JP5063136B2 - チュービング装置 - Google Patents

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本発明は、建築、土木等の基礎工事に使用するケーシングや鋼管杭などの円筒体の圧入や引き抜きを行うためのチュービング装置に関し、特に、狭いコーナー部に寄せて作業を行うことができるようにしたチュービング装置に関する。
建築、土木等の基礎工事では、例えば、土砂を掘削しながら地中にケーシングを押し込み、旧基礎などの障害物を撤去したりケーシング内の土砂を排出し、その中にコンクリートを打設するオールケーシング工法や、鋼管杭を打ち込んで基礎杭とする鋼管杭回転埋設工法がある。こうした工法では、ケーシングや鋼管杭を地中に回転圧入させるチュービング装置が使用される。図7は、従来のチュービング装置を示した断面図であり、図8は、その同じチュービング装置を示した平面図である。
このチュービング装置100は、ベースフレーム101に4本のスラストジャッキ110,110…が立設され、それに昇降フレーム102とチャックフレーム103とが支持されている。スラストジャッキ110は、ベースフレーム101に固定されたポスト111に昇降ガイド筒112が摺動可能にはめ合わされ、その昇降ガイド筒112にはチャックガイド筒113が摺動可能にはめ合わされている。そして、内部にはスラストシリンダ114が連結され、そのスラストシリンダ114が伸縮することによって、昇降ガイド筒112に固定された昇降フレーム102が昇降する。
チャックフレーム103は、チャックシリンダ120によって昇降フレーム102に連結されている。そのため、チャックフレーム103は、スラストジャッキ110の伸縮によって同時に昇降し、更にチャックシリンダ120の伸縮によって昇降フレーム102に対して上下動し、回転可能に吊設された楔形のチャック121が上下する。これにより、下降したチャック121がケーシング1とコーン122との間に差し込まれ、ケーシング1を把持することができ、把持されたケーシング1には、モータ123の駆動によって回転が与えられる。
回転可能なコーン122には、昇降フレーム102に設けられたモータ123の回転が減速機124を介して伝達される。チュービング装置100には、図8に示すように4機のモータ123が設置され、2機ずつがスラストジャッキ110の間に配置されている。そこで、チュービング装置100では、チャック121によって把持されたケーシング1には4機のモータ123から回転が与えられ、スラストジャッキ110の駆動と連動して把持したケーシング1の回転圧入が行われる。
特開2002−88755号公報
ところで、従来のチュービング装置は、その構造からケーシングをコーナー部に寄せて作業を行うことができなかった。図9は、前述した従来のチュービング装置100をコーナー部を作業するために設置した状態を示した平面図である。
都市部の再開発でビルの建て替えが行われるような場合、既に周りには建物が存在し、施工地が壁などによって仕切られてしまい、図示するようにコーナー部になっていることがある。そうした場合に、チュービング装置100を可能な限りコーナー部に接近させたとしても、ケーシング1の位置が壁から離れてしまって作業を行うことができない状況が生じてしまっていた。
従来のチュービング装置100は、スラストジャッキ110やモータ123の配置によって、壁K1までの図面縦方向の寸法aは短いが、壁K2までの図面横方向の寸法bが長くなってしまっている(a,bはチャック121で把持したケーシングに対して最も近い距離)。従って、ケーシング100は、一方の壁K1には接近させることができても、他方の壁K2からは遠くなってしまい、コーナー部にケーシング1を寄せて作業を行うことができなかった。そのため従来は、チュービング装置100の他にオーガを装着したリーダ杭打機などを更に用意しなければならず、手間やコストがかかってしまっていた。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、コーナー部での作業に適したチュービング装置を提供することを目的とする。
本発明のチュービング装置は、ベースフレームに対して昇降フレームが4本のスラストシリンダによって昇降可能に設けられ、その昇降フレームには、モータによって回転可能なチャック機構が設けられ、各フレームの貫通孔を通した円筒体をチャック機構により把持し、前記モータによる回転と前記スラストシリンダによる昇降動作を円筒体に伝えるものであって、水平面に投影した形状が略矩形の前記ベースフレームに対し、前記貫通孔を囲むように4箇所に配置された前記スラストシリンダは、一の短辺の両端の角部と、向かい合う長辺の途中とにそれぞれ配置され、前記モータを備えた回転駆動部は、前記一の短辺の両端の角部うち一方の角部を挟む両辺を除いた辺の側に配置したものであることを特徴とする。
また、本発明のチュービング装置は、前記回転駆動部が、前記一の短辺と向かい合う前記ベースフレームの他の短辺側に配置されたものであることが好ましい。
また、本発明のチュービング装置は、前記スラストシリンダの配置が、前記ベースフレームの短辺方向の間隔が長辺方向の間隔より大きく、前記貫通孔の位置が、前記ベースフレームの向かい合う前記長辺より前記一の短辺に近いことが好ましい。
また、本発明のチュービング装置は、前記チャック機構が、昇降フレームに対してチャックフレームが複数のチャックシリンダによって昇降可能に設けられ、昇降フレームには、モータによって回転可能なコーンが設けられ、各フレームの貫通孔を通した円筒体と当該コーンとの間にチャックシリンダの駆動によりチャックを差し込み円筒体を把持するものであり、前記スラストシリンダとチャックシリンダとが同軸上に配置されたものであることが好ましい。
また、本発明のチュービング装置は、前記スラストシリンダが、そのシリンダチューブがベースフレームに固定され、前記昇降フレームには、当該シリンダチューブを摺動するスラストガイドが設けられたものであることが好ましい。
また、本発明のチュービング装置は、上方に突き出した前記スラストシリンダのピストンロッドと、下方に突き出した前記チャックシリンダのピストンロッドとが連結部材に軸着して連結されたシリンダ機構が設けられ、その連結部材は前記昇降フレームに対して固定され、前記チャックシリンダのシリンダチューブが前記チャックフレームに対して固定されたものであることが好ましい。
また、本発明のチュービング装置は、前記連結部材が前記昇降フレームに固定され、前記スラストシリンダのシリンダチューブに被せられたチャックポストに設けられ、前記チャックフレームには、そのチャックポストを摺動するチャックガイドが設けられたものであることが好ましい。
また、本発明のチュービング装置は、前記ベースフレームには水平出しを行うための水平ジャッキシリンダが複数設けられ、その一部又は全部が前記シリンダ機構のシリンダと同軸に設けられたものであることが好ましい。
また、本発明のチュービング装置は、前記昇降フレームには、前記回転駆動部との重量バランスをとるためのウエイトを有するものであることが好ましい。
本発明のチュービング装置によれば、複数のシリンダ機構のうち、外形の1つの角部に1基、あるいは隣り合う2つの角部にそれぞれ1基ずつを配置し、モータを備えた回転駆動部をその角部を挟む両辺を除いた辺に配置するようにしたので、周りに貫通孔の位置を制限する構成要素が少なくなって、より装置の隅に貫通孔の位置を寄せることができるようになり、従来に比べてケーシングなどの円筒体をコーナー部に近づけて作業を行うことが可能になる。
次に、本発明に係るチュービング装置の一実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態のチュービング装置を示した平面図であり、図2はその正面図、図3は側面図であって、更に図4は断面図である。
チュービング装置10は、ベースフレーム11に4本のスラストシリンダ15,15…が4箇所に立設され、それに対して上下に配置された昇降フレーム12及びチャックフレーム13が昇降可能に取り付けられている。ベースフレーム11、昇降フレーム12およびチャックフレーム13は、いずれも円筒体であるケーシング1が貫通可能な大きさの径で貫通孔80が形成され、4箇所に設けられたスラストシリンダ15,15…によって一体に構成されている。ここで、図5は、シリンダ機構を拡大して示した断面図である。
スラストシリンダ15は、そのシリンダチューブ501がベースフレーム11に対して直接固定されている。このシリンダチューブ501は、昇降フレーム12の昇降を案内するように、従来のチュービング装置100においてポスト111の役割を果たしている。そのため、昇降フレーム12などの昇降を支持するのに十分な剛性を有する肉厚のパイプによって形成されている。そして、シリンダチューブ501には、昇降フレーム12に設けられた昇降用ガイド16が直接嵌め合わされている。昇降用ガイド16には、その内周面側にブッシュが備えられ、シリンダチューブ501の外周面に対して摺接している。
スラストシリンダ15は、ピストンロッド502が上方に突き出し、その先端に形成されたリング503が連結部材17に軸着されている。シリンダチューブ501にはチャックポスト19が被せられ、それが昇降フレーム12に固定されている。そして、チャックポスト19は、シリンダチューブ501の上方に飛び出し、その部分に連結部材17が組み付けられている。こうして、スラストシリンダ15が伸縮することにより、チャックポスト19を介して昇降フレーム12が昇降するよう構成されている。
このスラストシリンダ15の上方には、チャックシリンダ18が同軸上に設けられている。そのピストンロッド802は下方に突き出し、先端に形成されたリング803が連結部材17に軸着されている。一方、チャックポスト19には、チャックフレーム13の摺動を案内するチャック用ガイド21が嵌め合わされている。チャック用ガイド21は、その内周面側にブッシュを備え、チャックポスト19の外周面に対して摺接している。チャック用ガイド21は、上端がチャックフレーム13に固定され、そのチャックフレーム13には、取付具22を介してチャックシリンダ18のシリンダチューブ801が固定されている。従って、チャックシリンダ18の伸縮が取付具22を介してチャックフレーム13を昇降させるよう構成されている。
本実施形態のチュービング装置10には、こうしたスラストシリンダ15とチャックシリンダ18が同軸上に位置したシリンダ機構20(20A〜20D)が構成され、図1に示すように4つのシリンダ機構20が貫通孔80の周りに接近して配置されている。4つのシリンダ機構20は、図1に示すように、その配置が円周方向に等間隔ではなく、装置の端部に位置する2つのシリンダ機構20Aと20Bが離れるようにしている。これは、シリンダ機構20Aと20Bの間隔を空けて、貫通孔80がなるべくチュービング装置10の図面左辺側に近づくよう構成するためである。チャックフレーム13は、こうした4つのシリンダ機構20が配置された大きさで形成されている。
一方、昇降フレーム12は、内部に厚板のリング部材25(図4参照)を備え、水平に張り出すようにして回転駆動部フレーム26が固定され、更にその反対側にはウエイト27が固定されている。ウエイト27は複数の厚板が形の異なる上部と下部に分かれて積層され、上部にはスラストシリンダ15が貫かれている。回転駆動部フレーム26には2機のモータ31,31が固定されているが、図1に示すように、その位置はチャックフレーム13の外側に配置されている。
本実施形態のチュービング装置10は、こうして貫通孔80の周りに設けた複数のシリンダ機構20からなる昇降部と、モータ31や減速機32からなる回転駆動部とが、水平面に投影した装置の略矩形形状(ベースフレーム11の形状)をした外形の一端側と反対の他端側とに区別されるように配置され、図1に示すように、貫通孔80の位置、すなわちケーシング1の位置が装置の片側に寄った構成がとられている。そして、モータ31や減速機32などが一方に偏って配置されているので、重量バランスをとるため反対側にウエイト27が設けられている。
昇降フレーム12には、このモータ31から貫通孔80を囲むように配置されたコーン35へ回転を伝達する回転駆動機構が設けられている。すなわち、モータ31には減速機32が連結され、回転数を落とした高トルクの回転がピニオンギヤ33に伝達されるようになっている。具体的には、回転駆動部フレーム26内に回転可能に軸支されたピニオンギヤ33とアイドラギヤ34とが噛み合い、そのアイドラギヤ34が、コーン35の外周面に形成されたギヤに噛み合っている。そして、そのコーン35は、昇降フレーム12に対し、ベアリング36によって回転自在に取り付けられている。
コーン35は、ケーシング1との間に隙間が空くように、所定の大きさの径で形成された円筒体であり、その内周面側には下方にかけて径が小さくなるように傾斜したテーパ溝が複数形成されている。そして、チュービング装置10には、このテーパ溝に嵌り込む複数のチャック41が同一円周上に配置され、貫通孔80を通したケーシング1を外側から把持するようになっている。チャック41は、内側にケーシング1を把持する垂直な把持面を有し、反対の外側には、その把持面が傾かずに直立した状態でケーシング1と当接するように、コーン35のテーパ溝と同じ角度の傾斜面をもった楔形をしている。
チャック41は、ベアリング42及びリンク43を介しいてチャックフレーム13に吊り下げられている。ベアリング42は、その外輪がチャックフレーム13に固定され、回転する内輪側に連結されたリンク43を介してチャック41が軸着されている。従って、チャック41は、ベアリング42によって回転自在に取り付けられるとともに、リンク43によって水平方向に変位可能な取付構造になっている。そして、こうして取り付けられたチャック41は、チャックフレーム13と一体になってチャックシリンダ18による伸縮で上下動し、ケーシング1の把持と解放を行うようにしている。
ところで、チュービング装置10のベースフレーム11は、図1に示すように、昇降フレーム12やチャックフレーム13よりも大きな略長方形で形成さている。そして、このベースフレーム11に対し、長手方向の一方に偏ってチャックフレーム13が配置され、貫通孔80が形成されている。ベースフレーム11には水平ジャッキシリンダ45が四隅に設けられているが、チャックフレーム13が重なった側の2本は、シリンダ機構20A,20Bのスラストシリンダ15やチャックシリンダ18と同軸上に設けられている。そして、残る2本がモータ31側の隅に設けられている。また、ベースフレーム11には、回転反力や押込み反力をとる外付けのビームやウエイトを連結するため、複数のブラケット46が取り付けられている。
次に、こうした構成のチュービング装置10を使用した施工について説明する。ここで図6は、コーナー部を施工する場合のチュービング装置10を示した平面図である。チュービング装置10は、図示するようにチャックフレーム13側のシリンダ機構20A又は20Bが、壁K1,K2のコーナー部に位置するようにした向きで配置し、貫通孔80がコーナーに近づくようにしている。配置後は、水平ジャッキシリンダ45を伸縮させてチュービング装置10の水平を出し、垂直にケーシング1などの回転圧入が行えるようにする。そして、その際の回転反力をとるため、ビーム50がベースフレーム11のブラケット46に連結される。ビーム50の他方は、図示しないスパイクや作業機などで固定されている。
そうしたチュービング装置10には、ケーシング1を各フレーム11,12,13の貫通孔80に通した後、チャックシリンダ18を収縮させる。チャックシリンダ18は、そのピストンロッド802側が連結部材17に連結されて不動状態であるため、シリンダチューブ801側が下降し、更に取付具22を介してチャックフレーム13が下降することになる。このときチャック用ガイド21がチャックポスト19を摺動するため、チャックフレーム13の水平状態を保って下降することができる。
そして、チャックフレーム13が下降すると、同様にチャック41の位置も下がってケーシング1とコーン35との間に差し込まれる。チャック41は、差し込まれたコーン35のテーパ溝を摺動し、チャックシリンダ18の収縮力が水平分力となってケーシング1を外側から軸心方向に押さえ付ける。複数のチャック41,41…が周りから同様に押さえ付けることでケーシング1が把持され、コーン35とケーシング1とが一体になる。
次に、チャック41によって把持されたケーシング1に対して回転圧入が行われる。それには、2機のモータ31が駆動し、その回転出力が減速機32によって減速され、ピニオンギヤ33及びアイドラギヤ34を介して伝達され、コーン35に高トルクの回転が与えられる。そして、コーン35が回転することによってチャック41に把持されたケーシング1が回転する。チュービング装置10では、こうした回転とともにケーシング1の圧入が行われるが、それはスラストシリンダ15の収縮によって昇降フレーム12が下降することによって行われる。
伸長状態のスラストシリンダ15が収縮すると、ピストンロッド502が固定側のシリンダチューブ501内に入り込む。従って、ピストンロッド502が軸着された連結部材17を介して、チャックポスト19及び昇降フレーム12が下降することになる。昇降フレーム12の昇降に際しては、昇降用ガイド16がシリンダチューブ501を摺動し、昇降フレーム12の水平状態が保たれる。また、こうしてケーシング1が地盤への回転圧入される際の回転反力も、昇降フレーム12の昇降ガイド16が受けている。
チュービング装置10による回転圧入は、スラストシリンダ15のワンストローク分しか一度に下降できないため、チャック41による掴み替えが繰り返される。それには、スラストシリンダ15の収縮動作後、チャックシリンダ18がシリンダチューブ801を上昇させる方向に伸長する。すると、チャックフレーム13が押し上げられ、チャック41がコーン35とケーシング1との間から抜き取られる。そして、ケーシング1の把持が解除されると、スラストシリンダ15が伸ばされ、昇降フレーム12とチャックフレーム13とが一体になって上昇する。そこで、再びチャック41によるケーシング1の把持が行われ、モータ31の駆動とスラストシリンダ15の収縮によって回転圧入が行われる。
一方、例えばオールケーシング工法では、こうしてケーシング1を圧入させながらケーシング1内部の土砂を排出し、そこに鉄筋を建込み、コンクリートを流し込みながらケーシング1を引き抜いて回収する。ケーシング1の引き抜きは、先ずチャックシリンダ18によってコーン35とケーシング1との間にチャック41が差し込まれる。そうした把持状態でスラストシリンダ15が伸ばされ、昇降フレーム12が押し上げられる。そして、こうした作業もスラストシリンダ15のストローク分の引抜きが繰り返される。
本実施形態のチュービング装置10によれば、シリンダ機構20が配置されたチャックフレーム13の領域に相当する昇降部と、モータ31や減速機32が配置された回転駆動部フレーム26の領域に相当する回転駆動部との配置を分けて、回転駆動部をコーナー部ではない側に配置した構造としたことによって、周りに貫通孔80の位置を制限する構成要素が少なくなって、より装置の隅に貫通孔80の位置を寄せることができるようになった。具体的には、図1に示すように、ベースフレーム11の長手方向の一方にチャックフレーム13を配置することができ、それによって貫通孔80をシリンダ機構20A,20B及びシリンダ機構20A,20Dが位置する装置の隅に近づけることができた。そのため、図6に示すように、従来に比べてより貫通孔80に挿入されたケーシング1をコーナー部に近づけるようにすることが可能になった。そして、これまで不可能であったコーナー部の作業が可能になることで、コーナー部の作業のためだけに用意しなければならなかったリーダ杭打機などが不要になり、搬送の手間が無くなり、コストの削減にもなった。
また、チュービング装置10では、スラストシリンダ15とチャックシリンダ18とを同軸にしたシリンダ機構20を構成することで、これらを別の箇所に配置していた従来のものと比べ、貫通孔80とその周りの4本のシリンダ機構20とをよりコンパクトな配置にすることで、貫通孔80に挿入されたケーシング1をコーナー部に近づけるようにすることが可能になった。更に、本実施形態では、スラストシリンダ15のシリンダチューブ501を昇降ガイド16が摺動し、昇降フレーム12の昇降が案内され、回転反力がとれるように構成されている。そのため、従来のチュービング装置100のように、ポスト111を備えたスラストジャッキ110に比べてシリンダ機構20の径を小さくすることができ、それによって更にケーシング1をコーナー部に近づけるようにすることが可能になった。
チュービング装置10は、図6に示すように、4つのシリンダ機構20が円周方向に等間隔ではなく、2つのシリンダ機構20Aと20Bが離れているため、貫通孔80を装置端部(図面右端)に寄せることができ、図面の壁K2に極めて近くまで接近させることが可能になった。よって、チュービング装置10は、ケーシング1をコーナー部に近づけることができるとともに、施工地の境界に極めて接近させた施行が可能になった。また、シリンダ機構20A,20Bを壁K1に極めて近くまで接近させ、シリンダ機構20B,20Cを壁K2に極めて近くまで接近させるようなチュービング装置10の配置でもよい。
なお、本発明のチュービング装置は、前記実施形態のものに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
前記実施形態では、昇降フレーム12にウエイト27を設け、モータ31との重量バランスをとるようにしているが、例えば昇降フレーム12の昇降がスムーズに行われるのであれば、ウエイト27を無くし、或いは小さくしてもよい。
また、前記実施形態では、チャック機構として楔形のチャック41を使用したチュービング装置を示して説明したが、この他にもバンドチャック式のチャック機構を設けたチュービング装置などであってもよい。
また、実施形態のチュービング装置10は、図6に示すように長手方向端部側(例えば壁K2側)にケーシング1をより近づけるようにシリンダ機構20を配置して構成されている。しかし、この他にも例えば、4つのシリンダ機構20を等間隔に配置し、水平面に投影して見たチュービング装置上の隅部に一つのシリンダ機構20を配置して壁K1,K2のどちらにも同じ距離になるようにして、よりコーナー部に近づけるようにしてもよい。そして、複数のモータ31を使用する場合は、実施形態のように一つの回転駆動部フレーム26に回転駆動部を構成する他、分けて構成するようにしてもよい。また、図1で示す場合、貫通孔80をシリンダ機構20A,20B及びシリンダ機構20B,20Cが位置する装置の隅に近づけることもできる。
チュービング装置の実施形態を示した平面図である。 チュービング装置の実施形態を示した正面図である。 チュービング装置の実施形態を示した側面図である。 チュービング装置の実施形態を示した断面図である。 シリンダ機構を拡大して示した断面図である。 コーナー部を施工する実施形態のチュービング装置を示した平面図である。 チュービング装置の従来例を示した断面図である。 チュービング装置の従来例を示した平面図である。 コーナー部を施工する従来のチュービング装置を示した平面図である。
符号の説明
1 ケーシング
10 チュービング装置
11 ベースフレーム
12 昇降フレーム
13 チャックフレーム
15 スラストシリンダ
16 昇降ガイド
18 チャックシリンダ
20 シリンダ機構
21 チャック用ガイド
26 回転駆動部フレーム
27 ウエイト
31 モータ
32 減速機
35 コーン
41 チャック
45 水平ジャッキシリンダ
80 貫通孔

Claims (9)

  1. ベースフレームに対して昇降フレームが4本のスラストシリンダによって昇降可能に設けられ、その昇降フレームには、モータによって回転可能なチャック機構が設けられ、各フレームの貫通孔を通した円筒体をチャック機構により把持し、前記モータによる回転と前記スラストシリンダによる昇降動作を円筒体に伝えるチュービング装置において、
    水平面に投影した形状が略矩形の前記ベースフレームに対し、前記貫通孔を囲むように4箇所に配置された前記スラストシリンダは、一の短辺の両端の角部と、向かい合う長辺の途中とにそれぞれ配置され、前記モータを備えた回転駆動部は、前記一の短辺の両端の角部うち一方の角部を挟む両辺を除いた辺の側に配置したものであることを特徴とするチュービング装置。
  2. 請求項1に記載するチュービング装置において、
    前記回転駆動部は、前記一の短辺と向かい合う前記ベースフレームの他の短辺側に配置されたものであることを特徴とするチュービング装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するチュービング装置において、
    前記スラストシリンダの配置は、前記ベースフレームの短辺方向の間隔が長辺方向の間隔より大きく、前記貫通孔の位置が、前記ベースフレームの向かい合う前記長辺より前記一の短辺に近いことを特徴とするチュービング装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載するチュービング装置において、
    前記チャック機構は、昇降フレームに対してチャックフレームが複数のチャックシリンダによって昇降可能に設けられ、昇降フレームには、モータによって回転可能なコーンが設けられ、各フレームの貫通孔を通した円筒体と当該コーンとの間にチャックシリンダの駆動によりチャックを差し込み円筒体を把持するものであり、前記スラストシリンダとチャックシリンダとが同軸上に配置されたものであることを特徴とするチュービング装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載するチュービング装置において、
    前記スラストシリンダは、そのシリンダチューブがベースフレームに固定され、前記昇降フレームには、当該シリンダチューブを摺動するスラストガイドが設けられたものであることを特徴とするチュービング装置。
  6. 請求項4に記載するチュービング装置において、
    方に突き出した前記スラストシリンダのピストンロッドと、下方に突き出した前記チャックシリンダのピストンロッドとが連結部材に軸着して連結されたシリンダ機構が設けられ、その連結部材は前記昇降フレームに対して固定され、前記チャックシリンダのシリンダチューブが前記チャックフレームに対して固定されたものであることを特徴とするチュービング装置。
  7. 請求項6に記載するチュービング装置において、
    前記連結部材は、前記昇降フレームに固定され、前記スラストシリンダのシリンダチューブに被せられたチャックポストに設けられ、前記チャックフレームには、そのチャックポストを摺動するチャックガイドが設けられたものであることを特徴とするチュービング装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載するチュービング装置において、
    前記ベースフレームには水平出しを行うための水平ジャッキシリンダが複数設けられ、その一部又は全部が前記シリンダ機構のシリンダと同軸に設けられたものであることを特徴とするチュービング装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載するチュービング装置において、
    前記昇降フレームには、前記回転駆動部との重量バランスをとるためのウエイトを有するものであることを特徴とするチュービング装置。
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