JP5063874B2 - 円筒ジャケット、ジャケットホース及びその製造方法 - Google Patents

円筒ジャケット、ジャケットホース及びその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えば消防ホース、屋内消火栓用保形ホース、消防用吸水管、給油ホース等の円筒ジャケット、ジャケットホース及びその製造方法に関する。
一般に、例えば消防ホースは、筒状のジャケットの内面にゴムまたは合成樹脂からなるライニング層を施して液密に保たれている。即ち、例えば、繊維からなるたて糸とよこ糸を円筒織機によって筒状に織成した円筒ジャケットを形成し、この円筒ジャケットの内面にライニング層を施している。
ところで、本出願人は、先に、たて糸を円筒ジャケットに対して螺旋状に配置することによって、たて糸に対して斜め方向に発生する斜文線を円筒ジャケットに対して直線状に入れるジャケットホースを提案した(非特許文献1)。
しかし、たて糸を螺旋状に配置するにも限度があり、完全に直線状の筋を付けることは困難であった。また、斜文織りの中でも一般的な1/2斜文の正則斜文では、ジャケット内側によこ糸が殆ど露出しないのでよこ糸を接着固定できず、型崩れが大きいという問題があった。
また、従来、円筒ジャケットを織成する円筒織機は、例えば、図1〜図3に示すように構成されている(マンダル社HM604の2シャットル織機の例)。
即ち、本体1の中央部にはたて糸とよこ糸とを織成して得られた円筒ジャケット2を導出する円筒体3が設けられ、円筒体3の上部にはたて糸とよこ糸を織成する織成部4が設けられている。円筒体3の外周部には軸受5を介して回転筒体6が嵌合されており、この回転筒体6は図示しない駆動機構によって回転駆動するようになっている。回転筒体6の上端部には織成部4と略同一高さ位置で、織成部4を中心として回転する回転円盤7が設けられている。
回転円盤7の外周には円筒状に等間隔に配置された多数本のシャットルガイドピン8が設けられている。シャットルガイドピン8の下端部は本体1に固定された下部リグ9aに固定され、シャットルガイドピン8の上端部は上部リング9bに固定されている。そして、シャットルガイドピン8の相互間には、たて糸aを挿通する挿通部(図示せず)に形成されている。従って、たて糸aは挿通部に挿通された状態で下部リング9aと上部リング9bとの間で上下動自在になっている。
また、回転円盤7の上部には織成部4を中心に対称的に2つのシャット10a,10bが設けられている。リング状のシャットルガイド11に設けられたシャットルガイドピン8の内周面に沿って旋回するシャットル10a,10bに対してよこ糸ボビン13が回転自在に設けられ、このよこ糸ボビン13にはよこ糸bが巻回されている。シャットル10a,10bの両端部には織成部4に向って延出する支持ロッド14が設けられ、この支持ロッド14の先端部間にはたて糸ガイド15及びセクタ16が設けられ、セクタ16によってたて糸aとたて糸a’とたて糸a相互の交叉部によこ糸bを織り込むようになっている。
シャットル10a,10bの旋回方向側にはシェディングホイール17a,17bが設けられている。シェディングホイール17a,17bはシャットルガイドピン8の内側で、斜めに取り付けられており、このシェディングホイール17a,17bの外周部にはシャットルガイドピン8相互間の挿通部に挿通されたたて糸aを上位に位置させる山部18とたて糸aを下位に位置させる谷部19とが任意に設けられている。即ち、シャットルガイドピン8相互間の挿通部に挿通されたたて糸aの中途部がシェディングホイール17a,17bの山部18に掛止しているときは、たて糸aは上位に位置し、谷部19に落ち込んだときには、たて糸aが下位に位置し、織成部4でたて糸a相互を交叉させるようになっている。
シェディングホイール17a,17bの回転軸20は傾斜した状態で、回転円盤7に設けられた軸受31に回転自在に軸支されており、なおかつ、山部18に設けられた凸部18aがシャットルガイドピン8の相互間の挿通部に嵌着されている。そして、回転円盤7が回転するので、シェディングホイール17a,17bも回転する。このように、シェディングホイール17a,17bは回転によってシャットルガイドピン8相互間の挿通部に挿通されたたて糸aの中途部を上下に振り分けるようになっている。即ち、シャットルガイドピン8によって放射状に配置されたたて糸aをシェディングホイール17a,17bの回転によって交互に上下に振り分けるとともに、振り分けられたたて糸aの間にシャットル10a,10bを通過させ、よこ糸ボビン13に巻回されたよこ糸bを螺旋状に織り込んで円筒ジャケット2を連続的に織成できるようになっている。
特願平2003−341962
上述したように、従来技術では、内側に完全に直線状の筋を付けるのは困難であるとともに、ジャケットの内側によこ糸が殆ど露出しないのでよこ糸を接着固定できず、型崩れが大きいという問題があった。
この発明は、こうした問題を解消するためになされたもので、内側に縦方向の筋を付けて圧力損失を小さくしえる円筒ジャケット、及びよこ糸を内張り材によって接着固定して型崩れのないジャケットホース、更には前記ジャケットホースの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る円筒ジャケットは、斜文線を内側に配した1/2斜文織の円筒ジャケットにおいて、ジャケット内側のたて糸とよこ糸との上下浮沈による交錯状態を、全てのよこ糸について、よこ糸がたて糸の上に連続して浮いた箇所のある変化斜文に変え、ジャケット内側において、たて糸がよこ糸の上に連続して浮いた箇所が、よこ糸がたて糸の上に連続して浮いた箇所よりも多く、よこ糸がたて糸の上に連続して浮いた箇所は前記斜文線の方向に沿って斜文線と交互に配置し、外側には斜文線が形成されず、かつ、たて糸がよこ糸の上に浮いた組織点が9/15又は5/7斜文の割合で内側に多い変化斜文織であることを特徴とする。
本発明に係るジャケットホースは、前記円筒ジャケットの内面にライニング層を設けたジャケットホースであり、使用圧力が加わった時に斜文線の方向とホースの軸線とが実質的に同一になるように配置したことを特徴とする。
本発明に係るジャケットホースの製造方法は、前記ジャケットホースを製造する方法であり、前記たて糸を前記円筒ジャケットに対して螺旋状に配置することによって、前記円筒ジャケットの軸線に対して斜め方向に斜文線を形成した後、前記円筒ジャケットをその軸線を中心として捻りを加え、前記斜文線の方向を前記円筒ジャケットの軸線と略一致させた状態で、前記円筒ジャケットの内面にライニング層を形成したことを特徴とする。
この発明によれば、内側に縦方向の筋を付けて圧力損失を小さくすることができる円筒ジャケットが得られる。また、よこ糸を内張り材によって接着固定して型崩れのないジャケットホースが得られる。更には、前記ジャケットホースを簡単かつ低コストで製造することができる。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
まず、本発明に係る円筒ジャケットの織物組織である変化斜文について説明する。本発明における変化斜文は、1/2斜文織を種々な形態に変形させたものである。円筒ジャケットによる1/2斜文は図10(A),(B)に示すようになっている。ここで、図10(A)は円筒ジャケットの内側(裏側)の組織図を示し、例えばたて糸aの上下浮沈状態は円筒ジャケットの内側ではよこ糸1,2の上に浮き(斜線部)、よこ糸3の下に沈む(白抜き部)ように織られている。図10(B)は、図10(A)のような1/2斜文織の場合のシェディングホイールにおける先端部の山部(斜線部)、谷部(白抜き部)の位置関係を示す図である。
本発明では、上述した1/2斜文織を、ジャケット内側のたて糸とよこ糸との上下浮沈による交錯状態を、よこ糸がたて糸の上に連続して浮いたところがある変化斜文に変えたことを特徴としている。変化斜文の具体的な例としては、例えば図11(A)〜(E)、図12(A)、図13(A)、図14(A)(いずれもジャケットの裏側の組織図を示す)が挙げられる。なお、図中の大文字の符号Xは1/2斜文と異なるところを示す。
また、図11(A)はよこ糸がたて糸の上に連続して浮いたところ(よこ糸6がd,eと連続して浮いている)がある場合、図11(B)は2シャットル織機(HM604)の時に2本あるよこ糸bとb’の片方にのみ(図11(B)の1と3と5がよこ糸b、2と4と6がよこ糸b’)よこ糸がたて糸の上に連続して浮いたところがある場合、図11(C)はよこ糸bとb’の両方がよこ糸がたて糸の上に連続して浮いたところがある場合、図11(D)はジャケットの外側に斜文線が現れた場合、図11(E)は斜文線と「よこ糸がたて糸の上に連続して浮いた,元斜文線だったところ」が交互ではなく、どちらかが連続している場合を各々示す。
更に、図12〜図14において、図12(B),図13(B),図14(B)は、夫々図10(B)と同様に、図12(A)、図13(A)、図14(A)の変化斜文の場合のシェディングホイールにおける先端部の山部(斜線部)、谷部(白抜き部)の位置関係を示す図である。
本発明において、図13は、請求項4に示すように、斜文線とよこ糸がたて糸の上に連続して浮いた,元斜文線だったところを交互に配し、外側には斜文線が形成されず、かつたて糸がよこ糸の上に浮いた組織点が5/7の割合で内側に多い場合を示す。
図11(A)〜(E)、図12、図13、図14と各請求項との関係は、請求項1には図11(A)〜(E)、図12、図13、図14が対応する。請求項1において、「よこ糸がたて糸の上に連続して浮いたところ」とは、」図13(A)を例にとれば、例えばたて糸h、i及びよこ糸1が交叉する部分を示す。請求項2には図11(C),(D),(E)、図12、図13、図14が対応する。ここで、図11(A),(B)の場合は、2本のよこ糸のうち1本しか「よこ糸がたて糸の上に連続して浮いたところ」がない。請求項3には図11(C),(D),(E)、図13、図14が対応する。ここで、図12の場合は、ホース内側に存在していた斜文線の部分を全て「よこ糸がたて糸の上に連続して浮いたところ」に変形してしまったので、もはや「斜文線」が残っていない。請求項4には図13が対応する。ここで、図11(D)ではホース外側に斜文線が存在するが、図13及び図14では外側に斜文線が存在しない。
次に、図4〜図7を参照して円筒ジャケットの構成を説明する。
円筒ジャケット21は、繊維からなる複数本のたて糸22a〜22i(22)と繊維からなる1本のよこ糸23(23〜23)とから構成されている(マンダル社HM700の1シャットル織機での例)。たて糸22は、例えばポリエステルスパン糸からなる所定の太さの白糸を多数本使用する。よこ糸23は、例えばポリエステルフィラメント糸からなり、所定の打ち込み数を有している。
円筒ジャケット21において、例えばノルウェーのマンダル社のHM700型円筒織機を使用して織組される複数本のたて糸22は、円筒ジャケット21を取り囲むように円環状に配置されたシャットルガイドピン(図示しない)の相互間に挿通されている。たて糸22と織組される1本のよこ糸23は、その先端部がシャットルガイドピンの配置方向に沿って旋回するシャットル(図示しない)によって支持されている。そして、シェディングホイール(図示しない)の山部と谷部によって上下に振分けられるたて糸22の間にシャトルを通過させ、よこ糸23を螺旋状に織り込んで円筒ジャケット21を連続的に織組するようになっている。
ここで、前述した円筒織機によって織組される円筒ジャケット21は、斜文線と「よこ糸がたて糸の上に連続して浮いた,元斜文線だったところ」を交互に配し、外側には斜文線が形成されず、かつたて糸がよこ糸の上に浮いた組織点が5/7の割合で内側に多い変化斜文であり、図5(A)は円筒ジャケットの外側、図5(B)は円筒ジャケットの内側を示し、たて糸22a〜22kとよこ糸23〜2311とからなる。ジャケットの外側から見た場合、図5(A)に示すように、たて糸22aは、2本のよこ糸23,23の下に沈んだ後、1本のよこ糸23の上に浮いて外側に現れ、次に1本のよこ糸23の下に沈み、2本のよこ糸23,23の上に浮くことを繰り返す。
隣のたて糸22bは、1本のよこ糸23の上に浮いた後、2本のよこ糸23,23の下に沈み、次に1本のよこ糸23の上に浮いた後、2本のよこ糸23,23の下に沈むことを繰り返す。さらに隣のたて糸22cは、1本のよこ糸23の下に沈んだ後外側に現れ、1本のよこ糸23の上に浮き、更に2本のよこ糸23,23の下に沈んだ後外側に現れ、1本のよこ糸の上に浮くことを繰り返す。なお、図5中の符番23’〜23’は、外側のよこ糸23〜23に対応する内側から見たよこ糸を示す。同様にして、符番22a’〜22e’は外側のたて糸23a〜23eに対応する内側から見たたて糸を示す。
前述のように1/2斜文を変化させた本円筒ジャケット21は、たて糸とよこ糸の太さと密度が同じ場合、たて糸22がよこ糸23の上に連続的に浮いてつくる斜文線Aの方向が、図5(B)に示すように、円筒ジャケット21の軸線Sに対して45°となる。
次に、本円筒ジャケット21を、その軸線Sを中心として捻りを加え、図6及び図7(A),(B)に示すように、斜文線Aの方向を円筒ジャケット21の軸線Sと略一致させると、全てのたて糸22a〜22kは円筒ジャケット21に対して螺旋状となる。ここで、円筒ジャケット21を、その軸線Sを中心として捻りを加え、斜文線Aの方向を円筒ジャケット21の軸線Sと略一致させる手段としては、例えば、円筒ジャケット21の長手方向の両端部を支持して捻りを加えることが挙げられる。
本発明において、前記たて糸の材質はとしては例えば繊維、よこ糸の材質としては例えば繊維または合成樹脂線状体またはこれらの組合せを挙げることができる。
本発明において、円筒ジャケットの内面にライニング層を設け、使用圧力が加わった時に斜文線の方向とホースの軸線とが実質的に同一なるように配置することにより、ジャケットホースが構成される。
本発明において、ジャケット内側が図13の組織図の円筒ジャケットを織組するためのシェディングホイールとしては、図9(A)〜(D)に示すものが考えられている。但し、このシェディングホイールを除く他の部材は図1〜図3で述べた部材と同様である。図9(A)はシェディングホイール32の一部切り欠けた平面図、図9(B)は図9(A)のシェディングホイール32の山部33(図3の符番18と同じ)の先端部の側面図、図9(C)は図9(B)の要部Xの拡大図、図9(D)は図9(A)の要部の拡大図を示す。図9中の符番34は山部33に設けられた突起を示し、山部33と山部33間に谷部35(図3の符番19と同じ)が位置する。なお、シャットルガイドピン8とシャットルガイドピン8の間に突起34(図3の符番18aと同じ)が入ってシェディングホイール30が回転するので、常に正確な位置を保持できる。
次に、円筒ジャケット、ジャケットホースの具体的な実施例を述べる。
(実施例1)
本実施例1に係る円筒ジャケットは、使用圧1.6MPaで呼称内径65mmの消防ホース用で、たて糸とよこ糸を織って構成されている。たて糸は、ポリエステルパン糸15/12sを406本使用する。一方、よこ糸は、ポリエステルフィラメント糸1100dtex×7を使用し、打ち込み数は40山/10cm打ち込んだジャケット内側が図13の組織図の円筒ジャケットとしている。
実施例1に係る円筒ジャケットによれば、たて糸とよこ糸を組合わせた織物組織を、よこ糸がたて糸の上に連続して浮いたところがある変化斜文に変えた構成となっているので、内側に縦方向の筋を付けることができ、圧力損失を大幅に改善することができる。
また、こうした構成の円筒ジャケットを用いたジャケットホースによれば、よこ糸が一定間隔でジャケットの内側に露出し、内張りしたホースはよこ糸が接着固定されるので、織物として型崩れする(よこ糸が耳部に突出することがない)のを回避できる。更に、上記ジャケットホースによれば、一般的な1/2斜文織より耐磨耗性が向上する(ホース表面へのたて糸の露出率が33%の1/2斜文に比べて42%と9%向上する)。
また、上記ホースによれば、織物の構造を変えるだけなので、柔軟性等への影響が無く、操作性がよい。更には、ホースを使用している状態(捩れた状態)において、直線状となる縦筋を付けることができるので、実際にホースが使用されたときの圧力損失がよい。
(実施例2)
本実施例2に係る円筒ジャケットは、使用圧1.6MPaで呼称内径65mmの消防ホース用で、たて糸とよこ糸を織って構成されている。たて糸はポリエステルパン糸20/8sを572本使用(2本引き揃えて使用)するとともに、よこ糸は、ポリエステルフィラメント糸1100dtex×7を使用し、打ち込み数は40山/10cm打ち込んだ実施例1と同じ織物組織の円筒ジャケットとしている。
実施例2によれば、実施例1と同様な効果を有する。
(実施例3)
本発明に係るジャケットホースの製造方法について、図8を参照して説明する。
図8に示すように、変化斜文で織組された円筒ジャケット21を、その軸線Sを中心として捻りを加え、斜文線Aの方向を円筒ジャケット21の軸線Sと略一致させた状態で、円筒ジャケット21の内面にゴムまたは合成樹脂からなるライニング層24を形成すると、液密性が保たれ、ジャケットホース25が完成する。このジャケットホース25は、例えば消防ホース、保形ホース、吸水ホース、給油ホース等として使用することができる。
このジャケットホース25は、円筒ジャケット21の内側に円筒ジャケット21の軸線Sと一致する斜文線Aが円筒ジャケット21の軸方向に亘って直線状に形成されているため、ライニング層24の斜文線Aと接触する部分はジャケットホース25の内側に突出し、斜文線Aに倣ってジャケットホース25の長手方向に沿って複数本の直線状の突条26が形成される。この突条26は内部を流れる流体の乱流発生を抑制し、圧力損失を小さくして通水速度を向上するという作用がある。しかも、ライニング層24に何ら加工を施すことなく、ジャケットホース25の長手方向に沿って複数本の直線状の突条26を形成できることから製造コストを低減できる。さらに、斜文線Aによって突条26を形成しているために、ジャケットホース25の軽量化・柔軟性を確保し、取り扱いが容易である。
実施例3によれば、ジャケットホースを簡単かつ低コストで製造することができる。
なお、前記実施例3においては、斜文織で織組された円筒ジャケット21を、その軸線Sを中心として捻りを加え、斜文線Aの方向を円筒ジャケット21の軸線Sと略一致させたが、織組時に、たて糸22を円筒ジャケット21に対して螺旋状に配置することによって、円筒ジャケット21の軸線Sに対して斜め方向に発生する斜文線Aを円筒ジャケット21の軸線Sに沿って直線状にしてもよい。
なお、この発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、たて糸の本数及び太さは使用目的によって適宜変更可能である。さらに、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらには、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合わせてもよい。
図1は、従来の円筒織機の要部の縦断面図。 図2は、図1の円筒織機の平面図。 図3は、図1のシェディングホイールの縦断面図。 図4は、本発明に係る円筒ジャケットの説明図。 図5は、図4の円筒ジャケットを外側及び内側から見た模式図。 図6は、図4の円筒ジャケットに捻りを付与した状態の説明図。 図7は、図6の円筒ジャケットの捻りを付与した状態の外側及び内側から見た模式図。 図8は、本発明に係るジャケットホースの斜視図。 図9は、本発明の円筒織機に使用されるシェディングホイールの説明図。 図10は、ジャケット内側から見た1/2斜文織の組織図及びこれに対応したシェディングホイールの山部、谷部の配置例を示す説明図。 図11は、ジャケット内側から見た変化斜文の各例を示す組織図。 図12は、ジャケット内側から見た変化斜文の他の例を示す組織図及びこれに対応したシェディングホイールの山部、谷部の配置例を示す説明図。 図13は、ジャケット内側から見た実施例1,2の変化斜文の例を示す組織図及びこれに対応したシェディングホイールの山部、谷部の配置例を示す説明図。 図14は、ジャケット内側から見た変化斜文の更に他の例を示す組織図及びこれに対応したシェディングホイールの山部、谷部の配置例を示す説明図。
符号の説明
2,21…円筒ジャケット、3…円筒体、4…織成部、5,21…軸受、6…回転筒体、7…回転円盤、8…シャットルガイドピン、9a…下部リング、9b…上部リング、10a,10b…シャットル、11…シャットルガイド、12…シャットル本体、13…よこ糸ボビン、14…支持ロッド、15…たて糸ガイド、16…セクタ、20…回転軸、22,22a〜22k,22a’〜22e’…たて糸、23,23〜2311,23’〜23’…よこ糸、24…ライニング層、25…ジャケットホース、26…突条、30…シェディングホイール、31…軸受。

Claims (5)

  1. 斜文線を内側に配した1/2斜文織の円筒ジャケットにおいて、
    ジャケット内側のたて糸とよこ糸との上下浮沈による交錯状態を、全てのよこ糸について、よこ糸がたて糸の上に連続して浮いた箇所のある変化斜文に変え、
    ジャケット内側において、たて糸がよこ糸の上に連続して浮いた箇所が、よこ糸がたて糸の上に連続して浮いた箇所よりも多く、
    よこ糸がたて糸の上に連続して浮いた箇所は前記斜文線の方向に沿って斜文線と交互に配置し、
    外側には斜文線が形成されず、かつ、たて糸がよこ糸の上に浮いた組織点が9/15又は5/7斜文の割合で内側に多い変化斜文織であることを特徴とする円筒ジャケット。
  2. 前記たて糸を螺旋状に配置したことを特徴とする請求項1記載の円筒ジャケット。
  3. 繊維からなる前記たて糸と、繊維または針金または合成樹脂線状体またはこれらの組合せからなる前記よこ糸を用いたことを特徴とする請求項1または2記載の円筒ジャケット。
  4. 請求項1乃至3いずれか1項記載の円筒ジャケットの内面にライニング層を設けたジャケットホースであり、使用圧力が加わった時に斜文線の方向とホースの軸線とが実質的に同一になるように配置したことを特徴とするジャケットホース。
  5. 請求項4記載のジャケットホースを製造する方法であり、
    前記円筒ジャケットの軸線に対して斜め方向に斜文線を形成した後、前記円筒ジャケットをその軸線を中心として捻りを加えた状態で、前記円筒ジャケットの内面にライニング層を形成したことを特徴とするジャケットホースの製造方法。
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