JP5064152B2 - 電動ポンプ装置及び電動ポンプ装置を用いた燃料供給装置 - Google Patents

電動ポンプ装置及び電動ポンプ装置を用いた燃料供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、電動モータによって駆動される電動ポンプ装置に関し、特に、電動ポンプ装置に設けられた電動モータ用給電端子の取付構造に関する。また、本発明は、電動ポンプを使用した車両用の燃料供給装置に関し、特に、自動二輪車用の燃料供給装置における電動モータ用給電端子の取付構造に関する。
近年、二輪車や四輪車などの車両用燃料供給装置として、部品点数の削減や組付作業の効率化等の観点から、燃料ポンプや圧力制御装置、ストレーナ等を一体化した燃料ポンプモジュールが広く用いられている。このような燃料ポンプモジュールでは、燃料ポンプとして、電動モータによって駆動される電動ポンプ装置が使用され、ポンプ駆動用のモータ共々ユニット化されて燃料タンク内や燃料タンク近傍に配置される。
例えば、特許文献1のような燃料供給装置では、フランジと呼ばれる円板状の部材に電動ポンプ装置やストレーナ、プレッシャレギュレータ等を固定してポンプモジュールを形成する。そして、このフランジを燃料タンクの開口に装着することにより、ポンプモジュール、すなわち、燃料供給装置がタンク内に取り付けられる。そして、電動ポンプ装置を駆動させると、フィルタを介して燃料タンク内の燃料が吸入され、圧力制御装置やストレーナ等によって、濾過・調圧された燃料がエンジンの燃料供給系に送給される。
一方、前述のような燃料供給装置では、電動ポンプ装置に対し電力を供給するため、ポンプモジュールの端部に給電端子が設けられている。この給電端子は、円筒形状の電動ポンプ端部に取り付けられた蓋状のカバー部材に設けられており、例えば、特許文献2のように、合成樹脂製のカバー部材に突設されたソケット内に収容されている。図7は、このような従来の給電端子取付構造を示す断面図である。図7に示すように、ソケット101内に配された給電端子102は、ソケット底壁103に形成された貫通孔104に挿入される形で取り付けられる。給電端子102の基部側には、貫通孔104よりも大径に形成された圧入部105が設けられており、給電端子102は、この圧入部105により、ソケット101に圧入状態で取り付けられる。
WO 2006/120899号公報 特開2000-18185号公報
ところが、図7のような給電端子取付構造の場合、カバー部材に給電端子102を圧入固定する構成のため、振動や温度変化等により、圧入固定部が緩んでしまうおそれがあるという問題があった。特に、自動車等の燃料供給装置に使用される電動ポンプ装置では、車体振動によって圧入固定部が緩み易く、それが緩んだ状態でさらに振動が加わると、給電端子102がカバー部材から抜け落ちてしまう可能性があり、その対策が求められていた。
本発明の目的は、電動ポンプ装置における給電端子の脱落を防止し、電動ポンプ装置の信頼性向上を図ることにある。また、本発明の目的は、電動ポンプ装置における給電端子の脱落を防止し、電動ポンプ装置を用いた燃料供給装置の信頼性向上を図ることにある。
本発明の電動ポンプ装置は、電動モータと、前記電動モータの回転軸の一端側に取り付けられたポンプと、前記回転軸の他端側に配置されたカバー部材と備え、前記カバー部材に形成された貫通孔内に前記電動モータ用の給電端子を圧入固定してなる電動ポンプ装置であって、前記給電端子は、前記貫通孔の内径よりも大径に形成された最大径部を備える圧入固定部を有し、前記最大径部側から前記貫通孔に挿入され、前記圧入固定部は、前記最大径部よりも当該給電端子の挿入方向後側に設けられ、前記最大径部側から前記貫通孔の端子挿入口側に向かって徐々に縮径するテーパ固定部を有し、前記給電端子は、前記貫通孔内に前記圧入固定部が圧入されると、前記テーパ固定部の周囲に、前記貫通孔の周壁が縮径方向に変形した周壁膨出部が形成され、該周壁膨出部は、前記テーパ固定部の周囲に回り込み該テーパ固定部に軸方向に沿って密接することを特徴とする。
本発明にあっては、給電端子に圧入固定部を設けると共に、この圧入固定部に、端子取付孔の端子挿入口側に向かって縮径するテーパ固定部を形成したので、端子取付孔内に圧入固定部を圧入すると、テーパ固定部の周囲に端子取付孔の周壁が膨出して回り込み、給電端子がカバー部材に対し、端子挿入口方向に抜け止めされる。このため、従来の単なる圧入固定に比して、車両振動等による圧入固定部の緩みを抑えることができ、端子脱落のような不具合を未然に防止できる。
本発明の電動ポンプ装置において、前記周壁膨出部は、前記給電端子を前記貫通孔に圧入する際、前記最大径部の通過後に前記貫通孔の周壁が前記最大径部よりも小径の部位に対向したとき、前記貫通孔の周壁の弾性復元力によって形成されるようにしても良い。
一方、本発明の電動ポンプ装置を用いた燃料供給装置は、燃料タンクに取り付けられ、電動モータによって駆動される電動ポンプ装置を備えてなる燃料供給装置であって、前記電動ポンプ装置は、電動モータと、前記電動モータの回転軸の一端側に取り付けられたポンプと、前記回転軸の他端側に配置されたカバー部材と、前記カバー部材に形成された貫通孔内に圧入固定された前記電動モータ用の給電端子とを有し、前記給電端子は、前記貫通孔の内径よりも大径に形成された最大径部を備える圧入固定部を有し、前記最大径部側から前記貫通孔に挿入され、前記圧入固定部は、前記最大径部よりも当該給電端子の挿入方向後側に設けられ、前記最大径部側から前記貫通孔の端子挿入口側に向かって徐々に縮径するテーパ固定部を有し、前記給電端子は、前記貫通孔内に前記圧入固定部が圧入されると、前記テーパ固定部の周囲に、前記貫通孔の周壁が縮径方向に変形した周壁膨出部が形成され、該周壁膨出部は、前記テーパ固定部の周囲に回り込み該テーパ固定部に軸方向に沿って密接することを特徴とする。
本発明にあっては、燃料供給装置の電動ポンプ装置に配された給電端子に圧入固定部を設けると共に、この圧入固定部に、端子取付孔の端子挿入口側に向かって縮径するテーパ固定部を形成したので、端子取付孔内に圧入固定部を圧入すると、テーパ固定部の周囲に端子取付孔の周壁が膨出して回り込み、給電端子がカバー部材に対し、端子挿入口方向に抜け止めされる。このため、従来の単なる圧入固定に比して、車両振動等による圧入固定部の緩みを抑えることができ、端子脱落のような不具合を未然に防止できる。
前記燃料供給装置において、前記周壁膨出部は、前記給電端子を前記貫通孔に圧入する際、前記最大径部の通過後に前記貫通孔の周壁が前記最大径部よりも小径の部位に対向したとき、前記貫通孔の周壁の弾性復元力によって形成されるようにしても良い。
本発明の電動ポンプ装置によれば、電動モータと、電動モータの回転軸の一端側に取り付けられたポンプと、回転軸の他端側に配置されたカバー部材と備え、カバー部材に形成された貫通孔内に前記電動モータ用の給電端子を圧入固定してなる電動ポンプ装置にて、給電端子に、端子取付孔の内径よりも大径に形成された部位を備える圧入固定部を設けると共に、この圧入固定部に、端子取付孔の端子挿入口側に向かって縮径するテーパ固定部を形成したので、端子取付孔内に圧入固定部を圧入すると、テーパ固定部の周囲に端子取付孔の周壁が膨出して回り込む。このため、給電端子を端子挿入口方向に抜け止めした形で、カバー部材に圧入固定することができ、単なる圧入固定に比して、圧入固定部の緩みを抑えることが可能となり、電動ポンプ装置の信頼性向上が図られる。
本発明の燃料供給装置によれば、燃料タンクに取り付けられ、電動モータによって駆動される電動ポンプ装置を備えてなる燃料供給装置にて、電動ポンプ装置を、電動モータと、電動モータの回転軸の一端側に取り付けられたポンプと、回転軸の他端側に配置されたカバー部材と、カバー部材に形成された貫通孔内に圧入固定された電動モータ用の給電端子とを有する構成とし、給電端子に、端子取付孔の内径よりも大径に形成された部位を備える圧入固定部を設けると共に、この圧入固定部に、端子取付孔の端子挿入口側に向かって縮径するテーパ固定部を形成したので、端子取付孔内に圧入固定部を圧入すると、テーパ固定部の周囲に端子取付孔の周壁が膨出して回り込む。このため、給電端子を端子挿入口方向に抜け止めした形で、カバー部材に圧入固定することができ、単なる圧入固定に比して、圧入固定部の緩みを抑えることが可能となり、当該電動ポンプ装置を使用した燃料供給装置の信頼性向上が図られる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例である燃料供給装置の構成を示す断面図である。図1の燃料供給装置1は、自動二輪車用の装置であり、燃料タンク2の底部にタンク下方から挿入される形で取り付けられる。燃料供給装置1は、図示しないエンジンの燃料供給系に接続され、燃料配管3を介して、エンジンの燃料噴射弁に対し燃料供給を行う。
燃料供給装置1は、電動モータ4や燃料ポンプ(ポンプ)5などを一体化したポンプアッセンブリ(電動ポンプ装置)6をフランジユニット7に収容し、その上にアッパーカップ8を装着した構成となっている。ポンプアッセンブリ6では、電動モータ4の一端側に燃料ポンプ5が配される一方、その他端側には、燃圧調整用のプレッシャレギュレータ21や、燃料逆流防止用のチェックバルブ22を備えたアウトレットカバー(カバー部材)24が配されている。
フランジユニット7は、円筒状のケース部7aと、フランジ部7bとを備えている。ケース部7aの内側には、フィルタ9が取り付けられ、その上方にポンプアッセンブリ6が取り付けられる。図2は、フランジユニット7にポンプアッセンブリ6を取り付け、アッパーカップ8を装着した状態を示す斜視図であり、燃料供給装置1は、この状態で燃料タンク2の底面2aに形成されたポンプ取付孔2bからタンク内部に挿入される。その際、フランジ部7bは、図示しないボルト・ナットによって、燃料タンク2の底部に固定される。
フランジユニット7の下端部には、アウトレットパイプ11と電源コネクタ12が設けられている。アウトレットパイプ11には燃料配管3が接続される。アウトレットパイプ11は、ポンプアッセンブリ6の燃料吐出口13と連絡パイプ14を介して接続されている。連絡パイプ14には、燃料配管3内の燃圧を調整するためのリリーフバルブ15が取り付けられている。電源コネクタ12には電源端子16が収容されており、電源端子16にはハーネス17が接続されている。ハーネス17は、ポンプアッセンブリ6の側方を上方に向かって延び、ポンプアッセンブリ上端部にて電動モータ4と電気的に接続されている。
フランジユニット7では、ケース部7aの底部はリザーバ部71となっている。リザーバ部71は、燃料タンク2の底面2aより下方に設置され、アッパーカップ8の側面に形成された燃料流入孔72からリザーバ部71内に燃料が流入する。フィルタ9はこのリザーバ部71内に2つ折りにされた状態で収容されており、リザーバ部71内に流入・貯留された燃料は、フィルタ9を介して燃料ポンプ5によって吸引される。
ポンプアッセンブリ6は、電動モータ4、燃料ポンプ5、プレッシャレギュレータ21及びチェックバルブ22を鋼製のシェルケース23内に一体に収容した構成となっている。円筒状のシェルケース23の両端には、アウトレットカバー24とインレットカバー25がカシメ固定されている。アウトレットカバー24は合成樹脂にて形成され、シェルケース23の一端側に取り付けられる。図3はアウトレットカバー24の構成を示す斜視図、図4はその側面図、図5はその底面図である。
図5に示すように、アウトレットカバー24には、電動モータ4のブラシ26を保持するブラシホルダ部27が設けられている。すなわち、アウトレットカバー24は、シェルケース23のカバーと、電動モータ4のブラシホルダを兼ねた構成となっている。また、アウトレットカバー24には、図3,4に示すように、プレッシャレギュレータ21とチェックバルブ22が収容されている。チェックバルブ22は、燃料吐出口13に配されており、その端部は連絡パイプ14と連通接続されている。これに対し、プレッシャレギュレータ21の端部は燃料タンク2内に開口している。
アウトレットカバー24にはまた、電動モータ4に対し電力を供給するための給電端子81が設けられている。図6は、図5のA−A線に沿った断面の一部を示した断面図であり、給電端子81の取付部の構造を示している。図6に示すように、アウトレットカバー24には、端子取付孔(貫通孔)82が軸方向(図1において上下方向)に沿って貫通形成されており、給電端子81は、この端子取付孔82に、図中下方側(ポンプ内部側)の端子挿入口82aから取り付けられる。給電端子81は、ブラシ26に取り付けられたピグテール83と接続される一方、アッパーカップ8をポンプアッセンブリ6に取り付けると、アッパーカップ8に設けられたコネクタ(図示せず)と接続される。このコネクタはハーネス17と接続されており、これにより、ハーネス17と給電端子81を介して、ブラシ26と電源端子16が電気的に接続される。
図6に示すように、給電端子81には、平板状に形成されたプラグ部84と、プラグ部84の基部に設けられた円柱状の圧入固定部85が設けられている。また、圧入固定部85の図中下端側にはフランジ部86、フランジ部86の下方、給電端子81の端部には、スリット状のピグテール接続部87が設けられている。この場合、プラグ部84は、図3,6に示すように、アウトレットカバー24から突出する形で配置され、前述のように、アッパーカップ8のコネクタに嵌合接続される。また、フランジ部86は、圧入固定部85や端子取付孔82よりも大径となっており、これにより、給電端子81は、図中上方に(ポンプ外側に)向かって抜け止めされる。さらに、ピグテール接続部87にはピグテール83が溶接固定され、ブラシ26と給電端子81が電気的に接続される。
一方、圧入固定部85には、図中上方から下方に向かって拡径する導入部88と、導入部88の下方側に形成され、上方から下方に向かって縮径するテーパ固定部89が設けられている。導入部88の最小径D0は、圧入固定部85を端子取付孔82内に挿入し易いように、端子取付孔82の内径D2よりも小径(D0<D2)となっている。また、テーパ固定部89の最大径部89aの外径D1は、端子取付孔82の内径D2よりも若干大径(D1>D2)となっており、テーパ固定部89は端子取付孔82内に圧入される形となる。つまり、給電端子81は、端子挿入口82aから端子取付孔82内に挿入され、その後、テーパ固定部89にて端子取付孔82内に圧入・固定される。
ここで、図7のような端子取付構造では、給電端子が単に圧入される形となっているため、前述のように、車両振動等によって圧入固定部が緩み、端子が脱落するおそれがあった。これに対し、当該燃料供給装置1おいては、給電端子81の圧入固定部85に、逆テーパ状のテーパ固定部89が設けられているため、圧入固定部85が緩みにくく、給電端子81が強固に抜け止めされる。すなわち、テーパ固定部89は単純な均一径ではなく、端子挿入口82a側に向かって徐々に縮径(例えば、3°±1°程度:図6参照)しているため、給電端子81を端子取付孔82に圧入すると、端子取付孔82の周壁の合成樹脂がテーパ固定部89の周囲に回り込み、周壁膨出部90が形成される。
この場合、端子取付孔82の内壁は、給電端子圧入時に拡径方向に押圧される。その一方、テーパ固定部89の最大径部89aが通過し、それよりも小径の部位に対向すると、端子取付孔82の周壁は、自身の弾性復元力によって縮径方向(孔中心方向)に膨出変形する。従って、本実施例のような給電端子81を端子取付孔82に圧入すると、テーパ固定部89の周囲に、端子取付孔82の周壁が最大径部89aを回り込むような形で密接する。テーパ固定部89の周囲に合成樹脂が回り込み周壁膨出部90が形成されると、回り込んだ樹脂によって、テーパ固定部89の下方への移動が規制される。つまり、給電端子81が下方に(端子挿入口82a側:ポンプ内側に)向かって抜け止めされる。従って、当該ポンプアッセンブリ6では、車両振動等によって給電端子81の圧入固定部が緩むのを抑えることができ、端子脱落のような不具合を未然に防止することが可能となり、ポンプアッセンブリ6、延いては、燃料供給装置1の信頼性向上が図られる。
インレットカバー25はアルミダイキャストにて形成され、シェルケース23の他端側に取り付けられる。インレットカバー25の下端側には燃料吸入部28が突設されている。燃料吸入部28の外側には、フィルタ9が取り付けられている。フィルタ9は、全体が略長方形状に形成されており、コの字形に2つ折りにされた状態でフランジユニット7のケース部7a内に収容される。
電動モータ4は、ブラシ付の直流モータとなっている。シェルケース23は電動モータ4のヨークを兼ねており、その内周面には複数の永久磁石31が固定されている。永久磁石31の内側には、アーマチュア32が回転自在に配設されている。アーマチュア32は、軸方向に延びる複数のスロット33を有するコア34と、スロット33に巻回された巻線35とを備えている。アーマチュア32は回転軸36に固定され、アウトレットカバー24に設けられた軸受部37と、ポンプケース61に取り付けられた軸受38との間に回転自在に支持されている。
アーマチュア32の図1において上側にはコンミテータ40が設けられている。コンミテータ40は回転軸36に固定されている。コンミテータ40には、径方向からブラシ26が当接している。ブラシ26は、ブラシスプリング91によってコンミテータ40に押接されており、ピグテール83を介して給電端子81と接続されている。前述のように、給電端子81は、アッパーカップ8を装着すると、図示しないコネクタを介してハーネス17と接続され、これにより、電源端子16とブラシ26が電気的に接続される。
プレッシャレギュレータ21は、アウトレットカバー24内に形成されたレギュレータ収容部41内に、ボール(鋼球)42を備えたアーマチュア43と、バルブスプリング44とを収容した構成となっている。レギュレータ収容部41は、上流側(図1において下側)に小径部45、下流側に大径部46を備えており、小径部45と大径部46の境界部分にはバルブ面が形成されている。バルブ面は、小・大径部の境界部のエッジをポンチングによって塑性変形させたものであり、ボール42がバルブ面に密接するとプレッシャレギュレータ21は閉弁状態となる。一方、大径部46の下流側の端部には、リテーナ47が圧入固定されている。リテーナ47は略リング状に形成されており、その上流側(下端面)にはバルブスプリング44の一端側が当接している。
バルブスプリング44はコイルバネからなり、その他端側はアーマチュア43のスプリング受48に当接している。ボール42は、バルブスプリング44の付勢力によって、通常時はバルブ面47に圧接されている(閉弁状態)。これに対し、小径部45側から流体圧が加わり流体圧がバルブスプリング44の付勢力に勝ると、ボール42が上方に移動し、バルブ面47とボール42との間に隙間が生じ開弁状態となる。すなわち、シェルケース23内の燃圧が所定の調整圧を超えると、アーマチュア43が燃圧を受けて上方に移動し、余分な燃料が燃料タンク2内に戻される。また、流体圧が低下しバルブスプリング44の付勢力が勝ると、バルブスプリング44の付勢力によってボール42が下方に移動してバルブ面47に当接し、小径部45が閉鎖されて閉弁状態となる。
チェックバルブ22は、アウトレットカバー24内に形成されたチェックバルブ収容部51内に、一端側が半球状のシール部52となったバルブ53と、バルブスプリング54とを収容した構成となっている。チェックバルブ収容部51もまた、上流側に小径部55、下流側に大径部56を備えている。小径部55と大径部56の境界部分にはテーパ面57が形成されており、シール部52がテーパ面57に当接するとチェックバルブ22は閉弁状態となる。一方、大径部56の下流側の端部には、バルブガイド58がカシメ固定されている。バルブガイド58の上流側(下端面)にはバルブスプリング54の一端側が当接している。
バルブスプリング54もまたコイルバネからなり、その他端側はバルブ53に当接している。バルブ53のシール部52は、バルブスプリング54の付勢力によって、通常時はテーパ面57に圧接されている(閉弁状態)。これに対し、小径部55側から流体圧が加わり流体圧がバルブスプリング54の付勢力に勝ると、バルブ53が上方に移動し、テーパ面57とシール部52との間に隙間が生じ開弁状態となる。従って、燃料ポンプ5が作動し、小径部55側から燃料が供給されると、その圧力によってチェックバルブ22が開弁し、燃料配管3側に燃料が送給される。また、燃料ポンプ5が停止し流体圧が低下すると、バルブスプリング54の付勢力が勝り、バルブスプリング54の付勢力によってバルブ53が下方に移動する。これにより、シール部52がテーパ面57に当接し、小径部55が閉鎖されて閉弁状態になると共に、チェックバルブ22によって、燃料配管3側から燃料ポンプ5に対する燃料の逆流が抑止される。
燃料ポンプ5は非容積型の再生式ポンプとなっており、ポンプケース61とインペラ62とから形成されている。ポンプケース61の下端側には、円筒形状のインペラ収容部63が没設されている。インペラ収容部63内には、電動モータ4の回転軸36と連結されたインペラ62が配される。回転軸36にはDカット部36aが形成されており、インペラ62はこのDカット部36aに取り付けられ回転軸36と一体に回転する。インペラ62の外周寄りにはポンプ室64が周方向に沿って多数設けられている。
インレットカバー25には、ポンプ室64に対応して燃料吸入部28が設けられている。前述のように、燃料吸入部28の前段にはフィルタ9が設置されている。一方、インペラ収容部63の上端側には、ポンプ室64に対応して、シェルケース23内に臨んで開口する連通孔65が設けられている。このような燃料ポンプ5では、電動モータ4が駆動され回転軸36が作動すると、インペラ62が回転し、このインペラ62の回転に伴って燃料吸入部28からポンプ室64内に燃料が吸い込まれる。ポンプ室64内に送り込まれた燃料は、インペラ62の回転により連通孔65からシェルケース23内に送出され、チェックバルブ22を介して燃料配管3側に送給される。
このような構成を備えた燃料供給装置1は次のように機能する。まず、電動モータ4が駆動され燃料ポンプ5が作動すると、燃料タンク2内の燃料が燃料流入孔72を通ってリザーバ部71内に流入し、フィルタ9を介して燃料吸入部28から吸い込まれる。この際、燃料ポンプ5では、回転軸36と共にインペラ62が回転し、インペラ62の回転に伴って燃料吸入部28からポンプ室64内に燃料が吸い込まれる。ポンプ室64内に送り込まれた燃料は、インペラ62の回転によりシェルケース23内に送出され、チェックバルブ22を介して燃料吐出口13から燃料配管3側に送給される。
一方、ポンプ動作に伴い、燃圧が所定の調整圧を超えると、プレッシャレギュレータ21が開弁状態となり、シェルケース23内の燃料が燃料タンク2内に戻される。これにより、燃料配管3側に供給される燃料の圧力が適宜調整される。燃料配管3は前述のようにエンジンの燃料噴射弁に接続されており、燃料供給装置1によって燃料タンク2から吸入された燃料は、燃料配管3を介して燃料噴射弁に供給される。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、本発明による燃料供給装置を自動二輪車用として用いた例を示したが、その用途はこれには限定されず、四輪自動車等、種々の車両の燃料供給装置として使用することも可能である。また、本発明の構成は、燃料ポンプのみならず、水や薬品などの液体や空気等の気体などのポンプにも適用可能である。さらに、プレッシャレギュレータ21やチェックバルブ22の構成はあくまでも一例であり、前述の構成には限定されない。加えて、前述の実施例では、電動モータ4の構成には特に限定はなく、例えば、極数やスロット数などは適宜設定可能である。
本発明の一実施例である燃料供給装置の構成を示す断面図である。 フランジユニットにポンプアッセンブリとアッパーカップを取り付けた状態を示す斜視図である。 アウトレットカバーの構成を示す斜視図である。 アウトレットカバーの側面図である。 アウトレットカバーの底面図である。 図5のA−A線に沿った断面の一部を示した断面図である。 従来の給電端子取付構造を示す断面図である。
符号の説明
1 燃料供給装置
2 燃料タンク
2a 底面
2b ポンプ取付孔
3 燃料配管
4 電動モータ
5 燃料ポンプ
5a 底部
6 ポンプアッセンブリ(電動ポンプ装置)
7 フランジユニット
7a ケース部
7b フランジ部
7c 内壁
8 アッパーカップ
9 フィルタ
9a 装着部
11 アウトレットパイプ
12 電源コネクタ
13 燃料吐出口
14 連絡パイプ
15 リリーフバルブ
16 電源端子
17 ハーネス
21 プレッシャレギュレータ
22 チェックバルブ
23 シェルケース
24 アウトレットカバー(カバー部材)
25 インレットカバー
26 ブラシ
27 ブラシホルダ部
28 燃料吸入部
31 永久磁石
32 アーマチュア
33 スロット
34 コア
35 巻線
36 回転軸
36a Dカット部
37 軸受部
38 軸受
40 コンミテータ
41 レギュレータ収容部
42 ボール
43 アーマチュア
44 バルブスプリング
45 小径部
46 大径部
47 リテーナ
48 スプリング受
51 チェックバルブ収容部
52 シール部
53 バルブ
54 バルブスプリング
55 小径部
56 大径部
57 テーパ面
58 バルブガイド
61 ポンプケース
62 インペラ
63 インペラ収容部
64 ポンプ室
65 連通孔
71 リザーバ部
72 燃料流入孔
81 給電端子
82 端子取付孔(貫通孔)
82a 端子挿入口
83 ピグテール
84 プラグ部
85 圧入固定部
86 フランジ部
87 ピグテール接続部
88 導入部
89 テーパ固定部
89a 最大径部
90 周壁膨出部
91 ブラシスプリング
D0 導入部最小径
D1 テーパ固定部最大径部外径
D2 端子取付孔内径
101 ソケット
102 給電端子
103 ソケット底壁
104 貫通孔
105 圧入部

Claims (4)

  1. 電動モータと、前記電動モータの回転軸の一端側に取り付けられたポンプと、前記回転軸の他端側に配置されたカバー部材と備え、前記カバー部材に形成された貫通孔内に前記電動モータ用の給電端子を圧入固定してなる電動ポンプ装置であって、
    前記給電端子は、前記貫通孔の内径よりも大径に形成された最大径部を備える圧入固定部を有し、前記最大径部側から前記貫通孔に挿入され、
    前記圧入固定部は、前記最大径部よりも当該給電端子の挿入方向後側に設けられ、前記最大径部側から前記貫通孔の端子挿入口側に向かって徐々に縮径するテーパ固定部を有し、
    前記給電端子は、前記貫通孔内に前記圧入固定部が圧入されると、前記テーパ固定部の周囲に、前記貫通孔の周壁が縮径方向に変形した周壁膨出部が形成され、該周壁膨出部は、前記テーパ固定部の周囲に回り込み該テーパ固定部に軸方向に沿って密接することを特徴とする電動ポンプ装置。
  2. 請求項1記載の電動ポンプ装置において、前記周壁膨出部は、前記給電端子を前記貫通孔に圧入する際、前記最大径部の通過後に前記貫通孔の周壁が前記最大径部よりも小径の部位に対向したとき、前記貫通孔の周壁の弾性復元力によって形成されることを特徴とする電動ポンプ装置。
  3. 燃料タンクに取り付けられ、電動モータによって駆動される電動ポンプ装置を備えてなる燃料供給装置であって、
    前記電動ポンプ装置は、電動モータと、前記電動モータの回転軸の一端側に取り付けられたポンプと、前記回転軸の他端側に配置されたカバー部材と、前記カバー部材に形成された貫通孔内に圧入固定された前記電動モータ用の給電端子とを有し、
    前記給電端子は、前記貫通孔の内径よりも大径に形成された最大径部を備える圧入固定部を有し、前記最大径部側から前記貫通孔に挿入され、
    前記圧入固定部は、前記最大径部よりも当該給電端子の挿入方向後側に設けられ、前記最大径部側から前記貫通孔の端子挿入口側に向かって徐々に縮径するテーパ固定部を有し、
    前記給電端子は、前記貫通孔内に前記圧入固定部が圧入されると、前記テーパ固定部の周囲に、前記貫通孔の周壁が縮径方向に変形した周壁膨出部が形成され、該周壁膨出部は、前記テーパ固定部の周囲に回り込み該テーパ固定部に軸方向に沿って密接することを特徴とする電動ポンプ装置を用いた燃料供給装置。
  4. 請求項3記載の燃料供給装置において、前記周壁膨出部は、前記給電端子を前記貫通孔に圧入する際、前記最大径部の通過後に前記貫通孔の周壁が前記最大径部よりも小径の部位に対向したとき、前記貫通孔の周壁の弾性復元力によって形成されることを特徴とする電動ポンプ装置を用いた燃料供給装置。
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