JP4614558B2 - 消火栓用ホース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は消火栓用ホースに関するものであって、特に高速道路などのトンネル内に設置される消火栓に使用する、不使用時においても円形断面を保持する形式の消火栓用ホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高速道路などのトンネルにおいては、そのトンネル内で火災が生じると大災害になる可能性があるため、所定の間隔毎に消火栓を設置し、速やかに消火活動が行えるように配慮されている。
【0003】
消火栓に用いられるホースとしては、通常の消防用ホースと同様に筒状織布の内面に水密性の皮膜を形成した形式の、扁平に折り畳み可能のホースが使用されることが多かったが、この種のホースは全長に亙って消火栓から引き出さなければ放水することができず、狭いトンネル内で使用するには不適切であることから、不使用時においても円形断面を保持する形式の保形ホースが使用され、これをリール状に巻いて消火栓に収容することが行われている。
【0004】
このようなホースは、リールに巻いた状態でコンパクトに収納することができ、またそのリールから必要な長さだけ引き出し、且つ残りがリールに巻回されたままで通水することが可能であって、トンネル内の消火栓用のホースとしては好適である。
【0005】
そしてかかる形式のホースとしては、合成樹脂のブリッスル又は金属線などの剛直な線材をよこ糸とし、このよこ糸と合成繊維のたて糸とを筒状に織成し、その内面に柔軟な水密性の皮膜を形成したものが使用され、通常内径35mm、長さ30m程度のものが使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの種のホースを使用して消火活動を行う場合には、ホースに通水しながらそのホースを引き出して筒先を火災現場にまで到達させるのであるが、長尺のホースに水を満たした状態で引っ張るためにかなり重くなり、しかもそのホースをアスファルトの路面上を引き摺ることとなるため、その引き摺り抵抗は相当に大きいものとなる。
【0007】
特にトンネル内における消火栓の設置間隔を過度に小さくしないためには、ホースの長さをできるだけ長くすることが好ましいが、ホースを長くするとそれだけの長さのホースを引き摺らなければならず、大きな力を必要とし、作業性が悪いものとなる。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、前記形式のホースにおいて、そのホースに水を満たした状態で路面上を引き摺るときの抵抗が小さく、作業性の良好な消火栓用ホースを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
而して本発明の消火栓用ホースは、合成繊維のマルチフィラメント糸よりなるたて糸と、その全部又は一部として合成樹脂のブリッスル又は金属線を有するよこ糸とを、表面に前記たて糸が長く浮く綾織り組織により、表面によこ糸が露出しないように筒状に織成して筒状織布を形成し、当該筒状織布の内面に柔軟な水密性の皮膜を形成したホースにおいて、前記たて糸を構成する単繊維が、ホースの表面においてそのホースの長さ方向にほゞ一致していることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明の消火栓用ホースにおいては、前記たて糸の単繊維のフィラメント数が60〜120であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面は本発明の消火栓用ホースの実施の一形態を示すものである。図1は本発明の消火栓用ホース1の斜視図であって、この消火栓用ホース1は筒状織布2の内面に水密性の皮膜3が形成されている。
【0012】
図2は前記消火栓用ホース1の一部の中央縦断面図であって、筒状織布2はたて糸4とよこ糸5とを筒状に織成してなっており、たて糸4は通常の合成繊維のマルチフィラメント糸よりなっている。
【0013】
よこ糸5は合成樹脂の剛直なブリッスル5aと合成繊維糸よりなる裏よこ糸5bとを交互に配置してなり、ブリッスル5aと前記たて糸4とが、表面にたて糸4が長く浮く2/1綾織り組織で、且つ表面にブリッスル5aが露出することがないようにたて糸4を高密度で織成されている。
【0014】
そしてその内側の前記ブリッスル5aの間の位置に前記裏よこ糸5bが配置され、所定の間隔毎にたて糸4で接結されている。この筒状織布2の織り組織が図3に示されている。
【0015】
なお本発明においては裏よこ糸5bは必ずしも必要ではないが、たて糸4とブリッスル5aとのみで筒状織布2を織成した場合には、内面の凹凸が激しくなって流水抵抗が大きくなり、また内面にブリッスル5aが長く浮くこととなるため皮膜3との接着が不十分となる。
【0016】
従って図面のように、内面のブリッスル5aの間の位置に裏よこ糸5bを配置することにより、筒状織布2の内面を平滑にして流水抵抗を軽減すると共に、裏よこ糸5bにより皮膜3との接着性を高めるのが好ましい。
【0017】
また前記筒状織布2のブリッスル5aに代えて、ピアノ線などの金属線を使用することもできる。また筒状織布2の織り組織は、前記例においては2/1綾織り組織であるが、例えば3/1又は4/1などの、表面にたて糸4が長く浮く綾織り組織を使用することもできる。
【0018】
そして本発明においては、前記たて糸4を構成する単繊維6が、消火栓用ホース1の表面においてその消火栓用ホース1の長さ方向にほゞ一致している点に特徴を有している。
【0019】
前記たて糸4とブリッスル5aとの2/1綾織り組織においては、たて糸4が二本のブリッスル5aの上に浮き、次に一本のブリッスル5aの下に沈むことを繰り返し、隣接するたて糸4においては、ブリッスル5a一本分ずつずれて浮沈している。
【0020】
そのため特定のブリッスル5aに対しては隣接する二本のたて糸4がブリッスル5aの上に浮き、その両側に隣接するたて糸4がブリッスル5aの下に沈むこととなり、且つ表面にブリッスル5aが露出することがない程度にたて糸4の密度が高いため、ブリッスル5aの上に浮いた二本のたて糸4は互いに押し合って、隣接する沈んだたて糸4の位置に寄せられる。
【0021】
そして特定のたて糸4が二本のブリッスル5aの上に浮いているとき、隣接するたて糸4がブリッスル5a一本分ずつずれるため、その二本のブリッスル5aの上においてそれぞれ異る側に隣接するたて糸4が浮き、それによってそれぞれ逆方向に寄せられることとなるため、図4に示されるように、たて糸4は二本のブリッスル5aの上でやゝ斜めに配置されることとなる。
【0022】
従ってこの状態でそのたて糸4を構成する単繊維6が消火栓用ホース1の表面において、その長さ方向に一致するためには、たて糸4が前述のように斜めに配置される角度を打ち消す方向に撚りをかける必要がある。そのたて糸4の撚りは、具体的な筒状織布2の織り組織により決定される。
【0023】
なお本発明においては、たて糸4を構成する単繊維6が消火栓用ホース1の長さ方向に一致しており、消火栓用ホース1を引き摺ったときには、単繊維6がその長さ方向に路面を滑ることになる。
【0024】
そのため単繊維6が路面に対して滑り易いものであることが要求され、且つその単繊維6自体が摩擦により切断されにくいものであることが必要である。そのためたて糸4は、通常のマルチフィラメント糸よりも単繊維6が太いものであることが好ましく、たて糸4の単繊維6のフィラメント数が60〜120であることが好ましい。
【0025】
【作用】
本発明においては、消火栓用ホース1の表面において筒状織布2のたて糸4を構成する単繊維6が、消火栓用ホース1の長さ方向にほゞ一致して延びているので、消火栓用ホース1を路面上でその長さ方向に引き摺ったとき、その引き摺り方向がたて糸4の単繊維6の方向と一致することとなり、単繊維6に交差する方向に引き摺る場合に較べ、引き摺り抵抗が大幅に軽減される。
【0026】
また本発明においては、筒状織布2の織り組織が表面にたて糸4が長く浮く綾織り組織を採用することにより、前述のように単繊維6を消火栓用ホース1の長さ方向に一致させるために、たて糸4に撚りがかけられるので、たて糸4の強度が確保され、耐摩耗性も十分に高いものとなる。
【0027】
一般に消防用ホースにおいては、耐圧性能を負担するよこ糸が摩擦などにより損傷しないように、たて糸の密度を高くしてそのたて糸でよこ糸が露出しないように覆うことが行われている。
【0028】
このようなホースにおいて筒状織布の織り組織が平織りや朱子織りなどの組織であると、そのたて糸自体がホースの長さ方向に一致して延びるため、たて糸の単繊維をホースの長さ方向に一致させるためには、たて糸として無撚りの糸条を使用することとなり、耐磨耗性が極端に低下する。
【0029】
本発明においては、綾織り組織を使用することにより、たて糸4に撚りをかけるにもかかわらずその単繊維を消火栓用ホース1の長さ方向に一致させることが可能となるのである。
【0030】
【発明の効果】
従って本発明によれば、消火栓用ホース1の引き摺り抵抗を大幅に低下させることができ、水を満たした重い長尺のホースを、路面を引き摺りながらリールから引き出し、速やかに火災現場に近付いて放水することができる。
【0031】
また引き摺り抵抗が低下するので、より長いホースを長い距離に亙って引き摺ることが可能となり、消火栓からより遠くまで放水することができ、トンネル内における消火栓の設置間隔を拡げることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の消火栓用ホースの斜視図
【図2】 本発明の消火栓用ホースの一部の中央縦断面図
【図3】 図2における筒状織布の織り組織を示す平面図
【図4】 本発明の消火栓用ホースの表面図
【符号の説明】
1 消火栓用ホース
2 筒状織布
3 皮膜
4 たて糸
5 よこ糸
5a ブリッスル
5b 裏よこ糸
6 単繊維
Claims (2)
- 合成繊維のマルチフィラメント糸よりなるたて糸(4)と、その全部又は一部として合成樹脂のブリッスル(5a)又は金属線を有するよこ糸(5)とを、表面に前記たて糸(4)が長く浮く綾織り組織により、表面によこ糸(5)が露出しないように筒状に織成して筒状織布(2)を形成し、当該筒状織布(2)の内面に柔軟な水密性の皮膜(3)を形成したホースにおいて、前記たて糸(4)を構成する単繊維(6)が、ホースの表面においてそのホースの長さ方向にほゞ一致していることを特徴とする、消火栓用ホース
- 前記たて糸(4)の単繊維のフィラメント数が60〜120であることを特徴とする、請求項1に記載の消火栓用ホース
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