JP5064263B2 - 減速機構付モータ - Google Patents

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Description

本発明は、ウォームを有する回転軸を回転自在に収容するヨークと、ウォームと噛み合うウォームホイールを回転自在に収容する有底状のギヤケースとを備えた減速機構付モータに関する。
従来、自動車等の車両に搭載されるパワーウィンド装置やワイパ装置等の駆動源として、小型でありながら大きな出力が得られる減速機構付モータを用いている。この減速機構付モータとしては、ウォームを有する回転軸を回転自在に収容するヨークと、ウォームと噛み合うウォームホイールを回転自在に収容する有底状のギヤケースとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、回転軸の回転は、ウォームおよびウォームホイールよりなる減速機構によって所定の速度にまで減速され、この減速されて高トルク化された出力がウィンドガラス等の被駆動対象物に向けて出力されるようになっている。
特許文献1に記載されたギヤードモータ(減速機構付モータ)は、ウォームホイールの内部にクッションラバー(クッション部材)を備えるとともに、ウォームホイールにはウォームホイールの出力を外部に伝達する伝達プレートが装着されている。クッションラバーは、ウォームホイールと伝達プレートとの間に設けられ、これにより伝達プレートから伝達される被駆動対象物(ウィンドガラス等)からの衝撃等を緩和するようにしている。
特許第3822462号公報(図2)
ところで、重量が嵩む大きな被駆動対象物を駆動するような場合には、小型の被駆動対象物を駆動する場合に比して、モータの出力を大きくする等の対策が必要となる。また、このようなモータの高出力化に伴ってウォームホイールの剛性を高めたり、クッションラバーの容量を増加させたりする必要も生じる。
しかしながら、上述の特許文献1に記載された減速機構付モータによれば、モータの高出力化に対応すべくウォームホイールやクッションラバーを大型化すると、専用の大型のギヤケースが別途必要となり、ひいては車両への搭載性の低下や部品管理の煩雑化等を招くことになる。したがって、ギヤケース等の動力伝達系統以外の構成部品を可能な限り汎用部品とし、その上で高出力化に対応できるようにすることが望ましい。
本発明の目的は、ギヤケースの汎用性を高めつつモータの高出力化に対応することができる減速機構付モータを提供することにある。
本発明の減速機構付モータは、回転軸を回転自在に収容するヨークと、前記回転軸と一体回転可能に設けられたウォームと噛み合うウォームホイールを回転自在に収容する有底状のウォームホイール収容部が設けられたギヤケースとを備える減速機構付モータであって、前記ギヤケースには、前記ウォームホイール収容部の底面部から前記ウォームホイールの軸方向に延びて設けられ、前記ウォームホイールを回転自在に支持する軸部と、前記ウォームホイール収容部の底面部から前記ウォームホイールの軸方向に設けられ、前記ウォームホイール収容部の底面部と対向する前記ウォームホイールを摺動自在に支持する支持凸部と、前記底面部の前記支持凸部よりも外周側に設けられる外周側底面部と、前記ギヤケースの前記軸部が形成される方向とは反対側の裏面部に前記軸部の軸芯から放射状に設けられ、外周側が前記外周側底面部に近接するよう傾斜して配置されたリブと、前記リブに連結され、前記支持凸部の軸方向から対向する位置に配置されたリングリブと、前記ウォームホイール収容部の底面部の前記支持凸部よりも内周側に設けられ、前記支持凸部を基準とする深さ寸法が、前記外周側底面部よりも深くなるよう前記リブの稜線に近接する内周側底面部とが形成されていることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記ウォームホイール収容部の前記内周側底面部と対向する位置に配置される前記ウォームホイールの対向部には、前記内周側底面部に近接する肉盛部が設けられていることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記ウォームホイールにクッション部材を収容する収容部を設けるとともに、前記クッション部材と嵌合しかつ前記収容部を覆うプレート部材を設け、前記ウォームホイールと前記プレート部材とを前記クッション部材を介して一体回転可能としたことを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記軸部の長さ寸法を、前記ウォームホイール収容部の外部にまで延びる長さ寸法に設定することを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、回転軸を回転自在に収容するヨークと、前記回転軸と一体回転可能に設けられたウォームと噛み合うウォームホイールを回転自在に収容する有底状のウォームホイール収容部が設けられたギヤケースとを備える減速機構付モータであって、前記ギヤケースには、前記ウォームホイール収容部の底面部から前記ウォームホイールの軸方向に向けて前記ウォームホイール収容部の外部にまで延ばされ、前記ウォームホイールを回転自在に支持する軸部と、前記ウォームホイール収容部の底面部から前記ウォームホイールの軸方向に設けられ、前記ウォームホイール収容部の底面部と対向する前記ウォームホイールの対向部を摺動自在に支持する支持凸部と、前記ウォームホイール収容部の底面部の前記支持凸部よりも外周側に設けられる外周側底面部と、前記ギヤケースの裏面部に前記軸部を中心として放射状に設けられ、外周側が前記外周側底面部に近接するよう傾斜したリブと、前記リブに連結され、前記支持凸部の軸方向から対向する位置に配置されたリングリブと、前記ウォームホイール収容部の底面部の前記支持凸部よりも内周側に設けられ、前記支持凸部を基準とする深さ寸法が、前記外周側底面部よりも深くなるよう前記リブの稜線に近接する内周側底面部とが形成され、前記ウォームホイールの対向部には、前記内周側底面部に近接する肉盛部が設けられていることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータによれば、ギヤケースの裏面部に、外周側が外周側底面部に近接するよう傾斜したリブを放射状に設け、ウォームホイール収容部の底面部の支持凸部よりも内周側に、支持凸部を基準とする深さ寸法が外周側底面部よりも深くなるようリブの稜線に近接する内周側底面部を設けるので、径方向内側の隣り合うリブ間に形成されるデッドスペースを利用してギヤケースの容量を増大させることができる。したがって、ギヤケースの汎用性を高めつつモータの高出力化に対応することが可能となる。
本発明の減速機構付モータによれば、ウォームホイール収容部の内周側底面部と対向する位置に配置されるウォームホイールの対向部には、内周側底面部に近接する肉盛部が設けられるので、ウォームホイールの剛性を高めることができ、モータの高出力化に対応することが可能となる。
本発明の減速機構付モータによれば、ウォームホイールにクッション部材を収容する収容部を設けるとともに、クッション部材と嵌合しかつ収容部を覆うプレート部材を設け、ウォームホイールとプレート部材とをクッション部材を介して一体回転可能としたので、クッション部材の容量を増大することができ、モータの高出力化に対応することが可能となる。
以下、本発明の第1実施の形態に係る減速機構付モータについて、図面を用いて詳細に説明する。
図1は第1実施の形態に係る減速機構付モータを示す部分断面図を、図2は図1のA−A線に沿う断面図を、図3は図1のギヤケースを表側から見た斜視図を、図4は図1のギヤケースを裏側から見た斜視図を、図5は図1のギヤケースの底面部および裏面部の形状を説明する部分拡大断面図を、図6はウォームホイールを裏側から見た斜視図をそれぞれ表している。
図1に示すように、減速機構付モータとしてのパワーウィンドモータ10は、ウィンドガラスを昇降させるウィンドレギュレータ(図示せず)を駆動するものである。パワーウィンドモータ10は、モータ部20とギヤ部30とを備えており、モータ部20およびギヤ部30は、それぞれ複数の締結ネジ11(図示では2つのみを示す)によって接続されている。
モータ部20は、断面が略小判形状(詳細図示せず)に形成された有底状のモータケース(ヨーク)21を備えており、車両におけるドア内の幅狭空間(図示せず)への搭載性を向上させている。モータケース21は、導電性を有する金属板を深絞り成形(プレス成形)することにより所定形状に形成されている。モータケース21の内側には、断面が略円弧形状に形成された一対の永久磁石22がモータケース21の内側の対向する位置にそれぞれ装着されており、各永久磁石22により形成される磁路(図示せず)はモータケース21を通るようになっている。各永久磁石22の間には、所定の隙間を介してアーマチュア23が回転自在に設けられており、アーマチュア23にはコイル24が巻装されている。
アーマチュア23の回転中心には、アーマチュア23よりも長尺のアーマチュア軸(回転軸)25が固定されており、アーマチュア軸25の一端側(図中右側)は、モータケース21の底部に装着されたラジアル軸受26を介して回転自在に支持されている。また、アーマチュア軸25の他端側(図中左側)は、ギヤ部30のギヤケース31内に延出されており、ギヤケース31内に設けられる一対のラジアル軸受36a,36bおよびスラスト軸受37により回転自在に支持されている。
アーマチュア軸25のギヤ部30側でアーマチュア23に近接する位置には、整流子27が一体に設けられている。整流子27は、導電性を有する複数の整流子片27aを円柱状に纏めて、これをモールド成形することにより形成されている。各整流子片27aにはコイル24の端部が電気的に接続されており、整流子27を介してコイル24に駆動電流を供給することでアーマチュア23には電磁力が発生し、これによりアーマチュア軸25が正方向または逆方向に回転するようになっている。
アーマチュア軸25の他端側にはウォーム28が一体に設けられており、ウォーム28はウォームホイール50の歯部50aに噛み合わされている。ここで、ウォーム28およびウォームホイール50は、本発明における減速機構を構成している。ウォーム28およびウォームホイール50よりなる減速機構は、アーマチュア軸25の回転を所定の速度にまで減速して高トルク化するとともに、高トルク化した回転をウォームホイール50から外部に出力するようになっている。
ギヤ部30は有底状のギヤケース31を備えており、当該ギヤケース31は、金型内に溶融した樹脂等を流し込む樹脂成形により所定形状に形成されている。ギヤケース31のモータケース21側には、プラスチック等の樹脂材料よりなるブラシホルダ32が装着されており、ブラシホルダ32には一対のブラシ33が径方向に移動自在に設けられている。各ブラシ33は、整流子27に駆動電流を供給するために、各スプリング34の弾性力によって整流子27に摺接するようになっている。
ギヤケース31の内側には、図1ないし図3に示すようにウォーム収容部35が形成されている。ウォーム収容部35には、アーマチュア軸25のウォーム28が回転自在に収容され、ウォーム収容部35の一端側(図中右側)には、アーマチュア軸25を径方向から支持するラジアル軸受36aが装着されている。また、ウォーム収容部35の他端側(図中左側)には、アーマチュア軸25を径方向から支持するラジアル軸受36bおよびアーマチュア軸25を軸方向から支持するスラスト軸受37が装着されている。
ギヤケース31の内側には、ウォーム収容部35に対向するようにしてウォームホイール収容部38が形成されている。ウォームホイール収容部38には、ウォームホイール50が回転自在に収容されており、ウォームホイール50の歯部50aにはウォーム28が噛み合わされている。これにより、ウォーム28の回転、つまりアーマチュア軸25の回転が、ウォームホイール50に伝達されるようになっている。
ウォームホイール収容部38の底面部39の中心部分には、図2および図3に示すように、ウォームホイール収容部38の深さ寸法よりも長い長さ寸法に設定された軸部40が一体に設けられており、軸部40はウォームホイール50の軸方向に延びてギヤケース31の外部にまで延ばされている。この軸部40は、ギヤケース31の成形時において、ギヤケース31と同時に形成されるようになっている。軸部40は、底面部39側から大径円柱部41aおよび小径円柱部41bを有しており、各円柱部41a,41bは、ウォームホイール50を回転自在に支持するようになっている。
各円柱部41a,41bには、複数の中空部42a,42bおよび42cが設けられている。各中空部42a,42bおよび42cを設けることにより、ギヤケース31の軽量化に加え、ギヤケース31の成形後における各円柱部41a,41bの歪み(ヒケ)の発生を抑制するようにしている。
底面部39には、断面が略台形形状に形成された環状の支持凸部43が設けられている。支持凸部43は軸部40と同じ方向に延ばされており、その端部には、全周に亘り平滑となった上面部43aが設けられている。上面部43aは、底面部39と対向するウォームホイール50の対向部50bを摺動自在に支持するようになっている。なお、パワーウィンドモータ10を組み立てる際、上面部43aには所定量の摺動グリス(図示せず)が塗布され、これによりウォームホイール50の長期に亘る円滑な摺動を可能にしている。
底面部39の支持凸部43よりも外周側には外周側底面部44が設けられ、底面部39の支持凸部43よりも内周側には内周側底面部45が設けられている。図5に示すように、支持凸部43の上面部43aを基準とした外周側底面部44の深さ寸法はL1となっている。また、支持凸部43の上面部43aを基準とした内周側底面部45の深さ寸法はL2となっている。内周側底面部45の深さ寸法L2は、外周側底面部44の深さ寸法L1よりも大きい寸法(L2>L1)となっており、これにより、ウォームホイール50(図中破線)と内周側底面部45との間には、比較的大きな容量の環状空間部V(図中網掛部)が形成される。
ギヤケース31の裏面部46には、図4に示すように、軸部40を中心(軸芯)として径方向外側に向けて放射状に延びる複数のリブ47が一体に形成されており、各リブ47は環状のリングリブ48により周方向に向けて連結されている。これらの各リブ47およびリングリブ48は、ギヤケース31の剛性を高める役割を果たしている。
各リブ47は、図5に示すように径方向内側の高さ寸法が高くなり、径方向外側の高さ寸法が低くなるようその稜線Rが傾斜して形成されている。これにより、各リブ47の径方向外周側は外周側底面部44に近接した状態となっている。リングリブ48は、支持凸部43の軸方向から対向する位置に配置されており、支持凸部43の剛性を高めている。
このように各リブ47の径方向内側の高さ寸法を高く設定することにより、ウォームホイール50を支持する軸部40の根元の剛性を高め、ウォームホイール50の回転に伴う軸部40の振れを抑制している。また、径方向内側における隣り合う各リブ47の間には、比較的大きな空間部Sが形成されており、この空間部Sを利用して内周側底面部45を各リブ47の稜線Rに近接させている。つまり、内周側底面部45は外周側底面部44よりも低い位置(図5参照)に配置されることになり、このように隣り合う各リブ47間の空間部S(デッドスペース)を有効利用することでギヤケース31内の環状空間部Vを大きくし、ギヤケース31の容量増大を図っている。
ウォームホイール50は、図2および図6に示すように、大径部51,中径部52および小径部53を有しており、大径部51は大径円柱部41aに支持され、中径部52および小径部53は小径円柱部41bに支持されている。
大径部51の内周側底面部45と対向する対向部51aには、図5に示すように、環状空間部Vに入り込んで内周側底面部45に近接する肉盛部51bが一体に形成されている。肉盛部51bはウォームホイール50の内径側部分の剛性を高めており、これにより、ウォームホイール50には大きなトルクを負荷することが可能となっている。よって、モータ部20の大型化(高出力化)に対応することができる。ただし、肉盛部51bは、ウォームホイール50の内径側部分に限らず、環状空間部Vの形状に倣う範囲でその容量を任意に大きく設定することができる。したがって、一種類のギヤケース31で剛性を異ならせた種々のウォームホイール50に対応することができ、ギヤケース31を汎用部品として出力の異なる種々のモータ部20を利用することが可能となる。
また、肉盛部51bには、図6に示すように、ウォームホイール50の中心から外周に向かう方向に形成された溝Gがウォームホイール50の回転方向に複数箇所設けられている。この溝Gに摺動グリスを溜めることで、ウォームホイール50が回転した際にウォームホイール50とギヤケース31との摺動面に摺動グリスを供給することが可能となる。
ウォームホイール50の中径部52と軸部40の小径円柱部41bとの間には、ゴム等の樹脂材料よりなるOリング60が装着されている。このOリング60は、ウォームホイール50と軸部40との間を密封し、雨水等がウォームホイール50と軸部40との間を介してギヤケース31内に侵入するのを抑制するようになっている。
小径部53の外周面には、当該小径部53の軸方向に延びるようセレーション(複数の凹凸)53aが一体に形成されている。小径部53には、図中破線で示すように駆動プーリ61が装着され、小径部53のセレーション53aは、駆動プーリ61の小径部53に対する空転を規制するようになっている。これにより、ウォームホイール50の回転を効率良く駆動プーリ61に伝達することが可能となっている。ここで、駆動プーリ61の外周面には駆動ワイヤ62(図中破線)が複数回巻装されており、この駆動ワイヤ62の端部は、図示しないウィンドレギュレータに接続されている。これにより、ウォームホイール50の回転に伴って駆動プーリ61が回転すると、駆動ワイヤ62が図示しないウィンドレギュレータを駆動し、ひいてはウィンドガラスの昇降動作が行われる。
中径部52の外周面には環状のシール部材70が装着されており、このシール部材70は環状のベース部材71により支持されている。シール部材70は、ベース部材71をギヤケース31に嵌合することにより、ギヤケース31に固定されている。シール部材70の内周面には、中径部52の外周面に摺接する第1リップシール72および第2リップシール73が設けられ、これにより、ウォームホイール50の回転抵抗の増加を抑えつつ十分なシール性を確保できるようになっている。シール部材70には各リップシール72,73の他に、駆動プーリ61の側壁部61aに摺接する第3リップシール74が設けられている。第3リップシール74においても、駆動プーリ61の回転抵抗の増加を抑えつつ十分なシール性を確保できるようになっている。
以上詳述したように、第1実施の形態に係るパワーウィンドモータ10によれば、ギヤケース31の裏面部46に、外周側が外周側底面部44に近接するよう傾斜したリブ47を放射状に設け、ギヤケース31の底面部39の支持凸部43よりも内周側に、支持凸部43を基準とする深さ寸法が外周側底面部44よりも深くなるようリブ47の稜線Rに近接する内周側底面部45を設けている。これにより、径方向内側の隣り合うリブ47間に形成される空間部Sを利用してギヤケース31の容量を増大させることができる。よって、ギヤケース31の汎用性を高めつつモータ部20の高出力化に対応することができる。
また、第1実施の形態に係るパワーウィンドモータ10によれば、ウォームホイール50の内周側底面部45と対向する対向部51aに、内周側底面部45に近接する肉盛部51bを設けている。これにより、ウォームホイール50の剛性を高めることができ、モータ部20の高出力化に対応することができる。
次に、本発明の第2実施の形態に係る減速機構付モータについて、図面を用いて詳細に説明する。図7は第2実施の形態に係る減速機構付モータを示す部分断面図を、図8は図7のA−A線に沿う断面図をそれぞれ表している。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述したパワーウィンドモータ10においては、ダンパを備えないダンパレスのウォームホイール50を採用したが、第2実施の形態に係るパワーウィンドモータ80においては、図7および図8に示すようにダンパ付ウォームホイール90を採用している。第2実施の形態においては、この点のみが第1実施の形態と異なっている。
ダンパ付ウォームホイール90は、内側に複数の収容部91aを備えた有底状のウォームホイール91を有している。ウォームホイール91の収容部91aは、内周側底面部45と対向する対向部91bに設けられ、対向部91bは内周側底面部45に近接して環状空間部Vに入り込んでいる。これにより、十分に大きな容量の収容部91aが形成される。収容部91aは、ウォームホイール91の周方向に沿って等間隔で3つ形成されており、隣り合う各収容部91aは、それぞれ隔壁部91cによって区切られている。
収容部91aには、ゴム等の弾性部材よりなるクッション部材92がそれぞれ収容されており、クッション部材92は、収容部91aの形状に倣って所定形状に形成されている。クッション部材92の周方向中央部分には、径方向外側に向けて開口する開口部92aが形成されており、この開口部92aにはプレート部材93の脚部93aが嵌合している。
ウォームホイール91には、当該ウォームホイール91の開口部を閉塞するとともに、ウォームホイール91の回転を駆動プーリ61に伝達するプレート部材93がクッション部材92を介して装着されており、このプレート部材93は、ウォームホイール91に対してクッション部材92が弾性変形する範囲内で相対回転可能となっている。プレート部材93の収容部91a側には、クッション部材92の開口部92aに嵌合される脚部93aが一体に設けられており、この脚部93aは、クッション部材92の非変形状態においてクッション部材92の周方向中央部分に配置されるようになっている。また、プレート部材93の駆動プーリ61側には、上述した第1実施の形態と同様に中径部52および小径部53が一体に設けられている。
このように、ダンパ付ウォームホイール90は、ウォームホイール91,クッション部材92およびプレート部材93により構成されている。そして、プレート部材93がウォームホイール91に対して相対回転すると、ウォームホイール91とプレート部材93との間のクッション部材92が脚部93aの移動により弾性変形され、このクッション部材92の弾性変形によってウィンドガラスから伝達される衝撃を緩和できるようになっている。ただし、本実施の形態においては、ゴム製のクッション部材92に代えて、脚部93aの両側とこれに対向する隔壁部91cとの間に、クッション部材としてのコイルスプリングを装着することもできる。
以上詳述したように、第2実施の形態に係るパワーウィンドモータ80によれば、ウォームホイール91を有底状に形成し、ウォームホイール91の内周側底面部45と対向する対向部91bに内周側底面部45に近接する収容部91aを設け、ウォームホイール91の開口側に当該開口側を閉塞しかつウォームホイール91の回転を外部に伝達するプレート部材93を設け、収容部91aのウォームホイール91とプレート部材93との間にクッション部材92を収容した。よって、クッション部材92の容量を増大することができ、モータ部20の高出力化に対応することが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、減速機構付モータを、車両のウィンドガラスを昇降させるパワーウィンド装置のパワーウィンドモータ10に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、車両に搭載されるワイパ装置や電動サンルーフ装置等の駆動源にも適用することができる。
また、上記各実施の形態においては、ギヤケース31を樹脂により形成したものを示したが、本発明はこれに限らず、溶融したアルミ材料等を鋳造成形することにより形成することもできる。
第1実施の形態に係る減速機構付モータを示す部分断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のギヤケースを表側から見た斜視図である。 図1のギヤケースを裏側から見た斜視図である。 図1のギヤケースの底面部および裏面部の形状を説明する部分拡大断面図である。 ウォームホイールを裏側から見た斜視図である。 第2実施の形態に係る減速機構付モータを示す部分断面図である。 図7のA−A線に沿う断面図である。
符号の説明
10 パワーウィンドモータ(減速機構付モータ)
11 締結ネジ
20 モータ部
21 モータケース(ヨーク)
22 永久磁石
23 アーマチュア
24 コイル
25 アーマチュア軸(回転軸)
26 ラジアル軸受
27 整流子
27a 整流子片
28 ウォーム(減速機構)
30 ギヤ部
31 ギヤケース
32 ブラシホルダ
33 ブラシ
34 スプリング
35 ウォーム収容部
36a,36b ラジアル軸受
37 スラスト軸受
38 ウォームホイール収容部
39 底面部
40 軸部
41a 大径円柱部(軸部)
41b 小径円柱部(軸部)
42a,42b,42c 中空部
43 支持凸部
43a 上面部
44 外周側底面部
45 内周側底面部
46 裏面部
47 リブ
48 リングリブ
50 ウォームホイール(減速機構)
50a 歯部
50b 対向部
51 大径部
51a 対向部
51b 肉盛部
52 中径部
53 小径部
53a セレーション
60 Oリング
61 駆動プーリ
61a 側壁部
62 駆動ワイヤ
70 シール部材
71 ベース部材
72 第1リップシール
73 第2リップシール
74 第3リップシール
80 パワーウィンドモータ(減速機構付モータ)
90 ダンパ付ウォームホイール
91 ウォームホイール
91a 収容部
91b 対向部
91c 隔壁部
92 クッション部材
92a 開口部
93 プレート部材
93a 脚部
G 溝
R 稜線
S 空間部(デッドスペース)
V 環状空間部

Claims (5)

  1. 回転軸を回転自在に収容するヨークと、前記回転軸と一体回転可能に設けられたウォームと噛み合うウォームホイールを回転自在に収容する有底状のウォームホイール収容部が設けられたギヤケースとを備える減速機構付モータであって、
    前記ギヤケースには、
    前記ウォームホイール収容部の底面部から前記ウォームホイールの軸方向に延びて設けられ、前記ウォームホイールを回転自在に支持する軸部と、
    前記ウォームホイール収容部の底面部から前記ウォームホイールの軸方向に設けられ、前記ウォームホイール収容部の底面部と対向する前記ウォームホイールを摺動自在に支持する支持凸部と、
    前記底面部の前記支持凸部よりも外周側に設けられる外周側底面部と、
    前記ギヤケースの前記軸部が形成される方向とは反対側の裏面部に前記軸部の軸芯から放射状に設けられ、外周側が前記外周側底面部に近接するよう傾斜して配置されたリブと、
    前記リブに連結され、前記支持凸部の軸方向から対向する位置に配置されたリングリブと、
    前記ウォームホイール収容部の底面部の前記支持凸部よりも内周側に設けられ、前記支持凸部を基準とする深さ寸法が、前記外周側底面部よりも深くなるよう前記リブの稜線に近接する内周側底面部とが形成されていることを特徴とする減速機構付モータ。
  2. 請求項1記載の減速機構付モータにおいて、前記ウォームホイール収容部の前記内周側底面部と対向する位置に配置される前記ウォームホイールの対向部には、前記内周側底面部に近接する肉盛部が設けられていることを特徴とする減速機構付モータ。
  3. 請求項1記載の減速機構付モータにおいて、前記ウォームホイールにクッション部材を収容する収容部を設けるとともに、前記クッション部材と嵌合しかつ前記収容部を覆うプレート部材を設け、前記ウォームホイールと前記プレート部材とを前記クッション部材を介して一体回転可能としたことを特徴とする減速機構付モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の減速機構付モータにおいて、前記軸部の長さ寸法を、前記ウォームホイール収容部の外部にまで延びる長さ寸法に設定することを特徴とする減速機構付モータ。
  5. 回転軸を回転自在に収容するヨークと、前記回転軸と一体回転可能に設けられたウォームと噛み合うウォームホイールを回転自在に収容する有底状のウォームホイール収容部が設けられたギヤケースとを備える減速機構付モータであって、
    前記ギヤケースには、
    前記ウォームホイール収容部の底面部から前記ウォームホイールの軸方向に向けて前記ウォームホイール収容部の外部にまで延ばされ、前記ウォームホイールを回転自在に支持する軸部と、
    前記ウォームホイール収容部の底面部から前記ウォームホイールの軸方向に設けられ、前記ウォームホイール収容部の底面部と対向する前記ウォームホイールの対向部を摺動自在に支持する支持凸部と、
    前記ウォームホイール収容部の底面部の前記支持凸部よりも外周側に設けられる外周側底面部と、
    前記ギヤケースの裏面部に前記軸部を中心として放射状に設けられ、外周側が前記外周側底面部に近接するよう傾斜したリブと、
    前記リブに連結され、前記支持凸部の軸方向から対向する位置に配置されたリングリブと、
    前記ウォームホイール収容部の底面部の前記支持凸部よりも内周側に設けられ、前記支持凸部を基準とする深さ寸法が、前記外周側底面部よりも深くなるよう前記リブの稜線に近接する内周側底面部とが形成され、
    前記ウォームホイールの対向部には、前記内周側底面部に近接する肉盛部が設けられていることを特徴とする減速機構付モータ。
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