JP5064461B2 - ガラス板端面のパーティクル測定方法および測定装置 - Google Patents
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(1)ガラス板の端面に該ガラス板より軟質の擦り取り部材を押し当てながらスライドさせることにより、当該ガラス板の端面に摩擦を加えて該端面のパーティクルを擦り取り、その擦り取ったパーティクルを吸引して、パーティクルカウンタでその数を計数することを特徴とするガラス板端面のパーティクル測定方法。
(2)上記(1)の構成において、
前記擦り取り部材が、前記ガラス板の厚みより内径の大きな樹脂チューブであり、その樹脂チューブの先端を前記ガラス板の端面に押し当てながらスライドさせることにより、当該ガラス板の端面のパーティクルを擦り取りながら、前記樹脂チューブの先端開口で吸引することを特徴とするガラス板端面のパーティクル測定方法。
(3)ガラス板の端面に先端が押し当てられながらスライドさせられることで、当該ガラス板の端面のパーティクルを擦り取る前記ガラス板よりも軟質の樹脂チューブと、該樹脂チューブの基端側に接続されて該樹脂チューブの先端で擦り取ったパーティクルを該樹脂チューブを通して吸引する吸引装置と、該吸引装置によって吸引されたパーティクルの数を計数するパーティクルカウンタと、を備えることを特徴とするガラス板端面のパーティクル測定装置。
(4)上記(3)の構成において、
更に、前記ガラス板を端面測定ができるように一定の姿勢で保持するガラス板保持台と
、前記樹脂チューブを保持して、前記ガラス板保持台に保持されたガラス板の前記端面に対して前記樹脂チューブの先端を押し当て、押し当てた姿勢で前記樹脂チューブを前記ガラス板の端面に沿って平行に移動させる移動機構と、を備えることを特徴とするガラス板端面のパーティクル測定装置。
(5)上記(4)の構成において、
前記移動機構と前記吸引装置とを制御する制御装置を備えており、該制御装置が、前記吸引装置の作動に合わせて前記移動機構を制御して、前記樹脂チューブの先端をガラス板の端面の所定の長さの範囲に対して所定の回数だけ往復移動させることを特徴とするガラス板端面のパーティクル測定装置。
(6)上記(5)の構成において、
前記移動機構が、前記樹脂チューブを保持する移動ヘッドと、該移動ヘッドを前記ガラス板保持台に保持されたガラス板の端面に対して平行に移動するようにガイドするガイドレールと、該ガイドレールに沿って前記移動ヘッドを移動させる駆動装置とを具備しており、
一方、前記ガラス板保持台が、前記測定すべき端面を上に向けた立ち姿勢で前記ガラス板を保持するよう構成され、そのガラス板の保持位置よりも上側の位置に、前記移動機構のガイドレールが装備されていることを特徴とするガラス板端面のパーティクル測定装置。
(7)上記(5)または(6)の構成において、
前記ガイドレールに、前記移動ヘッドの移動範囲を規定するための位置規制手段が設けられていることを特徴とすることを特徴とするガラス板端面のパーティクル測定装置。
ここで、ガラス板の端面に押し当てる擦り取り部材としては、樹脂製のヘラや棒などを用いることができるが、上記(2)の構成では、擦り取り部材として樹脂チューブを用い、その先端でパーティクルを擦り取りながらパーティクルをそのままチューブで吸引するので、漏れなく正確にパーティクルを吸引し、計数することができる。即ち、擦り取り操作と吸引操作が一緒に構成しているので、効率よくパーティクルを測定することができる。
また、上記(3)の構成によれば、樹脂チューブの先端をガラス板の端面に擦り付けながら吸引することにより、簡単にパーティクルをカウントすることができる。
また、上記(4)の構成によれば、測定対象のガラス板を一定の姿勢で保持するガラス板保持台と、樹脂チューブの先端をガラス板の端面に押し当てたまま移動させる移動機構を設けているので、人手による不安定作業の軽減を図ることができ、熟練した測定者に限らずに測定作業を行うことができる。
また、上記(5)の構成によれば、制御装置により自動的に、樹脂チューブの先端をガラス板の端面に擦り付けながら必要回数だけ往復移動させるので、人手を省きながら安定した測定が可能となる。
また、上記(6)の構成によれば、ガラス板を、測定すべき端面を上に向けた立ち姿勢で保持しながら測定するので、ガラス板の取り扱いが楽にできるようになる。また、ガイドレールに沿って移動ヘッドが移動させることにより、樹脂チューブの先端をガラス板の
端面に擦り付けながら移動させるので、動作が安定し測定の信頼性を高めることができる。
また、上記(7)の構成によれば、ガイドレールに、移動ヘッドの移動範囲を規定するための位置規制手段を設けているので、移動ヘッドの往復移動範囲を正確に決めることができる。
図1は実施形態のガラス板端面のパーティクル測定方法の説明図で、(a)はパーティクル測定装置を用いてガラス板端面のパーティクルを測定している状態を示す図、(b)は測定装置の主要部品である樹脂チューブの先端をガラス板端面に対してスライドさせている状態を示す斜視図、(c)はガラス板端面に押し当てる樹脂チューブの先端の径とガラス板の厚さの関係を示す図である。
のマイクロクラック中に存在するパーティクルを擦り取るため、適度な硬さも必要である。その場合の硬さ(ショアA硬さ)は、「JIS K6253」に準ずる条件において、ショアA30〜99の範囲にあることが望ましく、さらに望ましくはショアA30〜95の範囲にあることがよく、最も望ましくはショアA50〜90の範囲にあることがよい。比較の参考までに、「JIS K6253」のサンプル値を目安として挙げると、次の通りである。
ショアA95・・・ゴルフボール
ショアA90・・・野球の硬球
ショアA70・・・野球の軟球
ショアA50・・・プラスチック消しゴム
ショアA30・・・自転車のタイヤチューブ
ガラス板Wの端面Waのパーティクルを測定する場合は、図1(a)、(b)に示すように、ガラス板Wの端面Waに擦り取り部材としての樹脂チューブ10の先端11を押し当てながら、ガラス板Wの端面Waの長手方向に沿って矢印Xのように樹脂チューブ10の先端をスライドさせる。そして、ある程度の力を加えながら押し付けてスライドさせることにより、ガラス板Wの端面Waに摩擦を加えて、ガラス板Wの端面Waのパーティクルを擦り取り、その擦り取ったパーティクルを、樹脂チューブ10を通して吸引装置で吸引して、パーティクルカウンタ20でその数を計数する。
ラス板Wの研磨枚数に応じて溝61ができる。溝61が深くなると研磨不良となるので、例えば、600枚ごとに、図6(d)に示すように研磨ホイール60の位置換えや交換をする。
ここでのサンプルは、ダウンドロー法にて成形したFPD用の厚み0.7mmのガラス板である。
例えば、(a)の樹脂チューブの先端11Aは、チューブの長手方向に垂直にカットした単純な形状をなしている。また(b)の樹脂チューブの先端11Bは、チューブの長手方向に斜めにカットした形状をなしている。このように斜めにカットした場合は、先端開
口の面積を大きくできるので、吸引効率の向上が図れる。
図6は同パーティクル測定装置の構成図で、(a)は全体構成を示す斜視図、(b)は(a)のVIb部の拡大図、(c)は(a)のVIc部の拡大図、図7の(a)は図6(a)のVIIa部の拡大図、(b)は(a)で示す部分の模式図である。
脂チューブ10を保持部143を介して保持する移動ヘッド141と、移動ヘッド141をガラス板保持台130に保持されたガラス板Wの端面Waに対して平行に移動するようにガイドするガイドレール142と、ガイドレール142に沿って移動ヘッド141を移動させる駆動装置(図示略)とを具備している。駆動装置としては、例えばエアシリンダやリニアモータ等が採用できる。
このとき使用するセンサとしては、上述のような接触式のものでも、光電センサ、近接センサのような非接触式のものでも良い。
W ガラス板
Wa 端面
10 樹脂チューブ(擦り取り部材)
11,11A,11B,11C,11D 先端
12 基端
20 パーティクルカウンタ(吸引装置を含む)
30 擦り取り部材
120 パーティクル測定装置
130 ガラス板保持台
140 移動機構
141 移動ヘッド
142 ガイドレール
151,152 位置センサ(位置規制手段)
Claims (3)
- フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の端面に、該ガラス基板よりも軟質の擦り取り部材を押し当てながら移動させるスライド工程と、
前記スライド工程により前記ガラス基板の端面に摩擦が加えられることで発生したガラスパーティクルを吸引する吸引工程と、
前記吸引工程で吸引したパーティクルの数をパーティクルカウンタで計数する計数工程と、
を有することを特徴とするガラス板端面のパーティクル測定方法。 - 前記ガラス基板の端面は、研磨ホイールにより研磨された端面であることを特徴とする請求項1に記載のガラス板端面のパーティクル測定方法。
- フラットパネルディスプレイ用ガラス基板よりも軟質の樹脂チューブであって、該ガラス基板の端面に先端が押し当てられながらスライドさせられることで、当該ガラス基板の端面のパーティクルを擦り取る樹脂チューブと、
該樹脂チューブの基端側に接続されて該樹脂チューブの先端で擦り取ったパーティクルを該樹脂チューブを通して吸引する吸引装置と、
該吸引装置によって吸引されたパーティクルの数を計数するパーティクルカウンタと、
を備えることを特徴とするガラス板端面のパーティクル測定装置。
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