JP5063815B2 - 抗腫瘍および抗神経変性剤としての二環式ピラゾールおよびイソオキサゾール誘導体 - Google Patents

抗腫瘍および抗神経変性剤としての二環式ピラゾールおよびイソオキサゾール誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、熱ショックタンパク質90(Hsp90)の活性を阻害するある種の置換された二環式ピラゾールおよびイソオキサゾール化合物に関する。従って、本発明の化合物は、癌および神経変性疾患などの増殖性疾患の治療に有用である。本発明は、これらの化合物、これらの化合物を含む医薬組成物を調製する方法、およびこれらの化合物を含む医薬組成物を利用して疾患を治療する方法も提供する。
癌治療のための最新の標的療法は、腫瘍の進行を促進する特定のタンパク質、およびこのタンパク質の効果に拮抗し得る特定の作用剤の同定に基づく。製薬産業の努力の大部分は、非常に限られた数の十分に実証されたタンパク質標的に向けられている。共通の欠点は、これらの特定の阻害剤で治療された癌患者にしばしば見出される薬剤耐性変異の発生である。最近、共通の意見は、癌進行に関与するシグナル伝達経路の同時ブロックが抗腫瘍性の有効性の向上、さらに耐性発生の確率低下の解決に期待されるというものである。Hsp90は、ATPに対して非常に特異的なC形結合様式(Bergerat折り畳み)を共有するタンパク質の小さいファミリー(GHKL、DNAギラーゼ、HSP90、ヒスチジンキナーゼ、mutLから)に属する。Hsp90は、真核細胞の生存に不可欠な、細胞中において最も豊富なタンパク質の1つである。ヒト細胞は、Hsp90の4つのイソフォームを含有する:即ち、恒常的に発現される細胞質のβイソフォーム、誘発性のα型、小胞体中のGRP94/gp96、およびミトコンドリアのTRAP1/Hsp75である。α型とβ型とは85%の配列同一性を示す。
Hsp90はシャペロン機構のキー成分であり、これは、正常細胞およびストレス条件下の細胞の両方において、Hsp90クライエントと呼ばれるタンパク質の折り畳みおよび品質制御の触媒となる。シャペロンの活性は、ATPアーゼ活性に厳密に依存し、他の調節性コシャペロンの結合により精密に調節される。
癌または他の増殖性疾患などの疾患状態において、Hsp90は、特定の癌遺伝子の変異または過剰発現に基づく、または、さらに腫瘍はシャペロン機能の必要性の増大に通じる折り畳み異常のあるタンパク質の過負荷をしばしば有するという理由で、決定的に重要になるという強力な証拠がある。
構造的に、Hsp90は、3つの主要な構造からなるドメインでできたホモダイマーである:即ち、非常に保存されたN末端ドメインであるATPアーゼドメイン、中間ドメインおよびC末端ドメインである。N末端ドメインおよびC末端ドメインは、ATPに結合することができる。ゲルダナマイシン、ラジシコール、ジアリールピラゾールおよびプリン誘導体などの現行の知られた阻害剤の大部分は、N末端のATP結合部位に対してATPと競合する結合を示すが、ノボビオシンはC末端ポケットに対する阻害剤結合のプロトタイプである。
キナーゼのファミリー(Her2、B−RAFV600E、bcr−Abl、Flt3、NPM−ALK、Akt、Npm−Alk、ZAP−70)、転写因子(p53、HIF)テロメラーゼ、他のシャペロンに属する、報告されるHsp90クライエントの数は、現時点で増加しており(Jollyら、J.Natl.Cancer Inst.92;1564−1572(2000年))、これらの大部分は、癌進行と密に関係している。Hsp90阻害は、このクライエントタンパク質を折り畳むかまたは安定化する能力を傷害して、これらの折り畳まれないタンパク質のプロテオソーム依存性分解をもたらす。これらのクライエントタンパク質の分解は、Hsp90阻害のマーカーとして頻繁に使用され、BT474乳癌細胞などのHer2過発現細胞における化合物処理後のHer2の分解が通常使用される。
Hsp90阻害剤の分野における研究の大きな波は、天然化合物であるゲルダナマイシンが、N末端ATP結合部位に競争的に結合して、Hsp90ATPアーゼの活性および機能を阻害することにより、複数の腫瘍細胞の増殖を現実に阻止することができたという証拠により、最初は推進された。驚くべきことに、この化合物は、正常細胞中においては活性でなかったが、Hsp90は(ゲルダナマイシンに高度の親和性を有して)腫瘍細胞中においてのみ活性な複合体で存在する(Kamalら)からであり得る。腫瘍に対する選択的な感度の他の考えられる理由は、多くのHsp90阻害剤が示す腫瘍保持である。
タネスピマイシン(17−AAG)、ゲルダナマイシン半合成誘導体は、他の関連誘導体(アルベスピマイシン、17−DMAG、IPI−504)と一緒に集中的に臨床評価中であるが、有効性は、多数の要因、即ち、煩雑な剤形化、活性な代謝物を生じる代謝依存性、患者数増加の不足、恐らくキノン部分に関係する肝毒性により限定されるように思われる。これは、より良い薬剤らしいプロファイルおよびより良い許容性を有する第2世代のHsp90阻害剤の確認のための集中的な努力への道を開いた。これはプリン誘導体およびジアリール−レソルシノール誘導体の確認に通じた。
アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、およびプリオン疾患などの神経変性疾患の主要な原因は、プラーク形成を生じる異常折り畳みタンパク質の蓄積である。これらの異常折り畳みタンパク質は、凝集タンパク質の再成熟、脱凝集、および再可溶化について、分子シャペロン(Hsp70、Hsp40など)に依存する。熱ショックタンパク質は、種々の細胞培養モデルにおいてこの機能を提供することを示した。Hspsは、正常細胞中においてHsp90により精密に調節される、HSF1により誘発され得る。ゲルダナマイシンおよび17−AAG誘導体などのHsp90阻害剤は、この相互作用をかく乱して、神経保護活性ならびに異常折り畳みタンパク質の再可溶化および脱凝集を生じるHsp誘発を起こすことができることが示された。Hsp90過剰発現は、アルツハイマー病の原因である異常折り畳みタンパク質蓄積を有意に減少させることができ、実際、凝集したタウとHsp70/90レベルとの間に逆相関が示された。異常なタウ凝集は、Hsp90の阻害により始動するHsp70、Hsp27、およびHsp40の過剰発現により(分解により)減少させることができる。Hsp90阻害剤のパーキンソン病の管理のための適用は、PDのマウスモデルの1−メチル−4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(MPTP)誘発神経毒性に対するGDAの生体内効果に根拠を見出す。
GDAはMPTPにより惹起された毒性からニューロンを保護し、これは上昇したHsp70レベルと密接に関連した。その上、Hsp90過剰発現は運動機能障害、多発性硬化症、脊髄および延髄性筋萎縮および他の疾患の原因である異常折り畳みタンパク質蓄積を有意に減少させることができることも示された。
癌などHsp90タンパク質により媒介される状態の治療のためのジアリール−ピラゾールおよびジアリール−イソオキサゾールは、Ribotargets Ltdの名でWO2003/055860に、およびVemalis Ltdの名でWO2004/072051にそれぞれ開示されている。
睡眠障害、偏頭痛およびうつ病などのセロトニン障害と関連する状態の治療のための1原子の窒素を含有する環と縮合したアリール−ピラゾールは、Janssen Pharmの名でWO2005/040169に、およびHoechst Roussel Pharmaの名でEP594001にそれぞれ開示されている。
癌など調節異常のタンパク質キナーゼ活性によりおよび/またはこれと関連して惹起された疾患の治療のための1原子の窒素を含有する環と縮合したアリール−ピラゾールも、Pharmacia Italia Spaの名でWO2004/013144に開示されている。
国際公開第2003/055860号 国際公開第2004/072051号 国際公開願第2005/040169号 欧州特許出願公開第594001号明細書 国際公開第2004/013144号
Jollyら、J.Natl.Cancer Inst.92;1564−1572(2000年)
本発明者らは、下記の式(I)の化合物が、Hsp90阻害剤であり、従って抗腫瘍および抗神経変性剤として療法に有用であり、しかも現在利用できる抗腫瘍薬よりも優れた薬剤らしいプロファイルおよびより良い許容性を有することを今回見い出した。
従って、本発明の第1の目的は、式(I)の置換された二環式ピラゾールまたはイソオキサゾール化合物:
Figure 0005063815
(式中、
Aは、ハロゲンまたは置換されていてもよい線状または分岐(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)アルキニルであり;
Xは酸素または窒素であり;
Rは、水素、(CH−COR1、(CH−COOR1、ZNHR1’、(CH−R1’、CH(R1’)またはSOR2であり、ここで
R1は水素またはR1’であり;
R1’は、線状または分岐(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択され置換されていてもよい基であり;
ZはC=OまたはC=S基であり;
R2は、線状または分岐(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択され置換されていてもよい基であり;
m、nおよびpは独立に0から2の整数である。)、
および医薬的に許容されるこれらの塩を提供することである。
本発明は、標準的合成変換からなる方法により調製される式(I)の置換された二環式ピラゾールおよび置換された二環式イソオキサゾール化合物を合成する方法も提供する。
本発明は、Hsp90タンパク質により媒介される疾患を治療する方法も提供する。
本発明の好ましい方法は、癌および神経変性障害からなる群から選択される、Hsp90タンパク質により媒介される疾患を治療するためのものである。
本発明の他の好ましい方法は、膀胱癌、乳房癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、小細胞肺癌を含む肺癌、食道癌、胆のう癌、卵巣癌、膵癌、胃癌、子宮頸部癌、甲状腺癌、前立腺癌、および扁平上皮細胞癌を含む皮膚癌などの癌を含むがこれらに限定されない特定のタイプの癌;白血病、急性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫を含むリンパ系の造血性腫瘍;急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病を含む骨髄腫系の造血性腫瘍;線維肉腫および横紋筋肉腫を含む間葉系起源の腫瘍;星細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫およびシュワン細胞腫を含む中枢および末梢神経系の腫瘍;黒色腫、精上皮腫、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角質上皮黄色腫、甲状腺濾胞性癌およびカポジ肉腫を含む他の腫瘍を治療するためのものである。
本発明の他の好ましい方法は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、多発性硬化症および脊髄性および延髄性筋萎縮を含むがこれらに限定されない神経変性障害を治療するためのものである。
本発明は、抗癌療法において、放射線療法または、同時の、別々のもしくは順次の使用のための化学療法投与計画と組み合わせた式(I)の化合物を含む治療方法をさらに提供する。
その上、本発明は、前記タンパク質を有効量の式(I)の化合物と接触させることを含む、Hsp90タンパク質の活性を阻害するin−vitroの方法を提供する。
本発明は、1種以上の式(I)の化合物もしくは医薬的に許容されるこれらの塩および医薬的に許容される賦形剤、担体もしくは希釈剤を含む医薬組成物も提供する。
本発明は、知られている細胞分裂抑制剤または細胞傷害性作用剤、抗生物質型作用剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、ホルモン作用剤、免疫学的作用剤、インターフェロン型作用剤、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例えばCOX−2阻害剤)、マトリクスメタロプロテアーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、抗成長因子受容体作用剤、抗HER作用剤、抗EGFR作用剤、抗血管新生作用剤(例えば血管新生阻害剤)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ras−rafシグナル形質導入経路阻害剤、細胞サイクル阻害剤、他のcdks阻害剤、チューブリン結合剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤などとの組合せで、式(I)の化合物を含む医薬組成物も提供する。
それに加えて、本発明は、上で定義した式(I)の化合物もしくは医薬的に許容されるこれらの塩、またはこれらの医薬組成物および1種以上の化学療法剤を、抗癌療法における同時、別々または順次の使用のために組み合わせた製剤として含む、製品またはキットを提供する。
さらに他の態様において、本発明は、医薬として使用するために、上で定義した式(I)の化合物または医薬的に許容されるこれらの塩を提供する。
それに加えて、本発明は、抗癌活性を有する医薬の製造における、上で定義した式(I)の化合物または医薬的に許容されるこれらの塩の使用を提供する。
それに加えて、本発明は、上で定義した式(I)の化合物または塩の、生化学的手段としての、例えば分子プローブとしての使用を提供する。
最後に、本発明は、上で定義した式(I)の化合物または医薬的に許容されるこれらの塩を、癌を治療する方法において使用するために提供する。
本明細書中で使用される、A、m、nおよびRが上で定義したとおりであり、Xが窒素である式(I)の化合物は、一般式(I)
Figure 0005063815
により表すことができ、
A、m、nおよびRが上で定義したとおりであり、Xが酸素原子である式(I)の化合物は、一般式(I)
Figure 0005063815
により表すことができる。
特に断らない限り、式(I)の化合物これ自体ならびにこれらの任意の医薬組成物またはこれらを含む任意の治療処置に言及するとき、本発明は、本発明の化合物の異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物、錯体、代謝物、プロドラッグ、担体、N−オキシドおよび医薬的に許容される塩の全てを含む。
式(I)の化合物の代謝物は、例えば、これらを必要とする哺乳動物に投与されたときに、この同じ式(I)の化合物が生体内で変換されて生じる任意の化合物である。典型的には、しかしながら、限定する例は示さず、式(I)の化合物を投与したときに、この同じ誘導体は、例えば、ヒドロキシル化された誘導体のような容易に排泄されるより可溶性誘導体を含む種々の化合物に変換され得る。故に、このように見出される代謝経路に依存して、これらのヒドロキシル化された誘導体のいずれも、式(I)の化合物の代謝物とみなすことができる。
プロドラッグは、生体内で式(I)による活性なもとの薬剤を放出する任意の共有結合で結合した化合物である。
キラル中心または他の形態の異性体中心が本発明の化合物中に存在すれば、エナンチオマーおよびジアステレオマーを含むこのような異性体または異性体の全ての形態は、本明細書中に包含されることが意図される。キラル中心を含有する化合物は、ラセミ混合物として使用することができ、エナンチオマーが富化した混合物、またはラセミ混合物は周知の技法を使用して分離することができて、個々のエナンチオマーを単独で使用することもできる。化合物が不飽和炭素−炭素二重結合を有する場合、シス(Z)およびトランス(E)異性体は両方とも本発明の範囲内である。
化合物がケト−エノール互変異性体などの互変異性形態で存在することができる場合、各互変異性形態は平衡で存在してもまたは主に一方の形態で存在しても、本発明内に含まれると考えられる。正確な意味で、特に断らない限り、式(I)の化合物において、式(Ia)または(Ib)の以下の互変異性形態の1つだけが示されたとき、さらに残りのものも本発明の範囲内に含まれることが意図される:
Figure 0005063815
化合物がケト−エノール互変異性体などの他の互変異性形態で存在することができる場合、各互変異性形態は、平衡で存在してもまたは主に一方の形態で存在しても、本発明内に含まれると考えられる。
ハロゲン原子という用語で、本発明者らは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意図する。
シアノという用語で、本発明者らは−CN基を意図する。
ニトロという用語で本発明者らは−NO基を意図する。
「直鎖または分岐C−Cアルキル」という用語で、本発明者らは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどの基の任意のものを意図する。
「C−Cアルケニル」という用語で、本発明者らは、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有し、直鎖であっても分岐であってもよい脂肪族のC−C炭化水素鎖を意図する。代表的な例として、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−または2−ブテニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「C−Cアルキニル」という用語で、本発明者らは、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有し、直鎖であっても分岐であってもよい脂肪族のC−C炭化水素鎖を意図する。代表的な例として、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−または2−ブチニルなどが挙げられるがこれらに限定されない。
「C−Cシクロアルキル」という用語で、本発明者らは、特に断らない限り、1つ以上の二重結合を含有してもよいが完全に共役したπ電子系は有しない、3から8員の全ての単環式炭素環を意図する。
シクロアルキル基の例は、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘキセンおよびシクロヘキサジエンであるが、これらに限定されない。
「ヘテロシクリル」という用語で、本発明者らは、1個以上の炭素原子が窒素、酸素および硫黄などにより置き換えられた3から8員の飽和したまたは一部不飽和の炭素環式環を意図する。ヘテロシクリル基の例は、例えば、ピラン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、チアゾリン、チアゾリジン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンなどであるが、これらに限定されない。
「アリール」という用語は、1から4環系の、さらに縮合または単結合により互いに連結していてもよい、少なくとも1つの炭素環式環は「芳香族」(「芳香族」という用語は完全に共役したπ電子結合系を指す。)であるモノ、ビまたはポリ炭素環式炭化水素を指す。このようなアリール基の例は、フェニル、α−またはβ−ナフチルまたはビフェニル基であるが、これらに限定されない。
「ヘテロアリール」という用語は、芳香族ヘテロシクロ環、典型的にはN、OまたはSの中から選択された1から3個のヘテロ原子を有する5から6員のヘテロ環を指す。ヘテロアリール環は、芳香族および非芳香族の炭素環式環およびヘテロシクロ環とさらに縮合または連結していることもできる。このようなヘテロアリール基の例は、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミダジニル、ピリダジル、インドリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、フェニル−ピロリル、フリル、フェニル−フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、チエニル、ベンゾチエニル、イソインドリニル、ベンゾイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3−トリアゾリル、1−フェニル−1,2,3−トリアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチオフェニル;ベンゾピラニル、2,3−ジヒドロベンゾオキサジニル、2,3−ジヒドロキノオキサリニルなどであるが、これらに限定されない。
本発明により、および特に断らない限り、上記のA、R、R1、R1’およびR2基のいずれも、これらの束縛のない任意の位置で、1つ以上の基、例えば、ハロゲン、ニトロ、オキソ基(=0)、シアノ、シアノアルキルアミノ、C−Cアルキル、ポリフッ素化アルキル、ポリフッ素化アルコキシ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、C−Cシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、メチレンジオキシ、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、シクロアルケニルオキシ、ヘテロシクリルカルボニルオキシ、アルキリデンアミノオキシ、カルボキシ、アリールオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、ヘテロシクリルアルキルオキシカルボニルアミノ、ウレイド、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ホルミルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロシクリルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシアミノカルボニルアルコキシイミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロシクリルスルホニルアミノ、ホルミル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロシクリルアミノスルホニル、アリールチオ、アルキルチオ、チオアルキル、アルキルスルファニル、アルキルスルホニル、アルキルスルフェニル、アリールスルファニル、アリールスルホニル、アリールスルフェニル、スルホニルアミノ、ホスホナートおよびアルキルホスホナートから独立に選択された1から6個の基により、任意に置換されていてもよい。さらに、適切ならばいつでも、上記の置換基の各々は1つ以上の上記の基によりさらに置換されていてもよい。
ポリフッ素化アルキルまたはポリフッ素化アルコキシという用語で、本発明者らは、2個以上のフッ素原子により置換された上記の直鎖または分岐のC−Cアルキルまたはアルコキシ基の任意のもの、例えば、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル、トリフルオロメトキシなどを意図する。
ヒドロキシアルキルという用語で、本発明者らは、ヒドロキシル基を担持する上記のC−Cアルキルの任意のもの、例えば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピルなどを意図する。
上記の全てのことから、名前が例えば、アリールアミノなどの複合名である任意の基は、これが由来する部分により、例えば、上で定義されたアリールによりさらに置換されているアミノ基により、型どおりの意味にとられることが意図されなければならないことは、当業者には明らかである。
同様に、例えば、アルキルチオ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニルアミノ、シクロアルキルオキシカルボニルなどの用語はいずれも、アルキル、アルコキシ、アリール、C−Cシクロアルキルおよびヘテロシクリル部分が上で定義されたものである基を含む。
式(I)の化合物の医薬的に許容される塩は、無機または有機酸、例えば、硝酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、シュウ酸、フマル酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、安息酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、イセチオン酸およびサリチル酸との酸付加塩を含む。
式(I)の化合物の医薬的に許容される塩は、無機または有機塩基、例えば、アルカリまたはアルカリ土類金属、特にナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウムまたはマグネシウムの水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩、非環状または環状アミン、好ましくはメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジンなどとの塩も含む。
好ましい本発明の化合物は、式(I)A1の4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン誘導体および式(I)B1の4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[3,4−c]ピリジン誘導体:
Figure 0005063815
即ち、mが0でありnが2である式(I)の化合物である。
他の好ましい本発明の化合物は、式(I)A2の4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン誘導体および式(I)B2の4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン:
Figure 0005063815
即ち、mが1でありnが1である式(I)の化合物である。
さらに好ましい本発明の化合物は、式(I)A3の4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン誘導体および式(I)B3の4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−b]ピリジン誘導体:
Figure 0005063815
即ち、mが2でありnが0である式(I)の化合物である。
他のさらに好ましい本発明の化合物は、式(I)A4の1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾールおよび式(I)B4の5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,4−c]イソオキサゾール誘導体:
Figure 0005063815
即ち、mが0でありnが1である式(I)の化合物である。
他のさらに好ましい本発明の化合物は、式(I)A5の1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,2−c]ピラゾールおよび式(I)B5の5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2−c]イソオキサゾール誘導体:
Figure 0005063815
即ち、mが1でありnが0である式(I)の化合物である。
より好ましいクラスの式(I)の化合物は、Aがハロゲンである化合物により代表される。
最も好ましいクラスの式(I)の化合物は、Rが(CH−COR1または(CH−R1’である化合物(R1、R1’およびpは上で定義したとおりである。)により代表される。
本発明の好ましい特定の化合物(cpd.)を下のリストに挙げる。
1.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(ジメチルアミノ)フェニル]メタノン、
2.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](フェニル)メタノン、
3.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](4−ニトロフェニル)メタノン、
4.1−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
5.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(ヒドロキシメチル)フェニル]メタノン、
6.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](チオフェン−3−イル)メタノン、
7.4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]カルボニル}ベンゾニトリル、
8.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](3−メトキシフェニル)メタノン、
9.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](4−メトキシフェニル)メタノン、
10.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(メチルスルファニル)フェニル]メタノン、
11.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(1H−ピロール−1−イル)フェニル]メタノン、
12.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]メタノン、
13.4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]カルボニル}ベンゼンスルホンアミド、
14.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)メタノン、
15.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノン、
16.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]メタノン、
17.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](トランス−4−メトキシシクロヘキシル)メタノン、
18.4−クロロ−6−{5−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
19.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−9−イル)メタノン、
20.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][4−(ジメチルアミノ)フェニル]メタノン、
21.1−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
22.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][4−(ヒドロキシメチル)フェニル]メタノン、
23.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル](6−ヒドロキシピリジン−3−イル)メタノン、
24.4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]カルボニル}ベンゾニトリル、
25.4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]カルボニル}ベンゼンスルホンアミド、
26.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][2−(ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]メタノン、
27.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル](4−ニトロフェニル)メタノン、
28.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][4−(モルホリン−4−イル)フェニル]メタノン、
29.1−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]−2−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]エタノン、
30.[4−(アミノメチル)シクロヘキシル][3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]メタノン、
31.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル](トランス−4−メトキシシクロヘキシル)メタノン、
32.1−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]−3−(モルホリン−4−イル)プロパン−1−オン、
33.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][3−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]メタノン、
34.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]メタノン、
35.[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][4−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フェニル]メタノン、
36.4−クロロ−6−{5−[4−(ジメチルアミノ)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
37.4−クロロ−6−(5−{[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
38.3−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−1−(モルホリン−4−イル)プロパン−1−オン、
39.4−クロロ−6−[5−(4−エトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
40.4−クロロ−6−[5−(3,4−ジメトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
41.4−クロロ−6−{5−[3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
42.4−クロロ−6−{5−[4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
43.4−クロロ−6−(5−{4−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]ベンジル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
44.4−クロロ−6−[5−(3−エトキシ−4−メトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
45.1−(4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]メチル}フェニル)ピロリジン−2−オン、
46.4−クロロ−6−{5−[4−(モルホリン−4−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
47.4−クロロ−6−(5−{[2−(モルホリン−4−イル)ピリジン−4−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
48.4−クロロ−6−[5−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
49.4−クロロ−6−{5−[4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
50.4−クロロ−6−{5−[4−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
51.4−クロロ−6−{5−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
52.4−クロロ−6−{5−[4−(ジメチルアミノ)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
53.4−クロロ−6−(5−{[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
54.4−クロロ−6−{5−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
55.4−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]ブタン−2−オン、
56.4−クロロ−6−[5−(ピリジン−4−イルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
57.4−クロロ−6−(5−{[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
58.4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]メチル}ベンゾニトリル、
59.4−クロロ−6−[5−(4−エトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
60.4−クロロ−6−[5−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
61.4−クロロ−6−[5−(3,4−ジメトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
62.4−クロロ−6−(5−{[2−(モルホリン−4−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
63.4−クロロ−6−{5−[3−(モルホリン−4−イル)プロピル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
64.4−クロロ−6−{5−[3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
65.1−(4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]メチル}フェニル)ピロリジン−2−オン、
66.4−クロロ−6−{5−[4−(モルホリン−4−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
67.4−クロロ−6−{5−[4−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
68.3−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]−1−(モルホリン−4−イル)プロパン−1−オンおよび
69.4−クロロ−6−(5−{[2−(モルホリン−4−イル)ピリジン−4−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール。
本発明は、当分野において利用可能な技法および容易に入手できる出発原料を利用する下記の反応経路および合成スキームを使用することにより、上で定義した式(I)の化合物を調製する方法も提供する。本発明のある実施形態の調製が以下の実施例に記載されるが、当業者は記載された調製が本発明の他の実施形態に容易に適合し得ることを理解する。例えば、本発明の実例を挙げなかった化合物の合成は、当業者には明らかな改変により、例えば、干渉する基を適切に保護することにより、当分野において知られた他の適切な試薬に変更することにより、または反応条件の日常的改変を行うことにより、実施することができる。または、本明細書中で引用したまたは当分野において知られた他の反応は、本発明の他の化合物の調製に適合性を有すると理解される。
本発明は、方法が、
a)式(2)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、Bnはベンジルであり、Aは上で定義したとおりである。)
と、式(3)の化合物:
Figure 0005063815
(PGはベンジルまたはtert−ブチルオキシカルボニルなどのN保護基であり、mおよびnは上で定義したとおりである。)とを縮合させるステップ;
b)得られた式(4)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、Bn、A、PG、mおよびnは上で定義したとおりである。)
と、ヒドラジン水和物またはヒドラジン塩とを縮合させるステップ;
c1)得られた式(5)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、Bn、A、mおよびnは上で定義したとおりであり、PGはベンジルである。)
をHおよび適切な触媒を用いて還元し、式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、mおよびnは上で定義したものであり、Rは水素である。)を得るステップ;または
c2)tert−ブチルオキシカルボニルであるPGを、上で定義した式(5)の化合物から、塩酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸またはギ酸を用いて除去するステップ
のいずれかのステップ;
d)得られた式(6)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、Bn、A、mおよびnは上で定義したとおりである。)
を、Hおよび適切な触媒を用いて還元し、上で定義した式(I)の化合物、(式中Rは水素である。)を得るステップ;または
c3)上で定義した式(5)の化合物、(式中、PGはtert−ブチルオキシカルボニルである。)を、Hおよび適切な触媒を用いて還元し、式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、mおよびnは上で定義したとおりであり、Rはtert−ブチルオキシカルボニルである。)を得るステップ;
e)必要に応じて、tert−ブチルオキシカルボニルを、得られた式(I)の化合物(式中、Rはtert−ブチルオキシカルボニルである。)から、塩酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸またはギ酸を用いて除去し、式(I)の化合物(式中、Rは水素である。)を得、上記ステップのいずれかの後で必要または所望であれば、必要に応じて得られた位置異性体の混合物を単一の異性体に分離するステップ
を含むことを特徴とする、上で定義した式(l)の化合物を調製する方法も提供する。
本発明は、方法が、
f1)上で定義した式(4)の化合物を、Hおよび適切な触媒を用いて還元し、(7)の化合物
Figure 0005063815
(式中、A、mおよびnは上で定義したとおりである。)
を得るステップ:または
f2)式(4)の化合物(式中、PGはtert−ブチルオキシカルボニルである。)から塩酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸またはギ酸を用いてPGを除去するステップ
のいずれか;
g)得られた式(8)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、Bn、mおよびnは上で定義したとおりである。)
を、Hおよび適切な触媒を用いて還元するステップ;
h)得られた式(7)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、mおよびnは上で定義したとおりである。)
を、NHOH・HClもしくはNHOH・HSOを用いて有機塩基の存在下に縮合させて、式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、mおよびnは上で定義したとおりであり、Rは水素である。)
を得るステップ;または
f3)式(4)の化合物(式中、PGはtert−ブチルオキシカルボニルである。)をHおよび適切な触媒を用いて還元するステップ;
i)得られた式(9)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、PGはtert−ブトキシカルボニルであり、A、mおよびnは上で定義したとおりである。)
を、NHOH・HClまたはNHOH・HSOを用いて有機塩基の存在下に縮合させて、式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、Rはtert−ブチルオキシカルボニルであり、a、mおよびnは上で定義したとおりである。)
を得るステップ;
j)必要に応じて、tert−ブチルオキシカルボニルを得られた式(I)の化合物(式中、Rはtert−ブチルオキシカルボニルである。)から、塩酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸またはギ酸を用いて除去し、式(I)の化合物(式中、Rは水素である。)を得るステップ、上記ステップのいずれかの後で必要または所望であれば、得られた位置異性体の混合物を単一の異性体に必要に応じて分離するステップ
を含むことを特徴とする、上で定義した式(I)の化合物を調製する方法も提供する。
本発明は、方法が、
k)上で定義したように調製された式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、X、mおよびnは上で定義したとおりである。)
を、代替のステップ;
k1)式(10)の化合物:
R1COW(10)
(式中、R1は上で定義したものであり、Wは、OHまたは塩素、1−イミダゾリル、1−スクシンイミジルオキシ、1−ヒドロキシベンゾトリアゾリルまたはO−イソウレイルなどの活性化された基である。)
と縮合させて、式(I)の化合物
Figure 0005063815
(式中、A、X、m、n、およびR1は上で定義したとおりである。)
を得るステップ;
k2)式(11)の化合物:
R1’OCOHal(11)
(式中、Halはハロゲンであり、R1’は上で定義したとおりである。)
と縮合させて、式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、X、m、n、およびR1’は上で定義したとおりである。)
を得るステップ;
k3)式(12)の化合物:
R1’N=Z(12)
(式中、R1’およびZは上で定義したとおりである。)
と縮合させて、式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、X、m、n、およびR1’は上で定義したとおりである。)
を得るステップ;
k4)式(13)の化合物:
R1’(CHp−1CHO(13)
(式中、R1’およびpは上で定義したとおりである。)
と縮合させて、式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、X、m、n、pおよびR1’は上で定義したとおりである。)
を得るステップ;
k5)式(14)の化合物:
R1’COR1’(14)
(式中、R1’は同じかもしくは異なり、上で定義したとおりであり、または一緒になってS、OまたはNから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する、置換されていてもよいシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成していてもよい。)
と縮合させて式(I)の化合物
Figure 0005063815
(A、X、m、n、およびR1’は上で定義したとおりである。)
を得るステップ;
k6)式(15)の化合物:
R2SOHal(15)
(式中、Halはハロゲンであり、R2は上で定義したとおりである。)
と縮合させて、式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、X、m、n、およびR2は上で定義したとおりである。)
を得るステップ;
k7)式(16)の化合物:
R1”Hal(16)
(式中、Halはハロゲンであり、R1”は、置換されていてもよい(C−C)アルキルまたはアリール、例えば、ハロゲンに対してオルトもしくはパラ位にあるニトロ、シアノもしくはメチルスルホニルなどの電子吸引性基を有するフェニル、または窒素の1つに対してオルトもしくはパラ位にあるハロゲンを有する、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、キノリンもしくはイソキノリンなどのヘテロアリールである。)、と縮合させて、式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、X、m、n、およびR1”は上で定義したとおりである。)
を得るステップ;または
k8)式(17)の化合物:
CH=CHCOR1’(17)
(式中、R1’は上で定義したとおりである。)
と縮合させて、式(I)の化合物:
Figure 0005063815
(式中、A、X、m、n、およびR1’は上で定義したとおりである。)
を得るステップ;
のいずれか1つにより縮合するステップ;
必要に応じて、得られた式(I)の化合物を単一の異性体に分離する、および/またはこれを式(I)の他の誘導体および/または医薬的に許容される塩に変換するステップ
を含むことを特徴とする、上で定義した式(I)の化合物を調製する方法も提供する。
ステップa)により、(4)の化合物を得る、式(2)の化合物の式(3)の化合物との反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で成し遂げることができる。好ましくは、該反応は、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの有機塩基の存在下に、例えば、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテルなどの適切な溶媒中で、−45℃から室温の範囲の温度で、時間を約1時間から6時間まで変えて実施される(Tele、2002年、44、1067;Synthesis、1991年、17、3)。
ステップb)により、式(4)の化合物のヒドラジンとの反応は、文献で周知の従来の方法により種々の様式で実施することができる。好ましくは、該反応は、ヒドラジン水和物、ヒドラジン塩酸塩もしくはヒドラジン硫酸塩を使用して、TEAまたはDIPEAなどの塩基、または酢酸ナトリウム、酢酸カリウムまたは炭酸ナトリウムなどの有機塩または無機塩の存在下に、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ピリジンまたは酢酸などの適切な溶媒中で、80℃から130℃の範囲の温度で、時間を2時間から終夜まで変えて実施される(Tele、1993年、34、8305;J.Med.Chem.、2004年、47(20)、4798;Organic Letters、2006年、8(13)、2675)。
位置異性体化合物の混合物がステップaまたはbで得られたとき、即ち、得られた式(4)の化合物または(5)がmおよびnの異なった値により特徴づけられたとき、混合物は、単一の異性体に都合よく分離されて、シリカゲルクロマトグラフィー、分取HPLCまたは結晶化などの知られた方法により精製することができる。
化学的官能基の他の官能基への変換には、この官能基を含有する化合物中の1つ以上の反応性中心が、望ましくない副反応を避けるために保護されることが必要であることがあることは当業者に知られている。このような反応性中心の保護、および合成変換が終了したときのこれに続く脱保護は、例えば、Green、Theodora W.およびWuts、Peter G.M. Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley & Sons Inc.、New York(NY)、1999年に記載された標準的手順に従って達成することができる。
ステップc1)により、PGがベンジルである式(5)の化合物の、Rが水素である式(I)の化合物を生じる反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で達成することができ、好ましくは、接触水素化が、メタノール、エタノール、酢酸エチルまたは酢酸などの溶媒中、25℃から100℃の温度範囲で、1から30atmの範囲の水素圧下に、触媒としてPt/CまたはPt/C(J.A.C.S.、1978年、93、746)を使用して、1時間から10時間の時間で実施される。または、水素化は、水素移動条件でシクロヘキセンまたはシクロヘキサジエンを水素源として使用することにより、エタノールまたはメタノールなどの溶媒中で、Pt/Cを触媒として、室温から60℃の範囲の温度で実施することができる(J.Org.Chem.、1978年、43、4194)。
ステップc2)により、PGがtertブチルオキシカルボニルである式(5)の化合物から(6)の化合物を生じる反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で達成することができ、好ましくは、これは、ギ酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸または塩酸などの有機酸または無機酸を用いて、メタノール、エタノール、酢酸エチル、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどの溶媒中で、0から50℃の範囲の温度における反応により実施される(J.A.C.S.、1978年、93、746)。
ステップd)およびc3)は、ステップc1)について記載した条件で達成される。
ステップe)は、ステップc2)について記載した条件で達成される。
ステップf1)は、ステップc1)について記載した条件で達成される。
ステップf2)は、ステップc2)について記載した条件で達成される。
ステップg)は、ステップc1)について記載した条件で達成される。
ステップh)により、式(7)の化合物とNHOH・HClまたはNHOH・HSOとの反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で達成することができる。好ましくは、該反応は、エタノール、メタノール、テトラヒドロフラン、酢酸、ピリジンなどの溶媒中で、必要なときにはTEA、DIPEAなどの塩基、または酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの有機塩または無機塩の存在下に、50℃から150℃の範囲の温度で実施される(A.Quilico、G.Speroni、L.Behr、R.L.McKee、The Chemistry of Heterocyclic Compounds 17 John Wiley & Sons Inc.,New York(NY),1962年)。
ステップf3)は、ステップc1)について記載した条件で達成される。
ステップi)は、ステップh)について記載した条件で達成される。
ステップj)は、ステップc2)について記載した条件で達成される。
ステップk)により、Rが水素である式(I)の化合物の、Rが上で定義したとおりである式(I)の化合物を生じる反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で実施することができる。
ステップk1)により、式R1COOHの化合物は、塩化チオニルまたは塩化オキサリルおよび触媒量のDMFの存在下に、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒中で、約−10℃から還流までの範囲の温度で、約1時間から約12時間までの様々な時間をかけて、この対応する塩化アシルに変換される。塩化アシルは溶媒の蒸発により単離されて、ピリジン、トリエチルアミンまたはN−エチルジイソプロピルアミンなどの塩基の存在下に、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒中で、約−40℃から還流までの範囲の温度で、約1時間から約96時間までの様々な時間をかけて、Rが水素である式(I)の化合物とさらに反応させる。または、式R1COOHの化合物をRが水素である式(I)の化合物と、N,N’−カルボニルジイミダゾール、2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウランヘキサフルオロホスファートメタンアミニウム、O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチル−ツロニウム−ヘキサフルオロ−ホスファート、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミドまたは1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノ)カルボジイミド・塩酸塩などの活性化剤の存在下に、および必要に応じてヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下に反応させる。好ましくは、この反応は、適切な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、1,4−ジオキサンなどの中で、およびプロトン除去剤、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの存在下に、室温から還流までの範囲の温度で、約30分から約24時間の範囲の時間をかけて実施される。
ステップk2)により、式R1’OCOClの化合物とRが水素である式(I)の化合物との反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で達成することができる。好ましくは、反応は、ピリジン、トリエチルアミンまたはN−エチルジイソプロピルアミンなどの塩基の存在下に、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒中で、約−40℃から70℃の範囲の温度で、約1時間から約24時間までの様々な時間をかけて実施される。
ステップk3)により、式R1’N=Zの化合物とRが水素である式(I)の化合物との反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で達成することができる。好ましくは、反応は、トリエチルアミン、DIPEAまたはピリジンなどの塩基の存在下に、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒中で、室温から100℃の範囲の温度で、および1時間から12時間までの様々な時間をかけて実施される。
ステップk4)により、式R1’(CHp−1CHOの化合物とRが水素である式(I)の化合物との反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で達成することができる。好ましくは、反応は、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラブチルアンモニウムなどの還元剤の存在下に、メタノール、エタノール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホルムなどの溶媒中で、pHを2から5までの様々な範囲にするために塩酸、酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸などの酸を存在させて、0℃から75℃の範囲の温度で、1から12時間までの様々な時間をかけて実施される。
ステップk5)は、ステップk4)について記載した条件で、より高い温度でより長い反応時間をかけて達成される。
ステップk6)により、式R2SOClの化合物とRが水素である式(I)の化合物との反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で達成することができる。好ましくは、反応は、トリエチルアミン、DIPEA、ピリジン、イミダゾールなどの塩基の存在下に、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ピリジン、酢酸エチルなどの適切な溶媒中で、−15℃から75℃の範囲の温度で、1から24時間までの様々な時間をかけて実施される。
ステップk7)により、式R1”Halの化合物とRが水素である式(1)の化合物との反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で達成することができる。好ましくは、反応は、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カリウムなどの塩基の存在下に、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノン、テトラメチルウレア、ジメチルスルホキシドなどの適切な溶媒中で、CuCl、Cuなどの触媒、必要なときにはL−プロリンの存在下に、75℃から150℃の範囲の温度で、1時間から12時間までの様々な時間をかけて実施される。
ステップk8)により、式CHb=CHCOR1’の化合物とRが水素である式(1)の化合物との反応は、文献で周知の従来の方法による種々の様式および実験条件で達成することができる。好ましくは、反応は、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノン、THF、ジメチルスルホキシド、DCM、CHClなどの適切な溶媒中で、0℃から100℃の範囲の温度で、1から24時間までの様々な時間をかけて実施される。
式(I)の化合物が1つ以上の不斉中心を含有する場合に、前記化合物は、当業者に知られた手順により、単一の異性体に分離することができる。このような手順は、キラル固定相を使用するクロマトグラフィーを含む標準的クロマトグラフィーの技法、または結晶化を含む。
1つ以上の不斉中心を含有する化合物の一般的な分離方法は、例えば、Jacques、Jean;Collet、Andre;Wilen、Samuel H.、Enantiomers,Racemates,and Resolutions、John Wiley & Sons Inc.、New York(NY)、1981年に報告されている。
Rは上で定義したとおりであるが水素ではない式(I)の化合物は、Rが上で定義されたものの中で異なった意味を有する異なった式(I)の化合物にさらに変換することもできる。このような変換の可能な反応の例は:
1)The Chemistry of Carboxylic Acids and Esters、Saul Patai、lnterscience Publisher(John Wiley & Sons 1969年)に報告された標準的手順による、アルコキシカルボニル誘導体の対応するカルボン酸誘導体への変換のための酸または塩基性条件下の加水分解;
2)ステップk1に記載された条件下で対応するアミドに変換するカルボン酸誘導体のアミド化;
3)The Chemistry of Amides、Saul Patai、lnterscience Publisher(John Wiley & Sons 1970年)で報告された標準的手順による、適切な第1級または第2級アミンとの直接反応によるアルコキシカルボニル誘導体の対応するアミドへのアミド化;
4)The Chemistry of Amino Group,Saul Patai、lnterscience Publisher(John Wiley & Sons 1968年)で報告された標準的手順による、アミド誘導体の対応するアミンへの変換のための還元;
5)The Chemistry of Carbonyl Group、Saul Patai、lnterscience Publisher(John Wiley & Sons 1966年)で報告された標準的手順による、カルボニル誘導体の対応するケタールへの変換のためのケタール化;
である。
式(I)の化合物は、当業者に知られた標準的手順により、医薬的に許容される塩に変換することもできる。または、塩として得られた式(I)の化合物を、当業者に知られた標準的手順により、遊離塩基または遊離酸に変換することもできる。
上記の合成方法による式(I)の化合物の合成は、各中間体を単離して、例えば、カラムクロマトグラフィーのような標準的精製技法により精製してから、これに続く反応を実施する段階的方式で実施することができる。または、2つ以上のステップの合成系列を当分野において知られた所謂「ワンポット」手順で実施することができて、それにより、2つ以上のステップから生じた唯一の化合物が単離されて精製される。
式(I)の化合物の合成を以下のスキームIおよびIIにまとめる(式中、Bn、A、X、PG、m、nおよびRは上で定義したとおりである。)。
Figure 0005063815
Figure 0005063815
本発明の方法の出発原料、即ち、式(2)の化合物は、J.Org.Chem.(2006年)、71(20)、7618−7631;Organic Letters(2005年)、7(11)、2157−2160に記載されたようにして調製される。
本発明の方法の出発原料、即ち、式(3)の化合物は市販されている。
式(10)の化合物は、市販されているか、またはステップk1)に記載したようにして調製することができるかのいずれかである。
式(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)および(17)の化合物は、市販されているか、またはAdvance Organic Chemistry,Reactions,Mechanisms,and Structure、Jerry March、第4版、lnterscience Publisher(John Wiley & Sons 1992年)で報告された方法などの周知の方法を使用することにより調製することができるかのいずれかである。
薬理学
式(I)の化合物の効力を、Hsp90阻害のマーカーとしてHer2分解を測定することにより評価した。
Hsp90は、数種類のタンパク質の折り畳みおよびの品質管理の触媒となるシャペロン機構のキー成分である。この阻害は、このクライエントタンパク質を折り畳みまたは安定化する能力を傷害して、これらの折り畳まれていないタンパク質のプロテオソーム依存性分解をもたらす。現時点で、報告されたHsp90クライエントの数は増加しつつあるが(>100)、Hsp90シャペロン阻害を検出する最も頻繁な方法の1つは、この効果の特異性について確実である目的で、短時間処理(通常8から24時間)後のHer2タンパク質レベルの検出である。
アッセイ
Hsp90阻害剤の細胞活性を、BT474乳癌細胞(ATCC#HTB−20)におけるHer2タンパク質レベルの誘発された減少を測定することにより評価した。細胞のHer2レベルは、免疫細胞化学により測定して、ArrayScan vTi測定器(Cellomics Thermo Scientific)を使用して定量化した。
試験は以下のようにして実施した:5000細胞/ウェルを96ウェルのプレート(Perkin Elmer)にDMEM/5%FCS中で接種して、37℃で、5%CO下に48時間温置した。
次に、培地を、試験化合物を必要な濃度で含有する新鮮培地で置き換える。濃度曲線はDMSO中の化合物のストックからDMEM/10%FCS中で調製し、最終DMSO濃度は0.1%(v/v)である。各濃度の各点に対して2連のウェルを調製し、通常、最高化合物濃度は30μMとする。化合物の添加後、プレートを恒温室に戻して8時間置き、次に培地を3.7%のパラホルムアルデヒドを含有するPBS溶液で置き換えることにより固定する。プレートは、室温で20分間温置して、次にウェルをPBSで洗浄し、0.3%トリトンX−100を含有するPBSを用いて15分間室温で温置することにより細胞を透過性にする。非特異的結合部位は、3%(w/v)BSAを含有するPBSでウェルを1時間温置することにより遮蔽する。次に、ウェルを、1%(w/v)BSA中で1:100に希釈した抗Her2マウスモノクローナル抗体(抗−c−ErbB2/c−Neu、マウスmAb3B5、Calbiochemカタログ番号OP15)を含有するPBSで室温において1時間温置する。PBSで3回洗浄した後、ウェルを、2μg/mlのCy2−結合ヤギ抗マウス二次抗体(Amersham Pharmacia Biothechカタログ番号PA42002)(最大吸収489nm、最大蛍光506nm)および1μg/mlのDAPI(最大吸収359nm、最大蛍光461nm)(4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール、ジラクタート)(Sigmaカタログ番号D9564)という核染色のために核酸を検出する高感度染料を含有するPBS(w/v)1%BSAで温置する。PBSでさらに3回洗浄後、細胞Her2の免疫反応性は、Zeiss 10×0.5N.A.対物レンズの付いたArrayScan vTi測定器を使用し、およびXF100フィルタの付いたCytotoxity.V3アルゴリズム(Cellomics/Thermo Fisher)を適用して評価する。少なくとも900細胞に対応する少なくとも10視野を、各ウェルについて読む。IC50値は、細胞Her2シグナルが未処理対照と比較して50%だけ減少した化合物濃度を表す。
以下の式が使用される。
IC50=底辺+(頂点−底辺)/(1+10Λ((LogEC50−X)))
Xは濃度の対数である。IC50は応答である;IC50は底辺で始まりS字状の形で頂点へ行く。上記の試験された式(I)の化合物は、Her2タンパク質の分解を誘発する結果を生じる。上記アッセイを行うと、式(I)の化合物は、以下の表1に示したHer2タンパク質分解の誘発により証明されるように、顕著なHsp90阻害活性を有する結果を生じる。
Figure 0005063815
得られた生物学的データによれば、式(I)の化合物は優れたHsp90阻害剤であり、従って特に癌および神経変性疾患の療法において有利である。
本発明の化合物は、単独の作用剤として、または、別の方法として、放射線療法などの既知の抗癌治療との組合せで、または、例えば、抗エストロゲン、抗アンドロゲンおよびアロマターゼ阻害剤などの抗ホルモン作用剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、微小管を標的とする作用剤、白金系作用剤、アルキル化剤、DNA損傷または挿入作用剤、抗腫瘍性代謝拮抗薬、他のキナーゼ阻害剤、他の抗血管形成作用剤、キネシン阻害剤、治療用モノクローナル抗体、mTOR阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、ファメシルトランスフェラーゼ阻害剤、および低酸素応答阻害剤と組み合わせた化学療法投与計画のいずれかで、投与することができる。
固定した用量として剤形化されれば、このような組合せ製品は、下記の用量範囲内の本発明の化合物および承認された用量範囲内の他の薬学的に活性な作用剤を使用する。
式(I)の化合物は、組合せ剤形化が不適切であるときは、既知の抗癌剤と順番に使用することができる。
本発明の式(I)の化合物は、哺乳動物、例えば、ヒトに対する投与に適し、患者の年齢、体重、および状態ならびに投与経路に応じて、通常の経路および用量レベルにより投与することができる。
例えば、式(I)の化合物の経口投与のために採用される適切な用量は、1回の用量当たり約10gから約1g、毎日1から5回の範囲であってよい。本発明の化合物は、種々の投与形態で、例えば、経口的に、錠剤、カプセル剤、蔗糖もしくはフィルムで被覆された錠剤、液体溶液剤もしくは懸濁液剤の形態で;坐剤形態で直腸に;非経口的に、例えば、筋肉内に、または静脈内および/もしくは髄腔内および/もしくは脊髄内注射もしくは点滴を通して投与することができる。
本発明は、式(I)の化合物または医薬的に許容されるこれらの塩を、担体もしくは希釈剤であってよい医薬的に許容される賦形剤と併せて含む医薬組成物も含む。
本発明の化合物を含有する医薬組成物は、通常、従来の方法に従って調製されて適切な医薬形態で投与される。
例えば、固体の経口形態は、有効な化合物と一緒に、希釈剤、例えば、ラクトース、デキストロ−ス、サッカロース、スクロース、セルロース、トウモロコシデンプンまたはジャガイモデンプン;潤滑剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウムもしくはステアリン酸カルシウム、および/またはポリエチレングリコール;結合剤、例えば、デンプン、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースもしくはポリビニルピロリドン;崩壊剤、例えば、デンプン、アルギン酸、アルギン酸塩またはナトリウムデンプングリコラート;発泡剤混合物;染料;甘味剤;レシチン、ポリソルバート、ラウリル硫酸塩などの湿潤剤;および、全体として、医薬剤形中で使用される無毒性および薬理学的に不活性な物質を含有することができる。これらの医薬製剤は、知られた方式で、例えば、混合、顆粒化、錠剤化、蔗糖被覆、またはフィルム被覆方法により、製造することができる。
経口投与用の分散液剤は、例えば、シロップ剤、エマルション剤および懸濁液剤であってよい。
例として、シロップ剤は、担体として、蔗糖または蔗糖と一緒にグリセリンおよび/またはマンニトールおよびソルビトールを含むことができる。
懸濁液剤およびエマルション剤は、担体の例として、天然ゴム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、またはポリビニルアルコールを含有することができる。
筋肉注射用の懸濁液剤または溶液剤は、有効化合物と一緒に、医薬的に許容される担体、例えば、滅菌水、オリーブ油、エチルオレアート、グリコール類、例えば、プロピレングリコールおよび、所望であれば、適切な量のリドカイン塩酸塩を含有することができる。
静脈注射または点滴用の溶液剤は、担体として、滅菌水を含有することができ、または好ましくは、これらは滅菌等張食塩水溶液の形態であってよく、またはこれらは担体としてプロピレングリコールを含有することができる。
坐剤は、有効化合物と一緒に、医薬的に許容される担体、例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤またはレシチンを含有することができる。
実験の部
必要に応じて医薬的に許容される塩の形態にある、本発明の式(I)の特定の化合物のいずれかを参照するためには、実験の部および特許請求の範囲を参照されたい。以下の実施例に関して、本発明の化合物は、本明細書において記載した方法、または当分野において周知の他の方法を使用して合成された。
分析方法1:
分析は、2996PDA(UV−VIS)およびAcquity ELSD(商標)検出器を備えたWaters Acquity UPLC(商標)システムで実施した。LCシステムは、原子質量測定のためのWaters Acquity 3100SQD(商標)単一四重極質量分析計と連結されていた。45℃のWaters Acquity UPLC(商標)BEHC18、1.7μm、2.1×50mmカラムを、流速0.7mL/分の以下の2元溶媒システムおよびグラジエントで使用した。
移動相A:HO中0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル(95:5)
移動相B:アセトニトリル/HO(95:5)
Figure 0005063815
分析方法2:
分析は、996PDA(UV−VIS)、およびS.E.D.E.R.E.SEDEX55、ELSD、検出器を備えたWaters Alliance HT2795システムで実施した。LCシステムは、原子質量測定のためのWaters/Micro massZQ(商標)単一四重極質量分析計と連結されていた。Waters Atlantis dC18、3μm、4.6×50mmカラムを流速1.4mL/分の以下の2元溶媒システムおよびグラジエントで使用した。
移動相A:5mM酢酸アンモニウム/アセトニトリル(95:5)pH5.2
移動相B:アセトニトリル/HO(95:5)
Figure 0005063815
分析方法3:
分析は、996PDA(UV−VIS)検出器を備えたWaters Alliance HT2795システムで実施した。LCシステムは、原子質量測定のためのWaters/Micromass ZQ(商標)単一四重極質量分析計と連結されていた。Waters Ascentis Express C18、2.7μm、4.6×50mmカラムを流速1.0mL/分の以下の2元溶媒システムおよびグラジエントで使用した。
移動相A:HO中0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル(95:5)
移動相B:アセトニトリル/HO(95:5)
Figure 0005063815
質量分析計パラメーター:(方法1)
精密質量データESI(+)は、前に記載したように[19]、ミクロHPLC 1100 Agilentと直接連結されたWaters Q−Tof Ultimaで得られた。
[19]M.Colombo、F.Riccardi−Sirtori、V.Rizzo、Rapid Commun.Mass Spectrom.2004年、18、511−517。
Figure 0005063815
質量分析計パラメーター:(方法2&3)
Figure 0005063815
セミ分取HPLC法:
全ての精製は、4つの独立した2元流動ストリームポンプ、4チャンネルの流動細胞モニタリング2波長(220および254nm)UV検出器、および4個のフラクションコレクターを備えたBiotage Parallex Flexシステムで実施した。分画は254nmで行った。Waters XTerra Prep RP18、5μm、100×19mmカラムを流速20mL/分で使用した。分析用HPLC分析から得られた所望の生成物の保持時間に応じてグラジエントを適用した。
標準的2元溶媒システム:
移動相A:HO中0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル(95:5)
移動相B:アセトニトリル
グラジエントA:
Figure 0005063815
グラジエントB:
Figure 0005063815
グラジエントC:
Figure 0005063815
グラジエントD:
Figure 0005063815
以下の略記号を使用した:
DMSO ジメチルスルホキシド
ID 同一性
KDa キロダルトン
mg ミリグラム
μg マイクログラム
mL ミリリットル
μL マイクロリットル
M モル
mM ミリモル
μM マイクロモル
nM ナノモル
TBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルイソウロニウムテトラフルオロボラート
DIPEA N,N’−ジイソプロピルエチルアミン N,N’−ジメチルアセトアミド(DMA)
Fmoc 9H−フルオレン−9−イルメチルカルバマート(Fmoc)
TBDMS tert−ブチルジメチルシリル
4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾール[4,3−c]ピリジン−3−イル)−ベンゼン−1,3−ジオール・二塩酸塩[(I)、A=Cl、X=N、R=H、m=n=1]の調製
ステップa
1−ベンジル−3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−オン[(4)、A=Cl、PG=ベンジル、m=0 n=2]
脱水してNを満たし、攪拌されているフラスコに、1Mリチウム(ビストリメチルシリルアミド/THF溶液(145mL、145mmol)およびTHF(200mL)を加えて、溶液を−30℃に冷却する。この溶液に、1−ベンジル−ピペリジン−4−オン(26.3g、140mmol、2当量)のTHF(100mL)中の溶液を加える。得られた溶液を−30℃で45分間攪拌した。この溶液に、2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイルクロリド(27.3g、70mmol)のTHF(350mL)中の溶液を加える。該溶液を−30℃で1時間攪拌してから放置して室温に温める。3時間後、氷酢酸(9mL、150mmol、1.1当量)を加えて、溶媒の一部を除去する。酢酸エチル(500mL)で希釈後、該有機溶液を1M NaHCO溶液と、次に塩水とに分配し、脱水して蒸発させた。未精製反応混合物を、シリカゲルを詰めた小さいカラムに通して酢酸エチル/シクロヘキサン1/1で溶離させ、次に溜めた分画を蒸発させた。残留物をEtOから結晶化させて、表題化合物を得た(29g、収率76%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 4.46(dd,J9.51,4.76Hz,1H)5.17(s,2H)5.34(s,2H)7.07(s,1H)7.69(s,1H)。
ステップb
5−ベンジル−3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン(a)[(5)、A=Cl、X=N、R=ベンジル、m=n=1]、
ベンジル−{2−5−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−[5−クロロ−フェニル)−2H−2−ピラゾール−3−イル]−エチル}−アミン(b)[A=Cl、X=N、R=ベンジル、m=2 n=0]
Figure 0005063815
1−ベンジル−3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−オン(26.1g、48mmol)のEtOH(150ml。)およびTHF(100mL)中の攪拌されている溶液に、ヒドラジン水和物(10mL、200mmol、4当量)のEtOH(25mL)中の溶液を滴下によりゆっくりと加えた。終夜攪拌した後、溶液を酢酸エチルで希釈して、水で、次に塩水で徹底的に洗浄し、NaSOで脱水して蒸発させた。残留物をシリカゲルのクロマトグラフにかけ、酢酸エチルで溶離して5−ベンジル−3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン(a)(22.5g、収率86%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.50(bs,2H)2.54(bs,2H)3.29(bs,2H)3.48(s,2H)5.23(s,4H)7.04−7.49(m,17H)12.39(bs)。
酢酸エチル/メタノール3/1で溶離を続けて、ベンジル−{2−5−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−[5−クロロ−フェニル)−2H−2−ピラゾール−3−イル]−エチル}−アミン(b)(3.2g、収率12.6%)が溶出した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.69(t,2H)2.78(t,2H)5.24(s,2H)5.27(s,2H)6.35(s,1H)7.09−7.49(m,17H)12.54(bs)。
ステップc1
4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−ベンゼン−1,3−ジオール・二塩酸塩[(I)、A=Cl、X=N、R=H、m=1 n=1]
Figure 0005063815
5−ベンジル−3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン(40g、70mmol)をエタノール(500mL)と氷酢酸(150mL)との混合物中に室温で溶解してから、10%Pd/C(4g)を添加した。反応混合物を水素雰囲気下で(20psi)12時間攪拌した。該懸濁液を、セライトを通して濾過し、濾液を濃縮して体積を小さくした。12M HCl溶液(200mL)の添加後、該溶液を蒸発乾固して残留物をエタノール中に取り出して表題化合物を得た(20.7g、収率82%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.25(t,2H)3.41(t,2H)4.16(dd,2H)6.66(s,1H)7.21(s,1H)9.08(bs,2H)10.38(bs,2H)。
3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(g)[(I)、A=Cl、X=N、R=Tertブチルオキシカルボニル、m=2 n=0]
3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(h)[(I)、A=Cl、X=N、R=Tertブチルオキシカルボニル、m=0 n=2]
の調製
ステップa
3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイル)−3−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(c)[(4)、A=Cl、PG=Tertブチルオキシカルボニル、m=2 n=0]
4−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイル)−3−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(d)[(4)、A=Cl、PG=Tertブチルオキシカルボニル、m=1 n=0]
脱水してNを満たし、攪拌されているフラスコに、1Mリチウム(ビストリメチルシリルアミド/THF溶液(200mL、200mmol)およびTHF(250mL)を加えて、該溶液を−35℃に冷却し、次に、3−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(39.8g、200mmol)のTHF(150mL)中の溶液を加えて、−35℃で攪拌を45分間継続した。この溶液に2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイルクロリド(34.8g、100mmol)のTHF(400mL)中の溶液を滴下により加える。該溶液を−30℃で1時間攪拌し、放置して室温まで温めた。3時間後に、氷酢酸(12mL)を加えて溶媒の一部を除去した。酢酸エチル(750mL)で希釈後、有機溶液を塩水で分配し、脱水して蒸発させた。未精製反応混合物をシリカゲルのカラムにかけ、酢酸エチル/シクロヘキサン3/2で溶離して、3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイル)−3−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(c)と4−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイル−3−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(d)との分離不能の混合物を含有する分画を溜めて蒸発させ、2種の位置異性体を得た(12.5g、収率25.2%)。
ステップb
3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−1,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(e)[(5)、A=Cl、X=N、PG=Tertブチルオキシカルボニル、m=2 n=0]
3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(f)[(5)、A=Cl、X=N、PG=Tertブチルオキシカルボニル、m=0 n=2]
3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイル)−3−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび4−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイル)−3−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(12g、22mmol)のEtOH(50mL)およびTHF(50mL)中の攪拌されている溶液に、ヒドラジン水和物(5mL、100mmol)のEtOH(10mL)中の溶液を滴下によりゆっくり加えた。終夜攪拌後、該溶液を酢酸エチルで希釈して、水で次に塩水で徹底的に洗浄し、NaSOで脱水して蒸発させた。残留物をシリカゲルのクロマトグラフにかけて酢酸エチル/シクロヘキサン3/1で溶離して、2種の位置異性体3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−1,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(e)および3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(f)の混合物を得た(7.3g、収率63%)。
ステップc3
3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(g)[(I)、A=Cl、X=N、R=Tertブチルオキシカルボニル、m=2 n=0]
3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(h)[(I)、A=Cl、X=N、R=Tertブチルオキシカルボニル、m=0 n=2]
Figure 0005063815
3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−1,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(e)と3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(f)(7g、13mmol)との混合物をエタノール(50mL)と氷酢酸(10mL)との混合物中に室温で溶解した後、10%Pd/C(1g)を添加した。該反応混合物を水素雰囲気下で(20psi)10時間攪拌した。該懸濁液を、セライトを通して濾過し、濾液を濃縮して体積を小さくし、酢酸エチル(200mL)を加えた。次に該溶液を1M NaHCO溶液で塩水で洗浄して脱水した。溶媒を除去して未精製反応混合物を注意深くシリカゲルのクロマトグラフにかけ、酢酸エチル/メタノール6/1で溶離して、3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(g)を得た(2.3g、収率48%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.11(bs,9H)1.85(m,2H)2.76(m,2H)3.66(t,2H)6.05(s,1H)7.25(s,H)10.44(bs,2H)、12.5(bs,1H)。
酢酸エチル/メタノール5/1による溶離を継続すると、3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチルエステル(h)が溶出した(1.3g、収率27%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.39(bs,9H)2.73(m,2H)3.59(m,2H)4.47(m,2H)6.68(s,1H)7.25(bs,2H)10.38(bs,2H)、10.61(bs,2H)、12.64(bs,1H)。
ステップe
4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−3−イル)−ベンゼン−1,3−ジオール塩酸塩[(I)、A=Cl、X=N、R=H、m=2 n=0]
3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(2g、3.6mmol)のTHF(15mL)中の攪拌されている溶液に、4M HClジオキサン溶液(50mL)を加えた。2時間放置後、溶媒を捕集してジオキサンで次にジエチルエーテルで洗浄して、脱水後、表題化合物を得た(1.43g、収率78%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.08(m,2H)2.75(m,2H)3.29(m,2H)6.67(s,1H)7.44(s,1H)10.40(s,1H)10.44(s,1H)10.11(m,2H)10.61(bs,2H)。
4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−3−イル)−ベンゼン−1,3−ジオール塩酸塩[(I)、A=Cl、X=N、R=H、m=0 n=2]の調製
Figure 0005063815
操作は実施例2のステップc3と同様であるが、3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステルの代わりに3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチルエステルを使用し、続いてステップeにより、表題化合物が収率63%で得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.83(m,2H)3.84(m,2H)4.24(m,2H)6.68(s,1H)7.20(s,1H)9.23(bs,2H)10.39(m,3H)。
4−クロロ−6(1,4,5,6−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−イル)−ベンゼン−1,3−ジオール塩酸塩[(I)、A=Cl、X=N、R=H、m=0 n=1]の調製
ステップa、b
1−ベンジル−3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−(1,4,5,6−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピラゾール(I)[(5)、A=Cl、X=N、PG=ベンジル、m=0 n=1]
操作は実施例1のステップaと同様であるが、1−ベンジル−ピペリジン−4−オンの代わりに1−ベンジル−ピロリジン−3−オンを使用して、中間体1−ベンジル−4−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイル)−ピロリジン−3−オンを直接1−ベンジル−3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−フェニル)−(1,4,5,6−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピラゾールに変換した(収率12%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 3.30(dd,2H)3.51(s,2H)3.72(dd,2H)5.25(s,4H)7.35(m,15H)7.60(s,2H)12.54(bs,1H)。
ステップc1
4−クロロ−6−(1,4,5,6−テトラヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−イル)−ベンゼン−1,3−ジオール塩酸塩(m)[(I)、A=Cl、X=N、R=H、m=0 n=1]
実施例1のステップc1と同様に操作して、表題化合物を75%の収率で得た。
Figure 0005063815
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 4.29(dd,4H)6.68(s,1H)7.52(s,1H)9.80(bs,2H)7.21(s,1H)9.80(bs,2H)10.40(bs,2H)。
4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−ベンゼン−1,3−ジオール塩酸塩[(I)、A=Cl、X=O、R=H、m=1 n=1]の調製
ステップa
3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾイル)−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(n)[(4)、A=Cl、X=N、PG=Tertブチルオキシカルボニル、m=1 n=1]
操作は実施例1のステップaと同様であるが、1−ベンジル−ピペリジン−4−オンの代わりに4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを使用して、表題化合物が45%の収率で得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.33(bs,9H)3.32−3.92(m,4H)4.38(bs,1H)5.32(s,4H)6.38−6.49(m,10H)7.38(s,1H)7.77(s,1H)。
ステップf3
3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−ベンゾイル)−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(o)[(9)、A=Cl、PG=Tertブチルオキシカルボニル、m=1 n=0]
操作は実施例1のステップc1と同様であるが、3−(2,4−ビス−ベンジルオキシ−5−クロロ−ベンゾリル)−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを使用し、およびTHFを使用して、表題化合物が95%の収率で得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.36(bs,9H)4.39(bs,1H)5.47(s,4H)6.49 7.35(s,1H)10.43(bs,2H)。
ステップi
3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル(p)[(I)、A=Cl、X=O、R=Tertブチルオキシカルボニル、m=1 n=1]
Figure 0005063815
3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−ベンゾイル)−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(g 40、25mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(9.3g、134mmol、5.4当量)のエタノール(300mL)とピリジン(300mL)との混合物中の攪拌されている溶液を、2時間還流した。溶媒を除去して残留物を酢酸エチル(600mL)中に取り出した。
1M HCl(200mL)および塩水で洗浄した後、有機相を硫酸ナトリウムで脱水して溶媒を除去した。残留物を酢酸エチルから2回結晶化させると表題化合物が得られた(36g、収率80%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.41(bs,9H)4.39(t,2H)2.77(t,2H)3.63(t,2H)4.49(s,2H)6.67(s,1H)7.39(s,1H)10.50−10.65(s,2H)。
ステップj
4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−ベンゼン−1,3−ジオール塩酸塩(q)[(I)、A=Cl、X=O、R=H、m=1 n=1]
Figure 0005063815
3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル(36g、98mmol)のエタノール(350mL)中の攪拌されている溶液に、12M HCl溶液(100mL、1200mmol、12当量)を加えた。室温で2時間放置後、該懸濁液を蒸発させて体積を小さくして、捕集した沈殿をエタノールで2回次にジエチルエーテルで徹底的に洗浄して脱水後、表題化合物を得た(24.5g、収率82%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 3.04(t,9H)3.46(t,2H)4.24(s,2H)6.72(s,1H)7.46(s,1H)9.13(bs,2H)10.72−10.81(bs,2H)。
[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−酢酸・塩酸塩[(I)、A=Cl、X=N、R=CHCOOH、m=1 n=1]の調製
ステップk7
[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−酢酸tert−ブチルエステル[(I)、A=Cl、X=N、R=CHCOOC、m=1 n=1]
4−クロロ−6−(4,5,6,6−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−1ベンゼン−1,3−ジオール(2.5g、9.4mmol)のDMF(30mL)およびDIPEA(2.45mL)中の攪拌されている溶液に、室温でブロモ酢酸tert−ブチルエステル(ml1、1.1当量)のTHF(20mL)中の溶液をゆっくり加えた。2時間攪拌後、酢酸エチルを加えて溶液を塩水で徹底的に洗浄した。脱水後、残留物をEtOから結晶化させると表題化合物が得られた(2.8g、収率78%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.45(s9H)3.78(m2H)2.86(m,2H)3.41(s,2H)3.78(m,2H)6.58(s1H)7.10(s1H)11.21(s1H)11.35(s1H)12.87(bs1H)。
変換1
[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−酢酸・塩酸塩[(I,)A=Cl、X=N、R=CHCOOH、m=1 n=1]
Figure 0005063815
[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−酢酸tert−ブチルエステル(2.7g、7mmol)のジオキサン(5mL)中の攪拌されている溶液に、ジオキサン(35mL)中の4M HCl溶液を加えた。4時間後、沈殿を濾別してジオキサンで次にEtOで洗浄し、表題化合物を得た(2.3g、収率85%)。
ステップk7
エチル3−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−2,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−プロパノアート[(I)、A=Cl、X=N、R=CHCHCOOC、m=1 n=1]の調製
Figure 0005063815
操作は実施例6と同様であるが、ブロモ酢酸tert−ブチルエステルの代わりに3−ブロモ−プロパン酸エチルエステルを使用して、表題化合物が67%の収率で得られた。
HRMS(ESI):C1721ClN に対するm/z計算値366.1215[M+H]、実測値366.1217。
4−クロロ−6−[5−(3−モルホリン−4−イル−3−オキソプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール[(I)、A=Cl、X=N、R=CHCHNCO、m=1 n=1]の調製
変換1
3−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−プロパン酸[(I)、A=Cl、X=N、R=CHCHCOOH、m=1 n=1]
エチル3−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−2,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]プロパノアート(0.365g、1mmol)の96%エタノール(5mL)中の攪拌されている溶液に、EtOH(3.3mL、5mmol)中の1.5M KOHを加えた。12時間後、反応混合物を濃縮し、水で希釈してクエン酸で酸性化した。沈殿を濾別してEtOで洗浄し、表題化合物を得た(0.286g、収率85%)。
HRMS(ESI):C1517ClN に対するm/z計算値338.0902[M+H]、実測値338.0913
変換2
4−クロロ−6−[5−(3−モルホリン−4−イル−3−オキソプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[ピリジン−3−イル]−ベンゼン−1,3−ジオール[(I)、A=Cl、X=N、R=CHCHCONCO、m=1 n=1]
Figure 0005063815
3−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]プロパン酸(0.07g、0.2mmol)のDMF(1mL)中の攪拌されている溶液に、EDC(0.046g、0.24mmol)、HOBT(0.032g、0.24mmol)、モルホリン(0.035mL、0.4mmol)およびDIPEA(0.070mL、0.4mmol)を加えた。4時間後、反応混合物を濃縮して、DCMで希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で洗浄し、NaSOで脱水して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製でDCM/EtOH95/5を用いる溶離により、表題化合物が得られた(0.065g、収率80%)。
HRMS(ESI):C1924ClN に対するm/z計算値407.1481[M+H]、実測値407.1486。
変換2
4−クロロ−6−[5−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−ベンゼン−1,3−ジオール[(I)、A=Cl、X=N、R=CHCONCO、m=1 n=1]の調製
Figure 0005063815
操作は実施例8と同様であるが、3−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]プロパン酸の代わりに[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−酢酸・塩酸塩を使用して、表題化合物が74%の収率で得られた。
HRMS(ESI):C1822ClN に対するm/z計算値393.1324[M+H]、実測値393.1336。
以下の化合物を同様にして調製した。
Figure 0005063815
ステップk3
3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボン酸シクロヘキシルアミド[(I)、A=Cl、X=N、R=CONHC11、m=1 n=1]の調製
Figure 0005063815
4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]−ベンゼン−1,3−ジオール・二塩酸塩(0.35g、1.3mmol)のDMF(5mL)中の攪拌されている溶液に、トリエチルアミン(0.6mL)を加え、続いてシクロヘキシルイソシアナート(0.2g、1.6mmol、1.2当量)のDMF(2mL)中の溶液を加えた。
終夜攪拌後、溶媒を除去して、粗生成物を1M NaOH溶液(25mL、25mmol)で取り出した。1時間後に、溶液を1Mクエン酸溶液(35mL)で酸性化して、水で希釈した後、酢酸エチルで徹底的に抽出した。脱水後、溶媒を除去して、残留物をシリカゲルの小さいカラムで濾過し酢酸エチルで溶離した。溜めて溶媒を除去した後、残留物を小量のアセトンから結晶化させると、表題化合物が得られた(0.28g、収率70%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.17−1.25(m5H)1.56−1.76(m,5H)2.69(m,2H)3.42(m,1H)3.62(m,2H)4,53(bs2H)6.39(d1H)6.56(s1H)7.22(s1H)(s,1H)9.13(bs,2H)10.22(bs,2H)11.28(bs1H)12.90(bs1H)
以下の化合物を同様にして調製した。
Figure 0005063815
2−アミノ−1−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]エタノン[(I)、A=Cl、X=N、R=COCHNH、m=1 n=1]の調製
ステップk1
{2−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−2,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−2−オキソ−エチル}−カルボアミド酸tert−ブチルエステル[(I)、A=Cl、X=N、R=COCHNHCOOC、m=1 n=1]
Boc−グリシン(0.017g、0.1mmol)のN,N’−ジメチルアセトアミド(DMA)(0.5mL)中の懸濁液に、TBTU(0.035g、0.11mmol)およびDIPEA(0.017mL、0.18mmol)を全て1本のドラムバイアル(有効容積4mL)に加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。次にDMA(0.5mL)に溶解した4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(0.024g、0.09mmol)を加えて、反応混合物をさらに16時間室温で攪拌した。16時間後のHPLC分析は、出発原料の生成物への変換を示した。
このときに、2N NaOH溶液(0.2mL)を上記反応混合物に加えて、室温で2時間攪拌した。この処理はアシル化試薬としてTBTUを使用することにより発生したピラゾール環に結合したN−[アミノ(ジメチルアミノ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウム種を遊離させた。NaOHで2時間処理した後、2N HCl溶液(0.2mL)を添加して溶液を中和した。溶媒を真空で除去した。
ステップc2
2−アミノ−1−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]エタノン[(I)、A=Cl、X=N、R=COCHNH、m=1 n=1]
Figure 0005063815
tert−ブチル{2−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−2−オキソエチル}カルバマート化合物に、TFA/DCM(1:1)の混合物(0.5mL)を加え、バイアルに充填して室温で1時間攪拌した。次に、溶媒を真空で除去して、下記のプロトコルに従って生成物をセミ分取HPLCにより精製した。
アミンに対する保護がFmoc基である場合には、DMF中の10%ピペリジン溶液(0.5mL)をバイアルに加えて、次にこれを1時間攪拌した。次に溶媒を真空で除去して、生成物を下記のプロトコルに従ってセミ分取HPLCにより精製した。
tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)保護基が存在した場合には、ステップ1で2N NaOH溶液(0.2mL)を反応混合物に加えて、環境条件で2時間攪拌した。NaOHで2時間処理した後、2N HCl溶液(0.2mL)を加えて塩基を中和した。次に溶媒を真空で除去して、下記のプロトコルに従って生成物をセミ分取HPLCにより精製した。
同様におよび並行して作業することにより、以下の化合物を調製した。
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル](1H−イミダゾール−4−イル)メタノン[(1)、A=Cl、X=O、R=COC、m=1 n=1]の調製
ステップk1
4−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−イミダゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル[(1)、A=Cl、X=O、R=COC11、m=1 n=1]
Figure 0005063815
1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.024g、0.11mmol)のN,N’−ジメチルアセトアミド(DMA)(0.5mL)中の懸濁液に、TBTU(0.035g、0.11mmol)およびDIPEA(0.017mL、1.8mmol)を全て1ドラムバイアル(有効体積4mL)中に加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。次にDMA(0.5mL)中に溶解した4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(0.024g、0.9mmol)を加えて、反応混合物をさらに16時間室温で攪拌した。16時間後のHPLC分析は出発原料の生成物への変換を示した。溶媒は真空で除去した。
ステップc2
[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル](1H−イミダゾール−4−イル)メタノン[(1)、A=Cl、X=O、R=COC、m=1 n=1]
Figure 0005063815
ステップ1で調製した4−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5−カルボニル]−イミダゾール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルに、TFA/DCM(1:1)(0.5mL)の溶液を加えてバイアルに充填し、室温で1時間攪拌した。次に、溶媒を真空で除去して下記のプロトコルに従って生成物をセミ分取HPLCにより精製した。
アミンに対する保護がFmoc基である場合には、DMF中の10%ピペリジン溶液(0.5mL)をバイアルに加え、次にこれを1時間攪拌した。次に溶媒を真空で除去して、下記のプロトコルに従って生成物をセミ分取HPLCにより精製した。
tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)保護基が存在した場合には、2N NaOH溶液(0.2mL)をステップ1の反応混合物に加えて、環境条件で2時間激しく動かした。2時間のNaOH処理後、2N HCl(0.2mL)溶液を加えて前記溶液を中和した。次に溶媒を真空で除去して、下記のプロトコルに従って生成物をセミ分取HPLCにより精製した。
同様におよび並行して作業し、以下の化合物を調製した。
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
4−クロロ−6−(5−(ピペリジン−4−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール[(1)、A=Cl、X=O、R=C10N、m=1 n=1]の調製
ステップk5
4−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル[(1)、A=Cl、X=O、R=C1018NO、m=1 n=1]
Figure 0005063815
N,N’−ジメチルアセトアミド(DMA)(0.5mL)中のBoc−4−ピペリドン(0.020g、0.1mmol)の懸濁液に、DMA(0.5mL)に溶解したトリアセトキシ水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム(0.0052g、0.2mmol)および4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール(0.027g、0.1mmol)を加え、室温で16時間攪拌して反応させた。16時間後のHPLC分析は、出発原料の生成物への変換を示した。溶媒を真空で除去した。
ステップc2
4−クロロ−6−(5−ピペリジン−4−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−c]−ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール[(1)、A=Cl、X=O、R=C1018NO、m=1 n=1]
Figure 0005063815
ステップk5で調製した4−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルにTFA/DCM(1:1)(0.5mL)の溶液を加え、バイアルに充填して周囲温度で1時間攪拌した。次に、溶媒を真空で除去して、下記のプロトコルに従って生成物をセミ分取HPLCにより精製した。
アミンに対する保護がFmoc基である場合には、DMF中の10%ピペリジン溶液(0.5mL)をバイアルに加えて、次に1時間攪拌した。次に溶媒を真空で除去し、下記のプロトコルに従って生成物セミ分取HPLCにより精製した。
tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)保護基が存在した場合、2N NaOH溶液(0.2mL)をステップ1における反応混合物に加えて、環境条件で2時間攪拌した。2時間のNaOH処理後、2N HCl溶液(0.2mL)を添加して溶液を中和した。次に溶媒を真空で除去して、下記のプロトコルに従って生成物をセミ分取HPLCにより精製した。
同様におよび並行して作業することにより以下の化合物を調製した。
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
Figure 0005063815
変換5
[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−2,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−メタノン[(1)、A=Cl、X=N、R=C13、m=1 n=1]の調製
Figure 0005063815
4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]カルボニル}シクロヘキサノン(0.094g、0.24mmol)のトルエン中の懸濁液(2mL)に、p−トルエンスルホン酸(0.004mg、0.0002mol)およびエチレングリコール(0.5mL)を加えた。該混合物を還流下に4時間攪拌した。溶媒を真空で除去して、水中に懸濁した。固体を濾過して、シリカゲルでDCM/MeOH95/5を用いて溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物0.063gを60%の収率で得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.65(m,8H)2.79(m,1H)2.72(m,2H)3.75(m,2H)3.79(dd,2H)4,55(dd,2H)6.18(s,1H)6.40(s,1H)10.42(bs,2H)12.45(bs,1H)
HRMS(ESI):C2125ClN に対するm/z計算値434.1477[M+H]、実測値434.1472.
変換5
[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−2,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]−ピリジン−5−イル]−(l,5−ジオキサ−スピロ[5.5]ウンデカ−9−イル)−メタノン[(1)、A=Cl、X=N、R=C1120、m=1 n=1]の調製
Figure 0005063815
操作は実施例14と同様であるが、1,2−エタンジオールの代わりに1,3−プロパンジオールを使用して、表題化合物を74%の収率で得た。
HRMS(ESI):C2227ClN に対するm/z計算値448.1634[M+H]、実測値448.1637。
ステップk8
4−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]ブタン−2−オン[(1)、A=Cl、X=N、R=CO、m=1 n=1]の調製
Figure 0005063815
4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−ベンゼン−1,3−ジオール塩酸塩(0.1g、0.33mmol)のDCM(5mL)およびDIPEA(0.114mL、0.66mmol)中の懸濁液に、メチルビニルケトン(0.030mL、0.36mmol)を加えた。該混合物を室温で30分間攪拌して、次にDCMで希釈し、塩水で洗浄した。
有機相を分離して、NaSOで脱水し、蒸発乾固した。残留物を、シリカゲルでDCM/MeOH95/5を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、0.057gの表題化合物が52%の収率で得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.13(s,3H)2.53−2.77(m,8H)3.60(bs,2H)6.18(s,1H)6.54(s,1H)7.15(s,1H)10.23(s,1H)11.42(s,1H)12.81(bs,1H)
HRMS(ESI):C1619ClN に対するm/z計算値333.111[M+H]、実測値333.1095。
ステップk7
4−クロロ−6−[5−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−ベンゼン−1,3−ジオール[(1)、A=Cl、X=N、R=C1nNO、m=1 n=1]の調製
Figure 0005063815
4−(3−クロロ−プロピル)−モルホリン・塩酸塩(0.065g、0.4mmol))を、4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール・塩酸塩(0.100g、0.33mmol)のDMF(2mL)およびDIPEA(0.172mL、0.99mmol)中の溶液に加えた。該混合物を80℃で8時間激しく動かした。混合物を蒸発乾固して、シリカゲル(溶離液:DCM/MeOH95/5)でフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、64mgの表題化合物が50%の収率で得られた。
HRMS(ESI):C1926ClN に対するm/z計算値393.1687[M+H]、実測値393.1704.
ステップk7
4−クロロ−6−[5−(2−モルホリン−4−イルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]−ベンゼン−1,3−ジオール[(1)A=Cl、X=N、R=C12NO、m=1 n=1]の調製
Figure 0005063815
操作は実施例17と同様であるが、4−(2−クロロ−エチル)−モルホリン・塩酸塩を使用して、表題化合物を47%の収率で得た。
HRMS(ESI):C1824ClN に対するm/z計算値379.1532[M+H]、実測値379.1526。
変換4
4−クロロ−6−{5−[(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}−ベンゼン−1,3−ジオールトリフルオロアセタート(q)[(1)、A=Cl、X=N、R=C13、m=1 n=1]
4−クロロ−6−{5−[(シス−4−メトキシシクロヘキシル)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}−ベンゼン−1,3−ジオールトリフルオロアセタート(r)[(1)、A=Cl、X=N、R=C13、m=1 n=1]
の調製
Figure 0005063815
4−クロロ−6−{5−[((トランス、シス)4−メトキシシクロヘキシル)カルボニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール(0.198g、0.49mmol)のTHF中の攪拌されている懸濁液(5mL)に、THF中の1Nボラン−THF錯体(2mL)を加えた。該混合物を還流下に6時間攪拌した。水(1mL)を注意深く加え、続いて1N NaOH溶液(2mL)を加えた。混合物を酢酸エチルで徹底的に抽出して、NaSOで脱水し蒸発乾固した。残留物を分取HPLCにより精製すると、12mgの4−クロロ−6−{5−[(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}−ベンゼン−1,3−ジオールトリフルオロアセタート(q)が6%の収率で得られた。
HRMS(ESI):C2027ClN に対するm/z計算値392.1736[M+H]、実測値392.1748
また、11mgの4−クロロ−6−{5−[(シス−4−メトキシシクロヘキシル)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオールトリフルオロアセタートが6%の収率で得られた。
HRMS(ESI):C2027ClN に対するm/z計算値392.1736[M+H]、実測値392.1736。
ステップk7
4−クロロ−6−[5−(2−クロロピリミジン−4−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール[(1)、A=Cl、X=O、R=CClN、m=1 n=1]の調製
Figure 0005063815
4−クロロ−6−(4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール・塩酸塩(0.030g、0.1mmol)のDMF(0.5mL)およびDIPEA(0.070mL、0.4mmol)中の溶液に、2,4−ジクロロピリミジン(0.016g、0.11mmol)を加えた。該混合物を室温で終夜攪拌した。次に、水で希釈した後、沈殿を捕集してエタノールで洗浄すると30mg(79%収率)の表題化合物が得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.88(m,2H)4.00(m,2H)4.83(dd,2H)6.71(s,1H)7.08(s,1H)7.42(s,1H)8.36(s,1H)10.61(bs,1H)10.67(bs,1H)
HRMS(ESI):C1613Cl に対するm/z計算値379.0359[M+H]、実測値379.0365。

Claims (16)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 0005063815
    [式中、
    Aは、ハロゲンまたは置換されていても良い線状または分岐(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)アルキニルであり;
    Xは酸素または窒素であり;
    Rは、水素、(CH−COR1、(CH−COOR1、ZNHR1’、(CH−R1’、CH(R1’)またはSOR2であり、その中で
    R1は水素またはR1’であり;
    R1’は、線状または分岐(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択される、置換されていても良い基であり;
    ZはC=OまたはC=S基であり;
    R2は、線状または分岐(C1−)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択される、置換されていても良い基であり;
    m、nおよびpは、独立に0〜2までの整数である]、
    および医薬的に許容されるこれらの塩。
  2. mが0でありおよびnが2である、請求項1に記載の式(I)の化合物、即ち、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン誘導体および4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[3,4−c]ピリジン誘導体。
  3. mが1でありおよびnが1である、請求項1に記載の式(I)の化合物、即ち4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン誘導体および4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン。
  4. mが2でありおよびnが0である、請求項1に記載の式(I)の化合物、即ち4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン誘導体および4,5,6,7−テトラヒドロ−イソオキサゾロ[4,3−b]ピリジン誘導体。
  5. mが0でありおよびnが1である、請求項1に記載の式(I)の化合物、即ち2,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾールおよび5,6−ジヒドロ−4H−ピロール[3,4−c]イソオキサゾール誘導体。
  6. mが1でありおよびnが0である、請求項1に記載の式(I)の化合物、即ち1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,2−c]ピラゾールおよび5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2−c]イソオキサゾール誘導体。
  7. Aがハロゲンである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  8. Rが(CH−COR1または(CH−R1’であり、R1、R1’およびpは請求項1で定義した通りである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  9. [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(ジメチルアミノ)フェニル]メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](フェニル)メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](4−ニトロフェニル)メタノン、
    1−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(ヒドロキシメチル)フェニル]メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](チオフェン−3−イル)メタノン、
    4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]カルボニル}ベンゾニトリル、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](3−メトキシフェニル)メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](4−メトキシフェニル)メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(メチルスルファニル)フェニル]メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(1H−ピロール−1−イル)フェニル]メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル]メタノン、
    4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]カルボニル}ベンゼンスルホンアミド、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル][4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](トランス−4−メトキシシクロヘキシル)メタノン、
    4−クロロ−6−{5−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル](1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−9−イル)メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][4−(ジメチルアミノ)フェニル]メタノン、
    1−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]エタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][4−(ヒドロキシメチル)フェニル]メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル](6−ヒドロキシピリジン−3−イル)メタノン、
    4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]カルボニル}ベンゾニトリル、
    4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]カルボニル}ベンゼンスルホンアミド、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][2−(ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル](4−ニトロフェニル)メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][4−(モルホリン−4−イル)フェニル]メタノン、
    1−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]−2−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]エタノン、
    [4−(アミノメチル)シクロヘキシル][3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル](トランス−4−メトキシシクロヘキシル)メタノン、
    1−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]−3−(モルホリン−4−イル)プロパン−1−オン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][3−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]メタノン、
    [3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル][4−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フェニル]メタノン、
    4−クロロ−6−{5−[4−(ジメチルアミノ)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−(5−{[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
    3−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]−1−(モルホリン−4−イル)プロパン−1−オン、
    4−クロロ−6−[5−(4−エトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−[5−(3,4−ジメトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−{5−[3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−{5−[4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−(5−{4−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]ベンジル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−[5−(3−エトキシ−4−メトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
    1−(4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,4,6,7−テトラヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル]メチル}フェニル)ピロリジン−2−オン、
    4−クロロ−6−{5−[4−(モルホリン−4−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−(5−{[2−(モルホリン−4−イル)ピリジン−4−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−[5−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−{5−[4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−{5−[4−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−{5−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−{5−[4−(ジメチルアミノ)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−(5−{[6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−{5−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]ブタン−2−オン、
    4−クロロ−6−[5−(ピリジン−4−イルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−(5−{[5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]メチル}ベンゾニトリル、
    4−クロロ−6−[5−(4−エトキシベンジル)−4、5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−[5−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−[5−(3,4−ジメトキシベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−(5−{[2−(モルホリン−4−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−{5−[3−(モルホリン−4−イル)プロピル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−{5−[3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    1−(4−{[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]メチル}フェニル)ピロリジン−2−オン、
    4−クロロ−6−{5−[4−(モルホリン−4−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    4−クロロ−6−{5−[4−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル]−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}ベンゼン−1,3−ジオール、
    3−[3−(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニル)−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−イル]−1−(モルホリン−4−イル)プロパン−1−オン、および
    4−クロロ−6−(5−{[2−(モルホリン−4−イル)ピリジン−4−イル]メチル}−4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)ベンゼン−1,3−ジオール
    である化合物または医薬的に許容される塩。
  10. 請求項1において定義した式(I)の化合物を調製する方法であって、
    k)式(I)の化合物:
    Figure 0005063815
    [式中、A、X、mおよびnは請求項1で定義した通りである]
    を代替のステップ:
    k1)式(10)の化合物:
    R1COW(10)
    [式中、Wは、OH、または塩素、1−イミダゾリル、1−スクシンイミジルオキシ、1−ヒドロキシベンゾトリアゾリルもしくはO−イソウレイルなどの活性化された基であり、並びにR1は請求項1で定義した通りである]
    と縮合させて、式(I)の化合物:
    Figure 0005063815
    [式中、A、X、m、n、およびR1は上で定義した通りである]
    を得るステップ;
    k2)式(11)の化合物:
    R1’OCOHal(11)
    [式中、Halはハロゲンであり、およびR1’は請求項1で定義した通りである]
    と縮合させて、式(I)の化合物:
    Figure 0005063815
    [式中、A、X、m、n、およびR1’は上で定義した通りである]
    を得るステップ;
    k3)式(12)の化合物:
    R1’N=Z(12)
    [式中、Zは請求項1で定義した通りであり、並びにR1’は上で定義した通りである]
    と縮合させて、式(I)の化合物:
    Figure 0005063815
    [式中、A、X、m、n、およびR1’は上で定義した通りである]
    を得るステップ;
    k4)式(13)の化合物:
    R1’(CHp−1CHO(13)
    [式中、pは請求項1で定義した通りであり、およびR1’は上で定義した通りである]
    と縮合させて、式(I)の化合物:
    Figure 0005063815
    [式中、A、X、m、n、pおよびR1’は上で定義した通りである]
    を得るステップ;
    k5)式(14)の化合物:
    R1’COR1’(14)
    [式中、R1’は同一であるかもしくは異なり、上で定義した通りであり、または一緒になって置換されていても良い、S、OもしくはNから選択される1個以上のヘテロ原子を含有するシクロアルキルもしくはヘテロシクリルを形成していても良い]
    と縮合させて、式(I)の化合物:
    Figure 0005063815
    [式中、A、X、m、n、およびR1’は上で定義した通りである]
    を得るステップ;
    k6)式(15)の化合物:
    R2SOHal(15)
    [式中、R2は請求項1で定義した通りであり、およびHalは上で定義した通りである]
    と縮合させて、式(I)の化合物:
    Figure 0005063815
    [式中、A、X、m、n、およびR2は上で定義した通りである]
    を得るステップ;または
    k7)式(16)の化合物:
    R1”Hal(16)
    [式中、R1”は置換されていても良い(C−C)アルキルまたはアリール、例えば、ハロゲンに対してオルトもしくはパラ位にあるニトロ、シアノもしくはメチルスルホニルなどの電子吸引性基を有するフェニル、または窒素の1つに対してオルトもしくはパラ位にあるハロゲンを有するピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、キノリンもしくはイソキノリンなどのヘテロアリールであり、並びにHalは上で定義した通りである]
    と縮合させて、式(I)の化合物:
    Figure 0005063815
    [A、X、m、n、およびR1”は上で定義した通りである]
    を得るステップ;または
    k8)式(17)の化合物:
    CH=CHCOR1’(17)
    [式中、R1’は上で定義した通りである]
    と縮合させて、式(I)の化合物:
    Figure 0005063815
    [式中、A、X、m、n、およびR1’は上で定義した通りである]
    を得るステップ;
    のいずれか1つに従って縮合するステップ;
    必要に応じて、得られた式(I)の化合物を単一の異性体に分離し、および/またはこれを式(I)の他の誘導体におよびもしくは医薬的に許容される塩に変換するステップを含む、ことを特徴とする方法。
  11. 治療的有効量の請求項1において定義した式(I)の化合物、並びに少なくとも1種の医薬的に許容される賦形剤、担体および/または希釈剤を含む医薬組成物。
  12. 請求項1において定義した式(I)の化合物または請求項11において定義したこれらの医薬組成物、および1種以上の化学療法剤を、抗癌療法における同時、別々、または順次の使用のために組み合わせた製剤として含む製品またはキット。
  13. 医薬として使用するための、請求項1において定義した式(I)の化合物または医薬的に許容されるこれらの塩。
  14. 癌を治療する方法において使用するための、請求項1において定義した式(I)の化合物または医薬的に許容されるこれらの塩。
  15. 抗癌活性を有する医薬の製造における、請求項1において定義した式(I)の化合物または医薬的に許容されるこれらの塩の使用。
  16. 請求項1において定義した式(I)の化合物またはこれらの塩を含む分子プローブ
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