JP5062220B2 - 高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法 - Google Patents

高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5062220B2
JP5062220B2 JP2009121171A JP2009121171A JP5062220B2 JP 5062220 B2 JP5062220 B2 JP 5062220B2 JP 2009121171 A JP2009121171 A JP 2009121171A JP 2009121171 A JP2009121171 A JP 2009121171A JP 5062220 B2 JP5062220 B2 JP 5062220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
firing
mol
substrate
dielectric constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009121171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009179560A (ja
Inventor
隆裕 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2009121171A priority Critical patent/JP5062220B2/ja
Publication of JP2009179560A publication Critical patent/JP2009179560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5062220B2 publication Critical patent/JP5062220B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

本発明は、数GHzから数十GHzの高周波領域で使用する電子部品やモジュールに好適な誘電体の磁器基板の製造方法に関する。
近年、情報の高速大量伝達通信および移動体通信の発達にともない、基板上の集積回路においては、小型化、高密度化ばかりでなく、取り扱われる信号に数GHzさらにはそれ以上の帯域の周波数の利用が検討されており、基板として使用する誘電体の磁器基板に対しても、このような高周波帯域に適合した材料が要望されている。この磁器基板に要求される性能は、十分な強度を有し、高周波帯域において比誘電率εrが低いこと、誘電損失tanδが小さいこと、さらには比誘電率の温度変化もしくは共振周波数の温度変化が小さいことなどである。
一般に、基板の比誘電率が低いほど回路中の信号伝搬速度は速くなるので、高周波帯域の用途には比誘電率εrはできるだけ低いことが望ましい。そして信号伝達の上で損失は少なければ少ないほどよいので、誘電損失は小さくすなわちQ値はできるだけ高くする必要がある。また、誘電体としての機能はたとえばフィルタや共振器などに利用されるが、その際に温度変化に対して安定な作動をさせるためには、共振周波数の温度係数τfの絶対値はできるだけ小さいこと、すなわち温度依存性の少ないことも重要である。
従来、集積回路用の磁器組成物多層基板としては、耐熱性や絶縁特性にすぐれ、耐電圧が高く誘電率が小さいアルミナが多く用いられ、回路の高密度化に伴い、グリーンシートに導体ペーストを印刷し、これを積層し一括して焼成する方法が発達してきた。アルミナの焼結温度は1500〜1600℃と高いので、多層基板内部の回路形成用導電材料としては、この温度にて焼結できるWやMo等の高融点金属が使用されている。
しかしながら、回路に使用される周波数が高くなってくると、基板材料はアルミナよりも比誘電率の低いことが要望され、回路が微細化してくるにしたがい、用いられる導体も導電損失を小さくするため、より電気抵抗の低いものが必要となってくる。電気抵抗の低い金属導体はAg、Au、Cuであるが、これらはいずれもWやMoに比して融点が低く、同時焼成により多層基板を製造しようとすれば、多層基板の原料となる磁器組成物はこれらの金属の融点より低い1000℃以下で焼成できるものでなければならない。
このような目的に対し、融点の低いガラスにアルミナなどの酸化物系耐火物をフィラーとして混入させた、低温焼結型磁器組成物が種々開発されている。通常ガラスはアルミナなど酸化物系耐火物に比べて誘電率が低い。したがってガラスを積層して多層基板とすることも考えられるが、ガラスは一般に誘電損失が大きく、焼成時軟化による形状変化が大で回路の所要寸法精度を得ることが困難であり、強度的にも不十分である。
これに対し、ガラスにフィラーを混在させると、形状変化が小さく低い温度で緻密な組織と十分な強度のすぐれた磁器基板が得られ、フィラーに誘電損失の小さいものを選べば、特性の良好な低温焼結型磁器基板とすることができる。
たとえば特公平3−53269号公報には、CaO−SiO−Al−B系のガラスにフィラーとしてAlを50〜35質量%混入した800〜1000℃で焼成する低温焼成磁器組成物基板の発明が開示されている。ただし、この発明では1MHzにおける損失しか示されておらず、数GHzを超える高周波域における特性はあきらかでない。
また、米国特許第6147019号明細書には、50〜75質量%のAl耐火物と、モル%でB:50〜67%、CaO:20〜50%、Ln(Lnは希土類元素):2〜15%、MO(Mはアルカリ金属元素):0〜6%、Al:0〜10%のガラスとを混合した、内部導体にAgを同時焼成して使用することのできる磁器組成物の発明が開示されている。
特公平3−53269号公報 米国特許第6147019号明細書
しかしながら、基板あるいはモジュールや電子部品用の磁器基板としては、採用される周波数帯域においてよりすぐれた性能のものが常に要求されており、とくに高周波帯域にて高性能の材料が要望されている。また、回路の精細化に伴い、基板としては平坦度がよく、高い寸法精度が要求され、これに対しては圧力を加えるか拘束しつつ焼成する方法が開発されているが、このような焼成方法にも適した磁器組成物であることが望ましい。
本発明の目的は、Ag、Au、Cuなどの電気伝導度が高い導体を同時焼成できる低温焼結が可能な、比誘電率が低く高周波帯域での損失が小さく、かつ温度依存性の小さい低誘電率磁器基板の製造方法の提供にある。
本発明者らは、焼成温度が1000℃以下の、内部導体にAg、AuまたはCuを用いて同時焼成により多層基板が製造可能な、数GHzまたはそれ以上の高周波帯域で使用される低温焼結磁器基板の性能を改善すべく種々検討をおこなった。
低温焼結可能な基板用磁器基板としては、アルミナ、チタニア、ジルコニアなどの耐火物をフィラーとし、これに軟化点の低いガラス組成物を混合したガラスセラミックスがある。この場合、ガラスの原料を高温加熱して溶融し、急冷してガラス粉末を作り、これとフィラーとなるアルミナなど耐火物粉末とを混合し仮焼粉砕後、所定形状に成形後焼成するので、原料からは複数回の高温加熱を必要とする。これに対し、通常のセラミックス合成方法、すなわち所要原料を混合し、仮焼後粉砕して成形し焼成して所要の磁器基板とすることができれば、工程が簡略化され、所要エネルギーを少なくでき、製造コストの低減が可能と思われた。
また、積層基板は回路の高密度化により、導体配線やスルーホールの微細化および高精度化要求が厳しくなっており平坦性も追求される。これに対し、グリーンシートの積層体に圧力をかけて拘束しながら焼成し、焼成による収縮を厚さ方向のみとして、回路形状の高精度化と、平坦性向上を図る方法があるが、このような焼成方法にも適したものでなければならない。
高周波域での適用に要求される特性としては、誘電率が低いこと、誘電損失が小さいこと、および誘電率の温度依存性が小さいことなどである。これらの誘電特性は、円柱状試験片による両端短絡形誘電体共振法(ハッキー・コールマン法)により測定した。
まず、基板としての強度を保持し、緻密な磁器基板を得るために、Alを主成分とし、これにガラス形成成分のSiO、B、CaO、等を混合して、通常のセラミックス合成方法にて焼成温度が1000℃以下の低温焼結が可能かどうかの検討をおこなった。その結果、高周波における誘電特性が良好となり、しかも焼結温度が低くなる組成範囲を大略あきらかにすることができたが、目的とする低温域での焼成では、必ずしも十分緻密な磁器基板が得られなかった。
そこでさらに、酸化物系添加物について種々調査の結果、ZnO、MnO、あるいはRO(R:Li、NaおよびKのアルカリ金属元素)の少量添加が、特性を損なうことなく焼結温度を低下できることがわかった。また、希土類元素の酸化物Ln(Ln:Y、La、Nd等の希土類元素)を、焼結温度が上がらない範囲で添加するとにより、fQ値を向上させる効果のあることも見出された。
このように、通常のセラミックス合成方法にて1000℃以下の低温焼結は可能であることはわかったが、電気伝導率にすぐれたAgを導体に用いるとき、焼成温度はAgの融点961℃を下回っている必要がある。これに対しては、Alを除く他の原料について混合溶融急冷してしてガラスを作り、これを粉末化してからAl粉末と混合し混錬して成形後焼成することにより、より低い焼成温度で、同じ組成を有しかつ同様な高周波域の誘電性能を有する磁器基板が得られることが確認できた。
焼成して得られた、上記の高周波特性にすぐれた磁器基板の組織を調べてみると、LnBO、ZnSiO、CaAl等の結晶とガラスの混合した相によりAlの結晶粒子が結合された状態になっており、このような結晶とガラスとが混合した状態がすぐれた高周波域での誘電特性をもたらしていると考えられる。
以上のような検討結果に基づき、焼成温度、Q値、誘電率、温度特性等にそれぞれ目標限界を設定し、それらのいずれも満足する組成や条件範囲をあきらかにして本発明を完成させた。本発明の要旨は次のとおりである。
(1) 酸化物として表示される成分がモル%にて、Al:40〜65%、B:15〜35%、CaO:10〜20%、ZnO:0.1〜14%、MnO:0〜2%、およびRO(RはLi、NaおよびKの一種以上):0〜2%、およびLn(LnはY、La、およびNdの希土類元素の一種以上):0.1〜2%を含む原料を焼成して得られ、少なくともLnBO3結晶を有する、ことを特徴とする高周波部品用低誘電率磁器基板。
(2) Au、AgまたはCuからなる導電体を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の高周波部品用低誘電率磁器基板。
(3) 請求項1に記載の高周波部品用低誘電率磁器基板を製造するに際し、あらかじめLnおよびBの混合物を合成し、前記混合物を他の原料に添加する、ことを特徴とする高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法。
本発明の磁器基板は、比誘電率が低く高周波帯域における損失が小さく、温度依存性が小さい。また低い焼成温度でその特性を得ることができ、内部導体や電極としてAg、Au、Cuなど比抵抗は低いが融点の低い金属を使用することができる。このように、すぐれた高周波性能と相俟って、電子回路の高周波化、小型化、高密度化のための基板用等の用途に好適である。
本発明の磁器基板の原料となる磁器組成物は、各成分を酸化物の形で示すとき、次のような組成になっている。
Al:40〜65モル%
Alは磁器組成物の強度を保持するために必要である。40モル%未満では磁器組成物の抗折力が低下し、焼成時の形状維持も困難となる。しかし、65モル%を超える含有は、目的とする低温度での焼結ができなくなる。したがって40〜65モル%とするが、より好ましくは55〜60モル%である。
:15〜35モル%
はガラスを形成し、磁器組成物の焼結温度低下に大きく寄与する。また高周波域でのQ値のすぐれた結晶相の形成にも必要である。Bが15モル%を下回るとき、1000℃以下の低温焼結が困難となり、35モル%を超えるときはQ値が低下してくる。より好ましいのは25〜30モル%である。
CaO:10〜20モル%
CaOは1000℃以下での焼成温度にてSiO、BおよびAlとともにガラスと結晶相を形成する。また、誘電率の温度依存性を小さくする効果がある。10モル%未満では1000℃以下での焼結が困難になり、20モル%を超える含有は誘電率の温度変化率が大きくなってしまう。より好ましいのは12.5〜17モル%の範囲である。
ZnO:0.1〜14モル%
ZnOは焼結温度を低下させる作用があり、Q値を高める効果もある。このような効果を得るためには、0.1モル%以上の含有が必要である。しかし、多すぎる含有はかえってQを低下させてしまうので、14モル%までとする。より好ましいのは0.1〜5モル%である。
MnO:0〜2モル%
MnOは、含有させなくてもよいが、含有させるとZnOと同様焼結温度を低下させ、Q値を高める効果がある。その効果を得るためには、0.1モル%以上の含有が望ましいが、多すぎるとQ値を低下させるので、2モル%以下とするのがよい。
O(RはLi、NaおよびKの中の一種以上):0〜2モル%
アルカリ金属元素Li、NaおよびKの酸化物ROは、ガラスを形成させる作用があり、焼結温度の低下に大きな効果がある。これらは含有させなくてもよいが、その効果を得るため含有させる場合は0.1モル%以上が好ましい。しかし、多すぎると大幅にQ値を低下させるので2モル%までとするが、望ましいのは0.5モル%以下である。
Ln(LnはY、LaおよびNdなどの希土類元素の一種以上):0.1〜2モル%
Lnは高周波域でのQ値を向上させる効果があり、とくにQ値を向上させたいときに含有させるとよい。この効果を得るためには、0.1モル%以上の含有が好ましい。ただし、多く含有させすぎると低温での焼結困難、誘電率の温度変化率増大を来すので、2モル%以下とする。この希土類元素酸化物は、単独で添加すると低温焼成の場合その含有効果が十分発揮されないことがあるので、あらかじめLn:45〜50モル%およびB:50〜55モル%の混合物を焼結などにより合成しておき、これの粉末の形で添加するとよい。なお、このときに添加されるBの量は、SiOおよびBの合計量が15〜35モル%となる範囲内になければならない。
磁器基板の製造方法は、通常のセラミックス合成方法を適用する。すなわち原料となる酸化物などの粉末それぞれを、所要量混合し、たとえば、まず700〜800℃程度の温度で1〜5時間仮焼し、この仮焼物を湿式粉砕し乾燥後、バインダーを加えて混錬し所要基板形状などに成形、すなわちグリ−ンシートとし導体の回路印刷などおこなってから積層し、1000℃以下の温度で焼成する。なお、焼成温度の下限値は十分な焼結がおこなわれるならとくに限定するものではないが、本発明の組成範囲では800℃を下回る温度では焼結が困難である。
導電体にAgを用いる場合など焼成温度をとくに低くしたいとき、所要組成の中のAlを除いた組成物を、1200〜1500℃にて溶融して急冷しガラス粉末としてから、このガラス粉末とAlの粉末とをバインダーを加えて混錬してグリーンシートとすればよい。このようにすれば、焼成温度は920℃以下で焼結が可能となる。
また、各素材原料には不純物が含まれるが、その含有量は5質量%以下であれば単一の化合物として取り扱っても効果は変わらない。原料素材としては、たとえばCaO、ROなど単独の酸化物の形では大気中にて不安定な場合は、炭酸塩や炭酸水素塩などを用い、Bに対しBNを用いるなど、混合開始時には別の形の素材としてもよい。
磁器組成物の焼成は、導電体にCuを用いる基板の場合、不活性雰囲気中での焼成が必要であるが、AgやAuが導電体の場合は大気中でよい。さらに、基板または積層基板にて厳しい平坦度や高精度の回路パターンを要求されることがあり、この場合、拘束焼成法や加圧焼成法といわれる焼成方法が採用されるが、本発明の組成物はこのような焼成方法にも適している。
この拘束焼成法は、たとえば積層体の上下面にその目的物の焼成温度では焼結しないグリーンシートを圧着しておくことにより、焼成時の面方向の収縮を抑止する方法である。さらに応力を印加しながら焼成をおこなう方法を加圧焼成法と呼び、加圧力を調整することにより、面方向の収縮をより0に近くした焼結ができる。本発明の磁器組成物の場合、積層体の上下面にたとえばアルミナのグリ−ンシートを設置し、加圧しながら焼成すれば、焼成温度ではアルミナは焼結しないので、焼成後これらは完全に除去され、平坦度のすぐれた高精度の積層基板を得ることができる。
参考例1〕
酸化物の形として表1および表2に示す組成となる、Al、SiO、B、CaO、ZnO、MnO、RO(RはLi、NaまたはKを示す)、Ln(LnはY、LaまたはNdを示す)の原料を、水を加えてジルコニアボールを用いたボールミルにて20時間湿式混合した後乾燥し、750℃にて3時間仮焼した。なお、原料としてのCaO、およびROは、いずれも炭酸塩の形で用いた。
仮焼物はX線回折法にて焼成反応が起きていることを確認し、粉砕後バインダーとして10質量%のPVA水溶液を添加して混錬造粒し、金型を用い98MPaの圧力にて焼成後の寸法が直径15mm、高さ7.5mmの円柱状となる試片を成形した。
これら成形品は大気中で焼成をおこなって特性測定用試片とした。各試料のこれら成形品の一部の試片を用い、あらかじめ800〜1200℃の温度範囲で試験的に焼成して、十分な緻密化に必要な温度を見出し、その温度を焼成温度として該当試料の全試片の焼成をおこなった。焼成時間はいずれも2時間である。
焼成後の円柱状焼結体は、底面を研磨し平滑にしてから両端短絡形誘電体共振器法により比誘電率εrおよびQ(または誘電損失tanδ:Q=1/tanδ)を測定した。共振周波数の温度係数τfは、25℃における共振周波数f0を基準として、温度を変えたときの変化率から求めた。これらの測定結果を併せて表1および表2に示す。
Figure 0005062220
Figure 0005062220
表1および表2の結果からわかるように、参考例1の磁器組成物は、1000℃以下の焼成温度で焼結が可能であり、焼成後の磁器基板は比誘電率が低く、しかもQ値が高くfQ値にして20000以上とすぐれたものであり、その上、温度係数τf値も±50%以内と安定している。焼成温度を低くするだけであれば、CaO、ZnO、MnOあるいはROの比率を増せばよいが、比誘電率や高周波域におけるQ値など誘電特性をすぐれてものにするには、さらにこれら組成の組み合わせや、Lnの適量含有など、十分配慮しなければならないことがわかる。
参考例2〕
表3に示す組成範囲の磁器組成物を、Alを除く他の成分は1400℃にて溶融し水冷してガラス化した後、このガラス粉末とAlを粉末とを10質量%のPVA水溶液バインダーを添加して混錬造粒した。この混錬物を参考例1と同様にして、円柱状試験片を作製し、焼成に必要な温度を調査し、焼結後誘電特性を測定した。
Figure 0005062220
結果を表3に合わせて示すが、焼成に必要な温度は900℃以下で、参考例1のほとんどのものを下回っており、Agを導電体に用いて十分同時焼成が可能なものとなっている。また誘電特性も参考例1の場合と同等のものが得られている。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

Claims (2)

  1. 少なくともLnBO 結晶を有する高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法であって、
    Ln (LnはY、La、およびNdの希土類元素の一種以上)およびB の混合物を合成する工程と、
    前記混合物、Al 、CaO、およびZnOを混合した原料を1000℃以下の温度で焼成する工程と、を含み、
    前記原料は、酸化物として表示される成分がモル%にて、Al:40〜65%、B:15〜35%、CaO:10〜20%、ZnO:0.1〜14%、MnO:0〜2%(但し、0%を含む)、およびRO(RはLi、NaおよびKの一種以上):0〜2%(但し、0%を含む)、およびLn:0.1〜2%を含むことを特徴とする高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法。
  2. 前記混合物は、45〜50モル%のLn と、50〜55モル%のB が混合されてなることを特徴とする請求項1に記載の高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法。
JP2009121171A 2009-05-19 2009-05-19 高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法 Expired - Fee Related JP5062220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009121171A JP5062220B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009121171A JP5062220B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002272874A Division JP4534413B2 (ja) 2002-09-19 2002-09-19 高周波部品用低誘電率磁器組成物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009179560A JP2009179560A (ja) 2009-08-13
JP5062220B2 true JP5062220B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=41033805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009121171A Expired - Fee Related JP5062220B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5062220B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW524786B (en) * 1998-01-23 2003-03-21 Du Pont Glass composition, castable dielectric composition and tape composition made therewith
JP3033568B1 (ja) * 1998-11-11 2000-04-17 日本電気株式会社 低温焼成ガラスセラミックス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009179560A (ja) 2009-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5321066B2 (ja) セラミック組成物およびセラミック基板
KR20130135862A (ko) 결정성 유리 분말
US8575052B2 (en) Dielectric ceramic, method for producing dielectric ceramic, and electronic component
Lv et al. Influence of CaO–B2O3–SiO2 crystallizable glass on microstructure and microwave dielectric of LiMg0. 9Zn0. 1PO4 ceramics for LTCC substrate applications
JP2002104870A (ja) 誘電体磁器および積層体
JP3737774B2 (ja) 誘電体セラミック組成物
JP4613826B2 (ja) セラミック基板用組成物、セラミック基板、セラミック基板の製造方法およびガラス組成物
JP5481781B2 (ja) 誘電体磁器
JP2009023895A (ja) セラミックス基板及びその製造方法
JP5527053B2 (ja) 誘電体磁器、誘電体磁器の製造方法及び電子部品
JP4534413B2 (ja) 高周波部品用低誘電率磁器組成物の製造方法
JP5062220B2 (ja) 高周波部品用低誘電率磁器基板の製造方法
JP2012051750A (ja) 誘電体磁器組成物の製造方法および積層型セラミック電子部品
JP4337818B2 (ja) 磁器組成物
JP4442077B2 (ja) 高周波部品用磁器組成物
JP2012051751A (ja) 誘電体磁器組成物および積層型セラミック電子部品
JP5527052B2 (ja) 誘電体磁器、誘電体磁器の製造方法及び電子部品
JP3909366B2 (ja) 低誘電率磁器組成物とその磁器組成物を用いた電子回路用基板の製造方法
JP2005213138A (ja) 低温焼成用高誘電率セラミック組成物
JP4325920B2 (ja) 誘電体磁器組成物および誘電体磁器の製造方法
JP2009227483A (ja) 誘電体磁器組成物
JP3754827B2 (ja) 高周波用誘電体磁器組成物および積層体
JP4047050B2 (ja) 低温焼成磁器組成物及び低温焼成磁器並びにそれを用いた配線基板
JP3909367B2 (ja) 低誘電率磁器組成物とその磁器組成物を用いた電子回路用基板の製造方法
JP3631589B2 (ja) 誘電体磁器組成物および積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5062220

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees