカ7から出力されるオーディオ信号の音質が低域除去によって劣化するのを抑制することができる。
また、音質を劣化させることなく低域の周波数成分を除去できるので、その様な周波数成分の除去帯域を高音側に広くすることによって、音質を劣化させることなく、スイッチングアンプ15a,15bを小型化することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、オーディオ信号を増幅して複数のスピーカ7にハイインピーダンス伝送する際の音質劣化を抑制する場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、ハイインピーダンス伝送とローインピーダンス伝送とが切替可能なオーディオ用増幅装置について説明する。
図7は、本発明の実施の形態2によるオーディオ用増幅装置30の一構成例を示したブロック図である。このオーディオ用増幅装置30は、図2のオーディオ用増幅装置2と比較すれば、操作部31、伝送モード切替部32及びリレースイッチ33を備えている点で異なる。
伝送モード切替部32は、操作部31からの入力信号に基づいて、リレースイッチ33、パルス変調部14及びスイッチングアンプ34を制御し、ハイインピーダンス伝送と、ローインピーダンス伝送とのいずれかに動作モードを切り替える動作を行っている。
リレースイッチ33は、入力端子10に入力されたオーディオ信号をそのままパルス変調部14に伝送するためのスイッチである。
パルス変調部14では、伝送モード切替部32によって選択された動作モードに基づいて、ローカットフィルタ11による低域除去前のオーディオ信号からパルス変調信号を生成する動作が行われる。すなわち、ローインピーダンス伝送時には、合成信号生成部13からのオーディオ合成信号に代えて、リレースイッチ33を介して入力端子10から伝送されたオーディオ信号に基づいて、パルス変調信号が生成される。
スイッチングアンプ34では、当該パルス変調信号に基づいて、ローカットフィルタ11による低域除去前のオーディオ信号をスッチング増幅して伝送ライン4に供給する動作が行われる。
本実施の形態によれば、伝送モード切替部32によって選択された動作モードに応じてパルス変調及びスイッチング増幅が行われるので、オペレータによる操作部31の操作によって動作モードがローインピーダンス伝送からハイインピーダンス伝送に切り替えられた際に、自動的に低域除去させてパルス変調及びスイッチング増幅を行わせることができる。
本発明の実施の形態1によるオーディオ用増幅装置2を含む拡声システム100の概略構成の一例を示したシステム図である。 図1の拡声システム100におけるオーディオ用増幅装置2の一構成例を示したブロック図である。 図1の拡声システム100における出力トランス3の周波数特性A1の一例を示した図である。 図1の拡声システム100における動作の一例を示した図であり、オーディオ信号の周波数特性が示されている。 図2のオーディオ用増幅装置2の構成例を示した回路図であり、ハーフブリッジ型のスイッチングアンプ15aが示されている。 図2のオーディオ用増幅装置2の他の構成例を示した回路図であり、フルブリッジ型のスイッチングアンプ15bが示されている。 本発明の実施の形態2によるオーディオ用増幅装置30の一構成例を示したブロック図である。
符号の説明
1 音源装置
2 オーディオ用増幅装置
3 出力トランス
4 伝送ライン
5 音声出力ユニット
6 マッチングトランス
7 スピーカ
10 入力端子
11 ローカットフィルタ
12 倍音生成部
13 合成信号生成部
14 パルス変調部
15a スイッチングアンプ
16 ローパスフィルタ
17 出力端子
21 入力端子
22 ゲート駆動回路
23 出力端子
30 オーディオ用増幅装置
31 操作部
32 伝送モード切替部
33 リレースイッチ
C,C1,C2 コンデンサー
T1,T2,T11〜T22 トランジスタ
100 拡声システム

Claims (2)

  1. オーディオ信号を増幅し、伝送ラインを介してスピーカに伝送するオーディオ用増幅装置において、
    上記伝送ライン上のトランスのカットオフ周波数よりも低い周波数成分を上記オーディオ信号から除去する低域除去手段と、
    上記低域除去手段によって除去される周波数成分を上記オーディオ信号から基音として抽出し、周波数が上記基音の2以上の整数倍からなる倍音信号を生成する倍音生成手段と、
    上記低域除去手段による低域除去後のオーディオ信号及び上記倍音信号を合成してオーディオ合成信号を生成する合成信号生成手段と、
    上記オーディオ合成信号に基づいて、パルス変調信号を生成するパルス変調手段と、
    上記パルス変調信号に基づいて、上記オーディオ合成信号をスイッチング増幅し、上記伝送ラインに供給するスイッチングアンプと
    操作部からの入力信号に基づいて、ハイインピーダンス伝送及びローインピーダンス伝送のいずれかに動作モードを切り替える伝送モード切替手段とを備え、
    上記パルス変調手段が、上記伝送モード切替手段によって選択された動作モードに基づいて、上記低域除去手段による低域除去前のオーディオ信号からパルス変調信号を生成し、
    上記スイッチングアンプが、当該パルス変調信号に基づいて、上記低域除去手段による低域除去前のオーディオ信号をスッチング増幅して上記伝送ラインに供給することを特徴とするオーディオ用増幅装置。
  2. 上記トランスとして、上記スイッチングアンプの出力側に配置される絶縁用の出力トランスと、上記伝送ラインを介して上記スイッチングアンプから伝送された信号出力を降圧して上記スピーカに入力する降圧トランスとが上記伝送ライン上に配置され、
    上記低域除去手段が、上記出力トランスのカットオフ周波数及び上記降圧トランスのカットオフ周波数のうち、最も高いカットオフ周波数よりも低く、最も低いカットオフ周波数よりも高い周波数成分もオーディオ信号から除去することを特徴とする請求項1に記載のオーディオ用増幅装置。
JP2008118308A 2008-04-30 2008-04-30 オーディオ用増幅装置 Active JP5065982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008118308A JP5065982B2 (ja) 2008-04-30 2008-04-30 オーディオ用増幅装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008118308A JP5065982B2 (ja) 2008-04-30 2008-04-30 オーディオ用増幅装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009268014A JP2009268014A (ja) 2009-11-12
JP5065982B2 true JP5065982B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=41393250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008118308A Active JP5065982B2 (ja) 2008-04-30 2008-04-30 オーディオ用増幅装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5065982B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008040291A1 (de) * 2008-07-09 2010-01-14 Robert Bosch Gmbh Audioverstärker sowie Verfahren zur Umkonfiguration eines Audioverstärkers
JP5370206B2 (ja) * 2010-02-19 2013-12-18 株式会社デンソー 車両存在報知装置
JP5585764B2 (ja) * 2010-03-30 2014-09-10 マツダ株式会社 車両用発音装置
JP5287888B2 (ja) * 2011-01-31 2013-09-11 株式会社デンソー 音波発生装置
WO2013024508A1 (ja) * 2011-08-16 2013-02-21 パイオニア株式会社 音声処理装置、再生装置、音声処理方法およびプログラム
JP5685173B2 (ja) * 2011-10-04 2015-03-18 Toa株式会社 拡声システム
KR101619837B1 (ko) 2014-11-20 2016-05-11 서용상 디급 디지털 증폭기
WO2017094429A1 (ja) 2015-12-02 2017-06-08 株式会社ソシオネクスト 信号処理装置および信号処理方法
WO2017204916A1 (en) * 2016-05-25 2017-11-30 Wichita State University Hybrid method to synthesize voltage waveforms with non-harmonic profiles

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0823242A (ja) * 1994-07-08 1996-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 出力回路
JP2001245399A (ja) * 2000-03-01 2001-09-07 Rohm Co Ltd 重低音補正システム及びこれを用いた音響装置
JP2005236349A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Toa Corp 増幅器
JP4798970B2 (ja) * 2004-07-06 2011-10-19 パナソニック株式会社 増幅装置
JP4467459B2 (ja) * 2005-04-22 2010-05-26 アルパイン株式会社 オーディオ信号制御方法及び装置
JP4663597B2 (ja) * 2006-07-14 2011-04-06 ティーオーエー株式会社 非常放送設備用スピーカ特性補正装置
JP2009267616A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 音響トランスデューサおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009268014A (ja) 2009-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5065982B2 (ja) オーディオ用増幅装置
JP4916637B2 (ja) 電源から直接的に音声を得る方法と装置
US4649565A (en) Electro-acoustic converter with compensated frequency response characteristic
JP2005333601A (ja) スピーカー・ユニット駆動負帰還増幅器
JP5861442B2 (ja) D級電力増幅器
GB2416438A (en) Vacuum tube power amplifier switchable between push-pull and single ended configurations
EP2710731B1 (en) Amplifier for electrostatic transducers
SE531023C2 (sv) Ljudåtergivningssystem
TW201018082A (en) Audio amplifier and method for reconfiguring an audio amplifier
JP6221023B1 (ja) 音響発生装置
JP2003046345A (ja) パワーアンプ装置
JP2005508105A (ja) 電気から音響への変換装置
US20080260179A1 (en) Active loudspeaker
CA2508156C (en) Sonar transmitter
JP5139014B2 (ja) 構内放送システム
TWI442786B (zh) 揚聲器系統及揚聲器驅動電路
JPWO2006049154A1 (ja) デジタルアンプ装置
JP2018046396A (ja) 音声再生システム、および、これを構成する終端処理回路
US11444577B2 (en) Boost amplifier
WO2022224867A1 (ja) アンプ装置、オーディオ装置、及びアンプ装置の制御方法
US11843359B2 (en) Amplification system and method
KR20050119197A (ko) 디지털 증폭기, 디지털 증폭기 시스템, 보상 회로 및 d형증폭기 동작 방법
JP2011071885A (ja) 安定化電源音響出力装置
KR20080080874A (ko) 가상 접지를 이용한 오디오 파워 앰프 및 그 신호 처리방법
TWM350936U (en) Circuit device of public broadcasting amplifier

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5065982

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250